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Install TAO on Windows 2000

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ACE/TAOのインストール

入手ファイル

TAOのページより、以下のファイルをダウンロードする。

1. ACE+TAO.tar.bz2

2003年1月16日、ACE-5.3+TAO-1.3がリリースされています。

これを適当な作業用ディレクトリに展開する。すると、以下のようなディレクトリ構造が展開される。展開するだけで、183MBのディスク容量を消費した。

ビルド

ビルド可能なコンパイラ

ドキュメントによれば、Windowsでは以下のコンパイラに対応している。

1. Visual C++ 5.0/6.0
2. Borland C++ Builder
3. (MinGW)

Visual C++用プロジェクトファイル

ビルド対象

Windows用のACE･TAOは、以下の種類がありちょっと複雑である。すべてをビルドするとかなりディスク容量を消費するので、生成するライブラリ種類は絞った方がよいだろう。

以下はビルドするプロジェクトファイルとビルド種類毎に生成されるライブラリ・実行ファイルの対応である。

ACE_wrappers\ace\config.hファイルの作成

次の1行を記述する。

    #include "ace/config-win32.h"

もし、標準C++ヘッダ（<iostream>や<cstdio>など）を使うなら、上記#includeより前に以下の1行を記述する。

    #define ACE_HAS_STANDARD_CPP_LIBRARY 1

ACEをMFCと一緒に使用する場合、上記#includeより前に以下の1行を記述する。

    #define ACE_HAS_MFC 1

#define ACE_HAS_MFC 1
#define ACE_HAS_STANDARD_CPP_LIBRARY 1
#include "ace/config-win32.h"

Windowsでのサポートコンパイラは、MS VC++/BORLAND C++/IBM C++/MinGW32/Cygwin32のようだ。

スタティック形式のライブラリを使用する場合の注意点

スタティック版のACEライブラリを作るときには、ACE_AS_STATIC_LIBSを定義している。スタティック版のACEライブラリを使用するアプリケーションは、プロジェクト設定にACE_AS_STATIC_LIBSを定義する。

また、ACE_NO_INLINEをconfig.hファイルに定義することもできる。定義した場合、スタティックライブラリや実行ファイルのさじを減少させることができる。

    #define ACE_NO_INLINE

環境変数ACE_ROOT、TAO_ROOTの設定

VC++でビルドする際にこれらの環境変数は必ずしも必要ではないが、ACE/TAOを利用するアプリケーションのプロジェクトファイルを構築する際に、ライブラリパスやインクルードパスを指定する記述に環境変数を使った方が望ましいので指定しておく。

一括ビルド（ACE+TAO)

以下のワークスペースは、ACEとTAOを一括したものである。

ACE_wrappers\TAO\TAOACE.dsw

これをVC++で開いてから、バッチビルドを実行する。途中いくつかエラーが出たりしてビルドできないものもあったが一通り終わった。ディスクは2.54GBを消費していた。（でかい！）

スタティックライブラリ生成用ビルド（ACE+TAO)

以下のワークスペースは、ACEとTAOのスタティックライブラリを構築するものである。

ACE_wrappers\TAO\TAOACE_static.dsw

最小セットのビルド

ACE+TAOはとてつもなく大きく、ビルド時間も数時間を要する。そこで必要最小限のビルドをする。ビルドする対象は以下のとおり。

また、orbsvcsディレクトリ下にあるCORBAサービスをすべてビルドすると時間がかかるので、必要とするサービスだけをビルドする。サービスを指定する方法は、

1. ACE_wrappers/include/makeinclude/platform_macros.GNU に記述
2. makeのコマンドラインでORBSVCSマクロに列挙
3. TAO_ORBSVCS環境変数に記述

ACEのビルド

ACE用のプロジェクトファイルは以下である。

ACE_wrappers\ace\ace.dsw

この中には、次のビルドが設定されている。

ビルド中に発生した問題

ACE_SSL/SSLIOPでインクルードファイルが見つからないエラー発生

問題点

oenssl/xxx.hが見つからないため。これはACE_SSL/SSLIOPがOpenSSLというオープンソースなSSLのライブラリに依存しているため。ACE_SSLをビルドするなら、先にOpenSSLをインストールしておく必要がある。

解決法

OpenSSLがインストールされていなければインストールする。
ビルド時には、OpenSSLのインクルードパス/ライブラリパスを指定しておく必要がある。プロジェクトファイルに記述する方法とシステム全体（Visual C++)で設定する方法がある。OpenSSLは、後述のインストールでコピーしたディレクトリの場合である。

../..

../..,d:/win32app/lib/openssl/include

なし

d:/win32app/lib/openssl/lib

OpenSSLのインストール（VC++編）

OpenSSLはオープンソースとして公開されているので、ソースが入手できる。2003年1月28日現在Ver.0.9.7が最新。インストール方法をGoogleってみると、いくつか見つかった。手っ取り早いのは、バイナリを入れることだろう。

• OpenSSLの話　インストール（Windows編）
  ActivePerl、Microsoft Assembler(ml.exe)、そしてVC++でバイナリを作成する手順を簡潔に紹介
• OpenSSL for Win32 on Mingw/Cygwin
  Cygwinで-mno-cygwinオプションでコンパイルされたバイナリ（0.9.6g)を公開している

Microsoft Assemblerは現在DDKに含まれている。前は無償でダウンロードできたが、今はCDを注文する必要がある。費用は送料のみで$25。

ActivePerlがインストールされていなければ、まずActivePerlをインストールする。左上のDownloadのロゴをクリックすると登録ページになる。Register情報に何か入れて（入れなくても可）次へ進むとダウンロードページになる。2003年1月28日現在、Ver.5.8.0 build 804が最新。

F:\work\openssl-0.9.7>perl Configure VC-WIN32
Configuring for VC-WIN32
  : [中略]
Configured for VC-WIN32.

F:\work\openssl-0.9.7>

次に、アセンブラを使うか使わないかで実行するコマンドが変わる。アセンブラを使うと処理速度が速くなるとある。RSAだと2倍だそうな。

1. MASM(Microsoft Assembler)があるなら、ms\do_masm を実行する
2. NASM(Free Netwide Assembler)があるなら、ms\do_nasmを実行する
3. アセンブラを使わないなら、ms\do_ms を実行する

ここではアセンブラがないのでとりあえずms\do_msを実行する。

F:\work\openssl-0.9.7>ms\do_ms
  : [中略]
F:\work\openssl-0.9.7>

nmakeを実行するので、VC++コマンドライン環境の設定をしておく。%ProgramFiles%\Microsoft Visual Studio\VC98\Bin\VCVARS32.BATを実行すれば設定される。

F:\work\openssl-0.9.7>"%ProgramFiles%\Microsoft Visual Studio\VC98\Bin\VCVARS32.BAT"
Setting environment for using Microsoft Visual C++ tools.
F:\work\openssl-0.9.7>nmake -f ms\ntdll.mak
  : [中略]
F:\work\openssl-0.9.7>

生成物をテストするなら以下のように。passed all testsと表示されればOKと思われる。

F:\work\openssl-0.9.7>cd out32dll
F:\work\openssl-0.9.7\out32dll>test ..\ms\test
  : [中略]
passed all tests
F:\work\openssl-0.9.7\out32dll>

インクルードファイル、ライブラリファイル、実行コマンドファイル等をインストールしたい場所にコピーする。気の利いたインストーラなぞはないので、自力でコピーする。ここでは、D:\win32app\lib\opensslの中にコピーする。

F:\work\openssl-0.9.7\out32dll>cd ..
F:\work\openssl-0.9.7>md d:\win32app\lib\openssl
F:\work\openssl-0.9.7>md d:\win32app\lib\openssl\bin
F:\work\openssl-0.9.7>md d:\win32app\lib\openssl\lib
F:\work\openssl-0.9.7>md d:\win32app\lib\openssl\include
F:\work\openssl-0.9.7>md d:\win32app\lib\openssl\include\openssl
F:\work\openssl-0.9.7>copy /b inc32\openssl\* d:\win32app\lib\openssl\include\openssl
F:\work\openssl-0.9.7>copy /b out32dll\ssleay32.lib d:\win32app\lib\openssl\lib
F:\work\openssl-0.9.7>copy /b out32dll\libeay32.lib d:\win32app\lib\openssl\lib
F:\work\openssl-0.9.7>copy /b out32dll\ssleay32.dll d:\win32app\lib\openssl\bin
F:\work\openssl-0.9.7>copy /b out32dll\libeay32.dll d:\win32app\lib\openssl\bin
F:\work\openssl-0.9.7>copy /b out32dll\openssl.exe d:\win32app\lib\openssl\bin
F:\work\openssl-0.9.7>

上記の手順で作成しコピーしたバイナリ一式はこれです。（以下のスタティック版は含まれていない）

もし、スタティックリンク版のライブラリが必要な場合には以下のようにビルドします。

F:\work\openssl-0.9.7>nmake -f ms\nt.mak
  : [中略]
F:\work\openssl-0.9.7>

DLL版と同じ実行ファイル名、.libファイル名が生成されるので、ファイルのコピー先は分けた方がよいでしょう。

F:\work\openssl-0.9.7>md d:\win32app\lib\openssl\sbin
F:\work\openssl-0.9.7>md d:\win32app\lib\openssl\slib
F:\work\openssl-0.9.7>copy /b out32\ssleay32.lib d:\win32app\lib\openssl\slib
F:\work\openssl-0.9.7>copy /b out32\libeay32.lib d:\win32app\lib\openssl\slib
F:\work\openssl-0.9.7>copy /b out32\openssl.exe  d:\win32app\lib\openssl\sbin
F:\work\openssl-0.9.7>

tao_idl.exeを起動しようとしてTAO_IDL_BE_DLL.dllが見つからないエラー発生

問題点

いくつかのプロジェクトで、TAO_IDLコンパイラを起動しようとするがエラーが発生する。いずれもDebugビルドではTAO_IDLコンパイラ起動に成功している。

CosLifeCycle - Win32 Release
PortableGroup - Win32 Release
CosNotification - Win32 Release
CosTime - Win32 Release
DsLogAdmin - Win32 Release
RTSched - Win32 Release
FT ORB - Win32 Release
Fault Tolerance - Win32 Release
RTEventLog - Win32 Release
Security - Win32 Release

Releaseビルドのときに呼び出されるtao_idl.exeは%ACE_ROOT%\bin\releaseにあるが、TAO_IDL_BE_DLL.dllは%ACE_ROOT%\binにある。%ACE_ROOT%\binには環境変数PATHは通っていない。

解決法

%ACE_ROOT%\docs\msvc_notes.txt に解決方法が記載されている。いくつか方法があるが、環境変数PATHに%ACE_ROOT%\binを追加する方法と、Visual C++の[ツール]→[オプション]→[ディレクトリ]タブで[実行可能ファイル]の[ディレクトリ・リスト]に%ACE_ROOT%\binを追加する方法がある。後者の場合（環境変数を含めたディレクトリを追加する方法がよく分からないので絶対パスで記述した。
なお、同様にインクルードパスとしてACE用ヘッダ（%ACE_ROOT%）、TAO用ヘッダ（%TAO_ROOT%）、CORBAサービス用ヘッダ（%TAO_ROOT%\orbsvcs）を[インクルードファイル]の[ディレクトリ・リスト]に追加するとよい。
同じくライブラリパスとして%ACE_ROOT%\binを[ライブラリファイル]の[ディレクトリ・リスト]に追加するとよい。

AVでリンク時にACE_QoSmfcd.lib/ACE_QoSmfc.libが見つからないエラー発生

AV - Win32 MFC Debug
AV - Win32 MFC Release

問題点

ACE_QoSのプロジェクトファイルを見ると、Win32 Debug/Win32 Releaseのみで、MFC対応版の設定がない。

PortableGroupでCosNaming.idlが見つからないエラー発生

タイプライブラリを作成中、PortableGroup.idlがインクルードしているCosNaming.idlが見つからないため、midl.exeの実行エラーが生じている。

PortableGroup - Win32 MFC Debug
PortableGroup - Win32 MFC Release

CosNotificationでTAO_ETCLmfcd.lib/TAO_ETCLmfc.libが見つからないエラー発生

CosNotification - Win32 MFC Debug
CosNotification - Win32 MFC Release

問題点

ETCLのプロジェクトファイルを見ると、Win32 Debug/Win32 Releaseのみで、MFC対応版の設定がない。

DsLogAdminリンク時に外部シンボル未解決エラー発生

DsLogAdmin - Win32 MFC Debug
DsLogAdmin - Win32 MFC Release

DsEventLogAdminでコンパイル時にオプション指定エラー発生

afxver_.hでC1189: _AFXDLLのビルドには/MDスイッチを使え、というエラーが出ている。

DsEventLogAdmin - Win32 Release

RTSchedEventでTAO_RTSched.libが見つからないエラー発生

RTSchedEvent - Win32 Release

IFRServiceリンク時に外部シンボル未解決エラー発生

IFRService - Win32 MFC Debug
IFRService - Win32 MFC Release

RTCORBAEventでTAO_RTEvent.lib/TAO_RTCORBAmfc.lib/TAO_RTCORBAmfcd.libが見つからないエラー発生

RTCORBAEvent - Win32 Release
RTCORBAEvent - Win32 MFC Debug
RTCORBAEvent - Win32 MFC Release

インストール

ビルド直後は、ソースコード、ヘッダファイル、各種プロジェクトファイル、コンパイラ中間生成ファイル、ライブラリファイル、実行ファイルなどが同じディレクトリツリーに混在したままとなっている。ここから必要なものだけ抜き出したいのが人情だが、現在のACE+TAOはこの点が考慮されていない。例えばヘッダファイルをとってみても、ACEを利用するアプリケーションに公開するヘッダファイルなのかACEライブラリ自身をビルドする際に使用するヘッダファイルなのか識別は困難である。以下試行錯誤の経過を記す。

ACE

ビルド後のACE関連ファイルから、ACEを利用するアプリケーションに必要なファイルだけを取り出す。ソースツリーの中に以下のように展開されている。

ACE_wrappers
     +--- ace
     |     +--- *.h / *.i / *.cpp  ヘッダファイル、インライン展開ファイル、ソースファイル
     +--- bin
     |     +--- *.dll
     :

これを、以下のディレクトリへ展開する。

d:\win32app\lib\ace
     +--- bin
     |     +--- ace.dll       ACE Release版 DLL
     |     +--- aced.dll      ACE Debug版 DLL
     |     +--- acemfc.dll    ACE with MFC Release版 DLL
     |     +--- acemfcd.dll   ACE with MFC Debug版 DLL
     +--- lib
     |     +--- ace.lib       ACE Release版 DLL用インポートライブラリ
     |     +--- aced.lib      ACE Debug版 DLL用インポートライブラリ
     |     +--- acemfc.lib    ACE with MFC Release版 DLL用インポートライブラリ
     |     +--- acemfcd.lib   ACE with MFC Debug版 DLL用インポートライブラリ
     |     +--- aces.lib      ACE Release版 スタティックリンクライブラリ
     |     +--- acesd.lib     ACE Debug版 スタティックリンクライブラリ
     +--- include
           +--- ace
                 +--- ACE.h
                 +--- ACE.i
                 +--- ACE_export.h
                 +--- Addr.h
                 +--- Addr.i
                 +--- Basic_Types.h
                 +--- Basic_Types.i
                 +--- Default_Constants.h
                 +--- Flag_Manip.h
                 +--- Flag_Manip.i
                 +--- Global_Macros.h
                 +--- Handle_Ops.h
                 +--- Handle_Ops.i
                 +--- INET_Addr.h
                 +--- INET_Addr.i
                 +--- Init_ACE.h
                 +--- Init_ACE.i
                 +--- IPC_SAP.h
                 +--- IPC_SAP.i
                 +--- Lib_Find.h
                 +--- Lib_Find.i
                 +--- Log_Msg.h
                 +--- Log_Priority.h
                 +--- Managed_Object.cpp
                 +--- Managed_Object.h
                 +--- Managed_Object.i
                 +--- Min_Max.h
                 +--- Object_Manager.h
                 +--- Object_Manager.i
                 +--- OS.h
                 +--- OS.i
                 +--- OS_Dirent.h
                 +--- OS_Dirent.inl
                 +--- OS_Errno.h
                 +--- OS_Errno.inl
                 +--- OS_Export.h
                 +--- OS_Log_Msg_Attributes.h
                 +--- OS_Log_Msg_Attributes.inl
                 +--- OS_Memory.h
                 +--- OS_Memory.inl
                 +--- OS_String.h
                 +--- OS_String.inl
                 +--- OS_TLI.h
                 +--- OS_TLI.inl
                 +--- SOCK.h
                 +--- SOCK.i
                 +--- SOCK_Acceptor.h
                 +--- SOCK_Acceptor.i
                 +--- SOCK_Connect.h
                 +--- SOCK_Connect.i
                 +--- SOCK_Connector.h
                 +--- SOCK_Connector.i
                 +--- SOCK_Dgram.h
                 +--- SOCK_Dgram.i
                 +--- SOCK_IO.h
                 +--- SOCK_IO.i
                 +--- SOCK_Stream.h
                 +--- SOCK_Stream.i
                 +--- Time_Value.h
                 +--- Time_Value.inl
                 +--- Trace.h
                 +--- ace_wchar.h
                 +--- ace_wchar.inl
                 +--- config-all.h
                 +--- config-win32-common.h
                 +--- config-win32-msvc-6.h
                 +--- config-win32-msvc.h
                 +--- config-win32.h
                 +--- config.h
                 +--- post.h
                 +--- pre.h
                 +--- streams.h
                          :

OCI版ACE/TAOをインストールする

入手ファイル

OCI版TAOのページより、以下のファイルをダウンロードする。

1. ACE+TAO-1.2a.tar.gz

ビルド

1. ACEの個別ビルド
2. TAOの個別ビルド
3. ACEとTAOをまとめてビルド

の3種類がある。

１．ACEのビルド

ACE_ROOT\ace\config.hファイルの作成

    #include "ace/config-win32.h"
    

ACE_ROOT\ace\ace.dswをVC++で開く

バッチビルドを実行

２．TAOのビルド

IDLディレクトリパスの設定

• ACE_ROOT\ACE_wrappers\bin
• ACE_ROOT\ACE_wrappers\bin\Release

ACE_ROOT\TAO\tao\tao.dswをVC++で開く

バッチビルドを実行

３．ACE/TAOの全ビルド

• ACE_ROOT\TAO\TAOACE.dsw
• ACE_ROOT\TAO\TAOACE_Static.dsw

ビルド後の不要ファイルの削除

フルにビルドすると、ディスク容量として約1.4GBを必要とする。そこで、TAOを利用するアプリケーションにとって必要なファイルのみを入れる方法を検討する。

Visual C++の中間生成物を削除する

まず、コンパイル中間ファイルを削除する。Visual C++の中間ファイルは、*.obj *.pch vc60.idb vc60.pdbなどである。Cygwinをいれていれば、findコマンドで簡単に削除できる。

$ find ACE_wrappers -type f \( -name "*.obj" -o -name "*.pch" -o -name "vc60.*"
 -o -name "*.ilk" -o -name "*.map" \) -print|xargs rm
$

この結果、ディレクトリサイズは、546MBに削減された。

必要なもののみインストールする

必要なファイルだけを別ディレクトリに切り出してみる。

ACE_Wrappers
      +------ ace
      |

Visual C++メモ

Visual C++を使った開発について

1. チーム開発でのワークスペースの使用方法