ミヨー:弦楽四重奏曲第16番作品303[1950]

Darius MilhaudXVIe Quatuor à cordes

 ミヨーはエクサン−プロヴァンスの生まれであるが、パリ音楽院で学びやはりパリで多くの活動をした作曲家であった。非常に多作家で、自作番号をつけたもの441曲。弦楽四重奏曲も18曲を数える。イベールがパリジャンとしての洗練さを持っていたのに対し、長年パリで活動したにせよミヨーの作品の根底に流れていたのは、彼の育ったプロヴァンス地方の田舎の風景や民謡であった。1916年、詩人で外交官でもあったクローデルが駐ブラジル公使に任命されると秘書になってブラジルに渡り中南米の音楽に強い印象を受け、また1922年にアメリカに渡った際にはブルースやラグタイム、ジャズといったその地の大衆音楽に没頭したとしてもである。

 弦楽四重奏曲第16番は1950年に20日間の内に書かれ、結婚25周年の記念として妻マドレーヌに捧げられたものである。第1楽章と第3楽章は弱音器をつけて演奏されその雰囲気はやさしさに溢れている。一方第2楽章と第4楽章は活気に満ち、アメリカ、南米の音楽からの影響も楽しそうに顔を覗かせる。

 


milh16.mp3

 

エルデーディ弦楽四重奏団のページへ

試聴室へ戻る