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ホワイト・ハウス (鉛筆画・F8号)

ボストンから空路ワシントンD.C.のダレス国際空港に到着し、エーロ・サーリネンの設計である空港に直接肌に触れることができて感激した。それからバスで市内を見学したが、さすがに人工的に造られた都市だけあって、道路は広く、緑地は沢山あり、建物の規模も大きく、世界で最も美しく機能的な都市と云われているだけある。キャピトルヒルの丘の上には国会議事堂の白亜のドームが聳えている。そこからペンシルバニア通りを下ると正面にホワイトハウスがある。街を歩くと一区画が大きいためか思いの外時間を要する。ホワイトハウスは緑の芝生に囲まれ、その中にゆったりと、正に白亜の殿堂である。庭のベンチに腰を掛け、写真を撮りながら時折り出てくるリスを眺めていた。ホワイトハウスの名前の由来は1814年の米英戦争の際、イギリス軍によって焼失した官邸を再建したとき、壁を白く塗ったことからこう呼ばれるようになったのが通説のようである。