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shizen-07
 
梓川と穂高連峰 (鉛筆画・F10号)

このスケッチは上高地河童橋の上から穂高連峰を眺めたものである。眼前に聳える穂高連峰は見る人を圧倒して屹然として屏風のように立ちはだかっている。梓川は6月初旬であったためか、雪解けの水が豊富であった。日本の山岳リゾートと云えば、真っ先に挙げられるのがこの上高地であり、その代表的な光景である。ここを起点として多くの登山家が北アルプスに登山することを思うと感慨無量であった。登山のメッカと云われる由縁である。 上高地を初めて探索したのは「日本アルプス登山と探索」の著者として知られるウォルター・ウェストンである。飛騨へのルートとして河童橋が架けられたのも、ウエストンが初めて上高地に下り立った明治24年頃と推定されるが、当時は簡易的なもので、吊り橋に変わったのは大正11年の頃であった。現在は河童橋も整備され、周辺には木立の合間に店舗、ホテルそしてバスターミナルなどが点在しており賑わっている。