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ローテンブルグの街並 (水彩画・F6号)

フランクフルトからバスに揺られて約140km、いくつかの村落を通り過ぎてローテンブルグに着いた。ロマンテイック街道の旅である。ローテンブルグは人口1万3千程の小さな町である。町を囲む城壁や家並みは、歴史を感じさせる草むした古めかしいものばかりであったが、それだけにヨーロッパの旅情が心の中に沁みるものである。中世の都市の発展の三つの時期に建設された三つもの城壁が現存するのはこのローテンブルグだけで、これだけ見てもローテンブルグは中世を今に残す貴重な存在と云える。城壁を入ってから直ぐに60mもある15世紀に建てられた城塔を目指し狭い階段を駆け登った。塔を登ると目の前がパッと開けた。三つの城壁からなる外周の城砦城壁がこの古い街をすっぽりと取り囲み、その中にドイツ独特の急勾配でバラ色の瓦が視界にいっぱいに拡がった。早速写真を撮った。眼下の広場では各国の若者たちが踊りの輪を繰り広げていた。