入力信号 sin(2t) のラプラス変換は、2/(s2+4) であるから、
1 2
Y(s) = ── ・ ───、 となる。これを部分分数展開して、
s+1
s2+4
0.4
-0.4s+0.4 0.4
-0.4s
0.2 ・2
Y(s) = ── + ───── = ── + ───── + ────
、 を得る。これをラプラス逆変換して y(t) を得る。
s+1
s2+4 s+1
s2+4
s2+4
y(t) = L-1[Y(s)] = 0.4e-t - 0.4cos(2t) + 0.2sin(2t)
0.4e-t は t→∞ で零になるので、y(t) の定常応答は - 0.4cos(2t) + 0.2sin(2t) となる。
入出力信号の振幅比と位相差は、伝達関数を G(s) で表すとき、|G(2j)|、 ∠G(2j) であることから求める。
G(2j) = 1/(2j +1) = (1-2j)/5 ,
よって、 |G(2j)| は、1/5 の平方根であり、近似的に、-6.99[dB] である。
∠G(2j) は、tan-1(-2) で、0度から -180度の間にあるから、近似的に、 -63.4 [度]となる。
(注)伝達関数の分母は s の 2次式、分子は 0次式、よって、G(ωj) の位相角は、0 〜 -180 度の間にある。
問題5の(b)解答
入力信号 cos(t) のラプラス変換は、s/(s2+1) であるから、
1 s
Y(s) = ── ・ ───、 となる。これを部分分数展開して、
s+1
s2+1
-0.5
0.5 0.5s
Y(s) = ── + ─── + ───、 を得る。これをラプラス逆変換して y(t) を得る。
s+1
s2+1 s2+1
y(t) = L-1[Y(s)] = - 0.5e-t + 0.5cos(t) + 0.5sin(t)
-0.5e-t は t→∞ で零になるので、y(t) の定常応答は 0.5cos(t) + 0.5sin(t) となる。
入出力信号の振幅比と位相差は、伝達関数を G(s) で表すとき、|G(j)|、 ∠G(j) であることから求める。
G(j) = 1/(j +1) = (1-j)/2,
よって、 |G(j)| は、1/2 の平方根であり、近似的に、-3.01[dB] である。
∠G(j) は、tan-1(-1) であり、-45 [度] となる。
問題5の(c)解答
問題(a),(b)の入力周波数は、各々 2 [rad/sec] と 1 [rad/sec] であるので、G(ωj)
のボード線図上の該当する
周波数の所に×印を入れると下図となる。
問題5の(d)解答
単位ステップ関数のラプラス変換は、 1/s より、
1 1
y(t) = L-1[Y(s)] = L-1[
── ・ ─ ] , となる。これを部分分数展開して、
s+1 s
1 1
y(t) = L-1[ ─ - ── ] ,
を得る。 これをラプラス逆変換して y(t) を得る。
s s+1
y(t) = 1- e-t
これをグラフにし、以下を得る。
この問題を通して修得して欲しいポイントは、
自信を持てない人は、第五講の要旨と内容を再度読み直してみて下さい。
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