概論

第1講の要旨
システム制御工学は、社会の多くのシステムにおいて実利用  詳細説明へ
システム制御の基本概念は、モデリング、フィードバック、フィードフォワード、伝達関数、可観測性、可制御性、不変性、パラメータ感度、最適化 詳細説明へ
システム制御工学は、概念指向型学問、横断的な学問  詳細説明へ
システム制御工学は、古典制御(周波数制御)、現代制御(状態空間制御)、 ポスト現代制御(知的制御?)と範囲を拡大しつつ進展中 詳細説明へ


古典制御
第2講の要旨
講義で扱う対象システムは線形常微分方程式系 詳細説明へ
システムの表現方法:伝達関数(入出力信号間の比率関数)、ブロック線図
一つの伝達関数に対し、対応するブロック線図は多数存在(等価なシステム)
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一休み、コーヒー・ブレイク (倒立振子のモデリングについて) 詳細説明へ
第3講の要旨
線形常微分方程式を解くためのツールであるラプラス変換
(ラプラス変換は微分方程式を代数方程式に変換する)
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微分方程式を解くことなく x(∞) や x(0) の値を知る最終値定理・初期値定理 詳細説明へ
ラプラス変換利用の線形常微分方程式の解法
(手順:@線形常微分方程式をラプラス変換、A部分分数展開、Bラプラス逆変換)
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第4講の要旨
制御系の時間応答特性:一次遅れ系・二次遅れ系のステップ応答、過渡・定常特性、定常偏差、行き過ぎ量 詳細説明へ
定常偏差は目標関数と制御システムのタイプ(形の制御系)で決まる 詳細説明へ
高次遅れ系は低次系で近似・代用されることが多い 詳細説明へ
フィードバック制御の主な利点は、システムの感度を減少する能力 詳細説明へ
第5講の要旨
周波数応答法によるシステムの特性解析、伝達関数 G(s)において、s =jω とおいた G(jω) が周波数応答(周波数伝達関数) 詳細説明へ
システムの周波数応答特性を表わすベクトル軌跡とボード線図 詳細説明へ
ボード線図の利点:直列系の位相やゲインは、各要素の位相曲線やゲイン曲線の和  詳細説明へ
第6講の要旨
フィードバック制御系の(ナイキストの)安定判別法(周波数領域) 詳細説明へ
安定性の度合いを表わす位相余有とゲイン余有 詳細説明へ
第7講の要旨
安定化や過渡応答補償するための制御器(位相進み補償器、位相遅れ補償器)の設計 詳細説明へ
二次遅れ系で近似した場合の設計仕様:減衰件数 0.35〜0.7、位相余有 40〜65度 詳細説明へ
一自由度制御(例、PID制御)、ニ自由度制御 詳細説明へ
一休み、コーヒー・ブレイク (ロバスト制御について) 詳細説明へ


現代制御
第8講の要旨
現代制御におけるシステムの数式表現法である状態方程式表現(時間領域表現)
(伝達関数表現とは異なり、システムの内部表現、多入力・多出力システムも扱える)
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伝達関数表現との関係、極と時間応答の関係(教科書の図8.5参照) 詳細説明へ
ラウス・フィルビッツの安定判別法(すべての極の実部が負かどうかの判別) 詳細説明へ
第9講の要旨
可制御性・可観測性の定義、可制御性行列・可観測性行列による判別 詳細説明へ
双対性の定理: (A, b) が可制御 の必要十分条件は、 (bT, AT) が可観測  詳細説明へ
可制御、可観測の観点からの状態空間の4分割 詳細説明へ
可制御正準形式、可観測正準形式のシステム表現(パラメータ数が最小の表現)
(可制御正準系と可観測正準系とは双対システムの関係)
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第10講の要旨
制御系を安定化する状態フィードバック(状態FB)制御器の設計  詳細説明へ
可制御とは、状態FBで極を任意に指定できることと同値 詳細説明へ
出力フィードバック制御では、極を任意に指定することは困難 詳細説明へ
極配置する直列補償器の設計(状態の一部のみ観測されている場合) 詳細説明へ
一休み、コーヒー・ブレイク (倒立振子の安定性について) 詳細説明へ
第11講の要旨
可観測なシステム S(c, A, b) に対して、入出力情報 u(t),y(t)  から  x(t) を再構成する状態オブザーバを設計 詳細説明へ
可制御・可観測なシステム S(c, A, b)  に対して、状態オブザーバの出力FB制御で全体システムのレギュレーションが可能(全体システムの極を任意に 配置可能:全体システムの極は、 (A - b・f)  の固有値と  (A - k・c)  の固有値の和集合) 詳細説明へ
オブザーバ利用の外乱推定および除去 詳細説明へ
第12講の要旨
内部モデル原理(定常偏差なく目標関数に追従するサーボ制御系の構成条件)  詳細説明へ
不安定極を有する目標関数に定常偏差なく追従するサーボ制御器を設計 詳細説明へ
制御性能とコスト(操作量)のトレードオフを考慮する最適制御(状態FB)の設計 詳細説明へ
一休み、コーヒー・ブレイク (倒立振子の最適制御について) 詳細説明へ


ポスト現代制御
第13講の要旨
知的制御の特徴は、生物に学ぶ、情報通信技術の活用  詳細説明へ
AI制御の代表としての、ルールベース制御は、知識・経験を制御へ取り込む 詳細説明へ
ファジィ制御は、言語等のあいまい情報を取り込む 詳細説明へ
ニューロ制御は、学習機能を有し、パターン認識等の汎化能力を取り込む 詳細説明へ

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