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2008.6
バリアフリー遺産

あるショッピングセンターのシンボルマークつき駐車場です。

斜めのラインが入っているのは、かつて駐車場として存在していたところを車路にしてしまったからです。

もちろんここに車をとめることはできません。

マークつき駐車場が必要な人はほかのスペースを利用することはできません。

もともとここに一台分しかなかったのですから・・・。

   

シンボルマークは蜃気楼のようです・・・。

   

マークつきの駐車場に自転車やバイクがいっぱいとまっています。

現在はコンビニがあるのですが、そこはかつて壁があり、このマークつきの駐車場の利用方法やマナーについての表示がありました。

もっともそのころからきちんとした使われ方はしていませんでしたが・・・。

   

かつて入り口の一番近くにアクセシブル・パーキング・スペースがありました。

スロープも近く、乗り降りに便利な場所でした。

今ではショッピングカートが便利に使えるようになっていました。

   

ここはこのショッピングセンターをリニューアルするための資材置き場になっているマークつき駐車場です。まさに本末転倒です。

   

移動困難な人が車から乗り降りするために必要な斜線部分をショッピングカート置き場が占領しています。

はじめは一列、そのうち2列・・・、現在増殖中です!

   

ここはまだアクセシブル・パーキングとして存在していますが、だんだん商品棚が押し寄せてきていて、かなり危うい状況です。

バリアフリー設備のバリアー化が近年随所で見受けられます。

この危機にひんしたバリアフリー設備を「世界バリアフリー遺産」にならないように、みんなの積極的な意識向上が望まれます。