晩ごはん焼肉篇
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●実録「プロレスラーの晩ごはん」〜焼肉篇〜

 プロレスラーという人種は、1回の食事でいったいどのくらいの量を食べるのか?この企画は、プロレスファンなら誰もが一度は思う素朴な疑問に、管理人Sが自腹を切って挑んだ捨て身の記録です。
 取材は、当時開設前だった当HPの進行状況チェックのため、修司選手が管理人宅を来訪した際に都内焼肉店で行われました。日時は2001年10月29日、闘龍門JAPAN・ディファ有明大会でのセミファイナル「SAITO選手引退試合」出場から5時間後のことです。つまり、空腹のプロレスラーに食事をごちそうするという、そうとうヤバイ状態だったわけです。一般人である管理人Sはすでに夕食を終えていたので、以下の注文はすべて修司選手一人でたいらげたものです。

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「とりあえず・・・・」
ロース2人前、タン塩、ハラミ、コムタンスープ、大ライス、烏龍茶。
 焼肉屋さんに来て1回目の注文は誰しも「とりあえず」と言いますが、一般人ならこれですでに十分な量。ちなみにこの「とりあえず」を食べ尽くした時点での満腹度は「腹三分目」とのこと。マジかよおい!



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「とりあえず・・・・」
骨つきカルビ、牛トロ、ライス、ジョッキで烏龍茶。
 まだとりあえずか!?ちなみに修司選手は、お酒はあまり飲みません。また、お通しとして出されたカクテキ(大根のキムチ)にも一切箸をつけません。修司選手は漬け物、ことにキムチは大の苦手です。ガラにもなく、お子ちゃまな味覚(笑)。




dinner3.jpg 「とりあえず・・・・」
上カルビ、牛スジ、牛サシミ、烏龍茶。
 とりあえず・・・・まだとりあえず!?ビビる管理人S。烏龍茶は、今度はジョッキ指定をしなかったのに、店のお姉さんが気を利かせてジョッキでなみなみと持ってきてくれました。ところで、修司選手は「ちょっと焼きすぎじゃないか?」と思うほど、念入りに肉を焼きます。「メヒコでクセがついた。少しでも生の部分が残っているとアタるから」。さすがはメヒコ。おそるべしメヒコ!で、そんなこんなで修司選手の肉をかっこむペースも緩やかになってきて、ようやく終わるのかと思いきや・・・・。

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「あとね」
ロース、シシャモ。
 ここで初めて肉以外のものをオーダーした修司選手。ところでこのヒト、カメラを向けると、すかさず「プロレスラーがメシ食ってます!」という顔を作ります。「やっぱイメージってモノがあるだろ」とのこと。ドラゴン校長直伝の「24時間プロレスラー」っぷりはたいしたものですが、でもその顔じゃあ、牛の肉食ってるのか親のカタキの肉食ってるのか、わからないって!



「すんません」
お茶。
 ここでようやくオーダー終了。酒も飲まずキムチも食べず狂牛病もモノともせず、ただひたすら肉を喰い続けたプロレスラーは、最後に「これでもいつもよりは少ないほう」とのたまいました。少ないほう・・・・これで少ないほうだったんですか!?プロレスラーのエンゲル係数って、いったい・・・・。

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「さて」、今日はこのへんで。 あたりまえだ!!



追記とお詫び

 あたりまえだ!・・・・とタンカを切ってエツに入っていたら、これがぜんぜんアタリマエではなかったことを証明する後日談が入ってきてしまいました。
 当HPの取材翌日も、修司選手は飽きずに焼肉を食べに行ったそうで、この時にはなんとハラミ、カルビ、タン等々の肉を18皿たいらげ、その上に大盛りライスとコムタンクッパ、どんぶりサラダと水を大ジョッキで2杯、以上を一気にやっつけたそうです。しかも、食事に連れて行った人間が、最後に「もう食い足りたのか」と念押ししたところ、平然として
「さっき新幹線の中で駅弁食ったから」。
 ・・・・駅弁食った?すでに駅弁を食べてたんですか!?それを先に言え!!
 以上の情報から推察するに、管理人Sの取材の際には、修司選手側にかなりの遠慮があったとの結論を出さざるを得ません。取材対象の真の姿を捉え損ねた当方の不手際を皆さまにお詫び申し上げ、この項の結びとさせていただきます。

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