第1回 HP開設記念インタビューPart.3
不器用なりにも、道があったんです
◆それなりにロック◆
◎では、プライベートと言いますか、当HPの「PROFILE」欄で補足説明してほしい部分を聞いていきたいと思います。まずは「趣味:バンド活動」についてですが?
あれはただの遊びです。大学の時に、ラグビー部の中で、やりたいヤツで結成したんです。人前では、ライブハウスで1回、大学の軽音楽部のライブに出させてもらいました。あと、学校でやったやつにも1回。担当はオルガン…というかなんというか、ほとんど弾いてないんですよ、実は。作るほうなんですよね。曲をオリジナルで作ってたんです。メンバーは3人。ボーカルとギターと自分がいました。で、ドラムとベースはどうするんだって話になりますよね。そこで、ドラムとベースを自分が打ち込んで、ギターは生で、それとボーカル。自分は、再生ボタンを押すだけですから、弾く必要はないんですけど、ちょっとは弾いてました。だからオルガンじゃなくて、シンセサイザーですね。ジャンルはロックを目指してやってました。でも、やっぱり生の音じゃないから違うんでしょうけど、それなりにロック(笑)。持ち歌は結構ありましたよ。6、7曲…?でも全部ギャグ。歌詞は、下ネタとか、そういうのばっかりで。そんな真剣に歌詞とか書いたら恥ずかしいじゃないですか。愛だの恋だの、そんなのもう聴いてられないですから。で、住んでる街のこととか書いてみたり。歌詞は3人で作りました。でも、自分はだいたい詞は参加してないんです。打ち込みに忙しくて。曲は、ギターのヤツと2人で「どんな感じで作るか〜?」って言いながら作ってました。
◎バンド名「Red star」の由来は?
レッド・ツェッペリンってバンドがあるので、それでレッド。スターは…なんでしたっけ。学食なんかで「レッド・スター」って、ボーカルのヤツが言ったら、それになっちゃいました。いい加減なもんですね。「Red star? なんだそりゃ」って、3人で笑ってましたからね。意味のない付け方してますから(笑)。
◎今後ファンイベントなどで披露することは?
ないです。無理ですね。ボーカルは今、北海道に住んでいますから。
◎T2Pの中で、楽器のできる選手とバンドを組んで、ぜひ見せてほしいのですが。
某選手と、「そういうのやろうか?」なんて話してますけど。いずれ、ファンの前で何らかの形で出せたら…。でも、期待してもらっても困りますけど(笑)。
◎「特技:八木選手とのダンス」。ファンはすごく気になると思うので、ぜひ教えてください。
メヒコで、スポンサーとのパーティーの余興でやったんです。2人とも素っ裸で社交ダンス?を踊っただけ。もちろん、大事なところだけは隠してましたけど。一応ウケてました。
◆私の少年時代◆
◎「PROFILE」欄の少年時代のエピソードについては、修司選手の父上に取材してまとめているのですが、それについての見解をお聞かせください。まずは幼稚園時代、「お弁当に入ってるキライなものを毎朝チェックして取り除いてた」とありますが?
あんまり憶えてないですけど、1人だけ机に座って、周りは席にいなくてザワザワしてるのに、自分一人だけ食ってるっていう、食が遅かった記憶だけはあります。でも、そんなトラウマがあれば、悪いこともしますよね。人をいじめたりとか。ケンカやって、人の頭を押さえて、ガラスの後ろにガンってやって、ガラス割って怒られたりとか(笑)。ルード原体験かもしれない…(笑)。うろ覚えですけど、そんなことばっかりでしたね、幼稚園の時は。
◎ルードな園児だったんですね(笑)。小学校時代は、サッカー少年団に入っていました。練習試合中に監督が、手を握ったままでいる修司少年を呼んで、「開いて見せてみろ」って言ったら、修司少年の手のひらにはバッタが入ってた、と言うエピソードが(笑)。
フハハハハ。サッカーには向いてなかったですね。
◎プロレスラーと球技は、あまり結びつかない気がしますが?
結びつかないですね。でも、同じ球技でも、ラグビーは、違ってました。まあ…いまだに不器用なんですけど、自分は。ラグビーやってた時も不器用って言われてました。でも不器用でもラグビーっていうのは、ボールを持って前に突進すればいいんです。突っ込めばいいだけですから。不器用なりにも、道があったんですよ。前に突っ込めばいいって。サッカーっていうのはパスするにもドリブルするにも器用さが要求されますけど、ラグビーではサインがありまして、自分はだいたい突っ込み役か囮になるかなんですけど、「突っ込め」ってサインを出してもらって、自分が突っ込んでるスキに、周りの選手に器用なことをやってもらう(笑)。ラグビーではそういうことで補ってもらえますから、仲間で。
◎いきなり高校時代に話が飛んでしまいましたが、花園(全国高校ラグビー選手権大会)での試合でしたか? 先輩から先輩へパスした球を横取りしてトライしたという、鬼畜なエピソードも聞きましたが・・・・。
ああ、花園の1回戦の時ですね、高2の時の。ひったくり(笑)。
◎味方が驚くんだから、敵はもっと驚いたでしょうね。先輩はその時何か言ってましたか?
トライしたあと、駆け寄ってきて、ガンガン殴られました。「俺の球じゃねえか!」って(笑)。はた目からは、歓喜して叩いてるように見えたでしょうけど、実は違う(笑)。
◎中学時代にバレーボールをやったのは、背を高くしたかったからなんですか?
それはその通りなんですけど、ホントは違うんですよね。実は、バレーの練習しないでプロレスやってたんですよ。顧問の先生が会議してて体育館に来てない時に。バレー部の後輩はちゃんと練習やってんですけど、自分たちは、同じ体育館にあった柔道場に体操のマット持ち込んで、プロレスやってたんです、ず〜っと。毎日毎日。プロレス部。『1・2の三四郎』(プロレス漫画の名作)みたいな感じです。だから、バレーの思い出はまったくないです。ただ、坊主頭にしなくていいから入っただけで、サッカー部が坊主にしなくていいのなら、サッカー部に入ってましたよ、たぶん。
◎父上のコメントでは、「試合のローテーションで前衛に行くと、体だけはゴツイので相手はビビるが、すぐに見かけ倒しだってバレた」とありますが?
フハハハハ。バレーなんてカラダは関係ないですからね。
◎でも、そんなにプロレスラーになりたかったのに、高校でたとえば柔道をやろうとか思わなかったんですか?
ラグビーのほうが、カッコいいですから。柔道自体が、自分の中ではナシだったです。武道系って、嫌いなんですよね。柔道、剣道、茶道に華道(笑)。「道」って付くような、精神的なものは大っ嫌いで。
◎中・高時代についての父上コメント「とにかく肉しか食わなかった。ライオンじゃないんだから野菜も食え」と。
とにかく中学校の頃は好き嫌いがすごかったですね。今も続いてるんですけどね。肉を食って、カラダは大きくなったけど、横に大きくなるばっかりで、上には行かなかった(笑)。高校入って、やっとサラダとか野菜を食べ始めたのかな。今は偏食はないですよ。栄養のバランスを考えて、何でも食べるようにしてます。
◎さらに当時の父上コメント「ハルク・ホーガンとか、部屋の壁と言わず天井と言わず、プロレスラーの写真ばっかり。普通、その年代の男の子ならアイドルの写真とか貼るのに、男の裸の写真ばっかり貼って、家族を大いに不気味がらせた」と。
ハハハハハッ(爆笑)。でも、プロレスファンの少年時代って、みんなそんなもんですよね?
◎父上は「私は全然プロレスファンじゃないのに、何で息子がプロレス好きになったのか?」と、とても不思議がっていましたよ。
自分でもわからないんですよ(笑)。 <了>