2010年試合コメント
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試合の背景並びにTV放映データなどを記録した、管理人によるコラムです。

1031 2010年全日本オープニングマッチ・中之上選手のデビュー戦の相手に
182cm・100kg、アニマル浜口ジム出身の23歳・中之上靖文(なかのうえの・やすふみ=名字だけで呼ばれる時は「なかのうえ」)選手が2010年の全日本オープニングマッチでデビュー。その相手として対峙したドッティは、エルボーやバックドロップなどの攻撃を受け止め、ラリアットで決めずにわざわざボストンクラブで絞め上げてギブアップを奪うプロの洗礼を浴びせています。
※『ALL JAPAN B-Banquet #249』(GAORA)'10.02.02放映

1032・1033 新春恒例Jrヘビー級バトルロイヤル
タッグマッチでは小島選手、征矢選手と「ラリアッターズ」なトリオを結成するも、VDMと即席チームの結束力の差が出て敗退。
恒例のJrヘビー級バトルロイヤルはメインで世界タッグ戦が開催されることからセミでのマッチメーク。早々に退場となることが多いドッティは珍しく最後の3人まで残りましたが、世界Jr王座挑戦に燃える大和選手に丸め込まれてリタイア。現役王者からのピンフォールで優勝を決めた大和選手がシリーズ最終戦でのタイトル挑戦を決めています。
【賞金50万円争奪Jrヘビー級バトルロイヤル(9選手参加)結果】
●退場順と決まり手
渕正信(首固め)歳三
(首固め)渕正信 ※歳三への丸め込みを稔、ヘイトらに返され
NOSAWA論外(超高校級横回転エビ固め)KAI
(オーバーザトップロープ)NOSAWA論外 ※孤立して自らダイブ
大和ヒロシ(スクールボーイ)稔
大和ヒロシ(クロスアーム式原爆固め)ヘイト
大和ヒロシ(スクールボーイ)近藤修司
大和ヒロシ(9分19秒 クロスアーム式原爆固め)カズ・ハヤシ
《優勝》大和ヒロシ
※優勝賞金50万円を獲得
※『バトルステーション 全日本プロレス「2010新春シャイニングシリーズ」1・3後楽園ホール』(FIGHTING TV SAMURAI)'10.01.10放映

1038
※『ALL JAPAN B-Banquet #252』(GAORA)'10.02.23放映(ダイジェスト)

1039 婚活成就!?
アダルトビデオの企画制作を行う「S1 No.1 STYLE」の創立5周年を記念して、全日本プロレスが全面協力して実現したコラボレート興行。所属の女優さんがマネージャーに付く試合あり、勝利者賞をプレゼントする試合ありで、華やかさとプロレスファン以外の男性客率の高さは、通常の興行では見られないものとなりました。
ドッティが出場した試合は、後者の勝利者賞争奪マッチ。プレゼンターの佳山三花さんとは、大会2日前に生放送されたサムライTVの「S-ARENA」(ゲストMC:渕選手、解説:木原リングアナ)でともにゲストとして出演。その際に、昨年暮れのファン感謝デーで敗れた婚活3WAYマッチ(SCORE2009・1030参照)のリベンジなのか、この試合で婚活をしたいと佳山嬢の前で宣言。「もともと彼女のファンで主演DVDを2枚持っている」と告白するも、その2枚はデビュー作とベスト盤だったため俄ファンであることがバレバレでしたが、力強く勝利をアピールしていました。
試合は、既婚者の小島、諏訪魔両選手が勝利者賞を気に掛けない通常モードの闘いをする中、未婚者の大和選手とともに、リングサイドで観戦する佳山嬢にアピール合戦をするという新境地を披露。そのライバルを蹴散らして勝利したドッティに贈られた賞は、なんと「佳山嬢と行く温泉ツアー」。プレゼンターとしてリングに上がった佳山嬢をお姫様抱っこして喜びを表現し、バックステージでは「この賞を新婚旅行にする」とまでコメントするなど、従来のイメージと異なるキャラクターを貫いていました。
※『バトルステーション S1 No.1 STYLE×全日本プロレス「エスワン5周年記念大会"合体"」1・22後楽園ホール』(FIGHTING TV SAMURAI)'10.01.29放映

1040
※『バトルステーション 全日本プロレス「2010エキサイトシリーズ」2・5木更津市民体育館』(FIGHTING TV SAMURAI)'10.02.13放映

1041 凱旋帰国のBUSHI選手とタッグ
メキシコ修業に出ていたT28選手が遠征を終え、現地でのマスクマンキャラクター「BUSHI」に改名して逆上陸。現世界Jr王者のハヤシ選手や元王者のドッティら、今後噛みついて行きたい上の世代の目の前で、成長ぶりをアピール。タイトルコンテンダーに名乗りを上げました。
なお、対戦相手のFUJITA選手は、東京愚連隊での活動時限定の藤田ミノル選手のリングネーム。ドッティとは2007年7月12日のカスイチファイブ(score&comment732参照)以来久々の顔合わせとなっています。
なお、この日のメインではF4とブードゥーマーダースが解散を賭けた8人タッグで激突。結果、F4が敗れ、1年弱の活動に今シリーズ限りでピリオドが打たれ、残り大会は「さよならF4シリーズ」のサブタイトルで施行されることに。一方、結成から5年を迎えるVDMは、RO-Dに続いて2つ目のユニットを解散に追い込み、したたかに生き抜いています。
※『ALL JAPAN B-Banquet #253』(GAORA)'10.03.01放映

1045 引退するミラノ選手にコメント
同日行われた新日プロ両国大会で、目の負傷(両目下直筋下斜麻痺)のため引退するイタリアンコネクション時代の盟友・ミラノコレクションA.T.選手の引退式が開催され、ツアー中で来場できなかったドッティはVTR出演。「楽しい時も辛い時も多感な時を過ごした。引退は名残惜しいけど、ひとまずお疲れ様でした」と、メキシコでの暮らしや逆上陸、イタコネとして闘龍門JAPAN勢との闘いに思いを馳せ、ともに所属団体を離れてメジャー団体に入団と、同じ道を辿った数少ない"同志"でもある先輩への惜別コメントがセレモニーの中で流されました。セレモニーには闘龍門のウルティモ・ドラゴン校長と三遊亭楽太郎師匠(闘龍門理事長)、大鷲透、ツトム・オースギ(元ミラニート)、ヘラクレス千賀の各選手が列席。入場を彩ったミラノガールズとともに10カウントゴングを見守りました。ミラノ選手本当にお疲れさまでした。
その日、遠く大阪でシリーズ最終戦を迎えたドッティは、久々に「246ディストラクション」のトリオを結成。しかしながら「ハヤシ選手の世界Jr王座を狙うBUSHI、KAI選手」「若手ヘビー級戦士の底上げのため河野選手に気合いを入れ続ける諏訪魔選手」という2つのストーリーから唯一カヤの外のドッティはこれといったテーマなし。雌伏の時間が続きます。
※『ALL JAPAN B-Banquet #255』(GAORA)'10.03.15放映
※『SKY Perfec TV! LIVE SPECIAL 新日本プロレス「Circuit2010 NEW JAPAN ISM 最終戦」2.14両国大会』(Ch.162)'10.02.14放映(ミラノ選手の引退セレモニー)

番外 ベンチプレス・コンテスト優勝
グリコのサプリメント「パワープロダクション」が発売10周年を記念して、サプリを愛用するレスラーが一堂に会するイベント興行を開催。この商品の立ち上げから関わり、全日本プロレスのコンディショニングコーチも務める桑原弘樹氏がプロデューサーとなり、全日本と新日本プロレスが全面協力したことから、通常の興行では見られないユニークなカード続出の大会となりました。
パワープロダクションを愛用し、桑原コーチの提唱する「チーム300」(年間300日のトレーニング実践)の一員でもあるドッティは、試合ではなくベンチプレス・コンテストに出場。全日・新日の力自慢が集う中、通常のベンチプレスより重量が挙がりにくい特別ルール(お尻が一瞬でもベンチから離れたら失格、など)が設定され、文字通り、腕を競いました。
少しずつ重量を上げ、挙がらなかった選手が脱落していくサドンデス方式で、大本命と目されていた"野人"中西選手が190kgに失敗して脱落。これにより、ヘビー級であるもののパワー系のイメージはまったくない真田選手と、参加選手中唯一のJr戦士のドッティによる一騎打ちの展開に。両選手とも未知の領域である200kg台での攻防となり、220kgを軽々クリアした真田選手は225kgの1回目を失敗。220kgを苦しみながら挙げたドッティが225kgでは一発でクリアして、後がなくなった真田選手は2回目も挙げることができず、ドッティの優勝に。勝利者インタビューでは「真田との一騎打ちは予想してた。タイトルマッチより厳しいが、これを機にいろいろな団体の挑戦を受ける」と、桑原氏にタイトル化を要望。終了後の記者会見では「プロレスの強さとは関係ない余興だけど、ヘビーに勝てたのはうれしい」と、素直に喜びを表現していました。
桑原氏は戦前の評価で「ベンチプレスは、腕が太く短く、胸が盛り上がっている体型が有利」としてこの体型にいちばん該当するドッティを有力視していましたが、それでも氏が予測していた優勝ラインは180kg。この数字を大幅に上回ったことが評価されたのか、全試合終了後に、プロデューサーが認定する大会MVP(賞金100万円)に輝きました。
〈ベンチプレス・コンテスト結果〉
      100 140 160 180 190 200 205 210 215 220 225(kg)
中之上靖文  ○  ○  ○  ×
平澤光秀   ○  ○  ○  ×
中西学    ○  ○  ○  ○  ×
真田聖也   ○  ○  ○  ○  ○  ○  ○  ○  ○  ○  ×
近藤修司   ○  ○  ○  ○  ○  ○  ○  ○  ○  ○  ○
《優勝》近藤修司(記録:225kg)

この日の全カードは以下の通りです。
永田裕志 vs 菊タロー
獣神サンダーライガー&獅龍&タイガーマスク&BUSHI vs 外道&石井智宏&KAI&大和ヒロシ
〈ベンチプレス・コンテスト〉(全日本)近藤修司、(河野真幸=ケガのため欠場)、真田聖也、中之上靖文、(新日本)中西学、平澤光秀
〈K1ルール・2分2R〉中邑真輔 vs 京太郎
武藤敬司&棚橋弘至&パワプロ仮面 vs ラードウォリアーズ(ボノ&ピンク&ポーク=曙&吉江豊&浜亮太)
※『グリコ・パワープロダクション・ドリームマッチ』(GAORA)'10.03.13放映

1046 「戦国武将祭」で北条氏康に扮し、船木誠勝選手(前田利家)と一騎打ち
ゲームソフトメーカー「KOEI」が展開する『信長の野望』『戦国無双』シリーズをフューチャーしたビッグイベント「戦国武将祭」(主催:フジテレビ)に、蝶野正洋選手(織田信長)、武藤敬司選手(武田信玄)はじめ、武将に扮したプロレスラーが団体の枠を超えて大挙参戦。ゲームキャラの声優たちによるドラマと武将たちのバトルがコラボレーションしたユニークな催しが、3月6日・7日の2日間にわたり開催されました。
ドッティが扮したのは、相模の戦国大名・後北条氏第3代当主の北条氏康(1515-1571)。武田信玄、上杉謙信と並び「関東三国志」と言われる名君で、生涯36度の合戦で向こう傷しか負っていない(=敵に背を向けることがないため背中側は無傷)猛将ぶりに「相模の虎(または獅子)」と謳われるなど、一般的な知名度は高くないものの、なかなかの人物。イベントでは「小田原の戦い」として、1590年に豊臣秀吉が北条氏政(後北条氏第4代当主)・氏直親子を滅ぼした「小田原の役」をモチーフに、氏政の父で小田原の役の約20年前に没している氏康と、豊臣方の大名として遠征した加賀藩主・前田利家という、ファンタジーな一騎打ちがマッチメークされました。
前田利家に扮するのは、2009年夏以降全日本プロレスと年間契約を結んで参戦を続ける船木誠勝選手。かつてハイブリッドレスリング・パンクラスのエースとして格闘技界で一世を風靡したビッグネームとのシングルマッチが、意外な形で実現しました。
「小田原の戦い」と銘打たれた対戦らしく、北条氏康にはマネージャー役としてグラビアアイドルの次原かなさんが「甲斐姫」として帯同。東国随一の美女と言われ、のちに豊臣秀吉の側室となる甲斐姫は、氏康に仕えた成田氏長の娘で、小田原の役では自ら兵を率いて多くの敵将の首を討ち取ったという逸話の持ち主。入場に華が添えられました。
ゴングの代わりにホラ貝の合図で始まった試合は、船木選手がローキック→ハイキックでいきなりラッシュ。ドッティも串刺しラリアットからキングコング・ラリアットまで繰り出して反撃しましたが、バックドロップで流れを再び引き寄せた船木選手が腕ひしぎ逆十字固めで快勝。186秒という、元パンクラシストらしい「秒殺」決着となりました。
ちなみに、2日間にわたるカードは以下の通り。プチオールスター戦とも言えるようなカードが並びました。
3月6日(土)
[第一合戦・川中島の戦い]武藤敬司(武田信玄)&KAI(真田幸村) vs 小島聡(上杉謙信)&カズ・ハヤシ(直江兼続)
[第二合戦・本能寺の変]蝶野正洋(織田信長) vs AKIRA(明智光秀)
[第三合戦・小田原の戦い]船木誠勝(前田利家) vs 近藤修司(北条氏康)
[第四合戦・関ヶ原の戦い]杉浦貴(徳川家康)&高山善廣(本多忠勝)&HARASHIMA(伊達政宗) vs 飯伏幸太(石田三成)&青木篤志(立花宗茂)&石森太二(長宗我部元親)
3月7日(日)
[第一合戦・本能寺の変]蝶野(信長) vs AKIRA(光秀)
[第二合戦・天正壬午の乱]稔(服部半蔵) vs NOSAWA論外(風魔小太郎)
[第三合戦・小田原の戦い]武藤(武田)&小島(謙信) vs TAKAみちのく(豊臣秀吉)&新崎人生(柴田勝家)
[第四合戦・関ヶ原最終決戦!!]KAI(幸村)&飯伏(三成)&ハヤシ(兼続) vs 高山(忠勝)&HARASHIMA(政宗)&高木三四郎(加藤清正)

1047
※『バトルステーション 全日本プロレス「HOLD OUT TOUR 2010」3・7後楽園ホール』(FIGHTING TV SAMURAI)'10.03.12放映

1055 ビッグ・ダディ・ブードゥー選手と初対戦
元WWEのビッグ・ダディ選手がブードゥー・マーダーズの秘密兵器として全日本初参戦。体重200kg超の巨漢同士として、曙選手との対決がクローズアップされました。そんな中でドッティは切り込み隊長の役割を任じて攻守にわたり奮戦しましたが、試合途中でエプロンに控えるダディ選手にトップロープ越しに喉を掴まれチョークスラムを喰らうなど、倍近い体重差はいかんともしがたく、あえなく玉砕しています。
なお、この試合の直後、タッグパートナーとして闘った西村選手がマイクを持ち、「夢の実現のため」しばしの欠場を発表。後日、正式に会見が行われ、この年の夏に行われる参議院議員選挙に国民新党から比例代表候補として出馬することが明かされました。
また、この日のメインで行われた三冠戦で、デビューから1年半の浜亮太選手が初挑戦で王者小島選手を下して戴冠。武藤社長が両膝の4回目の手術のため長期欠場する中、全日本マットに新風景が吹き込まれました。
※『SKY Perfec TV! LIVE SPECIAL 全日本プロレス「3.21 プロレスLOVE in 両国 Vol.9」』(Ch.162)'10.03.21放映
※『全日本プロレススペシャル「3.21プロレスLOVE in 両国 Vol.9」』(GAORA)'10.06.22放映(※西村選手選挙期間中の放映のため第5試合のみ放送カット。ドッティは世界Jr戦後の控え室での乾杯シーンのみ登場)
※『バトルステーション 全日本プロレス「プロレスLOVE in 両国 Vol.9」2010.3.21両国国技館』(FIGHTING TV SAMURAI)'10.08.08放映

1056 サイパン遠征
積極的な海外戦略を推進する武藤全日本による2010年海外大会の第1弾は、サイパン初上陸。日本のプロレス団体で初めての興行となりました。リゾートホテルに隣接する会場で、国内での試合と変わらない「パッケージプロレス」を展開して、現地の人々にプロレスの娯楽性をアピールしました。
なお、この海外遠征は3月25日に現地到着して帰国は31日で、一行は通常の遠征ではあり得ないほどたっぷり取られたオフタイムを満喫。現地プロモーターのご厚意により、裏方スタッフも多数参加する、社員旅行を兼ねた遠征となったようです。
試合では、見るからに真面目そうな河野&中之上選手に対し、金髪のメッシュを入れているディストラクションは同じ正規軍ながらどう見ても悪そうなところから、初めて見るお客さんをプロレスの世界に引き込むべく、ヒールモードを発動。レフェリーのブラインドを突いての急所蹴りや、客に悪態を付いてヒートを煽るなど、VDM時代に戻ったかのようなファイトを楽しんでいました。
※『S-ARENA』(FIGHTING TV SAMURAI)'10.04.06放映(ダイジェスト)

1057
※『全日本プロレススペシャル 2010チャンピオン・カーニバル開幕戦 4.3久喜市総合体育館』(GAORA)'10.04.12放映

1058・1059 急遽ダブルヘッダーに
第1試合に出場予定だったNOSAWA論外選手が会場に到着していないというアクシデントが発生。急遽ドッティに代役が回ってきて、本来の第3試合と合わせて、ダブルヘッダーを行うことに。NOSAWA選手が対戦するはずだった中之上選手とは、1月2日の彼のデビュー戦で胸を貸した縁があり、それから3ヵ月後の同所で同じ第1試合で再会することに。勝負タイムや決まり手こそデビュー戦とほぼ同じ決着でしたが(score、comment1031参照)、試合後のドッティは彼の格段の成長を認め、エールを送っていました。
なお、NOSAWA選手はペナルティとして、この日以降、最終戦を除くツアー全戦の欠場が団体側から発表されています。
※『全日本プロレススペシャル 2010チャンピオン・カーニバル 4.4後楽園ホール』(GAORA)'10.04.05放映

1060
※『全日本プロレススペシャル 2010チャンピオン・カーニバル 4.5新潟市体育館』(GAORA)'10.04.14放映

1061
※『全日本プロレススペシャル 2010チャンピオン・カーニバル 4.7福島市国体記念体育館』(GAORA)'10.04.15放映

1062
※『全日本プロレススペシャル 2010チャンピオン・カーニバル 4.9大阪府立体育会館第2競技場』(GAORA)'10.04.09放映

1063
※『全日本プロレススペシャル 2010チャンピオン・カーニバル 4.10長浜市民体育館』(GAORA)'10.04.17放映

1064 次期「ジュニアタッグリーグ戦」に大和選手との新コンビで出場決定
この日のセミファイナルでハヤシ選手がBUSHI選手の挑戦を退けた世界Jr戦終了後に、Jr戦士がリングに集結。ハヤシ選手が次期シリーズで行われるタッグリーグ戦について言及すると、ドッティがマイクを掴んで「カズさんには悪いが今回は組みません」と、この日の第1試合でタッグを組んだ大和選手をパートナーに指名。ハヤシ選手も大和選手のパートナーだったKAI選手と組む意向を示し、定着していた2チームがシャッフルされることに。翌4月12日に記者会見が行われ、5チームのエントリーが正式に発表。ドッティは「何で大和を選んだかは大会後にわかる」と、彼の潜在能力を引き出す自信に満ちたコメントを出しました。
※『全日本プロレススペシャル 2010チャンピオン・カーニバル最終戦 4.11JCBホール』(GAORA)'10.04.11放映(生中継)

1065
※『ALL JAPAN B-Banquet #258』(GAORA)'10.05.10放映

1066 リーグ戦初戦黒星で早くも崖っぷちに
リーグ戦初戦にして天王山とも言える元パートナー対決が実現。遺恨のまったくないTEAM 246をよそ目に、ともにメキシコでデビューした同期のライバルであるKAI選手と大和選手の絡みにスポットが当たった1戦。水を開けられた感のある大和選手は感情の高ぶりと試合運びの歯車がかみ合わず、最も負けたくないKAI選手にピンフォールを献上。
試合では、通常、肩の上に載ってから行われるバビロンを、トップロープ上から発射させる「スワンダイブ式バビロン」が初披露されるなど、オリジナル連係も見られた新コンビでしたが、4戦しかない公式戦の初戦を落とし、早くも崖っぷちに立たされました。
「2010 ジュニア・タッグリーグ戦」公式戦・近藤修司&大和ヒロシ組:1戦0勝(得点0)

1067 フルタイムの痛み分けで得点1
優勝戦進出のためには、もう1戦も落とせない「コンヤマ」の第2戦は日墨師弟コンビ。初得点目指して奮戦しましたが決め手に欠き、タイムアップ。かろうじて得点1を拾いました。
「2010 ジュニア・タッグリーグ戦」公式戦・近藤修司&大和ヒロシ組:2戦0勝1分(得点1)

1068 リーグ戦初勝利
参加5チーム中、唯一ルチャと縁のない稔&ヘイト組と対戦。消火器やレフェリーとの衝突を誘うなどVDMらしい攻撃をかいくぐって力でねじ伏せ、リーグ戦初勝利。チームに勢いが付いてきました。
「2010 ジュニア・タッグリーグ戦」公式戦・近藤修司&大和ヒロシ組:3戦1勝1分(得点3)

1069 得点5でリーグ戦終了
第1回優勝チームにして、今年までの4回大会すべてにエントリーした唯一の固定チーム・東京愚連隊相手のリーグ戦最終戦。リーグ戦初戦でドッティから突き放された大和選手の奮起で、得点を5に積み上げて、他チームに先駆けて全日程終了。同率2位以上を確定して、27日松江大会での4チームの最終戦の結果待ちとなりました。
「2010 ジュニア・タッグリーグ戦」公式戦・近藤修司&大和ヒロシ組:4戦2勝1分(得点5)〜全日程終了〜

1070 全日本退団を公表した小島選手とタッグ
シリーズ中の4月22日発売の『東京スポーツ』で小島選手の5月いっぱい(契約満了)での全日本退団が報じられ、小島選手もこれを認めたことから、内外に衝撃が走りました。数年来苦しんできた左腕の尺骨神経麻痺の手術のため長期欠場となることから、契約を更改せずに治療に専念することを決断したようですが、一方では「武藤さんからの卒業」「新たなる挑戦」ともコメントしており、完全に団体から離れる意向を表明しました。そんな小島選手と、Jrタッグリーグの公式戦を終えたドッティはタッグを結成。さよならシリーズとなる次期シリーズを控えるものの、ともにラリアットの使い手であり、VDMで行動をともにしたこともある「優しい先輩」との、最後になるかもしれない純正タッグで名残を惜しみました。
なお、この日の公式戦2試合でJrタッグリーグ戦は全戦を終了。まずはクレイジー組が稔組を破って得点5で近藤組と並んで暫定首位に。これで得点2のNOSAWA組の予選敗退が決定し、5月2日の世界Jr戦を前に王者ハヤシ選手を勢いづけたくない挑戦者のNOSAWA選手が、得点4のハヤシ組を場外心中に追い込んで両チーム無得点に。結果、クレイジー&BUSHI組と近藤&大和組が優勝戦進出となりました。

1071 Jrタッグリーグ戦3度目の準優勝
ルチャをベースとする4選手による優勝戦は空中戦主体のクレイジー組と立体的な合体攻撃のコンヤマが攻守をめまぐるしく入れ替えるダイナミックな一戦に。後半守勢に立たされて孤立した大和選手が驚異的な粘りを見せ、満員に埋まった会場から「大和コール」を引き出すも、クレイジー選手の大技「スパニッシュフライ」(丸藤正道選手の「不知火・改」と同型)の前に力尽き、終戦。ドッティはJrタッグリーグ全4回大会中3回目の準優勝(パートナーはいずれも別選手)という不滅の珍記録を打ち立てました。
なお、今大会のタッグパートナーに大和選手を指名した理由が、試合直前の煽りVTRで判明。シリーズ前の記者会見時に語っていたものがこの日に初公開されたものですが、「(現在の大和選手が)ショッパイ頃のブラザーに似てるから」。「ショッぱくないブラザーになれるかは大和次第」とも語り、現状では殻を破り切れない大和選手の変身のきっかけになれば…との願いから声を掛けたことを窺わせました。リーグ戦中、大和選手を「ショッパイ」と突き放し続けたドッティでしたが、MAZADA選手から勝ち星を挙げたリーグ戦最終戦では「金星じゃねえか!?」と評価。組んだ全試合でスワンダイブ式バビロンやビッグボーイなど往年のコンブラ連係を再現して、タッグチームとしての完成度もアップ。大和選手の潜在能力を引き出すのに一役買ったようでした。
※『バトステNEAR LIVE! 全日本プロレス「2010 Growin'Up」4・29後楽園ホール』(FIGHTING TV SAMURAI)'10.04.29放映
※『バトルステーション 全日本プロレス「2010 Growin'Up」4・29後楽園ホール(2時間版)』(FIGHTING TV SAMURAI)'10.05.11放映

【〜餃子の王将presents〜「2010 Growin' Up ジュニア・タッグリーグ戦」全試合結果】
※リーグ戦はすべて30分1本勝負。上位2チームが優勝決定戦を行う。
勝ち=2点、引き分け=1点、負け&両者リングアウト=0点。

参加チームと勝ち点
カズ・ハヤシ & KAI(勝ち点4)
近藤修司 & 大和ヒロシ(勝ち点5=同率1位)
スペル・クレイジー & BUSHI(勝ち点5=同率1位)
NOSAWA論外 & MAZADA(勝ち点2)
稔 & ヘイト(勝ち点2)

4・18藤岡
○NOSAWA組(2) vs クレイジー組(0)●
  NOSAWA(12分32秒 超高校級横回転エビ固め)BUSHI
○ハヤシ組(2) vs 稔組(0)●
  KAI(12分45秒 スプラッシュプランチャー→片エビ固め)ヘイト
4・19横浜
○稔組(2) vs NOSAWA組(2)●
  ヘイト(11分52秒 ヘイトボム→片エビ固め)MAZADA
○ハヤシ組(4) vs 近藤組(0)●
  KAI(17分43秒 スプラッシュプランチャー→片エビ固め)大和
4・22高知
△近藤組(1) vs クレイジー組(1)△
  (時間切れ引き分け)
4・24岡山
○近藤組(3) vs 稔組(2)●
  近藤(13分4秒 キングコング・ラリアット→片エビ固め)ヘイト
○クレイジー組(3) vs ハヤシ組(4)●
  BUSHI(13分41秒 ファイヤーバードスプラッシュ→片エビ固め)KAI
4・25広島
○近藤組(5) vs NOSAWA組(2)●
  大和(17分47秒 原爆固め)MAZADA
4・27松江
○クレイジー組(5) vs 稔組(2)●
  クレイジー(13分52秒 飛びつき十字固め)ヘイト
▲ハヤシ組(4) vs NOSAWA組(2)▲
  KAI(14分38秒 両者リングアウト)MAZADA

4・29後楽園
優勝決定戦(時間無制限1本勝負)
クレイジー組(リーグ戦同率1位) vs 近藤組(リーグ戦同率1位)●
  クレイジー(19分44秒 スパニッシュフライ→片エビ固め)大和

1073
※『ALL JAPAN B-Banquet #260』(GAORA)'10.05.31放映

1074 アジアタッグ挑戦に名乗り? / 最後のコジカズ vs ディストラクション
この日の第3試合に組まれた因縁の同期初シングルでKAI選手を破った大和ヒロシ選手がドッティを呼び込み、アジアタッグ王座挑戦をアピール。ドッティは結果を出した大和選手を祝福しつつも「ビッグダディ・ブードゥー(とTARU選手が保持)に勝てるわけないだろ。そもそもJrタッグリーグも優勝してないし」と引き気味。今シリーズはツアー全戦の全カードが決定済みなことから、次期シリーズでの挑戦が実現するかどうかが注目されます。
また、この日のメインでは、今シリーズを最後に全日本を退団する小島聡選手の所属としての後楽園ホールファイナルマッチとして、武藤全日本の初期を支えた名コンビ「コジカズ」を復活させ、VDM時代には盟友だったチーム・ディストラクションの2人と対決する特別試合的なカードが実現。去りゆく小島選手と、現在の全日マットのヘビー・ジュニアの中心軸にいる3選手による、複雑な感情が交差した試合となりました。ドッティにとっては、今シリーズで小島選手とは対戦・タッグ結成とも絡むカードがないため、開幕戦でありながら文字通りの惜別マッチ。試合後には握手を交わし、マット上での別れを告げました。
※『ALL JAPAN B-Banquet #262』(GAORA)'10.06.21放映(第3試合後のMC)
※『ALL JAPAN B-Banquet #263』(GAORA)'10.06.28放映

1077 ヘイト選手との抗争スタート
このシリーズより、第1試合前のマイクパフォーマンスで客席を温める大和選手に付き合って、「大和選手のMCを生あたたかく見つめるツンデレな先輩」キャラクターとしてリングに立つようになったドッティ。この日のMCでは、ヒールでありながら「全日本プロレス風紀委員長」を自称するヘイト選手がVDMとともに登場。黄色のメッシュを入れて後ろ髪を伸ばしているドッティに対し「明日までに後ろ髪を切って来い」と唐突なアピールをして帰っていったのが発端で、翌23日の宮崎大会のドッティの試合直後に「切ってねえじゃねえか」とバリカンを手にヘイト選手が乱入。ドッティの後ろ髪を刈ると宣言し、抗争が始まりました。現在の全日本マットのメインストリームである世代抗争とは遠くかけ離れた、前座戦線の地味なストーリーではありますが、大和選手とのコンビで挑戦を窺うアジアタッグの現王者は、ヘイト選手が所属するVDMのTARU&ビッグ・ダディ組。この一連の抗争に連動するかのようにTARU選手が近藤&大和組の王座挑戦を受諾。次期シリーズ中の7・1酒田大会でのタイトル戦が決定し、5月31日の記者会見でドッティは「タイトルを獲ったらこのベルトの挑戦チームをジュニア限定にする」との構想を示唆しています。

1083 後ろ髪少し切られる
シリーズ最終戦、ヘイト選手がドッティの後ろ髪をカットする暴挙に。少し切られた程度でしたが、「俺を怒らせたらどうなるかわかってるんだろうな」と怒り心頭のドッティに追い打ちを掛けるかのように、6月10日のVDM会見でTARU選手が20日後楽園での6人タッグ戦を「敗者チームキャプテン髪切りマッチ」にすることを提案。ドッティとヘイト選手をキャプテンに、チームの誰が負けてもキャプテンが髪を切るルールで、後日オフィスから伝え聞いたドッティもこれを了承。地味な抗争が意外な展開を見せてきました。
なお、この日の興行終了後、諏訪魔選手とともにスポーツカフェ「リングソウル」でトークショーを開催。大恩ある藤永社長と旧交を温めています。
また、シリーズオフの6月12日には、さいたま市で行われたフットサル大会に、諏訪魔選手ほか7選手とともに全日本プロレスチームとして参加。武藤社長と西村選手の欠場、小島選手の退団による停滞ムードを吹き飛ばすべく、団体のPRにつながる活動に、いつになく積極的な姿勢を見せています。
※『ALL JAPAN B-Banquet #264』(GAORA)'10.07.05放映

1084 敗者チームキャプテン髪切りマッチに勝利
試合中にもバリカンを手に後ろ髪カットを狙いに来るVDMに対し前半は防戦一方のドッティでしたが、相手の同士討ちを誘って流れを変え、因縁のヘイト選手に攻撃を集中。倒れているヘイト選手めがけて、稔選手をKUBINAGEで叩き付けたのを皮切りに、味方であるトーマス選手をブレーンバスターで、大和選手をザ・オリジナルで投げつけてぶつけるなどのムチャクチャな攻撃で畳みかけ、キャプテン同士の直接対決で完全決着。この闘いにもともと興味のなかったドッティは「誰も見たくないから坊主にしなくていい」と語りかけるも、ヘイト選手は自らの髪にバリカンを当て、今度は稔選手の髪を賭けての再戦を要求。もうヘイト選手と関わりたくないドッティは大和選手にゲタを預け、大和選手も「俺が髪を賭けてやってやる」と宣言。この結果、次回7月2日の同所大会でのVDM vs 全日本のジュニア8人タッグマッチで稔選手と大和選手をキャプテンとする敗者チームキャプテン髪切りマッチが決定しました。
なお、この日の対戦では、TARU選手とは7月1日酒田でのアジアタッグ戦の前哨戦でもあったのですが、そのことに関しては一切触れられず。タイトル戦への機運が高まらずに、髪切りが他のJr戦士に飛び火するという、意外なストーリー展開を見せています。
※『ALL JAPAN B-Banquet #266』(GAORA)'10.07.26放映

1087 山梨県で初試合(47都道府県完全制覇まであと1県)
山梨県は武藤社長のお膝元であり、過去にもジャンボ鶴田選手を輩出するなど大物選手の出身地でありながら、なぜかプロレス興行不毛の地。どの団体のサーキットコースにも組み入れられておらず、45都道府県での試合経験のあるドッティにとっても、残された難関の1つでしたが、富士急ハイランドとのタイアップイベント(プロレスチケットに遊園地の入場料込み)の形で特別興行が実現。46都道府県制覇を達成して、奈良県を残すのみとなりました。
※『バトルステーション 全日本プロレス「CROSSOVER 2010」6・26富士急ハイランドホール』(FIGHTING TV SAMURAI)'10.06.30放映

1090 アジアタッグ王座返り咲きならず
「アジアタッグをJrの手に」の野望を胸に挑んだタイトル戦でしたが、超ヘビー級の壁はさすがに厚く、20分近くにわたる健闘むなしく、軍門に下ってしまいました。

1091 「キャプテン髪切り」第2戦で大和選手が坊主頭に
「近藤ヘイト抗争」のとばっちりを受ける形で大和選手と稔選手が矢面に立った敗者組キャプテン髪切りマッチは、ヘイト選手のパウダー攻撃でドッティが丸め込まれ、大和選手が犠牲に。チームメイトにも断髪儀式を強要するVDMに怒り心頭のドッティは、2日後の大阪大会での再戦に合意。相手組の新キャプテン・MAZADA選手と、髪を賭けての最終決着戦に臨むことになりました。
※『バトステNEAR LIVE! 全日本プロレス「CROSSOVER 2010」7・2後楽園ホール』(FIGHTING TV SAMURAI)'10.07.02放映
※『バトルステーション 全日本プロレス「CROSSOVER 2010」7・2後楽園ホール(2時間版)』(FIGHTING TV SAMURAI)'10.08.15放映

1092 「キャプテン髪切り」最終第3戦でMAZADA選手を坊主頭に
試合途中のBUSHI選手の負傷により、一時は2vs3の劣勢を強いられるも、ヘイト選手に攻撃を集中して、最後は大和選手が見事な人間橋でリベンジ。1シリーズ3回も行われた髪切りマッチを乗り切りました。
※『全日本プロレススペシャル CROSSOVER 2010最終戦 7.4大阪府立体育会館』(GAORA)'10.07.04放映(生中継)
※『ALL JAPAN B-Banquet #268』(GAORA)'10.08.09放映

1093 Jrリーグ戦開幕・ジミー・ヤン選手と初対戦初黒星
昨年のリーグ戦で初優勝を果たして迎えた今年の大会(通算第5回大会)。武藤全日本の初期のレギュラー外国人だったジミー・ヤン選手のJrリーグ初参戦や、TAKAみちのく選手の2007年(第2回:ペペみちのくとして)以来のエントリー、パンクラスmissionの佐藤光留選手の全日マット初登場など、2ブロックで6選手ずつが揃い、充実した大会となりました。
そんな中、ドッティは大会前の7月21日には大和選手と道場で公開練習を行い、決勝で大和選手と当たっての連覇を誓うなど気合い十分で臨みましたが、初対戦とあって主導権を握り切れず、初めて受ける「ヤンタイム式ボディアタック」の前に、7分弱であっさりと撃沈。Aブロックでは世界Jr王者のハヤシ選手も敗れるなど、覇者王者揃って波乱を演出してしまいました。
「2010 ジュニア・ヘビー級リーグ戦」Bブロック・近藤修司:1戦0勝(勝ち点0)
※『ALL JAPAN B-Banquet #270』(GAORA)'10.08.23放映

1095 TAKAみちのく選手に3年越しのリベンジでJrリーグ初白星
TAKAみちのく選手と3年振りのシングル戦。前回(2007年6月26日)は、同じJrリーグ戦で今回と同じ茨城県(牛久運動公園体育館)での大会で、当時メキシコ・アミーゴスでペペ・みちのくを名乗っていた同選手に、24秒という記録的なスコアで秒殺負け(SCORE2007・725参照)。そのリベンジ心からか、ゴング前から突っかかって秒殺勝ちを狙いに行き、丸め込まれてあわや…というシーンから始まりましたが、その後は冷静な闘いを進め、勝ち点2を獲得。リーグ戦初白星を挙げています。
「2010 ジュニア・ヘビー級リーグ戦」Bブロック・近藤修司:2戦1勝(勝ち点2)

1097 ヘイト選手に足を引っ張られ、黄信号の2敗目
因縁深いヘイト選手が、VDMのセコンドとしてMAZADA選手をアシスト。ランサルセの足ダンダンをリング下から軸足を掴んで止めるなど、やりたい放題。レフェリーのブラインドを突いてのイス攻撃が決定打となり、必殺の正田落としにつないで、ヘイト選手がドッティの加点阻止に成功。ドッティはリーグ戦2敗目となり、崖っぷちに追い込まれました。
「2010 ジュニア・ヘビー級リーグ戦」Bブロック・近藤修司:3戦1勝(勝ち点2)

1099 BUSHI選手に勝利して決勝T進出への望みつなぐ
2敗を喫してもう後がない状況で迎えた4戦目でようやく星を五分に。予選リーグ最終戦となる次戦に向け、決勝トーナメント進出への望みをつなぎました。
「2010 ジュニア・ヘビー級リーグ戦」Bブロック・近藤修司:4戦2勝(勝ち点4)

1100 KAI選手に敗れ予選敗退
リーグ最終戦の相手は、この時点で得点6と、Bブロック首位を走っていたKAI選手。この試合の直前に行われたジミー・ヤンvsTAKAみちのく戦でヤン選手が勝利して得点6となったことから、ドッティとしては勝って得点6に追いつき、3者による決定戦に持ち込みたいところでしたが、好調のKAI選手に丸め込まれてあえなく終戦。連覇はおろか、予選リーグで姿を消す結果となってしまいました。
「2010 ジュニア・ヘビー級リーグ戦」Bブロック・近藤修司:5戦2勝(勝ち点4)〜全日程終了〜

1101 予選敗退者によるスペシャルタッグマッチ
Jrリーグ戦で予選敗退した4選手によるタッグマッチで、佐藤光留選手と初コンビを結成。対戦相手はカズ&TAKA選手と、自身を含めリーグ戦に参加した新旧世界Jr王者3選手がこの試合に集結し、この日の決勝トーナメントに進出したKAI、大和選手ら新世代の台頭を逆説的に印象づけることとなりました。なお、リーグ戦を制したのは、初参加のジミー・ヤン選手。8月両国での世界Jr王座の挑戦権獲得となりました。
※『ALL JAPAN B-Banquet #272』(GAORA)'10.09.13放映

【〜餃子の王将presents〜「2010 ジュニア・ヘビー級リーグ戦」全試合結果】
※リーグ戦はすべてPWFルールによる30分1本勝負。各ブロック1位・2位4選手による準決勝、優勝決定戦(時間無制限1本勝負)を行う。
勝ち=2点、引き分け=1点、負け&両者リングアウト=0点。

リーグ戦各ブロック結果
《Aブロック》 カズ・ハヤシ(勝ち点5)、大和ヒロシ(同6=2位)、スペル・クレイジー(同5)、稔(同8=1位)、アントニオ・トーマス(同2)、佐藤光留(同4)
7・25後楽園 クレイジー(7分38秒 その場飛びムーンサルトプレス→片エビ固め)トーマス
       佐藤(8分42秒 投げっぱなしジャーマン→エビ固め)大和
       稔(15分3秒 変型フェースバスター→片エビ固め)ハヤシ
7・27伊佐沼 大和(11分15秒 クロスアーム式原爆固め)トーマス
     ハヤシ(9分35秒 巻き投げ固め)佐藤
7・30水戸 トーマス(8分42秒 腕ひしぎ逆十字固め切り返し→エビ固め)佐藤
      クレイジー(7分34秒 飛びつき十字固め)稔
7・31三重 稔(10分54秒 Finalize→エビ固め)大和
8・1砺波 ハヤシ(時間切れ引き分け)クレイジー
8・4徳島 ハヤシ(14分46秒 ファイナルカット→片エビ固め)トーマス
     佐藤(10分1秒 飛びつき腕ひしぎ逆十字固め)クレイジー
8・5善通寺 大和(8分31秒 横回転エビ固め)クレイジー
      稔(10分49秒 Finalise→片エビ固め)トーマス
8・7山口 稔(8分9秒 Finalise→エビ固め)佐藤
     大和(12分55秒 クロスアーム式原爆固め)ハヤシ

《Bブロック》 近藤修司(勝ち点4)、KAI(同8=1位)、BUSHI(同4)、MAZADA(同4)、TAKAみちのく(同4)、ジミー・ヤン(同6=2位)
7・25後楽園 BUSHI(4分49秒 反則)MAZADA ※マスクはぎ&レフェリー暴行のため
       TAKA(8分55秒 ジャストフェースロック)KAI
       ヤン(6分52秒 ヤンタイム式ボディアタック→片エビ固め)近藤
7・27伊佐沼 MAZADA(6分18秒 正田落とし→エビ固め)TAKA
       KAI(13分17秒 スプラッシュプランチャー→片エビ固め)BUSHI
7・30水戸 KAI(8分29秒 スプラッシュプランチャー→片エビ固め)ヤン
      近藤(10分3秒 キングコング・ラリアット→エビ固め)TAKA
7・31三重 TAKA(10分51秒 横回転エビ固め)BUSHI
     ヤン(10分 ヤンタイム式ボディアタック→片エビ固め)MAZADA
8・1砺波 BUSHI(7分3秒 雪崩式フランケン切り返し→回転エビ固め)ヤン
     MAZADA(9分15秒 正田落とし→片エビ固め)近藤
8・4徳島 KAI(10分20秒 スプラッシュプランチャー→片エビ固め)MAZADA
8・5善通寺 近藤(13分24秒 キングコング・ラリアット→エビ固め)BUSHI
8・7山口 ヤン(8分36秒 ヤンタイム式ボディアタック→片エビ固め)TAKA
     KAI(9分22秒 KAIクラッチ)近藤

8・8博多
優勝決定トーナメント1回戦(時間無制限1本勝負)
KAI(Bブロック1位)(8分54秒 スプラッシュプランチャー→片エビ固め)大和(Aブロック2位)
ヤン(Bブロック2位)(10分57秒 ヤンタイム式ボディアタック→片エビ固め)稔(Aブロック1位)
優勝決定戦(時間無制限1本勝負)
ヤン(Bブロック2位)(13分6秒 ヤンタイム式ボディアタック→片エビ固め)KAI(Bブロック1位)

1102 台湾興行プロモーション
前シリーズを8月8日博多で終え、1週間のちに次期シリーズが開幕。その合間をぬって武藤、カズ、諏訪魔、KAI、BUSHI、蝶野正洋(特別参戦)の各選手らとともに、11月5・6日に3年連続で開催される「プロレスLOVE in Taiwan」のプロモーションのために8月10日から13日まで渡台。記者会見の席上、武藤、蝶野選手を除く5選手によるバトルロイヤルが行われました。

1103 KENSO選手と初対戦
台湾から帰国後、ほとんど休みもないまま、夏のビッグマッチ両国大会をゴールとする新シリーズに突入。この日の対戦相手は、初対戦となるKENSO選手(鈴木健想より改名)。新日本プロレス退団後、アメリカWWEに参戦、のちメキシコに転じAAAマットで活躍していた同選手は、7月2日の後楽園大会にVDMの新メンバーとして登場。ドッティにとって、KENSO選手とはこれまでまったく接点がなかったものの、ラグビー元日本代表という経歴には敬意を払っていたものと推測されます。
試合では、真田選手との連係披露(デュプリ選手にザ・オリジナルを放ち、上体のみ起こさせたところへ真田選手がスワンダイブ式ドロップキック)があったものの、VDMセコンド陣の介入もあって攻め込まれ、KENSO選手のラグビー仕込みの強烈なスピアーからのダブルニードロップで、白星を献上。試合後には、そのKENSO選手と8.29両国大会での一騎打ちが決定しているグレート・ムタ選手が、影武者を囮に使ってKENSO選手を襲撃して、両国大会への予告編が展開されています。
なお、このカードに当初出場が予定されていたランス・ケイド選手が、8月13日(現地時間)アメリカで急性心不全のため逝去。30歳とまだ若く、将来が期待されていた大型選手の突然の不幸を悼み、この日の第1試合前に10カウントゴングが鳴らされました。
※『バトステNEAR LIVE! 全日本プロレス「2010 SUMMER IMPACT」8・15後楽園ホール』(FIGHTING TV SAMURAI)'10.08.15放映
※『バトルステーション 全日本プロレス「2010 SUMMER IMPACT」8・15後楽園ホール(2時間版)』(FIGHTING TV SAMURAI)'10.10.08放映

1110 2度のカード変更
この日の両国大会は当初4大タイトル戦と銘打たれていましたが、世界タッグ挑戦予定のランス・ケイド選手の急逝を受け、世界タッグ戦が中止となり、一部カードが変更。ドッティの出場予定カードも「西村&渕&アントニオ・トーマス vs 近藤&浜&スペル・クレイジー(第1試合)」から変更。ジュニア勢による全日若手 vs VDMの6人タッグ戦(KAI&大和&BUSHI vs 稔&ヘイト&MAZADA)にドッティと、ケイド選手と組んで世界タッグ挑戦予定だったレネ・デュプリ選手がそれぞれ組み込まれた8人タッグ戦に。ところが7.24苫小牧大会でデュプリ選手が右腕を負傷し、両国大会を欠場。このため大和選手が第1試合に回るなど、カードが再編成されました。
試合は、8・15後楽園でのマスカラ・コントラ・マスカラ戦を経て、9・10同所でのマスカラ・コントラ・カベジェラ戦で最終決着を目指すBUSHIとMAZADAの両選手を軸とする展開に。BUSHI選手が勝利したもののまたもMAZADA選手にマスクを剥ぎ取られ、さらに遺恨を深めています。なお、ドッティは8.21札幌大会の試合後のバックステージで「おまえは全日本のガン細胞」などとヘイト選手に引退を迫るコメントを発表。このため、この日の試合でも両者の絡みが比較的多かったものの、ストーリー的な進展は特にありませんでした。
なお、この日行われた三冠戦で諏訪魔選手が、アジアタッグ戦で真田&征矢組が、それぞれ戴冠し、新世代軍が大きく躍進。翌日に行われた一夜明け会見で諏訪魔選手は自ら立候補して、選手会を立ち上げて会長に就任したことを発表。「プロレス観と世代が近く、ヘビーとジュニアでバランスが取れるから」との理由で、ドッティを副会長に指名したことを明かしました。
※『SKY Perfec TV! LIVE SPECIAL 全日本プロレス「8.29 プロレスLOVE in 両国 Vol.10」』(Ch.162)'10.08.29放映
※『全日本プロレススペシャル「8.29プロレスLOVE in 両国 Vol.10」』(GAORA)'10.10.17放映
※『バトルステーション 全日本プロレス「プロレスLOVE in 両国 Vol.10」2010.8.29両国国技館』(FIGHTING TV SAMURAI)'11.03.16放映

1111 全日Jr頂上タッグ対決
8・29両国大会を終えての新シリーズ開幕ということで、三冠(諏訪魔)、アジアタッグ(真田&征矢)と世代交代を進める戴冠を果たした新世代軍のタッグ対決をメインに、首都圏でのシングル限定で復帰戦を迎えた武藤選手が船木選手と25年振りの一騎打ち、第1試合での"ミノル"対決(鈴木みのる vs 稔戦)、BUSHI vs MAZADAのマスカラ・コントラ・カベジェラ最終決着戦(NOSAWA論外選手のサプライズ復帰あり)など、話題カードを並べた大会。その中で、セミ前のカードとして、4選手によるJr頂上タッグ対決が実現。いつもながらのクオリティで会場を沸かせましたが、中でも終盤の一連の「人間凶器攻撃」で体を張って相手に突っ込んでいく大和選手に声援が集中。思えばドッティと組み始めた、わずか半年前のJrタッグリーグ戦当初、熱い気持ちが先走って「空回り」とダメ出しされていたのがウソのように、次第に熱さとファイトスタイルが絡み合うようになり、ファンからの強い支持を獲得するようになりました。
その大和選手をVDMが試合後に襲撃。再び新たな因縁が生まれています。
※『ALL JAPAN B-Banquet #275』(GAORA)'10.10.11放映

1117 ヘイト選手に再度引退を迫り、一騎打ち決定
おなじみのメンバーによる一戦。キングコング弾でヘイト選手を沈めたドッティは「選手会副会長として」かねてから主張していたヘイト選手への引退勧告をアピール。この時はアピールのみで引き下がったものの、続く第3試合(浜亮太&NOSAWA論外&BUSHI組 vs TARU&MAZADA&ブードゥーマスク組)終了後、Jr戦士たちが舌戦を始めるや、大和選手を引き連れてドッティが登場。稔選手やBUSHI選手などに宣戦布告する大和選手に、ヘイト選手が茶々を入れると、ドッティがすかさずツッコミ返し、またしてもヘイト選手を挑発。ここにVDM総帥TARU選手が「引退を賭けてシングルやれ」とヘイト選手に意外な提案をして、10月10日同所大会でのシングルマッチが決定しています。
なお、このMC合戦を受け、NOSAWA&BUSHI組、稔&MAZADA組、KAI&大和組によるノータッチルールでの3WAYタッグ戦が10・10後楽園でマッチメーク。また、この日、菊地毅選手を下して世界Jr王座防衛新記録となるV15を達成したカズ・ハヤシ選手の次期挑戦者として、世界Jrのリミット(105kg)を10kg超上回るヘビー級の武藤敬司選手が名乗りを上げ、減量成功を条件に10・24横浜大会での王座挑戦を正式決定。全日Jr戦線が新展開を迎えています。
※『バトルステーション 全日本プロレス「2010 FLASHING TOUR」9・20後楽園ホール』(FIGHTING TV SAMURAI)'10.09.22放映

1118
※『ALL JAPAN B-Banquet #276』(GAORA)'10.10.18放映

1122 ヘイト選手との一騎打ちを制し、世界Jr王座挑戦表明
この試合にムリヤリ引退を懸けさせられたヘイト選手は、それを回避すべく場外心中策に打って出て、わずか61秒で両リンの裁定に(野口大輔レフェリー)。ところが、和田京平チーフレフェリーが再試合を宣告して強制的にゴング。ドッティはハイスパートでヘイト選手を押さえ込み、わずか95秒で勝利。マイクを持ったドッティは、無言でリングを去るヘイト選手に「今シリーズはヘイトさよならシリーズ。ちゃんと引退しろよ」と言い放つも、「そんなことより」と自ら言を遮って、10・24横浜での世界Jr戦(カズ・ハヤシvs武藤敬司戦)の勝者への挑戦を宣言。ヘイト選手との一連の抗争でアンダーカードに甘んじる現状からの脱却を図る意味合いもあったようですが、このドッティの発言が引き金となってか、続く第3試合(Jr戦士による3WAY6人タッグ)終了後には稔、KAI、大和ヒロシの各選手も挑戦を表明。次期挑戦者争いがスタートしています。
※『バトルステーション 全日本プロレス「ANNIVERSARY TOUR 2010」10・10後楽園ホール』(FIGHTING TV SAMURAI)'10.10.15放映

1125 レフェリー・武藤敬司
村山大値レフェリーが膝靱帯断裂で長期欠場の中、ボンバー斉藤レフェリーが高熱でダウン。助っ人を呼びにくい地方巡業中に和田京平レフェリーのみとなってしまった審判部。そこで、膝の手術から復帰後は限定出場を続けるものの巡業に帯同していた武藤社長が助っ人に名乗り。前日(10月12日)の新南陽大会の第2試合・征矢vsKAI戦に続いてこの日も1試合登板。反則を繰り返すVDMの外国人コンビに鉄拳制裁するなど、現役選手の急造ならではのレフェリングを披露したようです。

1126・1127 和術慧舟會とのコラボ興行
昨年(「score2009」1009・1010参照)に続き、この年も同じ時期に2大会、和術慧舟會とコラボレート興行が実現。両日とも第1・第2試合が和術慧舟會提供試合となり、初日は総合格闘技、2日目はキックボクシングルールでの試合が行われました。

1132 世界Jr次期挑戦者に6選手が名乗り
1ヵ月で15kg以上の減量を成功させた"最強のチャレンジャー"武藤選手の挑戦を退けたカズ・ハヤシ選手のもとに、またしてもJr戦士が集結。「全員で闘って決めろ」との王者発言から、稔、MAZADA、KAI、大和ヒロシ、BUSHIそしてドッティの6選手が、次期最強タッグ決定リーグ戦の中、6WAYマッチで挑戦権を争うことになりました。
※『ALL JAPAN B-Banquet #278』(GAORA)'10.11.08放映

1133 2年振りに開催の「大鷲プロレス」に参戦
2006年と2008年に行われた大鷲選手自主興行「大鷲プロレス」がまたまた2年振りに復活。ビッグマッチ仕様の演出で大盛況の大会となりました。今回は大鷲選手のデビュー10周年記念大会ということで、大鷲選手のプロレス生活の中でゆかりの深いレスラーが多数参戦。メキシコ時代から苦楽を共にした大鷲選手から、ドッティらがプロデュースされた試合は「イタリア軍 vs バラモン軍」の激突。イタリア軍は、T2P由来のイタリアンコネクションと、DDTで猛威を振るったイタリアン・フォー・ホースメンの合体によるものでしたが、ドッティにとってElDorado時代に「SUKIYAKI」の盟友だったアントンとミラニート、トレジャーハンタータッグトーナメントで優勝したディック東郷(のいとこのフランチェスコ・トーゴー)選手。対戦相手も元ヘル・デモンズのバラモン兄弟とKen、「プロレス大感謝祭」で交流のあった大日本プロレスの黒天使・沼澤邪鬼選手が変身したバラモンジャキ選手と、因縁あふれるもの。さらに、イタリア軍のサプライズメンバーとして長期休業中の盟友YASSHI選手が"brother"YASSINIとしてセコンドに登場。イタリア軍の勝利をアシストしています。
この大会では他の試合で菅原拓也、高木省吾選手も出場。公の場では集結しませんでしたが、バックステージでは「悪冠一色」が旧交を温めていたはずです。なお、主役の大鷲選手は大会翌日の会見で、来年より無期限の休養に入ることを発表。YASSHI選手同様、家業を継ぐための環境作りを行ったのち、将来の復帰を目指すものと思われます。
※『バトルステーション 大鷲プロレス「相撲料理大鷲創業30周年&大鷲透デビュー10周年記念興行」10・31佐久市総合体育館』(FIGHTING TV SAMURAI)'10.11.12放映

1134 アジアタッグ挑戦権獲得ならず
全日本プロレスの台湾興行もついに3年目を迎え、イベントとしてすっかり定着。大会初日の目玉は、世界ジュニアヘビー級選手権の開催と、4チーム参加のアジアタッグ挑戦権争奪トーナメント。再度の挑戦権獲得を目指した師弟コンビでしたが、無念の初戦敗退となっています。
【アジアタッグ王座挑戦者決定トーナメント(4チーム参加)】※すべて時間無制限1本勝負
1回戦
太陽ケア&○BUSHI(10分5秒 サムソンクラッチ)近藤修司&●大和ヒロシ
○KONO&稔(8分55秒 ランニングニー→片エビ固め)西村修&●中之上靖文
決勝
○KONO&稔(13分8秒 ジャイアントニードロップ→片エビ固め)太陽ケア&●BUSHI
※KONO&稔組が挑戦権獲得
※『全日本プロレススペシャル「2010 プロレスLOVE in Taiwan」2010.11.5&6台北・国立台湾大学総合体育館』(GAORA)'10.12.05放映

1135・1136 台湾遠征最終日
2日目の目玉は、前日挑戦者が決定したアジアタッグ戦と、武藤敬司&蝶野正洋&船木誠勝の同期3選手の揃い踏み。特にテーマのないドッティは、第2試合とバトルロイヤルに出場しました。
【バトルロイヤル(12選手参加)結果】
●退場順
(1)TARU(2)西村修(3)中之上靖文(4・5)鈴木みのる、太陽ケア(6)カズ・ハヤシ(7)近藤修司(8)BUSHI(9)フィル・アトラス(10)KAI
諏訪魔(8分8秒 ラストライド→体固め)大和ヒロシ
《優勝》諏訪魔
※『全日本プロレススペシャル「2010 プロレスLOVE in Taiwan」2010.11.5&6台北・国立台湾大学総合体育館』(GAORA)'10.12.05放映

1137 世界Jr次期挑戦者決定戦に向け火花
この日の第1試合では、最強タッグにエントリーしているメキシコ・AAAからの怪奇派コンビと対戦。また、第3試合で武藤選手との一騎打ちを終えた大和選手が、3日後の同所での開催が決まった世界Jr次期挑戦者決定ラダーマッチのアピール中にVDMの襲撃に遭い、ドッティとBUSHI選手が押っ取り刀で救出に駆けつけるも(KAI選手はヨーロッパ遠征中)、そのまま小競り合いに発展。ラダーマッチに向け、神経戦が展開されています。
※『ALL JAPAN B-Banquet #280』(GAORA)'10.12.06放映

1139 初のラダーマッチ参戦
王者カズ・ハヤシ選手への挑戦権を賭けた6WAYは、「ナンバーワン・コンテンダー・ラダーマッチ」の形式で行われることに。リング中央に吊り下げられた次期挑戦者決定権利書の入ったケースを時間無制限で取り合うもので、フォール・ギブアップを奪われた選手は失格となるルール。ラダーマッチ初参戦ながら「高い所は苦手」というドッティは戦前、このルールに目を付け、地上戦ですべての選手を片付けてからの権利書奪取を狙うと構想を披露していました。
試合では、権利書に直接手が届く大型ラダー1脚を含む計4脚用意されたラダーを公認凶器として駆使しながら、6選手が入り乱れての闘いを展開。3選手がフォールを許して失格となる中、ドッティはラダーの他、"弟子"の大和選手をも活用して優位に進めましたが、ラダーを上り詰めて挑戦権を獲得する寸前に稔選手に阻まれて落下。世界Jr挑戦は叶いませんでした。
【退場順】
(1)MAZADA(BUSHIがラダーからのボディプレス→体固め)
(2)BUSHI(大和ヒロシがラダーからの空中スピアー→体固め)
(3)KAI(近藤修司がラダーからのKUBINAGE→体固め)
※残り3選手で稔が挑戦権利書獲得
※『バトルステーション 全日本プロレス「2010 世界最強タッグ決定リーグ戦」11・23後楽園ホール』(FIGHTING TV SAMURAI)'10.11.26放映

1142
※『ALL JAPAN B-Banquet #282』(GAORA)'10.12.20放映

1149 VDM、ドッティへの"刺客"を予告
最強タッグの最終戦を迎え、全日本隊のみが参加する「ファン感謝デー」を残すのみとなったことから、この日の対戦相手ブードゥー・マーダーズ(VDM)のTARU総帥が、翌2011年に向けた構想を披露。決定事項の新春S開幕戦の稔選手の世界Jr挑戦、この日公表されたダーク・オズ&ダーク・クエルボのメキシココンビのVDM入りと並び、ドッティが名指しされて「元W●●からの刺客をおまえにぶつけてやる」と予告。このX選手とはのちに、新春シリーズ開幕戦からいきなりタッグマッチで激突することが発表されました。
※『ALL JAPAN B-Banquet #283』(GAORA)'11.01.10放映

1150 「ファン感謝デー」で年内最終試合
最強タッグが幕を閉じ、年末恒例のファン感謝デーが今年も開催。F-1タッグ(焼豚力=浜と長州小力が武藤&神奈月組に挑戦)、サド・ハヤシ降臨ロープマッチ(vs西村)、真田とKAIのデート権対決、幻のマスクマン・ヒート復活(vsBUSHI)など楽しいカードが並ぶ中、メインで行われたのが、「クロサワ楽器Prezents 諏訪魔軍 vs 船木誠勝軍 5対5全面対決」。8選手が試合開始前にクジ引きを行い組み分けが決まると、戦力バランスが著しく傾き、諏訪魔軍が圧倒的不利に。しかし諏訪魔選手が孤軍奮闘して逆転勝利を収め、三冠王座に復帰してプロレス大賞殊勲賞を受賞した2010年の最終試合を締めたのでした。
全日本プロレスはこれにて年内の全日程を終了。来年1月2日開幕の新春シリーズまで、つかの間のオフに入りました。
2010年のドッティは、120試合に出場(うち、1日2試合出場が3回あり、のべ116大会+1エキシビション。この他、試合ではないが「グリコパワープロダクションドリームマッチ」興行でベンチプレス・コンテストに参加)。春の戦国武将祭、秋の大鷲プロレスが、久々の所属団体以外の興行の参戦となりました。なお、全日本関連としては、「BAPESTA!! PROWRESTLING 2010」のみ招聘されず、この年の全興行参戦とはなりませんでした。
※『バトルステーション 全日本プロレス「2010ファン感謝デー」12・12後楽園ホール』(FIGHTING TV SAMURAI)'10.12.14放映

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