2011年試合コメント
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試合の背景並びにTV放映データなどを記録した、管理人によるコラムです。

1151 世界Jr王座に挑戦表明
VDMの総帥TARU選手が「元W●●からの刺客」と予告した「X」選手は、ファンの誰もが想像した通り、アメリカWWEでもWCWでもない、元WARの平井選手。勝手に引退させられた「ヘイト」が、金髪・金のコスチュームで顔だけ墨で黒く塗った「スーパー・ヘイト」として復活するというもの。ファンとともにバカ負けしたドッティはわずか340秒で2011年最初の試合を終わらせ、とっとと引き揚げていきました。
行動を起こしたのは、メインで行われた世界Jr戦の試合後。新チャンピオンの稔選手の前に現れ、「チャンピオンに休みはねえぞ。次はこの俺だ」と宣戦布告。雌伏の時間が続いた2010年から一転、新年の初興行から動き出しました。
※『ALL JAPAN B-Banquet #284』(GAORA)'11.01.31放映

1152・1153 世界Jr挑戦を巡り、ハヤシ選手との対決に
恒例のJrヘビー級バトルロイヤルの前に行われた通常マッチでは、世界Jr新王者と早速激突。NOSAWA選手に快勝した新王者に昨日の挑戦表明の返答を迫ると、前王者の権限としてハヤシ選手がリターンマッチを要求。これに対し新王者は、自身を加えた査定試合としての3WAYマッチと、2人による挑戦者決定戦を提案。「稔政権」が創り出す新しい全日Jrの風景がスタートしました。
メインで行われたバトルロイヤルでも3選手は意識的にやり合い、開始早々から相次いで退場。バトルロイヤル特有の「ゆるい空気感」には染まりませんでした。そんな中、バトルロイヤルで活躍したのが、昨年の世界Jr挑戦から体重をキープし続けているとして、前日のヘビー級バトルロイヤルを優勝してJrバトルロイヤルに参戦を表明した武藤選手。選手が淘汰されるまでは目立たず、残り数選手となったところで共闘を持ちかけては裏切る腹黒さを発揮してブーイングの中で優勝。この2日間で合計150万円を回収しています。
【賞金50万円争奪Jrヘビー級バトルロイヤル(13選手参加)結果】
●退場順と決まり手
近藤修司(キングコング・ラリアットからのオーバー・ザ・トップロープ)カズ・ハヤシ
MAZADA、スーパー・ヘイト、AKIRA、大和ヒロシ(体固め)近藤修司 ※稔からのミノルスペシャル中に押さえ込まれる
BUSHI、KAI、菊地毅(体固め)稔 ※近藤へのミノルスペシャル中に押さえ込まれる
(オーバー・ザ・トップロープ)MAZADA
(オーバー・ザ・トップロープ)スーパー・ヘイト
菊地毅(オーバー・ザ・トップロープ)和田京平レフェリー ※以降、ダニエル・バーモントレフェリーに交代
(オーバー・ザ・トップロープ)菊地毅 ※ルールを忘れてプランチャ
(オーバー・ザ・トップロープ)BUSHI ※菊地に対抗してプランチャ
NOSAWA論外(首固め)渕正信 ※渕のNOSAWAへの首固めを武藤がひっくり返す
武藤敬司(オーバー・ザ・トップロープ)AKIRA
武藤敬司(オーバー・ザ・トップロープ)KAI
大和ヒロシ(エビ固め)NOSAWA論外 ※NOSAWAの大和への超高校級横回転エビ固めを武藤がひっくり返す
武藤敬司(10分22秒 シャイニングウィザード→体固め)大和ヒロシ
《優勝》武藤敬司
※優勝賞金50万円を獲得
※『バトルステーション 全日本プロレス「2011新春シャイニングシリーズ」1・3後楽園ホール』(FIGHTING TV SAMURAI)'11.01.08放映

1157
※『ALL JAPAN B-Banquet #286』(GAORA)'11.02.14放映

1158 「GAORA開局20周年記念 スーパーファイト2011」でDRAGONGATE勢と退団後初対決
CS放送局「GAORA」が、レギュラー放映する2団体(全日本、DRAGONGATE)を中心とした、初のプロレス興行を主催。2010年11月22日に記者会見が行われ、第1弾発表カードとして、メインの6人タッグ(武藤敬司&CIMA&5代目タイガーマスク〈後に負傷欠場により獣神サンダーライガーに変更〉vs諏訪魔&吉野正人&ザ・グレート・サスケ)と並び、ドッティと、かつて発足から約半年所属したDRAGONGATE(DG)勢によるタッグ対決がアナウンスされました。この試合に出場する選手だけ事前の記者会見がなく(追加カードもほとんどが出場選手の会見を設定)、当初発表のDG側のKzy選手の負傷欠場により、ドッティとはElDoradoでも苦楽を共にし、のちにDGに復帰した谷嵜なおき選手に変更になるなど、このカードにおけるドッティへの注目がますます高まって行きました。加えて、各団体混成のタッグ対決が中心でお祭り色が濃い大会の中で、大和ヒロシ(全日本)vsYAMATO(DG)のシングル戦と並び、2試合だけが全日本vsDGの対抗戦。シングル戦では同じ名前の「やまと」対決ということで、両者を本名などで区別して応援する客席から笑いが起こるなど、対抗戦ながらその意識はやや希薄。そんな中、このタッグ対決だけは、セミ前ながら第4試合までの30分勝負ではなくメイン・セミと同格の60分設定となったこともあいまって、まったく異質なムードが会場を包み込みました。
さらに、その雰囲気に拍車を掛けたのが、当日のドッティのたたずまい。冷静とも嫌悪感とも微妙に違う、能面のような「無表情」でリングインして、久々のDG菊池直人リングアナによるコール時にも「胸ドンドン」をせず。このパフォーマンス封印は実に久々で、「ただならぬ心境」を雄弁に客席に伝え、団体対抗戦の緊張感とは趣の異なる「禁断のカード」というテーマがいやが上にも強調されました。試合が始まると、当たりの強いエルボーや張り手合戦、相手の打撃にも倒れずに立ちふさがるなど、ヘビー級主体の団体で揉まれてきたことによる進化を体現。勝ち名乗りの際も、かつての盟友・八木隆行レフェリーに上げられた腕を払い、視線を合わせずに引き揚げるなど、DGに対する複雑な感情を隠さずという態度を貫きました。
また、メイン終了後に出場全選手がリングインして記念撮影を行いましたが、この呼びかけをしたのがCIMA選手だったため、当然ドッティは姿を見せませんでした。
実際のドッティの心境はわかりませんが、ただひとつ言えるのは、この先にドッティとDG勢の対戦が再びあった場合にも、ファンの注目を集めるだけの価値は保たれたこと。古巣団体からの離脱を「解雇」とアナウンスされたリアルな因縁は、作られたアングルでは絶対に得られない、ある意味では財産と呼べるもの。今後とも自らが積極的にDGと絡む意向はおそらくないものの、実際に「GAORAの主催による交流戦」という、思っても見なかったイベントでの再会が実現するなど、本当に「絶対」はないマット界。まさかの「次」への備えを怠らないのは、プロとして正しい姿勢であると言えます。なお、この試合は、出場選手全員がメキシコデビューということもあってか、DRAGONGATEが採用するノータッチルールで行われています。
※『GAORA開局20周年記念 スーパーファイト2011 〜全日本プロレス・ドラゴンゲート夢の競演〜』(GAORA)'11.01.24放映(生中継)

1159 全日Jrトップ3による3WAYマッチ
世界Jr王者・稔選手による次期挑戦者査定マッチ。2・11大阪での次期挑戦者決定戦を控えるハヤシ選手とドッティのどちらが挑戦者にふさわしいか、王者自らが胸を貸すという趣向でしたが、次期挑戦者決定戦と、その先にあるタイトルマッチの前哨戦が同時に行われることになり、王者と2人の挑戦者候補(前王者と元王者)の三人三様の思惑が飛び交う一戦となりました。攻守が目まぐるしく入れ替わるだけでなく、一瞬の共闘と直後の裏切りなど、プロレス頭が激しく問われる高レベルな展開の中、勝ち名乗りを上げたのは前王者のハヤシ選手。きれいに丸め込まれたドッティは試合後、2人のライバルについて「力だけでは勝てない。アタマを使うよ」との談話を出し、大阪での決定戦、その先にあるおそらく3・21両国での世界Jr戦に思いを馳せました。
※『ALL JAPAN B-Banquet #288』(GAORA)'11.02.28放映

1162 渕選手直伝の秘技炸裂で世界Jr挑戦権獲得
過去の対戦がすべて名勝負と呼ばれるハイレベルな対戦となるハヤシ選手との一戦に、彼を上回るプラスアルファを求めていたドッティ。世界Jr挑戦者決定戦にあたり、1月ツアー中にある選手への弟子入りプランを披露していましたが、意中の師匠とは渕正信選手。四天王プロレスを見守ってきた渕選手が授けてくれたという、クラシカルな逆片エビ固めを繰り出し、世界Jr返り咲きへのチケットとなる、3・21両国での世界Jr王座挑戦権を手に入れたのでした。
試合後には、王者の稔選手が登場。新たな「王様ゲーム」の指令として、新日本時代にユニット「ジュニア・スターズ(ジュニスタ)」を組んでいた金本浩二選手を呼び寄せ、3・6後楽園で世界Jr前哨戦を兼ねた「ジュニスタvsTEAM 246」のマッチメイクを要求。シリーズ終了翌日の記者会見で、3・21両国での世界jr戦とともに、正式発表されました。
※『ALL JAPAN B-Banquet #290』(GAORA)'11.03.14放映

1164
※『バトルステーション 全日本プロレス「2011エキサイトシリーズ」2・13恵那市民会館』(FIGHTING TV SAMURAI)'11.02.22放映

1165 チーム246 vs ジュニア・スターズ
2・11大阪での「王様」指令により、チーム246 vs ジュニア・スターズ(ジュニスタ)が実現。王様の希望により、他の試合を押しのけて、ヘビー級中心の全日本では珍しいジュニア戦士のみによるメインイベントで施行されました。
ドッティにとって金本選手は、互いにシングル対決の実現を熱望する、いわば相思相愛の選手ですが、世界Jr挑戦を目前に控えた今回は「自分がタイトルを獲ったら挑戦者として迎えてもいい」程度のコメントにとどめ、積極的な絡みはなし。完全に稔選手のみを見据えた試合を展開しました。
※『バトルステーション 全日本プロレス「HOLD OUT TOUR 2011」3・6後楽園ホール』(FIGHTING TV SAMURAI)'11.03.09放映

番外 東北地方太平洋沖地震と大津波に遭遇し奇跡の生還
3月11日14時46分頃、太平洋三陸沖を震源とする、国内最大のM9.0(世界で4番目)の巨大地震(東北地方太平洋沖地震)が発生。宮城・石巻市総合体育館大会開催のため現地に向かっていた全日本プロレス勢も激しい揺れ(最大震度は宮城県栗原市の震度7)と、1時間後にやって来た大津波(岩手県では最大15mを記録)に襲われました。本隊とVDMに分かれた2台のバスはそれぞれ高速道路を移動中でしたが、1日がかりで帰京。すでに現地入りし、リングを設営していたスタッフは体育館がそのまま避難所となり、大津波を待避しました。
この3班のいずれにもいなかったのがドッティで、静岡県に住んでいるため地方興行の初戦はバスに乗らず、電車移動で直接現地入りするのが習慣。この日は仙台から石巻まで、沿岸を走る仙石(せんせき)線に乗車。ほぼ中間地点に位置する野蒜(のびる)駅を超えたところで地震に遭遇し、電車は急停車。津波の襲来が危ぶまれましたが、停車位置がたまたま大きな岩の間だったため、避難せずに車内にとどまることに。そこへ大津波が襲いかかり、地震直前にすれ違った上り電車を脱線させる猛烈な勢いで、すべてを飲み込んでいきました。この震災での死者・行方不明者2万人超のほとんどが地震ではなくこの津波によるもので、野蒜地区だけでも200人もの方が犠牲に。この電車の乗客は、地震が電車を止めた時間からあと5秒先か前だったら岩に守られることもなく、また、電車を降りて避難していた場合でも、おそらく津波に飲まれていただろうと思われます。とりあえず九死に一生を得ましたが、津波直後に通電がストップし、4両編成の電車の乗客約100名とともに1両に集まり身を寄せ合って寒さに耐えながら一夜を明かしました。それでも救助が来ないことから乗客は電車を下りて最寄りの避難所に。しかし、そこには水も食糧もほとんどなく、救援が来る当てがなかったことから、ドッティは仙台への徒歩移動を決行。そこへ運良く仙台に向かうタクシーが来て窮地を脱出。奇跡的に開いていた居酒屋でまる1日振りの食事を摂り、奇跡的に開いていた漫画喫茶で第2夜を明かしました。そして翌日。仙台は空路も鉄路もマヒ状態のため、タクシーや知人の車を乗り継いで山形経由で新潟に向かい、上越新幹線で帰京の途に着いたのでした。
自らも生命の危機に瀕し、巨大災害現場の惨状を目の当たりにしたことで人生観が一変したドッティは「生かされたこの命を大切にしたい」と、プロレスを通じて自分が社会に貢献できることについて、より深く考えるようになった様子です。また、被災の様子については、プロ格サイト、東京スポーツ(2011.3.15号)、週刊プロレス(No.1571=2011.4.6号)から取材され、体験談が掲載。また、日本テレビの朝番組『スッキリ!!』の「デトックススポーツ」コーナー"アスリートたちのアツイ支援活動"にもVTR出演をしています。
なお、震災当日の石巻大会以下、青森県弘前(12日)、青森(13日)、むつ(14日)、宮城県気仙沼(17日)、秋田県秋田(19日)の東北シリーズはすべて延期(秋田大会は中止)となりました。
※『全日本プロレススペシャル〜チカラをひとつに〜』(FIGHTING TV SAMURAI)'11.04.04放映(選手インタビューとドキュメント)

1168 世界Jr王座奪還ならずもギブアップはせず
東北地方太平洋沖地震により福島第一原子力発電所が被災・稼働停止したことから、東京電力の発電量が需要に追いつかなくなり、計画停電が実施されるなど電力供給がひっ迫。このため、電力消費量の大きなイベントが軒並み延期される中、全日本プロレスは大会5日前となる3月17日に会見を行い、両国大会決行を発表。独自に確保した自家発電装置を使い、ビジョン不使用、リング照明もエアコンも使わない節電仕様で、会場で募金を集めて被災地に送る「チャリティー興行」として開催することとなりました。前日3月20日に行われる予定だったDRAGONGATEの同所大会が中止となる中で、フロントは難しい判断を迫られましたが、「現地で被災した自分たちだからこそ出来ることがあるはず」と、選手側が強く開催を希望したようです。
試合では、ミノルスペシャル(飛びつき腕ひしぎ逆十字固め)を擁する稔選手が腕攻め、逆片エビ固めで決めたいドッティが足攻めを中心に、互いに一歩も退かない削り合いを展開。最終的にはミノルスペシャルをがっちり決められ、万事休すとなったドッティでしたが、「何があってもギブアップしない」という不屈の精神を貫き、危険を感じたレフェリーが試合を止める決着に。敗れはしたものの、被災者に向けた強いメッセージとなりました。
※『SKY Perfec TV! LIVE SPECIAL 全日本プロレス「3.21 プロレスLOVE in 両国 Vol.11」』(Ch.162)'11.03.21放映
※『全日本プロレススペシャル「3.21プロレスLOVE in 両国 Vol.11」』(GAORA)'11.05.19放映
※『バトルステーション 全日本プロレス「プロレスLOVE in 両国 Vol.11」2011.3.21両国国技館』(FIGHTING TV SAMURAI)'11.06.10放映

1169 CCのアンダーカードに急遽参戦
12選手が2ブロックに分かれ、後楽園ホールで5日間にわたって開催される2011CCでは、連日公式戦6カードが組まれ、アンダーカードは一切なし。このため、ドッティは開催初日と2日目に会場で東日本大震災への義援金を募る活動を行ったものの、試合予定はなし。ところが、Bブロック参戦のKENSO選手が鈴木みのる戦で脳震盪を起こした影響で残り全戦を欠場することになり、残り4日間のカードに「不戦勝選手&Jr選手 vs 征矢学&Jr選手」のタッグマッチが追加されることに。このため、シリーズ全戦欠場予定だった主力Jr選手が1戦ずつ参加することになり、ドッティは4日目に登場となりました。
※『全日本プロレススペシャル「2011チャンピオン・カーニバル 4.12後楽園ホール」』(GAORA)'11.04.13放映

1170 Jrタッグリーグ戦開幕 今年も黒星発進
2011年はイタリアンレストランチェーン「カプリチョーザ」のスポンサードを受けたJrタッグリーグ戦。通算5回目となる今回も、昨年同様大和選手との"師弟タッグ"でエントリー。初戦の相手は、リーグ戦の台風の目と言える金本&稔の「ジュニアスターズ(ジュニスタ)」。優勝のためには落とせない1戦でしたが、惜しくも及ばず。昨年の5チームから2チーム増えたため、まだ巻き返しのチャンスはあるにせよ、有力チームに白星を献上して、手痛いスタートとなりました。
なお、前年は髪型をドッティに揃えてリーグ戦に参加した大和選手は今回、髪型に加えてタイツもファイヤーモチーフの柄に合わせ、「腕ヒラヒラ」「足フサフサ」まで、自身のイメージカラーであるオレンジ色(と黄色)に統一。さながら「アルティメット・ウォリアーズ」として、参加チーム中随一の「チームらしさ」を打ち出しています。
「2011 ジュニア・タッグリーグ戦」公式戦・近藤修司&大和ヒロシ組:1戦0勝(得点0)

1171 カズ&KAI組とフルタイムドロー
昨年と同じ顔触れによるライバル対決。これまた優勝候補の一角とあって負けられない闘いとなりましたが、30分では決着を得ず。かろうじて得点1を積み上げました。
「2011 ジュニア・タッグリーグ戦」公式戦・近藤修司&大和ヒロシ組:2戦0勝1分け(得点1)

1172 渕選手に恩返しの逆片エビでリーグ戦初勝利
稔選手への世界Jr挑戦時に逆片エビ固めを秘密兵器として授けてくれた渕選手に、痛烈な恩返し。リーグ戦初勝利を挙げました。
「2011 ジュニア・タッグリーグ戦」公式戦・近藤修司&大和ヒロシ組:3戦1勝1分け(得点3)

1174 昨年の優勝チームに雪辱
昨年の優勝戦のカード。ディフェンディングチャンピオンのクレイジー&BUSHI組に勝利して得点5に。この日に公式戦のあったハヤシ&KAI組、ジュニスタともに勝利して得点をそれぞれ7、6に。リーグ戦3強の優勝争いが白熱してきました。
「2011 ジュニア・タッグリーグ戦」公式戦・近藤修司&大和ヒロシ組:4戦2勝1分け(得点5)

1175 優勝戦線にかろうじて残る
異色コンビ・佐藤光留&菊タロー組の変則攻撃にも冷静に対応して勝ち点を7に。同日試合のなかったハヤシ&KAI組に得点で並び、勝ち点8で首位を走る金本&稔組を追走。翌日の上位3チームの公式戦に、優勝戦進出が懸かりました。
「2011 ジュニア・タッグリーグ戦」公式戦・近藤修司&大和ヒロシ組:5戦3勝1分け(得点7)

1176 得点7でリーグ戦終了
金本組が第1試合出場で勝利して、1位勝ち抜けが決定。1試合置いて登場したドッティ組は、参加チーム中唯一、ここまで勝ち星がなかったMAZADA組に足を掬われ、勝ち点をプラス出来ず。前日まで同率2位だったハヤシ組が勝利を積み上げ、師弟コンビの予選敗退が決定しました。
「2011 ジュニア・タッグリーグ戦」公式戦・近藤修司&大和ヒロシ組:6戦3勝1分(得点7)〜全日程終了〜

1177 優勝はハヤシ&KAI組
優勝戦進出を果たせなかった師弟コンビは、三冠王者・諏訪魔選手とのトリオでセミファイナルに出場。とりあえず当面の目標もなくなったドッティは、再び雌伏の時を迎えました。
なお、メインで行われたジュニア・タッグリーグ優勝戦は、KAI選手が世界Jr王者の稔選手からピンを奪って優勝しています。
※『バトルステーション 全日本プロレス「2011 Growin'Up」4・30ディファ有明』(FIGHTING TV SAMURAI)'11.05.07放映

【〜カプリチョーザpresents〜「2011 Growin' Up ジュニア・タッグリーグ戦」全試合結果】
※リーグ戦はすべて30分1本勝負。上位2チームが優勝決定戦を行う。
勝ち=2点、引き分け=1点、負け&両者リングアウト=0点。

参加チームと勝ち点
カズ・ハヤシ & KAI(勝ち点9=2位)
近藤修司 & 大和ヒロシ(勝ち点7)
スペル・クレイジー & BUSHI(勝ち点6)
渕正信 & 菊地毅(勝ち点4)
佐藤光留 & 菊タロー(勝ち点4)
金本浩二 & 稔(勝ち点10=1位)
MAZADA & スーパー・ヘイト(勝ち点2)

4・17藤岡
○渕組(2) vs 佐藤組(0)●
  渕(13分49秒 首固め)菊タロー
○ハヤシ組(2) vs MAZADA組(0)●
  ハヤシ(13分54秒 スワンダイブ式飛びつきウラカンラナ)ヘイト
○金本組(2) vs 近藤組(0)●
  金本(19分5秒 アンクルホールド)大和
4・20四日市
○渕組(4) vs MAZADA組(0)●
  菊地(12分54秒 横入り式エビ固め)ヘイト
○佐藤組(2) vs クレイジー組(0)●
  佐藤(14分18秒 飛びつき腕ひしぎ逆十字固め)クレイジー
△ハヤシ組(3) vs 近藤組(1)△
  (時間切れ引き分け)
4・21明石
○近藤組(3) vs 渕組(4)●
  近藤(9分28秒 逆片エビ固め)渕
○クレイジー組(2) vs MAZADA組(0)●
  BUSHI(9分33秒 スパニッシュフライ→体固め)MAZADA
○金本組(4) vs ハヤシ組(3)●
  金本(21分17秒 クロスアーム式アンクルホールド)ハヤシ
4・23高知
○佐藤組(4) vs MAZADA組(0)●
  佐藤(11分48秒 顔面ハイキック→片エビ固め)ヘイト
○ハヤシ組(5) vs 渕組(4)●
  KAI(15分10秒 スプラッシュ・プランチャー→片エビ固め)菊地
○クレイジー組(4) vs 金本組(4)●
  クレイジー(15分51秒 横回転エビ固め)金本
4・24福山
○ハヤシ組(7) vs 佐藤組(4)●
  KAI(13分37秒 スプラッシュプランチャー→片エビ固め)菊タロー
○金本組(6) vs 渕組(4)●
  稔(15分21秒 FIREBALLスプラッシュ→片エビ固め)菊地
○近藤組(5) vs クレイジー組(4)●
  近藤(17分7秒 逆片エビ固め)BUSHI
4・26佐久
○近藤組(7) vs 佐藤組(4)●
  近藤(12分1秒 逆片エビ固め)菊タロー
○クレイジー組(6) vs 渕組(4)●
  クレイジー(11分49秒 横入り式エビ固め)菊地
○金本組(8) vs MAZADA組(0)●
  金本(12分37秒 アンクルホールド)ヘイト
4・27高岡
○金本組(10) vs 佐藤組(4)●
  金本(15分17秒 アンクルホールド)佐藤
○MAZADA組(2) vs 近藤組(7)●
  MAZADA(11分37秒 垂直落下式正田落とし→片エビ固め)大和
○ハヤシ組(9) vs クレイジー組(4)●
  KAI(17分57秒 スプラッシュプランチャー→片エビ固め)BUSHI

4・30有明
優勝決定戦(時間無制限1本勝負)
○ハヤシ組(リーグ戦2位) vs 金本組(リーグ戦1位)●
  KAI(30分45秒 スプラッシュプランチャー→片エビ固め)稔

1179・1180 震災チャリティー大会
東日本大震災により中止となった東北地方大会の会場のうち、大きな被災はなかった青森と秋田の4大会がスライド。復興支援チャリティー大会として開催されました。大会前日の5月9日には岩手県に入り、被害のひどかった陸前高田市の米崎小学校で、また5月3日には福島県郡山市のビッグパレットふくしまで、それぞれ選手会による炊き出しが行われました。
試合の方では、チャリティー大会の特別企画として、4大会全会場で、メイン後のボーナストラックとして、ツアー参加20選手によるバトルロイヤルを開催。ただし、初日のドッティと2日目のハヤシ選手は、真田選手にそれぞれドラゴン、タイガーの両スープレックスホールドでフォールされたダメージが大きく、不参加となっています。
【バトルロイヤル(19選手参加)結果】
●退場順
(1)レネ・デュプリ(2)TARU(3)MAZADA(4)稔(5)KONO(6)中之上靖文(7)KENSO(8)諏訪魔(9)大森隆男(10)真田聖也(11)KAI(12)征矢学(13)曙(14)近藤修司(15)鈴木みのる(16)大和ヒロシ、BUSHI〈同時退場〉
船木誠勝(9分34秒 浴びせ蹴り→体固め)浜亮太
《優勝》船木誠勝
※『バトルステーション 全日本プロレス「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティー大会」5・11青森・弘前市河西体育センター他』(FIGHTING TV SAMURAI)'11.05.24放映

1182
【バトルロイヤル(15選手参加)結果】
●退場順
(1)大和ヒロシ(2)中之上靖文(3)真田聖也(4)征矢学(5)曙(6)浜亮太(7)鈴木みのる(8)大森隆男(9)諏訪魔、船木誠勝〈同時退場〉(11)KAI(12)カズ・ハヤシ(13)近藤修司
KENSO(8分53秒 オーバー・ザ・トップロープ)BUSHI
《優勝》KENSO

1184
【バトルロイヤル(15選手参加)結果】
●退場順
(1)中之上靖文(2)真田聖也(3)大和ヒロシ(4)浜亮太(5)曙(6)鈴木みのる(7)船木誠勝(8)諏訪魔(9)大森隆男(10)KAI(11)近藤修司(12)カズ・ハヤシ
BUSHI(9分18秒 オーバー・ザ・トップロープ)KENSO
《優勝》BUSHI

1185 次回後楽園大会でラダーマッチ再び
この日のセミで行われた世界Jr次期挑戦者決定戦でKAI選手がカズ・ハヤシ選手を下し、6・19両国大会での稔選手への挑戦を決定。その瞬間、稔選手は全日Jr勢をリング上に集め、3回目の防衛戦の挑戦者を決めるラダーマッチを6・12後楽園大会で行うと王様発言。ハヤシ、大和、BUSHI、MAZADA、スーパー・ヘイトの各選手とともに指名されたドッティは、再びラダーマッチに挑むことになりました。
※『ALL JAPAN B-Banquet #292』(GAORA)'11.05.23放映(ダイジェスト)

1186 VDM主催のチャリティー大会に参戦
ブードゥー・マーダーズが主催し、全日本プロレスとリングソウルが協力したイベント興行「東日本復興支援チャリティーオークションVMスペシャル限定300人!!イベント!『やらぬ善より、やる偽善!』復興支援ミサ」に参戦。神戸出身で阪神淡路大震災に被災した経験を持つVDM総帥・TARU選手のプロデュースのもと、オールスタンディングの会場で、全3試合が行われました。
●全カード
特別ゲスト:"brother"YASSHI
第1試合:スーパー・ヘイト&レネ・デュプリ vs 近藤修司&大和ヒロシ
第2試合:稔&華名 vs MAZADA&下野佐和子(特別レフェリー:宮根誠司アナ)
第3試合:TARU&KONO&ジョー・ドーリング vs 諏訪魔&真田聖也&中之上靖文(特別レフェリー:"brother"YASSHI)
※『バトルステーション 全日本プロレス「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティー大会」5・11青森・弘前市河西体育センター他』(FIGHTING TV SAMURAI)'11.05.24放映(ダイジェスト)

1187・88 デビュー10周年
2001年5月18日のデビュー戦から丸10年。ついに「10年選手」の仲間入りを果たしました。プロレス学校・闘龍門の選手としてメキシコでデビューした当時、全日本プロレスの所属選手として全国をツアーする現在の姿は、本人を含め誰一人想像することは出来なかったはずです。

【パチンコピーザック杯争奪バトルロイヤル(16選手参加)結果】
●退場順
(1)征矢学(2)真田聖也(3)大和ヒロシ(4)魁(5)浜亮太(6)曙(7)鈴木みのる(8)諏訪魔(9)船木誠勝(10)大森隆男(11)太陽ケア(12)KAI(13)BUSHI(14)近藤修司
KENSO(9分23秒 ダブルニードロップ→片エビ固め)渕正信
《優勝》KENSO

1190
【地鶏の元杯争奪バトルロイヤル(17選手参加)結果】
●退場順
(1)諏訪魔(2)大森隆男(3)太陽ケア(4)船木誠勝(5)中之上靖文(6)カズ・ハヤシ(7)真田聖也(8)山上康弘(9)大和ヒロシ(10)浜亮太(11)曙(12)鈴木みのる(13)KAI(14)渕正信(15)近藤修司
KENSO(9分36秒 オーバー・ザ・トップロープ)BUSHI
《優勝》KENSO

1196
【バトルロイヤル(17選手参加)結果】
●退場順
(1)中之上靖文(2)真田聖也(3)征矢学(4)大和ヒロシ(5)浜亮太(6)曙(7)鈴木みのる(8)大森隆男(9)諏訪魔(10)太陽ケア(11)渕正信(12)船木誠勝(13)KAI(14)BUSHI(15)近藤修司
カズ・ハヤシ(8分13秒 横入り式エビ固め)KENSO
《優勝》カズ・ハヤシ

1199
【バトルロイヤル(18選手参加)結果】
●退場順
(1)中之上靖文(2)真田聖也(3)征矢学(4)BUSHI(5)浜亮太(6)曙(7)鈴木みのる(8)大和ヒロシ(9)大森隆男(10)諏訪魔(11)太陽ケア(12)渕正信、船木誠勝(同時退場)(14)KAI(15)カズ・ハヤシ(16)近藤修司
KENSO(10分32秒 オーバー・ザ・トップロープ)佐藤光留
《優勝》KENSO

1200 リングソウルでトークショー
この日の試合後、神戸大会恒例「リングソウル」特別チケットの特典として、選手による同店でのトークショー企画があり、大和選手とともにドッティが参加。藤永オーナーとも旧交を温めました。
なお、この日の第3試合に出場したスーパー・ヘイト(平井伸和)選手が試合後に控え室で倒れ、急性硬膜下血腫と診断され、開頭手術を実施。因果関係は不明ながら、試合前の控え室で、トラブルのもつれからTARU選手がヘイト選手を殴打する事件が起きており、事態を重く見た団体側はブードゥー・マーダーズの解散と、TARU選手のみならず、当時控え室にいたKONO、稔、MAZADAの3選手にも無期限の出場停止処分、KONO&ジョー・ドーリング組が持つ世界タッグ王座、稔選手が持つ世界ジュニア王座の剥奪を発表。2004年秋に始まって約6年半、ドッティも2005年3月から3年半所属したVDMは、思いも掛けない形で突然その幕を下ろしました。
※『ALL JAPAN B-Banquet #293』(GAORA)'11.06.05放映

1203
【バトルロイヤル(17選手参加)結果】
●退場順
(1)征矢学(2)大和ヒロシ(3)浜亮太(4)曙(5)大森隆男(6)船木誠勝(7)諏訪魔、太陽ケア(同時退場)(9)鈴木みのる、真田聖也(同時退場)(11)中之上靖文(12)ジョー・ドーリング、レネ・デュプリ(同時退場)(14)KAI(15)近藤修司
KENSO(9分22秒 オーバー・ザ・トップロープ)BUSHI
《優勝》KENSO

1205
【バトルロイヤル(15選手参加)結果】
●退場順
(1)大和ヒロシ(2)大森隆男(3)船木誠勝(4)太陽ケア(5)諏訪魔(6)鈴木みのる(7)真田聖也(8)ジョー・ドーリング(9)浜亮太(10)レネ・デュプリ(11)曙(12)KAI(13)BUSHI
KENSO(9分56秒 オーバー・ザ・トップロープ)近藤修司
《優勝》KENSO

1207 ラダーマッチ勝利で世界Jr王座決定戦出場へ
5月15日後楽園大会で第29代王者・稔選手の発案により決定した、6選手参加による次々期挑戦者決定ラダーマッチ。1ヵ月経っていない6月12日のこの日に行われたラダーマッチの出場者はたった3選手。スーパー・ヘイト選手が闘病で、MAZADA選手は出場停止で、カズ・ハヤシ選手は6月7日鳥取大会で負った裂傷が治癒せずということでいずれも欠場となり、同じく出場停止中の王者稔選手は王座剥奪を余儀なくされ、6・19両国で挑戦者に決定していたKAI選手との王座決定戦に進出する選手を決めるラダーマッチへと主題も変化。若手2選手との3WAY戦となったことで、俄然有利となったドッティが冷静に試合を進め、上り詰めたBUSHI選手のラダーを外しワイヤーに宙吊りにさせたところへ、別のラダーからジャンプして空中ランサルセを決めたのち、リング中央に吊されたジュラルミンケースを奪い、挑戦権を獲得しました。
この闘いをリングサイドで観戦していたKAI選手が歩み寄り、「(王座決定戦では)いい試合をしましょう」と手を差し出し、一度は握り返したドッティが豹変し、KAI選手を捕らえて逆片エビ固めの体勢に。済んでのところで身をかわしたKAI選手にドッティは甘い考えを窘め、「今のおまえじゃ俺に勝てない」と宣言。バックステージでは「世界Jrを獲って全日本を立て直す」と、一連の騒動で揺れ動いた団体の再起をめざすコメントを出しています。
※『バトステNEARライブ! 全日本プロレス「CROSSOVER 2011」6・12後楽園ホール』(FIGHTING TV SAMURAI)'11.06.12放映

1209
【バトルロイヤル(18選手参加)結果】
●退場順
(1)中之上靖文(2)大和ヒロシ(3)真田聖也(4)渕正信(5)鈴木みのる(6)大森隆男(7)船木誠勝(8)太陽ケア、諏訪魔(同時退場)(10)宮本和志(11)ジョー・ドーリング(12)レネ・デュプリ(13)曙(14)KAI(15)BUSHI(16)近藤修司
KENSO(10分44秒 横入り式エビ固め)浜亮太
《優勝》KENSO

1211
【バトルロイヤル(17選手参加)結果】
●退場順
(1)船木誠勝(2)大森隆男(3)太陽ケア、諏訪魔(同時退場)(5)ジョー・ドーリング(6)レネ・デュプリ(7)浜亮太(8)曙(9)中之上靖文(10)真田聖也(11)鈴木みのる(12)渕正信(13)征矢学(14)KAI(15)BUSHI
KENSO(8分38秒 オーバー・ザ・トップロープ)近藤修司
《優勝》KENSO

1212 世界Jr王座またも奪還ならず
6・12後楽園でKAI選手の「いい試合を」発言を否定したドッティは、言葉の通り勝ち負けを重視した厳しい攻めを続け、KAI選手もよく耐えて反撃したことから、結果的に一進一退の「いい試合」に。2回のキングコング・ラリアットと逆片エビ固めを凌ぎ切ったKAI選手が涙の初戴冠。全日ジュニアが新たな時代に突入しました。
なお、この試合を裁いたメインレフェリーの和田京平氏が、この大会をもってフリーに転向することが翌日発表されました。この日の和田レフェリーの担当は第2試合の「渕正信vs鈴木みのる」戦とメインの三冠戦「諏訪魔vs永田裕志」戦と、この世界Jr戦。和田レフェリーがタイトル戦が複数並ぶビッグマッチで世界Jr戦を買って出るケースはほとんどないため、プライベートでもお世話になっていたドッティにとっても、記念の試合となりました。
また、フリー参戦を続けていた鈴木みのる選手も契約満了となり、新日本プロレスを主戦場に移すことに。全日本マットの風景が大きく変わることになりました。
※『SKY Perfec TV! LIVE SPECIAL 全日本プロレス「6.19 プロレスLOVE in 両国 Vol.12」』(Ch.162)'11.06.19放映
※『バトルステーション 全日本プロレス「プロレスLOVE in 両国 Vol.12」2011.6.19両国国技館』(FIGHTING TV SAMURAI)'11.10.10放映

1215 世代闘争スタート?
VDM解散後に所属選手となった稔選手と、初めてのトリオ結成となったチーム246。敵対し続けてきたこれまでの関係から、攻撃の誤爆が起きるなどスムースさを欠く場面も。しかし、世界Jr現チャンピオンのKAI選手を中心とした若い世代との対決とあって、長く防衛を重ねてきた歴代王者たちの意地と、高いレベルで闘い続けた者同士のシンパシーから次第に結束。破れはしたものの、シリーズ最終戦の7月31日愛知大会で世界Jrに挑戦する稔選手にエールを送り、チーム246としては、「たとえヘビー級でも若い者には負けない」と、大日本勢からアジアタッグ王座を奪回したes(真田&征矢組)への挑戦を示唆しています。
※『ALL JAPAN B-Banquet #294』(GAORA)'11.07.25放映

1222 アジアタッグ挑戦決定
7・18後楽園大会でアジアタッグ王者真田&征矢組(「es」)への挑戦表明を行ったチーム246。このシリーズでメインを中心に連日諏訪魔選手とのトリオで王者組と当たり続け、シリーズ最終戦のこの日もesの征矢選手とのタッグ戦で勝利。翌8月1日、北海道ツアーとなる次期「SUMMER IMPACT」での札幌2連戦の2日目(8月21日)のタイトル戦が発表されました。
※『ALL JAPAN B-Banquet #295』(GAORA)'11.08.09放映

1223 「246ディストラクション vs es」後楽園初登場
前シリーズから連日のようにメインで組まれているカードが後楽園初登場。毎回30分近くの攻防で地方興行のトリを取った熱戦が聖地後楽園で展開されました。また、この日のメインはKAI vs 大和ヒロシの世界Jr戦。セミもメインも所属選手のみ、かつ若手を登用して、全日本の新時代到来を感じさせる大会となりました。
なお、この日は、次期シリーズで開幕するJrヘビー級リーグ戦の参加メンバーが発表。3日後の8月15日にブロック分けが発表となり、ドッティはBブロックでリーグ戦初参戦となる新日本プロレスの金本浩二選手と同組に。9月11日後楽園ホールでの開幕戦で、ついにシングルマッチが実現することになりました。
※『ALL JAPAN B-Banquet #296』(GAORA)'11.08.23放映

1227 アジアタッグ戦前夜の対決に勝利
諏訪魔選手を中心とする現世代軍と、ケア選手を後見人に集結した若手世代が全面対決。翌日同所でのアジアタッグ戦最後の前哨戦ともなり、ハヤシ選手がキャプテン真田選手からフォール勝ち。アジアタッグ獲りへ弾みを付けました。
【5対5キャプテンフォール・イリミネーションマッチ結果】
※オーバー・ザ・トップロープルールは不採用
●退場順
(1)征矢学 (10分21秒 近藤のキングコング・ラリアット→片エビ固め)
(2)近藤修司 (11分45秒 ケアのTKO→片エビ固め)
(3)KAI (17分46秒 稔のミノルスペシャル)
(4)大和ヒロシ (18分53秒 諏訪魔のバックドロップ→体固め)
(5)稔 (21分55秒 真田の回転足折り固め)
(6)船木誠勝 (27分13秒 真田の回転足折り固め)
(7)真田聖也〈C〉 (30分38秒 ハヤシのジャパニーズレッグロール返し)
※キャプテンフォールにより諏訪魔組の勝利
※『バトルステーション 全日本プロレス「SUMMER IMPACT 2011」8・20札幌テイセンホール』(FIGHTING TV SAMURAI)'11.08.23放映

1228 アジアタッグ奪取に失敗
シリーズのほとんどで行われた前哨戦で5分以上の星を重ねて臨んだチーム246でしたが、若いesの驚異的な粘りの前に力尽き、「アジアタッグをジュニアベルトに」の野望は潰えました。
※『バトルステーション 全日本プロレス「SUMMER IMPACT 2011」8・21札幌テイセンホール』(FIGHTING TV SAMURAI)'11.08.24放映

1231 飯伏選手や石森選手と久々の対戦
3月11日の東日本大震災を受け、3・21両国大会を決行した全日本プロレスの武藤社長(当時)が新日本、ノアにチャリティー興行開催を呼びかけたことが契機となり、4月18日に正式発表された「ALL TOGETHER」。東京スポーツ新聞社主催で会場は日本武道館、メジャー3団体によるオールスター戦ということで、32年前に新日本・全日本・国際による「伝説の8・26」にちなみ、日時を8月27日に設定(8月26日は平日のため、1日スライド)。「メインで3団体のチャンピオンが揃い踏み」という方針を決めていたため、カードの調整が各団体のタイトル戦の結果待ちとなり、8月9日に全カードが発表されました。
ドッティの出場カードは第1試合となり「ALL TOGETHER オープニングマッチ SUNRISE OF J」とのサブタイトルが。このカードは、DDT所属ながら新日本の至宝IWGP Jrヘビー級王座を獲得した飯伏幸太選手が『週刊プロレス』(No.1584号=2011年7月13日号)で「プロレスの師匠である近藤選手と闘いたい」との発言から実現したもので、dragondoorからElDoradoに定期参戦していたデビュー1年目の飯伏選手が当時、対戦を通じてさまざまなことを吸収したドッティに対し恩義を感じているとのこと。タッグながら久々の対戦が実現したことでドッティも『東京スポーツ』(2011年8月18日号=17日発売)で初代タイガーマスクのライバルの小林邦明選手の異名"虎ハンター"になぞらえて「俺は飯伏ハンターになる」と応答。彼の持つベルトに対する興味も隠さず、タイトル戦へつなげて行きたい考えを披露しました。
この飯伏選手の他、闘龍門〜ElDorado時代の後輩・石森選手、師弟関係にある大和選手、退団したDRAGONGATEでの練習生経験のあるBUSHI選手が対戦相手に。パートナー側には、チーム246の盟友ハヤシ選手の他、リング上では初遭遇ながら闘龍門時代に神戸の合宿所でともに暮らしていた時期があるリッキー・マルビン選手、新日本の東京ドーム大会で対戦経験があり今回初タッグとなる(4代目)タイガーマスク選手と、ドッティだけが敵味方すべての選手と何らかの因縁・エピソードのある選手たちに囲まれての試合となりました。
入場曲は、飯伏、タイガーマスクのテーマを使用。ノアの大川氏がリングアナ、裁定は新日本・佐藤レフェリーが担当したこの試合は、ドッティの出番はほとんど飯伏選手との絡みに集中。石森選手にショートレンジのラリアットを放った他は、ひたすら「飯伏ハンター」に徹していました。石森-マルビンのノア勢同士で決着を見るも、ドッティに試合結果は関係なし。終了後も飯伏選手ともみ合うなど、今後の「続き」をアピールしていました。ちなみにドッティは飯伏選手の打撃技で左耳の鼓膜が破れたことを「東京スポーツ」(9月1日発売号)で明かし、次期シリーズで行われるジュニア・ヘビー級リーグ戦を制し、飯伏選手の持つIWGP Jr王座へ挑戦という青写真を披露しました。
なお、全試合終了後、「ALL TOGETHER」は2012年2月19日に被災地・宮城県(仙台サンプラザホール)で「もう一回、ひとつになろうぜ」のサブタイトルで開催されることが発表されています。
※『SKY Perfec TV! LIVE SPECIAL 新日本プロレス×全日本プロレス×プロレスリング・ノア 東日本大震災復興支援チャリティープロレス「ALL TOGETHER」2011.8.27日本武道館』(Ch.162)'11.08.27放映
※『GET SPORTS』(テレビ朝日)'11.08.29放映
※『チャリティープロレスALL TOGETHER』(日テレG+)'11.08.29放映
※『ALL TOGETHER』(CSテレ朝チャンネル)'11.09.04放映
※『全日本プロレススペシャル「ALL TOGETHER」』(GAORA)'11.09.11放映(ダイジェスト)
※『バトルステーション 「ALL TOGETHER」2011.8.27日本武道館』(FIGHTING TV SAMURAI)'11.09.13(前編)・09.14(後編)放映
※DVD『東日本大震災復興支援チャリティープロレス「ALL TOGETHER」2011.8.27日本武道館』(テレビ朝日版)'11.10.19発売
※DVD『東日本大震災復興支援チャリティープロレス「ALL TOGETHER」2011.8.27日本武道館』(日本テレビ版)'11.10.19発売

1233 Jrリーグ戦開幕・金本選手とシングル初対戦
一昨年のリーグ戦で初優勝を果たし、2度目の優勝を狙う今大会(通算第6回大会)。昨年度優勝のジミー・ヤン選手、パンクラスmissionの佐藤光留選手の連続出場に加え、リーグ戦初参戦の金本浩二選手(新日本)、全日マット初登場となるDDT常連のケニー・オメガ選手、前シリーズから継続参戦となるカナダからの刺客・BLACK BUSHI選手と、フレッシュなメンバーが集結。興味深いカードが多数実現する、注目の大会となりました。
ドッティの初戦の相手は、2007年1月3日の全日本プロレス恒例・新春バトルロイヤルでの初対戦(対戦の経緯はSCORE2007・665のCOMMENT参照)以来、対峙するごとにシバキ合うなどお互いに意識し続けた金本選手。同年11月22日「カスイチナイン」でのタッグ対戦終了後に約束したシングル対決(SCORE2007・779参照)が、実に4年越しで果たされることになりました。
8月15日のブロック分け発表記者会見で「肉もフルーツも腐りかけがいちばんうまい」と、挑発コメントを出していたドッティ(金本選手は遠征中のため会見は欠席)でしたが、逆に金本選手の闘志に火を点けてしまい、逆片エビ固めを切り返されての足首固めに無念のタップ。昨年に続いての黒星発進となりました。
「2011 ジュニア・ヘビー級リーグ戦」Bブロック・近藤修司:1戦0勝(勝ち点0)
※『ALL JAPAN B-Banquet #297』(GAORA)'11.09.18放映

1235 大和選手との師弟対決
『週刊プロレス』9月21日号(No.1595号)で参加全選手を勝手に「採点」したドッティに「0点」を付けられ、こちらも闘志に火の点いた大和選手とのシングル戦。大和選手は、シリーズ前に道場で「近藤さん対策」として、同期のBUSHI選手を練習パートナーに、「袈裟切りチョップ対策」(竹刀でめった打ち)、「キングコング・ラリアット対策」(サンドバックを浴びせ打ち)、「ザ★オリジナル対策」(コーナー最上段からデッドリードライブ)を受けまくる「防御は最大の攻撃」という独自理論に基づく特訓を敢行し、対策は万全(?)。ただでさえ「熱い」弟子から真っ向勝負を挑まれましたが、逆片エビ固めで順当に勝利。リーグ戦初得点を獲得しました。
なお、この大会は震災復興支援のチャリティーイベントとして、シリーズ中の特別興行(鶴ヶ城会館、ベンチャラーら地元企業が主催し、福島民報社が共催)として行われ、試合開始前には地元東山温泉の芸妓さんの舞や会津若松市長と武藤会長のトークショーなどが展開されました。
「2011 ジュニア・ヘビー級リーグ戦」Bブロック・近藤修司:2戦1勝(勝ち点2)

1237 ヤン選手に1年越しのリベンジ
昨年大会の開幕戦で初の一騎打ち(SCORE2010・1093参照)に勝利し、勢いが止まらぬままリーグ戦優勝を果たしたヤン選手と1年振りの再戦。ダメージの度合いがわかりづらい変幻自在のファイトスタイルに苦手意識を持っている感の強いドッティでしたが、ラリアットからの逆片エビ固めでヤン選手を完封。昨年のリベンジを果たしました。
「2011 ジュニア・ヘビー級リーグ戦」Bブロック・近藤修司:3戦2勝(勝ち点4)

1238 キャプテンフォールイリミネーション戦再び
札幌での世代闘争的なイリミ戦と趣を異にした、キャリアのいちばん若い2選手をキャプテンに据えたユニークな一戦。選手が次々と消え、若手対決となったキャプテン戦で征矢匠選手が勝利。昨年新春大会でドッティ相手にデビュー以来、タッグ戦でも直接の勝利が一度もない中之上選手の「初勝利」は、またもお預けとなりました。
【4対4キャプテンフォール・イリミネーションマッチ結果】
※オーバー・ザ・トップロープルールを採用
●退場順
(1)渕正信 (1分37秒 船木の三角絞め)
(2)船木誠勝 (8分10秒 真田によるオーバー・ザ・トップロープ)
(3)近藤修司 (8分15秒 真田の回転足折り固め)
(4)真田聖也 (9分28秒 征矢によるオーバー・ザ・トップロープ)
(5・6)太陽ケア・諏訪魔 (11分50秒 オーバー・ザ・トップロープ)
(7)中之上靖文〈C〉 (12分44秒 征矢の逆エビ固め)
※キャプテンフォールにより征矢組の勝利
※『バトルステーション 全日本プロレス「2011 FLASHING TOUR」9・19後楽園ホール』(FIGHTING TV SAMURAI)'11.09.24放映

1241 MAZADA選手に秒殺され2敗目
大会前に「警戒すべき相手」として能力を高く評価していたMAZADA選手に153秒で手痛い黒星。リーグ戦2敗目となり、勝ち点は4のまま。この時点で勝ち点6で首位を行く金本選手と2点差のドッティは、翌日の最終戦・金沢大会で自身が勝利し金本選手が負けて決定戦に持ち込む以外にBブロック通過の可能性がなくなり、対戦相手との力関係からほぼ絶望的に。ドッティは試合後「1つ負けるたびに、金本へのリベンジ、(骨折でIWGP Jr王座を返上し欠場中の)飯伏戦も世界Jr挑戦も遠のいていく。しばらく休もうかな…」と、いつになく弱気なコメント。なかなか結果を出せない現状にもどかしさを吐露しています。
「2011 ジュニア・ヘビー級リーグ戦」Bブロック・近藤修司:4戦2勝(勝ち点4)

1241 リーグ戦Bブロックを制覇できず
リーグ戦最終戦ではシングル初対決となる佐藤選手に快勝するも、首位を行く金本選手が大和選手を下し、予選敗退が確定。昨年よりは勝ち星が多かったものの、優勝戦線にも絡めず、雌伏の時が続きます。この試合後にドッティは佐藤選手の力量を認め、飯伏選手や金本選手など追い掛ける相手のいる団体への出撃時のパートナーとして考えたい旨の談話を発表しています。
なお、メインで行われた優勝戦を制したのは、3年振り2度目の優勝となるKAI選手。複数回の優勝と世界Jr現役王者での優勝はともに初の快挙となりました。
「2011 ジュニア・ヘビー級リーグ戦」Bブロック・近藤修司:5戦3勝(勝ち点6)〜全日程終了〜
※『ALL JAPAN B-Banquet #298』(GAORA)'11.10.02放映

【〜富士急presents〜「2011 ジュニア・ヘビー級リーグ戦」全試合結果】
※リーグ戦はすべてPWFルールによる30分1本勝負。各ブロック1位選手による優勝決定戦(時間無制限1本勝負)を行う。
勝ち=2点、引き分け=1点、負け&両者リングアウト=0点。

リーグ戦各ブロック結果
《Aブロック》 KAI(勝ち点7=1位)、カズ・ハヤシ(同4)、稔(同5)、BUSHI(同4)、BLACK BUSHI(同4)、ケニー・オメガ(同6)
9・11後楽園 ハヤシ(12分21秒 パワープラント→片エビ固め)稔
       オメガ(18分7秒 クロイツ・ラス)KAI
9・14新潟 BLACK BUSHI(10分15秒 BBドライバー→片エビ固め)ハヤシ
9・15会津若松  稔(10分26秒 ミノルスペシャル)BLACK BUSHI
      KAI(10分30秒 スプラッシュプランチャー→片エビ固め)BUSHI
9・17館林 ハヤシ(13分43秒 パワープラント→片エビ固め)オメガ
9・18志賀高原 オメガ(8分59秒 クロイツ・ラス)BUSHI
9・19後楽園 BLACK BUSHI(4分15秒 リングアウト)BUSHI
      稔(16分52秒 FIREBALLスプラッシュ→片エビ固め)オメガ
      KAI(14分1秒 スプラッシュプランチャー→片エビ固め)ハヤシ
9・23高崎 KAI(時間切れ引き分け)稔
9・24三条 オメガ(11分7秒 クロイツ・ラス)BLACK BUSHI
      BUSHI(15分8秒 回転十字固め)稔
9・25金沢 BUSHI(11分51秒 回転十字固め)ハヤシ
      KAI(7分5秒 スプラッシュプランチャー→片エビ固め)BLACK BUSHI

《Bブロック》 近藤修司(勝ち点6)、大和ヒロシ(同4)、MAZADA(同2)、ジミー・ヤン(同6)、金本浩二(同8=1位)、佐藤光留(同4)
9・11後楽園 金本(13分28秒 アンクルホールド)近藤
9・14新潟 佐藤(8分32秒 飛びつき腕ひしぎ逆十字固め)MAZADA
      大和(12分46秒 クロスアームスープレックス)MAZADA
9・15会津若松 近藤(10分55秒 逆片エビ固め)大和
9・17館林 佐藤(9分42秒 左ハイキック→片エビ固め)MAZADA
      ヤン(11分45秒 横入り式エビ固め)金本
9・18志賀高原 金本(10分37秒 アンクルホールド)MAZADA
      近藤(7分58秒 逆片エビ固め)ヤン
9・19後楽園 大和(13分39秒 クロスアームスープレックスホールド)佐藤
9・23高崎 ヤン(7分27秒 ヤンタイム式ボディアタック→片エビ固め)MAZADA
      金本(10分32秒 顔面蹴り→片エビ固め)佐藤
9・24三条 ヤン(9分43秒 ヤンタイム式ボディアタック→片エビ固め)大和
      MAZADA(2分33秒 垂直落下式正田落とし→片エビ固め)近藤
9・25金沢 近藤(9分30秒 キングコング・ラリアット→片エビ固め)佐藤
      金本(9分31秒 クロスヒールホールド)大和

9・25金沢
優勝決定戦(時間無制限1本勝負)
KAI(Aブロック1位)(22分16秒 スプラッシュプランチャー→片エビ固め)金本(Bブロック1位)

1244 正パートナー争い、一方的に勃発!?
自身への辛辣なコメントと、天敵である佐藤光留選手へのパートナー勧誘問題で強い危機感を覚えた大和選手が、ドッティと久々の師弟タッグ結成。ドッティのピンチを再三救い、金本選手の「顔面ウォッシュ」では身代わりとなるなど、とことん献身する大和選手でしたが、ジュニ・スタの連係の前に力尽き、一敗地に。試合後ドッティは、大和選手に感謝したものの、「佐藤光留なら返せた」と、天敵を引き合いに出して強烈なダメ出し。この件で佐藤選手はまったくコメントを出していないものの、ドッティの正パートナーの座が揺らぎつつある大和選手は、佐藤選手への敵愾心をさらにアップさせました。
※『ALL JAPAN B-Banquet #299』(GAORA)'11.10.17放映(ダイジェスト)

1252 正パートナー争い、大和vs光留の三番勝負で決着へ
佐藤光留選手へラブコールを送ったドッティを振り向かせようと、わざわざ作成した「近藤修司と一心同体」なる文字の入ったTシャツを着込んでアピールを展開する大和選手。そんな彼に根負けしたのか、ドッティは「三番勝負で勝ち越した方と組む」と宣言。一方の当事者である佐藤選手の意思がまったく伝えられていない中、ドッティの正パートナー問題は妙な方向へ進展を見せています。
なお、この日の大会で行われた4大タイトルマッチは、すべての試合で他団体所属の挑戦者・チームが勝ち、全タイトルが流失する事態に(三冠:秋山準〈NOAH〉、世界タッグ:ダーク・オズ&ダーク・クエルボ〈メキシコAAA〉、世界Jr:ケニー・オメガ〈DDT〉、アジアタッグ:関本大介&岡林裕二〈大日本〉)。各タイトルの奪還に向け、今後ドッティにも他団体出撃の機会が出て来るかもしれません。
※『全日本プロレススペシャル「2011 プロレスLOVE in 両国 Vol.13」』(GAORA)'11.11.01放映
※『バトルステーション 全日本プロレス「プロレスLOVE in 両国 Vol.13」2011.10.23両国国技館』(FIGHTING TV SAMURAI)'12.03.17放映

1253 4年目の台湾遠征・世界タッグ選手権に2度目の挑戦
2008年以来4年連続となる台湾での大会。今回も9月27〜30日に事前プロモーションとして、ドッティを含む7選手が渡台。テレビ出演や記者会見、デモンストレーションなど、過密日程の中でPRして、集客を呼びかけました。
初日は、久々に巡ってきた、世界タッグへの挑戦。両国大会でAAAのダーク・オズ&ダーク・クエルボ組に流出した同ベルト。最強タッグへの出場を拒否した王者組に、KENSO選手とのコンビで最強タッグに出場するカズ・ハヤシ選手が「逃げるな」と発言。これを受けて王者組が「台湾で受けてやる」と返し、戴冠前から決まっていた「TEAM 246 vs AAAコンビ」の対戦が世界タッグ戦に格上げされました。この流れなら、ハヤシ選手はKENSO選手と組んでの挑戦となるところですが、台湾遠征にKENSO選手は何故か不参加。これにより、2009年3月14日の両国大会(諏訪魔選手と組んで太陽ケア&鈴木みのる組に挑戦)以来2回目の同王座挑戦となりました。
初日のメーンを飾った試合は、この遠征に参加していたジョー・ドーリング選手らが王者チームに加担し、「全日本vs外国人軍団」の構図に。ベビーフェイスとして振る舞う全日本軍に対し、外国人軍団はさまざまな手段で試合に介入。圧倒的な不利に追い込まれた挑戦者組は、現地ファンの声援もむなしく、一敗地にまみれました。
※『全日本プロレススペシャル「プロレスLOVE in TAIWAN 2011」前編』(GAORA)'11.11.20放映

1254 台湾2日目はオープニングマッチ出場
台湾大会2日目は「246ディストラクション」で出陣。真田&征矢の「es」に、肘のケガから復帰した河野選手が加わった相手チームと、今年に入って全国各地でメインイベントとして行われてきた「20分超えのノンストップバトル」をオープニングマッチで展開。会場を大いに温めました。
※『全日本プロレススペシャル「プロレスLOVE in TAIWAN 2011」後編』(GAORA)'11.11.25放映

1255 武藤敬司選手とシングル初対決 / セコンドとして「ディストラクション11」をサポート
膝の負担軽減のため限定出場を続ける武藤選手が打ち出していた「所属全選手とのシングル対決」の相手として、ドッティが登場。ともに最強タッグにエントリーがなかったことから実現したものですが、ドッティにとっては2005年の全日マット登場以来、足かけ7年越しのシングル初対戦となりました。
試合は、格や階級にお構いなしと、ドッティが正面突破を試みてラリアットを乱打。ザ★オリジナルを決めるなど奮戦しましたが、伝家の宝刀・閃光弾に玉砕。試合後、武藤選手は「スコット・ノートンを思い出した」と、ドッティのパワーに評価を与えています。
なお、諏訪魔選手との最強タッグエントリーを機に、「チーム・ディストラクション」に征矢匠選手が加入。シリーズ開幕前の11月16日に行われた道場での公開練習にチームの参謀として姿を見せたドッティが、匠選手に指導を行いました。フィニッシュ技を持たない匠選手に、「現在の全日では使い手がない」としてカッターを使うよう指示。コーナー対角線を使っての「走り込み式カッター」や、相手をかち上げてから放つ「ザ★オリジナル式カッター」を授け、諏訪魔選手とのラストライドとカッターの合体技を考案しました。
そして、開幕戦のこの日のメインで行われた試合から、セコンドとして全公式戦に帯同。諏訪魔選手に「超一流」と言わしめたセコンド振りで、アジアタッグ王者の関本&岡林組への勝利をサポート。この勝利を得て、「ディストラクション11」(諏訪魔&征矢匠組のニックネーム)のアジアタッグ挑戦が決まり、ドッティもセコンドとして12月18日大日本横浜文体大会に帯同することが発表されました。
※『ALL JAPAN B-Banquet #300』(GAORA)'11.11.26放映

1258 SMASH勢と団体対抗戦
TAJIRI選手率いる「SMASH」勢が乗り込み、全日本軍との対抗戦に。途中まではクリーンに試合が進むも、中盤に入りセコンドとして帯同した「元・男」のジェシカ・ラブ選手が介入し、キス攻撃で武藤選手を翻弄。大原はじめ選手とともに全日軍の分断に成功して、SMASH初代王者・スターバック選手のフィニッシュにつないでまんまと勝利しています。
※『バトステNEAR LIVE! 全日本プロレス「2011 世界最強タッグ決定リーグ戦」11・23後楽園ホール』(FIGHTING TV SAMURAI)'11.11.23放映
※『バトルステーション 全日本プロレス「2011 世界最強タッグ決定リーグ戦」11・23後楽園ホール』(2時間版)(FIGHTING TV SAMURAI)'11.12.21放映

1261
※『ALL JAPAN B-Banquet #301』(GAORA)'11.12.03放映

1266 NOAH+DDTの外敵王者組と対決
BUSHI選手が負傷欠場のため、第1試合にゲスト出場したSMASHのAKIRA選手にメンバーチェンジ。試合のテーマは、三冠王者秋山選手と、王座挑戦が取り沙汰される武藤選手との絡みが中心。ドッティも、もちろん世界Jr王者であるケニー・オメガ選手とのぶつかり合いはありましたが、特に王座挑戦につながる動きはありませんでした。
なお、この試合の直前に、「情熱バカ×変態レスラー 魂の三番勝負」第3戦が行われ、大流血マッチの末、大和ヒロシ選手が佐藤光留選手に勝ち越し、ドッティとのタッグ正パートナーの座を死守。さらに、フリー参戦するDDTの人気投票第1位の佐藤選手に勝ち越したことから、同団体のオメガ選手に奪われた世界Jr王座への挑戦を宣言しています。
また、メインで行われた最強タッグ優勝戦は、リーグ戦1位の船木&河野組を破った同2位の真田&KAI組が初優勝。東北大震災被災、暴行事件、4大タイトル流出と波乱続きだった2012年の掉尾を、若い力が締めくくり、翌年に向け希望の光を灯しました。
※『ALL JAPAN B-Banquet #302』(GAORA)'11.12.11放映

1267 征矢匠選手とチーム・ディストラクション対決
「This is チーム・ディストラクション」と銘打たれた試合で、征矢匠選手とディストラクション加入以後は初となるシングル対決。3勝6敗で得点6に終わった最強タッグ出陣前に、匠選手に新技を指南したドッティ。だが試合では、匠選手に合わせることをせず、ほぼ完封。試合後ドッティは「最強タッグの真田組戦はよくやったが、今日が現在の彼の本当の力。何も出来なかったというのも、いい経験になるのでは」と、チーム・ディストラクションの参謀格として、軍団のさらなる底上げを図るべく、厳しい姿勢に徹しました。
※『ALL JAPAN B-Banquet #303』(GAORA)'11.12.23放映(ダイジェスト)

番外 大日本プロレスのビッグマッチにセコンドとして帯同
12月18日、関本&岡林組の持つアジアタッグ王座に挑戦するチーム・ディストラクションの盟友・諏訪魔&征矢匠組のセコンドとして来場。完全アウェーの会場で挑戦者組はブーイングを浴びながら奮戦するものの力及ばず、全日本への王座奪還はならず。同日都内で開催されたファンイベント「全日本プロレスクリスマスパーティー2011」への参加をキャンセルしてまでの挑戦も実を結ばず、全タイトル流出のままの越冬が確定してしまいました。

大日本プロレス「BIG JAPAN DEATH VEGAS」神奈川・横浜文化体育館(観衆2383人)
第7試合アジアタッグ選手権60分1本勝負
関本大介&岡林裕二〈第87代王者組〉(1-0)諏訪魔&征矢匠〈挑戦者組〉
岡林(22分49秒 ゴーレムスプラッシュ→片エビ固め)征矢
※王者組が初防衛に成功
※『バトルステーション 大日本プロレス「BIG JAPAN DEATH VEGAS」12・18横浜文化体育館』(FIGHTING TV SAMURAI)'11.12.18放映

1268・1269 クリスマスの沖縄遠征でNOAH出撃を宣言
例年ならファン感謝デーでOFFになるところ、年の最後に沖縄遠征が実現。大好きな沖縄で南国ムードに包まれながらXmasを過ごすこととなりました。
この最後のツアーで、かねがね表明していた「外に出る」の具体的プランの詳細をついに明かしました。24日の試合後に「明日重大な発表をしたい。団体には怒られるかもしれないが、来年は動こうかなと」とコメント。そして25日の試合後に、「NOAHに出撃する」と発表しました。「ベルトが団体内にないからこそ自由に動ける」「(この表明により)向こうの選手が反応してくれるのを待ってます」と発言。そう言いつつも「反応がなければ乗り込む」と、会社を通さずに、クビを覚悟で我を通す構えを見せました。
NOAHを選んだ理由は「各団体の中で、ジュニアを引っ張っていってるイメージがある」とのことでしたが、会見から翌々日の27日にかつてのNOAHジュニアの象徴的な存在であり、現在は副社長の重鎮にある丸藤正道選手が呼応。NOAH2012年の幕開けとなる1・15後楽園大会の第1試合で「丸藤&リッキー・マルビン vs 近藤&大和ヒロシ戦」のマッチメイクを発表。アピールが早速実り、2006年12月10日武道館大会以来久々のNOAHマット登場が決定しました(ちなみに、過去のNOAHマット参戦はこの年の3興行だけ)。会見の中で丸藤選手はドッティについて「かつてベストバウト賞(2008年度プロレス大賞)を取った相手だから気にはなっていたが、受賞以降くすぶっていた印象がある」とコメント。「ベルト挑戦を言っているようだが、直接触れ合ってこそ(現在の状態が)わかるので」かつて交わった自分とのカードを組むことで確認する意向を明かしました。
なお、昼間開催の第1試合に組まれたのは、当日予定されている全日本山梨大会とのダブルヘッダーになるからで、NOAHマットにはシリーズ全戦参戦ではなく、全日本の日程の合間にスポット参戦するスタンスのようです。
2011年のドッティは、119試合に出場(うち、1日2試合出場が12回あり、のべ107大会。他団体とのコラボイベントとして、「GAORA開局20周年記念スーパーファイト2011」「東日本大震災復興支援チャリティープロレスALL TOGETHER」の2大会に参戦。なお、全日本関連としては、「2011チャンピオン・カーニバル」は5大会中4大会で試合が組まれず、この年の全興行参戦とはなりませんでした。
※『バトルステーション 全日本プロレス「2011プロレスLOVE in 沖縄」12・24&25沖縄』(FIGHTING TV SAMURAI)'12.01.10放映

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