2015年試合コメント
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試合の背景並びにTV放映データなどを記録した、管理人によるコラムです。

1577 2015年明けはメインでタイトル防衛戦
2014年最終戦でのWRESTLE-1タッグチャンピオンシップ2度目の防衛直後に、年明け第1戦での防衛戦が決定し、年をまたいでの防衛戦2連戦という非常に珍しい防衛ロードとなりました。
試合自体は、初コンビ結成がタイトル挑戦という極めて異例の挑戦者チームでしたので、「どこまでやれるか」という、いわばチャレンジマッチ。挑戦に応じたチーム246としても、団体の活性化とベルトの権威向上という使命を同時に果たせるかという難題に取り組むチャレンジマッチとなりました。
防衛直後には、デスペラードのKAZMA SAKAMOTO&土肥孝司が挑戦を表明して、ベルトを強奪。強引に因縁を作って1・30同所でのタイトル戦(王者組4度目の防衛戦)が決定しました。
※『ファイティングエンターテインメント WRESTLE-1 #20 WRESTLE-1 SUNRISE TOUR 2015 1.11後楽園ホール』(GAORA)'15.01.22放映

1579 「デスペラード式ピラニアマッチ」を乗り切って4度目の防衛
ベルト強奪の暴挙に「史上最低の挑戦者」とこき下ろしたドッティは、デスペラード軍しか鉄柵内に入れない「デスペラード式ピラニアマッチ」なる超ハンディキャップランバージャックマッチを受諾。ハンデを与え、相手が言い訳できない形にして完全勝利するというハードルを自らに課しました。挑戦者側は当日になって、Mr.ロバートと名乗る国籍不明のサブレフェリーを帯同して、試合直後に神林レフェリーをKO。まんまとレフェリーの座を奪ったロバートは自軍には高速、246には超スローでカウントを入れる典型的な悪徳っぷりを発揮。リング下にエスケープするとデ軍セコンドの攻撃アシストとやりたい放題。またもラダーが登場する大荒れ模様の中、鉄柵の外に排除されていたWRESTLE-1セコンドがリングになだれ込んでデスペラード勢を蹴散らし、復活した神林レフェリーがカウント3を叩きました。
すっかり恒例となった「次の挑戦アピール」には、"Too Sharp"の田中稔&吉岡世起がリングイン。吉岡選手とはNWAインターライトタッグを保持し合う間柄ですが、自団体最高峰のタッグベルトを狙って、堂々と宣戦布告しています。
※『ファイティングエンターテインメント WRESTLE-1 #21 WRESTLE-1 SUNRISE TOUR 2015 1.30後楽園ホール』(GAORA)'15.02.12放映

1580 NWAインターナショナル・ライトタッグ初防衛
ZERO1新木場大会に乗り込んでの初防衛に成功。試合後、前王者の菅原&YASSHI組が現れ、3月1日ZERO1後楽園大会でのリターンマッチが決定しました。

1582 Too Sharpを振り切り5度目の防衛
Jrならではの目まぐるしい攻防を制し、5度目の防衛に成功。試合後、ハヤシ選手がクルーザー級(Jrヘビーのアメリカでの呼称。およそ100kg以下)の団体ベルトの創設を呼びかけ、田中選手が呼応。団体3つ目の王座に向けた闘いが始まりそうですが、ドッティは「(参加するなら)減量しないと」と、この時点では参戦を明言しませんでした。
※『ファイティングエンターテインメント WRESTLE-1 #22 WRESTLE-1 TOUR 2015 WEST SIDE STORY 2.13後楽園ホール』(GAORA)'15.02.28放映

1584 田中将斗選手と2回目のシングル戦も敗戦
前年11月の「KASSEN」以来、2回目のシングルマッチが組まれるもリベンジならず。試合後、ドッティは「あくまで無差別級(WRESTLE-!チャンピオンシップ)を狙っていく。そのためには田中将斗と何回でもやらせてくれ」と、田中選手からの勝利をタイトル挑戦の足がかりとすることを明言。そのために、新設されるクルーザー級王座には絡まないとコメントしました。

1585 NWAインタライトタッグ王座転落
2度目の防衛戦は前王者組のリターンマッチ。ここで王者組は防衛に失敗して王座転落。在位114日でした。
※『プロレス中継ZERO1「ZERO1_FOURTEEN」3.1後楽園ホール』(FIGHTING TV SAMURAI)'15.03.07放映

1587
※『ファイティングエンターテインメント WRESTLE-1 #23 WRESTLE-1 TOUR 2015 TRANCE MAGIC 3.8後楽園ホール』(GAORA)'15.03.20放映

1588・1589
2014年11月に続く、ZERO1との全面対抗戦第2弾。両日とも「ジュニア枠」に入りましたが、特にテーマは見いだせなかったようです。
※『プロレス中継「KASSEN2 ZERO1 vs WRESTLE-1全面対抗戦」3.12&13新宿FACE』(FIGHTING TV SAMURAI)'15.03.22放映

1590 W-1タッグ王座6度目の防衛
AKIRA&征矢学のnew "WILD" orderを再び迎えての防衛戦。team246撃破のため、国道246号線を沼津市から東京まで自転車で走破する珍特訓を積んできたという挑戦者組でしたが、盤石の王者組は崩せず。6度目の防衛に成功した初代王者組はいよいよ絶対王者化してきました。
※『ファイティングエンターテインメント WRESTLE-1 #24 WRESTLE-1 TOUR 2015 Cherry blossom 4.1後楽園ホール』(GAORA)'15.04.20放映

1592 ZERO1興行にXで登場、新人選手のデビュー戦の相手に
この日の第1試合として、対戦相手「未定」と発表されていた「板倉利樹デビュー戦」のシークレットゲストとして登場。出身地が福島県いわき市であることから「磐城利樹」のリングネームでプロレス人生をスタートさせました。デビュー戦を、他団体の選手が務めるのは異例中の異例でしたが、実はこの磐城選手、W-1との対抗戦でセコンドに付いた練習生時代にドッティに喧嘩を売った強心臓の持ち主。ZERO1にとって4年振りとなる新人選手だそうですが、デビュー戦が遺恨試合となる、ある意味破格の待遇で、その将来が期待されます。ドッティも、新人選手への洗礼として限定フィニッシュホールドとしている逆エビ固めを繰り出し、手荒い祝福を贈っています。
※『プロレス中継ZERO1「魂こがして」5.5後楽園ホール』(FIGHTING TV SAMURAI)'15.05.12放映

1593 後楽園ダブルヘッダー
ZERO1へのシークレットゲスト出場により、久々の後楽園昼夜興行のダブルヘッダー敢行。メインのW-1チャンピオンシップで浜亮太選手を下した王者・鈴木秀樹選手への次期挑戦者として、KAI、征矢、河野の3選手とともにドッティも挑戦に名乗りを上げ、次興行の5.16新宿FACE大会での4WAYマッチで挑戦権が争われることになりました。
なお、この日の試合前、武藤社長から発表があり、高木三四郎DDT社長がW-1のCEO(最高経営責任者)に就任(兼任)したことが明らかになりました。団体経営者が無関係である他団体の経営に参画するというのは前代未聞。DDTを人気団体に押し上げたその手腕に、W-1の未来が託されることになりました。
※『ファイティングエンターテインメント WRESTLE-1 #25 WRESTLE-1 TOUR 2015 TRIUMPH 5.5後楽園ホール』(GAORA)'15.05.17放映

1594 W-1シングル王座次期挑戦権を獲得
5・5後楽園大会で名乗りを上げた4選手による挑戦権獲得4WAYマッチ。この手の試合形式にほとんど経験のない3選手に比べて、闘龍門時代に「6人タッグ4WAY」まで経験のあるドッティ。踏んだ場数が違っていたのか見事に勝利を収め、6月18日後楽園大会でのW-1チャンピオンシップ王者・鈴木秀樹選手への挑戦が決定しました。

1595 W-1タッグ王座7度目の防衛
5・5後楽園大会で行われた次期挑戦者組決定3WAYマッチで船木&黒潮組、AKIRA&征矢組を抑えて勝ち上がった東京愚連隊を迎えての7度目の防衛戦。7戦目にして初と言える結成年数の長い"本格タッグチーム"ならではの息の合った試合運びに苦戦しつつも底力で押し切り、V7を達成。タッグの難敵を退けたことで、いよいよシングルの大一番に向けて動き出しました。

1599 W-1王座奪取に失敗
キャリアでは断然上回るものの、体格差はいかんともしがたく、第4代王者が盤石の防衛。無差別級への挑戦は結果を残せませんでした。
※『ファイティングエンターテインメント WRESTLE-1 #26 WRESTLE-1 TOUR 2015 OUTBREAK 6.18後楽園ホール』(GAORA)'15.06.29放映

1602 W-1タッグ王座ついに陥落
「ワイルドオーディション」で合格したFREEDOMSの葛西純選手が加入した新生new WILD orderで征矢選手が3回目のタッグ王座挑戦。その執念が実り、ついにタイトル獲得と相成りました。ここまで7度防衛の初代王者組・チーム246は、さすがにモチベーションが続かなかったといったところでしょうか。
タイトルを失ったドッティは、その直後に行われたメインのW-1シングル王座戦で鈴木選手を破り戴冠したKAI選手へ挑戦を表明するも、武藤社長の鶴の一声で、団体挙げてのシングルトーナメント開催が決定。シングル王座再挑戦を目指すため、このトーナメントが当面の目標となりそうです。
※『ファイティングエンターテインメント WRESTLE-1 #27 WRESTLE-1 TOUR 2015 SYMBOL 7.11後楽園ホール』(GAORA)'15.07.25放映

1603 W-1 GRAND PRIX トーナメント初戦突破
突如始まった真夏のトーナメント。抽選の幸運で1回戦シードされたドッティは、この日に行われた1回戦を勝ち上がって来たMAZADA選手との対戦。猛暑が続く中の開催とあって、2試合目となったMAZADA選手の不利は否めず、ドッティは難なく準々決勝に駒を進めました。

1605 W-1 GRAND PRIX トーナメント4強に名乗り
準々決勝の相手は、これまでほとんど勝った記憶がないと言うほど相性が悪い田中稔選手。クルーザー級現王者であり、40代を迎えてもベストコンディションをキープする田中選手相手に20分超の消耗戦となりましたが、力で振り切り準決勝進出を達成。8・30後楽園で行われる準決勝そして決勝に向かうことになりました。

1608・1609 W-1 GRAND PRIX トーナメント決勝で敗退
準決勝の相手は、"2人デスペラード"となったKAZMA SAKAMOTO選手。セコンド・土肥孝司選手の介入に苦しむも、力で振り切って決勝進出。もう一方のブロックを勝ち上がった征矢学選手と決勝戦。準決勝で右腕を痛めたドッティと、右腿を痛めた征矢選手が壮絶な削り合いを展開するも、タッグベルトを奪って充実著しい征矢選手が上回り、準優勝で何も残らずという結果に終わりました。
※『ファイティングエンターテインメント WRESTLE-1 #28 WRESTLE-1 TOUR 2015 FLASHING SUMMER 8.30後楽園ホール』(GAORA)'15.09.18放映


【「WRESTLE-1 GRAND PRIX 2015」全試合結果】
※すべて時間無制限1本勝負。

1回戦
8・2春日部 KAZMA SAKAMOTO(6分26秒 ゴリーボム→片エビ固め)ジェイ・フレッディー
      MAZADA(8分43秒 正田落とし→片エビ固め)村瀬広樹
      カズ・ハヤシ(8分13秒 巻き投げ固め)AKIRA
      田中稔(9分0秒 タナカ・レッグバー)アンディ・ウー
      芦野祥太郎(7分52秒 ジャーマンスープレックスホールド)NOSAWA論外
      浜亮太(1分38秒 オオキドプレス→体固め)熊ゴロー
      土肥孝司(6分5秒 マザーファッカー→片エビ固め)河野真幸
      黒潮"イケメン"二郎(13分51秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め)中之上靖文
2回戦
8・2春日部 近藤修司(13分5秒 キングコングラリアット→片エビ固め)MAZADA
      カズ・ハヤシ(14分20秒 ファイナルカット→片エビ固め)大和ヒロシ
         TAJIRI(8分22秒 横回転エビ固め)土肥孝司
      征矢学(5分30秒 ワイルドボンバー→片エビ固め)浜亮太
      黒潮"イケメン"二郎(16分43秒 スモールパッケージホールド)KAI
準々決勝
8・8新宿  征矢学(11分8秒 サソリ固め)芦野祥太郎
       KAZMA SAKAMOTO(10分15秒 ゴリーボム→片エビ固め)カズ・ハヤシ
      黒潮"イケメン"二郎(16分31秒 スモールパッケージホールド)TAJIRI
       近藤修司(23分34秒 キングコングラリアット→片エビ固め)田中稔
準決勝
8・30後楽園 近藤修司(10分44秒 キングコングラリアット→片エビ固め)KAZMA SAKAMOTO
       征矢学(13分22秒 ワイルドボンバー→片エビ固め)黒潮"イケメン"二郎
優勝決定戦
8・30後楽園 征矢学(20分42秒 ワイルドボンバー→片エビ固め)近藤修司
※征矢学が優勝

1612
※『ファイティングエンターテインメント WRESTLE-1 #29 WRESTLE-1 TOUR 2015 2nd ANNIVERSARY 9.21後楽園ホール』(GAORA)'15.10.05放映

1615
※『プロレス中継 WRESTLE-1「WRESTLE-1 TOUR 2015 2nd ANNIVERSARY」9.27石川県産業展示館』(FIGHTING TV SAMURAI)'15.10.06放映

1617 チーム246解散、「アンチキャラクター」を掲げた新ユニットを結成
9月21日以降5戦にわたって激突した、イキのいい若手2人と246が、オンリーギブアップルールで最終決戦。熱くなるハヤシ選手に対し、潰すと言いながらも「若い頃の自分に似ている」と彼らを評価していたドッティがついに行動を開始。芦野選手のアンクルロックに捉えられたハヤシ選手の救出に行かず、勝利した若手組に対し、チーム246の解散宣言とともに新ユニット結成を呼びかけ。もう一人同志がいると河野真幸選手を呼び込み、4名による新ユニットが誕生。イケメン、ワイルドなどキャラクター性が目立つW-1マットに対し、闘いを重視した硬派なユニットとなる模様です。
※『ファイティングエンターテインメント WRESTLE-1 #30 WRESTLE-1 TOUR 2015 ファン感謝デー 10.9後楽園ホール』(GAORA)'15.10.22放映

1621 新ユニット名「TriggeR」お披露目
新ユニット名が"引き金"転じて"きっかけ"を表す「TriggeR(トリガー)」に決まり、第1試合後のMCでロゴマークをお披露目。それに伴って、黄色だったメッシュの髪も赤く染め、コスチュームも赤×黒基調に一新。かつてのブードゥーマーダーズのようなイメージカラーになりましたが、客のヒートを買うような極悪スタイルではなく、あくまで硬派な武闘ユニットを目指すようです。
※『ファイティングエンターテインメント WRESTLE-1 #31 WRESTLE-1 TOUR 2015 UPDRAFT 10.31後楽園ホール』(GAORA)'15.11.15放映

1626 W-1タッグ王座返り咲き
TriggeRの若手コンビ(村瀬&芦野組)のW-1タッグチャンピオンシップ挑戦失敗(11・3名古屋大会)を受け、チームリーダー2人が名乗りを上げて行われた選手権試合。河野選手がシングル王者との2冠に君臨する征矢選手からピンフォールを奪い、TriggeRとして初のタイトルを獲得。河野選手はシングル王座挑戦を表明し、チームは団体のベルト総取りを宣言しました。
ドッティにとってはチーム246として奪われたタッグ王座を、パートナーを入れ替えて返り咲き。同王座2度目の戴冠となりました。
※『ファイティングエンターテインメント WRESTLE-1 #32 WRESTLE-1 TOUR 2015 AUTUMN BOUT 11.27後楽園ホール』(GAORA)'15.12.13放映

【この時点でのWRESTLE-1タッグチャンピオンシップ歴代王者組一覧】
(01)カズ・ハヤシ&近藤修司
(02)征矢学&葛西純
(03)河野真幸&近藤修司

1628 new Wild orderとの4vs4イリミネーション戦
ユニット化が進むW-1マット。団体初の4vs4イリミネーションマッチがTriggeRとnew Wild order(+カズ・ハヤシ)との間で行われ、Wild軍が勝利しています。

イリミネーションマッチ退場順
ハヤシ(11分39秒 パワープラント→片エビ固め)村瀬
近藤(13分33秒 スモールパッケージホールド)AKIRA
芦野(17分5秒 オーバーザトップロープ)ハヤシ
(20分10秒 オーバーザトップロープ)近藤、熊ゴロー ※両者転落
征矢(21分42秒 ワイルドボンバー→片エビ固め)芦野
征矢(22分55秒 オーバーザトップロープ)河野
《勝者組》new Wild order組(征矢の1人残り)

1628 new Wild orderとの4vs4イリミネーション戦再び
12・5に行われたイリミネーションマッチの再戦で、今度はオーバーザトップロープなしの完全決着ルール。芦野祥太郎選手が負傷欠場のため、第2試合とのダブルヘッダーとなった村瀬選手を加えたTriggeR軍が、new Wild orderに雪辱しています。

イリミネーションマッチ退場順
近藤(8分56秒 キングコングラリアット→片エビ固め)AKIRA
村瀬(11分40秒 バックドロップホールド)熊ゴロー
征矢(13分42秒 ワイルドボンバー→片エビ固め)村瀬
征矢(16分22秒 ラ・マヒストラル)近藤
河野(17分37秒 ランニングニーアタック→体固め)征矢
《勝者組》TriggeR組(河野の1人残り)

1633 2015年全日程終了
2015年は55大会57試合に出場(8・30後楽園と12・6東金で1日2試合)。他団体出場はZERO1で3大会+W-1とのコラボが2興行だけで、基本的に自団体に専念した1年となりました。
※『ファイティングエンターテインメント WRESTLE-1 #33 WRESTLE-1 TOUR 2015 SHINING WINTER 12.24後楽園ホール(生中継)』(GAORA)'15.12.24放映

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