海外の翻訳幻想文学の書影の部屋です。

白水社の現代幻想小説シリーズ。国ごとに色分けされた装丁が楽しいが、蛍光灯などで褪色しやすいのが欠点.。
バラではたまに見かけることがあるが、揃って出ることは少ないと思われる。
また後にuブックスで出た幻想小説シリーズとは内容が異なるので、両方揃える必要がある。
収録作品一覧
現代フランス幻想小説 M・シュネデール編 1970年9月19日初版
序文(M・シュネデール)、沖の娘(ジュール・シュペルヴィエル)、シビラ・ファン・ローン(マルセル・ブリヨン)
ジョワイユーズの泉(ジャン=ルイ・ブーケ)、見えない村(アンドレ・ドーテル)、スペードの女王(アンドレ・ベー)
ドアの背後(ルーズ・ドゥアルム)、まんだらげ(マリ=ロール)、ヴェネチアの馬(ジョルジュ・ランブール)
ムルシアの貴婦人(ノエル・ドゥヴォー)、アルミニウスの墓(アルセル・シュネデール)、ダイヤモンド(アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ)
秘密の部屋(アラン・ロブ=グリエ)、犬の生活(アンリ・ミショー)、首輪・まどろむ乗客(マルセル・ベアリュ)、虎紳士(ジャン・フェリー)
編物・かわかます(ジャック・ステルンベール)、怪物(ジェラール・クラン)、地上の旅人(ジュリヤン・グリーン)、あとがき(窪田般彌)
現代ドイツ幻想小説 種村季弘編 1970年10月13日初版
タヴィストック・スクエアの犯罪(オスカル・パニッツァ)、億万長者ラコックス(パウル・シェーアバルト)
チンデレッラ博士の植物(グスタフ・マイリンク)、拍手喝采(ローベルト・ヴァルザー)、散歩(ローベルト。ヴァルザー)
ある流刑地の話(フランツ・カフカ)、黒つぐみ(ローベルト・ムージル)、海から来た少年(ハンス・エーリヒ・ノサック)
巨人(クルト・クーゼンベルグ)、裸の男(クルト・クーゼンベルグ)、休まない弾丸(クルト・クーゼンベルグ)
窓の前の原始時代(マヌエル・ヴァン・ロッゲム)、故障(フリードリヒ・デュレンマット)、怪談(マリー・ルイーゼ・カシュニッツ)
山中の対話(パウル・ツェラン)、鏡の迷路(ハインリヒ・シルムベック)、わたしの緑色の驢馬(イルゼ・アイヒンガー)
ある地理を思いだそうとする試みの失敗(ハンス・カール・アルトマン)、空想(ゲルハルト・フリッチュ)、解説(種村季弘
現代ロシア幻想小説 川端香男里編 1971年9月28日初版
牧神(ファヌス)(アレクセイ・トルストイ)、赤い唇の客(フョードル・ソログープ)、ルーシの地、滅亡の物語(アレクセイ・レーミゾフ)
洞窟(エヴゲーニー・ザミャーチン)、最後の審判(ミハイル・プリーシヴィン)、水彩画(アレクサンドル・グリーン)
トゥーラからの手紙(ボリース・パステルナーク)、明日(ニコライ・アセーエフ)、あるロシア的情景(ウラジーミル・ブコーフスキー)
遠い蟻たちの叫び(アレクサンドル・ウルーソフ)、天の川の下で(ニコライ・エレーネフ)、ディヤボリヤーダ(悪魔物語)(ミハイル・ブルガーコフ)
回帰(アンドレイ・ベールィ)、エジプトのスタンプ(オシップ・マンデリシュターム)、ロシア幻想文学の系譜(川端香男里)

代東欧幻想小説 吉上昭三 直野敦 栗原成郎 田中一生 千野栄一 徳永康元 編 1971年10月25日初版
ポーランド
抽斗のなか(スワヴォーミル・ムロージェック)、旅の道すがら(スワヴォーミル・ムロージェック)、蝿の独白(スワヴォーミル・ムロージェック)
原子村の婚礼(スワヴォーミル・ムロージェック)、小さな友(スワヴォーミル・ムロージェック)、猫物語(ヤロスワフ・イワシュキェーヴィッチ)
耳(ヤン・ブジェフヴァ)、輪回し(イェジー・フィツォフスキ)、バンベリ号上の出来事(ヴィトルド・ゴンブローヴィッチ)
ルーマニア
カリファールの水車小屋(ガラ・ガラクティオン)、車が淵(ガラ・ガラクティオン)、肖像画(ヴラディミール・コリン)
ボート遊び(ヴィンティラ・イヴァンチヤヌ)、仕事机に向かって(ヴィンティラ・イヴァンチヤヌ)
ユーゴスラヴィア
象牙の女(イヴァン・アンドリッチ)、イェレーナ、陽炎の女(イヴォ、アンドリッチ)
チェコスロヴァキア
足跡(カレル・チャペック)、エレジー(カレル・チャペック)、飛ぶ夢(イヴァン・ヴィスコチル)、快癒(イヴァン・ヴィスコチル)
そうはいっても飛ぶのはやさしい(イヴァン・ヴィスコチル)、アインシュタインの頭脳(ヨゼフ・ネズヴァドバ)
妻(ルドヴィーク・ヴァツリーク)、要塞(アレクサンドル・クリメント)
ハンガリー
死者と医者(ヘルタイ=イェネー)
あとがき(吉上昭三)
現代イギリス幻想小説 由良君美編 1971年11月24日初版
関係(クリスティン・ブルック=ローズ)、足(クリスティン・ブルック=ローズ)、セラフとザンベジ河(ミュアリアル・スパーク)
果樹園(ディラン・トマス)、謀殺(ウィリアム・サンソム)、月の狂人(マルカム・ラウリー)
われらの過去の森のなかで(ジェイムズ・トムソン<BV>)、アホウドリ(シドニー・キーズ)、白檀(ロナルド・ファーバンク)
悪魔とジョージとロージー(ジョン・コリア)、狩猟の集い(ヴァージニア・ウルフ)、まやかしの国(C・S・ルイス)、桶(ウォルター・デ・ラ・メア)
叫び(ロバート・グレイヴズ)、垣根のむこう側(E・M・フォースター)、廃墟の恋(イーブリン・ウォー)、解説(由良君美)
現代アメリカ幻想小説 志村正雄編 1973年7月25日初版
啓示(フラナリー・オコナー)、聖処女ケイティ(ジョン・スタインベック)、トマス・エジソンのむく犬(カート・ヴォネガット)
肉体(ウィリアム・フォークナー)、ひそやかな雪、ひめやかな雪(コンラッド・エイケン)、嘆願書(ジョン・バース)
棒やら石やら(レナード・マイクルズ)、ミリアム(トルーマン・カポーティ)、私ではない(ポール・ボールズ)、大統領(ドナルド・バーセルミー)
エントロピー(トマス・ピンチョン)、書斎のご婦人たち(ゴア・ヴィダル)、あるセールスマンの死(ユードラ・ウェルティ)
キリマンジャロの雪(アーネスト・ヘミングウェイ)、キリマンジャロ・マシーン(レイ・ブラッドベリ)、亡き妻フィービー(セオドア・ドライサー)
解説(志村正雄)