10月31日(火)
BOOK OFFによりましたが、買うのもがあまりない。
精神分析ゲーム イースト・プレス イスラエルのミステリー(ただし重訳)だそうです。
妖怪マンガ恐怖読本 文春文庫
「セントメリーのリボン」 稲見一良 新潮文庫
短編集。何となく男っぽいハードボイルド作家というイメージがあったが、この短編集を読む限りでは、それはともかくかなりセンチメンタリズムの強い作家と見た。(決して否定的な意味ではない) ’男の贈り物’を共通のテーマにして、ゆるい繋がりを持たせている。読後感はどれもしんみり。各編の感想。
「焚火」 やくざの女に手を出して追われる男の、一瞬を捕らえた作品。出てくる老人がやたらに格好良い。どことなくファンタスティック。
「花見川の要塞」 ブラッドベリを彷彿とさせる、かなりセンチメンタリズムの勝ったファンタジー。どうにも展開が読めてしまうのだが、その辺りは全く気にならない。
花見川の草むらで戦時中の遺物のトーチカを見付けたカメラマンの主人公はそこで不思議な老婆と軍服を着た孫に出会う。少年はここで軍用列車を警護していると言う。そこは戦時中は確かに軍用列車が通っていたのだ。そこで主人公はトーチカに通い、その汽車をぜひ見たいカメラに収めたいと思うようになる。この老婆と少年の正体は?汽車は本当に現れるのか?
「麦畑のミッション」 これはイギリスを舞台にした作品。多分最後の風景が日本の農村ではピンとこなかったためだろう。まさに絵になる作品で、予想通りの展開だが飽きさせない。主人公はB17の機長。ドイツ爆撃に向かう途中、被弾して、機体下部の機銃座から射手が出られなくなってしまった。仕方なく基地へ帰投するB17だが、着陸しようとしたところ、車輪が出ない・・・。射手を犠牲にすれば胴体着陸できるが、それは絶対に避けたい。さて機長はどうするのか。
「終着駅」 東京駅の赤帽を主人公にした作品。小品だが、主人公の男の心理が良くかけている。それにしてもいろいろな仕事があるものだ。そして短編の主役もはれる、ドラマが作れる。さすがに着眼点が違う。
「セント・メリーのリボン」 行方不明の猟犬を探すという仕事をしている、主人公の竜門卓。今回はやくざがらみで、盲導犬の捜索を頼まれる。飼い主の少女の元から盗まれ、少女はそれいらいふさぎこんでいるようだ。卓は捜索に乗り出す。そこで見付けたのは意外な犯人の姿であった。これもかなりウェットな作品で、好き嫌いは別れるかもしれない。そんな気はする。ラストシーンはタイトルにもつながるのだが、粋である。なお同じ卓を主人公にして連作としたのが、「猟犬探偵」である。
今年読んだ短編集でもかなり上位に属する。どうもセンチメンタルな作品に弱いせいもあるだろうが、それでも活動の期間としては短期間で亡くなってしまった作家にもかかわらず今も読まれているように見うけられるのは、多くの人に受け入れられている証拠にもなるだろう。すでに逝去されているため、残された著書は少ない。もう新作もありえない。もったいなくて読めないという人がいるのもうなづける、そんな作家である。
結局今月読んだのはちょっとがんばったけど、12冊でした。児童書やノベライズも混じっていたりするし、少ないなあ。でも最近は会社帰りに喫茶店に寄って読書をすると、はかどることがわかったので、なるべく実践するようにしています。今読んでいるのは「地球光」クラークと「サキ傑作集」(創土社版)です。後者はやはりいろいろな版で読んでいるから、読んでいてかつ覚えている作品もそこそこ見うけられる。
(今日の購入冊数:2冊、今月の購入冊数:302冊、今年の購入冊数:4453冊、今年届いた目録118冊)

10月30日(月)
ここまで書いて疲労困憊したので、今日の日記はお休みさせてください。
稲見一良「セントメリーのリボン」読了しました。今年読んだ中でもかなり上位の本です。感想は明日。
本も買っておりません。目録注文も早くしなきゃいけないんだけど。
(今日の購入冊数:14冊、今月の購入冊数:300冊、今年の購入冊数:4451冊、今年届いた目録118冊)

10月29日(日)
yahooとネット古書店等。
カイエ ビアズリー特集 冬樹社 この雑誌も何を持っているかわからないが、これは持っていない。
鉄十字架の秘密 北町一郎 日下さんに安いと言われた。去年まで著者の名前も知らなかった私が買ってしまった良いのでしょうか。ちなみにこれはyahooだけど、またまた知っている方と競ってしまいました。ごめんなさい。○さん。
トマト・ゲーム 皆川博子 講談社 元版。文庫とは収録作が異なる。安く買えてうれしい。
ガラスの街 河野典生 三一書房 R書林で注文。何と河野典生が一気に3歩も前進する。
わが大地のうた 河野典生 徳間書店 何故か見かけず、通販で買う。まあ、下の本のついでという噂もあるが。
残酷なブルース 河野典生 芸文社 うれしいけれど、「三匹の野良犬」が残ってしまったのが何ともはや。値がはってもJさんで買っておけば良かった・・・。あと大陸書房のエッセイと「陽だまりの挽歌」も持っていない気がするんだけど。kashibaさんが後者を確かダブってたよなあ。
微笑時間 樹下太郎 集英社 樹下太郎を2冊買う。ユーモア小説と官能小説?である。最近狂ったように買ってるな。
老いた悪魔 多岐川恭 桃源社 
スターベルの悲劇 クロフツ 番町書房
桃はももいろ 樹下太郎 青樹社 
で、郵便局へ行った帰りに近所のBOOK OFFを覗いてみる。何も無いぞ。
お昼寝宮 お散歩宮 谷山浩子 サンリオ
蝸牛の日記から ギュンター・グラス 集英社 結構著作も持っているが読んだことは無い、「ブリキの太鼓」の作者。
d江戸川乱歩殺人原稿 松村喜夫 青樹社 kashibaさんがけちょんけちょんにけなしていたな。そういえば。
墜とされしもの(上) 篠田真由美 徳間ノベルス 前に下巻だけ買っていたので、予定通り上巻を買う。
以下はマンがであるから、冊数には数えません。少年倶楽部文庫と講談社漫画文庫は100円だからおいしいかも。
ぼくとフリオと校庭で 諸星大二郎 双葉社
のらくろ漫画集(1)〜(3) 田川水泡 少年倶楽部文庫 これでこの文庫、所持は何冊になったことやら。集めているわけでもないけど。
月光仮面 その復讐に手を出すな(上) 桑田次郎 講談社漫画文庫 下巻が無かったのがなんともくやしいというか。
猿飛佐助(上下) 杉浦茂 講談社漫画文庫
タンク・タンクロー 阪本牙城 講談社漫画文庫 この2冊は戦前の漫画で得した気がする。
蛸の八ちゃん 田川水泡 講談社漫画文庫
(今日の購入冊数:14冊、今月の購入冊数:300冊、今年の購入冊数:4451冊、今年届いた目録118冊)

10月28日(土)
神田古本祭りに合わせて一応は幻想文学館の1周年記念のオフ会を開催させてもらった。
参加者がいるか危ぶんだが、幸い多くの方にご参加いただいた。
集合は12時なので、最初に何処か寄ろうと思ったが、西部、南部、神保町と迷い、結局新宿古書センターへ。ここは町田の高原書店の支店的な店なので、基本的に値付けが高く、あまり頻繁に足をはこびたいと思う店ではなかったが、最近の何名かの方のお話でちょっと言ってみようかという気になっていたのだ。
確かに棚が変わっていて、やたらに古い本が目立つが、めぼしい物はなし。買ったのはこんなところ。
百万長者の死 コール 雄鶏社 1000円したんだけど、高いのか安いのかさっぱりわからない。
紀淡海峡の謎 高橋泰邦 荒地出版社 さほど状態の良い本ではないが、探していたのでうれしい。南海丸遭難事件と言う実在の事件を取材をして、その事故の経過を推理したらしいが、普通に言う推理小説ではないような感じがするぞ。カバーには書き下ろし長編推理とあるけれど。
寄り道をして、さらに乗り換えがうまくいかずに少々遅刻してしまう。主催者が遅刻とは言語道断である。皆様ごめんなさい。
集合はRBワンダーにしたので、急いでいってみると皆さん集まっている。いわいさん。金光さん。無謀松さん。本をいただくために来ていただいた大鴎さん。それに西部から神保町へ廻った森さん、彩古さん、石井さん、ワタナベさんらも混ざって昼食。
大鴎さんから下記をいただいてしまう。ああ、なんてずうずうしいんだろう。私の買ったものでなにかあったらご遠慮なくおっしゃってください。
拳骨公子 三橋一夫 桃源社
昼食後は森さんらとわかれて古書展廻り。途中から惣坂さん夫妻も加わる。羊頭書房で下記を買う。
死都 谷川渥 トレヴィル 死都をテーマに古今東西の絵画を集めた画集。探していてここにあるのも知っていたが、定価より少し高かったので躊躇していたが、安く見付けるのはあきらめて購入。
ホフマン物語 角川文庫 こんなもの買わなくてもいい気がするんだけど。
強盗プロフェッショナル ウェストレイク 角川文庫 再刊されているんだからいらないようなもんだが。
あとはすずらん通りのブースで書名本だったので下記を買う。署名本には弱いんだ。
らんぼう 大沢在昌 光文社ノベルス
古書店アゼリアの死体 若竹七海 光文社ノベルス
その後少し廻ってから次の集合場所の「さぼうる」へ。
ここではぐれてしまった金光さん。うさぎさん。川口さん。MZTさん、mutさん、青月さん、もう一方(お名前失念)で4人。計7人と合流。とそこへ日下さんが立ち寄っていただける。
古書店廻りの帰りだそうだが、両手一杯に本を持っている。古い若さま侍まで買っている。気合いが入っているなあ。でも城昌幸の時代小説は全貌が全然わからないんだよね。で、人数が多くて1ヶ所に集まれないので、2ヶ所に分散。自分はもっぱら日下さんの企画関係に聞き入る。えーそんなのも出るの?というような垂涎の企画が目白押しである。もっとも全部出るかは売れ行き次第なので、ここはひとつ、新刊を買って日下さんの企画を後ろ押ししなくては、と心に誓う私であった。
時間の経つのをわすれて話すうち、時間になり、居酒屋へ。川口さんに教えてもらった「こりゃうめえ」という店。料理もなかなかおいしかったが、そこでも本の話ばかり。なんで話がつきないかね。ここで青木さんが来ていただける。
ここも時間になったので、喫茶店を探すが、無くてまた「さぼうる」に戻る。1日2回も来るなよ。マスターに「さっきも来られましたよね」「はいはい、来ました」。だってお店が空いてないんだもーん。
帰られる日下さんとお別れして、閉店で追い出されるまでまた話す話す。それにしても日下さん、別件の集まりがあったようだけど、大丈夫だったのでしょうか。お引止めしたようで、申し訳ありませんでした。
全般的にはミステリ系、SF系、幻想系と主たる嗜好がばらばらでありながらも、他分野にも手を出されている方が多く、ほどよくブレンドされて、ある意味自分のHPのオフ会らしいものになりました。決して古本オフではありません。
とにもかくにも、皆様のおかげで大変楽しい一日でありました。色々勉強になることも多かったです。また機会がありましたらぜひお会いしましょう。ちゃんちゃん。
(今日の購入冊数:8冊、今月の購入冊数:286冊、今年の購入冊数:4437冊、今年届いた目録118冊)

10月27日(金)
会社帰りに駅のBOOK OFF。
耳袋 第五夜 メディアファクトリー
日光 松山巖 朝日新聞社
読んでいるのは稲見一良とサキ。
明日はオフ会である。
(今日の購入冊数:2冊、今月の購入冊数:278冊、今年の購入冊数:4429冊、今年届いた目録118冊)

10月26日(木)
オフ会の詳細を決めましたので、掲示板にて告知します。参加表明いただいている方にはメールをお送りしましたが、一部参加や、とつぜん参加も基本的にはokですので、御連絡ください。(ただし夜のお店を予約していますので、早めにおっしゃっていただけるとうれしいです)
「夜の闇のように」 ハーバート・ブリーン ポケミス
この作家には何の先入観も無く読んだのだが,何となく本格系の人かと思ったら、他の人がどのように感じるかはともかく、私の受けた印象から言うと、ハードボイルド系という感じ。
「ワイルダー一家の失踪」を終えた主人公の新聞記者フレイムがニューヨークに戻ってくると、幼馴染リーの叔父がホテルの窓から飛び降り自殺をしたという。心配してかけつけたフレイムは、リーが叔父の死に疑いを抱いているのを知る。話を聞くうちに同じように疑問を抱き始めたフレイムは調査を開始する。そこで現れたのは催眠術師のプライス。人を集めて催眠術を見せ、記事にして欲しいというのだ。フレイムはいやいやながらもそこに参加すると、確かに催眠術は神秘的な効果を見せる。フレイムはそのうさんくさい催眠術師をはじめとして何人かの人物が叔父のニューヨークの行動に関わっているのを知り始める。リーの叔父は何物かに殺されたのか?調べていくうちに第二の犠牲者が出る。
催眠術を作品中に取り入れて、すっきりとまとめている。またところどころに註があり、衒学的なところもある。推理より、主人公の調査行に力点を置いていて、まさに主人公と共に歩き、調べていると言う感じだ。よくできた佳作と思う。それにしても気のせいかもしれないが、ハードボイルドは読むのが遅い。何故なんだろうか。1週かもかかってしまった。
横浜Yの目録が来ている。もう目録がわけがわかんなくなってきた。
SFマガジンと、ミステリマガジンの最新号を買う。
(今日の購入冊数:2冊、今月の購入冊数:276冊、今年の購入冊数:4427冊、今年届いた目録118冊)

10月25日(水)
今日は給料日である。ほっとする。溜まっていた払込をしたことに加え、yahooで二万五千円のものに入札、落札。
いちおう、yahooで買った本等。
火星の幻兵団 バローズ 鶴書房 福島正実訳だから買ったようなものだが,うーん。
d夏至南風 長野まゆみ 河出書房新社 サイン本。
もこもこ猫が空を飛ぶ 斎藤伯好 岩崎書店 SF翻訳家の創作。
密室殺人傑作選 中島河太郎 産報 アンソロジー この手の本はなるべくそろえておきたい。
あなたは名探偵 中島河太郎 青樹社 
星に叫ぶ岩ナルガン ライトソン 評論社 何故か縁が無く買えていなかった。
緑の宇宙人 ルイス・ザレム 
えぐちさんから本を譲ってもらう。交換本のリストはもうしばらくお待ちください。
「少年」傑作集 小説絵物語編
魔女が笑う夜 カー ハヤカワミステリ文庫

客先に9時過ぎまで居て、つかれきっていたのだが、そこの駅から歩いて10分かかるBOOK OFFを覗く。金曜日に閉まっていて覗けなかった店だ。
立体で見る「星の本」 福音館書店 まえに川口さんに教えてもらった立体本。めがねは切り取られていなくて未使用。函は焼けてるけどまあいいや。
dきまぐれ砂絵 都筑道夫 角川文庫 表紙に見覚えの無いやつだけ買ったのに2冊だぶる。この1冊で揃ったんだろうか。角川版は。
からくり砂絵 同
dくらやみ砂絵 同
ビュセートルの環 シムノン 集英社文庫
d挑発 プラット ロマン文庫 復刊されているが、これは金子国義の旧装版。有名だが、ロマン文庫唯一のまともなSF。読み返そうか。
その列車をとめろ 光瀬龍 秋元文庫 これも全然わかんないが、確認したら持っていない。ほっ。
dアニマルの謝肉祭 赤江瀑 主婦の友社 帯欲しさに買う。
d天虫花 式貴士 CBSソニー出版 何故か良く見る未文庫化単行本。他の2冊は買ったときしか見たこと無いのに。
ミレニアム 永井するみ 双葉社 ダブリが多くて何だかいやなので買う。本が綺麗だったし。
重い本をひきずって買える。あー疲れた。
(今日の購入冊数:18冊、今月の購入冊数:276冊、今年の購入冊数:4427冊、今年届いた目録117冊)

10月24日(火)
「夜の闇のように」が全然進まない。つまらないわけではないんだけど、なんだかのれないのだ。明日こそ読み終わろう。
BOOK OFFへ寄る。
不定期エスパー(全8) 眉村卓 トクマノベルス 4巻だけ100円コーナーになくて半額を見ると何故か4巻だけ半額。状態は変わらないになんで?ひきずるのがいやなので、仕方なく1冊だけ半額で買う。これはSFA連載時に或る程度までは読んでいたんだけど。かったるくてあまり好きな作品ではないんだよね。そういえば連載時に同じSFAの連載でかんべむさしが「笑い宇宙の旅芸人」をやっていて、文体模写をやっていたのは笑ったなあ。
早川書房の「引き潮の時」も文庫にならない。これも全部は読んでないけど、かったるい。2冊くらいしかもっていないけど、やはりSFM全部あるから高い金額で単行本を買う気にはなれない。(まあ、新刊で買おうにももう絶版だろうが)
シャーロックホームズの私生活 ヴィンセント・スタリット 文藝春秋 これはEQに連載されていたとの事。そういえばEQは5、6冊持っていない号がある。これもはやいとこ揃えてつかえをとらなきゃ。
ジュゼベルの死 クリスチアナブランド ハヤカワミステリ文庫
d中国鉄釘殺人事件 フーリック 三省堂 半額だったが、持っているかわからずとりあえず買う。けど、持っていた。大体4冊しかないのになんでわからないんだ?持っていないのに湖水と梵鐘だ。覚えろよ、それくらい。
それにしてもBOOK OFFで10冊たらずなのに3000円を超えてしまった。うーん。半額は高いなあ。(おいおい)
ネットで注文した本が音沙汰が無い。金曜日だからもう4日たつのに。スーパー源氏からでどこの本屋か控えてなかったので、確認しようがない。検索してももうその本は出てこないし。ぬかよろこびかなぁ。
明日は給料日。いやあ、苦しかった。ちょっと支払いが滞っているとところに速攻で払込をしなければ。
(今日の購入冊数:11冊、今月の購入冊数:258冊、今年の購入冊数:4409冊、今年届いた目録117冊)

10月23日(月)
トラブルで3時近くなってから館林へ行かされる。ふええ、遠いい。2時間半もかかってしまった。
帰りは館林8時半だったんだけど、家へついたのは11時すぎ。さぞかし読書も進んだろうと思うが、寝てばっかりいて全然済まず。
読書強化週間があやしくなってきたなぁ。ちなみに読んでいるのはハーバート・ブリーン。
(今日の購入冊数:0冊、今月の購入冊数:247冊、今年の購入冊数:4398冊、今年届いた目録117冊)

10月22日(日)
家人を迎えに茅ヶ崎へ行かなければ行けないのだが、その前にあいかわらずBOOK OFF。つきみ野店。
世界の怪談 矢野浩三郎/青木日出夫 ワニの豆本 新書でも同じコンビで出てるけど、内容は同じなんだろうか。
dd悪夢としてのP・K・ディック サンリオ 買ってどうする?
死者からのメッセージ 藤本義一 新評社 
満月の夜 古池で 坂東真砂子 偕成社 本屋に注文しようかと思っていたら見付ける。
修学旅行は終わらない 秋月達郎 パンプキン文庫 パンプキン文庫2,3冊持ってなにんだけど、これは?全然わからん。
d予言者 山田智彦 角川文庫 
Yの悲劇 クイーン 講談社文庫 何故買ったか。平井呈一訳だからである。探していたのだ。
d警部マクロード コロラド大追跡 サラブックス うへえ。ダブリ。どうするこんなの。

2軒目。町田金森店。昔は良い本が良く見つかったんだけど、最近ぜんぜんだめ。
影よ踊れ 服部正 東京創元社 
長浜鉄道記念館 種村直樹 東京創元社
ふしぎなふしぎなカード B・ブリトゥン 文研出版 森さんの書評を読むまでミステリ作家とは思いませんでした。もっとも違っても買うけど。

3軒目。座間なんとか店?ここは多分良い本を一番たくさんみつけてるんだけど、何も無かった。この店、文庫全品100円。しかも棚を完全に統一してしまっているので元に戻すのは難しいから、ずっとこのままなのだろう。買うほうはうれしいけど。
キャベたまたんていなぞのゆうかいじけん 三田村信行 金の星社
女秘書 ヘンリ・ケーン 立風書房 地獄の椅子の著者。蔵書印があったけど、まあいいや。
エシール黄金記 葛西伸哉 ファミ通文庫 収集中。
不透明人間の挑戦 清水義範 ソノラマ文庫 持っていたかどうか自信がなかった。

四軒目。大和店。
dぼくはくたばりたくない ボリス・ヴィアン 早川書房 全集の9。持っていない最後の1冊だと思ったのに。戯曲集か。持っていないの。
きみがすむ星 池澤夏樹 文化出版局 ああ、なんとなく買う。一応読もうと思っている作家ではある。
タイム・トラベラー 石川透 大和書房 yahooで落札しそこねていたら見付ける。落札しなくてよかった。
鏡の国のアリス ルイス・キャロル マーチン・ガードナー註 東京書籍 高山宏訳。これだけで買う理由にはなる。文庫化されてるけど。
バン・バン・バード アダム・ダイメント ハヤカワノベルス ドタバタユーモア小説?
恐怖工作班 フランシス・ダール 河出文庫 最近探そうと思っていた本。
dいつかあなたが 南條範夫 徳間文庫 これは持ってたか。
見えない鎖 同
d大いなる罠 ドン・スミス 角川文庫 なんだ持っていたのか。そこにあるかわからないけど。
魚雷をつぶせ ジョルジュ・ランジェラン ポケミス 蝿の作者だけど、ポケミスにも何冊か入っているんだよね。
大統領暗殺指令 P・アレキサンダー トクマノベルス こんなの出てたんだ。それだけ。

5軒目。大和福田店。
死は甘くほろ苦く 山崎純 東京創元社 東京創元社の本ばかり買う。
ダビデの星のもとに 山口光一 東京創元社
家族の行方 矢口敦子 東京創元社
風よ、緑よ、故郷よ 岩崎正吾 東京創元社
由仁葉は或る日 美唄清斗 東京創元社
コンピュータを撃て 有明夏夫 文藝春秋 コンゲーム小説みたい。こんなのも書いてるんだ。未文庫化みたい。
Kの悲劇 杠葉啓 扶桑社 吉村達也のデビュー作。別名義。解説は秋元康。知らなかったけど文庫化されてたんだね。意味無し。
レイニ・マウンテンへの道 ナヴァル・スコット・ママデイ 晶文社 こいつはうれしい。目録で外れたこともある探求書。幻想文学。

6軒目。用田店。最初きた時はかなり買ったけど、買うものもなくなってしまった。100円の新書10冊100円なんて恐ろしいことをやっていた。時間がなかったし、いいかげん嫌気がさしてきたのでやめる。買えば買うものはあっただろうけど。
学園ミステリー傑作選第二集 河出文庫 河出のアンソロジーをリスト化しないとだめだ。
dおもいでエマノン 梶尾真治 徳間書店 kashibaさんいるだろうか。
dd世界シィートショート傑作選2 各務三郎編 講談社文庫 3だったら1組できたのに。
パパは神様じゃない 小林信彦 晶文社 角川文庫と表紙が一緒なんだ。

7軒目。茅ヶ崎店。
福袋 ふくやまけいこ フュージョン・プロダクト こんなん買ってどうするん?
真夜中の死者 津村秀介 青樹社 巻末に著作リストがついていたから。それだけ。
アルセーヌ・リュパン ジャン・クロード・ラミ 東京創元社 ラッキー。
船から消えた男 クロフツ 創元推理文庫 これは見覚えが無いから持っていないと思うんだけど。
d楽しい悪夢 ブロック 早川文庫NV これって現役じゃないよね。奥付見ると7年で再版かかってる。その間在庫してたんだろうな。当時の早川書房は。
五月の晴れた日に 小松左京 早川文庫JA 持っているかもしれないけど、小松左京は何度読んでも面白いので買っておく。

あと、帰り際に普通の古書店へ1件寄る。
俺の拳銃は素早い スピレイン 潮出版社 よしださんがご友人に頼まれていると、先日たまたま聞いていたのでわざとではないものの、罪悪感がいっぱい。でも過去の日記をみていただくと、自分はスピレインも買っているのがわかっていただけると思うので、どうかお許しください。

以上、死ぬほどBOOK OFFへ行って、本を買った3日間でした。げっぷ。でも数えると過去もっと多く買ったこともあるので、量的にはそんなでもない(こともない)。収穫もあまりパットしないし。ところで家について本をひろげて整理していると実家へ本を持っていったはずなのに、全然片付いていない。ああ。
(今日の購入冊数:45冊、今月の購入冊数:247冊、今年の購入冊数:4398冊、今年届いた目録117冊)

10月21日(土)
夕方から家人が外出し、実家へ泊るのをよいことに、実家への本の運搬も兼ねてBOOK OFFを周る。
まずは近所から。南日吉店。あいかわらず100円の本は2冊100円。永久にこのままかも。
戦国少年隊・忍狩り 夏文彦 ソノラマ文庫 読まないかもしれない・・。
秘密捜査 ジェイムズ・エルロイ ハヤカワミステリ文庫 小泉喜美子訳。
d新編魔法のお店 荒俣宏編 ちくま文庫 単行本とは収録作が違う。単行本とセットでオークションにだそうか?(外道)
ドラキュラ伯爵 ニコライ・ストイチェスク 中公文庫 本物のドラキュラ伯爵の伝記。
大蛇伝説殺人事件 今邑彩 カッパノベルス 気になってぽろぽろ買ってる。
悪女に四本のバラ 青柳友子 トクマノベルス 最近になってぽろぽろ買ってる。

2軒目 町田なんとか店
侵入者 小林信彦 メタローグ 薄い本だな。
家元の女弟子 戸板康二 文藝春秋 文庫持っているのにー。元版集めはやめようよ。
d36人めは誰? 三田村信行 フレーベル館 この後、実家で発見してびっくり、がっかり。
dd背徳の召喚歌 朝松健 二見書房 珍しいと思うんだけどな。でも「魔犬召喚」や「黒衣伝説」の方がやっぱりめずらしいかな?
平家郷殺人事件 井口泰子 ケイブンシャノベルス 前見たときは見送っていたんだけど。揃ってきたかな?
未来からのウインク 小松左京 青春出版社 こんな本出てたんだね。
墜とされしもの下 篠田真由美 徳間ノベルス 近所に上巻だけあったから確信買い。
ddエレンディラ ガルシア・マルケス サンリオ文庫 また見付けてしまう。買ってしまう。今度は初版。
風に毒舌 唐十郎 旺文社文庫 エッセイ集。
d世界ショートショート傑作選1 各務三郎編 講談社文庫 なんで買う?
d犯罪交叉点 鮎川哲也編 徳間文庫 なんで買う?

3軒目。BOOK OFF本部のそば。古淵店。
時也空地球道行 小松左京 読売新聞社 文庫化されてるのか?
dみだらな儀式 源氏鶏太 光文社 前買ったのは函つきだった気がしたんだけど、気のせいか。
あなたが怖い 桶本乃梨子 メディア・ファクトリー 2冊もあった。
獣欲の系図 友成純一 廣済堂ノベルス 買ったつもりでいたんだけど。
d源氏物語99の謎 藤本泉 徳間文庫 元版持っているのに。中島河太郎の解説があるからさ。(いいわけ) と思ったら文庫も持ってた。
持っていないのは枕の草子だと思ったら、先週ノベルス版で買ってた。

4軒目。淵野辺店。小さい店。
d南方マンダラ 南方熊楠 河出文庫 ぶう。だぶり。他の巻持っていないのに。なんでこの巻だか。
不気味な話1 江戸川乱歩 河出文庫 全集持っているんだからいらないだろうに。
殺された女 中町信 弘済出版社 なんで半額?
雫石みちのく呪殺行 生田直親 天山ノベルス 
大帆船タイガー号の謎 スピレイン 晶文社 ジュブナイル冒険小説

5軒目。児童書2冊100円。相模原駅前店。
dwings 遠い星からきたノーム3 テリー・プラチェット 講談社 kashibaさん、いるだろうか。
夢童子 天沼春樹 パロル舎 
ガラスのエレベーター宇宙へとびだす ロアルド・ダール 評論社 評論社のダールって、いつでも手に入る気がして全然買っていない。
dインパーフェクト・スパイ アマンダ・クロス 三省堂 げろげろ。だぶり。
散歩する霊柩車 樹下太郎 光文社文庫 いやあ、半年間探した。やっと発見。新しい本なので珍しくないのかもしれないけど、自分には縁がなかったのでうれしい。

6軒目。相模原16号店。何も無いな。
お楽しみはこれからだ1〜4 和田誠 文藝春秋 バラでたまに見るけど、揃っていたので買ってしまう。
十二夜殺人事件 ギルバート 集英社文庫 
d少年船長の冒険 ヴェルヌ 角川文庫 川口さん探してたっけ?
d文無し男と絶叫女と罵り男の物語 エイモス・チェツオーラ トレヴィル もったいないので買う。

この間、ぶっくすイトウで雑誌を売る。山ほど売ったが、800円。邪魔者がへってよかった。
この次のBOOK OFFが閉まるといやなので、あせっていてざっと見たが、買うものなし。

8軒目。相模原なんとか店。そんなんばっか。
d散歩する霊柩車 樹下太郎 光文社文庫 やっと見付けたと思ったらまた見付ける。なんやねんそれは。
殺人カセット最新版 徳間文庫 アンソロジー
愉快なサギ師たち 青柳友子 集英社文庫 これからちょろちょろ買おうと思う。
悪魔のサイン 久米元一 ポプラ社 これがびっくり。ポプラ社の探偵小説シリーズの1冊。昭和47年刊行で、巻末のリストを見るとよだれの出そうなラインナップ。そんなに古くないのに、児童書は個人であまり買わなかったり、捨てられたりでほとんど出ない。Bの値付けはあまりにも高いと思うけど。それにしてもよく誰にも買われず残っていたなあ。いままでのBOOK OFFの発見本では星新一「黒い光」の次に驚いた。読んで面白いかはしらないけど。いやあびっくりした。
バイバイスクール はやみねかおる 講談社 よりにもよって単行本で文庫入りしているものだけあった。いちおう買う。装丁もわかるし。
てんぐになりたい 佐野美津夫 小学館 創作民話 
特選刑事コロンボ 5,7 残り2冊の特選コロンボ。持っていないのがわからず、これは持っていない気がして買う。ばかやろうだ。1冊だけヒット。あと8巻だけだ。未発表の3巻も持っていないけど。M2。随分ダブって買ったなあ。

この後実家へ運んでそのまま泊る。ちょっとだけ本の整理をするが、整理できるような状態じゃない。思わぬ本が出てきてびっくりすることがある。へえ、こんな本買ってたんだ、ってなもんである。買った意味ないじゃん。ちなみに今日買った三田村信行が出てきてショック。マルケスの「百年の孤独」ではなく「悪い時」を再読しようとするが、眠くて寝てしまい、おまけにそのまま置いてきたので読めません。他の方へお渡しする本や読まなきゃ行けない本等、すっかり忘れてしまいました。ごめんなさい。ああ、本減らしたい。本に囲まれていると息がつまりそうだ・・・。
目録が1冊来てたけど、見てない目録がたまってきたな。もうどうでもよくなってきたぞ。
(今日の購入冊数:47冊、今月の購入冊数:202冊、今年の購入冊数:4353冊、今年届いた目録117冊)

10月20日(金)
家人が友人の家に夜遊びに行っていたのでちょっとBOOK OFFを周る。
1軒目
さかさま物語 P・デュマ/B・モアサール 佑学社 ペローの童話の再話中心。
脅迫する女 井口泰子 ケイブンシャノベルス あと何冊買えばそろうんだ?
月下の惨劇 ハーディ 岩波文庫
三人の女・黒つぐみ ムージル 岩波文庫 表紙が欲しい岩波がほかにもあったが、中扉のでかい蔵書印があって、迷った末やめる。
ウェストレイクの犯罪学講座 ウェストレイク ハヤカワミステリ文庫 巻末の短編リストが便利。デビューはSFと聞いてびっくり。でも駄作という評価が高いらしい。読んでみたい気もする。これが今日一番うれしかったかも。
2軒目
d?春を忘れた島 マイクル・ゴールディング 早川書房 持っている気がする。
d一九三四年 乱歩 久世光彦 集英社 50円じゃ買っちゃうんじゃないか。かさばるぞ。
越前の女 石川真介 東京創元社 2冊100円だったので状態がいまいちだったのだけど買ってみる。
天使伝説 パオラ・ジオベッティ 柏書房
保瀬警部最大の冒険 芦辺拓 カドカワノベルス 持っている可能性もあるけど、どうだったかなぁ。
非情の街 トマス・B・デューイ ポケミス
3軒目
都市への回路 安部公房 中央公論社 テキストは全集に収録されるのかもしれないが、写真まで忠実に入るかわからないので。
ぼくの好色天使たち 梶龍雄 講談社 これって珍しい?珍しくないんだろうな。
緑の死 スーザン・ブラン ポケミス 
暮らしの中の神さん仏さん 岩井宏實 河出文庫 暮らしの中の妖怪もある。
d英仏海峡の謎 クロフツ 創元推理文庫 クロフツがちょっとあったので買ってみるが、失敗。3冊もダブル。
d海の秘密 同
dフレンチ警部とチェインの謎 同
フレンチ警部と紫色の鎌 同
チョールフォント荘の恐怖 同
4軒目 ここはいつも何もないのだが、やはりなにもない。でも欲しかった本が100円だったので買う。これでいいのか?
多重人格探偵サイコ 大塚英志 講談社 評論家の印象が強いのだが。
金閣寺に密室 鯨統一郎 カッパノベルス
闇に光る眼 竹河聖 角川書店
道祖土家の猿嫁 坂東真砂子 講談社
5軒目
焦茶色のパステル 岡嶋二人 講談社 これはまず読もうと思って買う。
d黒岳の魔人 角田喜久雄 中公文庫 よし、「神変白雲城」とセットでyahooへ出すぞ。何せ1冊目はどっちも1000円以上出したからな。
d?魔術師が多すぎる ギャレット ハヤカワミステリ文庫 処分してなきゃダブリだけど。でもポケミスはあるな。
歳時記 依井貴裕 東京創元社 何となく買ってしまいました。
牝の罠 戸川昌子 徳間書店 文庫化されてたよな、確か。まあいいや。
陸にあがった人魚のはなし ランダル・ジャレル 評論社 
パンプルムース氏のおすすめ料理 マイケル・ボンド 東京創元社

今日回ったBOOK OFFがのきなみ閉店時間が11時に変更されていた。そのため2軒まわれず。道の空く深夜帯が勝負のBOOK OFF周りには非情に痛い変更である。
それしても結構買ってしまったけど、これだけ買って合計3000円。高い単行本なら1冊でおしまい。古本は安いなあ。でも場所とって困るなぁ。でもこれで松本さんを抜いてしまった気がする。明日明後日が勝負かな?(ちょっと回っちゃいそうなんだよね)
やっぱり古本屋を回ると読書時間がとれなくなります。
ネットでいくつか注文。
(今日の購入冊数:31冊、今月の購入冊数:155冊、今年の購入冊数:4296冊、今年届いた目録117冊)

10月19日(木)
中目黒で仕事して直帰だったので、BOOK OFFに寄ってみる。
イギリス・妖精めぐり 井村君江 同文書院 軽いエッセイ集。
現代妖怪談義 妖怪現る 中山市朗 遊タイム出版 耳袋の著者の片方の人の著書。
d舞え舞え断崖 赤江瀑 講談社 100円で見付けると反射的に買う単行本の赤江瀑。ダブリとは思わなんだ。文庫もあるし。
カッサンドラの烙印 チンギス・アイトマートフ 潮出版社 SF的発想の作品とあるので買う。知らないよ、こんな本。
居候浮始末 かんべむさし 角川書店 未文庫化作品の処分本、買いなおし。たいして面白くないんだよな。これ。
柔らかい時計 荒巻義雄 徳間書店 大好きな本なので、単行本版の後書きねらい。
欲望のあいまいな対象 ピエール・ルイス 角川書店 別題「女とあやつり人形」「私の体に悪魔がいる」 これで訳書を買うのは4種類目くらいだ。昭和59年の重版だけど、こんな時期まで入手可能だったんだ。知らなかったなあ。
奮闘 ジョイス・ポーター ハヤカワミステリ文庫 これドーヴァーのいくつなんだろ。
この町の誰かが ヒラリー・ウォー 創元推理文庫 ケイブンシャ文庫で4冊も翻訳があるのか。見付けたら買おうっと。巻末の著作リストを見ると3冊のゴシック・ロマンが。気になりますのぉ。
コンピューター殺人事件 藤村正太 講談社ロマンブックス 持っていなかったみたい。
スタートレック ジョー・ホールドマン トクマノベルス 今日はこれがうれしい。これでトクマノベルスのSF翻訳は揃ったはず。昔はスタートレックだというだけで素通りしていたものだが、その後入手に苦労してしまった。このシリーズ何冊は高く買っているし。で、これだけ何故か半額。レジの上に置いてあるのを「これ欲しいんですけど」と言って買った。寄った甲斐がありました。
「わたしは天使じゃない」 鈴木いづみ ブロンズ社
著者の処女出版の短編集。まったく古びてはおらず、しかも私の知っている限りでは似た作風の作家は知らない。性的な描写も結構あるのだけど、いやらしさはなく、淡々とした文章の中に溶け込んでいる。内容的には著者の分身ではないかと思わせる、女主人公たちの日常を書いたもので、かたくなに愛情を求める姿はそこはかとなく寂しさを感じる。ちなみにストーリーはあってないようなものが多いので、「女と女の世の中」のような作品を求める人にはちょっと不向きだと思うし、多分万人向けでもなかろう。。いずれにせよSFでもないし、幻想的な作品があるわけでもない、ミステリーでもないし、鈴木いづみの小説としかいいようがないものだ。(それにしても感想が書きにくい本ではある)
(今日の購入冊数:11冊、今月の購入冊数:124冊、今年の購入冊数:4265冊、今年届いた目録117冊)

10月18日(水)
川口さんに笑われて悔しかったので、下記の本を読むことにする。決して積まれた本の一番上にあって、取りやすかったわけではない。
「ガバリン」 講談社X文庫
映画のノベライズ。映画は見ていない。幽霊屋敷ものの変形であるが、ベトナム帰りの主人公のアイデンティティ獲得やら、家庭問題やら、ユーモアやら、多種な要素をつめこんだ、よくいえば欲張りな、率直に言って未消化なごった煮作品。一応、小説内小説とかあってちょっと凝ってみせているが、必然性があまり無く、からまわりしているようだ。おそらく原作のアブリッジだろうが、薄っぺらですぐ読める。それにしても出てくる怪物にいちいち名前がついていたりする変さや、できそこないのぬいぐるみのようなモンスターはなんとかならないのか。想像力を減退させること甚だしい。挿絵の代わりに、映画のスチールにマンガのふきだしよろしくセリフがついているのも勘弁してほしい。ホラーが好きなので許すが読む価値をほとんど見出せない、ホラーマニアの道楽で作ったような作品だ。肝腎の映画の方はどうなんだろう。
ちなみに邦題の「ガバリン」は「GOBLIN」(ゴブリン)だそうである。ゴブリンというには、出てくるモンスターが遊園地の怪獣ショーのぬいぐるみのようでピンとこないので、ガバリンでよかったかも。
なんかX文庫とか、赤川次郎とか源氏鶏太とか読みやすい本ばっかり読んでいるなあ。難しい本が読めなくなっちゃうぞ。
(今日の購入冊数:0冊、今月の購入冊数:113冊、今年の購入冊数:4254冊、今年届いた目録117冊)

10月17日(火)
買書はなし。そうそういつまでも本ばっかり買ってられないもの。でも買わないと書くことがない。みんなよく書くことがあるなぁ。
「類猿人ターザン」 E・R・バローズ 早川文庫SF
バローズは20年ぶりくらいで読んだことになる。前は火星シリーズを2冊読んで、1冊目は面白かったものの、2冊目で辟易して2度と手に取らなかったのだ。したがってターザンも初兆戦。バローズの創造したキャラクターではだんとつでポピュラーなヒーローである。SFかどうか、といわれると首をひねってしまうが、まあ、空想的な冒険小説ではある。映画もろくにみていないから全然ストーリーを知らないのが幸いしたのか、結構楽しめてしまった。本書はシリーズの1冊目なので(当初からシリーズ化を意図していたかどうかは知らないが)、ターザンの生い立ちと、人間社会へ復帰するまでが、恋と冒険たっぷりに描かれている。これが後に書かれた作品でどう印象がかわるかもわからないので、バローズに対する自分のスタンスを改めるまではしないけど、また読んでみたいと思わせる読後感ではあった。もちろん、圧倒的なご都合主義と徹底的なヒロイズムが全編に満ち溢れているのは確かなのだけど、物語の力強さがある。少し見なおしたぞ。物語ラストのターザンは格好良い。
単行本は鈴木いずみの「わたしは天使じゃない」を読んでいる。文庫は何を読もうかな。
(今日の購入冊数:0冊、今月の購入冊数:113冊、今年の購入冊数:4254冊、今年届いた目録117冊)

10月16日(月)
BOOK OFFで買い物。最近ここも不作だ。
優しい女房は殺人鬼 北杜夫 新潮社 なんとなくおもしろそうだから。文庫化はされてない?
江戸古地図散歩 池波正太郎 平凡社カラー新書
dわが名はアーチャー ロス・マクドナルド ポケミス やっぱりダブリじゃんか。
dちょっと面白いハワイ通信 マーク・トゥエイン 文生堂で買ってんじゃん。
携帯電話を新しくした。ついでに1.5Gから800Mにする。やっぱり仕事上、あると便利なのである。買えた理由は前のが壊れたから。
まあ、3年くらい使っているんだから原価焼却してるわな。店のおねえちゃんが機種名がすぐわからなかったもの。
目録が1つ来ているようだが、最近見る気がおこらない。
(今日の購入冊数:4冊、今月の購入冊数:113冊、今年の購入冊数:4254冊、今年届いた目録117冊)

10月15日(日)
今日は本を買いませんでした。実は近所のBOOK OFFは郵便局への帰りに寄ったのですが、もう1つ買おうと思うものがなく
「なんだ、俺もやればできるじゃん」と思ったのでした。
おまけに5冊くらい本を送ったので、なんと今日は本がマイナスである。いやあ、目出度い。
ところで課題図書の「第三の警官」を探したけど、出てこない。実家へ持ってっちゃったかな?
「幽霊になった男」源氏鶏太 講談社
あと書きによると30冊目の短編集で、晩年の著者が怪奇小説ばかりを書くようになった転機の作品集にあたる。10編の短編が収められているが、表題作は角川文庫にも収められている代表作といってもいいのかもしれない。ストーリーは結果的に上司になった後輩の男への恨みを幽霊になってはらそうとする男の話である。まさに「うらめしや〜」の怪談で、古いといえば古い。
どこかでこの作品から作風が変わったと読んだ気がするのだが、定かではない。しかし仮にそうだとしても、同時期に発表された「おかしな夢」(ユーモアゴルフ綺譚)、「社長夫人の鑑」(魔女もの)、「最後の運」(復讐譚)はいずれも超自然的な要素を含む割合近い味わいの作品であり、作風転換の萌芽が見られるのは事実だ。執筆順はわからないが、発表順は書いてあって、「最後の運」「社長夫人の鑑」「おかしな夢」「幽霊になった男」の順である。これらは全て昭和45年3月以降に発表された作品で、他に45年に発表された作品は1編しかない。(その残りの1編はどうということもないサラリーマン小説であるが) なお、その前に発表された作品は昭和44年10月で、約半年間あいている。本書の他の昭和44年に発表された作品は5ヶ月で5編、昭和45年の作品は4ヶ月で五編書いていたりする多作ぶりなのに、である。ここに作者の心境の変化があったと見るのはうがちすぎであろうか。編集者はさぞ驚いたことだろう。いや、この作品だけが作者の手遊びでまたもとの作風に戻ると思っていたのかもしれないが、執筆年譜が無いのではっきりとは断言できないものの、実際は元の明朗小説に戻ることはほとんどなかったのではないか。
いずれにせよ、源氏鶏太の転機を語る上で重要な作品集であろう。
なお、怪奇系以外の短編はどれもサラリーマン小説で、会社の重役はみんな2号さんがいて、キャバレーへ行ってという造形からして類型的なもので、つまらないとはいわないが、今1つ面白くない。他の明朗小説は読んでいないので、軽率な評価は避けたいと思うが、少なくとも本書のサラリーマン(多くは重役)を主人公にした作品のようなものは、現代の読者に受け入れられるのは少々難しそうではある。
同題で講談社ロマンブックスで出版されているが、同内容かどうかは不明。識者の情報をお待ちしています。
(今日の購入冊数:0冊、今月の購入冊数:109冊、今年の購入冊数:4250冊、今年届いた目録116冊)

10月13日(金)〜10月14日(土)
故あって、家人と親を連れて父親かたの田舎へ(新潟県長岡市)。
でもって本の購入および読了はなし。
届け物がいくつかあるけど、後日。
目録は何冊かとどいてるけど、わかんなくなっちゃった。見ないうちにしめきりすぎちゃうものも出始めた。
天神さんも結局注文せず。多分5冊くらい届いているだろう。ああいいかげん。
ちなみに読んでいるのがバローズ「類人猿ターザン」、源氏鶏太「幽霊になった男」である。
(今日の購入冊数:0冊、今月の購入冊数:109冊、今年の購入冊数:4250冊、今年届いた目録116冊)

10月12日(木)
会社から帰ってから家人の寝ているのをよいことにこっそり11時からBOOK OFFへ。(ばかだね)
サキ短編集 講談社文庫 好きだから買ってしまったが、表紙に見覚えがあるのでダブリかもしれん。しかも読んでいるかもしれん。
四次元の謎 フランク・エドワーズ 角川文庫 この角川の超自然シリーズもどれを持っているのやら、さっぱりわからない。
きっとそろってはいないと思うんだけど、かといってどれを持っているのか全然だ。キキメなんてあるのかな?
その夜の嘘 ジェズアルド・ブファリーノ 早川書房 イタリア文学。エンターーテインメントではなさそう。
四重人格 ピート・タウンゼント 晶文社
2軒目。
水たまりの宇宙戦争 南山宏 岩崎書店 珍しや、二代目SFマガジン編集長の創作。
溺れる 川上弘美 文藝春秋 著者の本は大分もっているはずだけど。
和時計館の殺人 芦辺拓 カッパノベルス
枕草子の謎 藤本泉 廣済堂 徳間文庫の元版。ちょっとうれしいかも。
大年神が彷徨う島 藤木稟 徳間ノベルス この著者の本も結構買ってるな。
dバミューダに消える 角川文庫 ちぇ、だぶりか。
dエレンディラ ガルシア・マルケス サンリオ文庫 裏の見返しに映画スチールがあって、手持ちと違うのでとっておくことにする。
3軒目 家から一番近いBOOK OFFだが、さすがに何もないぞ。
滅びの種子 釣巻礼公 ノンノベル ホラーである。
願い事 月森聖巳 アスペクトノベルス
夏と冬の奏鳴曲 麻耶雄高 講談社ノベルス
(今日の購入冊数:14冊、今月の購入冊数:109冊、今年の購入冊数:4250冊、今年届いた目録111冊)
「虹のカマクーラ」 平石貴樹 講談社
著者の処女作。表題作はすばる文学賞受賞。本書には他に「札幌の子」を併録。一部作品が創元推理文庫に収められているように、ミステリ作品かと思いきや、ちょっとびっくりの文学作品であった。表題作は日本に仕事で来ている黒人と、フィリピンの女の子が主人公。要は外国人の視点から日本人像を描くことを目的としているのだろうが、最初はちょっと村上春樹っぽいライトノベルかと思った。ただ読み進むにつれ主人公の心理の動きが読むものに影を落とすことが気にかかる。そしてラストの衝撃的な終わり。うーん。こういう展開で来ましたか。やっぱりミステリとは言えないのだけど、こういう展開はちょっと予想しておらず、びっくり。へえ。
併録の「札幌の子」は北海道出身の男を主人公に、病弱な妻を配して、北海道出身であるがゆえの主人公の心理をたどるという小説。前者に比べるとより深く心理描写がなされている。ただし、これはあくまでも純文学でエンターテイメントとは言えないだろう。
なお、著者は小樽出身とのこと。本作中にも触れられていますが、何故北海道の人は本州を「内地」と呼ぶのだろうか。本書は北海道出身の人間心理をたどっているので、北海道出身の人がどのような感想を抱くか聞いてみたい気がする。

10月11日(水)
会社帰りにBOOK OFFを覗く。
フローズン・ミュージック フランシス・キング 福武書店 もしかしたら持っているかもしれん。
dリラの森 セギュール夫人 角川文庫 童話集。割合珍しいほうだと思うんだけど、だめ?
以下は清水義範買いなおしシリーズ。一番見ないように思われる「緑の侵略者」はなし。どれもダブリの可能性ありだが、さっぱりわからん
禁断宇宙の伝説 清水義範 ソノラマ文庫 最近ハルキ文庫から復刊されてびっくり仰天したが、やっぱ元版の方がいいもん。
楽園宇宙の伝説 同 おもしろいかといえば、それないというしかないんだけどさ。
不死人類の伝説 同
黄金惑星の伝説 同 絶滅星群だけなかった。
エスパー少年抹殺作戦 同
エスパー少年時空作戦 同
「ブラック・サンデー」 トマス・ハリス 新潮文庫
パレスチナゲリラが飛行船を使って、スーパーボール開催中のスタジアムにプラスティック爆弾を落とす計画を立てる。それを阻止しようとするのが、イスラエルのカバコフ大佐。実在の人物と国際状況を踏まえつつ、話を展開していくポリティカル・フィクション。
感触的には手法はフォーサイスに似ていると思った。重厚な作品でさらっとは読み進めない。犯人の一人であるアメリカ人の偏執的なところは、後の作品につながっているのか。ラストの情景は非常に印象深いが、少なくとも最後の場面に関しては、著者は有名な某アメリカ文学作品(というよりグレゴリー・ペックの映画のほうかな?)を念頭において書いたのであろう。
(今日の購入冊数:8冊、今月の購入冊数:95冊、今年の購入冊数:4236冊、今年届いた目録111冊)

10月10日(火)
がんばって「ブラックサンデー」を読み終わろうと思ったけど、あと100ページ残っている。
目録が1冊。古書Dさんより、お届物が1つ。
地理面白事典 都筑道夫 主婦の友社 どうでもいいような本だけど、何故か見かけなかった本。
紅いレース 樹下太郎 東都書房
(今日の購入冊数:2冊、今月の購入冊数:87冊、今年の購入冊数:4228冊、今年届いた目録111冊)
会社でちょろっとyahooを見ていると長年の探求書が知っている方が出品していた。おまけにこれまた知っている方が入札してる。
悩んでもしかたがないので入札する。ごめんなさいね。○○さん。この本は残念ながら後には引けません。ちなみに出品者の方が出品している本を何点か入札する。(ごめんさい、メールの返事遅れてます)
ああ、結局本を読む時間がなくなってしまった。


10月9日(月)
祭日でよしださんに誘われてふらふらと浦和へ行く。先頭はいつもの3人。のんびり会場に入って物色。目録でここが面白そうだなと
思っていた本屋の棚はやはり面白く、ちょこちょこと買う。皆ここの棚は楽しかったらしい。
龍胆寺雄のサボテンの本が目録に載っていたのだが、それは売れていたみたい。残念。
買ったのはこんなところ。
支那小説 蛇精 田中貢太郎 改造社 貸し本あがりの状態の悪い本だけど、1500円だからいいや。
以下は全部300円。安いなあ。
戦後初期日本SFベスト集成 横田順彌 徳間ノベルス ダブリといえばダブリだけど多分持っているのが例の誤植版なので、良かった。
一匹狼 都筑道夫 桃源社 うーん。
猫の蚤とり武士 国枝史郎 桃源社 うーん。
SFカセット50 福島正実 秋元文庫 探していたので良かった。
下り”はつかり” 鮎川哲也 講談社ロマンブックス 森さんのお話ではあまり無い本であるとの事。わしのような人間が買ってしまっていいのだろうか。
お茶した後によしださんの車に乗せてもらって数軒古本屋を廻る。買ったのはこんなところ。
キングコング2 講談社X文庫
バイオニックジェミー ゴールドマン暗殺指令 三笠書房 多分持っていないはず。
愛のサーカス ポール・ギャリコ 早川書房 これはうれしいぞ。
時に忘れられた世界 バローズ 早川文庫SF
類人猿ターザン バローズ 早川文庫SF
南海の秘境 バローズ 創元推理文庫
風雲のメキシコ 同
密林の謎の王国 同
モンスター13号 同
ああ、バローズは何を持っているのやら全然わからない。これもダブリかもしれん。ちゃんと確認しよっと。
ろう人形館の殺人 カー 文研出版 常盤新平訳なのが、妙にちゃんとしてる。
残った4人で南浦和でカラオケ。
とても楽しい一日でした。
以下よしださんに譲っていただいた本。ありがとうございます。ありがとうございます。
でも楽しくて御代をお渡しするのを忘れてしまいました。今度で良いのでしょうか。
殺人ゲーム 多岐川恭 ワールドフォトプレス
乳色の歴 多岐川恭 桃源社
甘いホテル 多岐川恭 講談社ロマンブックス
でも帰りの電車で傘を忘れてしょぼん。
がっかりついでに(何や、それ)BOOK OFFに寄る。あほかい。
黄金の六人 ケン・フォレット他 サンケイ出版 ノンフィクションだそう。文庫になっていなさそうでホッとする。
アムステルダム イアン・マキューアン 新潮社
若きドン・ジュアンの冒険 アポリネール 角川文庫 全集あるんだからいらないようなものだが。
ポートワインを一杯 ハヤカワミステリ文庫 このイギリスミステリ傑作選も何を持っているかがわからない。
d空中紳士 耽綺社同人 春陽文庫 買い逃している人いませんか?
昭和御前試合 清水義範 高校時代に本が見つからず図書館で借りて読んだのを思い出す。ふと読み返してみたくなった。
d?ラーオ博士のサーカス C・G・フィニイ ちくま文庫 
家へつくと、風呂掃除やらトイレ掃除やら洗面所掃除やら家事分担分働く。うーつかれるなあ。
それやこれやで外出しがちで読書も進まない。「ブラックサンデー」をまだ読んでる。
読書量が少ないといわれてしまったけれど、まあマイペースで、無理をしないで愉しもうと思う。所詮自分には早く読むことはできないし、
訓練で早く読めるようになるのかもしれないけど、自分に無理なペースで早く読んでもちっともおもしろくないもの。
昔ちょっと試したことがあって、ストーリの流れはわかったけど、全然楽しくなかった。地の文が多い本(特に翻訳物)を頭の中で音読してしまう傾向があるのが悪いのはわかっているんだ。
あとは時間の使い方が悪いと言うのはあるけれど。PCに向かっている時間と古書店に行っている時間を減らせばいいんだよね。
購入冊数が70を越えてしまった。松本さんを超えちゃったかな?
(今日の購入冊数:26冊、今月の購入冊数:85冊、今年の購入冊数:4226冊、今年届いた目録111冊)

10月8日(日)
朝実家へダンボール一箱他を運び、とんぼ帰りした後に久々でテニスをする。
なので古本関係は一切無し。R書林から目録。あと、実家へ戻ると3つ目録が来ていた日にちがたってて、意味無しきち。
そのうち1つは明日行く予定の浦和コルソ。よしださんから教えてもらったんだけど、そうか、目録来てたのか。
まあ、いいや。
古本がないと淋しいので、オークションその他で購入した本を。最近知っている人から買うことが多い。
悪霊館 サイモン・マースデン トレヴィル 写真集
炎の塔の剣士(全2巻) N・W・ペイジ 早川文庫SF 昔はばかにして買わなかったのに。
密室殺人事件 中島河太郎編 産報ノベルス
あなたは名探偵 中島河太郎編 青樹社
d世界ミステリ全集12 デュレンマット他 早川書房 この前渋谷で拾ってしまった本。
悪魔の1ダースは13だ ジョン・マーティン編 東京創元社 kashibaさん家で存在を知りました。
部下は12人 樹下太郎 日本経済新聞社 ショートショート集だけど。
朝を待とう 樹下太郎 東方社 推理長編+短編
飛ぶ女 樹下太郎 東方社 短編集
樹下太郎がまた少し増えました。読まなきゃね。
(今日の購入冊数:10冊、今月の購入冊数:59冊、今年の購入冊数:4200冊、今年届いた目録110冊)

10月7日(土)
朝からかたづけをしようとするが、なんやかやでできず、やっとダンボール一箱だけつめる。運ぶのは明日になってしまった。
いやあ、ひどい。全く本が減ってないぞ。どうすりゃいいんだ?この惨状を。
その割に夜中(0時すぎ)に近所のBOOK OFFへ顔を出すところが懲りないところ。
dウルトラマン怪獣墓場 佐々木守 大和書房 yahooで6000円以上出したんですが・・・。50円で拾うとは(涙) リベンジするかな。
ピアニストに御用心 山下洋輔 晶文社
人間臨終図鑑UV 山田風太郎 徳間書店 普及版の方。Tだけなし。探さなきゃなあ。
暗闇坂の人喰いの木 島田荘司 講談社 冊数あわせで買ってしまうが、何もこんなにかさばる本を買わなくてもいいのに・・。
眠る馬 雨宮町子 幻冬舎 
(今日の購入冊数:6冊、今月の購入冊数:49冊、今年の購入冊数:4190冊、今年届いた目録107冊)

10月6日(金)
11時半すぎまで仕事でどこにも寄れず。
yahooで落札した本等が届いているが、また後日。
目録も届いているようだ。
明日は西部展だが、今回は欠席。かたづけをしなければならない。(ぞっとする)
「ブラック・サンデー」を読み始める。昨日とは打って変わって重厚な作品で、読了まで時間がかかるかな?
(今日の購入冊数:0冊、今月の購入冊数:43冊、今年の購入冊数:4184冊、今年届いた目録107冊)

10月5日(木)
仕事の移動中、一瞬夫のすきをついてBOOK OFFを覗く
日々の泡 ヴィアン 新潮社 ヴィアン全集持っているんだからいらないようなもんだが、こっちの方が訳が良さそうな気がする。
オーロラ交響曲の冬 山口泉 河出書房新社 著者の小説は大体持っていると思うが、この辺は微妙だったので押さえておく。
目録が届いていたが、注文なし。
(今日の購入冊数:2冊、今月の購入冊数:43冊、今年の購入冊数:4184冊、今年届いた目録107冊)
「幽霊より愛をこめて」 赤川次郎 コバルト文庫
著者の作品を読むのは何年ぶりだろう。もう10年以上は読んでいなかったはずだ。なんとなく読みたくなり、手に取った。感想としては純粋にうまい。ストーリーはわかりやすく、特にサスペンスの盛り上げ方、場面転換のうまさが際立っている。最後の最後でのという展開もわかっちゃいるがおもしろい。これはジュビナイルであるが、これ以上この作品に望むものはなかろう。内容は次々に起きる殺人事件の謎を追う女子高校生探偵譚といったところ。殺人事件が多く起きても全く血なまぐさい感じがしないのは、あっさりとした文体のせいか。

10月4日(水)
今日も無理やり早く帰る。郵便局へ行くついでにBOOK OFFへフラッと立ち寄る。
ラードナー傑作選 福武文庫 kashibaさんの日記を見て、本屋へいったらあったので購入。
d乱歩の幻影 ちくま文庫
戦闘メカ ザブングル(1,2) 鈴木良武 ソノラマ文庫 読了したら即処分。
完全犯罪の女 青柳友子 光文社文庫
ジグソーさんから本が届く。あと文庫やさんで落札した本と、もう1冊ネットで買ったものがあるのだけど、後日。
すでに荷物があけられない状態である。
(今日の購入冊数:5冊、今月の購入冊数:41冊、今年の購入冊数:4182冊、今年届いた目録107冊)
読書強化月刊であるから、読書感想なぞ。
世界短編傑作集 江戸川乱歩編 創元推理文庫
乱歩が年代順に集めた傑作選。1巻には19世紀から20世紀初頭の作品を集めている。
人を呪わば コリンズ 往復書簡の形式をとった短編。犯人を指摘する証拠がすっきりしないが、まずまず良くできた短編だと思う。
安全マッチ チェーホフ ミステリ手法をとったユーモア小説の趣。解説でトリックが二つあると書いているがどれ?
レントン館当盗難事件 モリスン とても正当な推理短編である。トリックは先駆的な著名作品とほぼ同じで特にどうということなし。
医師とその妻と時計 グリーン 悲劇的なよくできた短編。
ダブリン事件 オルツィ 軽妙なタッチで楽しいが、推理は甘い気がする。他の解釈もできるんじゃないか。
十三号独房の問題 フットレル 脱獄をあつかっているが、ちょっとそれはずるいんじゃないかとつっこみをいれたくなる。もっとも、最後で作者もいいわけをしているが。したがってちょっと感心しなかった。
放心家組合 バー 解説では奇妙な味と言っているが、そうかな?ユーモラスな犯罪小説と言った方があたっている気がするんだけど。
小説的にはこの巻で一番面白いと思った。
総じて古い作品も目立つが、古典を読むつもりで読めばそれなりに愉しめる短編集ではある。
ロボット犬の反乱 草川隆 秋元文庫
ある夜憲一は、おとなしい飼い犬のシロが狂暴化しているのを目撃する。翌朝信じてくれない両親に釈然としないながらも、学校に行くと
何人かのクラスメートも飼い犬の様子がおかしかったと言う。そして犬たちは夜になると街の廃工場に集結し始める。しかし大人たちは誰も信じてくれない。そしてそんなある日、おかしな学説を発表して学会を追放された望月博士と出会う。博士によると犬はシリウスから来た宇宙生物だというのだ。そして憲一たちの動きをしった犬たちは街を蹂躙し始める。
比較的渋い作風で知られているけれど、これは正当な侵略SF。ただしアイディア的には他のいくつかの作品からとってきてつなぎあわせたような平凡なものであり、かつかなり無茶な描写もあって、つっこみをいれたくなるところも山ほど存在するのも事実だ。著者は好きなSF作家であるが、作品としてはできは芳しくないと言わざるを得ない。無理に読む必要は無い作品だ。
ウルフ探偵とおかしな事件 三田村信行 偕成社
全5巻のウルフ探偵シリーズの第1巻。5編を収める短編集である。(ねたバレは反転しておきます。)
主人公は狼のような顔をした探偵で、まともな事件は扱ったことがない変な探偵だ。そして事務所のあるビルの1階のパン屋さんの息子の明君が今日もふしぎな事件を持ってくる。それは本当にふしぎな事件で、警察や普通の探偵には解決できないのだ。
したがって探偵物といってもミステリーでは全然なく、幻想児童小説である。
ゆうれいSL事件 夜中の街角にSLが現れた。そして道路にはチョークで書かれた線路が。正統的なSF作品。ラストがもの哀しい。
なぞの水たまり事件 アイスクリーム泥棒が現れた。ウルフは犯人を追う。おばけマンションと呼ばれる廃墟で待っていたものは。
これもラストに哀しさの残る作品。
へやのないまど事件 集中随一。明君の友達の亀田君が蒸発した。亀田君はのろまで友達にいじめられてたという。警察に届けても埒のあかない亀田君のお母さんに頼まれたウルフは調査を開始する。蒸発前に亀田君は教室の窓に関心をしめしていたという。そして亀田君をいじめていた岩下君は亀田君がこう言うのを聞いていた。「へやのない窓をためしてみる」と。その後調査を進めた結果、目撃者が現れた。蒸発直前に亀田君はある公園の砂場を見つめていたと言う。ウルフと明君がその砂場へ行くと、目の前に「へやのない窓」が現れたのだ。ウルフはその向こう側にべつの世界があると感じ、とおりぬけようといろいろ試してみるが、どうやっても向こう側へはいけない。
どうやら亀田君はいまの自分がいやになって遠くへいってしまいたいと思いこんだ末、本当に向こう側の世界へ行ってしまったらしい。しかし亀田君を助けるすべはない。そして明君はウルフに訪ねる。「亀田君はもうかえってこないの?」ウルフは答えた。「たぶんね」
これが児童小説だろうか。いじめの問題をはらみつつ向かっていく救いのない破滅的な結末は、読むものを捕らえてはなさない。これや次の短編は「おとうさんがいっぱい」にも通じる傑作短編であるといえよう。特にこの作品は「おとうさんがいっぱい」の「ぼくは五階で」に通じるものがある。あれは出たくても部屋を出られなくなった少年の話であるが、これは同じような立場になった少年を第三者の側から見た作品ともいえる。ただし前者は自分の意思ではなかったが、本作品はいじめられ傷ついて世の中がイヤになった末に、心ならずも選択してしまった道という哀しさがある。そういう意味では、何の説明も無いまま放り出されるこの「まどのない部屋」は、少年の逃避する心が生み出したものとも言えるであろう。傑作。
ひとりがふたり事件 明君がウルフを訪ねる。最近明君に似た少年が現れて、いたずらをしているというのだ。ドッペルゲンガーテーマの短編。これも「おとうさんがいっぱい」の表題作に通じる作品。自分という存在の危うさと、自分を取り囲む世界のもろさを描いている。佳作。
人形ゆうかい事件 ウルフは誘拐事件の調査依頼を受ける。しかし聞いてみると誘拐されたのは人形だと言うのだ。犯行は内部のものなのか。ウルフは被害者の少女の家に泊りこみ犯人を捕まえようとする。本作品ではウルフの優しさと人間の身勝手さが描かれている。またウルフの正体も明らかにされる。
ところでまだ4巻の「なぞの密室事件」を未所持です。見かけた方は譲ってください。
「ブルームーン亭の秘密」パトリシア・モイーズ ポケミス
ポケミス読むのも久々かも。帯に「胸のすく謎解きとロマンスのフルコース」とあるが、まあまあその通り。謎解きはまあともかくとして、とにかく舌触りが心地よい。傑作とは言えないかもしれないが、読んで損のない作品ではある。ちなみに食いしん坊だから料理の出てくる作品にも弱かったりするんだけど。

読み始めたのは平石貴樹「虹のカマクーラ」。通勤用は赤川次郎でも読もうかしら。別に読書強化月間だからって軽い作品ばかり選んでるわけでもないのだが。

10月3日(火)
会社から早く帰れる。
SFマガジン、ミステリマガジン、おまけに出ていたSFJAPANを買う。
ついでに本屋併設のヴェローチェで読書。
「ウルフ探偵とおかしな事件」読了
(今日の購入冊数:3冊、今月の購入冊数:36冊、今年の購入冊数:4177冊、今年届いた目録107冊)

10月2日(月)
帰りが遅くなったのでBOOK OFFへ寄る。
秘密捜査 エルロイ ハヤカワミステリ文庫 小泉喜美子訳
シャーロック・ホームズを100倍愉しむ本 小林司&東山あかね ほるぷ
いざ言問わん都鳥 澤木喬 東京創元社
「ロボット犬」の反乱」 読了 これも後日ということで。「ブルー・ムーン亭の秘密」モイーズ 読み始める。
目録1冊到着。
今月は経済的に厳しい。いかんなあ。SFMとMMはまだ買えず。で、本を買うかどうかはともかく、今月は読書強化月間にしようかと
思う今日この頃である。
(今日の購入冊数:3冊、今月の購入冊数:33冊、今年の購入冊数:4174冊、今年届いた目録107冊)

10月1日(日)
午前中は早稲田に行ってみる。
ウィリアム・ギブスン 彩流社
香りの時間 中井英夫 大和書房
マルティニの妖術 有明夏夫 文藝春秋
連鎖殺人 南條範夫 双葉社
ホテル・アウシュビッツ 山口泉 河出書房新社
リチャード・ブローティガン詩集 思潮社
日本列島七曲り 筒井康隆 徳間書店
死の会議録 パトリシア・モイーズ ポケミス
サイキック アーサー・フォード 荒地出版社
地下室の冒険 リロ・イエンセン 
鳩の栖 長野まゆみ 集英社
ペトロフカ、38 ユリアン・セミョーノフ ポケミス
暴徒裁判 ライス ポケミス
居あわせた女 ライス ポケミス
老女の深情け ヴィカーズ ポケミス
フィナーレは念入りに チェイス ポケミス
夜の闇のように ブリーン ポケミス
百万に1つの偶然 ヴィカーズ ポケミス
トレント最後の事件 ベントリ 新潮文庫
星界の報告 ガリレイ 岩波文庫
さかさま世界史英雄伝 寺山修司 角川文庫
やぶれかぶれ青春記 小松左京 旺文社文庫
群盗 シラー 岩波文庫
アメリカン・ベストセラーズ 常盤新平 旺文社文庫
帰ってきてから家事の手伝いをして、夜は学芸大学まで寿司を食べに行く。
うまいが、高い。ついでにBOOK OFFへ寄る。
狼の刻 アルレー 東京創元社
あきらめのよい相談者 剣持鷹士 東京創元社
あなたの知らないあなたの部屋 青柳友子 新潮社
見よ、月が後を追う 丸山健二 文藝春秋
dLOVE MINUS ZERO CBSソニー出版
dヴィクトリア朝妖精物語 ちくま文庫
目録がきてたかもしれないけど、よくわからなくなってしまった。
「世界短編傑作集1」読了 感想は後日。「ロボット犬の反乱」草川隆読みはじめる。
(今日の購入冊数:30冊、今月の購入冊数:30冊、今年の購入冊数:4171冊、今年届いた目録106冊)