1月31日(水)
9時半くらいまで会社で残業。本屋にもよらず。やはり浦和はおもしろかったらしい。まあ自分が面白い本を買えたかどうかは別問題ですが、やはり参加するだけしたかったなあ。いまだに由良君美を読み終えることができません。休みがあったわりには読書が進まない1ヶ月でした。
大穴 ディック・フランシス ポケミス
競馬シリーズ。馬に興味がないから敬遠していた著者の本だが今回初挑戦してみた。主人公のシッドは事故により引退した騎手。現在は探偵社に勤めている。ある日義父の家に招かれ、落ち目の競馬場の乗っ取りの噂があることを聞く。それにはクレイという男が関係しているらしい。義父の家に招かれたクレイと会ったシッドは、その荷物の中身の写真を撮りその疑惑を感じる。シッドは競馬場への思いから、監査人に掛け合い調査を依頼するようもちかけた。最初は乗り気ではない監査人だが、競馬場の実情を見るつけ危機感をつのらせ探偵社に調査を依頼する。
魅力的な登場人物。英国の風物である競馬。スピーディーな展開。はっきり言ってこんなに面白いとは思わなかった。かなりハードボイルドっぽいところもある。競馬を知らなくても全く問題はないようだ。解説を読むとフランシスのシリーズは1話完結でシリーズ通して登場する人物はいないらしく、魅力があっただけにちょっぴり残念である。楽しませていただきました。
(今日買った本:4冊 今月買った本:438冊 今年届いた目録:8冊)

1月30日(火)
またもや、顧客先から直帰。三鷹だから寄れる古書店はあったが、そうそう毎日寄ってもいられない。
家の近くでSFMのHMMの最新号のみ買う。2冊で3500円!それなりに厚いけど高いなあ。
いろいろ届きましたが、とりあえず1つだけ。
新青年趣味2冊 皆様の評判のように素晴らしいです。
ディック・フランシス「大穴」読了 ポケミス 感想はまた明日。今日はもう寝ます。
浦和が明日。全部はずれだと思うが、一応電話確認はしようかな。行けるとしても土曜日だし。目録が1冊
(今日買った本:4冊 今月買った本:438冊 今年届いた目録:8冊)

1月29日(月)
久々の出社。午後からトラブルで外出することになりリハビリになった。
6時過ぎに解放され直帰にしたため足が自然に渋谷東急に向かう。
白羊宮の火星 ホレーニア エディシオンエルシーブ ソムニウム叢書最後の1冊。値段も定価の2/3で割と安め。気になるのは函装じゃないこと。新刊本屋で昔見ているのだけど、全然記憶無し。3巻までは瀟洒な函装の洒落た本なんだけど、もしかして函欠?それにしてもカバーがついているし、値段もついている。謎だなあ。ちなみにテキスト的には福武文庫で読める。絶版だけど。
なつかしい本の記憶 岩波少年文庫別冊 あとで探すの苦労しそうだから買っておかなきゃと思ってすっかり忘れていた。手に取ると巻末に岩波少年文庫書目一覧が。おおこれは貴重。岩波文庫は詳細な全目録があるけれども、これは欲しかった。ただし書目だけで詳細な情報は無いため、書誌的には不完全であるが、書目だけでも良しとせねば。
買ったのはこの2冊。
家の駅についてついふらっと古本屋へ。
閉店間際の店で買おうと思っていた本など。
孤独なアスファルト 藤村正太 講談社文庫 今さらだけど持っていなかったみたい。
睡蓮の午後 辻邦生 福武文庫 古今東西の文学作品のパスティーシュ集。
放火捜査官 スティーブン・ドビンス ケイブンシャ文庫 ブラムストーカー賞を受賞したこともあり買っている作家だが、こんなものが出ているとは知らなかった。調べると最初の邦訳作品らしい。
あとはBOOK OFF
殺人現場へもう一度 生島治郎 光風社出版 見返しを見ると奇妙な味とある。「あなたに悪夢を」なんか昔から愛読していたが、これは「28のショック」巻末の著者の怪奇作品リストにのっていたかしら。奇妙な味であるならば一応収穫としておこう。著者をハードボイルド作家と捕らえている向きには「あなたに悪夢を」なんて新鮮だと思うのだけど。
戯曲 青森県のせむし男 寺山修司 角川文庫 このタイトルでは復刊できないだろう。思潮社の戯曲全集持っているんだからいらないような鬼もするが。
憐れみはあとに D・E・ウェストレイク ハヤカワミステリ文庫 おお、こんなものが。収穫収穫。でも去年池袋で面白そうだからと1000円もだしてポケミスを買っていたのでした。嗚呼。
タイムリープ 高畑京一郎 メディアワークス 昔から気になっていた。
小さな土曜日 ショー ハヤカワミステリ文庫 小泉喜美子訳だから。翻訳も揃えようかという気になってきたわい。
ジェイク先生の性的冒険 キングスリイ・エイミス 講談社 スラップスティック作品らしい。でも巨匠だからなあ。日本で言えばさしづめ大江の「ピンチランアー調書」のようなものか?
d孤独な女優 戸板康二 講談社 これも未文庫化短編集。
赤と黒の夜明け アラバール戯曲集3 思潮社
ロボット貯金箱 コバルト文庫 今日買ったなかでは一番無いかな?一応収穫。
最後のBOOK OFFが一番良かったかもしれない。
「大穴」読み進む。これは面白いぞ。由良君美はお預けか?
(今日買った本:15冊 今月買った本:434冊 今年届いた目録:7冊)

1月28日(日)
実は高円寺の古書展に本を申しこんでいて、こんな天気の時に限ってあたってしまっていた。したがって仕方なく高円寺に本を受け取りに行った。
21世紀のレポート M.ワシリエフ&C.グーシチェフ 新潮社 基本的にはノンフィクションであるがSFの形式を借りている。一応石原博士のリストにものっていた。一応収穫といえよう。200円だったし。
見たのは誰だ 大下宇陀児 講談社 800円だったかし、持っていないし。
謎の金属人間 海野十三 ポプラ社 名探偵シリーズ。表題作と「月光の怪人」を収録。注文当選品がこれ。1500円。函?カバ?欠。
宝石64年8月号 ブラウンの中編「踊るサンドウィッチ」収録が目当て。あとは河野典生の短編、作家の周囲くらいか。著作リストは古いが、作品リストはとりあえずこの時代まででものっているから貴重。また自作解説とか寺山修司のコメントとかもある。
宝石1963年7月号 SF特集として星新一、斎藤哲夫、森田有彦(誰?)の短編を掲載しているほかブロックの短編を掲載。新章文子の短編もある。
この他悩んだ据え棚に戻した本が数冊あるが、惜しかったのは宝石の大下宇陀児読本と本誌の科学小説特集(31年2月号?)。どちらも1000円という値付けの割に状態が悪かったから、逡巡した末棚に戻した。宝石は本当に悪かったが、大下は買っても良かったかもしれない。と今になってちょっと後悔。あとはSFMの創刊号の背いたみが2500円で売っていた。
明日から(正確には今日だが)2週間ぶりに会社である。休みなんてあっという間だ。いやだなあ。
SFMとHMMを買わなきゃいけないのだが、2冊合わせて3500円もするらしい。内容は別にして困ったものである。
(今日買った本:5冊 今月買った本:419冊 今年届いた目録:7冊)

1月27日(土)
終日片付け。雪にうもれているので、部屋が寒い。本のある部屋はストーブの前に本があるので暖房ができないんである。夏のクーラーは上にあるから平気なんだけど,暖房は床置きなので、だめなんだ。半分もおわらん。HPの更新が全然できないから、(スキャナーが面倒なんだよね)部屋の様子をデジカメで撮って、お茶を濁すことにする。
で、本屋なんぞいけないので、たまっていた感想なぞ。
椎名麟三全集1 冬樹社
たいそう読了まで時間がかかってしまった。収録作品は「深夜の酒宴」「重き流れの果てに」(小松左京はここから題名を取ったのか?)「風戸雨の日に」「時はとまりぬ」「黄昏の回想」「季節外れの告白」「帰郷」「深尾正治の手記」「星もない夜に」「人間」「喪失のなかに」「永遠なる序章」(長編)「壁のなかの記録」「夜の家」「雨は降り続いている」「狂女」「侏儒の鎖」「地にてつなぐもの」。
どれも戦後すぐの日本が舞台で、主人公も戦時中に思想犯としてつかまった男とか、病気で死を宣告され早く死にたいと思っている男とか、とにかく作品全体のトーンがまず暗い。というか、生きている意味とかを思弁的につきつめていくので、なかなか読み進まない。感触は埴谷雄高の小説に似ていないことも無い感じだ。ミステリっぽい作品も書いている人だけど、少なくともこの巻(処女作から2年程度の作品)にはエンターテイメントは1編たりとも含まれておりません。いちおう創作部分だけこの全集は持っているのだが、次を読むのはいつのことでしょうか。感想になっておりませんが、どうやって読んだら良いか、受けとめ方に戸惑っているため、ご勘弁。疲れました。
ゴメスの名はゴメス 結城昌治 角川文庫
著者の代表的作品といわれることが多いように思われる、巻きこまれ形のエスピオナージ。舞台は革命前のベトナム。戦争前だから、後の時代にかかれたらまたもっと別の作品になっていただろう。評判を数名の方からお聞きしていたのであまり期待していなかったのだけど、これが結構面白い。あまり長い作品ではなく、ベトナムの風景などもあまり綿密に書かれているわけではないし、骨格は海外の重厚な作品と比べると弱いのかもしれないが、それで魅力的な登場人物と作品全体から香る雰囲気が心地よい。また常道なのかもしれないが、主人公がプロではなく、一介の会社員であることもプラスに作用しているように思う。まあ一介の会社員にしてはえらくタフではあるけれども。
時の過ぎゆくままに 小泉喜美子 講談社文庫
没後に編まれた短編集。まずは各編の感想から。
友を選ばば 女性同士の友情を底意地悪く描いたもの。これは男性作家には書けません。
同業者パーティー 自分をパロディーにした反則業の短編。一発ねただね。
小さな青い海 昔泳ぎが得意だった老人の想念をつづった短編。夢からさめるようなラストが秀逸。
秋のベッド 青ひげテーマの変形ともいえる作品。いちおうSF仕立てであるが、そんなことはテーマを描くために選択しただけで作者の中では関係無いこと。てっきり最後はホラーになるかと思ったらそうはならなかった。秀逸な味わい深い作品である。
猫好きの女 風俗小説風であるが、最後にちょっとひねってみせる。著者の粋であろう。
週末のメンバー 母性をこれも意地悪く書いた奇妙な味ともいえそうな小説。
さらば草原 女性の自立をテーマにしたこれもSFチックな作品。ラストはやはり意地が悪い。
洋服箪笥の奥の暗闇 集中、「秋のベッド」と並ぶ秀作。基本的には怪奇小説である。安く借りた箪笥の中から声がする。この部屋にはいわく因縁があるのか?その声の招待は?
「アミティビルの恐怖」を連想させる現実感のあふれた強い主人公で、怖いだけの作品にはなっていない。箪笥の奥に見たものはぞっとする。押さえた筆致で好感が持てるが、少々ユーモラスな方向に筆が走っているのがちょっと合わない気もする。しかし怪奇短編の収穫である。
寒い国からきた芸術家 ソビエトからきた演劇家のにわか通訳に指名された主人公。作者の思いが伝わってくるようなエコロジー短編。
騎士よ、夜よ ホストクラブで働く男を主人公にしている。これもラストでひねってみせている。
たたり これもSFである。最後のオチは著者の思いがかなり入っているようだ。
雛人形草子 雛人形をテーマにした短編。前の短編とは別の愛をラストにもってきてひねっている。
総評 ミステリー短編集かといわれると首をひねるが、奇妙な味の短編集というと通りが良いかもしれぬ。統一したカラーは残念ながら無いが、基本的にはラストでひねった短編が多く、また底意地の悪さはロアルド・ダール等の奇妙な味を連想させる。以前猟奇の鉄人のkashibaさんが阿刀田高を引き合いにだされていたが、言い得て妙である。確かに短編の傾向としては似ているかもしれない。しかし女性を主人公にした場合の底意地の悪さは女性作家でなければなかなか書ききれないものだと思う。
なお集中の好みは「秋のベッド」「洋服箪笥の奥の暗闇」である。いつかまた読み返したいと思える短編集であった。
本とつきあう本 光文社文庫
再読。というか、折に触れぱらぱらやっている本である。今回はあらためて通読した。これはいろいろな人が本にまつわる話しを、エッセイにしてまとめたもの。著者は中島梓、橋本治、呉智英、鏡明、瀬戸川猛、関三喜夫、加藤弘一、いしかわじゅん、小峰隆生、吾妻ひでお(まんが)、高見恭子、井崎修五郎、ささやななえ、新井素子、杉浦日向子、赤木かん子。
なかではささやななえの「失敗する本の整理学」はめっぽう面白い。この人のだんなさんは毎日毎日本を買ってきて家にはあふれかえる本で獣道ができているらしいのだ。そんな日常を語ったエッセイで涙なしには読めません。月に3桁以上本を買う人必読。上にはまだ上があるんだなと実感できます。このエッセイは折に触れ再読してます。十回以上読んだんではないでしょうか。ええ、もちろん家人にも読ませましたよ。「で?」と聞き返されましたがね。他にも杉浦日向子が古本ねただったり、小峰隆生が拳銃小説について書いていたり、興味がつきません。
古本屋で見かけたらぱらぱら見てくださいね。黄色い背表紙で実用書のコーナーにあるはずです。
最後に瀬戸川猛の四つの読書訓の1つをあげておきましょう。
「読まなくてもいい、本を買いこめ」
座右の銘です。以上です。
お嬢様のお気に入り 森奈津子 レモン文庫
著者の本は初読。主人公はスーパーの社長の娘でいわゆるお嬢様。その主人公の中学校でまきおこる人面魚事件。これには同じ学園の高校に通うアイドルが関係しているらしい。筆致は軽快で読みやすく(あたりまえか)、それなりに面白い。キャラクターの造形が良く出来ている。
確かに面白いといえば、面白いけど、何と行ったら良いか難しいなあ。また他の作品を読んでみましょう。縛りをつけると、当分お嬢様シリーズを読まなきゃいけないんだけど。
シャーロックホームズボン ゆうれいやしきのひみつ 三田村信行 PHP
3冊出ているシリーズの2作目。主人公はシャーロックホームズのはいていたズボン。空は飛ぶし、布のくせにパイプまでやるスーパーズボン探偵である。今回の事件は猫の失踪と、家ののっとりと、脱獄犯人追跡の3つで、これをホームズボンがどう解決していくか。
はっきりいって子ども向けの域を出ない作品。一応伏線もひいてあったりしてミステリーらしさを出しているが、それだけ。(でもその伏線に気付かなかった俺は小学生以下ってこと?) 小学校低学年が読めば十分に面白いのだろうし、それで目的は達しているのだが、大人が読むにはちょっとつらいし、大人が読んだとき子供向けの作品を越えようとする部分があるところが著者の作品の魅力であると思っているので今回はそういう意味ではだめでした。ウルフ探偵は面白いのにねえ。あっちは高学年向けか。その辺の違いで著者も書き分けているのかもしれない。
以上、感想六本立てでした。
(今日買った本:15冊 今月買った本:414冊 今年届いた目録:7冊)

1月26日(金)
東急古書展初日。今まで第1回からそれなりに収穫のあった古書展だが、今回は本当にはずれ。カードを使いたいが為に安めのものを中心にピックアップ。(あまり安いと悪いからさ)
我が月は緑(上下) 今日泊亜蘭 早川書房 SFマガジンを持っているんだからいらないきもするし、文庫を探してもいいんだけど。「宇宙兵物語」を持っているかどうかが最近気になってしょうがない。
スラムダンクマダー 平石貴樹 東京創元社 これでこの人の本は全部揃ったかな?読んだのは「虹のカマクーラ」だけだけど。
合わせ鏡の迷宮 愛川晶 美唄清斗 東京創元社 何となく。
乱調変調悪あがき超科学講座 横田順弥 徳間書店 一応探していた本。1500円もしたんだけど、まさか持っていないよなあ。あとかんべむさしの「むさし片眼鏡」というのも探しているんだけど、出たときに書評で見ただけでまだ未見。エッセイ集だから本気では探していないけど。
世界の果ての泉(上下) ウィリアム・モリス 晶文社 1冊分で2冊かえたのだから良しとしましょう。
月蝕領映画館 中井英夫 潮出版社 まあ、半額以下だったからね。
ベルリン・ノワール 扶桑社 これも定価に比べて安いから。

で、彩古さんからお譲りいただく本を受け取るが、代金をお渡しする前に古書会館に行かれてしまいました。
魔女が行く 八切止夫  徳間書店 奇想小説。前から気にはなっていたんだけど。
嫌疑 デュレンマット ポケミス これも前川道介訳ということで。「約束」は無いらしいねえ。

あと、昨日別巻を除く10巻が半額で並んでいたが、何を持っているのかわからないので見送った本を、確認がとれたので買いに行く。
シャ−ロックホームズ全集8,9,10 ちくま文庫 あとは別巻だけ買えばいいや。これは新刊でもいいか。

あと近所の古書店で。
大宇宙の守護者 EEスミス 創元推理文庫 持っているかもしれん。
で家に帰って片付けはじめるが、一応創元推理文庫、ハヤカワ文庫(SF,ミステリ、FT)、HPBについてはチェックをしようと思い、リストを作ったりして、時間がかかる。他のものもジャンル別、あわよくば出版社別、著者別に分類し様なんておもったが、甘い甘い。そんなことができる量じゃありません。途中で、文庫チェックだけで、版型、ゆるいジャンル分け程度で整理していく。時々同じ本とか出てくる。あああ。
ゲームブックとかも出てくる。「手天童子」のゲームブックなんてなんで買ったんだろう。ああ、「13人の名探偵」と同じシリーズだから景気付けに買ったのか。「ボビーに首ったけ」のフィルムストーリーブックなんていらんだろうに。多大なる反省モードに陥る。本格的に処分しなきゃいけないなあ。同じ作品の単行本と文庫とかも相当数あるし。眉村卓とか光瀬龍のジュブナイルなんて同じ本がごろごろしてる。ああ、加納一朗のソノラマも同じ本がある。いやになっちゃうなあ。これだから月うさぎさんにぼやき日記とか言われるんだ。
由良君美と並行して「大穴」フランシス読み始める。あと寝しなに気分治しに三田村信行を1冊読んだ。
(今日買った本:15冊 今月買った本:414冊 今年届いた目録:7冊)

1月25日(木)
実家へ本の片付けを泊りがけでやりに行く。行く前はあれをやろう、これをやろうとか思っていたのに、ついたらまずは近所のBOOK OFFに行ってしまうところが我ながら病気である。一応、反省の元、本を買わないことをテーマを自分に課す。
1軒目。
昭和水滸伝(中) 藤原審爾 角川文庫 残りは上巻。
消えたV1発射基地 ケンリック 角川文庫 こんなの買わなくても良かったかも。だいいち何を持っているのかさっぱりわからん。
三人のイカれる男 ケンリック 角川文庫 スカイジャックは見ないなあ。
ぼくらは虚空に夜を視る 上遠野浩平 デュアル文庫 100円だったので、つい。この人の本、あまり古本屋で売っていない。売れちゃうのかな。
アイズ ワイド シャット キューブリック他 角川文庫 シナリオ以外の部分の元版は昭和29年刊とのこと。
レストレード警部と三人のホームズ MJトロー 新潮文庫 買おうと思っていた本。ハヤカワで2冊邦訳が有る。
そして死の鐘が鳴る キャサリン・エアード ハヤカワミステリ文庫 
猫の地球儀その2 秋山瑞人 電撃文庫 これで全部買ったであろうか。あとは読むのみである。
ひと夏の経験値 火浦功 ログアウト冒険文庫 いやあ、なんとなく。この人の本も随分読んでいないなあ。
若さま幻魔帳 颯手達治 春陽文庫 時代小説だろうけど、幻魔だからねえ。どんなもんなんだろうか。
ミッドナイトブルー ポーリン・フィスク ほるぷ出版 ジュブナイル。
殺人博物館 日本推理作家協会編 カッパノベルス 小泉喜美子が入っていたから。
殺意の狂詩曲 日本推理作家協会編 カッパノベルス ノベルス2冊100円だったので、上中下を中途半端に買うのもいやだし。
犯罪の葬送曲 日本推理作家協会編 カッパノベルス
恐怖の変奏曲 日本推理作家協会編 カッパノベルス
安宅家の人々 吉屋信子 講談社大衆文学館 大衆文学館だったから。この人は「花物語」が有名だけど、恐怖小説も数編ある。
久美 吉田とし ソノラマ文庫 いわいさん、いらないかなあ。ピンク背。通し番号はソノラマの他の文庫と一緒?
ここでタビサ・キングの「心のとびら」(下)を見たと思った上だった。がちょーん。
2軒目。
ソレマンの空間挺 石川英輔 評論社 元版は昭和42年ごろらしい。
神州白魔伝 荒巻義雄 奇想天外社 贔屓の初期荒巻義雄。元版で後書きがあったから。
d谷山浩子童話館 六興出版 何となく買ったけど、だれかいらないかなあ。
クリスティーナの誘拐 ジョーン・ニクソン 評論社 これもポー賞。このシリーズ全部そうなのか?
d樹海伝説 ビショップ 集英社 久々にワールドSF発見。
汚名をそそげ 有明夏夫 カッパノベルス 浪花往来シリーズ。カッパは初見。
寝ぼけ署長 山本周五郎 新潮文庫 
dガイア・ギア3 富野由悠紀 角川文庫 げえ、持っていないとおもったのに。
3軒目。
マルタの鷹 ハメット 河出書房新社 ハードボイルドシリーズ。久々に前進。あと2冊。
心のとびら(下) タビサ・キング 福武書店 何と言うことも無く下巻発見で、上下揃い。このあと別の店でも下巻だけ発見。
精霊の木 上橋菜穂子 偕成社 買いたいと思っている作家さんだけど、なかなか見ません。久々にGET。
殺しのメロディー クリスティー 国土社 もとはシナリオらしい。
d黄泥街 残雪 河出書房新社 このあと家で発見してしまう。絶対持っていないと思ったんだが。中国の純文幻想系作家。
ニューヨークは闇につつまれて アーウィン・ショー 大和書房 夢の図書館シリーズ。
夢 出版芸術社 アンソロジー。やっとま(魔)み(魅)む(夢)が3冊揃った。もっとも目新しい作品は収録されたはいませんが。
真夜中のデッドリミット(下) ハンター 新潮文庫 おお、上下揃ったぜ。
マンハッタンオプU 矢作俊彦 CBSソニー 何となく買ったら、次の店で帯つきを発見してまた買ってしまう。
セメント・ガーデン マキューアン 早川書房 いちおう追いかけている(買うのを)作家である。最初に読むのは「ベッドの中で」でしょう。ありかはわかっているし。
d真夜中すぎでなく デュ・モーリア 三笠書房 短編集。この前1000円で買ったばかりなのにぃ。
4軒目。
dd蒼いくちづけ 神林長平 光文社文庫 これは勢い。
d宇宙探査機迷惑一番 神林長平 光文社文庫 いやあ。やっと光文社文庫の神林が1セット揃いました。
殺し屋によろしく ベネット 角川文庫 持っている?
d?メルヘン・ミステリー傑作選 河出文庫 持っているような気がすごくしますが。
d?SF&ファンタジーガイド 神月摩由璃 教養文庫 これも。
魔力 ヒラーマン ミステリアスプレス文庫 読んでみたくなったんである。角川文庫の「崇り」という本がすんごく気になってます。
マンハッタン・オプ 矢作俊作 CBSソニー というわけで2冊とも帯がついていたのでつい。
マンハッタン・オプU 矢作俊彦 CBSソニー
月王譚 小沢淳 ベネッセ この人は幻想文学新人賞出身。
金田一耕介の帰還 横溝正史 出版芸術社 手持ちの本がひんまがっていたので、交換しよう。そうしよう。
というわけで、自分に課したテーマもなんとやら、また今までの日常の繰り返し。戻した本もあったものの、これじゃ買っていないとはいえないよね。
(今日買った本:46冊 今月買った本:399冊 今年届いた目録:7冊)

1月24日(水)
今読んでいるのは由良君美の「椿説泰西浪漫派文学談義」。増補版が入手できないので仕方なく元版を読むことにする。
あと外出時にはでかいので「お嬢様のお気に入り」を読んだ。感想書いていない本がたまってきてしまったが、時間無いのでまた今度。
昨日の残りの作業をして、午後から注文品の受け取り。
まず蒲田へ。
略奪衛星 テッド・ホワイト 立風書房 注文品。これで立風書房SFシリーズ完集だい。やんややんや。長い道のりでした。帯つきだし。
dブッラクネルの殺人理論 ウォラス・ヒルディック 角川書店 ワセミスのHPに書評が載っていたような。でもダブリ。だれかいらないかあ。
dほんものの魔法使い ポール・ギャリコ 大和書房 持っているのは建石修志の表紙だったような。こっちは上野紀子・どちらも好きな画家である。帯ついで文は植草甚一。だからって買うか?普通。
d並木通りの女 ダール 読売新聞社
蒲田の別な店へ
d不滅の孤島 バルジャベル ハヤカワノベルス なんだか良くダブる本である。
メリー・ウィドゥの航海 ニコラス・ブレイク ハヤカワミステリ文庫 あれ持っている気がしたのに。持ってなかったっけっか?状態ちょい悪い。
ダーティー・ストーリー エリック・アンブラー ハヤカワミステリ文庫 
怒りの山 ハモンド・イネス 早川文庫NV
燃える惑星 ノートン 徳間ノベルス 持っているのが状態が悪かった気がしたので迷った末に買う。ちょいと高めだったけど。
ここでもう1軒で受けとって帰ろうかと思ったのだが、気が変わって大井町まわりにする。
BOOK OFF
青い紐 クライン・ユーベルシュタイン ダイヤモンド社 持っているかもしれない。あと赤も持っていないかも。同じ叢書にスウォームのハーツォグが書いた「ヒート」というパニック小説がある。これもあったら拾いたいな。どれも今までは散々スルーしてたんだけど。
みだら英泉 皆川博子 新潮社
ヘッド・ワイフ 式貴士 CBSソニー出版 単行本が欲しかったんだよん。
dミュータント59 ペドラー&デイヴィス 角川書店 うがが。ダブリ。
殺人回廊 梶龍雄 大陸ノベルス うーむ。
大井町線に乗って自由が丘へ。
B生堂へ寄る。
1号店
ザ・おんな刑事 五味康祐 集英社 ゲテミス?
霊感の泉 木村玉絵 講談社 前から気になっていた本。
木に登る犬 日下圭介 トクマノベルス 短編集。
3号店の店頭本。
暁天の星 椹野道流 講談社ノベルス メフィストの短編を読む限りではあまり好みではないんだけど。
転落の女体 清水正二郎 路書房 ウィリー・バロン著とあるけど創作でしょう。きっと。
スペインの城 マルク・ドロリー ポケミス
人間の手が触れない シェクリイ HSFS HSFSはダブリかどうか全然わからないので、調べません。
小鬼の居留地 シマック HSFS
この人を見よ ムアコック HSFS
生きている穴 小松左京 HSFS
ある生き物の記録 小松左京 HSFS
暁のオデュッセウス 眉村卓 HSFS
闇の左手 ル・グイン HSFS
果たされた期待 スピレイン 日本出版協同
現代作品集 現代推理小説大系18 講談社
店内で
螺旋階段 船山馨 双葉社 前からちょっと欲しかった本。手頃な値段でしたので。状態はいまいち。
崖下の道 飛鳥高 東都書房 散々迷った末購入。高いなあ。つまんなかったら即処分だぜ。
で、棚を見るとなんとガラスケースの上に
痛みかたみ妬み 小泉喜美子 双葉社
発見。さっとそって値段を見ると、うぉー高い。○○○○円ですかあ。でも欲しい本だし。で即購入を決める。で、今度はガラスケースの中を見ると
密室の妻 島久平 東都書房 
発見。ミステリ者ではないおいらは2年前まで存在すら知らなかった本だ。まあガラスケースの中だからなあ。でも一応値段を聞いてみる。
うーむ。小泉喜美子より安いじゃないか。えーい、勢いで買っちゃえ。ということで購入。こんな散財をするとは思わなんだ。
他に使う予定のお金まで使っちまったわい。どう工面したらよいやら。家人にはいえないぞ。
最後に注文品を受け取りに田園調布へ。
ブランビラ王女 ホフマン ちくま文庫 買ってなかったんだよね。
みだれ髪 与謝野晶子 ほるぷ復刻版
花の森 新井苑子画集 岩崎美術社 献呈署名箋が入ってました。知り合いが近くにいるんでしょうか。
街道伝奇 陣出達郎 東京文藝社 幻想文学誌の伝奇ロマン特集で50選に入っていたので一応探していた本です。初見。署名入り。
ということで予定外の散財をした一日でした。これから我が家の家計はどうなうrのでしょうか。といいながらまた注文を出そうとしている自分がいます。もう家人に合わせる顔がありませんので、実家へ帰らせていただきます。
日記の続きはまた土曜日くらいに。
目録1つ到着。金曜日は朝から東急です。土曜日の高円寺は未定。
(今日買った本:37冊 今月買った本:353冊 今年届いた目録:7冊)

1月23日(火)
仕事に行った嫁さんに言われて旅行の後片付けなどしているうちに夕方に。ああ一日はなんて早いんだろう。
夕方から禁断症状が出て、BOOK OFFをちょっと廻る。
1軒目
妖怪 日本民族文化集成8 三一書房 ずーっと買おうと思っていたら2000円になっていて即買い。
自由のたびびと南方熊楠 三田村信行 PHP ノンフィクション あと警察犬のノンフィクションもあるんだけど、あまり気がすすまない。
妖精キャラクター辞典 中山星香 新書館 監修井村君江 なんだかなあ。
八月六日上々天気 長野まゆみ 河出書房新社 そろそろチェックしないとダブリそう。でもこの人著作多すぎ。
学校ともだち 長野まゆみ 光文社
黒い氷河 船山馨 三笠書房 ミステリっぽいんですが。良くわかりません。
ポセイドン・アドベンチャー ギャリコ 早川書房 文庫持っているのにね。かさばるんだよ。厚いから。
僕の恋、僕の傘 柴田元幸編訳 角川書店 クロワッサンかなんかに訳載された短編を集めたらしい。
ミラーマン 野添梨麻 スーパークエスト文庫 yahooで見てちょっと欲しいと思っていた。解説満田済。(川口さんならわかるだろう)
シャーロッキアンは眠れない 小林司・東山あかね 飛鳥新社 いったい関連本って何冊出てるんだろうね。きっと読まないよ。だってホームズ苦手なんだもの。短編は全部読んだけどね。ホームズが嫌味過ぎる。長編は未読。でもちくまの全集で再読しようという気も無いではない。
夜だ花束を捨てろ 菊村到 双葉新書 この人の本はあまり買ったことないです。
昭和水滸伝(下) 藤原審爾 角川文庫 面白そうだ。上中を捜さねば。
猫の地球儀 焔の章 秋山瑞人 電撃文庫 まだこの人の本は読んでいません。
麻陀羅 天使編1〜3 大塚英志 電撃文庫 何となく読みたくなりました。
聖ミカエラ学園漂流記 高取英 電撃文庫 何となく読みたくなりました。
d飛行船の上のシンセサイザー弾き 難波弘之 ポケットメイツ 署名本でした。SOWの最初のレコード3枚もってます。この本と同じに出されたLPも買いました。
2軒目
とざされた時間のかなた ロイス・ダンカン 評論社 ポー賞受賞作らしい。だからって面白いとは限らないけど。
なぞの密室事件 ウルフ探偵4 三田村信行 偕成社 やっと発見。状態はいまいち。でも嬉しいぞ。
コンプリート・ディーン・クーンツ 風間賢二編 芳賀書店 こういう資料は買わなきゃいかんなあと思っていたので、嬉しい。白夜書房のキングも買いたいとは思っているんだけど、増補版が欲しいし高くは買いたく無いし。
白のミステリー 山前譲編 光文社 ぱらぱら見ると単行本未収録作品が多いようだから。でも厚いなあ。
最後のチャンス ホウク編 創元推理文庫 ダブリではなくホッとする。
dddピカデリーの殺人 バークリー 創元推理文庫 あああ、買わなきゃよかった。
疑われざる者 アームストロング ハヤカワミステリ文庫 ポケミスはもっているらしい。
金曜の夜はミステリー 山前譲編 王様文庫 アンソロジーは好きだけどね。
d血塗られた報酬 ブレイク ハヤカワミステリ文庫 悪の断面なら良かったのに。
d顔のない告発者 ブリス・ベルマン 創元推理文庫 持っている気もしないでもない、と思ったら持っていた。嗚呼。
d?アイリータの生存者 マキャフリイ 創元推理文庫 ダブリだと思うんだけどなあ。わかんないや。
殺人にいたる病 ボーデルセン 角川文庫 1冊目持っていたかしら。
闇が噛む オベール ハヤカワミステリ文庫 ホラー。この人のは「鉄の薔薇」しか読んでいない。いまいちだったけど。なんとなく買ってしまう。
湯の街殺人旅情 山前譲編 青樹社文庫 青樹社のアンソロジーは全部持っているんだろうか。
d背後霊倶楽部 山中恒 旺文社文庫 散々探したのになあ。石坂啓の表紙。
真夜中のデッドリミット(上) ハンター 新潮文庫 やっと片割れ発見。なかなか無いもんだ。きっと次もまた上巻を見付けるんだぜ。
犯行現場へ急げ アメリカ探偵作家倶楽部傑作選 ハヤカワミステリ文庫 これ持っていないよね。(誰に聞いてる?)
トップレス・バーの女 ヒラリー・ウォー ケイブンシャ文庫 ケイブンシャの4冊を集めようと思い立ちました。
3軒目
心中くずし 多岐川恭 双葉社 捕物帖です。
祝福の園の殺人 篠田真由美 東京創元社 文庫になっているだろうな、きっと。
バベルの薫 野阿梓 早川書房 この人の本は苦手なんだけれどねえ。
ぼっぺん先生と帰らずの沼 舟崎克彦 筑摩書房 久々前進。4冊目。全何冊だったっけ。新刊で入手可かもしれないけど。
世紀の殺人 辻真先 東京創元社 まあ何となく文庫になっていなさそうだったから。
龍神池の小さな死体 梶龍雄 講談社 調べたら文庫になってるのね。
ハート・オブ・スティール 芦原すなお 小学館 ミステリーっぽい。
ラインコルト特急の男 メイリンク 早川書房 角川でも翻訳あるよね。
赤のミステリー 山前譲編 光文社 白に続いて赤を発見。厚いなあ。かさばるなあ。
d慶応ボーイ 戸板康二 講談社 頼まれもの。
エンデュミオン エンデュミオン 平谷美樹 ハルキノベルス 気になっておりました。この後の作品で小松左京賞取っております。
ヒトラー日記 リチャード・ヒューゴー 創元推理文庫 ヒトラーものは好きなんだよね。
4軒目
カルタゴの運命 眉村卓 新人物往来社 厚いなあ。かさばるなあ。
この闇と光 服部まゆみ 角川書店 前から欲しかった。この人の本、あんまり古本屋で見ないんだけど。
心のとびら(上) タビサ・キング 福武書店 下は実家の近くにあったような。でもSFでミステリでもなんでもなんだよな。
ボーリング殺人事件 山村正夫 サンケイノベルス 角川文庫にあるんだから何もこの版で買わなくても。
五百万ドルの迷宮 ロス・トーマス ミステリアスプレス文庫 読んでみましょうか。
二役は大変! ウェストレイク 同 
逃げ出した秘宝 ウェストレイク 同
dタイタスグローン ピーク 創元推理文庫
dゴーメンガースト 同
dタイタスアローン 同
d死の舞踏 同 ピークが4冊あったから思わず買ってしまう。
d?ホラー映画の怪物たち 児玉数夫 新潮文庫 持っている気がするんだ。
d推理教室 江戸川乱歩編 河出文庫 また見付けた。
捕物帖傑作選 新年の巻 河出文庫 このシリーズもどれを持っているやら。
クルドの暗殺者(下) ハンター 新潮文庫 もう一方の片割れも発見。きっとこっちは今度見るの下巻だぜ。
5軒目 ここは何にもないなあ
大穴 フランシス ポケミス 競馬シリーズを読みたかったので。
お嬢さまのお気に入り 森奈津子 レモン文庫 
ブラックウォーター ジョイス・キャロル・オーツ 講談社 普通の小説のような気がするんだけど前から気になっていた本。
おとぎげき 小松杏里 而立書房 アリスが題材だと買っちまうんだよな。
千年の愉楽 中上健次 河出書房新社 初帯付録つきだったんだもの。
目録来たけれど買うものなし。
12冊を送付。
(今日買った本:68冊 今月買った本:316冊 今年届いた目録:7冊)

1月18日(木)PM〜1月22日(月)まではフィジーに旅行に行っておりましたので通常の日記はお休みですが、別にフィジー旅行記を書きます。なお旅行中に読了したのは以下の本。
ゴメスの名はゴメス 結城昌治 角川文庫
時の過ぎゆくままに 小泉喜美子 講談社文庫
本とつきあう本 光文社文庫
古本ネタとしてはなんとフィジーのホテルから南部古書展に抽選結果の確認をいれました。家人からは当然としても自分でもあきれます。
結果探求書の「略奪衛星」「街道伝奇」は入手。「痛みかたみ妬み」ははずれ。後者は残念だけれども、また次の機会を待ちましょう。「略奪衛星」はこれで立風書房のSFシリーズが完集になるので、嬉しい限り。「街道伝奇」は昔幻想文学誌の伝奇ロマン特集で50選に選ばれていたもの。電話代は約1200円かかりました。たったの3分間くらいなのにね。国際電話+ホテルのサービス料だからね。
郵便はとめておいたはずなのに目録が2点。新聞もとめておいたのにあふれてやんの。ちゃんとしてほしいよなあ。

1月18日(木)
今日からフィジーに出発。あいかわらず学習機能がないので本を7冊持つ。そんなに読めないっちゅーの。
椎名麟三全集1 冬樹社 読了。
(今日買った本:0冊 今月買った本:248冊 今年届いた目録:7冊)

1月17日(水)
買い物ついでに地元のBOOK OFFへ寄る。
ゴメスの名はゴメス 結城昌治 角川文庫 改訂初版。初版は昭和38年?こりゃないわ。カバーもついていないんじゃないの?
dドグマ・マグロ 梶尾真治 ソノラマノベルス 帯つきだったのでつい・・。
目録がひとつきてたようだ。
とりまとめてネット等で買った本について。
死神が見ている スターク 角川文庫
海底艦隊 講談社
600万ドルの男 殺人クリスタル ミカサノベルス 
同 謎のリモコン人間 同 これで4冊だと思う。5冊かな?
魔法の杖 ジョン・バカン 講談社
暗号 長田順行 ダイヤモンド社
絞殺者は金髪がお好き グレゴワール エール出版社
殺人の色彩 ジュリアン・シモンズ ポケミス
殺しがいっぱい 中田耕治編 白夜書房
必携SF手帖 蝸牛社 昔はばかにして買わなかったんだけどねえ。
ヒキガエル館のひきがえる ミルン 北星堂
ミッキー君の宇宙旅行 ブラウン 岩崎書店 要は「星ねずみ」
死刑台へどうぞ 飛鳥高 ポケット文春 なんだかなんとなく落札してしまいました。ちょっと高かったかなあ。
日本SFショートショート選 豊田有恒編 文化出版社 処分本の買いなおし。再読するとは思えないんだけどなあ。
火星の砂 クラーク 室町書房 2冊で中絶したSFシリーズ。テキスト的にはなんの価値もないけれど、やっぱり欲しいじゃないですか。
買えるとも思っていなかったんだけど、去年の伊勢丹だったかで「遊星フロリナの悲劇」を拾ったのに続いて、これで完集。講談社のSFシリーズはあと「わが赴くは星の群」(虎よ!虎よ!)で6冊完集となる(ただしこのシリーズは2冊が他で読めないものを含んでいる)。こうなると、他で読めないものだけは押さえてある元々社の科学小説全集もそろえたくなるというのが人情である。これは最後の2冊を除いてはどこでも見るので、上限を決めて集めようかな。まあ上限は1000円だな。HSFSも本格的に集めるかなあ。まだ200冊近くあると思うぞ。
頭脳の図書館 D・H・ケラー HARD SF BOOKS
海洋未来物語T・U 石原藤夫 HARD SF BOOKS
ハードSFの周辺 大江上夫 HARD SF BOOKS いやあ、これは嬉しい!SFMの広告で買おうと思っていて、買い逃していたのだ。
特に欲しかったのがケラー(「歩行者族の反乱」が有名)の短編集。もちろん石原博士の連作集もうれしい。てっきりノンフィクションかと思っていたんだけど、創作だったのか。ちなみにこれはハードSF研究所の半同人誌。
(今日買った本:21冊 今月買った本:248冊 今年届いた目録:7冊)

1月16日(火)
終日、旅行の準備と片付け等。せっかくの長期休暇なのに時間がどんどん過ぎて行く・・。
実家へこもって本の整理をする計画はどうなったのやら。
(今日買った本:0冊 今月買った本:227冊 今年届いた目録:6冊)

1月15日(月)
朝から本の整理。実家へ運ぶダンボールを幾つか作ったんだけど、全然片付かん。根本的な治療が必要である。
午後は隣の駅へ旅行(18日から5日間フィジーへ行くんである。五反田は欲しい本がいっぱいあるのにぃ。)
そこの古本屋へ寄る。まあ、何にもないんだけど、1軒の店頭本で。
39番目の世界 ミシェル・フィリパール 評論社 フランスのジュブナイルSF。
俺はスーパーマン 横田順彌 講談社文庫 きっと持っているんだろうなあ。でも3冊200円だったからさ。
黄色い部屋の秘密 ルルー ハヤカワミステリ文庫 創元推理文庫でも読めるけど、そこは日影丈吉訳だから。しかもポケミスの改訳版。
引き潮の魔女 カー ハヤカワミステリ文庫 初版だけど、もってたっけ?少なくともポケミスはもっているのは間違い無いと思うのだけど。
さて実家へ本を持っていくついでに(何のついでだ?)BOOK OFFといとうなど。
dダーコーヴァー8冊 ブラッドリー 創元推理文庫 100円で8冊あったから1組揃えようかと思い立つ。
dデュマレスト・サーガ2冊 E・C・タブ 創元推理文庫 1組収集中。あと3冊。
サヴォイ・ホテルの一夜 常盤新平編 旺文社文庫 新書館の「ニューヨーカー・ノンフィクション」の文庫化だそう。
d?地底都市の圧制者 シェール 早川文庫SF 読了本。処分していると困るので一応押さえておく。
好奇心の強い女 ペペ・ラリスタ ロマン文庫 なんかロマン文庫だと反射的に買うようになってきたなあ。
d気球に乗った異端者 集英社文庫 海外SFアンソロジー。良い本だよ。
学園少女 大和書房 恋愛小説アンソロジーだそう。初見。いしかわじゅん、沢野ひとし、川西蘭等。
愛と髑髏と 皆川博子 光風社出版 文庫は持っているが、せっかくだから元版を買う。
ミスト ランド&ロビン・ミラー 翔泳社 もっていないよなあ。
クレムリンを震撼させた男 黒木曜之助 廣済堂 あやしい本だなあ。
逆回りの時計 藤桂子 講談社 文庫化されてるんだろうか。

d軍艦泥棒 高橋泰邦 ソノラマ文庫 単行本も持っているんだよ。こういうのこそ何とかしないと。
バルーン・バルーン 岬兄悟 ポケットメイツ 読了処分本だが、一応押さえておく。
誕生パーティーの17人 ヤーン・エクストレム 創元推理文庫 スウェーデンのカーだってさ。
非Aの傀儡 ヴァン・ヴォークト 創元推理文庫 読了処分本の買いなおし。でもヴォークトは苦手である。
恐怖の限界 マッギヴァーン 創元推理文庫
ラスト・ウェーブ 島田眸 かんき出版 ゲテ本。SFAの書評で散々けなされていた覚えがあるんだけど。
明日知れぬ命 草野唯雄 産報ノベルス 見たことのないタイトルだったの買ったが、しょーじくんのHPで見ると集英社で文庫になってんだ。
耳猫風信社 長野まゆみ 光文社 もう何を持っているのやらわかりません。
雨更紗 長野まゆみ 河出書房新社
28のショック 生島治郎 出版芸術社 多分だぶりではないはず。巻末リストは幻想系だけのっけてます。全部持ってます。2冊読んでます。
dシュミレーションズ ジャストシステム 

冒険小説ハンドブック 早川文庫NV 前から買おうと思っていた便利本。こういうのは手元に置かなくちゃ。
d結晶する魂 K・W・ジーター 早川文庫NV ジーターってNVでもう1冊出てたっけ。
孤独なスキーヤー ハモンド・イネス 早川文庫NV 意外と見ないハモンド・イネス。
逆時間の環 セルゲイ・スニェーゴフ 創元推理文庫 全3のうち1冊持っていないんだけど、これだったかなあ。わかんないや。
未少年ミラー・スペシャル 図子慧 コバルト文庫 久々に1歩前進。
繭 T・J・マクレガー 創元推理文庫 著者が突然書いたホラー。
狂信の推理 黒木曜之助 春陽文庫 
d?百万年後の世界 デビット・グリンネル 早川文庫SF これも読了本だけど、一応確保。
大いなる旅立ち(上) デヴィッド・ファインタック 早川文庫SF 以下4冊100円が8冊。この2冊は良く見なかったら別の上下じゃんか。
チャレンジャーの死闘(下) 同
頭脳大テスト1,3 都筑道夫監修 角川文庫 こんなのも買わなきゃいけないの?2巻探すの?都筑道夫の文章なんてのってないけど。
赤い流刑地 アンソニー・オルコット ケイブンシャ文庫
パーフェクト・マッチ ジル・マゴーン 創元推理文庫 
丸太の鷹 火浦功 角川文庫 著者の本はもう随分と読んで無いや。
旅の死体は殺し捨て 辻真先 中公Cノベルス あと1冊なくて辻真先でお茶を濁す。だれか著作リスト作ってくれないかしら。
なめくじに聞いてみろ 都筑道夫 扶桑社文庫 ああ、ごめんなさい。日下さん。見付けてしまいました。100円の魅力には勝てませんでした。
阿蘇安徳伝説の殺人 山村正夫 中公Cノベルス 新書2冊100円といわれ何もない中から選んだ。山村正夫を集めるわけではないよ。
dd背徳の召喚歌 朝松健 二見書房 何故か見ると買ってしまう。ダブリはもう3冊目くらいかもしれん。
dいさましいちびのトースター T・M・ディッシュ 早川書房 良く見る本だなあ。
dいさましいちびのトースター火星へ行く 同
d鉄仮面 デュマ・高木彬光 偕成社
サバイバル・ゲーム さいとうたかお 西東社 さいとう社かと思ったらせいとう社でした。ものめずらしさだけです。
中国童話集 佐藤春夫 春陽堂少年少女文庫 何となく面白そうだったので。
雪女のキス 井上雅彦監修 カッパノベルス
十月のカーニヴァル 同
新宿警察 藤原審爾 報知新聞社 おお。珍しい。
大妖怪 藤原審爾 文藝春秋 集英社文庫を持ってますが、怪奇者としては初帯では買わないわけにはまいりません。 
d眠りなき狙撃者 マンシェット 学研 うががが。持っていないの間違えたぁ。
d日本SF原点への招待U 講談社 全3巻の2。宇宙塵傑作選。何故か1冊だけ。良いアンソロジーです。
キャリー キング 新潮社 何をいまさらですが、怪奇者としては初帯では買わないわけにはまいりません。キングの本邦初紹介。
侵略の惑星 A・D・フォスター サンリオ 要はスター・ウォーズなんだよ。昔は良く転がっていたんだけどね。
詐欺師の紋章 笠原卓 東京創元社

絢爛たる鷺 夢枕獏 波書房 歌舞伎の台本。
純情漂流 夢枕獏 角川書店 エッセイ集。
ddゼルダの伝説1 樋口明雄 双葉社 調べたら2冊目のだぶり。いかんいかん。
ゼルダの伝説2 尾崎克之 双葉社 2は初見だなあ。でも著者知らない。全部で2冊みたいだな。
名古屋の目録来てました。買うものありません。
kashibaさんのところに67冊と買いたけど、最初の4冊足していなかったので71冊。まだかろうじてkashibaさんを越えていません。
でも大嫌いな巨人になぞらえられるのは嫌だなあ。ところで数えてみたらダブリ本が50冊近く。こりゃ増えるわ。ダブリ本は慎重にを今年の目標にかかげていたんだけど、全然果たせてませんがな。ということは去年は1000冊もダブリを買ったんかいな。そなアホな。
(それはない・・はず)
(今日買った本:71冊 今月買った本:227冊 今年届いた目録:6冊)

1月14日(日)
家事他用事をこなす。夕方パソコンショップにて「Windows2000」、「Office2000」、CDRW(バックアップ用)等を衝動買い。ちょっとバックアップが不安になってきたので、バックアップ取得とついでだから2000にあげちゃえということで買ってくる。長い休みだからそのうちに2000にあげようっと。本買いはなし。
交換殺人 ブラウン 創元推理文庫
動機の無い殺人、それであれば警察につかまる確率は低い。そう考えた売れない俳優の主人公は、やはり恨みを持つ人物を持つ友人にその計画を持ちかける。そしてその結末は?
ストレートなクライムノベルである。あまりに素直な話なので感想が書きにくいが、可も無く不可も無くという感じであろうか。短いし、あれよというまに終わってしまうが、これがブラウンの持ち味であろう。長々とした語り口はブラウンには似合わない。
(今日買った本:0冊 今月買った本:156冊 今年届いた目録:5冊)

1月13日(土)
高円寺古書展。寝坊してやめようかとも思ったが、注文品があたっていたので昼過ぎからのこのこ出勤。
凍結するアリスたちの日々に 建石修志画集 深夜叢書社 限定350部だけど、番外みたい。高かったが、昔から欲しい本だったし、自分へのお年玉として購入。中井英夫、寺山修司らの文もあり。
Xの悲劇 クイーン ぶらっく選書 別に無謀松さんに影響されたわけではないけど、装丁がちょっと気にいったので。300円だし。
日本妖怪集(第1集、第2集) 山田野理夫 潮文社 
山東京伝 桜楓社 山東京伝の黄表紙(の抜粋?)をいくつか収録した本。
d鬼火(完全版) 横溝正史 桃源社 安かったのでつい。
ふしぎなカーニバル 石森延男 東都書房 タイトルと出版社、ついでに献呈署名いりだったのでつい。
古書会館近くの本屋を覗く。
髑髏検校 横溝正史 講談社大衆文学館 巻末の都筑道夫との対談があったのでつい。
屋根裏の散歩者 江戸川乱歩 新潮PICO文庫 これもつい。
のぞき コーニー・オハラ ロマン文庫 ピエール・ルイスが併録されてました。
藤富保男詩集 思潮社
d?日本幽霊譚 柴田錬三郎 文藝春秋社 怪奇小説集。だぶっているような気がするんだよなあ。R書林で買ったような・・。
からくり3万石 九鬼紫郎 同光社 記名もあるし、カバか函も欠だけど、100円だったので買ってしまいました。
恐怖からの収穫 H・スコーンフェルド 久保書店 本の山の下の方かひっこぬく。100円でした。
このあと、松本さんから電話が来てサンシャインを見に行く。
ローアン・オーク邸のゆうれい フォークナー 松伯社 訳者献呈署名いり。怪奇小説だったから買ったのだけど。
ウィルキー・コリンズ傑作選 臨川書店 
ソー・ザップ 稲見一良 角川文庫 松本さんが持ってきてくれました。やっと見付けることができました。何故か縁がなかった文庫。
d?地べたっこさま さねとうあきら 講談社文庫 創作民話集。持っているかもしれん。
殺人をしてみますか? ハリイ・オズルカー ハヤカワミステリ文庫
級長の探偵 川端康成 ほるぷ(復刻版) 
あなたもいますよ 矢川澄子 冨山房 絵本。矢川澄子収集の一環。翻訳ではないから一応著書になろう。
松本さんが見付けた本を譲ってもらう。
こちら殺人課 ホック 講談社文庫 ときどきyahooとかにも入札して欲しかった本。ありがとうございました。
仕事に行く松本さんと別れ、帰りに渋谷でキリコ展見る。会社帰りに寄りたかったのだけど、やっている時間に帰れず、見れていなかった。
明日が最終日なので何とか間に合う。図録を買いました。
R書林から目録。「世界神秘境」が欲しいなあ。島津書房で復刻されるかもしれないんだよなあ。どうしよう。久生十蘭の草稿86枚で110万なんてのも出てる。おまけに五反田の目録見たら何と探求書が2冊も。
「交換殺人」読了。
(今日買った本:23冊 今月買った本:156冊 今年届いた目録:5冊)

1月12日(金)
いよいよ明日から2週間、永年勤続休暇で2週間休みに入る。そのため、びっちりと終電近くまで仕事。
当然ながら読書も買い書もなし。疲れて就寝。
(今日買った本:11冊 今月買った本:133冊 今年届いた目録:4冊)

1月11日(木)
10時半すぎまで三鷹の客先で仕事をしていたので、疲れきって帰ることになった。たまたま家の駅の前でとまる電車にのってしまったので、そこで降りて歩いて帰ることにした。暗い夜道である。開いている店などありはしない。すると、眼の先に明かりが見える。「こんなところに何かあったっけ」ひとりごちながらそばに行くとそれは古本屋であった。小さな花輪があるところを見ると新規開店らしい。しかし12時もまわっているというのに普通の古書店があいているとはどういうことなのだろう。これは何かの縁かも知れないと思い、見てみることにした。
中に入るとそこは何の変哲もないどこにでもありそうな古書店でありました。
とりあえず挨拶替わりに本を買う。
乳房喪失 中城ふみ子 角川文庫 歌集。中井英夫氏(だけではないが)が「短歌研究」の編集者をしていたころに見出した人である。処女歌集が出版されて数ヶ月後に乳癌で亡くなっている。
dふらんす料理への招待 日影丈吉 徳間文庫
拳銃に生きる三四郎 城戸禮 春陽文庫 
黒い九月の手 南條範夫 角川文庫
d偽りの墳墓 鮎川哲也 角川文庫 別に買わなくても・・。
黒猫亭事件 横溝正史 角川文庫 探していたわけではないけど、あったら買おうと思っていた本。ダブリにはしません。
d戯曲 少女仮面 唐十郎 角川文庫 帯付はめずらしいかも。
湖底の賭 梶山季之他 カッパノベルス 情事編と恐怖編の組み合わせというわけのわからない編集。
dトロイの黄金 R・L・フィッシュ 講談社 帯がうれしいかなあ。
遊民爺さん 小沢章友 TBSブリタニカ 文庫になってるっちゅーの。でも単行本が3冊200円だったんだもの。
私という名の変奏曲 連城三紀彦 双葉社 再版だけど、帯付署名本。66円だから拾い物です。
(今日買った本:11冊 今月買った本:133冊 今年届いた目録:4冊)

1月10日(水)
小田急古書店へ夜行く。よしださんに会った。何も無いなあとお互いに言いながら会場を廻る。でよしださんは平井和正を1冊だけかかえて帰っていきました。自分は6時半すぎから来たので全部見てなかったのと、松本さん川口さんと待ち合わせしていたのでだらだらと廻る。
買ったのは以下の5冊。
奇蹟のボレロ 角田喜久雄 青樹社 事件小説シリーズ。他は「歪んだ顔」しか持ってません。調べたら国書刊行会で全部読めるんだ。ちぇ。
日没の航跡 久能啓二 東都ミステリー 名前だけは知っていたけど、経済ミステリー?なんだかあんまり面白くなさそうです。
ギュンター・グラス詩集 青土社 「ブリキの太鼓」の著者の詩集です。会場内にもう1冊ありましたが、値段を見てないのでどっちが安かったのかわかりません。でもこれはVカバーが欠けています。
一日の悪 トマス・スターリング ポケミス 何となく。
真田風雲録 福田善之 三一書房 角川文庫で出てるのは知っていたけど、まあいいやと購入。北村薫のアンソロジーでとりあげられるまで名前も知らなかったんですけどね。帯つきで2000円って高いんでしょうか?
ということで、あとは松本さん、川口さんと11時まで遊んでました。
とりあえずブラウンの「交換殺人」を読むことにしました。
松本さんからプレゼント。
妖怪の人間狩り 藤原審爾 KKベストセラーズ ずーっと探していた本です。本当にありがとうございました。
(今日買った本:5冊 今月買った本:122冊 今年届いた目録:4冊)

1月9日(火)
雨のためまっすぐ帰る。明日は小田急の初日であるが、休めないため夜だけ覗く事にしよう。きっと買うものはなにもないでしょうが。封筒を出してこなくちゃいけないし。目録は五反田古書展が届いた。
ネットを見ていてR書林に三橋一夫の「魔の淵」が出ていたことは判明。もちろん売りきれだけど、間違い無く5桁だろうな。でもこれは三橋一夫の著作の中ではとびぬけて欲しい本だったで残念無念。チェックを欠かせてはいけませんねえ。あと値段はそれなりだったのだけど、Dさんにロス・トーマスの「恐喝」が出ていたので注文したが、こっちも売りきれ。1時間半の間で3人目だった由。人気あるんだなあ。読んだこと無いけど。(おいおい)
鉄幹と晶子 須永朝彦 紀伊国屋新書
須永氏の24歳に著作にして最初期の刊行物。これと同時期には湯川書房から「東方歌伝」という歌集が出ている。で、これは与謝野鉄幹・晶子の評伝を縦軸に、短歌評論を交えて書いたもの。与謝野夫婦の短歌など教科書でしか読んだことがなかったが、全体的な像が少しだけ見えたような気がする。ただし評伝部分は面白かったが、短歌評に関しては難しい。多くの短歌が引用されているのだが、多くは完全に理解するのは自分には困難であった。もしかすると自分の前頭葉には短歌を解する部分が欠けているのじゃないかしら。そういえば塚本邦雄の歌集も何年たっても読み終わらない。閑話休題。なお須永氏は中学校時代に教科書に出てきた晶子の短歌を読んで、虜になったそうである。そこから読み始めてこの著作になったわけだが、とにかく若書きという評はあてはまらない、まとまった本であることはいえようかと思う。ただし枚数の制限もあろうと思われるが、どちらかというと評伝に重きが置かれているきらいがあり、短歌評論としてはあまり深いつっこみはないように思える。これは本当はもっと書きたいことがあったのだろうと想像はされるが、この後は短文をまとめたものは別としてまとまった評論は刊行されていないと思う。
さて今度は何を読もうかな。(椎名麟三はまだ読み終わってないけど)
(今日買った本:0 冊 今月買った本:117冊 今年届いた目録:4冊)

1月8日(月)
家で用事などして過ごす。家からは出ませんでした。
それでも読書が進まないのが、忸怩たるものがあります。
目録は東急渋谷が届きました。見たけれど、全体的には高い。とても高い。注文はちょっぴりになりそう。
少年アリス 長野まゆみ 河出文庫
多作なファンタジーの書き手の処女作。ストーリーを記述することにあまり意味があるとは思えないけど、少年二人(アリス、蜜蜂)の1日の不思議な体験を描いたものというところ。舞台や設定は作者の内的世界というか、脆弱なパステル色のプラスティックでできあがったようなリアリティとは完全に無縁な箱庭的作り物。解説の高山宏氏が全てを解説してくれているので、そちらを読んでいただきたいが、特徴はその言葉。普段使用しないような漢字や自分好みの場面を多用して、独特の雰囲気を醸し出している。これは自分も昔、同じような形式で小説の真似事を書いたことがあるので、余計感じるのかもしれないけれど、これは少々鼻につく。もっともストーリーそのものよりも個々の言葉や描写に力点があるから、逆にこれを否定すると全部を否定することにも成りかねないのだが。現在はどのような作風なのかはわからないけれども、とりあえず作者の特色は良くでているのだろうと思う。ダメな人は多分ダメだろうが、はまる人はとことんはまる。そんな小説である。私はちょっと保留しておきたい。
(今日買った本:0 冊 今月買った本:117冊 今年届いた目録:3冊)

1月7日(日)
家人の実家へ新年挨拶へ。
ついでにいけるBOOK OFFは2軒あるのだけど、雪がふってきたので危険を感じて1軒で打ちきり。
行けないとものすごい良い本があったような気がしてしまう。本当はまずそんなこと無いんだけどね。
でも帰りは道路までうっすら雪が積もって怖かったぞ。ちょっとすべったし。一回ブレーキがきかなくて焦った。
ミラノの風とシニョリーナ 坂東真砂子 中公文庫 以前元版をスルーしたら見なくなってしまったので仕方なく文庫で購入。エッセイ集。
悪党たちのジャムセッション ウェストレイク 角川文庫 元版の方。
最低の犯罪 レジナルド・ヒル 光文社文庫 このシリーズも何を持っているのかわからなくなっちゃった。
d誘拐作戦オウレル タブ 創元推理文庫 あと4冊で1セット。早く集めて処分しなきゃ。
d街中の男 シムノン他 ハヤカワミステリ文庫 これも1,2セットで処分だぁ。
dジャクリーン・エス パーカー 集英社文庫 処分用
カポーティ短編集 ちくま文庫
ホッグズバックの怪事件 クロフツ  創元推理文庫 何故かこれ3冊もあった。
コリオリの風 井辻朱美 河出書房新社 歌集
dシャーロック・ホームズの私生活 ジンセント・スタリット 文藝春秋 なんとなく。でも状態いまいち
d13人の殺人者 多岐川恭 講談社 これも何となく。
文化退国日本 紀田順一郎・荒俣宏・柏木博 ジャストシステム 対談集。状態いまいち。
椰子・椰子 川上弘美 小学館
花面祭 山田正紀 中央公論社 これは持っていなかったはずだけど。
ジャムの真昼 皆川博子 集英社
摂 皆川博子 毎日新聞社 エッセイ集。こんなの出てたんだ。
また一日つぶれたので読書すすまず。明日は片付けなんだよなあ。
(今日買った本:16 冊 今月買った本:117冊 今年届いた目録:2冊)

1月6日(土)
いつかやるんじゃないかと思っていましたが、やってしまいました。
西部古書展で古書展があると思いこんで、遅刻はしたものの行ってみると門がしまっている。ポスターには来週の土日の日付が。
がーん。ひにちを間違えちまったぁ。
しょうがないので高円寺の古書店を見ようとしたが、残念ながらまだ開いておりませんでした。
午後から家人と待ち合わせをしていたので、しかたなく新宿古書センターへ。
一応探していたこの本があったので、まあまあ。夢の国のリトルニモがあった。25000円也。そうかこういう本だったんだね。
あと現在読んでいる須永朝彦の「鉄幹と晶子」は目録で1500円で購入したのだが500円であってがっかり。また同じく出口裕弘の「ボードレール」もそれくらいで目録で買っているのにやっぱり500円で転がっている。仕方ないけどちょっと損した気分。
妻は二度死ぬ シムノン 晶文社 これって品切れなんでしょうか。
この後神保町の東京堂書店へいい加減たまっている本をとりにいく。
ついでにRBとか見たけど、いやあ高い高い。もう買える本はここには無いって感じだ。
渋谷東急の目録があったけど、まだうちには来てないぞ。買い物がなかったのでくれともいいそこねて店を出た。
結局買ったのは田村で下記のみ
三位一体亭 パニッツァ 南柯書局 先日ボレルを買ったし、いきおいで買う。大体同じ種村氏の訳した筑摩のパニッツァ全集を持っているんだから買う必要など無いといってもいいのだけど、自己満足。定価の2/3だからいいや。
あとは東京堂書店で買い物
塚本邦雄全集4,7,11 ゆまに書房 署名入り あと3冊だ、はあはあ。
紀田順一郎著作集1 三一書房 署名 何故か別巻の刊行が中止となりこれで完結となった。釈然としないが、創元推理文庫の刊行と重なったからかな?
ライオンハート 恩田陸 新潮社 署名
五無斎先生探偵帳 横田順彌 インターメディア出版 著者スタンプ付
ストレイト・ストーリー 村上龍 集英社 署名
Narcissisme 四谷シモン 書肆山田 署名 初版じゃないのがちょっと残念。
恐怖の黄金時代 南条竹則 集英社新書 調べたら新刊(訳書も)結構今年になってから出しているのがわかった。買わなきゃ。
これだけ買って4万6000円くらいになりました。新刊は高いなあ。つらいなあ。
山田風太郎は三省堂にも東京堂にも岩波にも無し。
この後家人と渋谷へ行ったので、旭日屋書店で見付けた。
天狗岬殺人事件 山田風太郎 出版芸術社 これはすごいや。
結局5万円ばかり本屋で使ったことになる。新刊書店で一度に使った金額としては最高値を記録した。もう当分高い本は買えません。
そういえば旭日屋で稲垣足穂全集をぱらぱら見ていたんだけど、1は見れなかったが、2巻は全部、3巻は3ページあまりの小品を除いては全てテキストを持っていることがわかってしまった。ますます買いにくいなあ。大体幻想文学スペシャル巻末の著作リストを見ながら、全部読めるように本を集めていったから、当然といえば当然なんだけど。三島はもう何も考えずに買うしかないんだけどさ。でも今月は変えないぞぉ。これじゃ。
東京堂ではうちや会社の近所では見かけない新刊がぞろぞろあって目移りする。欲しい本がいっぱい出てるなあ。
春陽の全然買っていなかった怪奇時代小説と捕物を衝動的に全部買いそうになるが、何巻から買っていないか判然としなかったためやめた。
目録は1冊。樹下太郎の「休暇の死」が2500円で出ていて迷う。ちょっと高いよなあ。
(今日買った本:12冊 今月買った本:101冊 今年届いた目録:2冊)

1月5日(金)
休むつもりが半休になってしまったが、とりあえず京王古書展参加。
珍しく開店前に到着。エレベーターを待つ。開店後会場に着くと何か狭くないか?随分縮小された気がするけど、冬は小さいんだっけ?
何も無いので意味も無くダブリ本まで買ってしまう。
dとむらい機関車 大阪圭吉 国書刊行会
第三の演出者 戸板康二 桃源社 函欠。B生堂で函つき2500円を見送って後悔したのでとりあえず読める状態になるため、確保。それにしても函欠で1000円はないんじゃないの?せいぜい500円だよなあ。
琉球怪談選集 石川文一 文教出版 とりあえず収穫といってもいいか。沖縄出版の怪談集。
d21世紀学事始 小松左京対談集 鎌倉書房 山尾悠子との対談ものっているよ。
ウィルキーコリンズ傑作選9,10 臨川書房 最初の3冊新刊で買って、買っておりませんでした。残りも買わなきゃね。
特撮と怪獣 成田亨 フィルムアート社 こんなの出てたんだ。知らんかった。
ポーノグラフィー始末記 植草甚一 晶文社 スクラップブックの9。揃いを買おうかと迷ったこともあるけど、結局数冊しか持っていない。
というところ。本当は秋田書店の「SFエロチックミステリー」がほしかったんだけど、2000円もしたので最後の最後でリリース。だって他で読めるものばかりなんだもの。やっぱりせいぜい1500円だよなあ。
会場は無謀松さんと遭遇。やはりあまり収穫はなかったようだ。
仕事へいって帰ると何となくBOOK OFFへ。
1軒目。
d九マイルは遠すぎる ハリイ・ケメルマン ハヤカワミステリ文庫 なんと文庫を持っているだけじゃなくポケミスまで2冊もっているようです。
d頭蓋骨の中の楽園 浦賀和宏 講談社ノベルス この辺のゾーンも何を持っているやらわからなくなってきました。と思ったらダブリやんか。
白銀荘の殺人鬼 彩胡ジュン カッパノベルス
Xの悲劇 クイーン 創元推理文庫 笑わないでね。これから読むんだから。
空の上の超常現象 マーティン・ケイディン PHP これ昭和50年前後くらいに出て無かったかなあ。持っている気がするんだけど。
d大年神が彷徨う島 藤木稟 徳間ノベルス うがが。これもダブリかあ。手持ちを全く把握していない。いかん。これじゃあいかん。
偽装 相村英輔 徳間ノベルス ダブリじゃなくほっとする。
未知との遭遇 特撮の秘密 バンダイ
黒い扇 平岩弓枝 東京文藝社 ミステリーみたいだよ。
ダブル・キャスト 高畑京一郎 メディアワークス タイムリープも買わなきゃ。
dd愛のふりかけ 草上仁 角川書店 ああ。また意味の無いダブり。
dd機械紳アスラ 大原まり子 早川書房 
前夜祭 新世紀謎倶楽部 角川書店 
d特命社員殺人事件 藤村正太 サンケイノベルス なんで買っちゃったんだろう。
2軒目。
ほおずき大尽 横溝正史 春陽文庫 佐七は講談社の全集も持っているんだけど、収録数はこっちが多いよね。
遠眼鏡の殿様 同
地獄の花嫁 同
春宵とんとんとん 同
くらやみ婿 同 1,2,3,5,7 である。絶対にだぶらないようにしなきゃ。
d我が秘密の生涯(上) 作者不祥 ロマン文庫 ああ、大失敗。持っていないのは下巻だったああ。
法王の身代金 ジュン・クリアリー 角川文庫
遥かなる復讐の旅 ギルバート 角川文庫 何となく探していた本。
マーロウ、もう1つの事件 コンテリース 角川文庫 これもそう。
拳銃王 小峰隆生 カドカワノベルス
ヴィラマグノリアの殺人 若竹七海 カッパノベルス
リアライン 飯田雪子 プランニングハウス 
わかれる理由T、V 小島信夫 講談社 有名な超私小説。それにしても何故Uだけ無い?
ゆうれい城のひみつ B・シヴァーズ あかね書房 犬のシャーロックホームズ。集めてみようかなあ。
木莓通信 竹下文子 偕成社
星占い師のいた街 同 童話です。
原子炉の蟹 長井彬 講談社 初版だったから、なんていいわけにならない?
ボーン・コレクター ジェフリー・ディーバー 文藝春秋
プラムアイランド ネルソン・デミル 文藝春秋
ドイル傑作選U 翔泳社 罰当たりなので古本で買ってしまいました。
五十万年の死角 伴野朗 講談社 初帯だからなんていいわけに・・。
虚妄の推理 黒木曜之介 春陽文庫
最後に近所のBOOK OFF。
黄金を抱いて翔べ 高村薫 新潮社 文庫もあるけど、元版初版で。選評もついているし。
d?奇人怪人物語 黒沼健 河出文庫 巻末の年表を参照したくて99.9%ダブリだと思うが。
失踪 プロンジーニ 新潮文庫 なんとなく名無しの探偵がまとまってあったので。
死角 同
脅迫 同
殺意 同
名無しの探偵事件ファイル 同
いやあ、今回は自己嫌悪に陥りました。だって意図しないダブリがぞろぞろ出ちゃったんだもの。そういえばkashibaさんが日記に
買った本の数をつけはじめたけど、何とか1月だけでもkashibaさんより少なくしなきゃ。
(今日買った本:51冊 今月買った本:89冊 今年届いた目録:1冊)

1月4日(木)
仕事始めから残業。つらいなあ。
いきなりいやな感じだったので帰りに地元のBOOK OFFへ。
何も期待してなかったけど、やはり何もなかった。
日本やたけた精神史 福田紀一 旺文社文庫 単行本もっているっちゅうの。
迷宮の扉 横溝正史 ソノラマ文庫 100円だったから。
黒の文化財 笹浩平 フヨウノベルス 何この出版社、誰この作者。
暗殺回路 加納一朗 カドカワノベルス 文庫化はされていないようだ。ついでに紀伊国屋で調べると見たこと無いノベルスとか結構出版してますねえ、この人。SFとかもソノラマ文庫だけじゃないみたい。多作の部類に入るんだろうね。
猫に関する恐怖小説 仁賀克雄編 徳間書店 元版だから。(という買い方はやめなさいっちゅーの)
飲食男女 アン・リー 南條竹則監訳 新潮社 後書きみてびっくり。実はこれ翻訳ではなくて、南條さんのノベライズらしい。やられたなあ。
「少年アリス」長野まゆみ 河出文庫 読んでます。
というわけで、寝てしまいましたので、掲示板のレス等も含めてできませんでした。
yahooでとてもうれしいものを落札。
(今日買った本:6冊 今月買った本:38冊 今年届いた目録:1冊)

1月3日(水)
来客があったため、もてなし用のカレー作りに終始する。
カレールウ以外に野菜を含めて13種類のものをいれぐつぐつ煮ること4時間。なべを代えたせいもあってか、かなり美味しくできました。
満足。満足。
ということで読書、買書ともになし。おまけに明日は会社だし。懸案の感想を書きます。マイオールタイムベスト5には確実に入るでしょう。
第三の警官 フラン・オブライエン 筑摩書房
アイルランドの作家、オブライエンの実験的かつ幻想的描写にあふれた稀有な長編作品。単行本で約300ページの本だが、最後までその世界の緊張感が息切れすることも無く持続する。ストーリーを紹介することが意味のあることかどうかわからないが、簡単に紹介するとこうなる。
主人公はその使用人と共謀してある老人を殺害し、その金庫を奪う。数年後主人公は、使用人に教えられ、金庫の隠し場所へ金庫をとりにいく。主人公はド・セルヴィという哲学者の研究書を出版したかったのだ。しかし隠し場所についてみるとそこは老人の屋敷であった。実際に床から金庫をとりあげようとすると、えもいわれぬ眩暈を感じる。気がつくと金庫は無く、死んだと思っていた、金庫の持ち主の老人が現れる。
そこで主人公は老人から永遠の生命を持っているという三人の警官の事を聞き、その警官達なら金庫のことを知っているだろうと、警察を目指して旅をはじめる。主人公の頭に響くジョーと呼ばれる別人格の声。随所にちりばめられるド・セルヴィの奇天烈な思想の数々。そしてあふれる幻想的なイメージ。物語を縦に貫く自転車に関する異様とも思える関心。それをいくつか紹介すると、
人間の寿命は生まれた時に吹いていた風の色で決まる。そしてその色は方向によって異なり、歳をとるにしたがって色が濃くなり、漆黒になった時点で人間は死ぬ。したがって薄い色の風ほど長生きである。(解説によると風の色というのはケルトの思想らしい)
鏡を見るとそこには過去の自分が写っており、合わせ鏡にすると、繰り返し写る像は奥へ行くにしたがってどんどん若い自分になっていく。
箱の中に箱を作り、それを繰り返していくと、目には見えない箱が存在することになる。(ロシアの民芸品の人形みたいだ)
時空は、無限に連続する点があるだけで、旅をする際に移動するということはその存在する点が変わるだけである。
自転車に乗っていると、次第に自転車と人間の原子が混合して自転車人間と人間自転車に変貌していく。
等々。
また途中で訪れる永遠に時間が停止した世界での体験は異世界的幻想にあふれたものである。
そして物語全体を覆うのは、ユーモア、というかゲラゲラと笑い飛ばすような底意地の悪い哄笑。

これ以上拙い自分の紹介ではこの作品の魅力を伝えることができませんので、ぜひ手にとって一読をお奨めする次第です。
なおWEBでは謎宮会、および成田さんの「密室系」でこの作品が紹介されています。私よりもずっと的確なので、そちらもご参照ください。
単行本での入手は困難を極めます(入手まで10年かかりました)ので、数年前に突然出版された筑摩世界文学大系最終配本の「ジョイスU/オブライエン」でお読みください。なおこの本には本邦初訳の「スウィム・トゥ・バースにて」という作者の処女長編が収録されているというお徳用です。発行部数があまり多く無いようなので興味のある方は早めの入手をお奨めします。他の作品では「ドーキー古文書」という長編が集英社の文学全集に、「機関車になった男」という短編が別冊奇想天外「ファンタジィ大全集」に収録されています。
また未訳の長編「ハードライフ」は国書刊行会の文学の冒険で刊行予定です。他の作品についてはまた読んだ時にでも。続けて読むにはあまりに密度が濃すぎます。
久々に熱くなる作品に出会いました。
(今日買った本:0冊 今月買った本:32冊 今年届いた目録:1冊)

1月2日(火)
新年の挨拶に出かけたため、時間なし。
おまけに明日の来客に備えて買出しなどして忙しい。
実家からの帰りに行ったことの無いリサイクル系を2軒見付けるが、剣もほろろに寄り道を拒否されてしまった。ちぇっ。
しかたがないので、買い物に寄ったスーパーの本屋で下記を買う。言っておくけど、新刊書店だよ。
火の接吻 戸川昌子 扶桑社文庫 ちょっとおまけが弱いけど、著作リストものっているし。
失楽園殺人事件 小栗虫太郎 扶桑社文庫 これはエッセイ収録で間違い無く買い。
そういえば実家で本を探していたら、処分したと思いこんでいた角川文庫のウェストレイクが4冊出てきてびっくり。ああ、残っていたのなら、なんで今まで買っていたのかわからないじゃないか。でもスタークの2冊はやっぱり処分しちゃっているんだよなあ。友成の最初の2冊もそうだけど、処分しなければ良かったなあ、という本は多い。友成は読了後の、二度と読まないだろうという判断だったからまだ良いが、スタークは読まないできっと読まないだろうと勝手に判断して処分してしまったので、なおさら悔しい。まあ、過去を悔やんでもしょうがないけどね。
また本棚を眺めていると読みたい本がごろごろしているので(読もうと思って買ったんだから当たり前だが)、ぽこぽこ持ってくる。テレビで宮本武蔵をやっていたので、影響されて吉川英治全集の2巻まで持ってきた。「神変麝香猫」である。ちなみに所有は後版で全部で58巻くらいあるから、果たして生きているうちに全部読めるのか自信が無い。ちなみに書くと、他に持ってきたのは「絹の変容」篠田節子、「死国」坂東真砂子、「椿説泰西浪漫派文学講義」由良君美、「ボードレール」出口裕弘、「鉄幹と晶子」須永朝彦、「幻視者」巌谷國士、「突飛なるものの歴史」ロミ、「世界から言葉をひけば」石川喬司、長野まゆみ、ブラウン神父、クイーン等文庫を少々。さあて、読み始めることができるのはどれかな?
もっとも同じようにして実家から持ってきて読んでいない本が身辺にごろごろしてますが。一番先に「アリス狩り」を読むかもしれない。
とりあえずは椎名麟三を片付けようとも思いますが。
(今日買った本:2冊 今月買った本:32冊 今年届いた目録:1冊)

1月1日(月)
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
今年はあまり本を買わないようにしなきゃ。特にダブリには慎重に。
今日は昼まで寝ていたけど、午後は大掃除の残りみたいなことをやっていた。
古書店からの年賀状が多い。目録も1つ届いた。
夜になってから、BOOK OFFを3件だけ廻る。
1軒目
ロンドン警視庁 フォトミステリー A・キャロル 中央公論社 こんなの出てたのね。
ブレア・ウィッチ・プロジェクト完全調書 D・A・スターン 角川書店
スター・ウォーズ ローグ・プラネット グレッグ・ベア ソニー・マガジンズ 何故にグレッグ・ベア?
d仮面ライダーJ 上原正三 スーパークエスト文庫 うげげげ。だぶってしまった。
富江Reply 飯野文彦 ソノラマノベルス ホラー。マンガが原作らしいけど。よくわからない。
13のエロチカ 坂東真砂子 角川書店 新刊で買うこともある数少ない作家。これは古本で買ってしまった。
朗読者 ベルンハルト・シュリンク 新潮社
帆船の森 すやまたけし サンリオ 帯に和製ブラッドベリを予感とあります。
殺人依頼 二見書房 刑事コロンボオリジナル
2軒目
刻迷宮U 高橋克彦 徳間書店 
幽霊物件案内 小池杜彦 角川書店 書店に注文しなきゃと思っていたんだが。買っている著者の本。
うんち大全 ジョン・フェクサス 作品社 これも買わなきゃと思っていた。結局ロミ関連の本は全部古本で買っているかも知れない。
使い捨て考視学 赤瀬川原平他 実業之日本社
聖豹記 高橋克彦 バンドネオンの豹U 講談社 Tの初刊は文庫だったのにね。
文字禍の館 倉阪鬼一郎 祥伝社文庫 ああ、とうとう倉阪さんの本まで古本で買うようになってしまった。
時にかける橋 R・C・ウィルスン 創元推理文庫
デモン・シード(完全版) クーンツ 創元推理文庫 完全版って何?倍くらいの厚さになっているなあ。何を加筆したんだ?
夢見る怪奇男爵 菊地秀行 角川書店
瓶詰めの街 いしかわじゅん 角川書店 野生時代掲載+書下ろしの短編集
科学と叙情 赤瀬川原平 青土社
d?怪談 高橋克彦 作品社 新刊で買っているような気がするんだけど。
カメレオンのための音楽 カポーティ 早川書房
d猫 シムノン 創元推理文庫
忠臣蔵外伝 四谷怪談 吉田求 講談社ノベルス
首のない馬 倉阪鬼一郎 祥伝社ノベルス うー。まだ本屋でも見てないのに、先に見付けてしまう。安さには勝てん。
ターフの誘惑 石川喬司 廣済堂 競馬エッセイだから買う必要もないのだけど、巻末に著作リストがのっていたので。
dマルコヴァルドさんの四季 カルヴィーノ 岩波少年文庫 また見付けてしまう。
事件記者@ 大谷昭宏 幻冬舎文庫 @だけ文庫で持つというのもさえ無いけどなあ。
夜に動く 川上宗薫 ケイブンシャ文庫 ミステリー集。
美女と野獣 ボーモン夫人 王国社 テキスト的にはともかく、建石修司氏の美麗装本と挿画では買いたくなるというものだ。
うがが。いきなり年初から30冊も本を買うなよなー。
人それを情死と呼ぶ 鮎川哲也 角川文庫 
汚職にからんで箱根の山中で不倫の女性と心中したと思われた男性の妻と妹が、ひょんなことから殺人事件ではないかと疑いを抱き、素人探偵を開始する。そのうち視点の逆転から意外な犯人像がうかびあがる。だがそこには完璧と思われるアリバイがあった。
平明な文章で読みやすく、キャラクターも書けていて、犯人像の意外性や偽装アリバイの作りも良くできていて、おもしろいことはおもしろいのだが、読了後にいまひとつ何かに欠ける気がするのは、やはり自分は推理小説に向いていないせいだろうか。悩む。
(今日買った本:30冊 今月買った本:30冊 今年届いた目録:1冊)