2月28日(水)
あいかわらず忙しいのだが、一応ひとつ山を越えた。思わず飲みにいってしまう。
買書はこれで3日連続0冊さ。単にお金がないせいもあるけれど。
それにしてもDさんの注文本がまだ届きません。金曜日送った旨連絡あったのだけど。郵便事故ってことないよなあ。
ロンリーウーマン 高橋たか子 集英社文庫
連作短編集。「ロンリーウーマン」近所の小学校が放火され、自分がその犯人のような気がしてきて、自ら証拠作りをして刑事に告げそうになる主人公。「お告げ」亡くなった夫の昔の女を夢で見て、その女の元に訪ねていく主人公。「狐火」デパートの売り場で万引きを目撃し、その子供を追いかける主人公。「吊橋」昔の恋人の出現に動揺する主人公。「不思議な縁」病院でずっと探してきた人物に出会いそうになる老女。それぞれに出てくる孤独なそして少し病んでいる主人公達はそれぞれ他の短編では脇役を勤めながら、ゆるやかに絡み合って1つの円環構造を作っている。発表誌もばらばらで時期も数年にわたっているが、みな「ロンリーウーマン=孤独な魂を持った女」というキーワードで結び付けられている。幻想的な作品ではなくちょっと歪んだ心理小説といった趣。非常に良く出来た技巧的な作品で、第16回女流文学賞を受賞しているのもうなづける出来である。このような女性の心理を描いた小説は男性作家には書けないであろう。
(今日買った本:0冊 今月買った本:269冊 今年買った本:707冊 今年届いた目録:13冊)

2月27日(火)
またも10時半過ぎまで会社。朝栄養ドリンクを飲んだけど、そんなものすぐに効き目がきれる。ひええ、疲れた。トラブルで昼飯も食えず。通勤でも座ると瞬時に寝てしまうので読書が進まないことおびただしい。頭も痛いし、風邪かなあ。
某古書店に注文した本が、金曜日発送したそうだけど未だ届かず。ちょっと心配になってきた。
SFM、HMM早く買わなきゃ。「ロンリーウーマン」の感想書こうかと思ったがやめ。
それにしても読書も買書もできないと書くことがないのを痛感しますなあ。プロ野球の話題でも書きますか。それともF1?
そういえば今週末からF1開幕らしい。コンストラクターズとしてジャガーも参加するらしいし、タイヤもミシュランが参加するらしい。これは面白くなりそうだ。さらには来年には天下のトヨタのF1参戦が控えているし。省エネが叫ばれる中、このような無駄遣いも中にはあってもいい。
(今日買った本:0冊 今月買った本:269冊 今年買った本:707冊 今年届いた目録:13冊)

2月26日(月)
10時半過ぎまで会社。帰ってから「かくれざと苦界行」を20ページほど読むが、イスでそのまま寝てしまい、気がつくと4時。
そこから風呂入って食器片付けて、また寝る。
書くネタないなあ。
(今日買った本:0冊 今月買った本:269冊 今年買った本:707冊 今年届いた目録:13冊)

2月25日(日)
あっちへ行ったりこっちへ行ったり家の用事をこなしたり多忙な一日。本読む暇なんざありゃしない。これじゃ平日の方がまだ本を読めるわい。
それでもなんとかBOOK OFFを2軒だけ寄る。
ならず者の鷹 ジェイムズ・マクルーア 早川書房 小泉喜美子訳。持ってたかもしれない。
アーサー王伝説 キャヴェンディッシュ 晶文社 アーサー王伝説としては名高い名著。持っている気がしてならない。でも100円だから。
子供の領分 ウィティッグ 白水社 アンチロマン。
わが心臓の痛み マイクル・コナリー 扶桑社 全然関係ないけど、エルロイを読みたくなってきました。
ピーター・パンの殺人 辻真先 大和書房 おーかわさんの探している本だけど先に見付けちゃいました。でももう1軒売っているところがあるので、勘弁してね。
ヒッピー・ハッピー・ハット ジャン・マーク ベネッセ 訳者後書きの最初が「どうです。恐かったでしょう」という言葉だったので買う。でもどうみても恐い話しには見えないなあ。
dゴールデン・フライヤーズ奇談 レ・ファニュ 福武文庫 ひっそりと出て消え去っていった本邦初訳の怪奇長編小説。実はまだ読んでないんだけど多分ちょっぴりかったるいんだろうなあ。いや格調高いというべきか。創元推理文庫と恐怖小説全集で2回読んだだけで、ワイルダーもサイラスも積読だからあまり何も言えないのだけど。英国怪奇小説布教用として確保。今思いついたが、福武文庫は幻想小説の宝庫だったから存在を惜しんでHPで特集でもしましょうかねえ。消えて残念なのはサンリオばかりじゃないんだから。
モヒカン族の最後 J・F・クーパー 戸井十月・文 講談社 作家がリライトするシリーズの1冊。実は16巻ぐらいまで新刊で買っていたのだけど、くじけました。あと6冊くらい買わなきゃいけません。
にぎやかな悪霊たち 都筑道夫 講談社 後書きもありませんので元版を買う理由がないのですが。前回から売れ残っていたのでつい。
禁止空間 増田みず子 河出書房新社 一部幻想性の強い作品もありそうで何冊か買っていて、これもその1冊なのだけど読んでいないのでなんとも言えぬ。読まなきゃいけんのお。
とりあえず隆慶一郎全集1巻の「吉原御免状」を読み終わりました。次は「かくれざと苦界行」です。「大誘拐」は明日からまた読みます。
(今日買った本:10冊 今月買った本:269冊 今年買った本:707冊 今年届いた目録:13冊)

2月24日(土)
無謀松さんのオフ会へ参加。
吉祥寺だが、たまに仕事でいかないこともないので興味深々。
1軒目。良い本もあるがちょっと高め。欲しい本もあったが高いので見送り。買ったのは外の均一棚。
dグリーン・マン エイミス ハヤカワノベルス ホラー。R書林の目録で買ったような記憶が。ということは高かったんだろうな。
d死の盗聴 エド・レイシイ 河出書房新社 持っていない巻がいまいちわからず間違えて買う。誰かあげる。
涙が乾く時 T・B・デューイ 河出書房新社 やっぱりこっちだったか。
罪ある傍観者 ウェイド・ミラー 河出書房新社 これで全部揃いました。ぱちぱち。1冊半額で買ってしまったから全10冊で合計1500円かな?まあまあ上出来。あとは読むだけです。(いつ?)

2軒目。これもなかなか。幻想文学の良いところもあって感心。値段は大分高いのもあれば結構お買い得で安いのもある。
存在の芸術 日野啓三 南北社 最初の著書はルポタージュのはずで文学的な著作としては始めてで、文学論集。お買い徳。
ここで葉山さんがピーター・アクロイドを買っていた。ぼくも買っている作家だが読んでいないので読まなきゃなあと思う。

3軒目。ここは神奈川から移転した店で店主さんはぼくを知っているが、ちらっと見ただけでどっか行ってしまったので挨拶はできず。
鴨 吉田知子 中央公論社 某作家入り署名入り。
最近吉田知子づいているなあ。

2軒さらっと覗いて(買うものなし)ここでお茶休憩。葉山さんにいろいろ裏話を聞かせてもらう。面白い。

最後に1軒。
ノアの忘れもの 森内俊雄 文藝春秋 幻想系作品が含まれる掌編集。800円は高い気もするけど、まあいいや。
日本武術神妙記 中里介山 河出文庫 一応探していたのでした。でも大菩薩峠を読むのが先かしらん。
ここではいわいさんの推理小説の歴史と無謀松さんのクライムクラブが羨ましかったなあ。

で会場に行って飲み会。うーん。楽しい。2時間があっという間にたってしまう。この後新宿で二次会があったのだが、家庭の事情により辞退。行きたかったなあ。話足りなかったもの。
譲っていただいたもの。
我が秘密の生涯(下) ロマン文庫 川口さんに代理購入していただきました。
以下は無謀松さんから。横田順彌はダブリじゃないのに太っ腹!
ポエム君のとうめい人間をさがせ 横田順彌 金の星社 探していました。ありがとうございます。
消えたエリザベス デ・ラ・トア 東京創元社 これまた平井呈一訳という1点でミステリにさほど興味の無い頃より探しておりました。

参加者の方々、楽しい時間をありがとうございました。またどこかで参加できると嬉しいです。誘ってやってくださいませ。
別に古書店廻り無しでもいいですよん。
(今日買った本:11冊 今月買った本:259冊 今年買った本:697冊 今年届いた目録:13冊)

2月23日(金)
仕事をさぼってサンシャイン。やることいっぱいあるんですが。
10分ほど遅刻。
怪奇物語 田中貢太郎 春江堂 3000円と今回一番高い。昭和16年の5版。昔函入りの本を買ったのだけどまさか同じ本じゃあるめえな。
d超人ハルク対スパイダーマン ポール・クパーバーグ 早川文庫Jr
手塚治虫の奇妙な世界 石上三登志 奇想天外社
國文学 日本の幽霊 学燈社 由良君美と松田修の対談、平井呈一他。500円とちょい高めだけどお買い得な1冊でした。
ポムレー路地 マンディアルグ 奢霸都館 テキスト的には他でも十分読めるんだけどねえ。
マリファナ殺人事件 藤原審爾 実業之日本社 見たことがなかったのでつい定価より高く買ってしまった。
現代詩手帖 図書館幻想 思潮社 面白そうな特集なので。
思考の裏表 ヴァレリイ/ブルトン/エリュアール 堀口大學訳編 昭森社 函欠なのかしら。
インドのエロス 松山俊太郎 白順社
都市 その昏い部分 三枝和子 審美社 初期の作品集は買うようにしております。
レフカスの原人 ハモンド・イネス ハヤカワノベルス
途中すれちがった石井さんに「レボリューション」を手渡されるが、2000円という値段に躊躇して、最後の最後でリリース。せっかく見付けてくれたのにごめんね。もっと高く買ってはいるものの、持ってるんだもの。
会場で会った無謀松さんとお昼を食べて池袋の古書店を2軒だけ見てみる。

死にいたる芳香 ユベール・モンティエ 早川書房 最近読んでみたいと思っているモンティエ。
実録大震災最大事件 黒木曜之助 こだまぶっくす 春陽文庫版持ってました・・。こんなのに300円も出してしまった。いらんなあ。
d横を向く墓標 黒木曜之助 産報ノベルス がーん。こんなの持っていたとは。我ながら恐るべし。300円返してくれ〜。
dミステリー作家の休日 小泉喜美子 青樹社ノベルス だれか「殺さずにいられない」と取り替えてくれ〜。「殺人は女の仕事」も「死だけが私の贈り物」もつけるぞ〜。

d三分間の宇宙 アシモフ他編 講談社 帯ねらい。ちょっと後悔。
燃え上がる人形 都筑道夫 学校図書 帯つき。個人的には今日一番うれしかったかもしれん。他で加筆版は読めるんだけどね。

帰ろうかと思ったがミステリー文学資料館があったのを思いだし、無謀松さんに連れていってもらう。場所知らないんだもの。
印象としては雑誌はたくさんあるものの、本は思ったより少なく、新しいものが多いなあという感じ。雑誌掲載の短編とか読みたいときにこもればいいかもしれない。でも平日しかやっていないのが一般サラリーマンにはつらいけど。

向かう途中の古書店でこれだけ記念に買う。
d狂信の推理 黒木曜之助 春陽文庫 ダブっている上にこれの元版も以前MMさんにいただいていたのでした。でも帯がついているからいいか。

無謀松さんとわかれ、最初から行こうと思っていた練馬美術館へ、高山良策の世界展を見に行く。
高山良策は「ウルトラマン」「ウルトラセブン」等の円谷プロ作品を筆頭に数多くの怪獣を手がけた芸術家である。不勉強な自分は知らなかったのだけど、本職は絵描きさんで石神井にアトリエを構えておられたそうである。今回はシュールレアリズムに影響を受けた数多くの絵画作品に怪獣関係の残っているものを組み合わせて企画されたもの。はっきりいって時間が足らなかった。もっとゆっくり見たかったなあ。
絵画は幻想的なものが多く、あえて言うならダリに近い気がした。もっともあそこまで偏執的ではないけれども。いずれにせよ、怪獣のぬいぐるみと言う彫塑作品というのは、資質的にピッタリだったんじゃないかと思わせるものがあるのは確かだ。怪獣関係では天井からぶらさがっていたポール星人とウィンダムの頭部がウルトラセブンオタクの俺にはうれしい。他には大魔人やアボラス、バニラ、ゴモラ、セミ人間の頭部、現物作成前のモデルにしたと思しいミニチュアモデルが展示されていた。どの程度残っているのかわからないけれども、実際の本物がみれたのは幸せな体験ではありました。そういえば怪獣展示室があってスケッチや製作時の日記があるのだが、日記とかはぜひ公刊してほしいものである。(宇宙船に連載されていた気もするけど) 壁にはウルトラマンウルトラセブンの怪獣の写真が数十枚飾られているのだが、見ると瞬時に名前が頭に浮かぶ。もう10数年怪獣の名前など意識したことがなかったけど、幼児期の記憶は恐ろしい。幼稚園の時はただひたすらに車と怪獣が好きで絵ばかり描いていた子供だったのだ。
当然のごとく図録は買う。会場は決して広くは無いが、幻想絵画が好きな人はもちろん、ウルトラマンウルトラセブンが好きな人も見て損のない大収穫の展覧会でした。
西部池袋線の中村橋下車5分です。3月20日くらいまでやってます。お奨め。
高山良策の世界展図録

夜は家人と待ち合わせて自由が丘で飯食って帰った。「鳥小屋」というまあ飲みやだけどここは何を食べてもうまいのである。文生堂へ行った帰りなどいかがでしょうか。

お約束で店に行く前には文生堂へ寄りました。
神獣の爪 陳瞬臣 徳間書店 文庫になってるのかな?
dd宇宙探査機迷惑一番 神林長平 光文社文庫 ニ周り目に入ってしまいました。
真昼の翳 エリック・アンブラー ポケミス 持っていないようでほっとする。
dコンピューター検察局 E・D・ホック ポケミス やっぱ持ってたか。
異境 松尾糸子 文藝春秋 全然知らない著者で文藝春秋製作になっているけど、実際は自費出版みたい。短編集で推理界に掲載された短編2編を含んでいます。帯には森村誠一の推薦文。

駅についてから、綱島のBOOK OFF
天皇賞レース殺人事件 草野唯雄 徳間文庫 しょーじさんのところで見つかんないとぼやいたせいか、やっと発見。
変化如来 角田喜久雄 春陽文庫 伝奇作品だそうです。
デリラと宇宙野郎たち ハインライン 早川文庫SF 安田ママさん用。でも自分が持っているのかどうかがわからない。
復刻赤い鳥の本セット(17冊) 外函つき ほるぷ わりと見かける復刻のセットではあるが、定価四万円以上が1700円!買うしかないよなあ。それにしても恐るべしBOOK OFF。豊島與志雄の「夢の卵」もはいっているよん。

家についてから自転車で近所のBOOK OFF。100円3冊セールが最終日。棚が荒れてるなあ。
怖い本@ 平山夢明 ハルキ文庫 まあ何となく。
東京伝説 平山夢明 ハルキ文庫 まあ何となく。
文七殺し 山本昌代 新潮文庫 面白そうである。
真昼へ 津島佑子 新潮文庫 収集中。
二度死んだ男 マイケル・バー・ゾウハー 早川文庫NV 読もう読もうとおもっているんだけど。
にっぽんほら話 和田誠 講談社文庫 なかなか面白そうである。
冷たい密室と博士たち 森博嗣 講談社文庫 もしかするとノベルスを持っているのかもしれないが、33円だしちょっと今後も読むかどうか見極めたいので買ってみた。どうもこの人の作品は肌に合わないのである。
不思議の国のアリス ルイス・キャロル 河出文庫 いったい何種類アリスを買ったら気がすむねん。
犯罪の通路 中野並助 中公文庫 犯罪実話集。
不在証明崩壊 角川ノベルス アンソロジー
誘拐 角川ノベルス アンソロジー
殺意の断面図 石沢英太郎 徳間ノベルス
チャンピオンたちの朝食 ヴォネガット 早川書房 ヴォネガットのイラストなんか入っているんだあ。
不思議島 多島斗志之 徳間書店 3冊目の選択で迷って始めて買いました。
応為坦坦録 山本昌代 河出書房新社 持っているやもしれん。
久々に沢山本を買った一日でした。これじゃあ本を読む暇ありません。
(今日買った本:59冊 今月買った本:248冊 今年買った本:686冊 今年届いた目録:13冊)

2月22日(木)
今日は客先で朝から晩まで缶詰になってしまう。銀行すら行けない一日。でもBOOK OFFは空いている。残業の味方なり。
黒い蜘蛛 ゴッドヘルフ 岩波文庫 テキストは読めるけど挿絵にひかれました。
シュロック・ホームズの冒険 R・L・フィッシュ 光文社文庫 このシリーズも何を持っているのかわからなくなってきました。
魚影の群 吉村昭 新潮文庫 幻想系。
素直な容疑者 原田康子 角川文庫 ミステリー集。
参謀本部の密使 南條範夫 角川文庫
西洋学事始 樺山紘一 中公文庫 なんだか中公文庫の100円のものを拾うのが趣味になってきました。
大いなる夢よ、光よ 津島佑子 講談社
東京妖かし 岳真也 河出書房新社 買おうと思っていた本。
物語マリーアントワネット 窪田般彌 白水Uブックス 
dd鮎川哲也と13人の殺人列車 鮎川哲也編 立風ノベルス 最初の購入時に2500円も出したのはなんだったのでしょうか。
断頭台の美女 栗原時雄訳編 潮文社 初版昭和46年なのに消費税シールがはってあった。久保書店なみだなあ。
知覚の扉 ハックスリイ 平凡社ライブラリー エピステーメー叢書より付録が増補されているようである。
天藤真「大誘拐」読み始めました。面白いです。隆慶一郎はちびちびとした進行具合。目録が1つ届きました。
(今日買った本:12冊 今月買った本:189冊 今年買った本:627冊 今年届いた目録:13冊)

2月21日(水)
昼時に品川で京急に乗りかえる時は途中下車してつばめグリルでつばめ風ハンブルグをランチで食べるのだが、
しばらくこないうちに1100円に値上がりしていた。いくらおいしくても1000円越すといたいので、しかたなくメンチカツでがまん。
昔はメンチカツなんて無かったんだけど。それなりにおいしかったけど、やっぱりハンブルグがいいのぉ。
古書店には寄らなかったが、日下さん編集の岡本綺堂を買いに行くが、会社の近くにも家の近くにも売ってない。もともとちくま文庫が影も形も無い本屋は論外としても、他の新刊がある場合は売りきれたとしか思えない。喜ばしいことではあるが、買う気になっているときに新刊が買えないのはもどかしい、というか腹立たしい。しかたなくSFM増刊の「このSFが読みたい」を買う。いつまで続けるのかね、この増刊は。すぐにやめるからな、早川書房は。昔5年分の書誌データを集めた増刊が出て、これは便利と思ったのもつかのま、その後は毎年1年分まとめられるだけで、全然あとが続かない。まあ、売れなかったんだろうけど、石原博士のデータベースが更新されない今、存在意義はあると思うのだけど。
で、中身ですが、あまり大きな声では言えないのですが、紹介された90年代のSFはほとんど持っているのだけど、読んだ本は1冊もない。この10年間何を読んできたのだろう。要は新しい本は全く読んでいないということだ。困ったものだ。理由はあるのだが、まだぼくの読書年代はまだ昭和1970 年代なのである。
カモメに飛ぶことを教えたネコ ルイス・セブルベダ 白水社
全然気付かなかったのだが、国書刊行会の「文学の冒険」から出ている「パタゴニアエキスプレス」の著者だそうである。内容はまあタイトルが全てを言い尽くしていると言えよう。原油の流出に巻きこまれて命を落としたカモメが産み落とした卵を、その死を看取った主人公の黒猫が育て、最終的に飛ぶことまで教えるというもの。どっかで聞いたような話だし、予測の範囲を越えずに話しは展開していく。
本書は体裁は大人向けの単行本で出ているが、解説で書かれているように、著者が「自分の子供に聞かせるために書いた」というもので、要は童話である。なお自分の場合、「児童文学」と「童話」は分けて使用している。前者は子供の読者を対象に書いた文学作品で、後者は子供に読み聞かせるために書かれた作品ということ。微妙なニュアンスになるが、一応自分の中では本書は後者に分類されるとしておく。字のポイント数も大きく、挿絵もあり、150ページあまりの本も、遅読のぼくでさえ1時間程度で読めてしまう。一言で表現するならば、心温まる作品ということでしょうか。ただし自分はこの手の作品はちょっと苦手なので、あまり感動もできませんでした。なんというか、貧しい見方ですが綺麗事すぎて見えてしまうのと、動物をあまりにも擬人化しすぎているように思えるんですね。御伽噺と思えばまあ気にもならないんですが。そういう意味では自分がどういう感想を持つか興味があるので、名作の誉れ高い斎藤惇夫「冒険者たち」(アニメにもなったガンバの冒険ね)を早く読もうとは思っているのですが。多分かなり楽しんでしまいそうな予感があります。うーん、話しがそれた。結論としては子供に読み聞かせるのには良いと思うが、ひねた大人にはちょっともの足りません。でも子供の心を持った人にはお勧めでしょう。

ロンリーウーマン 高橋たか子 読了
(今日買った本:1冊 今月買った本:177冊 今年買った本:615冊 今年届いた目録:12冊)

2月20日(火)
せっかく早く帰ってきたのに爆睡してしまいました。
カモメに飛ぶことを教えたネコ ルイス・セブルベダ 白水社 読了。
Xの悲劇 エラリー・クイーン 創元推理文庫
いまさら感想を書くことさえ恥ずかしいものだが、読了後、これこそ本格推理小説なのだなあという感想を抱く。推理を明かにするのをもったいぶっているうちに新しい犠牲者がでてしまうのも定石通り?やはり探偵役のドルリー・レーンが良い。探偵役に魅力が無いと、面白さが半減してしまう。(その点、ネロウルフなんかはあまり好きではない) 俳優探偵と言うとわが国では中村雅楽を思い出すけれども、当然意識をしていたのだろう。
拳骨公子 三橋一夫 桃源社
主人公は前首相の息子の頓田力三。前首相に仕えていた奉公人(今はタクシー会社経営)の家に居候をして法律を勉強している。この力三(通称力さん)は無類の巨漢・怪力で話したり読書をしたりしているとやたらにものを殴る癖があった。ある時力さんが歩いていると中年男が殺されるのに行き会う。逃げる男を追いかけるが殴り合いの末逃がしてしまう。調べてみると近くの暴力団の子分らしい。追求しに出かけるが、どうもしらばくれて白状をしない。一方知り合いの斎田刑事の話では殺された中年男加田にはぐれた娘がいて、その娘に無心され加田はお金欲しさに空き巣にはいったらしいことがわかる。力さんはまじめな加田の働きぶりやぐれた娘のひどさを聞き、どうにも釈然としない。そしてその娘に会いに行くと、そこにまっていたのは愚連隊二人。その二人を叩きのめすとどうもその二人はある二人の男に関係があるらしい。さらに乗りかかった舟で調査を進める力さん。またしても暴力団が現れる・・。
不思議小説以外のいわゆる明朗小説の三橋一夫を読んだのは始めて。ユーモア長編とあるが、広義のミステリーではあろう。読みやすくて、キャラクターにも魅力があり、滅法面白い。その上には人間に対する著者の暖かい眼も注がれているのを感じる。少し前まで三橋一夫は不思議小説の作者であり、例えば春陽文庫なんかのその手の作品は見付けてもすべてスルーしてきたのだが、こんなに面白いのではほかにも読んでみたくなってしまう。とはいえここ数年来は古書価も高くなってきているし、文庫もめっきり見かけなくなってしまった。残念である。とにかく「持っていたい本」というより「読みたい本」という感じであった。
なお本書は大鴎さんよりいただいてしまいました。貴重なそして面白い本を本当にありがとうございました。
(今日買った本:0冊 今月買った本:176冊 今年買った本:614冊 今年届いた目録:12冊)
最近困るのは読みたい本がどこにあるのかわからない。昔買った本ならある程度場所がわかるのだけど、ここ2年間くらいに買った本はさっぱりである。偶然出てくるのを期待するか、もう1冊買ってしまうか。後者はできるだけ避けたい。天童荒太の「孤独な歌声」を読みたいのだけど、どこにあるのかわからない。BOOK OFFでいくらでも100円で売っているので、買いたい衝動にかられるが、際限無く本が増えるからなあ。それとSFなんかは縛りをかけてしまっている関係上、好きに本が読めない。読む順番が決まっているのでその本が出てこないと読めないのだ。もう15年来やっているのだけど、そろそろ限界を感じていて、やめようかなあと思ったりする。

2月19日(月)
やる気なしで早めに帰途に着く。
何もないであろう駅のBOOK OFF。
時の幻影館 横田順彌 双葉社 文庫しか持っていなかったのでちょっとうれしいかな。
dd謀殺の系譜 サンケイノベルス
殺意の構図 サンケイノベルス
大鴎さんよりいただいた三橋一夫「拳骨公子」読了。感想は後日。
(今日買った本:3冊 今月買った本:176冊 今年買った本:614冊 今年届いた目録:12冊)

2月18日(日)
引き続き買い物リスト。
家事をすませて用事で実家へ。あいかわらず途中でひっかかる奴。
1軒目 何もない。
殺人走査線 島田一男 青樹社 山前譲編 怪奇小説特集に載った短編ねらい。
だって買っちゃったんだもん 中村うさぎ 角川書店
富士山頂に燃ゆ 小林久三 青樹社 ちょっとSFっぽいものが収録されている。
フリーク・ザ・マイティ ロッドマン・フィルブリック 講談社
金星探検/真紅の帆 タイムライフ 前者はベリャーエフ後者がグリーン。後者の挿絵は初期の金子国義。昔の文学全集を改装したもの。基本的にはダブり。
2軒目 何もない。
気ちがいピエロ J・ジョバンニ ポケミス
復讐の狼 J・ジョバンニ 早川文庫NV すごい持っている気がする。
アマリリス号 ナタリー・バビット 福武書店
サトーリ 藤沢周 河出書房新社
3軒目 うむむ。
世界ベストミステリー50選上 光文社文庫
白百合館の変な人たち 森奈津子 プレリュード文庫
鬼流殺生祭 貫井徳郎 講談社ノベルス
黒死館殺人事件 小栗虫太郎 ポケミス
恋と吹雪と砲弾 壇一雄 桃源社
d悪を呼ぶ少年 トライオン 角川書店 再版とカバーががらりと違う初版
4軒目 一番なにもなかった。
謎のクルムクポポ 上田しげし 秋元文庫
dヂュマレスト26 創元推理文庫
さらば甘き口づけ J・クラムリー 早川書房 持っている気がする。小泉喜美子訳
5軒目 ひさしぶりだけど。
身の上相談の女 三好徹 講談社
廃流 斎藤肇 廣済堂文庫
荒野 高橋たか子 河出文庫
現代日本児童文学傑作選2 講談社文庫 いやなかなか見ない。
dグレイフラノの屍衣 ヘンリイ・スレッサー ハヤカワミステリ文庫
6軒目 近所の3冊100円をまた覗く。さすがに何も無い。
女刑事の死 ロス・トーマス 早川書房
偶然の犯罪 ジョン・ハットン 早川書房
黄金伝説 荒俣宏 集英社 持っているかな?
dメモリー・ゲーム 角川文庫 あああ、昨日買ったのに。同じ店で連続して買ってしまった。
生き残った者の掟 J・ジョバンニ 河出文庫
尼道二十万石 宮本昌孝 講談社文庫
Xの悲劇は読了しました。隆慶一郎はまだまだです。
(今日買った本:29冊 今月買った本:173冊 今年買った本:611冊 今年届いた目録:12冊)

2月17日(土)
眠いので買い物リストで勘弁してください。
近所のBOOK OFFで3冊100円セール。買わなくてもいい本までどかどか買う。あほみたい。
魔女 山本昌代 河出書房新社 これまた積んどくが何冊かあるな。
出口 尾辻克彦 講談社 少年とオブジェが10年以上積んどくだあ。
エヴァンゲリオンオリジナルT 富士見書房 シナリオ。何故こんなものまで買う?
お月さまへようこそ ジョン・パトリック・シャンリイ 白水社 戯曲
永遠の大道 G・カミングス 潮文社 浅野和三郎訳の復刻。
死後の世界 J・S・M・ワード 潮文社 浅野和三郎訳の復刻。
カモメに飛ぶことを教えた猫 ルイス・セブルベダ 白水社 寓話
セカンド・ネイチャー アリス・ホフマン 集英社
ドナルド・ダックの夢 フランク・チン 早川書房
灼熱戦線(上下) ウィルバー・スミス ベネッセ
ヒッチコック殺人事件 石沢英太郎 廣済堂ノベルス
UNKONWN 古処誠二 講談社ノベルス
黒い箱の館 本岡類 カッパノベルス
殺しの街 H・グールド 講談社文庫
ウルフ連続殺人 W・L・デアンドリア ベネッセ
PUZZLE 恩田陸 祥伝社文庫
d西遊妖猿伝6 諸星大二郎 双葉社 何巻を持っているのかわからなかったんだよ。
不知火・人魂・狐火 神田左京 中公文庫
太陽の下、三死体 J・サデュール 新潮文庫 現代SFの歴史ってこの人じゃなかったっけ?
32台のキャデラック J・ゴアス 福武文庫
色仕掛け闇の絵草子 多岐川恭 新潮文庫
メモリー・ゲーム ニッキ・フレンチ 角川文庫
死者の舞踏会 トニー・ヒラーマン ミステリアスプレス文庫 小泉喜美子訳。単行本持っている気がするけど。
流れ者 J・ジョバンニ 早川文庫NV MZTさんにつられる。でも何を持っているのか全然わからず。
特集本の雑誌1 角川文庫
雪之丞変化上 三上於兎吉 講談社大衆文学館
このミステリーを読め! 郷原宏 王様文庫
(今日買った本:27冊 今月買った本:144冊 今年買った本:582冊 今年届いた目録:12冊)

2月16日(金)
近所のBOOK OFFが単行本3冊1000円セールをやっていたので見に行く。
ルイス・キャロル伝(上) モートン・N・コーエン 河出書房新社 下巻がないので迷ったが定価が高い本なのでこの機会に買う。
ロシアの妖怪たち 斎藤君子 大修館書店 スズキコージの絵がいい味をだしている。
闇の中で シェイマス・ディーン 晶文社 新刊で出て気になっていた本。ガーディアン賞。
以上、3冊を新刊で買うと9400円。これが3冊で1000円だから貧乏人にはうれしいもんね。あとは100円コーナーで。
クルドの暗殺者(上) ハンター 新潮文庫 やっと見付けました。これでやっと新潮文庫の絶版4冊が揃った。ああ満足。
怪しみ 高橋たか子 新潮社
遠く、苦痛の谷を歩いている時 高橋たか子 講談社 カトリック小説かもしれん。
もう1軒、歩いて20分以上かかるBOOK OFFへ。
ウルトラQE 小学館文庫 やあウルトラシリーズおたくのおいらとしてはうれしい。古書価がつく本なのでいままで買っていなかったが、いざ1冊買えてみると他も欲しくなるなあ。上限定価くらいにしようかなあ。(それでもなかなか買えないけど)
明日から100円の本が3冊100円らしいので明日買えばいいや、ってな感じで帰る。
ネットで買った本
渡辺啓助集 東方社 収録作品は持っていないのでうれしい。500円だもの。
甲賀三郎集 東方社 「支倉事件」+短編1つ。
香山滋集 東方社 全集あるから要らない気もするけど、まあ勢いで。
d?世界の謎と神秘 黒沼健 平和新書 多分ダブリ。でも何故買ったかというと署名いりだから。黒沼健コレクターとしては欲しいじゃないですか。
(今日買った本:11冊 今月買った本:117冊 今年買った本:555冊 今年届いた目録:12冊)

2月15日(木)
溜池山王駅のワゴンで買う。
午後の恐竜 星新一 HSFS 駅のワゴンでHSFSを見付けたのは始めてだが、300円という中途半端な値付け。
ネタがないのでネットで買った本やその他送っていただいた本などまとめて。
捕獲された男 多岐川恭 
題名忘れた イヤーン・フラミンゴ この2冊は昨年の大晦日に届いたので正確には昨年の購入なのだけど、まあいいや。でも本がどっかいってわかんなくなっちゃった。(おいおい)
U路線の定期乗客 アブリーヌ 創元推理文庫 拾えなくてネットで買っちゃいました。
ABC辞典 津山紘一 何故か唯一縁が無くて拾えていなかった。つい購入。でもこれで完集。15年来くらいじゃん。
d孤独な獣 中田耕治 桃源社 持っているとは思わなんだ。大失敗。
怖い依頼人 多岐川恭 桃園書房
怪談全集歴史編 田中貢太郎 まさか持っていないよなあ。なんか見覚えがある気もするんだけど。考えるのよそう。
深海レンジャー部隊 ウォルトン 偕成社
こんなものだろうか。良くわかんなくなっちゃった。
安田ママさんから送っていただきました。あとM5のようです。でもなんだか高く買う気はしません。
生殖能力測定器
時間の果て
死の王と生命の女王
不時着した円盤の謎
燃え尽きた水星人
くりさんから送っていただきました。皆川博子はうれしいっす。早速読んじゃいました。
夜明けの舗道 グリアソン 角川文庫
海と十字架 皆川博子 偕成社
きばやしさんから送っていただきました。
霧子、閃く 多岐川恭 ケイブンシャノベルス
飲みに行ってしまったので何もできず。 
(今日買った本:16冊 今月買った本:106冊 今年買った本:544冊 今年届いた目録:12冊)

2月14日(水)
海と十字架 皆川博子 偕成社
親兄弟が切支丹で惨殺された主人公伊太は働かされていた港を仲間の弥吉と共に密航してマカオへ渡った。そこで大名の側室の忘れ形見でバテレンの僧侶となったマチアスと会う。最初は切支丹を嫌っていた伊太であるがやがてマチアスと共に航海術を学び船乗りを目指す。しかし悪人の黒市の陰謀で恩人の小鉄を殺され、伊太は日本へ戻った。そこで働きながら船乗りを夢見る伊太と、商人へ奉公しすっかり変わってしまった弥吉。そこへマカオにいるはずのマチアスが現れる。おりしも日本では切支丹への弾圧が激化して、マチアスの身を心配する伊太。ところがマチアスは飢饉の続く津軽へ流された切支丹村へ金を届けると言うのだ。伊太はしかたなくマチアスと同行し津軽を目指す。
そして二人が津軽で見たものは、鉱山へ連れていかれる切支丹の姿だった。
これは著者の処女出版である。ミステリーでも幻想でもないまごうかたないジュブナイル時代小説。もっとも時代小説も多くものしている著者であるから、こういった作品を書いているのも不思議ではない。切支丹弾圧の歴史を背景に生き生きと3人の少年の姿を対比させて描いている。こういった作品ではともすれば明確に出がちな説教臭さも比較的少なく、自然な形で著者のメッセージが読者に伝わる。自分が持つ皆川博子の作品イメージとは少し違うが、読みでがある骨太の力作であった。本作品は昭和50年代に偕成社文庫で再刊されているが、入手しやすいとは言いがたい。このレベルの作品が絶版であるのは惜しいことである。大人が読んでも十分に面白く、また心に染みる作品であるので、機会があればぜひ読んで欲しいものだ。なおこの本はくりさんに譲っていただいたものである。ありがとうございました。

通勤用には最近地酒のような本が続いていたのでたまにはヴィンテージワインでもと、「Xの悲劇」を取り出しました。なんとクイーンは大人になってからほとんど読んでいないのである。恥ずかしいが事実だからしかたない。なお昨日全く読めなかった吉原御免状はちょっとだけ読み進みました。
掲示板でSPOOKYさん(こんなへなちょこ日記&買い物リストを読んで頂いていたとは恐縮です)から小泉喜美子の訳書のリストのありかをおしえていただいた。今週末さっそく実家でHMMのバックナンバーをサルベージしなければ。それにしても実用書?の類まで訳していたとは。恐るべし小泉喜美子。なお明日も本は買わないと思います。それにしても小松左京マガジンってなんだ?
(今日買った本:0冊 今月買った本:90冊 今年買った本:528冊 今年届いた目録:12冊)

2月13日(火)
今日は寄れないと思っていた仕事先のBOOK OFFで買い物。
ただしいだじゃれの本 横田順彌 草土文化社
何がサミイを走らせるのか バッド・シュールバーグ 新書館 小泉喜美子訳。いったい何冊あるのだ。こうなったら訳書も集めたくなる。どこかに訳書リストはないものか。
ロンリーウーマン 高橋たか子 集英社文庫 読みたかったから
ガイア・ギア5 富野由悠紀 スニーカー文庫 5巻発見。残りあと4巻か。自分はkashibaさんよりひどく、著者の本は「リーンの翼」の1巻で止まっている。再開させるかな。
帰りはそれほど遅くなく9時半だったので、綱島のBOOK OFFを覗く。そんなに毎日のように見てもなにもないよ。
dd慶応ボーイ 戸板康二 河出書房新社
ビロードの悪魔 J・D・カー ハヤカワミステリ文庫 店員が棚に出したてを掻っ攫う。
海と十字架 皆川博子 偕成社 読了 感想は本屋には寄らないであろう明日にしたいと思います。
(今日買った本:6冊 今月買った本:90冊 今年買った本:528冊 今年届いた目録:12冊)

2月12日(月)
寝たり家事をしたり読書をしたり、一日外出せずに過ごす。
Windows2000もバックアップ用のCDRWも買ったのに全然セットアップしてないや。いかんなあ。
隆慶一郎全集はまだ「吉原御免状」を2/3くらい。予想に違わず面白い。
全然関係無いのだが「食いしん坊万歳」って松岡修造になったんだね。全然知らなかったけど。
現役時代はうちの会社の所属だったので、何となく親近感はあるのだが。さすがに国際プレーヤーだから英語はしゃべれるらしい。
目録が1つ届きました。
今週は仕事が忙しそうなので読書もできそうになくつらいです。
(今日買った本:0冊 今月買った本:84冊 今年買った本:522冊 今年届いた目録:12冊)

2月11日(日)
実家まわり。
家人の実家の近所のBOOK OFFを2軒。
1軒目。
死体は沈黙しない キャサリン・エアード ハヤカワミステリ文庫
狩りの時刻 戸川昌子 講談社
四次元立方体 アレックス・ガーランド アーティスト・ハウス
罪深き天使たち スーザン・ヒル 角川書店
d傷だらけの天使 市川森一 大和書房
ddddザ・スクープ 中央公論社 さすがにスルーしようかと思ったけど、つい買ってしまう。よく見かける本だなあ。
2軒目。
dその男キリイ ウェストレイク ハヤカワミステリ文庫
d樹液をすする私は虫の女 戸川純 ケイブンシャ文庫 前もここで買ったんだ。
追跡 リチャード・ユネキス すばる書房 外観がハヤカワノベルスそっくり。狙っているとしか思えん。第一期奇想天外に連載されていたもの。
ガラスの王 本岡類 実業之日本社 なんとなく気になっている著者であった。初めて買ってみました。(読んでみましたじゃないところがなんとも・・)
夜のロボット 増田みず子 講談社 大分著作が溜まってきてしまったなあ。「シングルセル」を最初に読もうか。
箱の夫 吉田知子 中央公論社 マイブームの吉田知子。久々にBOOK OFFの半額で購入したぜ。
実家からそんなに読めもしないのに本を持ってくる。少し持ってもいったのだが、帰りに買ったり持って帰ったのではちっとも本が減らない。家人の機嫌も直らない。持ってきたのは「吸血鬼幻想」(種村季弘)「澁澤龍彦全集2」「粕谷栄一詩集」「そうかもしれない、あるいは」(渡辺啓助詩集)「深夜放送のハプニング」(眉村卓)「わたしのメルヘン散歩」(矢川澄子)「狂熱のデュエット」(河野典生)「光の塔」(今日泊亜蘭)「魍魎の匣」(京極夏彦)「愛のゆくえ」(ブローティガン)「崖の館」(佐々木丸美)「ポセイドン変幻」(赤江瀑)、そして雑誌のis創刊号等。
読んでいるのは隆慶一郎全集の1巻。実家に目録が1つ届いていました。
(今日買った本:12冊 今月買った本:84冊 今年買った本:522冊 今年届いた目録:11冊)
無明長夜 吉田知子 新潮社
にわかにマイブームの著者の第一著作。再読である。特に良い印象はなかったのだけど、白梅軒の大熊さんの書き込みをきっかけに再読してみた。これが面白い。前読んだのは十数年前であるが年齢的にか精神的にか読書体験的にかわからないけど不充分だったのだろうか。読む時期によって印象ががらりとかわるのは良くあることで、どちらかというと若い頃読んだ本を後年再読するとがっかりするパターンは良くあるが、これは逆のパターン。表題作は昭和45年度の芥川賞受賞の中編で帯には三島由紀夫の選評がのっている。
寓話 ある書家とその子供の人生を寓話的に御伽噺的に語ったもの。わりあい普通に読めて面白い。
豊原 戦後すぐ樺太に残された母子の話し。引き上げ直前に母が死に、その回想が小説となっている。とにかく出てくる母が普通ではない。うまく表現できないが、この辺の変さが著者の本領発揮というところか。
海へ 架空の島の収容所の話し。ほとんどSFである。出てくる人間の描き方は筒井康隆を連想する。
静かな夏 これまた主人公の女が異常な人物。他人との関わりに関しての冷淡さは、今の時代ならこんな人物もいるんじゃないか、と思わせる。およそエンターテイメントではないが、無理やり分類するならサイコスリラーになるかもしれない。とにかく背筋が寒くなる。佳作。
終わりのない夜 一言で言うと夢道中小説。プロットなどないに等しく、いきあたりばったりにストーリー?展開し、読むものはイメージの奔流に飲みこまれるしかない。かなり読む人を選ぶかもしれない。ダメな人は全くダメなんじゃなかろうか。私は大好きなタイプの小説だ。簡単に書けそうに思えるが、テンションを維持してビジョンを展開していくのは並大抵ではない。これを読んで「第三の警官」を少しイメージした。
 これまた夢小説。今度は歯がモティーフというかキーワードになって妄想を展開させていったような小説。グロテスクさは前の短編にも増していて、気色悪さにぞっとする場面もある。この2編に関しては作者の妄想のウェーブに乗ってどこへともなく連れていかれる心地よさがある。小説としてはどうなんだろうか。象徴性とかあるのかもしれないけど、そんなものは考えては読んでいないし。まあいずれにせよ、好みの問題かもしれないが、俺は好きだな。
無明長夜 一番長い中編。前の2編が強烈だったので、普通に近い小説に感じた。主人公と故郷(疎開先)にある御本山との関わりを描いたもの。ただし主人公の性格は歪んでいて普通の人物ではない。内面描写が多いためもあるかもしれないが、少々かったるい気がしないでもない。小説としては象徴性を強く感じるし、いかにも芥川賞を取りそうな感じだ。異常さや、夢幻的なところは前の2編に比べるとおとなしく、いわゆる文学作品としても読めるものでもあろう。それでも奇妙さは全体に横溢していて、読むものをひきつける。
総体的に言って読み応えのある短編集であった。一言で言えば幻想小説集ということにもなるだろうが、個々の作品をとってみれば、奇妙な味だったりサイコスリラーだったり、夢小説だったり、SFだったり、さまざまである。色々な人に読んでもらって感想を聞きたい気もするが、反面広く受け入れられそうな作風とも思えない。いずれにせよもっと作品を読んでいきたいと思う。
なお書誌的なことを言えば、本書は新潮社から文庫化もされている。ほとんど見かけることのない本ではあるが、機会があればぜひ手にとっていただきたいものである。また著者はこの後も勢力的に著書を出しており、小説集も二桁を越えているはずだ。一部歴史小説もあるものの、基本的には奇作揃いらしいから読むのが楽しみである。

2月10日(土)
眼不足解消で一日中寝てしまいました。家人は出かけたけど、古書店まわりへは行かず。地元の2軒だけ、ちょっと用足しに出たついでに寄っておく。
一攫千金の夢 石川喬司編 集英社文庫 ギャンブル小説のアンソロジー
推理作家の裏側の裏 石沢英太郎 廣済堂文庫 没後に刊行されたエッセイ集。
異空間アドベンチャー 谷恒生 徳間文庫 これは学校図書の「パンドラの匣シリーズ」で都筑道夫等と一緒に刊行されたもので探していたもの。文庫になっていたのは知っていたが、なかなか縁がなかった。一応SFである。
タイムカプセルの秘密 ポール・アンダーソン フォア文庫 こんなの出ていたのか。文庫化だろうが、あなどれないなあ。
石の結社 荒巻義雄 実業之日本社 元版で帯つき。創作ノートつきだから。
殺意の風景 宮脇俊三 新潮社 泉鏡花賞受賞作。
「無明長夜」読了 感想は後日。さて次は何を読むかな。何を読むかを考えるのは楽しいことである。やっぱり隆慶一郎かなあ。でも手持ちが全集だから通勤中には重いしかさばるから読めないので、それだと並行して何か文庫か新書でも読まなきゃな。タリオンでも読むか?あれ、実家へ持ってっちゃったかな?
(今日買った本:6冊 今月買った本:72冊 今年届いた目録:10冊)

2月9日(金)
仕事途中で五反田のBOOK OFFを覗く
d裸の騎士と眠り姫 佐江衆一 文藝春秋 あ〜あ。ダブってしまった。持っているような気もしたので買おうかどうしょうか迷ったんだけど。
誰かいらないかなあ。
あの世からのことずて 松谷みよ子 筑摩書房 文庫版を持っている気もするが、署名本だったので。
黄金の女 藤原審爾 廣済堂ブルーブックス 短編集。
夜は飲み会で、遅くなる。珍しく六本木。麻布警察の前に報道陣が沢山いた。夜遅くなると電車が込むので電車の中では本が読めない。
明日から3連休であるが、古書展がないので行かなくて済んでほっとする。(ほっとするくらいなら行かなきゃいいんだけどね、病気だからさ)
そういえば無謀松さんのオフ会の案内が発表されている。給料日後でほっとするが、給料日後だからといって、来月もつらいのはかわんないんだけど。
(今日買った本:3冊 今月買った本:66冊 今年届いた目録:10冊)

2月8日(木)
仕事の合間に寄った中目黒のBOOK OFF
悪魔のような女 戸川昌子 講談社
夢女 戸川昌子 講談社
もう少し欲しい本があったが、仕事の荷物が入っていてかばんが破裂するので断念。残念。いつ読むねん。
午後からのアポの帰りにはkashibaさん血風の新橋のチャリティーワゴンを見学。ふーん。
石原知事の「断崖」の元版が100円で売っていたが、ものすごく真っ黒なくらい背やけしていたし、ノベルスで十分なのでやめておく。
でも変な本がまじっていてもおかしくはない雰囲気でした。へえ。
あと溜池山王の駅でもたまにやっているワゴンも覗くがこれは何もなし。まあ何もあったことはないけど。
サンプラザの目録が届いた。
「無明長夜」読書続行中。
(今日買った本:2冊 今月買った本:63冊 今年届いた目録:10冊)

2月7日(水)
雪が降る中ベローチェで読書する。今月は(たぶん来月はもっと)懐が非常に苦しいので、あまり本も買えず(冊数は買ってるか)ストレスがたまりそうである。その分読書で発散しなきゃ。(なんか違う気がする)
お届け物等やネットでの買い物が多少あるのだが、後日まとめてということで。
還れぬ旅 日野啓三 河出書房新社
小説の著作としては処女出版にあたる。表題作他、めぐらざる夏、喪われた道の3編を収録している。どの程度小説的な味付けがされているのかは判然としないが、基本的には私小説でどれも終戦前後の著者と思われる少年(青年?)が主人公。そうはいっても、著者の意図は別にして幻想的な読み方も可能なものではある。
還れぬ旅 戦時中、植民地にいた主人公が、現地で受験できるという特例措置で試験を受け東京の高校(現在の大學、東大?)に合格し、動員先の工場を休み、本土に渡ろうと港町へ出向く。しかしそこには本土へ渡る舟は軍が掌握し一般人が乗れる余地は無かった。主人公は古書店のおやじの知恵で、軍の少佐である同級生の父親に紹介してもらい、何とか高校へ向かおうとするのだった。
受験雑誌の切りぬきの中の写真でしか見たことの無い高校が、主人公の中で大きくふくれあがり、ひたすらにそれを求めゆく様は何かを追い求める作者の姿なのだろうか。しかし主人公の心の中の高校は実際の姿ではなく、あくまでも想像の世界の中の高校なのである。
めぐらざる夏 終戦日直後、北に赴任した父を待って、寄宿先の家にひとり残された主人公。軍隊がひきあげ進駐軍が来ると、現地人たちは自分を追い出しに来るに違いない。そう思った主人公は家の中に畳や箪笥や下駄箱を使って迷路をめぐらして要塞を作り上げる。侵入者が万一押し入ってきてもその眼を逃れるためである。しかし、その自分には安全であると思われる自称要塞もまた、砂上楼閣にも等しい幻想に過ぎないのだ。
喪われた道 終戦後本土に帰ってきた主人公は大學に入学する。そこで何故か時計台に登り、転落して足をいためる。足が多少良くなり病院を退院した主人公が寄宿先へ帰ってみると、懇意にしていた隣人の進駐軍将校の愛人が置手紙を置いて出ていったことを知る。主人公は訳のわからない焦燥感にかられ、その女の実家の港町へ向かって旅立つ。自分は何故その女を追っていくのか、自問自答する主人公。愛しているのか。自分の実家へ戻るのがいやなだけだったのか。
さて次に読む日野啓三は何でしょうか。多分「幻視の文学」か「漂白・北の火」あたりでしょうか。都市小説は遠い。
読み始めたのは吉田知子「無明長夜」で表題作は芥川賞受賞作。再読だがこれは面白い。明かに最初に読んだ時の感想とは違いそうだ。
目録が1つ。
(今日買った本:0冊 今月買った本:61冊 今年届いた目録:9冊)

2月6日(火)
仕事の合間に原宿のBOOK OFF
竜の年 ヨアンナ・ルドニャンスカ 未知谷
朱の奇跡 高木彬光 出版芸術社 前に本屋に注文出したら品切れといわれた本。
幽霊の血 同
d山鳴り 吉田知子 読売新聞社 なんでこんなのダブるかなあ。見覚えがあったような気がしたんだよな。誰かいらない?
風船ガムの少女 森内俊雄 福武出版 確認できないのだがこれも限りなくダブりのような気がする。
もうちょっと買いたい本もあったがカバンに入らないので我慢する。
家の駅のBOOK OFF
教育スケッチブック パウル・クレー 中央公論美術出版
クマのプーさんとぼく A・A・ミルン 晶文社
怪人対名探偵 芦辺拓 講談社ノベルス
蟹女 村田喜代子 文藝春秋
なんか去年に比べると目録の数が激減しているな。別にいいけど。
(今日買った本:9冊 今月買った本:61冊 今年届いた目録:9冊)
椿説泰西浪漫派文学談義 由良君美 青土社
著者の最初の著書になるのだろうか。ちょっとわからない。でも初期のものであることは間違い無かろう。1編だけ白水社の「現代イギリス幻想小説」の解説を改稿したものがあり全体から見るとやや違和感があるが、それ以外は一貫している。内容は17世紀から19世紀くらいまでの作家、評論家、画家、そして阿片等のカルチャー的なものまでを同一線上に並べ立体的に浪漫派というものを語ったもの。登場する作家は本書では重要な位置を占めるコールリッジ、ブレイクを先頭にワーズワース、ド・クィンシー他、哲学者評論家としてはヤコブ・ベーメ、スウェデンボリ、エドマンド・バーク、ウェインライト他、画家はゴヤ、ジョン・マーティン、ターナー、ピラネージ他。とにかく「ロマン派文学」の評論というと想像されるような文学作品を中心に語ったものではなく、作家本人の行動、周辺の状況や時代情勢等をおりまぜながら軽やかに語っていく。本当は増補版を読みたかったのだが、どうしても手に入らず元版で我慢。いつか増補版が入手できたら再読することにしよう。集中1編の幻想文学論は前述のようにもともとアンソロジーの解説文として書かれただけあって、コンパクトにイギリスの幻想文学の流れをまとめてイギリス幻想文学入門としては最適の一文。どこかで読めるようになってほしいものだ。
最後に「幻想の地下水脈」と名うたれたこの一章からちょっと長いが引用して終わりにしたい。
「幻想文学はゲテモノではない。むしろ、諷刺・幻想・ユートピアという三者は一体のものであって、この三者の想像力による燃焼こそ、すべての文学の生命を形ちづくり、推進するエネルギー源なのであって、とりわけ幻想性は文学的離陸の主翼なのである。文学が<虚構>であり、<フィクション>であって、良い意味での<絵そらごと>であるとすれば、その<虚>と<そら>にたいして、実体を凌ぐ影のありようの燃料を充填する不可思議な力こそ、幻想性なのである。<社会主義リアリズム>などという国家権力の光背がないと一人立ちもできないような糞リアリズムこそ、もともと文学という名の共和国では、正統の名にも価いしないドブネズミなのである。」
これ以上付け加えることなどありはしません。

2月5日(月)
会社を早めに出て話題の「渡辺啓助展」を見に行く。
会場では水彩の絵が10数点のほかに著作が一括して並べられていた。普段眼にすることは無い本がこれだけあるとなかなかに圧巻。いわゆる工芸品としての本の魅力とは異なるが、そのややチープな体裁や表紙絵などには門外漢ながらも強くひかれるだけのものはある。中で眼をひいたもののひとつに岩谷文庫がある。もう雑誌の付録にもならないくらいの薄い粗末な本でした。戦後間も無いころではありますが、これは残っていないだろうなあ、と思わせるものがあります。ちなみに自分が渡辺氏の本で持っているのは10冊にも満たないですし、読んだのもわずかに「鮮血洋燈」くらいという体たらくですが、今度また読んでみたいと思います。ちなみに「鮮血洋燈」は普通のスリラーでした。本はあまりに状態が悪かったので手放してしまいました。ちょっと後悔。でもそんなに珍しい本じゃないからね。他にも限定の豪華版や私家版とかあったが、手が出るものではなく、どうせこの金額を出すのなら絵が欲しいと思ったのでした。会場にて署名本を買う。
ネクメモア 渡辺啓助 東京創元社 正直この体裁でこの値段は高いと思うが、内容の充実等や発行部数を考えると仕方ないかもしれない。
第2会場では原稿や科学小説等が展示されているなんと古書店。聞くと定年退職後道楽でやっているとのことだが、家賃だけでも高そう。
ファザーランド・ジャンボリー 未生響 空中線書局 限定300部。工芸品の本として面白いので買ってみた。他にもシリーズで何冊かあるようなので、他も買ってみたい。
会場で会ったよしださんと1軒だけ地下鉄駅近くの古書店へ寄ってみる。挨拶がわりに買ったのは以下。
dササッサ谷の怪 ドイル 中公Cノベルス 帯つき100円だったので。
これでまっすぐかえるつもりだったが、自然に五反田のBOOK OFFへ足が向いてしまう。
黄色い犬 シムノン 旺文社文庫
これは「民俗学」ではない 小松和彦編 福武書店
いい映画を見に行こう 植草甚一 晶文社 BOOK OFFでスクラップブックを見たのは始めてかも。
新・夢十夜 芦原すなお 実業之日本社 幻想系短編集のようだ。初見。
d東京の幽霊 源氏鶏太 文藝春秋 せっかくだからダブらせる。kashibaさんいらないかな。
風の証言 鮎川哲也 毎日新聞社 後書きがついていてお得。
風のゆくえ 吉田知子 読売新聞社 注意していると吉田知子も結構落ちているもんである。
dddザ・スクープ クロフツ/クリスティ他 中央公論社 良くある本だなあ。
共生空間 高橋たか子 新潮社
他にも買おうか迷った本があったが、1000円以内に収めたくて断念。まあ重いし。
処分した冊数を超えてプラスになっちゃいました。短い夢だったぜ。
(今日買った本:12冊 今月買った本:52冊 今年届いた目録:9冊)

2月4日(日)
昼間は家の用事やら本の発送やらでつぶれる。本を49冊発送。今月はマイナスだぜ!
で、実家へ旅行のトランクを運搬。ついでに寄ってしまうBOOK OFF。
1軒目
骨の火 森内俊雄 文藝春秋 幻想文学誌でかつて倉阪さんがさじをなげていた幻想系でもなんでもない宗教小説だが、一応買って見る。
射G英雄伝1 金庸 徳間書店
2軒目
星の砦 芝田勝茂 理論社 
迷夢 司修 講談社 
クリスタルサイエンス 藤崎真吾 朝日ソノラマ 大森望氏の「凄い!凄い!凄すぎる!」という惹句の帯はぜひ欲しかったのだけど、100円の魅力には勝てず。
碧空 長野まゆみ 集英社
d世界SF大賞傑作選4 講談社文庫
d赤い鎧戸のかげで カーター・ディクスン ハヤカワミステリ文庫 初めてBOOK OFFでカーの絶版文庫を発見。妙に綺麗。
3軒目
夜の光に追われて 津島佑子 講談社 幻想系モード。文庫になっていた気がするが。高橋たか子「誘惑者」の単行本が100円で転がっていたが、いくらちょっと読み返したいからってこんなもの買っていられんと置いてくる。よしんば処分していたとしても文庫でいいや。
現代イギリス幻想小説集 井出弘之他編 鶴見書店 収録作はF・オブライエン、M・スパーク、J・スティーブンス、J・スタブスという立派なもの。編者の井出氏はゴシック叢書で何冊か訳しているはず。で初版が1975年でこの重版は1989年。14年かかっての再版だ。内容的には素晴らしいのだが、困ったことに本文が英語。オブライエンの短編なんて珍しいのに。がんばって読んでみようかなあ。
いつでもこの世は大霊界 森奈津子 レモン文庫
4軒目
d血の季節 小泉喜美子 早川書房 お気に入りの長編。何冊でも買うぞぉ。(なんで?)
グアヴァ園は大騒ぎ キラン・デサイ 新潮社 なんかドタバタコメディみたい。面白そう。
パパイラスの舟 小鷹信光 早川書房 おお、こいつはうれしいや。
パパはビリー・ズ・キックを捕まえられない ジャン・ヴォートラン 草思社 
利腕 ディック・フランシス ハヤカワミステリ文庫 早速買っておく。
d?殺意という名の家畜 河野典生 角川文庫
わたしの恋の物語 吉田知子 角川文庫 元版持っているはずなんだけどなあ。これは表紙が合田佐和子で素晴らしい。
燃える風 津島佑子 中公文庫
悪霊の城 角田喜久雄 春陽文庫
ファウファウ物語上下 富野由悠紀 角川文庫
5軒目
くじ引きのサービス券の期限が迫っていたので行く
てんたまおや知らズどっぺるげんげる 笙野頼子 講談社 ずっと買っている著者の本。
遥かなる男 三好徹 サンケイノベルス 
シングルセル 増田みず子 福武文庫 これは鏡花賞受賞作。
デンデラ野 山本昌代 新潮文庫 元版持っている気がすごくするんだけど。
二人がここにいる不思議 ブラッドベリ 新潮文庫
まだまだマイナスだぜ!
(今日買った本:27冊 今月買った本:40冊 今年届いた目録:9冊)
実家に帰って以下の本を持ってくる。時間がなかったので「メタリック」は発掘できず。
「京子変幻」出口裕弘「青い骨」吉村昭「使者」森内俊雄「猫族の結婚」佐江衆一「金井美恵子全短編1」「時のない国その他の国」津山紘一「天地玄黄」吉田知子「雪女」森万紀子「白い山」村田喜代子「無明長夜」吉田知子「遥かなる旅へ」長谷川修「空からくるもの」増田みず子「妖」圓地文子
で、いつ読むの?

2月3日(土)
ちょっと用事ででかけたついでに地元のBOOK OFFその他。
炎に絵を 陳瞬臣 出版芸術社 日下さんには本当に申し訳ないのだけど、ちょっと定価では買う気がしない。だって何種類もテキスト持っているんだもの。でも著作リストがついているから古本なら買うんだ。勝手なもんだね。さてミステリ完集へ向けチェックをはじめるとするか。
黄色い娼婦 森万紀子 文藝春秋 前から売っていたのはしっていたけど、基本的に「雪女」だけ押さえておけばいいやとおもっていた。でも話題に出たついでに買っておく。装丁は司修。
南海の迷路 デスモンド・バグリイ 早川文庫NV デビュー前の長編らしい。
d失われた遺産 ハインライン 早川文庫SF 
自由への一撃 扶桑社ミステリー ロバート・ブロックが収録されているとはね。
THE DIG A・D・フォスター メディアワークス
d?骨の城 高橋たか子 人文書院 絶対だぶりのはずなんだが。読みたくなったし、綺麗だし。
いつも心に好奇心! はやみねかおる 松原秀行 講談社
夜はずっとコンテンツの更新にはげむ。といっても実家の本棚の写真をアップしただけ。何の工夫も面白みもないなあ。
源氏鶏太やんなきゃ。
(今日買った本:8冊 今月買った本:13冊 今年届いた目録:9冊)

2月2日(金)
夜は飲んで帰りましたので買書はなし。
椿説泰西浪漫派文学談義 読了。感想を書こうと思ったが、本をどこに置いたかわかんなくなっちゃったので、また今度。
日野啓三の「還れぬ旅」を読み始める。どう考えても純文学だが。日野啓三は小説は全部読むつもりなのでいいんである。「風の地平」なんかも、結構面白かったような覚えがある。エンターテイメントではないんだけどね。著作の最初から順に読んでいるので、幻想系の作品にたどりつくのはいつの日のことやら。あと3,4冊は純文学が続いた気がする。「鉄の時代」か「迷路の王国」(エッセイだけど)でちょっと幻想が入るはず。そう言う意味では初期の評論の「幻視の文学」は読んでいない。本来ならこっちを読まなきゃいけなかったな。
(今日買った本:0冊 今月買った本:5冊 今年届いた目録:9冊)

2月1日(木)
仕事中に浦和に電話してみる。
全部はずれだ。10点以上注文したのになあ。まあいいや。こんなもんだろ。
土曜日はどうするか迷うところだ。
会社帰りに何となく駅のBOOK OFFに寄ってみる。
午後の坂道 森内俊雄 講談社 短編集。迷ったが、1つめの短編をちょろっと見ると幻想系らしいので買う。白梅軒のやり取りですっかり幻想系の血が騒いできました。買書が純文学系にシフトしそうな予感。しかし単純な奴だなあ、我ながら。
けもの道は暗い 辻井喬 角川文庫 せぞんの社長(今もそうだっけ)の短編集。幻想系の短編集である。先日元版を池袋で見かけたが重いので見送っていた。文庫で十分。
真夏の旗 三木卓 講談社文庫 少年小説かあ。
殺人のためのバッジ マッギヴァーン ハヤカワミステリ文庫 矢野浩三郎もこんなの訳していたんだ。
目録が1つ。注文するものありません。最近ほとんど買っていないのに毎回送ってもらって申し訳ないなあ。
北斎の扉 高橋克彦 天山文庫 幻想系とかを集めた短編集。ノーチェックだった。
(今日買った本:5冊 今月買った本:5冊 今年届いた目録:9冊)