3月31日(土)
下見していたBOOK OFF。
2001 日本SF作家クラブ編 早川書房 とにかく荒巻義雄の短編が読みたくて新刊で買おうと思っていたのでラッキー。
汝の隣人 後藤明生 河出書房新社 実験的作風で知られる著者だが、古本屋ではあまり見かけない。目録ではそこそこの値段で買えん。
錆色の女神 リンゼイ・デイヴィス 光文社文庫 1巻は持っていると思うけど違うかも。
チャイナホワイト トニー・ケンリック 角川文庫 何を持っているのかわからないケンリック。
誰がために爆弾は鳴る トニー・ケンリック 角川文庫
一寸の虫にも死者の魂 リチャード・T・コンロイ 創元推理文庫 浅倉久志訳というのがいいね。
インド展の憂鬱 同
五反田に行く。
世界鉄道推理傑作選1,2 小池滋編 講談社文庫
犯罪王モリアーティーの復讐(上下) ガードナー 講談社文庫 
犯罪王モリアーティーの生還(上下) ガードナー 講談社文庫 あっさり両方あたったので古書展の目録ではこの辺はみんな持っているのかと思ったら、かなり注文があったみたい。なんであたったんだろ。まあ良かったけど。
海のない港 牧逸馬 新潮社 戦前版の一人三人全集。選集でしかない戦後の河出版全集とは違い全16巻である。完本はそれなりの値段なので持っているのは函欠ばかりだが、これで5冊目くらいだろうか。牧逸馬編は始めてかもしれない。揃いはいまだに見たことがない。
紙の鏡 天沢退二郎 洛神書房 山梨シルクセンター出版かなんかの別の版で持っているような気がしてしかたない。評論集。
眉輪 野溝七生子 展望社 買わなきゃと思っていてすっかり忘れていた。見付けてラッキー。
遠い殺意 幾瀬勝彬 産報ノベルス 春陽文庫も持っていないので500円だが買っておく。井口泰子もあったが、文庫になっている本ばかり。
天使の殺人 辻真先 大和書房 500円だったので散々迷ったが、半額相当だから買っておく。最近話題にも出たし。
屍船 倉阪鬼一朗 徳間書店 倉阪さんの本まで古本で買っちゃいけないよね。でも異形コレクション掲載が多かったし。(いいわけ)
未来図の世界 小松左京 講談社 これまた持っている気がしてしようがない。SF評論もそこそこ入っている。
おっと危なく200冊を越えるところだったぜい。来月はもっと買わないようにしようっと。
読んでいるのは戸板康二の「ラッキーシート」。面白い。
実家へ帰ったついでにぽろぽろ本を持ってくる。どうせ読めないのにね。
家人は早速宮部みゆきの「模倣犯」の上巻を買っていた。初版で帯が変わらないうちに買わなきゃだめだ(何が?)、とアドバイス。
上巻しか見てないけど2段組み700ページ。両方会わせると2段組み1500ページくらいかな?圧倒される。宮部みゆきは実は「パーフェクトブルー」しか読んでいなかったりするし、読もうかな。本当は縛りをつけて刊行順と思っていたが、「魔術がささやく」がどこにあるのかわからない状態なので読めないのだ。古本屋で買えばいいといってもあるのをわざわざ買うのもねえ。天童荒太の「孤独の歌声」も読みたいんだけどさ。同じ理由でねえ。
(今日買った本:20冊 今月買った本:191冊 今年買った本:895冊)

3月30日(金)
駅のBOOK OFFで1冊だけ買う。
黎明に吼える 海渡英祐 徳間ノベルス 文庫になっていないみたい。歴史ミステリー。
買い物&夕飯に出かけた後、帰宅後に近所のBOOK OFF。
エリコ 谷甲州 早川書房
明日は全品半額らしい。下見だけして撤退。
(今日買った本:2冊 今月買った本:171冊 今年買った本:875冊)

3月29日(木)
キャプテン・フラカス(全3冊) テオフィル・ゴーティエ 岩波文庫
あらすじを書くとこんな感じ。主人公の没落貴族が、通りかかった旅芸人の一座の女優に恋心を感じ、立身のために一緒にパリを目指す。途中死んだ豪傑役の男に代わって豪士フラカスとして劇に出演することになった主人公のシゴニャック男爵は、相方の女優に横恋慕をするきざで高慢な公爵と決闘を演じたり、決闘に負けて復讐に燃える公爵との争いに巻き込まれていく。
男はあくまでも強く、女はあくまでも美しい。古き良き時代のエンターテインメント。ロマン派の旗手として著名な作者であるが、ここにはそのよってたつところが良く現れているようだ。そこここの建物や風物の描写は執拗で絵画的。現代の作品ではないからそれらがややかったるい気がしないでもないが、ストーリーはあくまでも前記のような血わき肉踊る荒唐無稽、勧善懲悪のエンターテイメントだから、読んでいても安心できる。
戦前から多くが田辺貞之助氏をはじめとする翻訳家の手で紹介され、現在では幻想的な短編で知られていると思われる著者であるが、長編はことほど左様に娯楽色の強い面白いものであった。古典だから現代のエンターテイメントを期待する向きにはお勧めしずらいが、古きを知るという意味で19世紀の娯楽小説もたまにはいいのではないだろうか。
なお本作品は丁度先月岩波文庫から復刊されたらしいので、まだ入手可能と思われる。怪奇短編を求める向きには教養文庫の3冊が入手が容易。
(今日買った本:0冊 今月買った本:169冊 今年買った本:873冊)

3月28日(水)
「キャピテン・フラカス」はやっと下巻に突入。月火と寝てしまったので全然進みませんでした。一応明日中には読み終わりたいと思っている。さて次は何を読みますか。
古書店より注文品が届く。
名作落語集 滑稽怪談編 成光館書店 目録購入。目次を見るとユーモア怪談落語集のようだ。面白そうかな?
読了が無いから買い物リストに終始しているなあ。こんな日記誰か読んでいる人がいるのかとも思うけど、自分のダブり本の検索には役立っているんだよね。ミスコン2は仕事が入りそうなので残念ながら行けそうもありません。来月は休出が多そうでいやだな。ゴールデンウィークは出たくないぞ。(もう1つ入っているんだけど)
(今日買った本:1冊 今月買った本:169冊 今年買った本:873冊)

3月27日(火)
bk1から本が届く。
黄金の川の王さま 青土社 注文してあった青土社版妖精文庫の残り。
ものぐさドラゴン 青土社 全部珍しい作品というわけにはいかないけど、ラインナップはいいと思う。売れなかったのかな?
旅のマント 青土社 
軽いお姫さま 青土社
SFマガジンとミステリマガジンを買う。両方とも普通の値段に戻っていて良かった。「怪」は最近の何冊か買っていないんだよね。
(今日買った本:6冊 今月買った本:168冊 今年買った本:872冊)

3月26日(月)
届いていた本がありました。
アンドロギュヌス 別冊幻想文学 基本的にはバックナンバーの増補で買っていなかったが、創作が増補されているようなので買っておく。同じ理由でクトゥルーと中井英夫のTは買っていない。今考えると内容に関わらず買っておけばよかったかなとも思う。でもこの本まさか買ってはいないと思うけど。ちょっといやな予感もしないでもない。
駅のBOOK OFFへ。
トマソン大図鑑 空の巻 赤瀬川原平編 ちくま文庫 「超芸術トマソン」は読んでいるので買おうとは思っていたのだが。
シマフクロウの森 香山彬子 講談社青い鳥文庫 懇意の古書店さんに教えてもらい出ているのは知っていたが初見。
チーターの草原 ヴィクター・カニング 新潮社 推理作家のジュビナイル冒険小説。副題はスマイラー少年の旅。こんな本が出ているのは
灰色雁の城 同             知りませんでしたが、全3冊揃ってました。とはいえカニングの推理小説自体持ってませんが。
隼のゆくえ 同              でも調べたら偕成社から再刊されてしかも現役みたい。やれやれ。
(今日買った本:6冊 今月買った本:162冊 今年買った本:866冊)

3月25日(日)
川口さんからメールをもらって、いわいさん、月うさぎさんらと目黒の寄生虫館へ。未読だが館長の本も持っているので一応一回くらいは行ってみたいところではあった。
感想としてはまあ一回でいいかな。生魚(特に淡水魚)は危ないことがわかりました。強烈な写真も何点か。うさぎさんが立体寄生虫Tシャツを買っていたのが印象的。
古書店を覗くが何も買わない。皆さんぼくに本を買わせたいらしいけど、ぼくはそんなにむやみやたらに本は買いませんよ。
お茶の後何故か焼肉屋で雑談。みなさんと話をするといつも思うのだけど、みんな本を良く読んでいるなあ。おいらは読んでいないなあ。ということでこれから読書をしたいと思います。
土日で読み終わりたかった「キャピテン・フラカス」も読書時間が全然とれずまだ中の前半。
古書店へ注文した本が届く。
定本小川未明小説全集1,2,4 講談社 ついに我慢できずバラに手をだす。揃いだと一番安くて6万。普通は8万から10万くらいもつく高い全集だから、注文中の3巻を合わせても一万いかないからまあいいといえばいいのだが。残りは5,6だがほとんど偶然に期待するしかない。特に6は無いだろうな。まあ仕方が無い。
無謀松さんのHPと月うさぎさんのHPをリンクしました。
(今日買った本:3冊 今月買った本:156冊 今年買った本:860冊)

3月24日(土)
本当は昨日初日の藤沢有隣堂古書まつりに行きたかったのだけど、仕事で行けなかったので嫁さんの実家へ行くついで(あくまでも古書まつりがついでね)に藤沢へ寄る。帰りは今までにないくらいの大渋滞。どうなっとんじゃい。
注文品の1つは家の近所の古書店の店頭にずーっとあった本で、安くなっていたので注文。店に置いてあると知らせがあったのであとで取りに行くことにする。もうひとつの岩波文庫の「フォースタス博士」ははずれ。残念。会場では以下の3点のみ買う。
ながいながい午睡 眉村卓 三一書房 大熊さんのHPでかなり文庫に収録されていない作品があるのを再認識したため買おうと思っていた本。あるもんだねえ。
星からの怪人 ホレシチューク 偕成社 他に2冊あってどちらも他の版で持っていたような気がして、迷って会場をうろついているうちに買われてしまいました。ちょっと残念。
飼育人間 大下宇陀児 光風社 3000円もしました。本当なら買うか買わないか境界線の値段ですが、怪奇長編とあったので買いました。殺人鬼の話らしいけど、怪奇っぽくないんだよな。
あとミステリ中心の出品店の店へ。めぼしいものはすべて会場へ持っていっているため、かなり歯抜け状態。
名探偵登場E ポケミス どの巻を持っているのかわかりません。以下は店頭100円本。
風は故郷へ向かう 三好徹 早川書房
黒い頭脳集団 佐賀潜 学研 もう買うまいと思っていた佐賀潜だが、出版社が学研だったので買ってみる。ぱらっと見たら企業小説みたい。買わなきゃよかったかな。
黄金艦隊の海 大須賀祥浩 講談社 第三十回乱歩賞で最終候補になった作品だそうです。
あとは茅ヶ崎と藤沢のBOOK OFF。眠いのでダブリはいちいちチェックしてません。きっと何冊かはダブリなんでしょう、どうせ。
dさすらいエマノン 梶尾真治 徳間書店 帯つきだったので買ってしまいました。
ふぁん太爺さんほら吹き夜話 横田順彌 集英社 堀晃解説つき
平成狸合戦ぽんぽこ 高畑勲 徳間書店
クォータームーン 中井拓志 角川ホラー文庫
世にも奇妙な物語 角川ホラー文庫
ターザンの帰還 バローズ 創元推理文庫
わが子は殺人者 P・クエンティン 創元推理文庫
革服の男 E・D・ホック 光文社文庫
ストーカーズ 友成純一 ハルキ・ホラー文庫
水域 森真沙子 角川ホラー文庫
名探偵登場 ウォルター・サタスウェイト 創元推理文庫
獣儀式 友成純一 幻冬舎アウトロー文庫 ショートショートが増補されているからさ。
少女怪談 学研M文庫 作品が増補されているからさ。
霊厳村 中原文夫 ハルキ・ホラー文庫
影が行く 創元推理文庫
鬼石 佐々木禎子 ハルキ・ホラー文庫
戦闘員ヴォルテ 谷甲州 デュアル文庫 大幅加筆訂正されているからさ。
闇の画廊 角川ホラー文庫
遺品 若竹七海 角川ホラー文庫
夢魔の降る夜 水見稜 早川文庫JA 単行本で読んでいますが。
思考機械の事件簿V フットレル 創元推理文庫
獅子座 藤雪夫・藤桂子 講談社 
黒水仙 同
黒い季節 沖方丁 角川書店 たまに見る本ですがなんか気になっていたので買う。
京極夏彦読本 超絶ミステリの世界 野崎六助 情報センター出版局
花と風の変奏曲 北宋社 アンソロジー。
ダークデイズ 橘恭介 角川書店 これも気になっていた本。
もっと幸福な一日 吉野朔美 大和書房 安田ママさんのお奨めする著者だけど、これはポエム絵本?(がらじゃないなあ)
マン島の黄金 クリスティー 早川書房
ここだけの話 ジュリアン・バーンズ 白水社
ゼロの誘い アンドリュー・ヴァクス 早川書房
ブラック・ダリア J・エルロイ 文春文庫 ユリイカの増刊で気になっていました。
ヒッチコックの卵 松岡弘一 青樹社 短編集です。
2重人間スポック ブリッシュ 早川文庫SF これはブリッシュのオリジナル作品。
媚薬 図子慧 角川ホラー文庫
黒白の囮 高木彬光 立風書房 黒白さんまだ買ってないですか?裏の推薦文が小泉喜美子だった。だからどうした。
ヘッドハンター(上下) マイケル・スレイド 創元ノベルス
ブラック・ハネムーン 戸川昌子 双葉文庫
(今日買った本:45冊 今月買った本:153冊 今年買った本:857冊)

3月23日(金)
今日も高田馬場だったが、新刊書店で下記を買った。
ジャーロ3号 せめてこの雑誌くらいリアルタイムで読もうかなあ。
SFJAPAN 3号 上と同じ。どちらも雑誌としては1500円と1600円で高いなあ。部数が少ないのかな。
あと会社の近所で下記だけ買う。
バカミスの世界 美術出版社
今日も飲み会で遅い。「キャピテン・フラカス」上は読み終わり、中に突入。ちょっと面白くなってきた。
古書Dさんから
黒い宇宙 あかね書房
満州神器殺人事件 楳本捨三 秀英書房 定価以下だからな。同時に注文した九鬼紫郎の時代小説は売りきれ。
ネットで下記を買う
ラッキーシート 戸板康二 講談社 これでM2かな。
(今日買った本:6冊 今月買った本:108冊 今年買った本:812冊)

3月22日(木)
高田馬場で仕事があったので駅前のBOOK OFFの1軒だけ寄る。
泥棒たちの昼休み 結城昌治 新潮社 遺作のようですね。
砂漠の千里眼 フリードリヒ・グラウザー 作品社 3冊目。2冊目はまだ買っていないんだ。種村季弘訳。
ダブル・オー・バック 稲見一良 大陸書房 ちょっと嬉しかったり。
上ヶ原爆笑大学 かんべむさし ヒューマガジン むさしキャンパス記の改訂新版。改稿されているとあったので買ってしまう。かんべむさしは「むさし片眼鏡」というエッセイ集をちょっと探しているんだけど、今に到るも未見。
夜はなんとなく飲み会に突入。
ジグソーハウスさんから本が届く。好評25%引きセール中でいろいろ。
わが大地のうた 河野典生 徳間書店 そうそうこれは持っていなかったんだ。あとは元版にこだわらなければ、大陸書房の芸能エッセイと「三匹の野良犬」かな?ということはM2?
塗りこめた声 曽野綾子 桃源社 探していたけどなかなか見つかんなかった。
車引殺人事件 戸板康二 河出書房新社  初版だと高いんだろうね。
いえの藝 戸板康二 文芸春秋新社 これでM3かしらん。
新宿警察 藤原審爾 双葉社 これって文庫になっているのと違うのかな?
恐怖を作る人々 林克也 講談社 石原博士の本には載っていた。なんでしょうかこれは。
砂の館 S・ウィンターズ 角川文庫 小泉喜美子訳 ネットでは結構売っている。
残念ながら鮮血洋燈は売りきれ。実はこの本前もジグソーさんから買っているんだけど、ちょっと気持ちの良い状態の本ではなかったため読了後処分してしまっていたのだ。もう1回買いなおすというのもまぬけな話なんだけど。まあいいや。内容的にはロマノフ王朝の財宝をめぐるスリラーで、傑作といいほどではなく、再読もしなさそうだし。 でも手元には置きたくなってしまった。でも2000円いないじゃないと買う気しないな。これロマンブックス版かなんかもあるからそっちでもいいんだけど。
(今日買った本:7冊 今月買った本:102冊 今年買った本:806冊)

3月21日(水)
家人の誕生日で自由が丘でディナー。ワインも入れると3万円近い。おいしいけど高いよな。やっぱり。
本当は早く仕事をあがってBへ行こうと思っていたが、遅くなり大急ぎで買おうと思っていた本を2冊だけ買う。
駅にいた蛸 眉村卓 集英社 文庫化されていないんだよね。
蓋のとれたビックリ箱 都筑道夫 光風社出版 奥付がとれているけど後書きがあるからね。
(今日買った本:2冊 今月買った本:91冊 今年買った本:795冊)

3月20日(火)
全国的に休みで一日家で過ごす。読書は昨日からテオフィル・ゴーティエの「キャピテン・フラカス」を読んでいるのだが、全く読み進めない。岩波文庫全3巻で合計700ページ程度なのだけど、最近ジュビナイル中心だったので、古典作品はなかなかのってこれない。一応ピカレスクロマン風の作品で19世紀フランスの基準ではエンターテインメントなのだろうが。こっちを読むため隆慶一郎の短編の読書はお休み。
そういえばe-bayのふしぎなふしぎな物語全4巻揃いは五万を超えて終わった。自分も10数年探してやっとこさ手に入れた本だし気持ちは十分わかるけど、そこまでは出せなかっただろうな。
明日は家人の誕生日なので自由が丘でフランス料理である。Bへ寄ろうかどうしようか。店頭本で買っておこうと思って買わなかった本があるんだよな。
(今日買った本:0冊 今月買った本:89冊 今年買った本:793冊)

3月19日(月)
やや忙しさも落ちついてきた。
自由が丘のBで先週迷って買わなかった本を買う。
團十郎切腹事件 戸板康二 講談社 貸し本流れで裏の見返しがぼろぼろだけれど、2000円だからまあいいや。
勢いで3冊ほど持っていない戸板の著作をネットにて注文。全部買えればテキスト的にはM2になるはず。実は大きな声では言えないが、短編をアンソロジーとかで読んでいる以外ちゃんと読んだことがなかったりもするんだけど。日下さんの企画で全作品の文庫化も一応見当されてはいるらしいし、集めなくてもいいような気もしないでもない。
気がついたらジャーロの3号も出ていた。買わなきゃいけないなあ。SFJAPANの3号も買っていないし。どっちも1600円。雑誌の値段じゃないよなあ。
幻想文学の最新号も出ているらしいが、未見。bk1で予約本と一緒に申し込んだが、配本直後のためか品切れ扱い。店頭注文ならまだしもネット注文という形態をとっているのなら在庫を持っていて欲しいなあ。ブックファーストにでも行くしかないか。そういえば58号と59号ってちゃんと読んでいないんだな。積んだ本にまぎれこんじゃってどこにあるのかわかんなくなっちゃっているんだ。
(今日買った本:1冊 今月買った本:89冊 今年買った本:793冊)

3月18日(日)
朝昼はオジヤをつくる。うーむ、我ながら良い出来だ。うまい。
昼間はずっと読書にいそしむ。ひさしぶりだぜ。こんなゆっくり本を読むのは。おかげで夕方に「かくれ里苦界行」を読了。
読了後、ベランダで夕陽を見ながら一服するが、格別の充実感と気持ちの良い読後感だ。全集の1巻はあと短編が8編ほど残っている。
家人が大分良くなったので、夜遅くなってから近所のBOOK OFF2件だけ見て廻る。
12のトイレ 村田喜代子 新潮社 まあ幻想系の短編集だろう。
dピーターパンの殺人 辻真先 大和書房 おーかわさん用。
真説ルパン対ホームズ 芦辺拓 原書房
海賊オッカムの至宝 プレストン&チャイルド 講談社 扶桑社で作品でてますね。
西条秀樹のおかげです 森奈津子 イーストプレス
魂込め 目取真俊 朝日新聞社 幻想系。
現代ソビエト文学18人集 新潮社 幻想系が入っているとは限らないのだが。
地底元年 原さとる 毎日新聞社 
ターンエーガンダム下 福井晴敏 ハルキノベルス 上を買わなきゃ。
スターリン暗殺計画 檜山良昭 双葉文庫
地獄の群集 J・ヒギンズ 河出文庫
妻を殺したかった男 P・ハイスミス 河出文庫 持っている可能性が高いのだけど。
孤独なる静寂 メリッサ・スコット 創元推理文庫
源氏物語人殺し絵巻 長尾誠夫 文春文庫
パーフェクト・マッチ ジル・マゴーン 創元推理文庫
怪奇小説集 遠藤周作 講談社文庫 買っていたっけ。
盗まれて 今邑彩 中公文庫 持っているかも。
標的 ブロンジーニ 徳間文庫 いったい徳間から何冊出ているんでしょうか。
空の果てまで 高橋たか子 新潮社
名探偵に名前はいらない 関川夏央 講談社
嵐の眼 J・ヒギンズ 早川書房
bk1から本が届く。金曜日の夜に注文したのに早い。
小松左京マガジン創刊号 イオ 同人誌やなあ。
幸福な王子 ワイルド 青土社 青土社版妖精文庫。遅まきながら購入。あと4冊は取り寄せ扱い。奥付を見てびっくり。今年の8月で出て2年か。ついこの間出た本だとおもっていたのに。
(今日買った本:23冊 今月買った本:88冊 今年買った本:792冊)

3月17日(土)
風邪で寝こんでいる家人のかわりに買い物。途中の古本屋で下記の3冊。200円。
永遠にはいきられない エド・ブキャナン ハヤカワミステリ文庫
風紋(上下) 乃南アサ 双葉文庫 
近所のBOOK OFFヘ行くと、100円の本が3冊100円である。ああ、買わなくていい本まで買ってしまう。
まちがい食品学 河野友美 中公文庫
食味往来 河野友美 中公文庫
保護鳥 小松左京 ケイブンシャ文庫
軌道傭兵3,4,5 谷甲州 中公Cノベルス 
「死霊」殺人事件 今邑彩 カッパノベルス
クロスファイア(上下) 宮部みゆき カッパノベルス
楽園ニュース デイヴィッド・ロッジ 白水社 コミックノベル。持っているかもしれないけど33円じゃあなあ。
野望 船山馨 三笠書房 河出書房新社で文庫化されているけどね。帯つきだし。
d黒い氷河 船山馨 三笠書房 ダブリだけど帯つきだからさ。
d螺旋階段 船山馨 双葉社 手持ちよりきれいだし。それにしてもこの間買ったばっかりなのになあ、
スキー的思考 笠井潔 光文社 スキーをやらないぼくがこんな本を買ってどうするんでしょうか。まあ笠井潔ですから。
島田荘司読本 原書房 著作リストがあるかと思いきや。ないやんけ。
d風の証言 鮎川哲也 毎日新聞社 あれれ。
はるかな町 三木卓 集英社 文庫を持っているような気がしてしかたがないのだが。
?と!の物語 吉田光彦画 アーク・コミニュケーションズ編 KKベストセラーズ たまに見る本であっても手にはとらないのだが、今日は何故か手にとって見ると、吉田光彦の立派な署名箋つき。虫のしらせかしらん。(何の虫?)
3冊100円のせいでたくさん本を買ってしまった。今月100冊いっちゃうかなあ。「隆慶一郎全集1巻」はサイズがサイズなのでなかなか読み終わりません。なんとか明日中に読み終わりたいものです。
黒白さんの飲み会には行きたかった。浦和は調べると1時間ちょっとで行けそうだし。最後まで迷ったが、家人が風邪で寝ていたのでやめておく。これで遊び呆けていたら人非人になってまう。
(今日買った本:21冊 今月買った本:65冊 今年買った本:769冊)

3月16日(金)
帰りに駅のBOOK OFFへ。
星に帰った少女 末吉暁子 偕成社文庫 解説の佐藤さとるが「わが幻覚のとき」とかあげているので買わなければいけない。
追跡者 P・クエンティン 創元推理文庫
食べられた男 阿刀田高 講談社文庫 この人は著作順に3,4冊は読んでいるのだが、印象にはあまり残っていない。また読みたくなった。
背徳の聖女 リーラ・セフタリ ロマン文庫 小鷹信光訳だなあ。
ウェットワーク フィリップ・ナットマン 文春文庫 ホラー。最近ぽこっと文春文庫からホラーが出ていて見逃せない。
ニッポン絶対絶命 辻真先 ソノラマ文庫
著者の作品でも初期になるのだろう。元版はサンヤングらしい。このシリーズ、副題に「〜ヤング」とかのっているのだが、さしずめ「冒険ヤング」にでもなろうか。文庫は「冒険」マークである。
番町(長太郎)、天才(秀男)、魔女(美音子)の3人がスパイが残していった細菌爆弾を使って国家を脅迫し、列車強盗、宝石泥棒、ホバークラフト乗っ取り等いたずらをするというトンデモ話。細菌爆弾は破裂すると10日で世界が全滅してしまうと言う恐ろしいものだ。国家機密として公安警察、ひょんなことからまきこまれた溝呂木警部と犬飼刑事が3人を追う。
文庫化にあたって全面的に改稿されたらしく、「当時はこう書いているが今ではこうだろう」というような著者のつっこみというか解説が随所にはさみこまれている。もし再刊ということになったらさらなる改稿をしなければならないだろう。著者の作品はいままで読んだ作品に照らしてもどれを読んでも一定の水準はクリアしていてまずまず面白いのが通例であるが、この作品もまずまず面白い。ただしさしさわりがあるといけないので詳細は省くが、ある戦時中の日本軍の某部隊の行為に関して茶化すような記述があり、その辺は不快。
(今日買った本:5冊 今月買った本:44冊 今年買った本:748冊)

3月15日(木)
仕事中にBOOK OFFを覗く。時間が10分もなかったので買ったのは下記のみ。
オウエンのために祈りを(上) J・アーヴィング 新潮社 「ガープの世界」が面白かったので昔から買っている。でも文庫になるんだろうな。
ぼくはスーパーマン新入生 B・ブリトゥン 文研出版 あと1冊あるんだっけ。
川をくだる旅 ロバート・ネイサン 文化出版局
スチューベンヴィルに住む主婦ミネルヴァは医者から死が近いことを告げられる。版で押されたような毎日、毎年を送っていたミネルヴァはこのままでは、良人のヘンリーに何もしたあげられないまま終わってしまうと思い、貯蓄をはたいて船を買い、ミズーリ河を下る旅に出かけようと思い立つ。不信に思いつつも従うヘンリー。船旅は長い間心に秘めてきたヘンリーの夢だったのだ。船旅の途中で道案内の必要さを悟ったヘンリーは途中の町で男を連れてくる。男の名前はモーティマー。またの名は死。モーティマーはひとりの若い女を連れてくる。女はノラといい、心臓を患っていた。ヘンリーはノラに魅力を感じ、ミネルヴァはヘンリーを気にしながらもモーティマーと行動をともにする。二人の老夫婦の行く末は?モーティマーの正体は?船旅は続く。
老夫婦の心の動き、死への想い、愛について等、細やかに描いていく、非常に象徴性の強い作品である。最後はまあそうなるだろうというような終わり方をするが、それはともかく心にしみる作品だ。年をとってからまた再読したい気もする。
(今日買った本:2冊 今月買った本:39冊 今年買った本:743冊)

3月14日(水)
虹の陥穽 大谷羊太郎 講談社文庫
水木は芸能プロの社長である。自ら見つけ出して育て、ようやく人気の出始めた自社のタレント折口の様子がおかしいのに気付く。水木が折口を問い詰めると、なんと年上の女に誘惑されて、アクシデントで殺人の現場に居合わせてしまったというのだ。スキャンダルがあるとたちまち人気が失墜してしまう芸能界。水木はその隠蔽をはかるが、謎の人物がその事件をねたにゆすりをかけてきた。仕方なく金をはらう水木であるが、一体誰にゆすられているのかを探り始める。そしてついにゆすりを行っている人物と折口を誘惑した女を見つけ出すが、目の前で女は飛び降り自殺をしてしまう。ますます立場が危なくなった折口。そしてゆすりを行っている人物には水木の暗い過去に関わっていたのだ。執念深く捜査をすすめる刑事の手で徐々にその事件の解明が進展を見せていく。
一言で言えば芸能界を舞台にしたサスペンスもの。最後にひねりを見せているが、まあさしてサプライズがあるわけではない。著者の作品を読むのは始めてである。本作は佳作とはいえないと思うが、まずまず読んでいる間は楽しめる。

ホワイトデイなので自由が丘でケーキを買う。いつも買う安くておいしい店は既に売りきれ状態。しかたなく高いほう店で買う。こっちは本店が銀座にあって結構高いからあまり買いたくないのだけど。ケーキ自体は上品でおいしいんだけどね。
Bを覗く。買ったのは下記の2冊。
日本売ります 小松左京 HSFS
歌手の視力 戸板康二 講談社 2000円とちょっと高め?でも劇場の迷子が帯つきとはいえ3000円つけているのにあいかわらずよく判らない値づけである。

大沢さんのHPで注文した本が届いた。
灰夜 大沢在昌 カッパノベルス 署名いり

e-bayで「ふしぎなふしぎな物語」4冊揃いが出ている。昔から「文庫やさん」には探求依頼を出していた本であるが、いったいいくらまでいくのだろうか。持っていなければ、自分だったら多分二万強までははりこむでしょうね。なお今現在は15000円くらいです。

文化出版局のネイサンを読んでいます。今日読了するか微妙なところ。
(今日買った本:3冊 今月買った本:37冊 今年買った本:741冊)

3月13日(火)
赤坂見附の本屋で1冊売れ残っていた岡本綺堂を買ってしまう。うーむ。初出が載っていないから再版にしようと思っていたのに。
それにしてもこの本は困ったことにどこの本屋にも売っておりません。ちくま文庫としては画期的な売れ行きなんじゃないか、配本が間に合わないんじゃないかと思わせる。とにかく氷川瓏が出るまでは買い続けなければならない。
岡本綺堂集 ちくま文庫
光文社文庫から気が違ったかのように山田風太郎ミステリー全集2冊と「猟奇」傑作選が出ていた。考えてみたら傑作選の今年出た2冊はまだ買っていないんだ。5冊買う持ち合わせがなかったので、また今度にする。山田風太郎は廣済堂文庫とかで読めるものも相当数含まれているようだが、忍法帖、明治ものに続いてミステリーもこういった形で一度まとまるのはとてもいいことだろう。テキスト的には手持ちで読めそうだが、とりあえず買わなければなるまい。背表紙タイトルはポイント数がでかくてインパクトが有る。表紙も山田風太郎らしくなく新鮮。厚い割に値段も安い。今度買います。ここでも日下さんが八面六臂の活躍。黒白さんの掲示板では飛鳥高の短編が再刊されるらしい。ミステリに疎いおいらにはよくわからんが、すごいことのようだ。ほかにも企画があるらしいし、いったいどうなってしまったのでしょうか。いずれにせよわれわれとしてはこれをチャンスとして新刊を買って、この風潮が続くように応援をしていくしかなかろう。
最近はぼやき日記から独り言日記になってきたでしょ、月うさぎさん。
大谷羊太郎「虹色の陥穽」はあと50ページ位で読み終わりそうなのでこれから読みたいと思います。それではおやすみなさい。
(今日買った本:1冊 今月買った本:34冊 今年買った本:738冊)

3月12日(月)
フリーク・ザ・マイティ ロッドマン・フィルブリック 講談社
映画「マイフレンドメモリー」の原作らしい。といってもそんな映画知らないんだけど。主人公は二人。語り手の学習障害児で体の大きなマックスと、成長障害で天才のケビン。二人はひょんなことから友達になり、マックスがケビンを肩車することによって大きな体と天才的な頭脳を持つ勇士フリークになる。そして王女の救出や龍退治の武者修業に出るのだ。といってもそれは二人の(主にケビン)の空想世界で、現実的には不良少年に襲われたり、マックスの父親で殺人者のケーンにつかまったりして、とにかくサスペンスフルな日常なのだ。二人の友情と、心の成長が、マックスを語り手にすることによって自然に読むものの心に染み込んでくる。著者は大人向けのミステリーやサスペンスも手がけているらしい。ともすれば抹香臭くなりそうな題材では有るが、ジュビナイルとして良く書けていて、なかなか面白い。向こうではベストセラーらしいが日本では今1つ評判を聞かない。まあ知らないだけかもしれないけど。ともあれ、忘れられるのは残念な佳作であった。ジュビナイルの友情物語といってひく人には向かないが、素直に楽しめる人には楽しいそして少し哀しい一時になるであろう。お勧めである。

渋谷の三省堂でちくま文庫の岡本綺堂を探すが見つからんなあ。そのかわり買わなかったけど、ボルヘスの「永遠の歴史」が文庫になっていた。一応探している本だったので目出度い。それにしても薄いなあ。筑摩叢書を文庫にして200ページって随分少ない気がするんだけど。本当に全部文章が入っているのかな?あとは早川書房の復刊も目に付いた。カーは表紙が変わっていないのがノスタルジック。「中継ステーション」とかも変わっていないけど、「捜査」は現代風な表紙に変わっていた。かなり思いきった復刊ラインナップですな。「捜査」なんてとても売れそうに思えないけど。「キャッチワールド」や「カエアンの聖衣」の復刊は目出度いね。「フェミニズムの帝国」なんかはちょっと意外。それにミステリアスプレスのウェストレイクが切れているとは思わなかった。これからも部数をある程度絞っても、順次復刊して欲しいものである。創元推理文庫も初期のミステリなんか出して欲しいな。翻訳権や翻訳の問題はあるのだろうけれども。岩波文庫なみになって欲しいものである。
大谷羊太郎を読んでます。上にあったから。
(今日買った本:0冊 今月買った本:33冊 今年買った本:737冊)

3月11日(日)
休出。浅草だったので行くと寄る歌舞伎本中心の古書店を覗く。
若狭湾の惨劇 水上勉 角川書店 写真入りでなかなか雰囲気のある造本。初刊本?100円。
媚薬 野原野枝美 MOE文庫 ちょっとSF入ってそうだったので。
ショウほど素敵な犯罪はない アメリカ探偵作家クラブ傑作選 ハヤカワミステリ文庫
帰りに家の駅の古書店へ。
d死体は沈黙しない エアード ハヤカワミステリ文庫 げげ、持っていやんの。
若狭幻想 水上勉 福武文庫 昔幻想文学誌にも書評が載っていたきがする。
北斗幻法狩り 生田直親 徳間ノベルス 架空戦記も多いが、そちらには手を出していない。
月山妖幻殺人行 生田直親 ケイブンシャノベルス オカルト探偵シリーズは以前より買っている。
いつかあなたは森に眠る 大石圭 河出書房新社 他の本がホラー系なのでこれは?ずっと売れ残っていたんだけど。
鳥とクジラと女をめぐる断片 アントニオ・タブッキ 青土社 100円で売る本じゃないよな。

「フリーク・ザ・マイティ」読了。感想は後日。「かくれ里苦界行」は面白いのだけど、時間がなくてなかなか読み進めない。
(今日買った本:9冊 今月買った本:33冊 今年買った本:737冊)

3月10日(土)
近所のBOOK OFF
星からきた少女 ヘンリー・ウィンターフェルト てのり文庫 かなり教訓臭の強そうなSFだ。
みどり色の目 宮崎惇 ポケットメイツ 鶴書房版も持っているんだが。
蜘蛛男 江戸川乱歩 創元推理文庫 挿絵が楽しい。
dアトリエ殺人事件 高原弘吉 コバルト文庫 持っているのがどこにあるのかわからないので読むために買う。
いつもの新横浜ペペに買い物に行き、本屋で以下を買う。
加田玲太郎全集 福永武彦 扶桑社文庫 至れり尽せりですが、桃源社版と福永武彦全小説を持っていますのでちょっといまいち。
二十世紀鉄火面 小栗虫太郎 扶桑社文庫 貴重なテキストが収録されていて買い。
横溝正史集 ちくま文庫 岡本綺堂まだ買っていないんですが。
身体がぼろぼろに疲れていたので帰って死んだように眠る。
(今日買った本:7冊 今月買った本:24冊 今年買った本:728冊)

3月9日(金)
SFエロチックの夜 福島正実編 秋田書店
いじわるな星 星新一 探検隊は地球に似た星を発見した。しかし何故か開発が進まない。星に隠された秘密は?
血と肉の愛情 筒井康隆 主人公が訪れたのは人肉嗜食が行われている星だった。その星での愛情とは相手を食べることだった。作者らしいカニバリズムテーマ。
ロマンチスト 福島正実 高速船運行中、クルーが嵐の中で旧時代のヨットを発見した。クルー達は逡巡の末、救助に向かうが・・。
比丘尼の死 小松左京 八百万比丘尼がテーマのしっとりとする短編。何回読んだかわからないが、名作には違いない。
ダービー異聞 石川喬司 著者の興味が如実に現れる、競馬を舞台にしたSF。
火星人の正体 矢野徹 エロチックSFミステリー。初出が不明だが多分初期の珍しい短編。単行本未収録かもしれない。
戦士たち 光瀬龍 人間の生体脳を移植された潜水艦と対潜哨戒艇との闘いを描く。
すべりこんだ男 眉村卓 普通のサラリーマンの日常にふと現れた次元の切れ目。そこに落ちこんだ主人公の取った行動とは?
消す 豊田有恒 唯物論をテーマにした短編。藤子不二雄Fに似た短編漫画がある。
ロボットの遺産 平井和正 ロボットへ遺産相続をするという前代未聞の訴訟の弁護を勤めることになった主人公。
アダムの裔 小松左京 著者のもう1つの面を発揮した傑作エロギャグSF。
抑制心 星新一 シチュエーションはマシスンの「地球最後の男」だな。
美しい芸術 河野典生 未来の日本は芸術区とされ、若者達が無軌道な毎日を送っていた。集中異彩を放つ短編である。終盤の説明的な終わり方はちょっと余計な気もする。佳作。
黒い嵐 福島正実 無軌道な子供たちを描いた短編。昨今ではあながち空想の世界ではなくなっているのが恐い。
第七燈台 石川喬司 短い割にしっとりとした読後感を感じさせるショートショート。
お玉熱演 筒井康隆 著者らしい登場人物で、まだ完全なSFのオチがついているが、もう少し後の時代であれば別の展開をさせたであろう。
再発 久野四郎 お気に入りの著者の短編。多分読むのは3回目だが、面白い。幻覚を使うのは著者の持ち味。
なんだか日本のこの時代のSFを読むのは本当に久しぶりの気がするが、懐かしくて面白い。多分にノスタルジックな気分が含まれているから公平に見て傑作ばかりとはいいがたいが、気楽に読めるし、まあまあ満足であった。集中ベストは河野典生。

本の感想が追いついてしまった。本を買うか読み終わるかしないとネタがないぞ。明日から何を書いたらいいのやら。
それにしても魔の1週間であった。そういえば日曜日も仕事である。うがが。
(今日買った本:0冊 今月買った本:17冊 今年買った本:721冊)

3月8日(木)
疲れがピーク。やっと「SFエロチックスの夜」を読み終わりそうです。さて次は何を読みますか。
ちくま文庫の「岡本綺堂」を買いたいのだが、なかなか売っていない上に猟奇の鉄人の掲示板に日下さんが初版は初出が抜けているとのことなので、せっかくだから再版を買いたい。青蛙房の作品集に入っていない作品もあるのかしらん。加田令太郎も小栗も買わなきゃね。でも本屋をやっている時間には帰れないんですけど。
(今日買った本:0冊 今月買った本:17冊 今年買った本:721冊)

3月7日(水)
ううついにタクシー帰りになってしまった。疲れたよぉ。というわけでこれを書いているのは木曜日なのでした。
古書店から本が届いておりました。
d贈り物 ブラッドベリ他 角川文庫 クリスマスストーリーのアンソロジー。全2冊の片方。これはいいアンソロジーですよ。だれかいりますか?
人形たちの夜 中井英夫 講談社文庫 何故かもっていなかった講談社文庫版。
SFファンタジー傑作選 福島正実編 旺文社文庫 収録作を見るとショッキングな出来事が。これって今読んでいる「SFエロチックスの夜」と同じじゃん!哀しいシンクロだぜ。半村良のエッセイが載っているのがせめてもの救い。
ドナルド・ダックの夢 フランク・チン 早川書房
帯には「チャイナタウンの少年が新年の夜に体験する不思議なタイムスリップ」とありますが、全然そんな小説ではありません。中国系でありながら中国人や中国的なものを嫌う主人公の少年が、19世紀に大陸横断鉄道工事に従事した中国人たちの姿を連夜夢に見ることによって、中国人としての誇りを取り戻すというものです。解説によれば脆弱な中国系アメリカ人批評家に対抗して書かれた小説だそうです。中に水滸伝の登場人物の幻影が出て来たり、幻想的な部分も無いではないのですが、著者は手法として象徴的に用いているだけで、意図としてはあくまでも前記のような内容なので、エンターテインメントとも言えないし、幻想系の小説とも言えない。分類するならちょっと幻想的な場面もある純文学であろう。まあチャイナタウンの風俗等も書かれていて、面白くもないこともないのですがね。ちなみに和田誠が表紙なのだが、内容にはもうひとつそぐわない気がします。それにしても中国人は食べるのが好きだねえ。この小説の中でも食べてばっかり。ぼくも中華料理は大好きなんだ。(だからどーした)
(今日買った本:3冊 今月買った本:17冊 今年買った本:721冊)

3月6日(火)
9時半過ぎに退社。今日は早いのぉ。でも疲れきっていて何もやる気がしません。
そういえばディックさんから本が届いていたのだった。
一匹の小さな蟲 西東登 毎日新聞社 自慢じゃないけど、1冊も読んだことありません。
スペース・1999−狂った宇宙!三笠書房 3冊しかないけど、あと1冊です。
失われた時間の鍵 ノートン 久保書店 あと 同位元素人間、超人間製造者、ロボット宇宙船、未知なる銀河航路の4冊のようです。でもC・E・メインは早川文庫SFで持っているからいまいち。何回かスルーもしているし。ウィリアムスンは欲しいかな。
月下の蘭 小泉喜美子 双葉社 やあ元版なのでうれしいっす。そういえばSPOOKYさんに教えてもらったミステリマガジンの小泉喜美子追悼特集を見たのだけど、ミステリは見たことがあるものが多い。教えてもらったノンフィクション2冊が無茶苦茶難しそうだなあ。
といって1日分の日記を終わるのでした。
大誘拐 天藤真 角川文庫
出獄直後の3人が日本随一の大富豪のおばあちゃんを誘拐する。しかし次第にそのおばあちゃんのペースにまきこまれ、逆におばあちゃんの指導の元、身代金100億円を要求することになった。警察とのやり取りは?身代金の受け渡しは?ほのぼのとしたユーモアに包まれつつ物語は大団円に向かっていく。
今更の読書ですが、これは面白かった。誘拐というどうにも面白くならなさそうなテーマでこんなにも面白くかけるとは素直に感心しました。また登場人物も基本的に悪人が出てこないので、殺伐とした小説を読んだ後には一服の清涼剤になるでしょうね。映画化もされ、角川文庫でこれだけは品切れにならなかったのもうなずけます。
(今日買った本:4冊 今月買った本:14冊 今年買った本:718冊)

3月5日(月)
11時半過ぎまで会社にいたので疲れた。最近いろいろあるなあ。ついてないというか。
くっそー、虎ノ門には狐か狸が棲んでいるに違いない。うん、きっとそうだ。
「ドナルドダックの夢」を読了したので、次は「SFエロチックの夜」という古めのアンソロジーにしました。既読のものがそこそこありますが、軽い読書にはいいかと。まだ1/3程度でやはり既読がそれなりにありますが、いやあ懐かしい楽しさですなあ。
そういえばkaluさんに送っていただいた本があります。ありがとうございました。どちらも探求書故、大変うれしゅうございます。このような本をポロリと見付けられてしまうとは、器が違いますね。
言語文化のフロンティア 由良君美 講談社学術文庫
気球に乗って五週間 ヴェルヌ パシフィカ

そういえばよしださんが安房直子がyahooで高値を呼んでいると仰っているが、昔では考えられません。児童文学系のファンタジーは一部を除くと古書価は存在しませんから。(yahooと古書価は全然違うけど) でも安房直子もそうですが、講談社文庫は児童文学のいいところを本当に沢山出しています。どのくらい在庫が生き残っているのかはわかりませんが、BOOK OFFでもカバーが変わってからのピンク背や変わる前の黄緑の本もそれなりにみかけます。ちなみに自分の児童文学ベストはやはり講談社文庫から出ている松谷みよ子の「ふたりのイーダ」ですね。テーマ性とそれを表現する手法の組み合わせでは奇跡とも言える作品でしょう。著名な作品ではあるし好き嫌いもあると思いますが、今までのところこれを越える児童文学を私は知りません。万が一未読の方がいたらぜひお奨めしたいですね。
ちなみに天沢退二郎の作品は児童文学の皮をかぶった詩作品と考えているので、自分的には児童文学の範疇には入れておりません。で話しは戻りますが安房直子読もうかな。3,4冊はあるんかな。(どこに?)文庫は講談社文庫とちくま文庫で出てたよね。ああ、でもそれよりさきに「冒険者たち」を読まなきゃいけないと思っているんだ。まだ本を買っていないけど。いつでもどこでもそれも100円で買えるからな。
ネタが無い割には結構文章書いたな。本の感想が2冊分たまってますが、このような漫文と違って時間が無いとかけません。また今度。
(今日買った本(いただいた本):2冊 今月買った本:10冊 今年買った本:714冊)

3月4日(日)
家人の買い物に付き合い、ついでに駅のBOOK OFF。
夜よシンバルをうち鳴らせ 中園英助 泰流社 戦争小説のようだがよくわからない。
危険な空間 マーガレット・マーヒー 岩波書店
dドナデュの遺書 シムノン 集英社 これは文庫になっていたよね。たしか。黒白さんいらないかな?
すわ郵便事故かと心配していた本は無事に届きました。中身はまた後日にでも。「ドナルドダックの夢」はあと50ページほど。
F1が開幕。シューマッハが快勝。フェラーリは昨年に引き続き快調だ。でも今年はジャガーが参戦しているのでそっちを応援しようかとも思う。車体はお約束で全体ではないがブリティッシュグリーンだし。野球ももうすぐ開幕。今年の西武はどうかしら。打線がなあ。
黒白さんに国土社のこどもSF全集をおさえてもらう。うれしいよお。
(今日買った本:3冊 今月買った本:8冊 今年買った本:712冊)

3月3日(土)
出かけたついでに近所のBOOK OFF。
黄金時代 寺山修司 河出文庫 戯曲以外の仕事がほとんどまとまっていないが、どこかでまとめてほしいものだ。
凶手 アンドリュー・ヴァクス 早川書房 文庫になっているのね。
関口堂書店で貼雜年譜を見る。復刻版すら実物を見る機会があるかどうかもわからないので興味深い。30万円と言うのは手作業を考えれば安いのかもしれないけど、絶対的に見ればやはり高い。どう考えても普通の人には本の値段じゃないな。ちなみに試しに欲しいなあ、と家人に言ったら、「買ったら離婚だ」といわれた。さもありなん。
でもあのテレビを見て注文する人も日本に数人はいるんだろうな。
(今日買った本:2冊 今月買った本:5冊 今年買った本:709冊)

3月2日(金)
またまた残業で駅についたのが11時半。合流した家人と食事して(といっても中華食堂だ)帰る。
結局読んでいるのは山の上から取った「ドナルドダックの夢」フランク・チン。
どう考えても純文学のような気がするのだが。こういうわけのわからない本はなんとなく早く読み終えたい。
どうも読みたい本が読めない、というのは間違っているよな。どこにあるかがわからないのも論外だが、著作順に読むとか、番号順に読むとかするのはもっと早く読める人のすることで、自分のような遅読の人間がやることじゃない。ミステリを読む数が多いのも、それが一因になっていることはいなめない。一部は、例えば皆川博子とか小池真理子とかは縛りをかけようとしているけれど、ミステリはほとんど縛りをかけていないので、それでもまあ読みたい本がよめる状態だ。おまけに全集とか巻数順に読んだりもしているし。ただひとつには蔵書が多すぎてどこから手をつけていいのかわからないというのも1つの要因だ。さあ種村季弘を読むぞ、とか山田正紀を読むぞ、とかSF文庫を読むぞ、とかいった場合、じゃあ何から読むの?というと躊躇する。なんでも読みゃあいいじゃんという答えもあるのだけどね。あと雑誌も問題で揃っているのは喜ばしいが、じゃあHMMとかSFMとか創刊号から読もうとすると、合わせて1000冊以上あるからな。毎年100冊読んでも10年だ。無理だよなあ。
それがまた本がどこにあるのかわからないという状態と組み合わさると、もう読みたい本が読めなくなるのである。例えば実家から山田正紀の「孔雀王」を持ってきたはいいが、買った本にうもれてどこにあるかがわからない。これじゃ本末転倒である。うむむ。もうこんな偏執狂的な縛りはやめようかと思う今日この頃。でももう10数年やっているんだよ。この読み方・・・。この年月はいったい何だったの?思いきりだな。こうなれば。全集の巻数順、雑誌の刊行順、叢書の刊行順というのはもうちょっと続けるとしても、著作順に関してはもうちょっと柔軟に考えようかな。
(今日買った本:0冊 今月買った本:3冊 今年買った本:707冊)

3月1日(木)
久々に会社を早めに(といっても7時半ごろだが)出る。本屋で下記を買う。
HMM 最近話題のカー特集。SFM。ユリイカ増刊エルロイ&ノワール特集。
ユリイカ買ったのは久々なような気がするなあ。買わなきゃいけないなあと思ってもつい買い逃してしまうことが多いのだけど。結局古書店でたいして安くない値段で買うことになるので最初に買っておけばいいのにと思う。
「大誘拐」読了。さて通勤用は何を読みますか。次に何を読もうか迷うときが一番楽しいんだよね。でも朝選ぼうとすると時間が無いから表面に出ているものしか選べない。読めるのは最近買ったものなかりという事態になってしまうのだ。ところで目録が今年はあまり来ないので数えるのはやめました。
(今日買った本:3冊 今月買った本:3冊 今年買った本:707冊)