5月27日(日)〜5月31日(木)
海外出張のためお休み。

5月26日(土)
朝一で神奈川古書展。たいしたものは何もなし。買ったのは以下のようなもの。
JJ氏の男子専科 スクラップブック10 晶文社
ニューロックの真実の世界 同21 
いい映画を見に行こう 同1
ぼくの東京案内 同19
ぼくの読書法 同6
ジャズは海をわたる 同26
マイルスとコルトレーンの日々 同15
植草甚一読本 晶文社 8冊バラのセット。何を持っているのか良くわからないのだが、多分持っていても1,2冊だろう。ジャスの巻なんて持っていても読みそうに無いのだけれど。前回4000円だったのが3000円に値下がりしていたのでつい買ってしまう。
五右衛門処刑 多岐川恭 桃源社 函帯。
dミシンと蝙蝠傘 稲垣足穂 中央公論社 失敗。さほど高かったわけじゃないけど、いやな予感がしたんだ。
形而上学者の性日記 コリン・ウィルソン ペヨトル工房
黒人作家短編集 早川書房 高い値段がついていることもあるが、今回は500円。幻想的な作品が含まれているといいのだが。
フォン・ライアン特急 D・ウェストハイマー ポケミス
破壊された男 ベスター HSFS 創元推理文庫版では2回読んだ大好きな気品。これは伊藤典夫訳でもう一回読もうかという気になった。
堰の水音 メアリ・インケイド ポケミス
銀星倶楽部8 帝都物語 ペヨトル工房 夜想も揃ってないが、こっちも持っているのは1,2冊。
フレンチ警部の多忙な休暇 クロフツ 創元推理文庫
新刊書店で
SFマガジン  珍しやキース・ロバーツ特集。昔「SFの本」にカイトマスターという短編が訳されていたな。
ミステリマガジン 野球ミステリ特集か。
届き物
イタリヤ紀行 サド 探していた本。数年前に出た本だが、買わないでいたら絶版になってしまった。結局目録買い。定価以下だけど。
流砂 ホルト 角川文庫 ちょいと探していた文庫。同時にこっちはもっと欲しかったヒラーマンの「祟り」を注文したが、こっちは売り切れ。
買い物リストに終始したが、自分は明日から海外出張なので、1週間ほど更新を停止します。
ミステリオペは結局読み終えることができず。あんな重たい本は持っていけませんので、6月に再開します。

(今日買った本21冊 今月買った本:158冊 今年買った本:1243冊)
あやや、150冊超えちゃった。無謀松さんの富山オフはどうだったのかな?日本一は氏の栄冠になったかな?

5月25日(金)
日曜から出張だってのに明日朝一で神奈川古書展に行くつもりでいます。一体何を考えているんでしょうか。
でも無○松さんの今月日本一の栄冠は決まったようなものなので、安心安心。
で、ミステリオペラの出張前の読了はピンチ!ぴんち!ピンチ!
明日は準備で忙しそうなのであんまり読めるとは思えん。今日徹夜しようかな。(絶対にできないな)
出張に持っていく本も決めなきゃね。わくわく。1日1冊はいるよな。(ほんとか?)
(今日買った本0冊 今月買った本:137冊 今年買った本:1222冊)

5月24日(木)
帰りは遅いし、本も読めないぜ。
昨日はわれながらなんだか変な日記になってしまったが、冷静に見るとばかみたいだなあ。
ということで買った本も無けりゃ、読んだ本もありません。今日読んだミステリオペラは30ページくらいでしょうか。カナダ出発まで残すところあと2.5日。まだ300ページ以上残っておりますので、もう絶望的です。早く旅行に持っていく本を選んだ方がいいかな?(これが楽しいんだけど、絶対に読み終わる分量じゃないんだよね。いつも半分も読みおわりゃしない)
新田次郎買わなきゃなあ。明日は給料日です。

(今日買った本0冊 今月買った本:137冊 今年買った本:1222冊)

5月23日(水)
朝のNHKで報じていたニュースにはらわたが煮え繰り返る。話題は22日の巨人戦。
ヤクルト2年目の藤井は8回まで巨人打線を1点に抑え、ヤクルトが8−1でリードしていた。事が起こったのは9回表。打席に藤井が入り、結果的に内野ゴロでチェンジだったのだが、その時巨人サイドから「大差でリードしているときに投手が打つのは侮辱だ。しかも全力で走るとはばかにしている。こういう状況のときはピッチングに専念するのがプロ野球の暗黙のルールだ」という意味のヤジが飛んだ。藤井は全力で走った後、こんなヤジをあびせられ、悔し涙を流した。(画面で本当に泣いていた) その裏の攻撃でホームランを打たれた後、四球を連発して点をうばわれ、結果的には勝ったものの、後味のわるい試合になった、というもの。

はっきりとした強い憤りを感じたね。要するに、
「ペーペーの分際で巨人様の打線を抑えているからって調子にのるんじゃねえぞ。巨人軍が日本のプロ野球のルールだ」
とでも言いたいんだろう。
へえへえ、巨人様が無いと日本のプロ野球はだめになりますよ。巨人様の言う通り。内野ゴロを打って一生懸命走るなんて無粋な真似でした。申し訳ありませんでしたね。けっ!
それにしても「大量リードのときはピッチャーは一生懸命バッティングをしてはいけない。全力疾走なんてもってのほか」などということがルールとして存在したなんて、不勉強な俺は知らなかったね。いやあすごいすごい。伊達に日本のプロ野球を背負ってないね。物知りだねえ、巨人さん。(暗黙のルールなんてものは、そもそもルールじゃないんじゃないか?)

札びら切ってなりふりかまわず選手を補強する巨人。野球協約を自らの勝手な解釈に曲解した江川事件からもう20年以上がたっているが(当時ライオンズファンだった俺は怒ったね)、巨人中心にプロ野球界があるという感覚は昔から全く変わっていないようだ。
職業野球であるからには結果が全てであり、みせることを第一義としていることはわかるが、スポーツマンであることには変わりはないはず。悪代官じゃあるまいし、ベンチにふんぞり返って悪意のあるヤジを言うより、観客は一生懸命プレイをする姿に感動を覚えるのじゃないのか?自分たちが負けている腹いせに一生懸命プレイすることを批判する、こんな傲慢なチームを生んでしまった日本のプロ野球はゆがんでいるとしか思えない。こんなチームプロ野球にいらない。

関連記事  http://sports.yahoo.co.jp/baseball/headlines/fuj/20010523/spo/12380000_fujispo037.html

ちなみに今日はヤクルトが巨人を圧勝。快哉を叫びました。ざまあみやがれ、すっとこどっこい、おととい来やがれってんだ。

ということで本の話題はなしです。
(今日買った本0冊 今月買った本:137冊 今年買った本:1222冊)

5月22日(火)
仕事しかしなかったので本当に書くことないぞ。おまけに傘を持っていなかったので帰りは駅から濡れて帰っちまったぜ。
昨日書いたように絵本の「ちびくろさんぼ」岩波書店版を読んで感想を書こうと思ったが、webでちびくろさんぼを検索すると山ほど出てくる。
かなり難しい問題をはらんだ本なので感想は書きにくいですな。
幼稚園の頃絵本で覚えているのは「ちびくろさんぼ」と古田足日の「ロボットカミイ」、それと作者はわからない「のこぎりざめととんかちざめ」という本。これは福音館から出ているレオポルド・ショヴォ−の本に同じようなタイトルの話があったような気がするので、それかもしれない。積読のまま読んでないので、今度読んでみよう。「ロボットカミイ」は数年前に35年ぶりくらいに再読し、大人の目で見るとちょっと説教臭いところはあるけれども、それなりの面白さを再確認。もしかするとウルトラシリーズとかと並んでSFが好きになった原点かも知れん。もちろん小学校に上がってからは、岩崎書店とかの洗礼は受けているのだけど。

(今日買った本0冊 今月買った本:137冊 今年買った本:1222冊)

5月21日(月)
今日は暑かった。じりじり太陽は照り付けるし、まるで夏だ。(まあ、本当は夏はもっと暑いんだが)
仕事上外回りをすることもままあるため、でぶにはつらい季節である。こういうときは逆に思いっきり体を動かして汗をかくのもいいものなのでいきなり志木の駅前で走り出そうかとも思ったが、仕事中にスーツでそんなことをしたら死ぬのでやめておく。何故日本人は夏でもスーツでネクタイなんでしょうか。一年中春先の陽気だったら快適なのに。季節感より快適さを求めたい、今日この頃。

今日の日記のためにとっておいた届き物。
宇宙の旅 ターナー 大正時代の科学読み物なんて何の意味があろうかとも思うが、SF作品への言及もあるらしいので買ってみた。

ベクシンスキー トレヴィル どちらも探求書。特にこっちはとても探していて買おうと思ったときにはトレヴィルが倒産していた。それでもピナコテカ・トレヴィルのシリーズとかはゾッキで買えたし、他の何冊かも定価くらいまでで買えて、特に欲しいものとしてこれが残っていた。こればかりはプレミア価格になってしまったが、ぱらっと見て買って正解と思った。再刊するとも思えないし、これは得がたい画集である。ゆっくりと鑑賞した上で感想等、買いてみたい。それにしてもこれはゾッキで流れたんかな。
アーサーラッカム トレヴィル いわずとしれた挿絵画家の軽便な画集。瀟洒というより、軽い。画面も小さいし、ちょっと物足りなさは残るが、まあしかたあるまい。
あとトレヴィルの画集で何冊かまだ欲しいものはあるが、一番欲しい何冊かは入手できた。あとは自然体で買うようにしよう。

ミステリオペラは250ページを超えて少しスピードアップ。カナダ前に読み終われる可能性が少し出てきたか。
新田次郎はカナダに持っていこうかなあ、どうしようかな。

最近行きつけの掲示板の書き込みが少なくて、ちょっとさびしい。自分自身書き込むことが減ったし。なんでかな。

さて明日は本当にネタがありません。掟破りの絵本を読もうかしらん。

(今日買った本3冊 今月買った本:137冊 今年買った本:1222冊)

5月20日(日)
郵便局ついでに近所のBOOK OFF
d髑髏検校 横溝正史 講談社大衆文学館
ディケンズ短編集 岩波文庫 多分ダブりだ。
モーゼの遺命 マー&ボールドウィン 徳間書店
鉄道諸国物語 小池滋編 彌生書房 鉄道アンソロジー
dガン・ロッカーのある書斎 稲見一良 角川書店 持っていないのはこれじゃなかったのか。
dよろずお直し業 草上仁 PHP 帯つきだったから。(をい!)
殺意の演奏 大谷羊太郎 講談社 乱歩賞。選考文つき。
d赤い真珠 仁木悦子 毎日新聞社 別に珍しい作品がはいっているわけではありませんが誰かいりますか?
アイガーサンクション トレヴァニアン TBS出版会
パリスケッチブック アーウィン・ショー サンリオ サンリオだから。
レスボスの女王 ジャン・シャロン 国書刊行会 訳者献呈入りだから
ダーティーハンター デイヴィッド・オズボーン ハヤカワノベルス
不作だし、ダブりが多い。不調である。
届いた本はあれど、日記のネタのため明日にでも書きましょ。

カナダに備えて買い物を少々。
あまり本も読めなかったが、ミステリオペラはやっと200が見えてきました。でもカナダ出発までに読み終わるのでしょうか。
あまりに読了が少ないから絵本でも読もうかなぁ。

(今日買った本21冊 今月買った本:134冊 今年買った本:1219冊)

5月19日(土)
よんどころない事情で家人の実家へ。
用事そのものは3時ごろ終了。本当は黒白さんの家へ遊びに行きたかったのだけれど。ご迷惑でなければ6月に遊んでくださいね。
5月中に使わなければならない福引で当たったサービス券があるBOOK OFFヘ。
真実はもっと怖い世界の名作 山口椿 徳間書店
余白の愛 小川洋子 福武書店 最近興味を持っている。
d罪なき者 ダヌンティオ ヘラルド出版
ホテル・アイリス 小川洋子 学研
父が消えた 尾辻克彦 文藝春秋社
ダンシングガールズ マーガレッド・アトウッド 白水社 持っている気がするぞぉ。
子供にしてあげたお話 してあげなかったお話 岸田今日子 大和書房 新装版。元版持っているような気が。
緑色研究(上下) 野阿梓 中央公論社 ちょっと苦手な著者。
ルームメイト 村田喜代子 文藝春秋社 ひそかに集め始めているのであった。
上弦の月を喰べる獅子 夢枕獏 早川書房 単行本で読みたくて。
新教養主義宣言 山形浩生 晶文社
ちなみにここのブックオフでは人文書院の黄金伝説が4冊揃って売っていた。前来た時もあったから、売れていないのか。持っていないなら絶対買いなんだけど、さすがに半額ではダブらせる気にはなりません。
もう1件ね。
新世界1th 長野まゆみ 河出書房新社 全5冊。
創元推理7 東京創元社 えー何号を持っていないのかぜんぜんわからないんですが。
逃げる女、追う女 浅黄斑 角川書店 なんとなく。
目黒の狂女 戸板康二 講談社 持っているはずだけど。
神戸暗黒街 福原心中 青山光二 光風社出版
陰陽寮 貳 富樫倫太郎 徳間ノベルス 
奥秩父狐火殺人事件 梶龍雄 講談社ノベルス
少女の空間 デュアル文庫
電撃戦隊チェンジマン 朝日ソノラマ ファンタスティックコレクション 昔はこのシリーズをたくさん持っていたものです。もっとも20年以上前だけどね。

今日はミステリオペラ1ページも読めませんでした。おしまい。
(おーかわさんの真似をしようかと思ったけど、やめ)
(今日買った本21冊 今月買った本:134冊 今年買った本:1219冊)

5月18日(金)
ネタがないので書いていなかった購入本を。しめて8000円くらい。なかなかに安い。
ゴッドマジンガー(全10巻) 角川文庫 あっはっは。
dからくり儀衛門 横田弘行 ソノラマ文庫 先日やっと見つけたとか書いていたのに注文してあったのを忘れていたんだ。
ターザンの凱歌 バローズ ハヤカワ文庫
渦動破壊者 スミス 創元推理文庫
地底怪獣マントラ 福島正実 ソノラマ文庫 dだと思う。
エネルギー救出作戦 堀晃 新潮文庫 多分dだろう。
お祖母ちゃんと宇宙海賊 マッコネル他 ハヤカワ文庫 処分本の買いなおし。
魔界住人 宮崎惇 双葉社 大陸文庫の元版。
悪魔の発明 ヴェルヌ 学研 何買ってんだか。
地底の探検 ヴェルヌ 学研 以下同文。
背後霊内申書 山中恒 旺文社
罪なき者を探せ ロイ・ヴィカーズ ポケミス
死と陽気な女 エリス・ピーターズ ポケミス
ソラリスの陽のもとに レム HSFS
この人を見よ ムアコック HSFS
殺すな 有馬頼義 講談社
霧に沈む戦艦未来の城 福田紀一 河出書房新社 持っている気がしてしょうがないんだが。
むさし片眼鏡 かんべむさし 講談社 これはずっと探していた本。未文庫化だからね。
天狗笑い 豊島与志雄童話集 晶文社 現役なんでしょうか。
魔法使いの伝記 佐野美津男 小峰書店 てのり文庫で出てるけどね。
アクエリアス・ミッション マーティン・ケイディン 旺文社 
オオカミがきた 三田村信行 私的な大血風。苦節10年くらいじゃなかろうか。

というわけでおしまい。
(今日買った本31冊 今月買った本:113冊 今年買った本:1198冊)

5月17日(木)
とりあえずBOOK OFFが開いている時間だったので寄る。
これといって買うものもないのだが、ぐるぐる回ると手元にはやはり何冊かの本。買う理由付けをしている自分を発見。
少年少女聖書物語 アンネ・デ・ブリース 白水社 カラー挿絵がいっぱいの豪華本。俺の生まれた年に出版された本だが、定価1500円もする。この頃ってSFMも250円か300円くらいだった気がするので、その伝でいくと4000円くらいになるのかな。
ねじれた夏 ウィロ・デイビス・ロバーツ 講談社 ジュブナイル。良く知らないけど著者はポー賞を2回とっている人らしい。
ひきさかれた天使 女刑事ペパー 二見サラブックス はじめて見たから。よしださんによると全2巻だって。
恋のメルヘン 立原えりか サンリオギフト文庫 ギフト文庫自体は2,3冊しか持っていないんだけど。立原えりか自身も思潮社や青土社の作品集を持っているものの、ほとんど読んでいないんだよね。
d高木家の惨劇 角田喜久雄 春陽文庫 BOOK OFFで見たのがもの珍しくてつい。
彩色江戸物売図絵 三谷一馬 中公文庫 考えてみると同じ文庫の「江戸商売図絵」は新刊で買って読んでいるのだった。(絵がメインだから読んでいるとはいいにくいかもしれないけど)
dニジンスキーの手 赤江瀑 角川文庫 珍しくも無い本だけれど、初版白背だったので、つい。カバー絵も違うんだね。そういえば講談社ノベルスで赤江瀑が出たらしいが、予想だにしない展開である。これから講談社ノベルスで新刊が出るのか?(ないない)
新しい読者層が生まれるかしら。

へっへっへ。買い物をすると日記がかけるぜ。(本当のことを言えば日記じゃなくて買い物リストだけどさ)

けえかほおこく その1

やまだまさき、の「みすてりおぺら」はやっと100ぺえじこえました。かなだえいくまえにぜんぶ、よみおわりたいです。あと10にちを、きってしまいました。

(今日買った本7冊 今月買った本:82冊 今年買った本:1167冊)

5月16日(水)
今日も飲みに行ったので遅くなる。で、昨日報告を温存しておいた届け物。これで数行かせげるな。(かせいでどうする)
夜の巣 樹下太郎 角川小説新書 オークションで入札したのも忘れていたら、安値で落ちてしまった。うれしいね。樹下太郎の著作リスト見てたら、著書タイトルで20冊以上持っていないな。

困った。買った本を書いたら、あとが書くことないよ。kashibaさんに続いて黒白さんも不定期更新を宣言された。毎日見に行くところだとちょっとさびしいけれど、時間が無い中で続けているのは大変だからな。フクさんもそうだし、よしださんなんか本当に尊敬してしまうな。おいらなんかキーボードに指をのせても、何にも動いてくれないもの。
(今日買った本1冊 今月買った本:75冊 今年買った本:1160冊)

5月15日(火)
川口さん、松本さん、無謀松さんと歓談。
川口さんが見つけてくれた本
小鳥の先生、ただいま診察中 横田順彌 くもん出版 著者がヨコジュンだから。お金を払うの忘れちゃった。今度渡しますね。
100万回生きたねこ 佐野洋子 講談社 原画展をやっていて、署名入りを横で売っていたため、ついふらふらと買ってしまう。まあ佐野洋子の絵は結構好きなので。
お届け本も1冊ありましたが、明日の日記のためにとっておきましょう。人間常に明日のことを考えて生きていかねばなりません。
「ミステリオペラ」はようやっと70ページを超えました。(ここのところ毎日どっかで書名を書いている気がするな)
今月は課題図書の新田次郎が残っているのでプレッシャーを感じてしまう遅読のおいらなのであった。

よしださんの日記のおまけ?に大爆笑。書影まで乗せているところがよしださんの懲り性が伺えます。見習っておもしろい日記が書きたいものです。でも想像力も文才もないからね。

昨日は日記をアップした後、自分のHPのコンテンツを本当に久々に見て回ったのだけど(本当に自分でも何書いたか忘れてやんの)、ちょっとひどいな。誤字脱字はともかくとして、後日掲載予定とかって、もう1年以上も何もやってないじゃんか。今回は本当に反省しました。これからは細々とでも更新していきたいと思います。(と、自分にまたプレッシャーをかけるのであった)
(今日買った本2冊 今月買った本:74冊 今年買った本:1159冊)

5月14日(月)
本屋も寄らず、読了本もないと、何も書くことが無いんですけど。
目録発行から散々遅れて申し込んだけど、サドの「イタリア紀行」が買えることになりました。
送料、振込み手数料合わせても定価の2割引だからよしとしましょう。
無謀松さんの購入数が現在自分を上回っていますが、未整理の本があるので実際はまだおいらの方が多い。ちぇっ。
ミステリオペラは予想以上に難物。なかなか勢いにのってこないせいもあるけれど、本がでかくて重いのもつらい。外出時にかばんにいれて、電車とか移動中の短い時間とかもなるべく本を読んだりするのだけど、でかくて重くて出す気にならない。座れていれば別なのだけど、立っていてしかも混んでいたりすると、とてもじゃないが、読む気になれんわい。考えてみたら模倣犯も大体同じ分量でしかも上下巻だから、多分通勤時に読むの大変に違いない。明日はラッシュアワー時に電車にのらなきゃいけないから、行きはきっと読めないな。
でもこれからしばらく読了できないと、毎日日記に何を書いたらいいのでしょうか。平日は本屋もあんまり寄る気ないんですけどね。
B生堂なんか毎日駅通っているのに、途中下車したのなんかこの2年で10回無いんじゃなかろうか。中目黒なんか外出中に寄る以外、途中下車したなんて1回もないや。みんな結構会社帰りに寄り道したり、遠征したりしてるようだけど、タフだなあ。真似できないや。

(今日買った本0冊 今月買った本:72冊 今年買った本:1157冊)

5月13日(日)
アンダンの騒乱 ボリス・ヴィアン 早川書房
帯の紹介を引用しよう。「謎のバルバランは誰の手に?親子二代にわたる奇妙キテレツな構想を、奔放な言語遊戯を駆使しバーレスクふうに描く処女小説!」帯背には「奇想天外な冒険譚」。
たしかにそんなふうなストーリーだけれども、上の紹介のうちうなずけるのは奇妙キテレツという部分だけ。言語遊戯ははっきり言って訳文からはあまり見えない。多分あるんだろうが、それを表現するのは「フィネガンズ・ウェイク」並みの訳文が必要だろう。で、内容であるが登場人物、ストーリー展開ともにまさしく「変!」である。貴族とその友人がいて、途中から現れた少佐とその友人4人と冒険を繰り広げ、地下室の中の海で出会った巨大根口クラゲを飼っている老人から(この老人は最後に重要な役で再登場する)渡された原稿から、実はこの冒険が親子二代にわたるものだったということがわかるというもの。ああ、何を書いているのだか自分でもわからない。まあとりあえず中で出てくるイメージ(地下室の血の海とか)は秀逸である。また登場人物も簡単にばたばた殺すし死ぬ。というか登場人物は人間というより駒の扱いしかされていない感じ。短い章の積み重ねでぐるんぐるん場面が変転するのでついていくのがとにかく大変だ。
とにかく伝統的な伝奇小説や冒険小説を期待すると見事な肩透かしをくわされる。スラップスティックという感じもしないでもないし。解説ではジャリの「フォーストロール博士」の影響が強いというが、「馬的思考」しか読んでいない身にとってはそれは何の意味ももたない。どうも煮え切らない感想であるが、夢幻的でつかみどころがない不思議な小説ではあった。他の作品もこんななのだろうか。戯作として発表したハードボイルドはそんなことはないのかな?
こんな状態ではおもしろいのかおもしろくないのかさっぱりわからないし、とても理解したとは言いがたく、また他の作品を読んだ後で読み返してみようか、とも思うのであった。というわけで、誰かこの本を読んで僕にこれはどんな話で、どこが面白いのか教えてくれ〜。

たまらずネットで検索したら他人様の感想を2件見つけました。とりあえず変とかわからないという感じが強いようです。

ネット書店から大量に本が届いたが、整理できないので買いリストはまた後で。とりあえず三田村信行の「オオカミがきた」が心底うれしいです。
あと昨日書き忘れていたものがありました。
dナボコフの1ダース ナボコフ サンリオ文庫 えーダブりではありますが、これは当初のSF文庫から文学の分類のほうへ編入された版であります。表紙も分類番号も異なります。ですの正確には全く同じ本ではありません。(だから買ったんだけどね) ちくま文庫でも再刊されているし、さらにはナボコフ短編全集が刊行された今となっては何の意味も持たない本でしょう。実は最近サンリオ文庫の新装版カバーが欲しくなっているのでした。何冊くらいあるのかな?

「ミステリオペラ」とりあえず読み始める準備をしました。
(今日買った本1冊 今月買った本:72冊 今年買った本:1157冊)

5月12日(土)
西部古書展だったが、注文品がはずれたので行く気をなくす。
yahooや目録買いをしたものなど。
殺人幻野 黒木曜之助
暗黒潮流 同
dd横を向く座標 同 3冊セットで購入。暗黒潮流がポリティカルフィクションの副題がついていたから。
美しき魔人 久米元一 偕成社 2000円出して買う本なのかしらん。
おけら紳士録 サッカレ 改造社 ちょいと高いが、平井程(呈)一訳で金光さんから岩波文庫とは別作品と聞いて買うことにしました。ぱらっと見た限りでは岩波のあの訳とは随分と違う平明な訳文のようである。
読心術 大泉黒石 萬里閣書房 小説かと思ったら、人間のしぐさや表情を見て、相手が何を考えているかを読み取ることをイラスト入りで解説したHow to本であった。著者の本は全集と桃源社の復刻以外には山の随筆を2冊もっているけれど、こんな本を書いているとは思わなかった。うーん。川口@白梅軒さん向けだとは思うけど。自分はというと・・読むのかな?小説は面白いんだけどね。
奈落殺人事件 戸板康二 文藝春秋新社 著者の本はM1。やはり予想通りトクマノベルスの「グリーン車」が残った。小泉喜美子とどっちがあがりが早いかな?
人語鳥大秘記 下村悦夫 実業之日本社 前から読みたいと思っていた本。
北町一郎と悪魔の殿堂はやはりはずれ。前者は別にいいけど、後者はやっぱり欲しいなあ。
新刊書店にて
城昌幸集 ちくま文庫 これは待ちに待った短編集。大切に読もう。みんな新刊で買おう!(説得力がないぜ)そうすれば続刊が出るぞ。あと2冊で掌編ミステリーは全部収録できるに違いない。
夜より他に聞くものなし 山田風太郎 光文社文庫 2巻まだ買ってないなあ。
あとはBOOK OFFをちょっと見る。
真夜中のおそろしい荷物 三田村信行 PHP
ヒトラー最後の亡霊 高山洋治 エイコーノベルス
吼える密林 南洋一郎 少年倶楽部文庫
dd赤い鎧戸のかげで カーター・ディクスン ハヤカワミステリ文庫 反射的に買ってしまう。基本的にカーの本は縁が無いのだけど、この本だけ縁があるなあ。
不良少年 結城昌治 中公文庫 著者の本をぜんぜん持っていないのに気づいた。これから力をいれることにする。
青龍、哭く 森詠 徳間書店
ダーウィンの使者(下) グレッグ・ベア ソニーマガジンズ
あやかし 宮部みゆき 角川書店
ヤミナベポリスのミイラ男 梶尾慎治 早川書房 持っているかも。
金曜日の別荘 モラヴィア 文藝春秋
若きウェルテルの怪死 梶龍雄 徳間文庫
容疑者たち 富島健夫 徳間文庫

アンダンの騒乱 読了。ミステリオペラに手を出しました。
(今日買った本22冊 今月買った本:71冊 今年買った本:1156冊)

5月11日(金)
帰りが遅く何もできず。
本の感想だけ。
「エンデュミオン エンデュミオン」 平谷美樹 ハルキノベルス
時は21世紀。人類は月へ進出し、基地エンデュミオンを建設していた。そこで発生する基地員の精神障害。それはエンデュミオン症候群と言われていた。また地球でも20世紀以降、各地で子供の殺人事件が発生し、犯人は一様に「エンデュミンを殺せ・・」という突然の啓示に突き動かされたものだった。そしてまたアメリカのカナダに近いメイプルヒルズでも事件がおきる。牧場の少年ヤンが命を狙われたのだ。それを守ろうとる母親アンナと思いを寄せるガードナー警部。一方20世紀のアポロ計画で飛行士を務めた男たちは月を目指して活動をはじめる。多くの人間を巻き込んで起きる怪異の正体は何か。
著者のかなり遅いデビュー作で、この後「エリ エリ」で小松左京賞を受賞しているのはご存知の通り。作風も多くの登場人物を配して巧みにストーリーを動かしていくところや、神をテーマにしたところなど、師匠と著者本人が言っている光瀬龍や小松左京との近さを感じるところではある。クライマックスの怪異描写等はキングタイプのホラー小説を書かせたらかなりのものができるのじゃないかと思わせるものがあった。ただ神、ひいては宗教を扱うにはやや皮相的な感じがしたのも事実である。このストーリーは無宗教の日本では展開できず、キリスト教国家を舞台にしない限り進めにくいし、中で仏教等もサイドストーリー的に出してはいるものの、添え物程度でストーリーに有機的にからんでいるとは思えない憾みがある。今後の作品で同テーマを扱う場合は、より思弁的に発展させていくことを期待する所以である。
結論としてやや気になるところはあるものの、描写もうまく骨太のストーリーを破綻無く進めるところは高く評価したい力作で一読の価値は充分あると言えよう。

(今日買った本:3冊 今月買った本:49冊 今年買った本:1134冊)

5月10日(木)
現在読書はボリス・ヴィアンのアンダンの騒乱です。だってミステリオペラはかばんに入らないんだもの。
購入本。
ニーベルゲンの城 宇神幸男 講談社 謎宮会の葉山さんの記事を読んでから読んでみたくなりました。でも1作目持っていないや。
花野 村田喜代子 講談社
風を聴く木 大木あまり ふらんす堂 誌画集
締め切り間近の本の注文出してたらこんな時間に・・。
本の感想を書く気力がありません。
今日はこれで勘弁してください。
(今日買った本:3冊 今月買った本:49冊 今年買った本:1134冊)

5月9日(水)
会社帰りに古本屋による。
ナルナルかぼちゃを守れ! かんべむさし 国土社 ジュブナイル。
以下は3冊200円でなんとなく。
噛む女 結城昌治 中央公論社 文庫持っているんだから(昔新刊で買ってそのままの気がする)いらないんだけどさ。
d熱海ハイウェイ殺人事件 川辺豊三 サンケイノベルス 
d海底5万マイル アダモフ 少年少女講談社文庫 背焼けが激しい。

「エンデュミオン エンデュミオン」やっと読了。感想は明日にでも。
さーて、次は何にしようかな。「ミステリオペラ」かな?でもあまり持ち歩きたいサイズじゃないからなるべく土日に読みたいから1冊はさみたいんだよねえ。

他に何か書くこと無いかなあと考えるが、無いので寝ることにします。
(今日買った本:4冊 今月買った本:46冊 今年買った本:1131冊)

5月8日(火)
急遽、松本さん、川口さんと飲みに行く。いやあ楽しかった。
松本さんから「恐竜一億年」を借りる。早く読まなきゃ。
東京堂で買い物。
幻想文学60号 やっと買えた。
パルプマガジン 荒俣宏 平凡社 値段の割に割合チープ。署名入り。
開封 高橋克彦 平凡社 SF,ホラーを少なくとも3冊は読んでいるが、どれも割合面白かったのを覚えている。署名入り。
鳥類学者のファンタジア 奥泉光 集英社 署名入り。あーあ、読まないうちにグランドミステリーまで文庫化されちゃったよ。
買った本は4冊でしたが、新刊は高いですのぉ。

おお、買い物リストで一日が終わる。
(今日買った本:4冊 今月買った本:42冊 今年買った本:1127冊)

5月7日(月)
予想通り仕事がたまっているわい。
帰りが遅くなったが、一応駅のBOOK OFFへ詣でる。
しかし買うものはなし。
現在昨日の作業の続きでoutlook,ieのバージョンアップ中。
outlookの新しいのは使い勝手が変わってしまい、とりあえず使いづらい。
まあ慣れの問題だろうけど。
ということで会社への行きかえりだけでは「エンデュミオン」は進まず、やっと半分過ぎたくらい。
明日は早く帰って読み終わりたいものだ。
目録注文は忘れてばかり。気が付くと締め切りになっているパターンが多い。届く目録が多いのも理由の一つだけれど、ずぼらなんだろうね
萬巻への注文も出さなきゃね。
届いている本は何冊かあるのだけど、整理が面倒なので後回しとしよう。へっ書くことがないぜ。

今日は携帯のメールアドレスを変更しました。だって出会いのメールやらチェーンメールやらぞろぞろ来るんだけど、受信にお金がかかっているらしいと聞いたから。何でわけのわからんメールを受信してそのお金まで払わなならんねん。これって暴力じゃないの?
(今日買った本:0冊 今月買った本:38冊 今年買った本:1123冊)

5月6日(日)
がーん。G/Wが終わってしまった。
結局読書も進まなければ、コンテンツの更新もできんかった。
今日はWindows2000にあげてみました。
TAのUSBドライバがうまくインストールできずに結構時間がかかっちまったぜ。
スキャナーその他の2000対応は後日だね。
近所のBOOK OFFが半額セールだったのでおーかわさんの頼まれ本を買いに行く。ついでに読みたい本を中心に買う。
ママの殺人招待状 水城雄 天山文庫 持っていないと思うのだが。最初の2冊しか読んでないけどデビュー作とか面白かったんだよね。
鼓動を盗む女 藤田宣水 集英社文庫 この本の東さんの解説を読んで「怨霊症候群」を探したのだった。
ペルソナ 三島由紀夫伝 猪瀬直樹 文春文庫
刺繍する少女 小川洋子 角川文庫 何か小川洋子の本が読みたくて。解説は飯島耕一だ。
表層生活 大岡玲 文芸春秋 持っている気がしてならないが。
もうひとりのわたし 岸田今日子 青土社 そういえば最新刊の井上雅彦のアンソロジーにも著者の短編が採られていたな。大和書房から何冊か出していたと思うが、なかなか暗い小説を書く人なのである。
ユートピア計画殺人事件 辻真先 日本経済新聞社 おーかわさん用。
頼まれた本だけ買っとけばいいのにね。どうしても他の本も買いたくなっちゃう。小さくて本当に何もないBOOK OFFなんだけどな。
そんなこんなで「エンデュミオン エンデュミオン」はまだ半分行かず。(今までエンディミオンだと思っていたけど、エンデュミオンでした)
明日は休み明けで仕事多そうだけど、読み終わるかな?
(今日買った本:7冊 今月買った本:38冊 今年買った本:1123冊)

5月5日(土)
朝4時半に起きて栃木県までハイキングに出かける。
昨日飲んで帰ってきた身にはちとつらい。
ま、天気も良く、初級コースで平坦な道だったので、楽々行程。ただし東武線で浅草から快速で片道2時間35分かかるのは辛かった。車中では読書をしようかと思ったが、眠くてダウン。本当は車のほうがいいのだが、渋滞するのはわかっていたので避けて電車。

昨日出掛けにぱらっと読んだ本の感想を。ようねんどうわだからな。
クリーニング屋のお月さま 坂東真砂子 理論社
著者の創作としては最初の本にあたる。品切れで入手は児童書だということもあり、比較的難しいのかもしれないが、図書館にはあるだろう。幼年童話なので5分間で読めてしまうが、一応ストーリーを紹介すると、こんな感じ。
主人公の少年がお母さんから筆箱用のお小遣いを1000円もらって買い物に行く途中、道端で月に会う。月は身体が汚れてきたのでクリーニング屋で洗ってもらいたいから道案内をせよ、という。少年は仕方なくクリーニング屋に連れていく。
この話に出てくる月はなかなか凶暴で、少年からお母さんにもらった小遣いは取り上げて返そうともしないし(恐喝ともいう)、クリーニング屋から出てきたと思ったら、お腹がすいたといって少年を食べようとしてどこまでも追いかけていくのだ。
どうも作者は最初寺村輝夫(「ぼくは王さま」の著者ね)の主催する同人誌に発表していたらしく、ナンセンス味を出そうということのようだ。まあ小さな子供に語り聞かせるのにふさわしい話かどうかはともかく、ちょっと変わった話ではありました。

読書は「エンディミオン エンディミオン」を読んでますが、なかなか進みません。
(今日買った本:0冊 今月買った本:31冊 今年買った本:1116冊)

5月4日(金)
黒い家 貴志祐介 角川書店
過去のベストセラー。「リング」と並んでホラーとしてのマーケットを確立したほどのヒットをとばした。本自体は刊行当時に買っていたのだが、今まで寝かせておりました。今頃この本を読んでいる人がいるのでしょうか。
ストーリーは映画にもなっているし今更説明するまでもないのでしょうが、保険会社の支払い査定業務を行っている主人公が、京都府内のある黒い家に呼ばれ、子供の首吊り死体の第1発見者にさせられるところから始まる。その時の印象で、その家の主人が子供を殺したのではないかと疑いを抱き続ける。子供は殺人だったのか?殺したのはだれだったのか?事件は意外な方向へ動き始める。
うーん。ホラー小説対象受賞作なのだが、恐怖小説であっても、怪奇小説ではない。好み的にはホラーはスーパーナチュラルだと思っているので、面白いのだけれども、ホラーとしてはちょっと好みからははずれる。サイコサスペンスとしてミステリ系の賞ならば納得できるのだけれど。でもサイコにしたことでリアリティはより直裁に出たのかもしれないし、今回の題材は著者の勤務経験が生かされていて、はなはだ現実的な著述を行っているので、作品世界にはあっているのかもしれない。とはいえ、ベストセラーになるのは理解できるとても面白い作品であるのは確かだ。作品の価値そのものとは関係ないけれども、生命保険についてはなんだか考えさせられるものがあった。

夜は川口さんらと飲み会。例によって楽しい時間でした。本が3冊減ったのでそれも目出度い。
(今日買った本:0冊 今月買った本:31冊 今年買った本:1116冊)

5月3日(木)
うーむ。今日は書くことがないぞ。
「黒い家」はまだ読み終わってないし。
本も買っていない。
カレーを煮こんでいて、そろそろ食べようかと思っているところ。
そういや、実家に帰ったらまだ前の住所のままで目録が何通か来ていた。
サンシャインなんかもう終わっているじゃん。
月の輪の注文は既に売切れだったみたい。ちょっと遅かったししょうがないな。「悪魔の殿堂」は欲しかったけど。「奈落殺人事件」も欲しかったなあ。まだM2のままか。なんとなくこっちより、トクマノベルスがきつそうな気がしている。
あと某合同目録で三橋一夫の戦時中の著作が出ていて声が出ないくらいびっくりたまげたけど、これもはずれだろうね。50人くらい注文入りそうだものな。読むだけでも読んでみたいけど。国会図書館にもないんだろうな。
ということでおしまい。
(今日買った本:0冊 今月買った本:31冊 今年買った本:1116冊)

5月2日(水)
実家へ本の運搬。実家でも床が抜けると文句を言われる。やっぱそうだよな。
でも帰りに本を買ったので、結局今の家の本は減らない。俺の辞書に『学習機能』という文字はないのか?
1軒目
蘇州狐妖記2 真樹操 徳間ノベルス 1を探さなきゃね。
黄金虫はどこだ 井口泰子 ベストセラーズ ケイブンシャ文庫の「ファラオ殺人事件」と一緒のはずだ。ということはいらないはずだ。
dメグレと死体刑事 シムノン 読売新聞社 kaluさん、ダブリましたがまだお入用でしょうか?
天然理科少年 長野まゆみ 角川書店
天国への自動階段 作場知生 新樹社
現代アメリカ小説 マルカム・ブラッドベリ 彩流社 平凡社から小説出していたはずだけど。
d満潮 マンディアルグ 河出書房新社 100円で売る本じゃないぜ。
d影の獄にて ヴァン・デル・ポスト 思索社 月うさぎさんに押しつける予定。
散りしかたみに 近藤史緒 角川書店
まあ、シムノンが良かったくらいか。
2件目
ウルフ谷の兄弟 デーナ・ブルッキンズ 評論社
福原心中 青山光二 光風社書店 ミステリ?
d風葬歌の調べ 赤江爆 実業之日本社 帯がほしかったのさ。
ご注意あそばせ 唐十郎 河出書房新社 表紙は四谷シモンの人形。
麦の海に沈む果実 恩田陸 講談社
スパイダーワールド コリン・ウィルスン 講談社ノベルス
眼中の悪魔 山田風太郎 光文社文庫 あああ、新刊で買う前に買ってしまいました。ごめんなさい。
走れ、はやて 相良俊輔 ソノラマ文庫 ソノラマ文庫の古いのがまとまって出てた。他にもあるか、あったかした可能性はある。買った以外では加納一朗の初期のSF初版があったが、意味がないので買わず。
d海底基地SOS 高橋泰邦 ソノラマ文庫
黄色のバット 杉森久英 ソノラマ文庫 
からくり儀右衛門 横田弘行 ソノラマ文庫 これはちょっと欲しかった本。
d死を呼ぶクイズ 幾瀬勝彬 春陽文庫 誰かいらんかあ。
ソノラマがまあまあ。半額本多くて会計が高い。
3軒目
ドードー鳥の飼育 薄井ゆうじ 集英社 もしかしたら持っているかもしれない。
鎖された旅券 本岡類 文藝春秋 読まないうちにたまっちゃうぞ。
碧の殺意 津野創一 双葉社
幽霊は足あとを残す 小池壮彦 扶桑社 これも持っているかもしれないが、一応買っておく。
dゴーレム グスタフ・マイリンク 河出書房新社 100円で売る本じゃないぞ。
d妖魔の潜む沼 シマック 創元推理文庫
d宇宙からの訪問者 シマック 創元推理文庫
d超越の儀式 シマック 創元推理文庫 3冊ならんでいたのでつい買ってしまう。
神の系譜1竜の封印 西風隆介 徳間ノベルス 裏表紙に筒井康隆、高橋克彦らの推薦あり。
邪神帝国 朝松健 早川文庫JA
ダブリとか持っているかも知れない本が多い。いかん。また持病のしゃくが・・・。

で、感想を1冊。
朝までに 森内俊雄 福武書店
伴侶 隣家で人死にが出て、その家に面した窓から蝿が来て首にとまってなんだか気持ち悪いなぁという話。
足が濡れている デパートを歩いている時に記憶が飛んで、万引きをしたという想念にとりつかれた男の話。
夫婦 新婚時代の妻の行動に不信を抱く良人の話。
灰の日 昔つきあっていた女の葬式に招待されて葛西の街を歩く男の話。
四旬節 精神の安定を欠いて精神病院に通う男の基督教からの救済。私小説風。
I (アイ) パチンコ屋に勤めるクリスチャンの中年男の話。
風の墓 子供を医者に予防注射に連れていき、思い出にふける。金魚やイモリを飲み込む回想が或る。(だからどうということはないが)
朝までに 近所に痴漢が出て、自分も昔同じようなことを企てたことがあるということを思い出す男の話。
遮断機がある道で 言葉遊び等もあるとっちらかった印象の或る幻想小説。あえて言うなら少々粘着質な中期の筒井康隆といった感じか。
最後の1篇を残してうーむ、やはり純文学集であったかと思ったが、最後は幻想小説であった。はっきり言って最後の1篇は他と比べるとかなり異質だ。編集者も戸惑ったことであろう。著者の作品集の場合、1冊のうち数編幻想味の濃い小説が含まれるというパターンのようだが、本書もそうであるようだ。幻想小説の好きな人は最後の1編だけは読んでもいいかもしれないが、他は純文学に興味のある方以外は別に読む必要はなかろう。また無宗教の自分にはキリスト云々の話をされてもピンと来ないのである。饗庭孝男の「朝までに」も書評が帯についているが純文学読みではない自分にはそれほど素晴らしい作品とも思えなかった。

やっと「黒い家」を読み始めました。コンテンツ更新しなきゃ。
(今日買った本:31冊 今月買った本:31冊 今年買った本:1116冊)

5月1日(火)
1日家で怠惰に過ごす。
本の感想を。
カフカ全集1 新潮社
最近池内紀個人訳の小説全集が白水社から出ているが、本当はそちらへつきたいところでもあるが、一応手持ちのこちらで読む。
1巻はカフカが生前に単行本として刊行した全ての作品を収録している。以下は各編の感想。
物語「ある戦いの記録」からの二つの対話 難解。書いてある内容は比較的平明であるが、意味がとりにくい。
観察 18編からなる掌編集になろうか。ただしその内容は心象風景や想念の断片的な集積であり、統一的な意味合いを汲み取るのは難しい。これも一つ一つの言葉は読めても難解な作品であるという印象を受けた。
判決 短編。父と子の対話で構成されている。一貫したストーリーがあるので意味は取りやすい。
変身 世界的に有名であろう長編。ストーリーは言うまでも無く、しがない営業員の主人公グレーゴル・ザムザが朝起きると毒虫になっていたというもの。それによってまきおくる周囲および自分自身の混乱を描いている。異常なものを日常に持ちこんで、そこから発生する波紋を描くというのは現在の眼からはSFの手法としてポピュラーであると思われるが、この時代には革新的であったろう。ただし毒虫になる原因等は一切説明されず、そこには状況があるだけだ。
読み方は色々考えられる。1つは幻想小説として。1つは毒虫の描写に象徴される(粘液が壁にべとべととねばりついたり、茶色い体液がにじみ出たりする気持ちの悪さを含んだ)恐怖小説として。1つは異質なものとなってしまって孤独と、異常なものを排斥しようとする周囲の冷たさを身にしみて感じる純文学として。あるいは、ドアに挟まって足をばたばたさせるザムザを父親に蹴飛ばされて部屋に転げ込む場面に象徴されるような、ドタバタ小説としても読めるかもしれない。いずれにせよ、カフカの代表的な作品としてふさわしい奥の深い作品であった。これで作品に関する評論を読んでみたくなった。とりあえず、一回表面的な意味だけ読んだだけでは理解したことにはならないであろう。いうまでもない傑作である。
田舎医者 14編からなる短編集。観察とは違い1篇1篇がストーリーがあって、面白い短編小説集となっている。多くは幻想的であったり、寓話的であったりする。幻想的な作品を紹介すると、「父のきがかり」はオドラデクという謎の生命体?を描いたもの。「夢」はポーを思わせる怪奇短編。「学会への報告」は教育されて人間の知能を獲得した猿の話。「猿の惑星」の先祖でもあろうか。
流刑地にて グロテスクな死刑器械を描いた恐怖短編。
断食芸人 4編からなる短編集。田舎医者に比較すると寓話性が強く、幻想性は希薄である。作者最後の作品集だ。
以上、非常に皮相的な読み方であるのは重々承知しているが、とりあえずの感想としておく。

(今日買った本:0冊 今月買った本:0冊 今年買った本:1085冊)