1月31日(木)

届いた本もあるのだが、まだ開封していないので明日以降にしようと思う。

吸血鬼幻想 種村季弘 薔薇十字社
吸血鬼をテーマに、エロティシズム等の心理学的なアプローチ、キリスト教等の文化的な側面からのアプローチをした吸血鬼評論集。おまけに吸血鬼画廊や吸血鬼詩集等も付され、小説以外の創作的な面からのアンソロジーの側面もある。(小説は同版元から「ドラキュラ・ドラキュラ」が刊行されているから、最初から著者の構想の中には2冊一組という考えがあったのかもしれない) 巻末には文献、映画作品リストも付され、資料的にも充実している。初心者向けの読物というわけではないので、少々とっつきにくい面はあるけれども、まずは吸血鬼について知りたいという人の二歩目の本としては、現在でも優れた本でだろうと思われる。
種村氏の著作では比較的初期にあたるだろう。手持ちは重版であるが、付された帯の紹介を見るとメディアにもとりあげられ、それなりに売れたように思われる。野中ユリの正方形で黄緑の眼に鮮やかな装丁は、本としての魅力に溢れている。個人的には、武井武雄の刊本作品等の特殊な例を除いて、本としての魅力は市販本としては3本の指に入るくらい好きだ。河出文庫や青土社の著作集にも納められているけれども、ファンとしては元版で所有したいところ。後の版では吸血鬼画廊等図版の部分でそれなりに省かれていたような気がするし。
なおこの薔薇十字社本はお金を出す気になりさえすれば入手は昔に比べ比較的容易である。

読書は「人類創世」を読んでいる。あんまり頭に入らないなあ。

あいからず、今月の読書もジャンル新旧無茶苦茶。結局、ザ・スクープ  地球の屋根 ポオ全集1 『星雲』復刻版 蒼老たる浮雲 危険な童話 バトルロワイヤル ドンとこい、死神 ブラックネルの殺人理論 時の呼ぶ声 狂熱のデュエット 吸血鬼幻想 の12冊。体系的な読書など望むべくも無い。難を言えばあと雑誌も読んだほうがいいよねえ。売るほどあるんだから。

来月の日記の色は何にしようかねえ

(今日買った本:0冊 今月買った本:174冊 今年買った本:174冊)

1月30日(水)

昨日の日記で届いた本を書いてしまったので書くことが無い。でもまあ待て。本を読み終わったんだ。時間をとれなかったせいもあるけど、思ったより時間かかっちゃったな。

狂熱のデュエット 河野典生 角川文庫
ジャズ小説集。ハードボイルド作家、幻想(SF)小説家に続く第三種の作品群。好み的には「他人の城」よりも「ペインティングナイフの群像」あたりにつきたいところであるが、この傾向の作品は初めて読んだ。発表誌は「宝石」から「NW−SF」まで様々。
狂熱のデュエット まあミステリー短編といってもいい作品であろう。ある件で復讐をした女に対して複雑な気持ちを抱く主人公。
腐ったオリーブ
 麻薬を盗んだ黒人を主人公にしたクライムノベル風短編。
グッバイ・タチカワ、グッバイ・ジム ジャズクラブでの一夜の出来事。格好いい。
ブルース・マーチ 
ファンキーキャットとあだ名される少女の物語。
ブルース・フィーリング 
ミコという少女の物語。
パドック一九七〇年 
ジャズトリオのテナー奏者三村の物語。
マザー 
マザーをめぐる男たち。男を想う女。
ブルースの魂 
サックス奏者千葉の復活劇。
ピットインでヤマシタ・トリオをディグしていると妙な話が浮かんできた 
ドッペルゲンガーテーマの楽屋落ち風短編。掲載はNW−SF。
生きながらブルースに葬られ 
政治結社をいやになり、政治献金を奪おうとして撃たれた男と少女との交感。

全てがジャズをテーマにしているわけではないが、多くはそれをテーマにし、また根底にそのメロディーが流れているような作品群。最初の方の宝石に掲載されたミステリー風短編よりも、正面からジャズを描いた作品のほうがずっと面白い。どの作品もジャズという音楽を起爆剤としてどこかに傷のある男たちの姿を温かい眼で見つめながら描いているからかもしれない。冷静に判断すると男も女もやや類型的に描かれているような気もするのだが、根底にあるエネルギーのようなものがそのようなところを気にならなくさせている。男っぽい小説の好きな人にはお勧め。俺自身はジャズは良くわからないのだが、ジャズに詳しい人はどうなのだろうか。

(今日買った本:3冊 今月買った本:174冊 今年買った本:174冊)

1月29日(火)
届いている本などまとめて。
ロボット宇宙船 ヴァン・ヴォクト 久保書店 一生懸命に集めようという気にならないシリーズ。ちょい高くても完集するまでの辛抱。私の記憶が確かならば(とても確かとは思えんが)あとは 同位元素人間 超人間製造者 未知なる銀河航路に違いない。あーあてにならない。きっとその3冊を買っても完集した気にはならないであろうことは想像に難くない。
黒魔術 上エジプト小説集 第三書館 bk1の東さんのコラムを見て、買いたくなった。bk1では何故か買えないが、紀伊国屋には在庫あり。試しに古本を検索したら約半額で出てきたので買っておく。薄っぺらい本なのに定価が2500円+税もするんだぜ。まあエジプトの現代小説なんか一体誰が買うんだろうという感じだけどさ。ちなみに上エジプトというのはナイル川の上流地方のことらしい。決して並エジプトとか、松竹梅があるわけではない。
アラビアの夜の種族 古川日出男 角川書店 本来であれば高いし古本待ちの本なのだが、bk1の新訳短編テキスト欲しさに注文。この人の本も「13」と「沈黙」は持っているのだが積読。この際だからゲームのノベライズも買っておくか。まあそれ以外にも単行本が1冊未入手であるのだが。

本3冊で11行書いたぜ。

(今日買った本:3冊 今月買った本:174冊 今年買った本:174冊)

1月28日(月)
仕事に関しては憂鬱な事態が連続しているのだが、帰りは無理やり早く帰る。
買った古本
ドストエフスキー前期短編集 福武文庫 幻想的短編収録。いつかは買おうと思っている新潮社版ドストエフスキー全集であるが、そうそうぽんとは買えないので、この辺で我慢しておく。
ローダンガイドブック ハヤカワ文庫SF これがあれば200巻から読んでも大丈夫とある。それなら100巻ごとにこの手の本を出せばいいんじゃないか?!なんて思ってしまうぜ。ちなみにぼくは大昔に10巻で挫折している。
魔天 天野嘉孝 朝日ソノラマ 画集ね。好きは好きだが定価では買わない。100円だしさ。
鬼天 天野嘉孝 朝日ソノラマ 上に同じ。

河野典生「狂熱のデュエット」読んでますが、読み終わるかな?

SFマガジン、ミステリマガジン買おうと思ったが、後者が近所の本屋には1冊しか在庫なく、状態が悪かったのでパス。明日買おう。新刊では創元の「グロリアーナ」とか「ドラキュラ崩御」とか欲しいよなあ。学研の伝奇小説の単行本は近所には売ってませんので、一度も見てません。

(今日買った本:4冊 今月買った本:171冊 今年買った本:171冊)

1月27日(日)
昨日はぼかしましたが、一緒にいかれた方が書かれていたので書いておくと、遊びに行ったのは草川隆さんの家です。同時に加納一朗さんが尋ねてこられ、大ベテラン作家お二方を前にしてたいそう緊張してしまいました。話はみんな面白く、興味深く、こんなところで自分のような人間が漫然と話を聞いていて良いのだろうかという気にかられる。加納さんが草川さんからハーバートの「霧」を借りていかれたのが印象的。ホラーがお好きなのかな?

で、今日はお楽しみ二日め。世田谷文学館へ行く。面子はいつものいわいさん、月うさぎさん、川口さん、無謀松さんに加え、小林文庫オーナー、初めてお会いする文雅さん。コーナーはえらいせまいけれども、仁木悦子の原稿やら、初めて現物を見る古い本(「ドグラマグラ」とか「黒死舘殺人事件」とか古い翻訳本とかとにかくたくさん)やらに加えて、松野一夫画伯の「黒死館殺人事件」の雑誌連載時の表紙原画が印象的。全然関係ないが、森茉莉愛用のぬいぐるみとかもあった。ぼくは面白かったな。でも目録がなかったのが残念。まあ目録作るほどの規模ではなかったので仕方がない気もするけれど。

「ザ・スクープ」もうさぎさんに押し付けたので、今日は本が1冊減ったと思いきや、帰り道にふらっとはいった古本屋で1冊だけ買ってしまう。
日本探偵作家論 権田萬治 講談社文庫 だって150円だったんだもん。買うでしょ?普通。例え幻影城版持っているからといっても。変か?

時の呼ぶ声 草川隆 三一書房
時は24世紀。世界は世界的な核戦争からようやく復興を果たし、全体主義的な世界をつくっていた。そこでは争いの種になる私有財産は一切認められず、結婚相手もすべてコンピュータがはじき出すのだ。
主人公は若い女で(三人称でしか表現されていないため名前はわからない)、彼女は毎夜夢を見ていた。そこでは見知らぬ青年が自分を呼んでいる。彼女にはその青年が誰だかわからない。しかしある日、工場から帰るロボットの群の中に、その青年の顔を見た。その青年は誰なのか?夢の正体は何なのか。そうこうしているうちに、法律で定められた結婚相手の写真が送られてくる。この世界では選択の余地なく、決められた相手と結婚しなければならないのだ。謎の青年が忘れられない彼女は、毎日ロボットの群を見に行く。
最初宇宙塵に連載された著者の第一長編で、帯にある「SFロマンチカ」という表現は言い得て妙だ。SFラブストーリーといっても差し支えないだろう。気になるところがないとはないし、現代に通用するかというと難しいところだが、意欲的にいろいろなアイディアをぶちこんで、どこか懐かしい味わいの、読んで楽しい物語になっている。こ難しいことに目くじらをたてるより、一服の清涼剤として古き良き時代の物語で、芳醇な時間を過ごすのも、たまにはいいものだろう。古手のSF読者にはお勧め。
なお帯には大下宇陀児の推薦文があります。大下マニアは帯を探しましょう。(いないか、そんな人) でもって本当は昨日草川さんにお会いしたときにこの作品のことをお聞きしたかったのですが、自作のことは語りたがらない方で残念ながら聞けませんでした。でも初めて会った作家が大下宇陀児とおっしゃっていたので、そんなところから推薦文をもらったのかな、とは思ったけれど。以上、蛇足でした。


(今日買った本:1冊 今月買った本:167冊 今年買った本:167冊)

1月26日(土)

朝から古書展。さしたるものはなし。
笑い地獄 後藤明生 文藝春秋
d神秘学大全 ルイ・ポーヴェル&ジャック・ヴェルジュ サイマル出版会 今日いちの失敗。さんざん悩んだのだけど・・。
疑問符で終わる話 後藤明生 河出書房新社 函欠。
夜想26 少女 ペヨトル工房 一応集めているのだが、何を持っているのか判然としない。これは確実に持っていなかったので。
アマゾンの皇帝 マルシオ・ソウザ 弘文堂 ブラジルの小説
紅茶と葉巻 牧逸馬 現代ユーモア全集
怪異こばなし集 金子登 高文社 
売色奴刑 山田風太郎 平安書店 しみがあるけど、300円だったから。まあテキスト的には他で読めるんだろうけどね。
イメージの博物館 山下圭一郎 大修館書店

いただいた本等。
幽霊屋敷 佐野洋 双葉社
Sの悲劇 中町信 青樹社
悪魔がねらっている 朝日ソノラマ

午後からへある方に誘われて某所へ。ある方の家へ遊びに行きました。

「時の呼ぶ声」草川隆読了。

(今日買った本:12冊 今月買った本:166冊 今年買った本:166冊)

1月25日(金)

フクさんの送別会出席。大阪御栄転ということで大勢集まる。こんなにも大勢の方が集まるのはフクさんの人徳のなせる技であろう。大阪に行かれてもいろいろな面で頑張って欲しいものです。
こういうときでも本を受け取るのだが、お譲りいただいた本が2冊。
d近代劇全集 愛蘭編 第一書房 茗荷丸さんがわざわざ買っておいてくださった。手持ちは函欠なので嬉しい。全編松村みね子訳。
ギャルファイターの冒険 梶尾真治 小峰書店 kashibaさんからお譲りいただきました。テキスト的にカジシンのききめであろう。なんと挿絵は大好きな新井苑子で、これはいい。一応絵本という扱いで全ページ新井画伯の美しく、そして今回は可愛らしい絵が踊っている。
お二方とも本当にありがとうございました。
仕事上でいろいろ大変で憂鬱だったのだけど、楽しい時間で一時的にでももやもやを忘れることができました。

結局東急にはいけず残念。明日は反町にいければいくつもり。

(今日買った本:2冊 今月買った本:154冊 今年買った本:154冊)

1月24日(木)

今日は簡単に買い物したものだけ。

なんとなくブックオフへ行ってみる。ちょっと古い本が散見されたので意味もなく買ってみる。
怪奇探偵の実録事件ファイル2 小池壮彦 扶桑社 一応この人の本も買っている。
d時のはざま ウォルハイム&カー編 ハヤカワ文庫SF
dギャラクシー(上下) フレデリック・ポール他編 創元推理文庫
d材木座の殺人 鮎川哲也 双葉ノベルス
dしぶとい殺人者 鮎川哲也 青樹社
マリオネット園 霧舎巧 講談社ノベルス
7冊中5冊がダブりとはね。しぶとい殺人者はもっていると思わなかった。

(今日買った本:7冊 今月買った本:152冊 今年買った本:152冊)

1月23日(水)

ブラックネルの殺人理論 ウォラス・ヒルティック 角川書店
手近にあったので手にとった本。ワセミスで書評が載っていたなあと思い出し、読了後に見る。他の感想も検索してみてみる。みんな「ラストの1行が」と書いてある。うーむ、と悩んでゆっくり読み返し理解しました。そうだったのかあ。自分のあまりの読解力の無さにあきれる。
で、ストーリーはというと、イギリスから仕事で引っ越してきた夫婦の妻が、地下室の鍵のかかったひきだしで、夫の日記を見つけるところからはじまる。といっても、日記形式のため、全ては日記の記述で説明がされている。夫の書いた日記は、自分の精神に平衡をもたらすため、実験と称して殺人を犯しているという告白であった。驚く妻だが、夫の行為を信じることが出来ず、その気持ちを理解するために日記を書き写し始める。読み進めていくうちに妻にはどうも思い当たるふしが出てくるが、それはかたくなに信じようとしない。
自分は全然気が付かなかったが、ジュブナイルの「マガーク探偵団」の作者らしい。割合みなさん誉めていらっしゃるのだけど、自分には今ひとつ乗れず。うまく表現できないのだけれど、なんだか予定調和的な作り事という感じがしてもうひとつサスペンスが感じられなかった。日記形式というところに工夫があるし、その形式を生かしているところ(章の切れ目とか)もある。自分の評価としては読んでもまあまあ損なしという程度。でもきっとみんな誉めているから、きっと大抵の人は面白いのだろう。

結局東急渋谷には注文出さず。出そうと思った店のFAXがどうしてもつながらなかったせいもあるけど。それに初日朝にはいけない可能性が高くなってきた。

来月は諸事情によりお金が無いので、本はあんまり買えないと思います。せっかくだから読書に専念しましょう。(できるのか?)

(今日買った本:0冊 今月買った本:145冊 今年買った本:145冊)

1月22日(火)
久々に早かったのでブックオフによってみるが何も無い。

阿部薫 文遊社 伝説的なミュージシャンらしいのだが、鈴木いづみのだんなという1点においてのみ自分の興味範囲内に入ってくる。100円だったしさあ。まず読まないと思うが、鈴木いづみの本の横に並べておこうか。
謎の宇宙人UFO 横田順彌 角川文庫 読了後処分した気がする。大体処分した本は二度と読まないという判断の元に処分しているのだから、また買い直すというのは根本的に間違っていると思う。また読む気が出たのならともかく、これは多分もう1回は読まないだろうな。
d殺しのグルメ ロバート・ブロック 徳間文庫 まあなんとなく。でもこの程度の本じゃもらってくれる人もいないんだよねえ。

どうも買う本が無いというのもあるが、本を買う気力が萎え気味。まあ、美味しい本が並んでいるのを見ればそれも一発で治るんだろうけど。我が煩悩の種は尽きまじ。

(今日買った本:3冊 今月買った本:145冊 今年買った本:145冊)

1月21日(月)
読み始めたのは出掛けに手にとった「ブラックネルの殺人理論」。

どうも新刊で買ってある本に手がなかなか伸びない。新刊を買うと、古本のようにはあまりまとめ買いしないのでカバーをつけてもらうので何の本多かわからないということもあるかもしれないけど(カバーをつけなきゃいいんだけど、それしか新刊と古本の区別がつかないんだもの)、大体手にとるのは年月が経って熟成され、すっかり古本とかわらなくなってから。それじゃ新刊で買っている意味ないよなあ。バカである。

(今日買った本:0冊 今月買った本:142冊 今年買った本:142冊)

1月20日(日)
今日は昼間家人が出かけていたので古本屋を回ろうかとも思ったが、疲れていたのでやめる。
近所だけちょこっと覗く。

聖戦 島村匠 徳間書店
ぼくのミステリな日常 若竹七海 創元推理文庫
偽ドル殺人事件 A・L・ドミニック IFノベルス 久々に1歩前進かな?でもフリーマンがないからなあ。
アイアン・マン テッド・ヒューズ 講談社

昨日の日記では草川隆を読むと書いたが、気が変わって読んだのは辻真先。

ドンとこい、死神! 辻真先 朝日ソノラマ 少年少女傑作小説F
詳しくないのでわからないが、多分著者の本では最初期にあたるのではないだろうか。ストーリーはこんな感じ。
自己で視覚に異常をきたした圭は死神が見えるようになる。死神が見えるとその家の誰かが次の日に死ぬのだ。そんなある日、隣の幼馴染礼子の家で死神を見た圭はボディーガードを買って出る。しかし道路横断中にダンプにひかれそうになった圭を助けて、礼子は死んでしまう。なんとしでも死神にあって礼子をよみがえらせなければ、と圭は死ぬ決意をし、海へ赴く。おぼれかけた圭はついに冥界へ足を踏み入れる。始めてみる冥界では、ムンカルという独裁者が死者たちを苦しめていた。ムンカルにさらわれた礼子を追って、ついに戦う決意をする圭であった。
ほとんど期待をしていなかったけど、存外に面白かった。意外と死後の世界を正面から扱った小説というのは少ないのではないだろうか。題材的にはどちらかというとルポやノンフィクションの形態をとるから。しかし本作では、死後の世界では科学も何も関係なくなんでも起こり得るという利点?を生かしてそうとうめちゃくちゃネタをつっこんでいる。まあごった煮的な面白さという感じだろうか。出てくる敵も怪獣やら地獄の犬やらゲシュタポやら十字軍やら弁慶やら死んだ映画俳優やら誠に多彩。多分ソノラマ文庫で出ている「死神はあした来る」という作品と同内容だと思うが(なにせ表紙が同じようだからな)、これは気楽に楽しめる作品としてはわりとお勧めできる。最後は泣きもあり。
ソノラマのSFは何冊か読んでますけど、もっと作品を読みたいと思いました。ネットを検索したけど感想はひとつも出てこない。つまらん。

(今日買った本:4冊 今月買った本:142冊 今年買った本:142冊)

1月19日(土)
バトルロワイアル 高見広春 太田出版
この本もそうとう売れたらしい。出てすぐ買ったのだが、3年もたっちゃった。ファシスト国家となった大東亜共和国(日本)で繰り広げられる殺人ゲーム。年一回全国の中学3年のクラスを任意に選抜し密閉された地域に閉じ込め武器を与えることによって、最後の一人になるまで殺し合いをさせるのだ。生死はクビにつけられた装置によって随時モニターされ、一人になるまで終了は無い。そう、それはまさにゲームなのだ。
発想自体はS・キングの「死へのロングウォーク」に近いが、あれよりさらに設定は厳しいものだ。ただ誰が最後に生き残るかという問題は語り手の主人公が生き残るのは当然といえば当然で(視点を変えて主人公を代えるという技もありますが)、その辺の興味はあまり無い。とにかく基本的に題材としての残虐性は別にして、サバイバルタイプのゲーム小説として書かれているのは間違いないであろう。それは国家側の登場人物のネーミングのふざけ方からも伺える。小説自体は合計42人の生徒を(とても中学生とは思えない人物がごろごろしているのは別にして)様々なタイプで書き分け、物語を語りつづけることによって、2段組660ページの大部な本ではあるが、読むものをひきつけてやまない。なおゲーム小説以外の側面として青春小説としての側面も持っていることは付け加えておこう。中学生の殺し合いという側面から見れば眉をひそめる向きもあろうが、ファシズムへの批判的な面、青春小説としての側面を考えた場合、ただ残虐性という面からだけの評価で否定するのはいかがなものかと思う。まあ子供が読むのにふさわしいかというと、ちょっと考えてしまうが。

次は草川隆「時の呼ぶ声」を読もうと思います。

そういえば南部古書展に申しこんだ本は全部はずれ。戸川昌子はほしかったなあ。

(今日買った本:2冊 今月買った本:138冊 今年買った本:138冊)

1月18日(金)
あまり何も書かないのもなんなので、届いた本を書いておきましょう。
今の世の奇蹟 黒岩涙香 扶桑堂 涙香も買うばかりでなく読まなきゃいけませんねえ。「無惨」しか読んだことありませんです。
白き瓶 藤沢周平 文藝春秋 署名いり。読んだこともないくせに全集を持っているのでテキスト的には不要なのだが署名は欲しかったので。

まあこんなものです。近いうちに藤沢周平と黒岩涙香は読むことに決めました。

(今日買った本:2冊 今月買った本:138冊 今年買った本:138冊)

1月17日(木)
忙しく本も読めません。

ということで書くこともありません。
どうしましょうかねえ。


(今日買った本:0冊 今月買った本:136冊 今年買った本:136冊

1月16日(水)
バトルロワイヤルは2/3くらい。

今日買った古本。
日曜日の沈黙 石崎幸二 講談社ノベルス
小説推理新人賞受賞作アンソロジーU 双葉文庫 大倉崇裕さんって小説推理出身だったんだ。永井するみも収録。こんな本出ているの気が付かなかった。Tは誰が入っているのだ?
あいつはダンディー・ライオン 涼元悠一 コバルト文庫 茗荷丸さんの買い物を見てそういえば出てたよなと思って買う。読まない可能性が限りなく100%に近いけれども、ファンタジーノベル大賞作家のデビュー作。でもコバルト小説大賞本に短編がのっているのは知らなかった。見つけたら買っておこっか。特に強く探求するわけじゃないけれど。図子慧はとっても探しているけどね。最近見ないな。
雨に殺せば 黒川博行 文春文庫 最近買いたくなりつつある(いかん、病気が)著者の本。
モンスターフルーツの熟れる時 小林恭二 新潮社 買わないと。
d罪灯 佐々木丸美 講談社 最近すっかり見なくなっちゃったね。

おお、ここまで書いて書くことなくなっちゃったぞ。4日間も感想かいてないや。このままだと明日もきわどいな。

そういえばある古書店さんからメールをいただいてリンクしましたというありがたいお知らせ。拝見すると、図書館とか古書店にまざってここだけぽつんとあるのには苦笑い。なんにせよありがたいことではあります。一人でこうやって日記とか書いていると、読んでくださっている人なんかいるのかな?とか、思うのだけどさ。

(今日買った本:6冊 今月買った本:136冊 今年買った本:136冊)

1月15日(火)
バトルロワイヤルは半分弱。ニ段組で660ページもあるんだもの。

ねたにとっておいた届き物。
合成怪物 R・ジョージ 岩崎書店
異星人ノーチラス ドレツァ−ル 岩崎書店
光る雪の恐怖 ホールデン 岩崎書店
次元パトロール マーウィン・ジュニア 岩崎書店
恐竜一億年 マーステン 岩崎書店
宇宙船ドクター ハリー・ハリスン あかね書房
月世界の核爆発 P・ムーア あかね書房
13人目の名探偵 山口雅也 JICC出版局
灰色の季節 梶龍雄 光風社出版
SFは図書館流れだから、まあまあ安い値段。他の2冊は高い。特にゲームブックが高い。値段を行ったら大抵の人が驚くであろう。梶龍雄も安くないが、さらにその倍である。本当は100円で買いたかったが、2年半一度も見なかったので、ついふらふらと買ってしまった。ちょっと後悔気味。この後100円見つけそうな気がする。梶龍雄の方は高いけれども、こっちは縁が無かったのでよしとしよう。最近出費がかさみすぎで反省。岩崎書店、あかね書房は小学校時代の愛読書である。自分はホームズ、ルパン、乱歩は読まなかったわけじゃないけど、そっちにはいかずこっちで育った。だからミステリーではなくSFを読むようになったのだろう。なんにせよ懐かしいよね。ストーリーは全然覚えてないけれども。

帰りにブックオフを1軒。家から一番近いのに、久しぶり。
赤死病の館の殺人 芦辺拓 カッパノベルス
虫づくし 別役実 鳥書房 文庫で持っているのだが、紙面に魅せられて買ってしまった。
愛を笑いとばす女たち 坂東真砂子 新潮社 ちょっと読みそうも無い本。坂東本だから買ったけど。
人中の鬼人 呂布 中井紀夫 KOEI たいして読んでいるわけでは無いのだけど、自分の中では贔屓の作家。こんなの出していたの知らなかったなあ。
d桃源郷の機械学 武田雅哉 作品社 だって100円で勿体無かったのだもの。
dダブル/ダブル 白水社 分身/ドッペルゲンガーテーマの作品を集めたアンソロジー。これも手持ちを探すより早く読めそうだから。ブラックウッドも入ってるぜ。

明日は本の感想を書けるかしらん。

(今日買った本:15冊 今月買った本:130冊 今年買った本:130冊)
 

1月14日(月)
昨日今日と多忙に付き読書は全く進まない。「吸血鬼幻想」はまだ半分弱。平行して「バトルロワイヤル」を読み始める。

外出した先の近辺は成人式の若者だらけ。着物をきたおねーちゃんだらけ。

外出帰りにブックオフだけちょびっと寄ってみる。
探偵宣言 森江春策の事件簿 芦辺拓 講談社ノベルス 持っていないと思うんだけどなあ。著者紹介に誰も知らないであろう「幻想文学」新人賞のことが書いてあって喜ばしい。この人幻想文学出身なんだよねえ。(実は読んだことがあるのはこの短編だけだったりするのだが)
夜の道連れ 大西赤人 光文社文庫 掌編集
れとると なだいなだ 角川文庫 純文学だと思うが、併録の「トンネル」という小説が面白そうだったので。

明日も忙しいので、読書は進みそうもない。

3日もためていたわりに書くことが無いもんだな。まあ本に関係すること以外のプライベートなことはあまり書かないようにしているので、そうそう毎日書くこともないというのが現実なのだけど。

(今日買った本:3冊 今月買った本:115冊 今年買った本:115冊)

1月13日(日)

宇都宮東武からゆうぱっくのお知らせ。代金引換だ。ぎょっ。当たっちゃったのか。
阿佐田哲也・色川武大全集(全16巻) 福武書店 ベネッセが出版から撤退したので、今後新版が出ない限り復刊の見込みはないものであるが、実際は全作品が収録されているわけではない実質的には選集。前から欲しかったのだけど、古書価も高くなりつつあるらしく機会がなかった。定価で買うより安いし、今回ボーナス直後ということで申し込んだらあたっちゃたがな。嬉しいけどつらい。家にも持ち帰れず、車の中に開封もせずに置いてあります。このまま実家送りで、「前から持ってたんだぜ!」という顏をして何冊か持ってくるしかないな。一緒に注文した合田佐和子の画集ははずれ。こっちは残念でした。

お遊びの時間 樹下太郎 青樹社 これでM14。(内ミステリーはM1)

本の雑誌に写真が出ていたけれどもkashibaさんからいただいた本を書き忘れてました。「ザ・ショック」と交換では申し訳ないように思うけれども。
悪党パーカー/逃亡の顏 ポケミス

あと届いている本があるのだが、火曜日に書くことがないと困るので、また今度報告。(本当は出してくるのが面倒だったりするんだけどね)

(今日買った本:18冊 今月買った本:112冊 今年買った本:112冊)

1月12日(土)
危険な童話 土屋隆夫 桃源社
小路の奥の家で刑務所帰りの男が殺された。発見者はその家の未亡人で、殺されたのは死んだ夫の従兄弟であった。しかし凶器が発見されない。捜査本部の木曽警部は、発見時の未亡人の行動に疑問を抱く。容疑者として警察に連行された未亡人だが、犯行を否定し続ける。そんな中、犯行をほのめかすような投書が舞い込み、また凶器も意外なところから発見され、ますます未亡人犯行の可能性が否定され始めた。そんななか物的証拠がない以上、これ以上の拘留は難しく、警察もついに立憲を見送ることになった。だが木曽警部はあきらめず、謎を追いつづける。
タイトル、そして各章の冒頭に引用される童話。これが最後に意味を持ってくるみごとな構成。徐々に謎がとかれていく過程は読んでいて推理小説を読んでいるという実感が感じられ面白い。骨格となるトリックそのものは、荒唐無稽だけれども、読物としては充分に納得のいくものだ。読みやすく、40年も前に書かれた作品としては古びておらず、楽しめる。土屋隆夫ははじめて読んだのだけれども、率直に面白いね。ただ1点だけ、おとり捜査のように、相手に無断で指紋を採取する場面があるのだけど、これは法的に大丈夫なのかな?

読書は「吸血鬼幻想」薔薇十字社です。

(今日買った本:0冊 今月買った本:94冊 今年買った本:94冊)

1月11日(金)
古本屋で購入。
沈黙のアスリート 吉田直樹 NHK出版 結局読まないうちに揃っちゃいました。
ロマン派からの飛翔 エンツェンスベルガー 朝日出版社
夜のヴィーナス 村田喜代子 新潮社
新宿職安前託老所 鈴木輝一郎 出版芸術社
果てなき蒼氓 谷甲州+水樹和佳子 早川書房

届いている本
東西妖婦伝 戸川昌子 集英社
おれは暗黒小説だ A・D・G ポケミス もっているかと思ったらもっていなかった。
ルパンとホームズ 中島河太郎 ポプラ社
ハードボイルド傑作選 ビッグバードノベルス
本の雑誌 2月号 よしださんに誘われなければ自分のような市井のただの本好きが座談会などに出席できることはなかったでしょう。 

読み始めたのは「危険な童話」土屋隆夫。
寝不足がたたって寝ちゃったので読み終われず。

蒼老たる浮雲 残雪 河出書房新社
中国の現代作家。ツァンシュエと読む。中篇「蒼老たる浮雲」短編「山の上の小屋」「天窓」「わたしの、あの世界のできごとー友へー」を収録。ストーリーの紹介は意味がない。一応バローズのようなカットアップをするわけではなく、物語の流れはあるのでストーリーが無いというわけではないのだが、起承転結がさほどあるわけではなく、作者のイメージを紙の上に定着させたという感が強い。分類としては前衛小説、幻想小説等に分類できるように思うが、訳者後書きに引用された作者の言葉を読むと、理性を完全に排除した状態で創作をするということなので、A・ブルトンの提唱した自動筆記のような、シュールレアリズム小説、もしくは夢小説と言えるだろう。そのような小説なので、たまたまこの本には4編が収録されて入るのだが、どれも物語りの流れは違っても、読後感は共通したものがあり、その一貫した創作姿勢が伺われるものだ。で、印象はというと、猥雑にして複雑、グロテスクにしてシュールレアリスティック、幻想的にして土俗的な混沌とした物語という感じだ。似た作家は思いつかない。とにかく現代中国小説といってもピンとこないが、これは意外であった。他にも読んでみようと思う。

(今日買った本:9冊 今月買った本:94冊 今年買った本:94冊)

1月10日(木)
遅くなったので、新刊書店のみ。
楠田匡介傑作集 河出文庫 ぼくはこの人の小説は1篇たりとも読んだこと無いです。
不死の怪物 ジェシー・ダグラス・ケルーシュ 文春文庫 荒俣宏氏が解説。古典怪奇小説。こういうのが訳されるのは純粋に嬉しい。

届いた本。
幽霊を抱いた重役 源氏鶏太 桃源社 ちと高いしテキスト的には全て持っているが源氏鶏太の怪談コレクターだしね。あとはロマンブックス版の「幽霊になった男」で完集である。
技師は数字を愛しすぎた ボアロ&ナルスジャック 創元推理文庫 まあまあのお値段。
ばけものおおがえる かえるのおんがえし 三田村信行 偕成社
世界大ロマン全集解説総目録 同人誌 SF作家の高井信さんが昔作った同人誌です。ある方よりいただきました。

残雪は読了。今日はもう遅いので感想は明日にでもしましょう。さて次は何を読もうかな。るんるん。

学研M文庫からは今野敏の新人類戦線シリーズが復刊かあ。牧野修の新刊もほしいなあ。

(今日買った本:6冊 今月買った本:85冊 今年買った本:85冊)

1月9日(水)
新刊書店にて
「探偵」傑作選 光文社文庫
近所の本屋には楠田はまだ置いていなかった。文春文庫から出るホラーも買うつもり。

届いた本。
眠る人への哀歌 中井英夫 思潮社 テキスト的には詩人文庫他でも読めるが、昔から本として是非欲しかった詩集。高かったけど。
盲目の梟 ヘダーヤト 白水社 ノーチェックだったが、bk1の東さんのコラムで存在を知ったもの。イスラム作家の幻想的作品を含む短編集。
不滅の少女 文・矢川澄子 絵・宇野亞騎良 ギャラリー・イブ 限定500部の177。矢川澄子の少女に関するの評論・詩・小説等をまとめ、宇野の素晴らしい挿絵を収録した瀟洒な装丁の本。画廊の刊行した本なので通常の配本ルートにはのっていないのだろう。古書店扱いの購入だが、定価で実質的には新刊購入と一緒。テキスト的にはすべて持っているものだが、このような綺麗な本は持っているだけで楽しいものだ。(ちょっと高いけどね)

ちょっと目録注文しすぎている。他にも届いているものがあり、支払いが大変。やっぱり「財布にお金が残らない」タイプだなあ。

たてこんでいて読書の時間が取れず。読んでいるのは残雪のまま。

(今日買った本:4冊 今月買った本:79冊 今年買った本:79冊)

1月8日(火)

読んだ本の感想のみ。

「星雲」復刻版 SF倶楽部増刊
言わずと知れた日本初のSF雑誌。これは横田順彌氏の主宰していた同人誌SF倶楽部の増刊として復刻されたものである。こけの生えたSF愛好家としてはいつかは欲しい雑誌であったが、復刻版を入手し、しかも読んだ後となってはさほど欲しい気持ちはなくなってしまった。目録でも滅多に見かけることが無いが、知っている人で持っている人が2人いるのはすごいと思う。(そのうち一人の方に現物を見せてもらったし) 「科学小説」も復刻されればいいのにな。
地球の山々は緑 R・A・ハインライン 「地球の緑の丘」の初訳。巻頭がこれというのはなかなか。宇宙的詩人誕生の顛末を語ったSFらしい短編。
ヘンダーソン爺さん クリス・ネビル SFマガジンにも訳戴されている。お爺さんと子供とのやり取りを描いたしっとりする短編。宇宙生物が肝になっているが、この作品が描くテーマは現代にも通用するもの。この人の短編は叙情的なものが多い。
ああ誇らしげに仰ぐ ジュデイス・メリル これもSFマガジンに翻訳あり。火星行きを前にした男女の気持ちの揺れを描いた作品で、これも叙情的なもの。まあメロドラマといっても良いように思うが、これはSFである必然性は無いように思う。
試射場の秘密 S・アレフィヨーフ ソビエトのSF。これはこれでしか読めないかもしれない。捕らえられたスパイの所持していた、軍事基地の写真の謎を描く。たいした作品ではない。
異邦の女 清水安三、杉田揚太郎、半谷高雄、市瀬正幸の四人のコラム。SFとは何の関係も無い。
動物も民族性に感染する 寺尾新 ちょっと偏見のかんじられる動物エッセイ。
北京原人の行衛 香山滋 北京原人の標本の紛失を描いたエッセイ。
科学小説の書き方入門 千代田明鏡 しごくまっとうな、しかし今となっては少し古い感覚のSF小説の書き方入門。
文学としての科学小説 木村生死 これはこの雑誌の中心となった木村生死のSF論。これもしごくまっとうなもので、SF擁護の立場が感じられる。
エヴァリスト・ガロア 小堀憲 幻の数学者をめぐる読物。
失われた宇宙線爆弾 地球緑山 第二次世界大戦中の原爆開発をめぐる兵器開発綺譚。作者はだあれ?
虹の入江 横堀純夫 月への到達をめぐる人間同士の葛藤を描いた作品で意外に良く出来た短編。面白かった。
白骨塔 千代有三 メロドラマチックなマッドサイエンティストもの。探偵小説を書いてた人でかろうじてこの人は知っている。
その他若干のコラムあり。巻頭の祝辞はラバート・A・ハインライン、ジュデイス・メリル、アイザック・アシモヴ、ムレー・ラインスター、フレデリック・V・フェル(ハミルトンの作品の出版元の編集者だそうです)
コラムではヒューゴー賞の記事があり。エーカーマン(アッカーマン)、キャンプベル(キャンベル)などの受賞記事が載っている。作者紹介のところではハインラインの作品が未訳のため、仮題がつけられているのだが、「傀儡師」(人形使いのことか)とか「空の百姓」(スターマン・ジョーンズか?)になっているのが面白い。あと「空想科学小説協会」の発足がつげられる記事では役員として顧問に林髞(木々高太郎)、参與に矢野徹、鈴木幸夫、龍胆寺雄、原田三夫の名前が見える。なお人物表記は原文のまま。
内容的には福島正実のSFマガジン創刊号に見られる隙の無い作品セレクションとは比すべくも無いが、人工衛星すら打ち上げられていないという年代を考えればたいしたもので、ソビエトの作品をのせているところとはめくばりも感じられ、これが1号のみで終わったのは本当に惜しまれてならない。

(今日買った本:0冊 今月買った本:75冊 今年買った本:75冊)

1月7日(月)

「星雲」復刻版は読了。感想は明日以降に。SF特集は2冊でおしまい。
読書は残雪の「蒼老たる浮雲」を読み始めたが、これが難物。言葉は平明なのだが。

久々に新刊書店で買い捲る。(値段だけすごい)
洞窟 ジェイムズ・スターツ 早川文庫NV ホラーだから。
笑う肉仮面 山田風太郎 光文社文庫 他の巻はまだ3冊ほどしか買っていないのだが、これは即買い。凄すぎる。それに売れ行きも良い様で、結構売り切れている。近所でも売り切れであった。とにもかくにも非常に喜ばしいことである。
百物語異聞 倉阪鬼一郎 出版芸術社 やっと買った。
BAD 倉阪鬼一郎 エニックス まだ13の黒い椅子は買ってません。
コカイン・ナイト J・G・バラード 新潮社 もう勢い。
エスペデア・ストリート イアン・バンクス 角川書店 400ページ近くで1000円というのは異様に安い。紙質は悪いけど。わら半紙みたい。
皆川博子作品精華 伝奇篇 白泉社 完結。海と十字架はあいにく読んだばかりだが、入手は難しいほうだったので(自力では入手できず)喜ばしいところであろう。でもこれってかくれ切支丹の話であんまり伝奇じゃないと思うけれど。「祝婚歌」欲しいなあ。
1万円超えちゃった。新刊は高いなあ。すぐ読めば元はとれると思うが、きっと読まないうちに安く古本屋でみつけちゃんだ。きっと。悔しいから早く読もう、と思っても買った新刊をすぐ読んだためしがないのであった。

ブックオフ
イラストに見る恐竜の驚異と神秘 学研 恐竜画集。
屋根裏部屋のハミング 渡辺えり子 筑摩書房
次郎長放浪記 阿佐田哲也 中公文庫
dウィスキー綺譚集 ジャン・レイ 白水社 頼まれ物。

届いた本
燃える傾斜 眉村卓 東都書房 東都SFシリーズ完集。って1冊しかないからな。
魔女物語 渡辺啓介 岩谷書店 高かった。じつはこれははずれのつもりで同時に注文した樹下太郎の「休暇の死」が届いたら樹下太郎ミステリー完集と叫ぼうと思ったのだけど、予想外にそっちが売り切れ。くそお、ずいぶん長い間目録に残っていたのになあ。こんなことなら前回に注文しておくべきだった。と後悔してももう遅いやね。かなりがっかりした。
鳩は貴族の星をめざす エヴァンゲロス・アヴェロフ 新潮社 当時のギリシャの閣僚が書いたSFというか幻想小説。もう20年も前にSF雑誌の新刊紹介で知って欲しいなあと思ったまま見かけなくなり、タイトルすら忘れてしまって、タイトルの「鳩」と版元が新潮社ということだけ覚えていたので、ふと思いついて検索したら出てきたので購入。20年ごしだな。まああんまり面白くは無い気がするけど。しかも訳者は榊原晃三というところからわかるように、仏訳からの重訳である。

(今日買った本:14冊 今月買った本:75冊 今年買った本:75冊)

1月6日(日)

風邪気味につき外出なし。本格的に正月休が終わっちゃったなあ。
「星雲」復刻版はもう少しで読み終わるのだけど。

届いた本。
まだ死んでいる ノックス ポケミス

そういえば福島の注文ははずれのFaxが来た。当たるわけが無いと思っていたけど、それぞれ20人くらいの注文があったようである。宇都宮はどうなっちゃったんだろう。それ以外にもネット古書店その他に注文を出しているのがあるんだけど、そっちはどうなったんだろう?

前に月うさぎさんの仰っていた性格診断をやってみる。あまりにあたっていて驚く。「自由奔放タイプ」だそうである。一番当たっていると思った所を引用してみよう。
『どちらかといえば読書が好きなようです。ただ新製品が出ると思わず買ってしまうというように「買い物」が一番の趣味のようです。』
欲しいものがあると何でもついつい買ってしまうタイプです。どちらかといえばブランドものを衝動買いするというよりも、無印良品でおもしろいものを見つけるとつい手を出してしまうといったタイプのあなたは「知らない間に財布からお金がなくなっている」タイプです。』

そうか、買い物好きは科学的に証明されたってことか。(どこが科学やねん)
喜んでいただけましたでしょうか。
さあ買い物好きのあなた。ついつい本を月に3桁買ってしまうあなた。そうあなたです。やってみませんか?アドレスは下記ね。

http://www.jmrlsi.co.jp/cgi-bin/ego/diagform.pl

(今日買った本:1冊 今月買った本:61冊 今年買った本:61冊)

1月5日(土)
何もしない一日。ちょっと読書だけ。

やっと読み終わったのでメモ程度だけど書いておこう。
ポオ全集1 E・A・ポオ 東京創元社
文庫版で少なくとも2冊は読んでいるはずなのでほとんどが再読であろうと思われるが、読み終わるまで1年近くかかってしまった。文庫版と異なるのはハリー・クラークの口絵が4葉付されていることと(文庫は1冊に1葉だった覚えがある)、巻末にD・H・ロレンスのポオ論が収録されていること。
瓶の中の手記 海の神秘。幽霊船。海の果てに何があるのか。
ベレニス 歯をめぐる怪異譚。偏執狂。フェミニズム。
モレラ 甦りを扱う怪異譚。リーインカーネーション。
ハンス・プファアルの無類の冒険 実現性は別にして小説における擬似科学の扱いと言う点において、紛れも無くSFの原型であるといえる月への冒険を描く中篇。ちょっとであるが月世界人も登場。
約束ごと メロドラマ風小品。
ボンボン 悪魔との契約もの。
 怪談。
ペスト王 禁令の地での集団ばかさわぎ。
息の喪失 読んで字のごとくの奇想小説。息をなくした男。
名士の群 風刺小説。ユーモア小説。
オムレット公爵 悪魔の契約もの。
四獣一体 歴史小説のパロディ?
エルサレムの物語 歴史小説のパロディ?
メッツェンガーシュタイン 馬を扱った怪奇小説。
ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語 海洋小説であり秘境小説。南極に棲む謎の原人。
リジイア 生まれ変わり。モレラの変奏曲。
鐘楼の悪魔 演劇風の奇想小説。
使いきった男 乱歩の短編はこれをモティーフにしたのだろうか。
アッシャー家の崩壊 あまりにも有名な怪奇小説。退廃と崩壊。
ウィリアム・ウィルソン これもドッペルゲンガーものとしてはあまりにも有名。
沈黙 詩的作品。
ジューリアス・ロドマンの日記 秘境小説。未完。
実業家 ユーモア小説。
群集の人 群衆の中の個人。都会小説。
煙に巻く ユーモア小説。パロディ小説。
チビのフランス人は、なぜ手に吊繃帯をしているのか? ショートショート。
ロレンスのポオ論は難解。あらためて感じるのはポオというのはSF、ミステリを代表とする現代のエンターテイメントの礎を築いたといっても過言ではないということ。その作品は近代的な文学作品としてかなり完成したものであろうと思おう。一種の天才であったのだろう。
薄っぺらい現代の小説を読むよりもよほど濃い時間を過ごすことができる。

風邪気味で外には出ず。
家での読書は「吸血鬼幻想」にしようと思う。

「恐怖のヒッチハイカー」の感想を書いていないのに気が付いたので下記に書いておきます。本当は去年読んだものなのだけど。

恐怖のヒッチハイカー R・L・スタイン 集英社文庫
グースバンプスの作者として知られる著者の単独長編。解説を見るとキングやグリシャムより売れているらしく、さしずめアメリカ版赤川次郎といったところだろうか。筋書きは単純で二人の少女がヒッチハイカーの男を拾うところから始まる。その男は怪しい行動が目立つが、少女のうちひとりはその男に関心を持つ。3人でそのまま旅を続けていくわけであるが、最後にどんでん返しを持ってきていて、読者を楽しませようというところは理解できる。ただ作品としては小粒なのは否めず、つくりが粗いため所詮はベストセラーねらいの作品としか思えない。毒々しい表紙も好みでは無いし、はっきりいってどうでも良い作品であった。これなら赤川次郎を読んでいるほうが100倍面白いだろう。
また最後に言っておくとホラーのような体裁で出ているが、ホラーでもなんでもないので、注意が必要である。

(今日買った本:0冊 今月買った本:60冊 今年買った本:60冊)

1月4日(金)

地球の屋根 大下宇陀児 大都書房
著者の長編SF。「キング」に連載されたものらしい。昭和18年刊。
主人公川端順一郎は、秩父の山奥に住む世を捨てた父親と山窩の母親を持つ少年であった。母親が早く死に父親が言葉をしゃべれなかったため、自身も名前が無く言葉がしゃべれなかった。ある日父親が猟師の流れ弾にあたって頓死してしまった。順一郎は山を出て里に出る。言葉もしゃべれず社会通念を持たない彼は、じきに警察に不良少年として補導される。しかし順一郎は脱走し、高岡順造という教師の家に迷い込む。生まれ育ちをつきとめた高岡は野生少年の順一郎を我が子のように育てることを決意する。めきめきと学力をつけた順一郎は、教職を辞め河又という男の経営する企業のために深海事業を立ち上げようと企てる順造を助け、深海に潜ろうとする。予算を削られ不本意な装備のまま深海に潜った二人だが、事故により順造は死亡し、順一郎も白髪になってしまう。順一郎は残された小母とその娘博子の迷惑にならないよう旅へ出る。数年が経ち、舞い戻った順一郎は河又翁の下へ出向き、新たな深海事業を提案する。それは触媒として水を水素と酸素に分解する謎の元素の採掘だった。河又翁は順一郎の話に乗り、北氷洋に乗り出す決意をするのであった。
ヴェルヌタイプのSF冒険小説といった趣き。謎の元素を北氷洋1千メートルの海底から採掘する仕掛けは大胆不敵というか、大雑把なもので、とても実現可能とは思えないが、まあそれはご愛嬌。それよりも鼻につくのが、最初の明朗小説的な味わいから徐々に色濃くなり、時にストーリーに関係なく挿入され、終いには全編を覆うようになる戦意高揚描写と国粋主義的描写で、ラストは太平洋戦争の勃発のニュースで終わるという念の入れ方だ。主人公の謎の元素に挑む動機も、当初は父親の敵討ち的なところがあったのだが、最後にはお国のためということにすりかえられてしまう。それらは、今となってはかなり鼻白むもので、楽しい冒険小説的ムードを減殺することこの上ない。ただ余分な描写の分をさっぴいても、冗長な作品であることはかわりはなく、作品本来の出来そのものもあまり誉められたものとは思えず、戦後の日本SF黎明期を目前にした珍品という以上の評価は、自分には残念ながらできない。
なお本作品は戦後再刊されていないようであるが、これでは再刊できないし、その必要性も感じない。ただし当時の作家の方を取り巻く状況は自分のような戦後20年もたって生まれてきたものには想像できないような時代だったであろうから、このような作品を書いた作者を責めるつもりは毛頭無いが、作品を純粋に見た場合には埋もれさせおいて良い作品と言うのがぼくの意見だ。もっとも著者もあまり思い出したくない作品だったのかもしれないし、作品そのものもあの時代に飲み込まれてしまった不運なSFともいえるのかもしれない。

予告どおりブックオフ他に行きました。

銀河鉄道の夜 別役実・杉井ギサブロー 宇宙船文庫 状態はかなり悪いけど50円だったので良しとしよう。別役実の演出台本という意味においても嬉しい。(集めているんだよ) カバーデザインが羽良多平吉とはね。
ニヒル病患者 宇野鴻一郎 番町書房 帯 官能小説は買わないが、帯によるとこれはユーモア小説集とのこと。著者の本でチェックしているのは他に、デビュー作「鯨神」「秘本西遊記」「お菓子の家の魔女」「血の聖壇」がある。(どれも読んでないけどね)
ある詩人の死 ダグ・アリン 光文社文庫 あとハワードとスレッサー。
君が夢、河を上りて(上下) 小林めぐみ 富士見ファンタジア文庫 まあなんとなく。
アース・リバース 三雲岳斗 角川スニーカー文庫
君にしか聞こえない 乙一 角川スニーカー文庫 新刊で買おうと思っていたのだけどねえ。
櫻画報大全 赤瀬川原平 新潮文庫 復刊したので注文しなきゃと思っていたのだけど。
アシジの月 南部樹未子 こずえ 宗教小説らしいので前はスルーしたのだけど、今回は購入。
ムクゲノ花ガサキマシタ 上 金辰明 徳間書店 風野さんの日記で昼間見たばかりだったので目に付きました。まあSF。
謎の蔵書票 ロス・キング 早川書房 帯 本に纏わるミステリといわれると欲しくなっちゃうよねえ。

やはりSF特集ひとまず継続でSF倶楽部増刊の「星雲」復刻版読んでます。

(今日買った本:11冊 今月買った本:60冊 今年買った本:60冊)

1月3日(木)

読了は「地球の屋根」のみ。さっき読み終わりました。
感想を書く元気が無いので、そっちはまた明日。結局1冊しか読めなかったけどSF特集は終わりにしようかなあ。迷う。

買った古本は下記のとおりです。
伊奘冉 西谷史 エニックスノベルス

ネコノメノヨウニ・・・ 田中啓文 スーパーダッシュ文庫
魔婦の足跡 香山滋 扶桑社文庫 
爆風警察 樋口明雄 ソノラマ文庫ネクスト
dヴァンパイア特捜隊 樋口明雄 富士見ファンタジア文庫 もっていないのはこれではなかった・・。
サン・ジャンの葬儀屋 ジョエル・エグロフ 角川書店 フランス文学。なんとなく面白そうだったから。
渋谷色浅川 笙野頼子 新潮社 帯 一応小説は集めているのである。
情報読書術 紀田順一郎 実業之日本社 署名本でした。
dマルコヴァルドさんの四季 カルヴィーノ 岩波少年文庫 誰か欲しいひといます?
星界の紋章読本 早川書房 小説が入っているからね。
愛別外猫雑記 笙野頼子 河出書房新社 帯 エッセイは集めているわけではないが、安かったので。
失踪HOLIDAY 乙一 角川スニーカー文庫 
スサノオ自伝 芦原すなお 集英社文庫
新化 石黒達昌 ハルキ文庫 大幅改稿されているという話だったので,文庫版も買ってみる。
ころすのよ 日下圭介 新潮文庫 なんとなく。
1割のダブり率健在。あっというまに50冊じゃん。なんだかなあ。明日もきっとブックオフいくと思うよ。

ブックオフで本を見ていたら半村良が突然読みたくなったのだが、何を持っているか分からないのでやめる。というか嘘部シリーズの途中くらいで読むのがとまっているし、もうちょっと体系的に読みたい気もするし。

実家では親にまでいいかげんに本を買うのはやめろと批難されて帰宅。麻薬と同じで自分で決心してやめないとやめられないんだ、と諭される。仰る通りでございます。

(今日買った本:15冊 今月買った本:49冊 今年買った本:49冊)


1月2日(水)

読んだ本の感想など。
昨年末から年越しになってしまった。
ザ・スクープ 中央公論社
BBCが1930年と1931年に企画してラジオ番組として放送された作品のテキストを単行本にしたもの。「ザ・スクープ」と「屏風のかげに」を収録。前者はセイヤーズ、クリスティ、ベントリー、バークリー、クロフツ、デインの6人が各2章を担当。後者はウォルポール、クリスティ、セイヤーズ、バークリー、ベントリー、ノックスの6人が各1章を担当。
前者は別荘で殺された女を取材する記者が、凶器を発見して社に戻る途中の電話ボックスで殺されることから始まる。二つの事件は同じ犯人によるものなのか。警察とは並行して主人公の記者が独自に捜査を進める。同僚の敵討ちと自らのスクープのために。
後者は一軒の家の居間で起きた殺人事件を描く。丁度来合わせた娘の婚約者が家族団欒の中で、部屋の中の屏風のかげに死体を発見する。殺されたのは同じ家の下宿人だ。いったい何故部屋の中死体があったのか。同じ部屋の中にいて家族は気づかなかったのか。
どちらも合作とは、少なくとも素人の自分には全く感じられない。これらの作品だけを、作者名を伏せられたら、作者どころか合作であることすら気がつかないであろう。内容的にはいかにも古典本格推理小説といった味わいで、そういった作品が好きな人は面白いのじゃないだろうか。自分はと言えば古典本格嗜好がさほどあるわけではないので、まあまあ面白かったなといったところか。もっとも自分がイメージする本格推理小説とはピッタリではある。作品は元がラジオのシナリオだけあって、キャラクターもはっきりしていて、会話主体の読みやすいもの。当時の有名作家が協力して執筆した合作というのはそれだけでも話題性はあるので、読んで損は無いであろう。未文庫化はちょっと惜しい作品。早川書房なら10年前に「漂う提督」と連番で速攻で文庫にしているであろうが、中央公論社が版権を持っているのでは難しいかもしれない。
ということで、月うさぎさんさしあげます。


昨日の予告のように家人の実家へ行ったが、BOOK OFFに2軒だけ寄らせてもらう。

BOOK OFFで文庫・新書50円引きセール。100円は50円でお買い得。
怨霊記1 千秋寺京介 トクマノベルス
チェロキー・バット フランチェスカ・リア・ブロック 東京創元社 帯 奇跡的にダブりじゃなかった。残りはあと5巻です。
宙都 第一之書 柴田よしき トクマノベルス SF・怪奇・伝奇系は買うようにしている。
哲学者の密室(上下) 笠井潔 カッパノベルス 買い逃していたもの。
夜明けの光の中に ローレンス・ブロック ハヤカワミステリ文庫
バランスが肝心 同
dドラキュラ戦記 キム・ニューマン 創元推理文庫 やはり持っていたか。
泥棒は詩を口ずさむ ローレンス・ブロック ポケミス
泥棒はクロゼットのなか 同
泥棒は選べない 同
泥棒は哲学で解決する 同
泥棒は抽象画を描く 同
木乃伊仏 和田はつ子 ハルキホラー文庫
根の国の物語(1〜4) 篠田真由美 中公Cノベルス
ホラー作家の棲む家 三津田信三 講談社ノベルス
ユリイカ PKディック以後 多分持っていると思うのだが。ディックのテレビドラマシナリオ掲載。
オズ・キッズの大冒険 新庄節美 学研 知能アップどうわ。今回二番目に高い本。(300円) それこそ1年くらい売れ残っていたと思うぞ。小説じゃなく本当にクイズ形式の知能アップどうわだ。チビーが売っていないので仕方なく買う。(理由になっていない)
水上音楽堂の冒険 若竹七海 東京創元社 帯 
22冊買っても2000円いかなかった。
2軒目
私は二度死ぬ クリストファー・パイク 集英社文庫 このリメンバー・ミーって3冊出てたのか。2冊目も買っていないな。でもつまんなそう。
d緑は危険 クリスチアナ・ブランド ポケミス 3冊しか持っていないのにだぶっちゃったよ。
プラハからの道化たち 高柳芳夫 講談社 帯(半欠け) 乱歩賞。なんとなく。
dd眠りなき狙撃者 JPマンシェット 学研 また間違えた。殺しの挽歌を持っていないんだ。学習機能がないなあ。新庄節美の本を読んで知能アップしなきゃ。(そういう問題ではないのだろう、きっと)
風を読む、水に書く 川村湊 講談社 帯 この人の探偵作家論を買い逃しているんだ。
四重人格 ピート・タウンゼント 晶文社 もしかすると持っているかもしれない。
千の夜の還る処 ひかわ玲子 富士見書房 帯 単行本の竹河聖を一度も見たことが無いんですけど。
デウス 戸井十月 双葉社 
王の心 天女生誕の書 富野由悠季 角川書店 
フェアリーテール モニカ・クリング WAVE出版
タナトス・シンドローム(上) ウォーカー・パーシー 角川書店 うまいこと持っていない上巻だけあった。 
d蒼老たる浮雲 残雪 河出書房新社 なんとなく集めてるけど失敗。「そこのみにて光輝く」「突囲表演」がないんだ。
今年もはよから意味も無くたくさん買っちゃいました。約10%のダブり率は今年も健在とは。なんとかしなきゃいけません。

明日は自分の実家へ行くのだが、BOOK OFFへ何軒かは行きたいけど。

そうか、今日は京王だったんだぁ。

(今日買った本:34冊 今月買った本:34冊 今年買った本:34冊)

1月1日(火)

日記の背景はとりあえず気が変わるまで意味も無く毎月変えてみようかと思います。とりあえず今月は黄色。
一日家でゆっくりしていましたので特に書くほどのことはございません。
リサイクル系の古書店はやっているのだろうけど、まあ3ケ日は休養。
その分、本を読むかと思いきや、読んだのは残っていた「ザ・スクープ」のみ。
感想は明日にでも。

さて今年最初はSF特集にしようということで取り出したのは大下宇陀児「地球の屋根」。昭和18年の本なのでそれなりにぼろいけれど、いままで買った古書では多分2番目の値段だ。(除く、セット物及びもともと定価が高いもの) もっとも一番高い本はさらに二倍の値段なのだけど。ちなみに一番高かったのは富ノ澤麟太郎集である。(といっても誰も分からないであろう)
でもこれって480ページもあるんだよね。一応SF特集は3日で終わりの予定なのでこれだけで終わっちゃうんじゃなかろうか。一応次からは「星雲」復刻版、アメージングストーリーズを予定しているのだけど。

明日は家人の実家へ行く予定なのだが、年始早々BOOK OFFにいけるかどうかは微妙。
いつまで下の数字に0が並んでいるかなあ。

(今日買った本:0冊 今月買った本:0冊 今年買った本:0冊)