3月31日(日)

新刊書店にて
テキサス・ナイトランナーズ J・R・ランズデイル 文春文庫 スプラッタ・パンク時代の作品らしい。何もノワールで売らなくても・・。

ブックオフ
だからドロシー帰っておいで 牧野修 角川ホラー文庫
水域 森真沙子 角川ホラー文庫
時間旅行者は緑の海に漂う パトリック・オリアリー 早川文庫SF こんな本出ていたの知らなかったなあ。
怖い絵 久世光彦 文春文庫
ヴォル・ゲーム 創元推理文庫
死んでも治らない 若竹七海 カッパノベルス
「黒い箱」の館 本岡類 カッパノベルス

3月の課題図書 怪傑ゾロ 12時を過ぎちゃったので厳密には3月には読み終わらなかったのだけれど、とりあえず読了。

bk1に今朝まとめて注文を出したら夜に第一便が届く。このスピードにはびっくり。ただ近所に売っていないため注文を出そうと思っていた「幻想文学」最新号の在庫がなくなって注文できなかったのが悲しい。新刊だと、出荷分が返品されてくるまで絶版(品切れ)扱いがあるのはわかるけれど、せめて取り寄せ扱いにして欲しいなあ。また8000円くらいかわないと送料がただにならないからなあ。まあ欲しい本はいっぱいあるんだけどね。

ラヴクラフト全集の感想はもう遅いので明日書きましょうかね。

(今日買った本:40冊 今月買った本:155冊 今年買った本:493冊)

3月30日(土)

ラヴクラフト全集1 読了。

本日届いた本。

逆立ち幽霊 伊波南哲 沖縄怪談集 これまたずいぶんと高い買い物だった。でも欲しかったんだもん。あと地方怪談集で欲しいのは「血液交換業」と「箱根から来た男」だな。(特に後者が欲しいなあ)
ミステリー傑作選 講談社文庫 38冊。yahooで落札したものだが、送料いれても1冊100円換算だから安く買えてよかった。集めようとするとダブるしね。(今まで買ったのも何冊かあるけど、これは誤差の範囲ね) 単行本より作品が割愛されているのは玉に瑕だが、単行本集めてもかさばるしね。100円だったら買ってもいいかと思うけど。とりあえずはこれでいいです。

買った古本
クール・キャンデー 若竹七海 祥伝社

最後がきいて、ずいぶん冊数が増えてしまった。

みんなはMYSCONに行っているのでしょうか。今回は諸々の事情で行けず、残念。オークションは何が出たんだろうなあ。

(今日買った本:40冊 今月買った本:155冊 今年買った本:493冊)

3月29日(金)

飲み会で3時帰り。

今日までに届いている本。
ボズの素描集 ディケンズ 近代文藝社 処女作。
広い藻の海 ジーン・リース 河出書房新社
虚ろな車 飛鳥高 東都ミステリー
開拓者 ディケンズ物語全集7 中央公論社 「ニコラス・ニクルビイ」。年代から考えて抄訳であろう。完訳が最近出版されているけれど、高いから、こっちでいいや。
遊星人現わる 黒沼健 中学生の友付録 法外な値段で買ってしまいました。だって欲しかったんだもん。

(今日買った本:5冊 今月買った本:115冊 今年買った本:453冊)

3月28日(木)
したたるものにつけられて 小林恭二 角川ホラー文庫 この人の本も遠い昔に「電話男」を読んだだけだなあ。たまる一方。
孤独の操縦席 大薮春彦編 ワールドフォトプレス ダブり?
気ちがいピエロ ジョゼ・ジョバンニ ポケミス
美しい野獣 ドミニック・ファーブル ポケミス
呪われた者たち J・D・マクドナルド ポケミス
五時から七時までの死 A・P・ドゥシャトー ポケミス

新刊書店で
ミステリマガジン 
SFマガジン
久々にぱらぱら見ると目が行くのは新刊紹介。あれも読みたい、これも読みたいと思う。で、結局古本かなんかで買ったは良いけど、そのうち(あっという間に?)どこ行ったかわかんなくなっちゃって、読まず終いということが予想される。困ったものである。なんとかしなきゃねえ。でも両方の雑誌を見ていると、結局ミステリよりSFの方が遥かに読みたい度は勝っているにあらためて気づく。僕は全然本は読んでいないけれども、好きなのは結局SFなんかなあ。

ラブクラフトはやっと4割くらい。

(今日買った本:8冊 今月買った本:110冊 今年買った本:448冊)

3月27日(水)
飲み会で終電。読めず買えずの一日。やはり書くことなし。プライベートはあまり書かないようにしているのでまとめ書きはつらいよ。

宅急便の不在通知。bk1で本買わなきゃ。買い物カゴにはたくさん入っているんだけどさ。(もちろん古川日出男の短編狙い)

(今日買った本:0冊 今月買った本:102冊 今年買った本:440冊)

3月26日(火)
仕事づけの一日。書くことなし。
読書も進まず。

こんな日記に意味があるのかなあ。

(今日買った本:0冊 今月買った本:102冊 今年買った本:440冊)

3月25日(月)
早めに退社し、ブックオフを2軒。
妖星伝1,5,6,7 半村良 講談社文庫 追悼読書用。2,3,4を買わなければ。
動機 横山秀夫 文藝春秋
眠れぬイブの夢 小森健太郎 編集者探偵・溝畑康史登場だそうである。へえ、そうなんだ。
篠婆 骨の街の殺人 山田正紀 講談社ノベルス
関ケ原死霊大戦 火坂雅史 トクマノベルス
秘神黙示ネクロノームA 朝松健 電撃文庫 これも@を実家のどこかから発見しない限り永久に読めない。
翻訳者の仕事 深町真理子 飛鳥新社 文庫にはいったよね。
コフィン・ダンサー ジェフリー・ディーヴァー 文藝春秋 
黄金の羅針盤 フィリップ・プルマン 新潮社
神秘の短剣 フィリップ・プルマン 新潮社 珍しく?石堂藍さんが誉めているファンタジーなので買わなきゃ。
人が見たら蛙に化れ 村田喜代子 朝日新聞社
ロスト・ボーイ 黒岩研 光文社 1作目から読みたいが、どこにあるのかわからんのだよなあ。

買った本の羅列じゃ、読んでいただいている方もて面白くないでしょうねえ。

(今日買った本:15冊 今月買った本:102冊 今年買った本:440冊)

3月24日(日)

家人とバスに乗って花見へ行く。

帰りにブックオフにも寄る。
汚れた街のシンデレラ ジェフリー・ディーヴァー ハヤカワミステリ文庫 未読王さんの日記を読んで探してみようと思いました。まず1冊。
dシェリー号の宇宙漂流記 今日泊亜蘭 国土社 黒白さんにまとめ買いしていただいたシリーズ。カバーがついていたから。
宇宙海兵隊ギガース 今野敏 講談社ノベルス
眠りの牢獄 浦賀和宏 講談社ノベルス
エンディミオン ダン・シモンズ 早川書房
エンディミオンの覚醒 ダン・シモンズ 早川書房 どうでも良いけど、これらを読むためには「ハイペリオン」を腐海からサルベージしなければならないんだよね。それってかなりの困難を伴いそうなんですけど・・・。大体あの辺かとなあと、予測はつけているんですが。でもダン・シモンズも読んだことないんだよねえ。(一体俺は何を読んだことがあるんだ?)

届いている本はまたあとでまとめて。

(今日買った本:6冊 今月買った本:87冊 今年買った本:425冊)

3月23日(土)

久々に文生堂へ行く。
隠れた顔 小島直記 東都ミステリー 特に欲しかったわけじゃないけど、署名入りだったので。(署名消し跡ありだが、気がついてなかったみたい) 「休暇の死」は無いねえ。
修羅の終わり 貫井徳郎 講談社
窯変小説集 時ノアゲアシ取リ 笙野頼子 朝日新聞社
巴 松浦寿輝 新書館 新刊で買おうかと思っていた本。「もののたわむれ」と「うさぎの本」も早く買わなきゃなあ。

夜は中華を食べに行ったのだが、近くの古書店でちょっと買い物。
殺人教室 石原慎太郎 角川文庫 単行本は持っているが、短編集なので収録作が違うかもしれんと思い購入。

中華は麻婆豆腐が絶品の店。やや高いけどね。

日本妖怪異聞録 小松和彦 小学館ライブラリー
日本の妖怪について、各地に伝わる文献によってその意味を考察したもの。取り上げられた妖怪は、酒呑童子、妖狐玉藻前、是害坊天狗、崇徳上皇(の呪い)、鬼女紅葉、つくも神(百鬼夜行)、大嶽丸、宇治の橋姫。平安時代中心で、保元の乱とか歴史的な事実を交えながら語るため非常に面白い。また妖怪の伝説は、仏教のプロパガンダであった等、示唆にも富んでいる。恥ずかしながら著者の本を読むのは初めてなのだが、非常に面白い本であった。他の本も読まなきゃね。(そればっかりだけど) 図版も多くて妖怪好きの人にはお勧め。


再読だが、ラヴクラフト全集の1巻を持ち出す。

(今日買った本:5冊 今月買った本:81冊 今年買った本:419冊)

3月22日(金)

ブックオフに行ってみる。
シャドー・ブルー 山田風見子 ハヤカワ文庫 書き下ろしなんだねえ。
ウォーターシップダウンのウサギたち ロチャード・アダムス 評論社文庫 いつでも買えるからと思って買ってもいなかったが、ある方から薦められたので読もうと買う。でもこれ指輪物語の旧版ほどではないにしても活字が小さい。
剣鬼喇嘛仏 山田風太郎 講談社ノベルス 短編集だから買っておく。
ブラウン神父の知恵 チェスタトン 創元推理文庫 バベルの図書館でしか読んだことがありません。1巻は実家にあるからな。
もうひとりの孫悟空 李馮 中央公論新社 中野美代子推薦の実験小説とのこと。

小松和彦は面白いのだが、注釈を読みながらで読み進まない。

数日前に書いた高い買い物があたってしまう。(まあ絶対的価格はそんなに高くはないのだけど、内容に比すとねえ)

(今日買った本:9冊 今月買った本:76冊 今年買った本:414冊)

3月21日(木)

多忙な一日。今日は藤沢有隣堂古書市の初日だったが、昨日の呑み会がたたって、起きられずあきらめる。一応注文品がはずれていることだけ電話で確かめ、(あたるわけないよ、1000円の鷲尾三郎なんて)行くのはやめることにする。
昼間は家人の実家へ墓参りへいったので、ついでに1件だけブックオフに寄らせてもらう。
ゼンダ城の虜 アンソニー・ホープ 創元推理文庫 持っているかもだが、大ロマン全集はアブリッジのようだし、買っておく。
不吉な休暇 J・ロウ 教養文庫 ミステリボックスも何を持っているのか確認しなきゃなあ。
パンドラ’Sボックス 北森鴻 カッパノベルス
lain 小中千昭 ソニーマガジン 
なみだ研究所へようこそ 鯨統一郎 ノンノベルス
生き埋め サーデグ・ヘダーヤト 国書刊行会
マイトレイ ミルチャ・エリアーデ 作品社
激突 ジョン・ホークス 彩流社
罠 ジョン・ホークス 彩流社  
半額単行本が半額だったので、高めの文学系の本を買ってしまう。もうちょっと欲しい本もあったんだが、我慢。

夜は家人の誕生日なので恒例の自由が丘の仏蘭西料理。

(今日買った本:9冊 今月買った本:76冊 今年買った本:414冊)

3月20日(水)

ヘビーな飲み会。体が疲れているのでかなりつらかった。来週も飲み会が続くが、再来週まで生きていられるだろうか。更新もやや滞るかもしれません。

天使の殺人 辻真先 創元推理文庫
この間実家へ帰ったときに元版がだぶっていることがわかったのだが、これは戯曲版も収録されているので今はこちらで読むのが正しかろう。辻真先はソノラマのSFを何冊か読んだことがあるだけなのだが、ミステリは初めて。今まで読んだ本は基本的にはずれが無く、それなりに楽しませてくれるという印象であった。職人技ともいえるかもしれない。で、本書もまさに職人技という感じで、楽しめる。一言で言えばミステリを題材にしたメタフィクションである。小説の構造自体は、メタフィクションとして比較的目新しくは無いように思うのだけど、分かりやすく誰にでも楽しめるミステリのエンタテイメントとして仕上げているのがやはり特筆されよう。また戯曲を組み合わせて効果をあげているが、これは多分本作がオリジナルだろうと思うし、ここまでしつこく入れ子構造を駆使しているのも(後書きを読むと著者の趣味らしいが)珍しい。作品自体の紹介としては惹句の「被害者は誰か?犯人は誰か?探偵は誰か?」という言葉が全てをいいつくしているように思うし、筋書きを書くことはほとんど意味が無い作品なので、ここでは書かない。なお読みやすさも抜群で、これは文体がしっかりしているからだろう。似て非なる戯曲版もついているし、まずは誰でも楽しむことができるエンターテイメントである。お勧め。
もっと他の作品も読まなきゃ。

小松和彦の「日本妖怪異聞録」を読むことにしました。

(今日買った本:0冊 今月買った本:67冊 今年買った本:405冊)

3月19日(火)

「天使の殺人」読了。

帰りにブックオフに寄ってみるが、いまいち購買意欲に欠け、何も買わずに店を後にする。でも目録で高い本を注文し、ちょっと後悔している。お金も無いことだし、はずれないかという気持ちが強くなってきた。

わたしのメルヘン散歩 矢川澄子 新潮社
ちくま文庫からも再刊されている評論集に近いエッセイ集。基本的には児童文学の作家たちをとりあげたもの。取り上げられているのは、ワイルダー、ファージョン、シュピーリ、グリーナウェイ、オルコット、ゴッデン、ポター、サンド、ネズビット、ラーゲルレーヴ、シェリイ、アルニム、トゥエイン、キャロル、ワイルド、ヴェルヌ、スウィフト、宮澤賢治、巌谷小波。それぞれ短い枚数ながらも示唆に富むエッセイになっている。作品論というより作家論で、特に女性作家に対しては結構鋭い。逆に男性作家に対しては、やや遠慮がちな風が見られるように思う。いずれにせよ、あげられている作品を読みたくなることは請け合いである。ぼくは特にワイルドの童話を読みたくなった。平井呈一のワイルド童話集でもひもといてみようかな。



(今日買った本:4冊 今月買った本:67冊 今年買った本:405冊)

3月18日(月)

ああ、忙しい。
でも昼間はちょっとした空き時間を利用して古本屋へ行く。

ローワンと魔法の地図 エミリー・ロッダ あすなろ書房
アフナスの貴石 野尻抱介 富士見ファンタジア文庫 最近気になって気にかけているのだけど、全然無くてやっと1冊発見。でもシリーズの7巻だ。うーん。順番から読んだほうがいいのかな?
シュナの旅 宮崎駿 アニメージュ文庫 きっとダブりなんだろうな。
天使のたまご 押井守 アニメージュ文庫 ひそかに探していた本。やっと発見。ちょっと嬉しい。そっかあ緑の背表紙だったのかあ。

「私のメルヘン散歩」は夕べのうちに読了。今日は「天使の殺人」に手を出しました。先を読みたいけど、時間なし。

(今日買った本:4冊 今月買った本:67冊 今年買った本:405冊)

3月17日(日)

ユーモアミステリ傑作選 風見潤編 講談社文庫
講談社文庫の黒背のアンソロジーは面白いものが多い。特に日本人の編集しているものは日本人の好みに合っているのか、面白いように思う。これはミステリの中でもユーモアを基準に選択したもの、翻訳の初出はミステリマガジンが多そう。
殺人の条件  ドナルド・E・ウェストレイク 妻を殺す計画を立てる夫だが、思わぬ邪魔が・・。ちょっとドタバタ風味のミステリ。
クリスティーを読んだ少年  ウィリアム・ブルテン 町中で若者が奇妙な行いを始める。悪戯か?クリスティーを読んだ天才少年の推理。軽妙な短編。他にもいろいろパロディーチックな作品がたくさん翻訳されているようである。
ソング・ライターの死 フランク・グルーバー  探偵人間百科事典。どこがユーモアなのか今ひとつピンとこないが、探偵と助手の役がちょっと凸凹コンビめいたところが、そうなのかな?
サム、シーザーを埋葬す ジョシュ・パークター これは楽しいネロウルフのパロディ。サムのダックスフント、シーザーの死体消失の謎を追う、少年アーティと少年ネロウルフ。(ただしウルフはやっぱり座っているだけ)
見えざる手によって ジョン・スラデック ぼくにとってはSF作家なのだが、ミステリも書く。これはミステリ第一作らしい。密室物。これもどこがユーモアなのか良くわからない。トリックは錯覚を利用したどっかにありそうなもの。
エリート・タイプの怪事件 ロバート・L・フィッシュ シュロック・ホームズもの。存在そのものがパロディだからね。
イギリス寒村の謎 アーサー・ポージス この人もSF怪奇系作家のイメージがある。事件そのものがナンセンスなミステリー。
ホン・コンおばさん、正義を行使す ジョイス・ポーター これも探偵の造形がユーモラスなもの。最後はそれでいいの?って感じ。
ストリップ戦術 リチャード・S・プラザー 軽ハードボイルド。本人にその気があるのかわからないが軽快で面白い。
どこがユーモアか良く分からない作品もあるし、探偵の造形がパロディだったりいろいろなタイプの作品があるが、総じて面白い。もうちょっとドタバタの激しい作品や徹底的にユーモラスな作品があっても良いとは思うが、アンソロジーとしては満足。


ブックオフで買い物。
ネヴァダの犬たち ジョン・リドリー 早川書房 翻訳が渡辺佐智江っていうのがちょっと意外だったりする。キャシー・アッカーの翻訳者というイメージが強いのだけど、ミステリも翻訳するんだね。
グリム兄弟のメルヘン ハインツ・レレケ 岩波書店
ボトムズ J・R・ランズデイル 早川書房 最近狂ったように翻訳されているランズデイル。自分が読んでいるのはバットマンの短編だけというなさけなさだが、スプラッタパンクの提唱者の一人なので、昔から買っている。(といっても新刊で買ったのは角川文庫で最初に出たときだけだけど) 東京創元社もせっかく版権を持っているのだから、「ドライブ・イン」を「ノワール作家の原点!」とかインチキくさい惹句で出したら、ミステリファンの人が騙されて買うかもしれないからそこそこ売れると思うぞ。もう10年以上待っているんだから早く出しなさいっての。ビジネスチャンスだよん。

以下は新刊書店。
ジャーロ 光文社 久々に開いた。古書店案内の付録なんてまだ見てないもの。なんたって古本には関心が無いからね。それにしても書評の満足度ABCランクの分け方が釈然としない。だって満足度Bで紹介されている本がクォータリーベスト3に選ばれているんだぜ。なんやねん、そりゃ。
岡本綺堂妖術伝奇集 東雅夫編 学研M文庫 マニアックな編集でありながらも伝奇長編を最初に配して、なんとか商業ベースに乗せるようにという苦心の編集が伺えます。1400円もする文庫なので、絶対的には高いと思う方もいらっしゃるかと思いますが、これは確実に買いです。あとで絶対後悔しますので、ぜひ買いましょう。続巻は村山塊多、夢野久作という全集がまとめられている作家が続きますが、東さんならきっと何かやっていただけるでしょう。そこまでいったらあとはびっくりの伊佐名鬼一郎が待っています。

そういえば「達磨峠の殺人」で「帰去来殺人事件」の4版からの復帰と、2版3版を買った人は交換に応じる旨のことが書いてあって、古本屋で買った人は交換に応じませんという断り書きがあったのだけれど、さすがにそんなにずうずうしい人はいないと思うな。

矢川澄子の「わたしのメルヘン散歩」を読んでいます。

(今日買った本:5冊 今月買った本:63冊 今年買った本:401冊)

3月16日(土)

ひたすら寝てる。一日終わる。
夜は寿司を食いに行く。美味いけど高かった。
帰りにちょろっと古本屋覗く。
古本買う。

ブードゥーチャイルド 歌野晶午 角川書店
13人の名探偵 中島河太郎編 ベストセラーズ 持っているかもなんだけど。
d推理小説入門 九鬼紫郎 金園社 初 

(今日買った本:3冊 今月買った本:58冊 今年買った本:396冊)

3月15日(金)

ギンネム屋敷 又吉栄喜 集英社
ジョージが射殺した猪(九州芸術祭文学賞受賞)、窓に黒い虫が、ギンネム屋敷(すばる文学賞受賞作)の3篇を収める。いずれも戦後の沖縄を舞台にした物語。「ジョージが射殺した猪」は、在日米軍兵を語り手にして、外国人(戦勝国)から見た日本人(敗戦国)を描いている。「窓に黒い虫が」は逆に日本人を語り手にして日本人から見たアメリカ人を描いている。この2編では、読んでいて日本人としてアメリカ人の振る舞いに義憤を抱いてしまう。ただ3篇目の「ギンネム屋敷」に来て、今度は米軍属の在日朝鮮人を配して、戦時中の日本人の振る舞いや、日本人の朝鮮人への見方などを赤裸々に描くことによって、最初の2編で抱いた義憤はあえなくしぼんでしまう。通読して残るのは戦争がもたらす結果の悲惨さと、人間の差別意識に対するやりきれなさである。3編を配した構成も良く、エンターテイメントではないが、読むに足るすぐれた本であると思う。
なお本当は表紙と帯の惹句、井上光晴・黒井千次の推薦を読んで、もう少し幻想的な作品を予測していたのだが、その意味では完全に裏切られたものの、そうでなければ手にとらなかったと思うので、まあ良かったんじゃなかろうか。


感想を検索していて、感想はあんまりなかったんだけど、MZTさんが購入しているのを発見。ぼくもなんでも買う方だけどMZTさんもすごいね。

kashibaさんのところで新刊・古本購入の話題が出ているが、ぼくなどは本を発行している方、新刊書店さん、著者の方には許すべからざる存在なのだろうなあ。でも全部新刊で買っていたら今の数倍、へたしたら十倍くらいもかかってしまうので、それはぼくの収入では不可能。たくさん欲しがっちゃうのが悪いのかもしれないけど、「だって、欲しいんだもん」ってところです。新刊では買うつもりの無い本に関しては、古本で買っても罪悪感は少ないが、そのせいで新刊で買おうかと思っていた本を古本で買っちゃうというのは申し訳ないことだけれど。まあ新刊・古本に限らず本が好きなのは事実なので、まあばか者がいるなあということで、見てやってください。でもSFマガジンなんかはもう約20年買いつづけているので、結構貢献していると思うぞ。

訪問していただいた方が60000人を超えたようです。こんなコンテンツの更新が年に1回あるかないかの買い物サイトをご覧いただけるなんて、ありがたいことです。

(今日買った本:0冊 今月買った本:55冊 今年買った本:393冊)

3月14日(木)

ギンネム屋敷 読了。
ユーモアミステリ傑作選 講談社文庫を選択。でも期末で忙しいからあんまり読書時間とれないや。

六福神 諸星大二郎 集英社 たまたま見つけたので購入。今でこそ買わなく、読まなくなっちゃったけど、藤子不二雄、高橋葉介、諸星大二郎らはぼくにとっては特別な漫画家だ。漫画はやめたはずなのに集めたくなっちゃうなあ。べらぼうな古書価はついていないみたいだし。
さらば愛しき鉤爪 エリック・ガルシア ヴィレッジブックス
水の牢獄 咲田哲宏 角川スニーカー文庫 ホラーと書いてあったからね。

(今日買った本:2冊 今月買った本:55冊 今年買った本:393冊)←諸星大二郎はいれてませんからね。

3月13日(水)

たまには別のブックオフ
d廊下に植えた林檎の木 残雪 河出書房新社 「カッコウが鳴いたあの一瞬」が持っているのかわからない。表紙は見覚えがあるのだけど、持っていないような気がする。「突囲表演」は確実に持っていないんだけど。とりあえず大熊さん、1冊拾いましたので。100円です。

血食 系図屋奔走セリ 物集高音 講談社ノベルス
人の系図を作成することを生業とする忌部言人を探偵役とした探偵小説。ワトスン役は語り手の物集高音。文体を昔風にして他の作品とは変化をつけている。ストーリーは明治のノルマントン号事件をキーにして、そこから派生する殺人事件を追っていくというもの。
まず文体であるが、物語の設定である昭和三年とかに書かれた小説を読んでも、このような文体で書かれた作品は無いことからも分かるとおり、あくまでもそれらしく書いてみたというスタイルでしかなく、この小説を書くに当たってさほど有効であったとは思えない。また巻末にずらずらと並べられた参考文献を見て、ある種のいやらしさを感じる向きもあろう。また推理小説としては(以下ネタ晴らし)、
舟で死んだ男たちの名前を詐称するという行為が、自らの過去の犯罪を隠蔽するという目的のためだけというのはいささか納得しずらく(要は詐称する必然性が全く無い)、また犯人たちもいささか不用意な点が多すぎる、というような点が気になった。
しかし裏表紙の紀田順一郎が書いているように(ちょっと誉めすぎだけど)、雑多なことをよく調べて書いていることは紛れも無い事実であり、全体を俯瞰して見てみると(言葉とかはちょっとわざとらしいけれども)時代の雰囲気は割とうまく出せているし、実際の歴史と虚実取り混ぜて書くという話は自分の好みだったりすることもあって、ミステリーとしての評価はさておき、結構楽しんで読んだということは言っておこう。

(今日買った本:1冊 今月買った本:53冊 今年買った本:391冊)

3月12日(火)

毎日寄ってどうするんだのブックオフその2。
戦艦陸奥 山田風太郎 光文社文庫
男性周期律 山田風太郎 光文社文庫 古本で買っちゃいました。申し訳ないことです。今のところ4対4の割合。
SFの書き方 アメリカSF作家協会 講談社 こんな本出ていたんだねえ。多分書評は見ているのだろうけど覚えていないや。
サイボーグ009 朝日ソノラマ 小説だけど、小説部分を誰が書いたのやらさっぱりわからない。
新刊書店で
渡辺啓助集 ちくま文庫 桃源社版「地獄横丁」の増補版になるらしい。持っているのでちょっぴり残念。勝手を言えば、比較的新しい刊本の増補より、もう少し珍しい作品があってもよかったかなあと思ったりもしないでもない。まあ作品の出来とかバランスとかいろいろな要素があるので、まあ一方的な希望を言ってもしょうがないのだけど。
達磨峠の殺人 山田風太郎 光文社文庫 単行本未収録の嵐。これは内容に比してすごく安いですね。

「血食」読了 又吉栄喜「ギンネム屋敷」を読むことにする。


(今日買った本:6冊 今月買った本:52冊 今年買った本:390冊)

3月11日(月)

毎日寄ってどうするんだのブックオフ。
ふしぎの森のミンピン ロアルド・ダール 評論社
d盲獣 江戸川乱歩推理文庫 講談社 川口さん用
空飛ぶ円盤 C・G・ユング 朝日出版社 エピステーメー叢書が100円だと買っちゃうよね。ダブりかもしれないけど。
Dの虚像 湯川薫 カドカワエンターテイメント 100円だし。

買い物しか書くことがないなあ。

(今日買った本:4冊 今月買った本:46冊 今年買った本:384冊)

3月10日(日)

「血食」はまだ半分も読んでないや。梅原北明が登場して驚く。

ブックオフにて。
黒と茶の幻想 恩田陸 講談社 帯 新刊で買おうと思っていたのに結局古本で買っちゃいました。申し訳ないことです。
波のうえの魔術師 石田衣良 文藝春秋 ちょっと気になっていた著者なのでした。
d奇妙な小説 山田智彦 毎日新聞社 帯 幻想系。大熊さん用。

届いた本。
画集ギュスターブ・ドレ 講談社 探求書。ちょっと出費だったが、これで講談社の幻想版画集は揃った。実際はそういう叢書じゃないけど、他がビアズレー、ゴヤ、ジャック・カロ、グランヴィルだからそう言うしかない訳で。

市川さんの日記を読んでいて、倉知淳は物理を理解してないという記述を見て、ある作品を読んでそう思ったのだが、ぼくだけじゃなかったとほっとする。

これ以上書くことがないのでさようなら。愛想なしですいませんのお。

(今日買った本:4冊 今月買った本:42冊 今年買った本:380冊)

3月9日(土)

ミューズの女神 赤瀬川隼 大成建設
大成建設の社内報の連載された掌編に書下ろしを加え集成したもの。大成建設発行で定価記載も無いため、販促品などで非売品ではないかと思われるが、本当のところは良く分からない。題材は掲載された媒体からも分かるとおり、建築物をテーマにしてストーリーを語っている。日常のある場面を切り取ったような作品が多いため、読んでいてやや平板なのは否めない。中には落ちをもってきたりSFだったりするもの(1篇だけ)もあるのだが、基本的には淡彩のスケッチ集という感じだ。なお大成建設のHPで全編挿絵をふくめてアップされているので、興味のある方はどうぞ。


昨日買った本が1冊抜けてました。
七人の安部晴明 夢枕獏編 桜桃書房

疲れが出たのか昼間中寝てばっかり。夕方からちょっと珈琲等のみに駅に行くついでに古本屋による。
死体のない事件 レオ・ブルース 新樹社 帯 300円でした。
二度のお別れ 黒川博行 文藝春秋 帯 文庫になっているのか。
八号古墳に消えて 黒川博行 文藝春秋 文庫になっていないみたい。
上海黙示録殺人事件 平野純 双葉ノベルス 「カルデラ湖殺人事件」というのが気になるなあ。
殺されざる者 鳴海丈 トクマノベルス コバルト文庫出身だよね。
神話獣 多島斗志之 文藝春秋 帯 文庫にはなっていないみたい。
dファーコール G・R・ディクスン 早川書房 帯 未文庫化作品だとつい買っちゃいます。
秘曲笑傲江湖6 金庸 徳間書店 帯 4,6です。ずいぶん買っていないものが増えちゃいました。

「血食」はなかなか読み進めません。

(今日買った本:9冊 今月買った本:38冊 今年買った本:376冊)

3月8日(金)

罪ある傍観者 ウェイド・ミラー 河出書房新社
サンディエゴに住む元私立探偵マックス・サーズデイの元に、別れた妻ジョージアが訪れる。サーズデイとの間に出来たトミーが誘拐され、夫のメイスとも連絡が取れないという。警察にも届けられず、マックスに助けを求めてきたのだ。状況を確認するためジョージアの元を訪れたマックスだが、そこでメイスの同僚エルダーの殺人事件に巻き込まれる。事件はやがて東南アジアから持ち込まれた真珠と、それを狙う港湾組織の首領や、謎の人物達に取り巻かれ混沌を極めていく。トミーはどこにいるのか?無事に生きているのか?真珠をめぐる攻防との関係は?
著者はいくつかの名前があり、ホイット・マスタースン名義の作品は創元推理文庫から翻訳されている。ウェイド・ミラー名義は久保書店から出ているらしい。チャンドラーすらまともに読んでいないので、こう言うのもなんだが、自分はあまりハードボイルドがあまり得意ではない。で、この作品はどうだったかというと、さほど強い印象は受けなかった。とは言え、サンディエゴというのはまず目新しいし、キャラクターはまずまず。で、最後の最後で明かされるタイトルの意味も鮮やかで、楽しめることは楽しめる。僕的には佳作というところかな?


たまたま通ったので町田のブックオフへ行く。久々だったけれど回転が速いせいか、買いたいものがたくさんあるが、重いので適当に取捨選択。それにしても時間がなかったので見足りない。買ったのはこんなところ。ここは茗荷丸さんの狩場で、実家からさほど離れていないのだが駐車場が苦労するので、ついでのときしか行かない。でももうちょっと意識的に行こうかなあと思ったのでした。
キンコンカンプラスワン 魔王の桃大作戦 新庄節美 講談社
芳年冥府彷徨 島村匠 文藝春秋 読まずに買い集めている。
dd奥秩父狐火殺人事件 梶龍雄 講談社ノベルス 失敗。いい加減に学習しろよなあ。
修羅の足 富樫倫太郎 学研 「陰陽寮」等で躍進著しい著者のデビュー作でちょっと探していたのでした。
夏の夜の夢は幽けし 椹野道流 大洋図書
白蛇島 三浦しをん 角川書店 葉山さんがbk1の書評で誉めていたので読んでみたかった本。
闇の殺戮者 北上秋彦 双葉社
赤い傘 大西赤人 立風書房
進化論 芝田勝茂 講談社 安田ママさんお気に入りの著者。この人の福音館から出ていた「ドーム群ものがたり」とかは、「幻想文学」誌で紹介をしていたこともあり昔から探しているのだけど、全然見ない。yahooとかで出ることもあるのだが、びっくりする値段になるので買えない。そもそもこの福音館土曜日文庫というシリーズはほとんど見ない気がする。アンリ・ボスコを2冊そろえるの苦労したものなあ。

あと時間があったのでちょっと近くのブックオフへ行くがこっちはお寒い限り。
楽園の日々 A・C・クラーク 早川書房
d昼下がりの殺人 多岐川恭 光風社出版 この巻じゃないんだ。ほしいのは。
ゴジラデイズ 冠木新市 集英社文庫 これは買わなきゃと思っていた文庫。

届いていた本
d海の十字架 皆川博子 講談社 くりさんから譲っていただいたのですが、函欠だったのでやはり函が欲しくて購入。著者処女出版のかくれ切支丹を題材にしたジュブナイル。初刊テキスト的には日下さんのおかげで白泉社の選集で手軽に読めるようになっている。

ミューズの女神 読了 「血食」を読み始めるが、読みにくい。時間がかかりそう。

(今日買った本:13冊 今月買った本:29冊 今年買った本:367冊)

3月7日(木)

コレクター(上)(下) ジョン・ファウルズ 白水uブックス
1963年発表の著者デビュー作。版元からも想像がつくとおり、基本的には過去文学書として出版されてきた。しかし今回読んでみて今はやり?のサイコミステリーの嚆矢ともいうべき作品であった。無論映画化もされているのでストーリーはご存知の方も多いであろう。要は蝶のコレクションを趣味とする青年が、一人の娘を求め、誘拐監禁することによって自らのアイデンティティを確立しようとする物語である。終わらせ方も惹きがあってスリラー映画顔負け。なお本書は二つの視点から書かれている。一つは主人公の青年でありこちらはサイコサスペンスをいわゆる犯人側を語り手としたものであり、きわめて小市民的でありながらもタガの外れたような心情がリアルに描かれている。二つ目は誘拐される娘の独白を日記の形をとることによって語っていて、こちらは芸術家的な感性の若者らしい姿が浮き彫りにされている。これら二つの視点を使用してきわめて対照的な二人の人物の内面を徹底的に描くことにより、立体的かつリアルな物語を語ることに成功している。普通は誘拐された側の内面を深く掘り下げたりはしないだろう。これがもし犯人側からだけ一方的に書かれていたら、リアルな良く出来たスリラーという評価であったかもしれない。この形式の大胆さと描写のリアルさ、つまりは犯罪そのものよりもそれらの人物像に著者の興味の大半があるところが、いわゆる文学作品とされている所以かもしれない。結論として本作は未読の方には文句なくお勧めできる作品である。(普通は読んでいるのかな?)


地元の古本屋へよってみたが、買いたいものはなし。

「罪ある傍観者」読了。

(今日買った本:0冊 今月買った本:16冊 今年買った本:354冊)

3月6日(水)

予定外に飲みに行ってしまったので読書進まず。
届いた本の報告でお茶を濁すことにしましょう。

カジノ島攻略作戦 リチャード・スターク 角川文庫 やっと3冊買い戻しました。昔は結構見る本だったのに結構高くかかっちゃったなあ。
飯島真理写真集 近代画報社 オフ会の時に某ミステリ作家がこの本の中で小説を書いているのを教えてもらったので、なんとなく検索したら上記と同じ店で見つかっちゃったので何かの縁と買ってみる。あいかわらずばかだねえ。飯島真理そのものにはあまり興味はないのだけど。

時間がありませんので「コレクター」の感想は明日分で。

(今日買った本:2冊 今月買った本:16冊 今年買った本:354冊)

3月5日(火)

手近にあった「罪ある傍観者」を読み始める。あまり得意とはいえないハードボイルド。まだ半分も読んでないのだけど、感想とかあるかなとyahooで検索すると、出てきたのは「ミスダス」と古書店いくつかと「BAR黒白」と「猟奇の鉄人」と「幻想文学館」。これで少なくともこの3人は持っているのがわかるが、だからどうというものでもない。それにしてもデータベースサイトと売っている店と、買った日記。しかも買った日記の3サイトが自分と知人2人というのがなんともはや。これは何かを表しているのだろうか。いや偶然だろう。そうだ。そうに違いない。

「コレクター」の感想は書く気力がありません。仕事も期末で忙しいし、もう少しひっぱろう。

買った本。
殺人計画 ジュリアン・シモンズ 新潮文庫 持っている気がしてしかたが無いが、検索しても出てこないので持っていないのか?
東京で会おう いしかわじゅん 角川文庫 小説です。ハードボイルドのパロディ?
ミューズの女神 赤瀬川隼 大成建設 大成建設のPR誌に連載されたショートショートを集めたもの。ちなみに著者には「球は転々宇宙間」というSFもあったりする。でもこれはどうということも無い掌編集のようだ。これはショートショートを集めている方にさしげようと思う。

SFJAPAN No4 神狩り2第一部一挙掲載ということだが、続きを書いて単行本で出るということで、読みたい人は結局単行本を待たねばならず、この雑誌で読む意味はあまり無い。他日本SF新人賞の作品が一挙掲載されている。前号に引き続いて大判で、このまま季刊の大判雑誌になるのかな?普通の版から大判に変わるのは同じ徳間書店のSFアドベンチャーみたいだな。でもSFJAPANは何故かROMAN ALBUMだけれど。

(今日買った本:4冊 今月買った本:14冊 今年買った本:352冊)

3月4日(月)

「未来趣味」が届く。表紙の感じは変わったけれども、豪華な執筆人はあいかわらず。今回は限定150部なので欲しい人は早く買ったほうがいいかも。

ブックオフに寄るが何もないので下記だけ買う。
そよ風さん 手塚治虫漫画全集 講談社 集めているわけでもないんですが、100円で目に付いちゃったから。冊数には数えません。
ガリバー旅行記 スイフト 岩波文庫 いまさら買うかの古典。ちゃんと読んでないんだよね。

穴 ガイ・バート アーティストハウス なんと「体験のあと」の改題再刊本であった。せっかく新刊で買ったのに・・。ショック・・・。読む見れば良かった。他の人はだまされないようにしてください。まあ作品の質とは無関係だし、昔から評価が高く面白いようだし、「体験のあと」も読んでないだけましだけど。せっかく丁度「コレクター」読み終わったので買ってすぐの本を読もうかという気になっていたのに、一気に読む気を失ってしまいました。

「コレクター」(上)(下) ジョン・ファウルズ 読了。

(今日買った本:3冊 今月買った本:10冊 今年買った本:348冊)

3月3日(日)
結局どこにも出かけずじまい。

「コレクター」は上巻読了。下巻に入る。

大さわぎ ネコカブリ小学校 三田村信行 PHP
子供には人気のありそうなシリーズ。全10巻が刊行されている。著者の小学校低学年向き作品ははっきりいって大人が読んでもあまりおもしろくないことがあるので、あまり期待せずに読んだ。とても他の人が読むとは思えない本であるが、一応ネタ晴らしは反転で書きます。(あまり意味がないような気もするが一応礼儀としてね)
校長先生のクラス会 ネコカブリ小学校の校長先生にクラス会の案内が届いた。小学校のあった街にいってみるとそこには変わり果てていたが、路地をまがると昔ながらの風景が。そこで出会ったのはなぜか子供の姿をした友達たちだった。そこでは昔校長先生が小学校の頃起きた給食費紛失事件が繰り返される。記憶では校長先生のせいになってしまったのだが、今度はねこ森くんが自分がやったと告白し、校長先生にあやまってくれた。気が付くと校長先生は校長室におり、夢を見ていたのがわかったが、丁度電話が入り、ねこ森くんがガンで亡くなったという知らせが入る。ねこ森くんは校長先生に謝りたかったのだもの哀しい短編ではある。著者の味が一番出ているように思う。
わたしきれいかしら 校長先生が電車で見かけた美人。学校へ着くとその美人が校長室を訪ねてきた。産休の先生の代わりだというのだ。翌日から職員室には美人の先生を擁護する男の先生と、嫌う女の先生の間で騒動が起きる。ありのままが美しいというちょっと説教臭い短編。
たぬき田氏危機いっぱつ! 行方不明だったたぬき田氏の甥が見つかった。どことなく怪しい甥の正体をめぐるミステリ編。で、結局甥は砒素でたぬき田氏を殺害しその財産を狙う悪者だったのだが、普通その甥が最後に見つかるところ、すでに悪者に殺されてしまっているところが著者らしくドライだ。
ネコカブリ第三小学校の決闘 夏休みひまをもてあました校長先生は汚くなってきた学校のペンキを塗り直しを計画する。街の人から感謝され銅像まで建つかもしれないと夢見る校長先生だが、教頭先生が現れて対抗してペンキを塗り始めた。コミカル編。
ねこ岡くんのだんまり作戦 ねこ岡くんが家で口をきかないと親からクレームが入る。校長先生が調べると、どうも担任の先生にいじめられているらしい。ねこ岡くんに事情を問いただすがしゃべってくれず、一計を案じる校長先生。珍しく子供を主人公にしているので、子供には一番親しみやすいだろう。
まず校長先生が主人公というのがかなり変。普通は主人公は子供で親近感をもたせそうなものだ。で、主人公が校長先生であったも話に子供がからんでくるならともかく、子供がからむのは最後の1篇のみ。この辺が三田村信行らしい。子供がどのような感想を持つのかわからないが(人気があるから10冊も継続したのだろうが)、このシリーズはあまり期待していなかった割に楽しめた。シリーズの他の巻も読んでみよう。


(今日買った本:0冊 今月買った本:7冊 今年買った本:345冊)

3月2日(土)

気晴らしに三田村信行の「大さわぎネコカブリ小学校」を読了。感想は明日にでも。続いてファウルズの「コレクター」を読むことにする。その他少年小説体系の1巻は與謝野鉄幹を読んだので黒岩涙香に突入。二編収録のうち「王妃の怨」を読書中。

出たついでにちょっと買い物。
怪傑ゾロ ジョンストン・マッカレー 創元推理文庫 課題図書でいいの?まだ1月、2月のも読んでいないんだけど。
リカ 五十嵐貴久 幻冬舎  ホラーサスペンス大賞受賞作。早く読まなきゃ。学研の本はやはり新刊で買わないといけないかな。
摩羅節 岩井志麻子 新潮社 結局古本で購入。収録作のタイトルが凄い。新聞広告では伏字になっていたらしい。そうだろうな。
赤い殺意・女の性の精 藤原審爾 双葉社 後者は新宿警察のサイドストーリーになるらしい。

未来趣味申し込んだのだけど3週間以上たっても届きません。郵便事故なのだろうか。とっても不安。遅くなるのはかまわないのだけれど、届いているかは気になるので問合せたいところだが、連絡が葉書になっちゃうからなあ・・・。困った・・。

(今日買った本:4冊 今月買った本:7冊 今年買った本:345冊)

3月1日(金)

飲みにいっちゃったので買い物なし。
和田はつ子を読了したので、次は何にしようかな。

木乃伊仏 和田はつ子 ハルキホラー文庫
著者の本は初体験。日下部助教授登場。サイコものというイメージがあったのだけど、少なくともこれは完全なスーパーナチュラルで、フランケンシュタインテーマの怪作であった。こんな話。(ネタばらしの可能性があるため反転)
日本海で友人とクルーザーで遊んでいた黒枝真也が友人ともども謎の死を遂げる。死体は木乃伊状態であった。死因は未知の伝染病か。疑念を抱いた刑事水野とアイヌの血を引く日下部助教授は現地へ赴く。そこで出会ったのが医師の黒枝の兄芳樹であった。そして芳樹は謎の声に導かれるまま自動車で出かけ、瀕死の重傷を負う。次期総理大臣候補である父親は、学会でも異端とされる研究に従事している大脳生理学者片岡一人に声をかける。片岡は助けることを請け合い、芳樹は生還するが、その後連続して起きる殺人事件・・。
ラスト近くであかされる秘密は何の説得力も無く(それを仄めかす描写はあらかじめいくつか盛り込んである)、ほとんど思いつきの域を出ていないが、筆力があるためサクサク読めてしまう。また犯人と対決するところで日下部教授の繰り出す必殺技は、何と料理である。うーん、これは前代未聞だ。結末は朝松健が言うところの起承転結ギョッのギョッがあるのだが、ちょっとわざとらしくて優等生的かもしれない。それにしても冒頭で日下部教授がブラッド・ピットと間違われるシーンは何の意味があるのだろうか。とにかく他の作品も読む気になりました。


石川さんから本をいただいてしまう。ありがとうございます。ありがとうございます。
なんて素敵なジャパネスク 氷室冴子 コバルト文庫
ジャパネスク・アンコール! 同
続ジャパネスク・アンコール 同


(今日買った本(いただいた本含む):3冊 今月買った本:3冊 今年買った本:341冊)