買書日記(4月)   掲示板 

4月28日(木)

今月最後の買い物。

古道具中野商店 川上弘美 新潮社
優しい煉獄 森岡浩之 トクマノベルス
稀覯人の不思議 二階堂黎人 カッパノベルス
小説以外 恩田陸 新潮社
チョコレート工場の秘密 ロアルド・ダール 評論社
書物愛 日本編 紀田順一郎編 晶文社
書物愛 海外編 紀田順一郎編 晶文社
水晶島綺譚 秋月達郎 朝日ソノラマ
グルーブ17 戸梶圭太 新潮社
透明な旅路と あさのあつこ 講談社


(今日買った本:10冊 今月買った本:51冊 今年買った本:440冊)

4月25日(月)

とりあえずいつもの雑誌を購入。
SFマガジン6月号
ミステリマガジン6月号

42.195 倉阪鬼一郎 ノンノベル
最後は誰もがびっくりするだろうし、不興に思う人も多かろうと思う。特に真摯に本格推理を想う人はそうなんじゃなかろうか。ぼくはそんなことはぜんぜん無いので、びっくりはしたけれども腹は立たなかった。というかむしろ面白がった方だと思う。マラソンと誘拐をテーマにした作品でサスペンスもあってメインの部分だけでも結構面白いと思うのだが、ラストがそんな感じなのでバランスがちょっと悪いかもしれない。全体を見渡して見て良くできているかというと微妙なところなのだ。それなりに伏線めいた記述があってもぶっとびすぎて想像もつかない終わり方であり、著者らしいのかもしれないがやはり特殊な作品でしょう。でも個人的にはこういう作品を腹を立てるのではなく、鷹揚に面白がれるようでいたいですね。

(今日買った本:2冊 今月買った本:41冊 今年買った本:430冊)

4月24日(日)

ネットをぱらぱら見ていたら宇宙家族ロビンソンがamazonで半額だったので注文してしまう。ああ、やっちまったぜ。おかげで本を買う量は減ったけれどもDVDに関しては歯止めがきかなくなってきているような気がする。DVD日記になっちゃうよん。
だからしてamazonとか見ているのだけど、「刑事コジャック」のコンプリートBOXはなかなかお買い得な感じ。ミステリーは比較的興味が薄いのだけど「警部マクロード」が出たら買っちゃうかも。それにしても「グロイザーX」とか「アニメンタリー決断」(普通知らねーよ)出るんだねえ。そんなの出すら「事件記者コルチャック」を出して欲しいものだ。

Xーファイルをはじめてみたのだが、これってUFOものなの?

(今日買った本:0冊 今月買った本:39冊 今年買った本:428冊)

4月23日(土)

XーファイルのDVDが隔週形式の雑誌で出ていることを知って試しに買ってみる。自慢ではないがX−ファイルというものは見たことがないのである。

新刊購入。
魂を漁る女 マゾッホ 中公文庫 われながら元版が出ていることを知らなかった(はず)。迂闊だった。
タフの方舟 J・R・R・マーティン 早川文庫SF このような作品が文庫で出るのは素直に喜びましょう。
妖魔と二剣士 フリッツ・ライバー 創元推理文庫 ようやく初訳の巻が刊行。最後は長編とのことです。
「恐怖の報酬」日記 恩田陸 講談社 カバーデザインがパロディで秀逸。
三百年の謎匣 芦辺拓 早川書房 読んだことがない上に掲載雑誌を全て持っているのにね。
ぼくが愛したゴウスト 打海文三 中央公論新社 文庫化もあって最近進境著しいですね。
ベルカ、吼えないのか? 古川日出男 文藝春秋 書き下ろし。
黙の部屋 折原一 文藝春秋 読んでいないどころかほとんど持ってもいない著者の本だが、ちょっとひっかかったので。「教室」くらいは読もうと思っているんですけどね。
スフィンクス・ステーキ ミュノーナ 未知谷 puhipuhiさんのところで出ることを知った本。
花まんま 朱川湊人 文藝春秋 読まないうちにどんどん本が出ちゃうな。
痙攣的 鳥飼否宇 光文社 これもほとんどジャーロなんだよね・・・。

(今日買った本:11冊 今月買った本:39冊 今年買った本:428冊)


4月22日(金)


突然日にちが飛びましたが、とりあえず無理に毎日埋めないことにしました。
ウルトラQのDVDBOXが出るようである。特典映像ディスク1枚がつくようだが、何だろう。ウルトラセブンやウルトラマンと違って一応ばらで持っているのであまり買いたくはないのだが。怪奇大作戦もやっぱりBOXで出るのかな?その場合はパイロット版とかが収録されるのだろうか。どちらかといえば、初回限定でもいいからBOXを出してからばらに移行してもらいたいものだ。なんかあざといよねえ。やり方が。

(今日買った本:0冊 今月買った本:28冊 今年買った本:417冊)

4月17日(日)

今日出かけた場所に昔、ブルーベルという洋食屋さんがあったのに見当たらなかったので、帰宅後調べたら昨年末に閉店してしまったとのこと。ショック。もう一回行ってみたかったなあ。うーーーん。残念。

黒の貴婦人 西澤保彦 幻冬舎
タクミシリーズの短編集。この人の本を読むのは3冊目で、どうやら昔読んだ「解体諸因」もタクミシリーズだったようだが、全く記憶なし。シリーズものだから、長編、短編それぞれに作品内時間があり、ストーリー上に相互に関連している部分があるのは(程度の差はあっても)ある意味当然で、本書も例外ではない。しかしながらシリーズを読んでいなければ楽しめないようでは、1冊の本として失格である。で、本書はどうだったかというと、キャラクターが共通しており、作品内時間の流れが強く感じられる分、逆にシリーズとして他の作品への興味がわく結果となった。


(今日買った本:0冊 今月買った本:28冊 今年買った本:417冊)

4月16日(土)

新刊購入。
閉じられた世界 谷川流 電撃文庫
本の雑誌5月号
黄金の血脈 地の巻 半村良 祥伝社文庫
魔地図 井上雅彦編 光文社文庫
覚醒者 友成純一 光文社文庫
七都市物語 徳間ノベルス ちょっと迷ったが森福都と小川一水の作品があるので買うことにする。
七時間目の怪談授業 藤野恵美 講談社青い鳥文庫
都会のトムソーヤB はやみねかおる 講談社
告白 町田康 中央公論新社 ずっと気になっていたのであきらめて買うことにする。
幸せな秋の野原 エリザベス・ボウエン ミネルヴァ書房 ミステリー短編集2冊目。1冊目の好評を受けての続刊だが、日本もまだ捨てたもんじゃないですな。

(今日買った本:10冊 今月買った本:28冊 今年買った本:417冊)

4月15日(金)

とりあえずもうすこし続けることにします。

終末の海 片理誠 徳間書店
日本SF新人賞で佳作を受賞した長編。核戦争による地球環境崩壊後に船に逃げ込んだ人々。しかしその船は座礁し、彼らは残された時間を待つだけであった。そんな中現れた箱舟に移り、なんとか月基地を目指そうとする人々。しかしようやく乗り移った箱舟では、誰一人乗組員はおらず、戸惑う中一人また一人と仲間が消えていってしまうのだった。
あとがきでも著者が書いている通り、内容は少年冒険小説のそれであり、他の人も書かれているが、構造はジュブナイルといってもおかしくない。大体主人公が12歳(精神的にはともかくできることがちょっと大人すぎるけれど)なのだ。この設定は大人には感情移入は難しいだろうが、反面懐かしさを感じることは確かだ。ラストのほうのアクションシーンはちょっとご都合主義過ぎるというか、漫画的すぎるというか、ちょっとついていけないかなあというぎりぎりのところだったけれど、まあ書きたいことはわかるし、こういうタイプの小説もあって良いと思うので、否定はしません。幕の引き方も含め、大人が読むにはべたな展開過ぎてちょっとなところもあるが、悪い作品では決して無いので、ジュブナイルを楽しんで読める人にはお勧めできると思う。次作はもっと冒険をして欲しい。


(今日買った本:2冊 今月買った本:18冊 今年買った本:407冊)

4月14日(木)

黒の貴婦人 西澤保彦 幻冬舎
見えない人影 氷川透 トクマノベルス

いとしのヒナゴン 重松清 文藝春秋
比奈町に30年ぶりに現れた伝説の生き物ヒナゴン。ヒナゴンを引き金にして比奈町の人を巻き込んだ大騒動の幕が切って落とされる。
著者の本を読むのは恥ずかしながら初めてなのだけど、お話がうまいなあというのが第一印象。書評等を見ると、著者としては珍しいタイプの作品のようだが、キャラクターもたっているし、べたな展開もなかなかよろしい。うますぎて嫌というひねくれた人もいるかもしれないけれど、ほぼ万人に安心して勧められる娯楽作品だと思う。ちゃんとファンタジーにもなっているしね。映画化も当然かな。ラストの処理は映像として安っぽくならないようにするのは相当難しいと思うけれど。
ちなみにヒナゴンのHPにある資料を見て知ったのだけど、モデルとなった西城町には本当に一時類人猿係があったそうです。思い切ったことをやる自治体だなあと思う一方、それだけ大変な騒動だったのかもしれないという想像もしてしまう。歴史ですね。


(今日買った本:2冊 今月買った本:18冊 今年買った本:407冊)

4月12日(火)

誕生日。フランス料理で乾杯。大台にのってしまふ。光陰矢のごとし。
食べたのは昨日オープンしたばかりの四谷にあるア・ビヤントというフランス料理のお店。地元のお店で顔見知り(というほどではないのだけど)の人がオープンと同時に働くことになったということで訪れる。お店はシンプルな内装だけど、カラーリングがクリーム色主体で暖かい感じ。料理はやっぱり野菜がうまいな。値段もリーズナブルで、この値段でこの料理なら満足である。最近ご無沙汰の自由が丘・ラ・ビュット・ボアゼもおいしいのだけど、ちょっと仰々しくて軽やかではないし、料理の量もちょっと多すぎるかも。最初のオードブルもはじめてみると驚きがあるが、慣れるとかえって違和感があるし。あと一番大きいのは値段がいい値段だからな。まあ、ただの贅沢なんですけどね。

(今日買った本:0冊 今月買った本:16冊 今年買った本:405冊)

4月11日(月)

今は出勤途中に大きな本屋が無いのがつらい。いろいろ調べたけどやっぱり無いみたい。

戸っ子は何を食べていたか 大久保洋子 青春出版社
江戸時代の食べ物をあるときは軽く読み物風につづったもの。日本には今も引き続き存在する食べ物もそうでないものもある。マグロのように価値が全く変わってしまったものもある。饅頭や羊羹の由来、てんぷらの始まり等雑学的な知識が溢れている1冊だ。人間にとって食文化というのは最も重要な要素の一つであり、それは今もかわらない。そういう意味で日本人が昔(というほどでもないが)何を食べていたのかということを知ることは、自らの来し方を想うことであり、さらには未来を想うことでもある。今は食べ物の保存方法も進歩し、いつでもどこでもなんでも食べられる時代である。江戸時代はそうではない。季節ごとの食べ物があり風物がある。時代が変わったといえばそれまでなのだが、そういうところにも日本の文化が失われていきつつあるのだと気づかされる。


(今日買った本:0冊 今月買った本:16冊 今年買った本:405冊)

4月10日(日)

bk1がリニューアル。確かに早くなったけど、ずいぶんシンプルになったなあ。わがままだと思うけど、面白みがなくなったかなあ。

最終日ということに気づき、あわてて世田谷美術館に「瀧口修造・夢の漂流物展」を見に行く。展覧会自体は見ごたえがあったし、瀧口修造という存在は当時の美術家たちにとって無視できない存在だったことが痛感される。個人的には太陽で見て以来現物を見たかった野中ユリとの合作の本(透明なアクリル板を重ねてそれぞれに言葉を書き、アクリル板の重ね方によて変幻自在に詩の構造が変わる破格の本)があったのが感激であった。ただ痛恨の一撃は図録が品切れであったこと。数日前に品切れになったらしい。資料としても充実していたようなので返す返すも痛い。どこかで売っていないものだろうか。

新刊購入。
ミステリーズNo10 結局のところこの雑誌も読まないままたまっていく一方である。これも運命か。
ねじの回転 ヘンリー・ジェームズ 創元推理文庫 本当に嬉しい新刊。実のところジェームズの本は結構うちにあるのだが、ほとんどが未読である。これも運命か。ただし全て新訳で初訳が無いのはちょっと残念かも。例によって全部持っているしね。ところで巻頭の煽りにホラーとしては本邦初の傑作集とあるけれど、角川文庫の「ゴーストストーリー」があるのでは?手元に無いので確認できないけどあちらの翻訳そのままなら本邦初といえなくもないか。
黒岩涙香集 ちくま文庫 突如刊行された伊藤秀雄編の明治探偵冒険小説作品集。もっとも伊藤氏以上の編者はいないと思うけど。続刊は押川春浪はともかく、来月の快楽亭ブラックがすごいなあ本書はほとんどが「幽霊塔」なので、ちとつらいかも。
涼宮ハルヒの動揺 谷川流 角川スニーカー文庫
奇天烈!古本漂流記 北川尚彦 ちくま文庫 元版で読んでいるけれど。
キャプテンブルーベアの13と1/2の人生(中) ヴァルター・メアス 河出書房新社 面白いに違いないという妙な確信を持って買っているのだが。
弘海 息子が海に還る朝 市川拓司 朝日新聞社
読むのが怖い 北上次郎 大森望 ロッキングオン
雨と夢のあとに 柳美里 角川書店 怪談とか書かれてしまうと買ってしまうではないか。


(今日買った本:9冊 今月買った本:16冊 今年買った本:405冊)


4月9日(土)

病院へ。
新刊も買いたいものが少し出ているみたいだけど。それにしても本はぜんぜん買ってませんね。

(今日買った本:0冊 今月買った本:7冊 今年買った本:396冊)

4月8日(金)


DVDを買う割には全く見れていない。本を読む時間もないのでいつ見るのか全くの不明である。まだ欲しいものはいろいろあるしなあ。「ミステリーゾーン」が今後出ることがあれば、やっぱり買っちゃうだろうし。

(今日買った本:0冊 今月買った本:7冊 今年買った本:396冊)

4月7日(木)

飲み会。
黒白さんの掲示板で教えてもらったのだがマイティジャックのDVDが出るらしい。きっと買っちゃうんだろう。あとは「アンバランス」が出ればいいな。あとは実際には買っていないけど「猿の軍団」を見たい気持ちがあるのと、発売中止になってしまった「スターウルフ」を再度見たいことくらいか。それにしても「スターウルフ」はなぜ発売中止になってしまったのだろうか。

(今日買った本:0冊 今月買った本:7冊 今年買った本:396冊)

4月6日(水)

飲んでるか残業しているかの毎日だ。今日は残業である。昔ほど本を買わなくなってしまったので日記のタイトルを変えようか。何か良いタイトルはないかな?やっぱただの「日記」が良いかな。

(今日買った本:0冊 今月買った本:7冊 今年買った本:396冊)

4月5日(火)

飲み会。サイトを初めて5年半あまり。なんだかサイトをやっている意味が薄れてきている気がするのは気のせいか。もっとも意味なんか最初からないのだけれど。もうちょっと続けたほうが良いですか?

陽だまりの迷宮 青井夏海 ハルキ文庫

書き下ろし短編連作。日常の謎を扱った作品で著者らしいものだ。全体を通した謎解きもありなかなか読ませる。とはいえ、「胸を割って」とか誤った表現や不用意な言葉遣いが眼についた。著者だけの責任ではないが、もうちょっと気を使って欲しいところだ。


(今日買った本:0冊 今月買った本:7冊 今年買った本:396冊)

4月4日(月)

届け物。
何かが空を飛んでいる 稲生平太郎 新人物往来社 かねてよりの探求書。ネットをはじめる前に本屋に注文して品切れといわれてからだから、もう7,8年にもなろうか。高かったけれどもこれはめちゃくちゃ嬉しい。ぱらぱら見たが面白そうだし。

(今日買った本:1冊 今月買った本:7冊 今年買った本:396冊)

4月3日(日)

近所で新刊を購入。今月はそうとう本を買うのを控えないと。
彗星王の陰謀/惑星タラスト救出せよ エドモンド・ハミルトン 創元SF文庫
アグレッシー・サックス ウィル・マッカーシー 早川文庫SF
ゴーレムの檻 柄刀一 カッパノベルス
デセプション・ポイント(上)(下) ダン・ブラウン 角川書店
孤虫症 真梨幸子 講談社

(今日買った本:6冊 今月買った本:6冊 今年買った本:395冊)

4月2日(土)

宇宙大作戦のDVDとアウターリミッツのDVDが届く。いつ見るねん。宇宙大作戦は新古品で50%オフ。予約限定だったようなのだが相当在庫がだぶついていそうである。定価で買った人は面白くないでしょうけど。ぼくは出ていることを知らなかったからな。悩まなくてすんだよ。半額ならUSA版買うのと大差ないレベルになるのでまあ満足。

新世界 柳広司 新潮社
原爆を日本の側ではなく、アメリカ側から描こうとした作品。一応ミステリーだから殺人事件があり、新しい動機の創出という試みはあるものの、眼目はやはり原爆という題材であろう。ただし広い目で見れば原爆投下という一種の犯罪的行為を加害者側から描こうとした作品とも言える。日本が戦時中に犯した罪とはやはり別次元で語られなればならない原爆の問題を、加害者側から書くことによって別の視点を獲得した作品。本当にアメリカ側がどうだったかはわからないのだが、やはり個人で背負うには大きすぎる問題なのだと思う。

(今日買った本:0冊 今月買った本:0冊 今年買った本:389冊)

4月1日(金)

もう四月ですか。早いものです。

(今日買った本:0冊 今月買った本:0冊 今年買った本:389冊)