ここではSF小説の書影を紹介していきます。

あまり知られていないと思われるところで、こんなものはどうでしょうか?
原子力衛星が落ちてくる! ハリー・ハリスン 井坂清訳 徳間書店 昭和54年8月10日発行
副題は世界が戦慄する日。スカイラブの落下騒動の時に季節物で出版されました。
その後全然見かけないので、きっと売れなかったのでしょう。
内容的にはきちんとしたサスペンス小説になっています。


アンドロメダ時代 I・エフレーモフ 川上洸訳 理論社 1959年4月発行
完訳が早川書房SF全集に収録されているから、ここであげる必要もないのだけれどSFマガジンよりも早い
黎明期の翻訳ということで。内容は正直言って今の目で見ると、少々かったるい。



スクリーン バリー・マルツバーグ 中村康治訳 1970年7月31日発行

プラットやファーマーの作品のように、ポルノ風作品として紹介された、「アポロの彼方」で知られるSF作家の作品。
実在の映画スターが濡れ場を演じるため、発表当時大評判になったと訳者あとがきに書いてある。
(名誉毀損で訴えられなかったのだろうか)
おまけに作者のことは詳しくわからないと書いてある。
なお今本を開いていて気付いたのだが、所蔵の本は翻訳や読み物を書いているA氏の献呈本であった。
事情はよくわからないけれど面白かったから、友人の方にでも贈ったのだろうか?

人獣裁判 ヴェルコール 小林正訳 白水社 1953年10月5日発行
人間と猿の中間動物トロピを巡る物語でSFともいわれている。