ここではSF雑誌をとりあげています。

言わずと知れたに日本で最も歴史と伝統を誇るSF雑誌。創刊は昭和34年12月
他のライバル雑誌が現れては消えていく中で超然と発行を続けていることは評価される。
日本初のSF雑誌の座は「星雲」に譲ってはいるものの、その地位は揺るぎ無い。
多くのSF作家も同誌出身である。
またその歴史の中で「怪奇小説特集」を何回か組んだりもしている。

なお残念ながら「星雲」は当館では収蔵しておりません。


SFアドベンチャー 徳間書店
日本SFを中心とした雑誌。途中で中止になってしまったが、
SF宝石から受け継がれた新刊ブックレビューがとても役立った。
EQも同様、幅広い選択でできるだけ多くの本を紹介しようというのが良かった。
画像は末期に数冊刊行された大判になったSFアドベンチャー。
半村良や小松左京の連載はあるが、もはやSF雑誌とはいいにくいものになってしまった。
誰がSFアドベンチャーの休刊号がお笑いタレント(ダウンタウン)の表紙で終わることを
予想し得たであろうか。

SFの本 9号まで刊行 新時代社
当時気鋭のSF評論家等が作った雑誌で、個人的にはとても好きであった。
小説は主役ではないので野阿梓氏が目立つくらいであった。今すぐ思い出すのは、キース・ロヴァーツの数少ない
邦訳短編や大原まり子さんの連載漫画だろうか。


SF宝石 光文社より隔月で2年間、12冊発行された。
これは残念ながらリアルタイムでは読めず、後で購入したもの。
海外SFがもろ中心でなかなか得がたい雑誌であった。
ある意味EQのSF版といった趣もある。
菅浩江氏は本誌デビューであった。
昔はあまり見なくて集めるのに苦労したのだけど、最近は割とよく、しかも安く見かける。
なお1,2号には帯がついているのが完本。