2003.10. 31 Friday 賊・映画の話題。



『フレディ vs ジェイソン』を観る。

感想として思ったのは、逆説的な話なんだけど、
このキャラクター達が
「愛されてるんだなぁ」ってことかなあ。
VSとか言っておきながら、てっきりまたカラむような
カラまないようなことやってそこそこで終わるのかと
思いきや、この二人が非常に男らしい、
がっぷり四ツの組み合いを演じていたのですごく嬉しい。

劇中ではフレディはフレディらしく、ジェイソンは実にジェイソンらしさを
失うことなく劇中で動いていて、そういう意味では本当に満足できる
為の上映時間は二時間半は欲しかったトコロなのですが、しかしながら
この映画には単なる企画モノや名前以上の制作者の意欲を感じましたや。
例えばスターウォーズに登場するキャラクター達が3作で5年かけて得た
人気に対して、フレディもジェイソンも、10年以上と10作以上の時間をかけて
それをやった、みたいな。フレディは10作ないかな。
とにかく今まで13金もエルム街も「カッコ悪い」映画の部類だったと
思うんだけど、この映画でついに、いいかんじでその垢が抜けてるんですよ。

この映画でもそうなんだけど、アメコミのvsモノとか、うまくストーリ−
組むよなー。うまいこと両方の設定活かしてさ。『エイリアン vs プレデター』は
どうなるやら。


最近「コミック原作の映画」って多いですね。

なんていうか、「最終的に勢いのあるやつの所に集まっちゃった」って
ことなんじゃないか、っていう話をしてたんですよ。こないだ二人で。

いまだに、いろいろなインタビューとか見ても「ほら、コンピューター
とか安くなって、CGとか手軽になって、こんなにすごい映像が簡単に
作れちゃうんですよ」なんてことみんな口々に言ってるのに、

『その割に映画が活気ありそうに見えないのはなんでだろう?』

って話でございまして。

昔、ウチみたいなこんな連中にも「一緒にお仕事しませんか」みたいなこと
言って来てくれる人たちがいてくれたりするんですが、それも大抵
「デジタルの可能性」みたいなこと(少人数で出来る、とか) を、言い出して
来る人たちに限って、決まって何故か、みんなダメだったなー。話がおかしい
方向に行っちやってモノにならなくて終わり。まあ言われてみればだけど。

いろいろありましたよね。「同人誌の少部数出版の可能性」とか、そいういのを
言い出しはじめると、みんなね、言う事がすぐ理屈ばっかりなっちゃうんですよね。
だからもう、同人ビジネスなんかはもちろんとして、「デジタル云々」の話が出ると
それはすぐに「資本力の無さ等をカバーする為の理論武装」みたいに見えてきちゃって
思わずケイカイしてしまう昨今です。

そんなこんなで、見てくれる人が「オウイエ−」ってなコトを言い出してくれるような
モノを作りたいと、また思いはじめているTDKでした。


................そろそろ誰か『天本英世・生存説』とか言い出さないかな。



.....写真。常磐線の電車の中づり広告。
体験版CD-ROMが直接6枚、両面テープで張り付けてあって「先着6名様
ご自由にお持ち下さい」だそうで。かわってるねー。




2003.10. 21 Thuday ビデオ。



『マトリクス リローデッド』のDVD買いました。
発売日に。一割引で。

110分のメイキング映像が見たくて購入したのに、
ずっとカンフーの練習ばっかりしてやがんの。
もっと技術的なアプローチ期待してたん
だけとなぁ。100人のスミスがネオを囲む
格闘シーンですが、あれは全員特殊メイクでした。

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『シティボーイズ』のライブビデオ。今さらながら
見てます。最高!!

グループとしては10年近く(?)ファン。ライブにも
いつか行こうと思ってはいたけど、もうなんか
チケット即完なんだってね。
で、ビデオもリリースされてるっと知らなくって。
ツタヤに行ったら
芸能人の超人気コーナーにあった。
「オンエアバトル」のベスト版と同じ棚にあった。

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今更だけど、『劇場版 仮面ライダー555』ってさ、撮影、フィルムじゃ
なかったんだってね。ショック。パナソニックの「ヴァリカム」って
民生用のカメラで、これがなんとビデオなのに一秒間の撮影コマ数が
変えられるんだって。(なんと秒4〜60コマまで!! ビデオなのに。)
これをフィルムと同じ24コマにして撮ればいいワケで。いいアイデア
だよなぁ。


クウガ以降の平成ライダーシリーズって、監督は変わっても「編集」を
担当してる人はおんなじ人なんだって。インタビュー読んだんだけど
アクション監督の要望で、パンチの出始めと出終わりの部分は遅いから
使わない方針だとか、あとキックが命中する瞬間だけ、6コマぐらい
足のアップを使う、とか。テンションのあり統一感のある映像を作る
工夫をいろいろ知りました。


それから朝日ソノラマから今年の6月ぐらいに出たファンタスティック
コレクション『仮面ライダー龍騎』を購入。いやはや、老舗、朝日ソノラマ
はほんと偉い。おそらく最後に出た龍騎ムックだけあって、本の50%を
割いた出演者インタビューもさることながらアクションスーツアクターへの
インタビュー対談、そしてライダーデザイナーへのインタビュー等、細かい
所まで行ってるところは、ほんとすごい。ここまで編集面でもデザイン面でも
熟考された特撮ムック本は他にないですよ。おそらくそれは『龍騎』の持つ
そのもののパワーもあるんでしょうねー。
このムックのいちばん好きな所は、出演者からスタッフ、編集者に至るまで
「カ−ドデッキ、受け取りますか?」
という一文の質問を最後に設けているところ。ほんと、分かってますねー。




2003.10. 17 Frinday 「motion dive/モーションダイブ」って御存知ですか?



もう先週の金曜日の事になるんですが、
VJ専用ソフトとして有名な
「モーションダイブ」を発売しているグループ
「デジタルステージ」さんが5周年ということで、
記念イベントに行ってきました。

このイベントは某都内で行われた限定200人モノ
だったらしく、いわゆる日本中のmotion dive
ユーザーばかり200人大集合するVJさん大戦。

OPにはケミカルブラザーズやジェフ・ミルズのVJも
勤められてる方が
プレイされたりして楽しかったり。

ここでたっぷり話が盛り上がってたんですが、なんでもmotion diveは
今まで日本版しか発売されてないにもかかわらず、世界自由のVJの
70%が使われているという、超大人気ソフトにして超不法コピーっぷり。
VJとかいうとイギリスなんかが有名で中心地みたいに思われてますけど、
事実はその逆で、世界中でいちばんそのクオリティも環境もレベルも
先端を行ってるであろう国は間違いなく日本で、その証拠に世界中のVJは
日本のVJをものすごく意識している。だけど毎年イギリスだかドイツだかで
行われているモーショングラフィックの世界会議みたいなものがあっても
それに参加した日本人は今まで一人もいなかったり、という逆転現象が
あるということが、この5年目ぐらいになってやっとわかってきた状況だ、
という話がやっばり印象に残ったですね。

その他にもmotion diveオフィシャル映像素材を制作されたVJさんが
その素材作成の技を披露されたり面白い裏話が続いたりしたんですが、
その中で当日会場にいらしてたマクロメディアのスタッフの方が特別に
最新ソフト「macromedia Flash MX 2003」(2004かも)のデモンスト
レーションをしていかれました。(このデモを見たのはここにいる人が日本初)。

なんでも次のバージョンからはFlashにもプラグインが搭載されるそうです。
これはプラグインというよりPhotoshopの「アクションパレット」に近く、
今まで何工程もかけていた「透明度が0から100になりつつ拡大してゆく」
みたいアクションのテンプレートがいくつも用意されていて、複雑な
動きも作りやすくなるんだそうで。

ソフトの制作者の方々のお顔も拝見しましたけど、なんとも気の良い方々で
ここにたくさん才能が集まっているのも大変よくわかる気がした一日。

会場は都内のオシャレな建物で、「ここを半分カフェ、半分にコンピューター
を置いて作業場にして、そんなスペースで仕事していけたらいいね、と今
話しているんですよ」という語りが、実にいい感じでした。