2005.9.10よりアクセス

Java Enterprise Edition 5の仕様であるJSR-244は、2006年5月1日にJCP(Java Community Process)において最終承認されました。このJava EE 5仕様に対応するSun Microsystems社のアプリケーション・サーバー製品"Java System Application Server Platform Edition 9"は、2006年5月11日にFCS版がリリースされました。開発・商用利用とも無償のEditonです。

Java EE 5(GlassFish)を動かそう

GlassFishを動かすには、J2EE 5.0 SDK (JDK 1.5)が必要です。JDK1.5がなければ、まずJDK1.5をインストールします。

GlassFishのインストール

GlassFishを入手して動かしてみましょう。まずは、Sun Microsystems社のJava EEサイトから、最新版をダウンロードします。

http://java.sun.com/javaee/

ページの見出し部分にある、"Get the Java EE 5 SDK Now >>"のボタンをクリックし、開いたページの"Download Java EE 5 SDK"のボタンをクリックします。

2006.5.13現在、Linux版、Solaris SPARC版、Solaris x86版、Windows版が提供されています。

ここではWindowsで動かす場合を記述しています。Windows用のリンクをクリックします。ファイルが１つダウンロードされます。

java_ee_sdk-5-windows.exe

次に、ダウンロードしたファイルを実行します。

GUIウィンドウが立ち上がります。

Sun Java System Application Serverインストールウィザードのようこそ画面が起動する
- [Next >]ボタンを押す
ソフトウェアライセンス契約画面が表示される
- ラジオボタンのはいをチェックして[Next >]ボタンを押す
インストールディレクトリを選択します画面が表示される
- D:\java\j2ee5 に変更して[Next>]ボタンを押す
  デフォルトはC:\Sun\AppServerだが、Java開発ディレクトリにまとめたいので上記のように修正

管理設定画面が表示される
- 以下の表に設定し、[次へ >]ボタンを押す

設定項目	デフォルト	今回設定例
Admin User Name(管理ユーザー名)	admin	admin
Password（8文字以上）	(空白)	********
Re-enter Password	(空白)	(空白)
管理ユーザー名を毎回指定しない	(空白)	チェック
管理ユーザー名を毎回指定する	(空白)	(空白)
Admin Port	4848	4848
HTTP Port	8080	8080^*1
HTTPS Port	8181	8181^*2

*1) ポート番号8080はWeb系のプログラムで使用する可能性が非常に高い値です。例えば、Tomcat、Oracle、Proxy等。競合の少ない番号を使用したほうがよいでしょう。

インストールオプション画面が表示される
- 以下の表に設定し、[次へ >]ボタンを押す

設定項目	デフォルト	今回設定例
アプリケーションサーバーを登録	有効	無効
旧バージョンからアップグレード	無効	無効
ディレクトリの自動配備へのデスクトップショートカットを作成	無効	無効
PATHにbinディレクトリを追加	有効	無効
Windowsサービスとして作成	無効	無効

インストール可能画面が表示される
- [直ちにインストール >]ボタンを押す
インストール完了画面が表示される
- [完了]ボタンを押す

GlassFishの起動

Java EEサーバーの起動

コマンドラインでサーバーを起動することができます。

D:\work> D:\java\javaee5\bin\asadmin.bat stard-domain domain1
Starting Domain domain1, please wait.
Log redirected to D:\java\javaee5\domains\domain1\logs\server.log.
Domain domain1 is ready to receive client requests. Additional services are bein
g started in background.
Domain [domain1] is running [Sun Java System Application Server Platform Edition
 9.0 (build b48)] with its configuration and logs at: [D:\java\javaee5\domains].

Admin Console is available at [http://localhost:4848].
Use the same port [4848] for "asadmin" commands.
User web applications are available at these URLs:
[http://localhost:8080 https://localhost:8181 ].
Following web-contexts are available:
[/web1 /asadmin ].
Standard JMX Clients (like JConsole) can connect to JMXServiceURL:
[service:jmx:rmi:///jndi/rmi://winchan:8686/jmxrmi] for domain management purpos
es.
Domain listens on at least following ports for connections:
[8080 8181 4848 3700 3820 3920 8686 ].

D:\work>

起動したか確認するために、ブラウザで、"http://localhost:8080" にアクセスしてみます。

「Your server is up and running!」とのページが表示されれば確認OKです。

デフォルト設定内容

設定項目	デフォルト値	備考
domain.name	domain1
instance.name	server
admin.user	admin
admin.password	adminadmin
admin.port	4848
instance.port	8080
orb.port	3700
imq.port	7676
https.port	8181

起動時のオプションで設定可能な項目

start-domainのコマンドラインオプションで設定項目を指定することができます。

使用法: start-domain [--terse=false] [--echo=false] [--interactive=true] --user
admin_user [--passwordfile file_name] [--domaindir domain_directory] [--verbose=
false] [--debug] [domain_name]

Java EEサーバーの終了

コマンドラインでサーバーを終了することができます。

D:\work> d:\java\javaee5\bin\asadmin.bat stop-domain domain1
Domain domain1 stopped.
D:\work>