おっかむ ではなかった おーきゃむる 本文へジャンプ
Windows OS上にOCamlをインストールしてHello Worldを出す


2007年06月01日(金)
いよいよ初めてのOCaml体験、処理系のインストールとHello Worldを出すまで(Windows Vista)
いよいよOCamlに触ってみます。

本によれば、Windows OS用にプリコンパイルされたOCaml処理系のバイナリが配布されているとのことです。VC++、MinGW、Cygwinと3種類あるので、どれにしようかなと迷うところから始まります。

本には、3つの簡単な比較表が載っており、Cygwin版だとグラフィックスが×となっています。そこで、ダウンロードページからMinGW版を選択してインストールしました。インストーラが付いているのでインストールは至極簡単です。環境変数PATHは勝手に設定されるようで、とくに設定は不要でした。

まずは、対話環境(OCamlの世界では、これを「トップレベル」とよぶそうです)でのHello Worldの実行からまいります。

デスクトップのショートカット「Objective Caml」をクリックします。トップレベルのウィンドウが表示され、プロンプト('#')が出ます。
# print_string "Hello World!\n";;
Hello World!
- : unit = ()

# quit;;
コマンドプロンプト上でocamlコマンドを実行してもトップレベルが使用できます。

続いて、プログラムをファイルに記述し、ファイルをコンパイルして実行します。

hello.ml というファイルに、上記のトップレベルで入力したprint_string式を記述し保存します。
ocamlcコマンドでコンパイルして実行ファイルを作成します。デフォルトではcamlprog.exeという名前で実行ファイルが生成されます。これを実行すると、Hello Worldが表示されます。

work$ ocamlc hello.ml
work$ ls
camlprog.exe hello.cmi hello.cmo hello.ml

work$ ./camlprog.exe
Hello World!

work$
実行ファイルの名前は、-oオプションで変更できます。

Emacs用のOCaml編集モードは、OCamlのソースパッケージに含まれるものよりも、tuareg-mode というものがよいようです。