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SOAの意義
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メモ
「ビジネスはSOAで変革する」(IDG刊)より
- SOAはビジネスの変化に対応してシステムが対応できること、それも1分1秒でも早く市場に投入できるように
- 昔のコンピュータシステムは、「省力化」によるコスト削減と人為的ミス防止が目的
- 今のITシステムは収益増大や新たな価値を生み出すための仕組み
- SOAの効果が期待できない業種もある。市場が変化しない業界、独占/寡占的に支配し変化しないことに価値があるもの。また、規模が小さく再利用より新規開発が早いスモールビジネス
- 変革の2つのポイント:「標準化」と「部品化」
- SOAは技術を標準化し、システムを部品化し、これを組み立ててアプリケーションを作る
- 部品化は、業務処理単位であり、サービス単位
- 既に企業では業務処理はITシステムによって処理されている
- 必要になるのはどのサービスとサービスを組み合わせれば競争優位を導けるかを判断する業務知識であり、事業部門の担当者が主体となる
- 今までのアプリケーションは、変化しないことを前提に開発してきたが、SOAは変化することが大前提
- いつでも必要なときに、つないだり分離したりできる、それが疎結合
- EAIは、アプリケーションとハブが固有技術で密結合されている
- WebサービスはSOAではなく、サービスとサービスとを接続する要素技術
- 「サービス統合基盤」が標準技術に準拠していることが重要
- システムインテグレーターはSOAで儲からなくなるのか
- システムを一括で請け負って開発するシステムインテグレータというのは日本で特に発達したサービスでアメリカでは数えるほどしか存在しない
- ユーザー企業のアーキテクチャをベンダーやシステムインテグレーターが決める立場ではない
- 従来型システムインテグレーターは開発量と下請け構造によって利益を確保していたが、SOAによって開発量が減り下請け企業だけでシステムが創れるようになり、存在価値がなくなる
- SOA時代のシステムインテグレーターは、SOAを積極的に取り入れ再利用できるサービスを自社内に蓄積し、ユーザーの価値向上に貢献できるユーザーの真のビジネスパートナーや戦略的アドバイザーとなる
- EAとSOAは両輪、または自動車全体とエンジンの関係
- EAは企業および政府などの組織で業務手段や情報システムの標準化、組織の最適化を進め、効率よく組織運営を図るための設計思想・基本理念
- SOAは、ソフトウェアのアーキテクチャに注目し、ソフトウェアの構築方法の部分を対象としている
感想・メモ
部品化・再利用については、プログラムの共通機能を括り出すサブルーチン、拡張可能なプログラムの振る舞いを提供するクラスライブラリ、業務処理のロジックを再利用する業務フレームワークと業務部品、とだんだん発展してきた延長にSOAのサービスがある。サービスは、業務処理のロジックと業務データの双方を再利用する。サービスは単にライブラリではなく、ビジネスで扱うデータを持ったアプリケーション・プログラムでもある。
従来型のアプリケーション開発における再利用とは、再利用部品として整備されたサブルーチン、クラスライブラリ、または業務フレームワークとその上に載る業務部品をアプリケーションの一部に組み込んで使うことであった。
SOA型のアプリケーション開発における再利用とは、既に企業内で稼動しているサービスを呼び出すことによって再利用し使うことである。データのインポート/エクスポートもない、二重管理もない、バージョンアップによるインパクトもない(部品自体をコピーしているのではないから)。
この違いは、再利用の効果が