H.I.F.ビーバー:描写的なソナタ イ長調
Heinrich Ignaz Franz
Biber
Sonata representativa in A
| ビーバー(1644−1704)はその当時、ドイツ圏で最高の技術を誇るヴァイオリニストであった。彼はスコルダトゥーラ(変則調弦、通常と違う調弦で演奏すること)を多用した。代表作「ロザリオのソナタ」では、15曲すべて異なった調弦法を用いて、独特の神秘的な響きを得ている。また、その15曲のあとに続く無伴奏の「パッサカリア」は、世界で最初の、大規模な無伴奏ヴァイオリン曲で、後のバッハの無伴奏曲に、多大な影響を及ぼしている。 このソナタは、通常の調弦で奏されるが、様々な動物の鳴き声などを描写した、楽しい曲である。登場するのは、「ナイチンゲール(Nachtigal)」「カッコウ(Cu Cu)」「蛙(Fresch)」「雌鶏(Die Henn)と、雄鶏(Der Hann)」「ウズラ(Die Wachtel)」「猫(Die Katz)」それに「銃兵の行進(Musquetir Mars)」、そしてドイツの舞曲、アルマンド(Allemande)で曲を閉じる。 |