新型日産プレサージュ(U31)ETCの装着

最近の日産車はメーカー純正のETCを工場装着することができます。ナビと連動しているなどメリットは大きいのですがいかんせん価格が高すぎます。最近は市販のETC車載器も大分安くなってきました。今回はプレサージュの工場装着のコネクタを使ってすっきりと車載器を装着してみました。

車載器としてはPanasonic ETC700Dを選択しました。
プレサージュはインストの形状が特殊なためアンテナをインスト上に置くタイプよりはガラス取り付けが向いています。ETC700Dはアンテナ部にスピーカーがあり音声案内が聞きやすい、またインジケータも付いていてカードの装着が確認しやすいといった特長があります。私は通販でセットアップ込みで13000円ほどで購入しました。<p> ETC700Dは車載器本体は非常にコンパクトなのでどこにでも装着することができますが、工場装着と同じドライバインスト下に装着しました。結果として、見栄えもよく、また操作性も非常にいいものができました。



ETC車載器

Panasonic ETC700Dのキットには本体、アンテナ、本体取り付けブラケット、ケーブル、装着のための結束器、固定器、両面接着テープなど必要なものがすべて同梱されています。一般にはこれにヒューズ電源を購入すればよく接続も簡単に出来ます。今回は少し加工を行いました。
アンテナの装着

アンテナはインサイドミラーの裏側、助手席寄りの所に車検証をよけるように両面接着テープで付けます。この部分はガラスがシェードになっているので外からも見えにくくなっています。カードのオンオフをチェクするインジケーターランプが見えるようにウィンドシールドのなるべく上端に付けます。
アンテナケーブルをルーフに入れる

ルーフトリムの先端は隙間が空いています。ここにアンテナケーブルを押し込みます。ETC700Dの説明書には両面接着テープを巻くように指示していますが、特に必要はないでしょう。
ドアウェルトを外す

ドアを開けると車体側に付いているゴムがウェルトです。フロントピラーの部分を外します。強く引っ張ると簡単に外れます。ピラー部分だけでいいです。
フロントピラーガーニッシュに通す

アンテナケーブルをインストに落とすにはこのトリムの中に入れる必要があります。しかし、このトリムを外すのは結構面倒なので、今回は、ちょっとだけ浮かせてケーブルを無理矢理通してしまいました。プラスチック製のトリムリムーバー(外部入力端子加工で購入したもの)を使い、ピラーガーニッシュの上端を少しだけ浮かせます。傷つけないように丁寧に押します。アンテナケーブルを強く押し込んで、ドア側に通します。ドア側はウェルトとの間に隙間があるので、トリムを剥がす必要はありません。
ドライバインストロアパネルを外す

詳しくはナビの作業の写真を見て下さい。
運転席のインストの下にある、フューエルリッドオープナーとフードオープナーを留めている4本のねじが見えるのでプラスドライバーで外します
インストロアパネルの適当な場所を両手でつかみ、手間に引きます。左右の上にクリップがありますが、意外と簡単に外れます。

右側2つ、左側一つのスイッチユニットのねじを外します。左下に診断コネクタケーブルがありますがこれは外すのが難しいのでそのままにしておきます。

コラム下ボックスを外す

ドライバーアンダートレイの内側の箱です。インストロアパネルに4本のビスで留められているので、このビスを外します。
車載器取り付けブラケットを付ける

ETC700Dは曲面にでも装着できるように特別なブラケットが付いています。これをコラム下ボックスの上面に取り付けます。
位置を適当に決め、同梱の両面接着テープで付け、更に同梱のビスで固定します。カードの出し入れ、表示ランプが見えるように少し手前になるような位置にします。こうするとブラケットのねじ穴が使えなくなるので、適当にスリットの部分にキリで小穴を開け、ねじ止めをしました。ねじは4本あるのですが、それほど重量がないので2本で充分でしょう。
電源ケーブル用の穴を開ける

コラム下ボックスの中央あたりに電源ケーブルを通すための穴を開けます。道具がなかったので電気ドリルで無理矢理開けました。穴あけができない場合は、右端のスイッチを外してもよいでしょう。
ETCコネクタを探す

プレサージュには純正ETCを工場装着するためのハーネスが標準設定されています。今回はこれを利用します。そのコネクタはインスト下の左端にあります。遊びのコネクタが二つありますが、上の方がETCコネクタです。
ETCコネクタを確保する

緑のテープでメインハーネスに縛られていますのでこれを外し、コネクタを目一杯手前に引き出しておきます。
ETCコネクタ

ETCコネクタは図のように7本の配線になっています。使用するのは次の3つの線です。
2番:W/G(白/緑):BAT電源
3番:LG/R(明るい緑/赤):ACC電源
4番:B(黒):アース(マイナス)
ETCコネクタの配線を切断

BAT電源、ACC電源、アース線の3本をニッパーで切断します。このような配線工事をするときはエンジンフードを開けバッテリーのケーブルを外しておく必要があります。そうしないと簡単にショートしてしまいます。ショートした場合は、バッテリの横にあるヒューズボックスの中のAudioのヒューズを交換してください。
ギボシ端子を付ける

簡単にするにははだか線を撚るだけでもいいのですが、電源はショートが怖いので今回はきちんとギボシ端子で処理することにしました。オートショップで購入したギボシ端子を切断した3本の線にギボシ端子を付けます。圧着工具があれば半田付けの必要はありませんが、ない場合はきちんと半田処理をした方が確実です。
完成図

ドライバー下ボックスをロアパネルにビス止めします。
ETC700Dの電源ケーブルを上記のギボシ端子とまちがいないように接続し、アンテナケーブルと一緒にボックスの穴に通しておきます。
ロアパネルを元に戻し、ウェルトを押し入れても度に戻します。
ETC本体に電源ケーブルとアンテナケーブルを装着し、ECT本体をブラケットにはめ込みます。両面接着テープを付けた方が確実に装着できます。
註:現実にはETCコネクタからロアトレイまでの距離は非常に短いので、ETC700Dに同梱sれている電源ケーブル(3.5m)では長すぎます。私は1.5m程に短く切り、ギボシ端子を付けなおしました。
これで完成です。後はテストをして完了です。

附記:ヒューズ電源を使う場合

ETCコネクタを使うのは初心者にはちょっと難しいかも知れません。一般にはオートショップで売っているヒューズ電源(一本300円程度)を使う方がよいでしょう。
ヒューズボックスはインストの右下、コインボックスを外したところにあります。既存のヒューズを外し、代わりに電源ヒューズを装着し、これとETCの電源ケーブルを接続します。
コインボックスの裏にヒューズの種類が書いてあります。BAT電源はヒータ(10A)、ACC電源はシガーライター(15A)あたりから取ればいいでしょう。


2005年3月12日

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プレサージュは日産自動車(株)の登録商標です。
Panasonicは松下電器産業(株)の登録商標です。

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