MacOS9緊急治療室

MacOS9.0の問題点の報告と治療法です

最終更新 1999年11月28日


診断項目一覧


USB MacでOS9がインストールできない

[症状]
MacOS9をG3/350にインストールしようとすると、途中でフリーズます。(99.10.31)

[症状]
iMac rev.C(OS8.6)でMacOS9のインストーラCDから起動できません。フリーズしてしまいます。ハードディスクを初期化しても同じでした。(99.10.31)
[診断]
インストールCDを読み込むときは、そのCD上のシステムファイルを読み込んでいるわけですが、外部記憶装置やターミナルアダプタなどのUSB機器をつないだ状態では問題が出ます。キーボードとマウス以外のUSBの接続を外して起動してください。
 

従来型MacでOS9がインストールできない

[症状]
G3 300MTでCをOS9を押しながらインストールしようとしたのですが、すぐにフリーズしてしまいます。おまけに、入っていたMacOS8.6まで壊れてしまいました。(99.11.15)

[症状]
Performa5420 にインストールしようとして、同様に起動時にフリーズしました。
[診断]
このような問題のある方は、次の方法を試みてください。
まず、内蔵HDDで起動して,コントロールパネルで起動ディスクを CD-ROM に変更します。次に、OS9 CD-ROM を入れて再起動。このときShiftキーを押して、機能拡張ファイルの読み込みを遮断します。これで、CD-ROMがマウントされるはずですので、後は通常通り、インストーラを起動すればインストールできます。
 
 

インストールはできたが動かない

[症状]
iMac Rev.AのHD(2.0GB)を3つにパーティションを切り、その一つにOS9をインストールしました。しかしい、ここからは起動できません。(99.10.31)

[症状]
G3/350、iMac、PoerBookG3でも同じ症状が出ます。再起動した時、デスクトップと時計までは、出てくるのですが、その他のアイコンが出てこずにフリーズしてしまいます。
[診断]
面倒ですが、再インストールするとうまくゆきます。
 

USB機器が接続されていると起動できない

[症状]
iMac(Rev.B)にMacOS9をインストールしました。しかし、再起動するとエラーが発生しました。USBでLogitecのMOドライブを接続しています。(99.11.3)
[診断]
原因はLogitecのMOドライブです。LogitecのUSB接続のMOドライブやCD-Rの場合、USBを接続したままでは起動時にフリーズすることが報告されています。まだドライバがOS9に対応していないためです。応急処置としては、起動時にはUSBコネクタを外し、起動後再び接続してください。面倒ですが、とりあえずはこの解決策しかありません。
 

アルプスMD-1300プリンタで印刷できなくなった

[症状]
PPC7300/166にOS9をインストールしました。しかし、アルプス MD-1300プリンタ(SCSI接続)使おうとすると、「プリンターが使用できる状態にありません」とのダイアログがでて印刷できません。
[診断]
アルプスからMacOS9対応のドライバアップデータが配付されているので、それを使ってください。
機種によっては、現在のドライバでも「バックグラウンド印刷を切る」にすれば解消するものがあります。
 
 

MacOS9にしたら「フォルダの保護」が選択できなくなった

[症状]
コントロールパネル「一般設定」には「フォルダの保護」設定がありますね。OS8.6まではこれが使えていたのですが、MacOS9では使えなく(半透明の状態)なっています。なぜでしょうか。これはすべての機種で発生します。
[診断]
OS9からはいろいろなセキュリティ機能が追加されました。このフォルダの保護は、コントロールパネル「マルチユーザー」で行うように変更されました。
簡単にシステムフォルダだけを保護したい場合は、かえって面倒になりましたが、より細かな設定が出来るようになったので、子供にはゲームのフォルダだけを使わせるといった目的のためには、便利になったとも言えます。
そのため、「一般設定」のダイアログが使えなくなっているわけですが、それならば、そのダイアログを変更すべきで不親切と言わざるを得ません。
 

MacOS9にしたらPhotoshop5.0Jの日本語入力ができなくなった

[症状]
MaOS8.6からMacOS9にしたらPhotoshop5.0Jで日本語を入力しようとしても受け付けてくれません。
[診断]
Photoshopはインストーラーでインストールすると、システムフォルダ内の「アプリケーションサポート」フォルダの中に「Adobe」というフォルダが作られます。ここに、標準以外のフォントやカラーの情報が収められます。日本語のような2バイト文字を使ったという証拠もここに保存されます。
そのため、システムをアップデートしても、そのままでは今まで使っていたPhotoshop5.0Jを使うことは出来ません(日本語入力以外はできます)。
一つの方法は、Photoshop5.0Jを新たにインストールすることです。
もう一つの方法は、今まで使っていたMacOS8.6のシステムフォルダ内の「アプリケーションサポート」フォルダの中に「Adobe」というフォルダをまるごとMacOS9の「アプリケーションサポート」フォルダにドラッグし上書きしてください。
こうすると、日本語だけでなく、OS9で提供されている韓国語やアラビア語もPhotoshopで表示できるようになります。



G4/400にOS9をインストールするとフリーズが多発

[症状]
G4/400を購入して、OS9とAdobeとMacromediaの製品のみをインストールしました。一週間で50回以上のフリーズで、全く使えません。HDのフォーマットも効果なし。ハードを修理に出しても問題なしといわれました。接続している機器といってもホイール付きUSBマウスくらいです。(99.11.12)
[診断]
多分、そのホイール付きマウスが原因でしょう。Elecomのホイール付きマウスでは、ある条件で必ずフリーズします。Microsoft WordやExcelではほとんど使い物になりません。
 

Netscape Communicator4.7がすぐにフリーズする

[症状]
OS9でインストールされたNetscape Communicator4.7を使っているのですが、新しいメールを書こうとするときや、ホームページ作成の画面にするときなどに決まってフリーズします。(99.11.12)
[診断]
Netscape Communicator を使用中に何らかの原因でフリーズすると、次に再起動したときTalkbackというアプリケーションが立ち上がります。これはNetscapeのバグなどの報告を自動的にNetscapeのサーバーに送信するソフトなのですが、これが実際には、トラブルの原因となっていることがあります。別に、エラーレポートを送信しなければならない義務はないので、Netscapeが不安定なユーザーはこの機能を殺したほうがよいでしょう。
Netscape Communicator のフォルダ内にある,Talkback のフォルダを捨ててしまえば解決します.
 
 

Apple TV/FM Radio SystemでTVが映らなくなってしまいました

[症状]
Performa6210にMacOS9をインストールしたのち、増設していたTV/FM Radio Systemを起動すると、今まではちゃんと映っていたチューナーが機能しなくなりました。デジタイザが対応していないというメッセージが表示されます。(99.11.13)
[診断]
同じ解像度でもリフレッシュレートが異なると、デジタイザが対応していないというメッセージが出ることがあります。解像度かリフレッシュレートを変えてみてください。(この場合は、解像度を800x600にすることで解決。)
 

iMac DVのDVD Playerが動かなくなる

[症状]
iMac DV を MacOS 9J にアップデートしました。新規インストールなんですが、DVD Player が立ち上がらなくなってしまいました。「ハードウェアが足りない…」などとエラーメッセージを出します。OS8.6の時は問題なくDVDが見れていのたのですが。MacOS 9で立ち上げて、MacOS 8.6でインストールされた DVD Player は立ち上がるのです。何が問題でしょうか。(99.11.20)
[診断]
本当にとんでもない話なんですが、MacOS9に含まれているDVD PlayerならびにDVD機能拡張はバージョンが古く、新型iMac DVならびにG4では動かないんです。こんな大事なことが、OS9の説明書にはどこにも書いていなくて、AppleのTILにこっそり書いてあるんです。
ともかく、解決方法は以下の通りです。
OS8.6の機能拡張フォルダに入っている、DVDRuntimeLib(ver.2.0b)、DVD Navigation Manager(2.0b)、DVD Region Manager(1.0)の3つのファイルをOS9の機能拡張フォルダに入れて、上書きしてください。さらに、OS8.6に含まれるDVD Player(ver.2.0b)を使用すれば、iMacでDVDが再び見れるようになります。
 
 

USB対応のFD、スーパーディスクが認識されない

[症状]
iMac rev.BのHDを初期化してからOS9をインストールしたのですが、SuperDiskとFDが認識されずデスクトップにアイコンが表れません。一度USBを引き抜くとフリーズするのですが、再起動後は正常にマウントされます。
他にスリープさせるとその後キーボードでもマウスでも起動しません。(99.11.21)
[診断]
iMacのrev.Aやrev.Bでいくつか同様な症状が報告されています。しかし、すべてのiMacで発生しているわけではありません。一般にはUSBの不具合と考えられます。
 
 

USB対応のIomega ZIPが使えなくなった

[症状]
iMacにOS9をクリーンインストールしましたが、Iomega ZIP USBがマウントできなくなりました。Iomega製のUSBドライバとコントロールパネルはちゃんと古いシステムから移動させました。Zipがマウントできないだけでなく、システム終了や再起動時にフリーズするようになりました。
Iomegaのホームページから最新のドライバを入手してインストールしてみたのですが、改善されません。(99.11.21)
[診断]
MacOS9には汎用のUSB機器ドライバ(機能拡張)が標準添付されており、これがあればIomegaのドライバは不要です。しかし、Iomega toolは使えなくなります。これはomega toolのアップデートを待つしかありません。
 

Norton Utilities4.0はOS9では使えない

[症状]
OS9にアップデートしました。そこでNorton Utilities4.0を起動し、ディスクの診断を行おうとすると「Norton UtilitiesはOS9には対応していません」というメッセージがでて使用できません。(99.11.21)
[診断]
Norton Utilities4.0やNorton AntiVirus5.0はMacOS9には対応していません。Norton Utilities5.0(AntiVirusは統合されている)を購入するのが唯一の解決法です。Nortonの場合はOSとの依存度が高いので、簡単なアップデータでは対応できない部分もありますが、特に新しい機能が必要でもないのに、OSのバージョンが変わるたびに1万円以上も払わなければならないのは好ましい対応とはいえません。
 

iMacの内蔵モデムのダイアル音が出なくなった

[症状]
iMac(MacOS8.5)で、今までは内蔵モデムでダイアルするとき音が出るようにしていました。今回、MacOS9にアップデートしたところ、モデムの音が出なくなってしまいました。コントロールパネル「モデム」の「ダイアルトーンを無視」はチェックを外しています。(99.11.23)
[診断]
MacOS9からは「サウンド」コントロールパネルが大幅にモデルチェンジしました。ここで、内蔵モデムの音もコントロールされるようになり、デフォールと音を出さないようになっています。
「サウンド」コントロールパネルを開き、この中の「入力」ダイアログで、サウンド入力装置として「内蔵スピーカー」を選択すると、入力源のポップアップメニューに「内蔵モデム」が選択できるようになります。ここで、「出力装置を通して音を鳴らす」をチェックするとモデムのダイアル音が出るようになります。
 

デスクトップの表示に時間がかかるようになったのですが

[症状]
iMac DVです。MacOS8.6の時はシステムの起動が速くて気持ち良かったのですが、MacOS9にアップデートしてからは起動に時間がかかるようになりました。内蔵HDを4つのパーティションに切っているのですが(外付け記憶装置はなし)、起動ボリュームまではすぐに表示されるのですが、それから他のボリュームが表示されるまでに2分間くらい音無しの時間がかかります。カーソルは動きますが、作業は出来ません。ハードディスクが回っている音はしていません。OS8.6と入れいている機能拡張やコントロールパネルは全く同じです。OS9の機能拡張は標準インストールしたままです。(99.11.25)
[診断]
これはOS9で新たに加わったセキュリティシステムがボリュームをチェックしているためだと言うことが分かりました。コントロールパネル「パスワード」と「Security...」という名称の機能拡張ファイルを機能拡張マネージャでオフにすると解消します。
 

コントロールバーが突然消える

[症状]
MacOS9にアップデートしてから、コントロールバーが突然消えるようになりました。ショートカットキーを設定しているわけでもなく、本当に突然です。システムエラーが発生して、強制終了した後に起きることもあります。その度に、コントロールパネル「コントロールバー」を開かなければならないので面倒です。(99.11.25)
[診断]
原因は不明です。
 

OS9にしたら Micorosoft Officeのソフトが立ち上がらなくなりました

[症状]
PowerMac G3ですが、OS8.6からOS9にアップデートしました。OS9はOS8.6とは別のボリュームに新規インストールしました。ここに、OS8.6のシステムフォルダに入っていたファイルをコピーしました。各社のフォルダや初期設定フォルダもです。ほとんどのアプリケーションは問題なく動くのですが、Excelを立ち上げようとするとアドレスエラーという表示が出て再起動になります。Wordも同様です。MS Offce98はMacOS9には対応していないのでしょうか。(99.11.26)
[診断]
一般にはOSをアップデートした場合、今まで使っていたシステムフォルダから必要なファイルをコピーすれば、いちいちアプリケーションをインストールし直す手間が省けます。しかし、アプリケーションによっては、OSのバージョンによって必要な機能拡張ファイルが異なることがあります。この場合は、新規にインストールし直したほうが早いのです。
MS Office の場合は、アプリケーションそのものがインストーラを内蔵しており、システムを起動したときに必要なファイルを自動的にインストールする機能を持っています。ですから、Office98そのものを再インストールする必要はないのですが、システムをMS Officeに対してはバージンの状態にしてあげる必要があります。
しかし、今回のケースではあらかじめ古いシステムフォルダから機能拡張ファイルをコピーしていたため、問題が起きたのでした。
まず、機能拡張フォルダ内にある「Microsoft xxxx」というファイルを全てごみ箱に捨ててください。システム再起動後、Word,Excelをそれぞれ起動してください。自動的に必要なファイルがインストールされ、正常に使えるようになります。
 

Language Kitを外したいのですが

[症状]
MacOS9からLanguage Kitが標準でついたので、面白そうだと思い、中国語と韓国語をカスタムインストールでインストールしたのですが、実際は使うこともないし、オフにしたいのですが、コントロールパネル「キーボード」ではオフにすることが出来ません。(99.11.26)
[診断]
Language Kitでインストールしたフォントや入力メソッドは、コントロールパネルではオンオフが出来ません。面倒ですが、全ての関係ファイルを削除するしかありません。
MacOS9のCD-ROMで起動し、「追加/削除」を選択し、さらにリストの中から、Language Kitにチェックをして「カスタム削除」を選択。削除したい言語を選択して作業を開始すれば関係する全てのファイルが削除されます。


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