育児相談室

トラブルではないが、分からなくて悩んでいた、アドバイスを求めたいといった相談をまとめました。
従来、相談以外の私自身のアドバイスを「ナースステーション」としてまとめていましたが、相談室に合体させました。

最終更新 1999年10月23日


診断項目一覧

一般

Title: Macの2000年問題への対応は?

[症状]
現在、各所でコンピュータの2000年問題が騒がれています。2000年問題とは何か、またMacintoshの場合は問題ないのか教えて下さい。

[診断]
パソコンにはシステムのタイミングを制御するためにCPU内部に必ず水晶発振器が入っています。更に、これを使って時計として機能させる回路が含まれ、ROMにはカレンダー機能のプログラムが埋め込まれています。まずは、このカレンダーがきちんとプログラムされていないと、2000年が「うるう年」(うるう年のルールは、4で割れるが100では割れない年、更に400で割れる年はうるう年)とカウントされない問題が懸念されています。MacOSのカレンダーは1904年1月1日から2040年2月6日までをカバーしており、2000年も問題ありません。
一方、ここがちょっとややこしいのですが、Macの時計表示は、1920年から2019年までしか表示できません。コントロールパネル「日付&時刻」で年を2020と入力してみると1920になってしまいます。System6の時代には年号表示が2桁に限られていたことに起因します。現在のマシンを2020以降も使い続けるとすると、電子メールの日付やファイルの作成日は1920年になるという問題が発生します。
しかし、いずれの場合も、現在のMacを2020年まで使うとは考えられず、現実的な問題が発生するとは考えられません。この状況はMacOS8.5でも変更されていません。最後に、日付を使ったアプリケーションの問題です。例えば、クレジットカードの有効期限のように年を2桁でプログラムしている場合、2000年を1900年とカウントしてしまう問題です。例えばあなたの誕生年が1975年だとすると、プログラム上は99‐75で1999年には25歳と計算します。しかし、2000年の場合は00‐75=‐25となり、もし年齢に応じて1万円づつプレゼントするというプログラムの場合、あなたは反対に25万円を借金していることになってしまいます。
こうした時間計算をする場合、コンピュータの内部時計を使っているわけですが、Macの場合は、1904年1月1日0時からの経過秒数をカウントしています。内部処理的には紀元前30081年から紀元後29940年までを扱えるようになっています。アプリケーションプログラムがAppleのルールに従っているかぎりは、見掛け上は2桁しか扱っていなくても、内部では実年で処理しなければなりませんので、いわゆる2000年問題は起こりようがないと言えます。

参照:MacOSと2000年問題に関するAppleのページ




Title: Macをフランスに持っていきたいのですがアドバイスを

[症状]
今度フランスへ引っ越すことになり、現在使っているPowerMac7500/100を持っていこうと思います。現地で使用するにあたってトランス(変圧器)さえあれば問題ないのでしょうか?その他の周辺機器(MOなど)についても同様でしょうか?

[診断]
Macはもとともユニバーサル対応にできているため、ほとんどの機種ではトランスを使う必要はありません。本体並びにMac純正のモニターはすべて100〜240V対応になっています。それぞれのハードに貼ってあるラベルを見れば確かめられます。
純正でないモニタ、プリンタ、スキャナ、外部記憶装置などは日本で購入したものは100V仕様の場合が多いので、トランスが必要です。パソコンの機器の電力消費量はそれほど多くないので、10WA(ワット)程度の大きさのトランスを一台購入し、そこにテーブタップコードを接続し、そこにすべての周辺機器を接続すればよいでしょう。もちろんパソコン本体をつないでも構いません。
フランスは欧州の中では比較的Macが普及している国です。
Macの専門誌も出ていますし、お店も結構ありますし、通販もあります。もちろん日本語のものは売っていませんし、フランスは非常に物価が高いので、MOやプリンタインクなどサプライ品も含めて、なるべく日本で買って持っていったほうがよいでしょう。
それから、現地の通関で課税される恐れがありますので、あまり新品ではないほうがよいでしょう。

<メモ>
フランス以外の国の場合でも基本的な考え方は同じです。Macが普及しているしていないにかかわらず、できる限り必要な機器とサプライ品を持っていくべきと言う考えも同じです。一番、注意が必要なのが、税関対策で、パソコンの持ち込みを禁止している国もありますので、詳しくは、海外専門の運送業者に相談して下さい。




Title: Performaは普通のPowerMacとは違うものなのですか?

[症状]
私は今でもPerforma5260を使っています。当時はPowerPC搭載のPerformaということで話題になり、私は部屋のスペースも在り、モニタ一体型のPow‐erMacのつもりで購入しました。しかし、その後、Performaは純粋はMacではないなどと言われ、私のプライドは多いに傷つきました。PerformaとPow‐erMacは何が違ったのでしょうか。

[診断]
Performaはアメリカで教育用、家庭用Macのコンセプトで売り出されました。Performa専用のハードとというのはなく、普通のMacにソフトをバンドルし、無料サポートをパッケージにしたものをPerformaと称していたわけです。、92年9月に発売されたPerforma200が始めですが、これはColorClassic、Performa400はLCIII、Performa475はLC475というわけで、これはPerforma630=LC630まで続きました。このうちのいくつかが日本でも販売されました。
しかし、95年夏に登場したPowerPCを搭載したPerfor‐ma5210からは、完全にPerforma専用のハードウェアになりました。バンドルソフトや電話サービスが受けれるというコンセプトは従来通りだったのですが、ハード的にはPerformaは入門者用、PowerMacは中上級者用というコンセプトで区別されるようになりました。コストを下げるために、CPUは603e、ハードディスクはIDE仕様、シリアルポートは非GEOポート、内蔵モデム、メモリスロットは1つという仕様が採用されました。
アメリカでは教育用が主体で、使い方が決められていましたから、これは全く問題がない仕様だったのでしょう。しかし、日本では個人ユーザーが多く、しばらく使っているうちに、もっとアップグレードしたい、もっと違う使い方をしたいと考えるようになります。すると、Performaの拡張性のなさがネックになります。しかし、蛇の道は蛇、この欠点を補うように、Performa専用のCPUアップグレードカード、グラフィックカード、Ether‐netカード、大容量ATAドライブなどが発売されており、最新のモデルとして使えるようになっています。
一体型というコンセプトはむしろ日本の環境には適していたと思うのですが、仕様に関しては日本のユーザーを深く考えていなかったのかもしれません。iMacも拡張性という点においては、やや問題があるのですが、性能や先進性、デザインとコンパクトさという点において、日本のユーザーの心をつかんだのも当然と言えるかもしれません。


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Title: 重度身障者が口だけでMacを操作する方法はあるでしょうか

[症状]
私の息子は交通事故で頚椎損傷となり、首から下の機能を失いました。幸いに口は動くので、口にスティックを加えてワープロを使っています。もっと外との接触を持つため、パソコンでインターネットをやりたがっています。しかし、最近のパソコンはマウス操作が前提になっており、ウェッブブラウザーなどはほとんど全てマウスだけの操作です。どうすれば、口でMacを操作することができるでしょうか。

[診断]
Macが生み出したマウスを使ったグラフィカルインターフェースは素晴らしいものですが、それは両手が使えることを前提に考えられた仕組みであり、障害者にとっては必ずしも便利なものではありません。しかし、健常者であっても誰もがパソコンを自由に操作できるわけではなく、マウスに代わる入力機器が色々考えられています。それらをうまく使えば、障害者にも使えるシステムができると思います。
現在考えられるものとしては、タッチパネルがまず考えられます。これはブラウン管式モニタまたは液晶モニタの前面に超音波感応式のタッチパネルを貼るもので、長いスティックで直接画面に触れて操作することができます。Netscape等のブラウザは必ずしもタッチパネルには適していないため、"TouchNaviga‐tor"という専用のブラウザも開発されています。ソフトキーボードも含まれておりURLの入力も可能です。残念ながらこのソフトは今のところはWindows版しかありません。詳しくはタッチパネルシステムズ社(03‐3639‐1065)にお問い合わせ下さい。
また、ワコム(0120‐056‐814)から出ている液晶ペンタブレットPL400も検討の価値があります。これはグラフィックタブレットが液晶モニタになっているもので、タッチパネルのような感覚で直接画面を操作することができます。タッチパネルに比べると操作の制限はないのですが、専用のペンが必要で、これを口にくわえるには長さとクリックボタンの位置を変更する必要があります。
上記の2つはコスト的に高いですから、安価にということであれば、通常のグラフィックタブレットを使うというのも考えられます。但し、画面を見ながら口の距離でタブレットを操作するためにはちょっと工夫がいるかも知れません。
こういう身障者用のコンピュータ器具については、Apple社のアップルディスアビリティセンター(03‐3964‐9649)、こころWeb福祉機器ホームページ等の福祉団体のホームページに有用な情報があります。もちろん、当クリニックもお手伝いしています。




Title: 日本語版OSではアメリカで買ったソフトがインストールできないのですか

[症状]
アメリカに出張した折り"AfterDark4.0"を購入し、PowerMac6300(漢字Talk7.5.5)にインストールしようとしました。ところが、「このインストーラはこの国には翻訳されていません」という意味のメッセージが現れてインストールができません。

[診断]
私もよくゲームなどを買って帰るのですが、インストールができなかった経験はありません。理論的には、日本語のソフトが英語版OSでは動かないことはあっても、英語のソフトが日本語版OSで動かないことはないはずです。動かないことと、インストールできないことは別の話です。
なぜ、AfterDarkのインストーラーが言語をチェックする必要があるのかは、分かりませんが、ともかく、英語システムにはないファイルをチェックしているようです。こういう場合、英語システムであれば、インストールできるはずですから、日本語MacOSを疑似的に英語OSにしてやります。あまり知られていませんが、Macにはoption+「E」キーを押しながら起動すると、英語システムとして起動するという裏技があります。完全に英語システムになるわけではなく、日本語関係のシステムファイルが読み込まれないことと、日付などの処理が米国式に変わります。
これで起動すると、全てのファインダ表示の日本語は文字化けしてしまいます。MacOS8.5以降であれば、OSそのものに日本語処理が含まれていますから、Kaleidoscopeで「システムフォント」をOsakaに指定すると、メニューが日本語表示になります。しかし、MacOS8.1以前のシステムでは文字化けは解消されまん。
いずれにしても、この状態で、英語のアプリケーションソフトをインストールします。本例で言うと、AfterDark4.0をは首尾よくインストールできました。その後再起動して、日本語版OSにしてもAfterDark4.0は問題なく動くことが確認されました。


記憶装置関連

Title: 内蔵ハードディスクを丸ごと、外付けハードディスクに自動的にバックアップをとる方法

[症状]
Performa6200のユーザーなんですが、以前内蔵ハードディスクがクラッシュしてファイルを全部失ってしまい、それからは書類関係は、なるべくフロッピーディスクにファイルを保存するようにしています。しかし、システムとかアプリケーションもまたインストールすると大変だし、できれば内蔵ハードディスクをまるごと外付けハードディスクに保存して、自動的に変更部分だけを書き換えるというようなことをしたいのですが、どうすればいいのでしょうか。

[診断]
それはよい考えです。会社とか研究室とか、データが最も重要な職場で意外とちゃんとしたバックアップがとられてなくて、ハードディスクやMOのクラッシュが起きてから泣きついてこられる方が結構多いですね。
外付けハードディスクはバックアップ専用のものを用意します。昔はハードディスクを丸ごとというとテープを使ったものですが、最近はハードディスクも大容量で安くなり、このほうが時間も早くて済むので、バックアップ専用のハードディスクを用意します。増設用のハードディスクと一緒にしてはいけません。
Retrospectなど、市販のバックアップ専用ソフトを使うのもよいのですが、シェアウェアでも使えるものがあります。「Synchronize!」(http://www.qdea.com/)がよいでしょう。1GB以上のハードディスクのバックアップには時間がかかりますので、家庭の場合は、深夜などを使い定期的に自動バックアップさせるのがよいでしょう。Macの「自動電源オン/オフ」コントロールパネルで適当な時刻を設定し、さらに「Synchronize!」の定期バックアップ時刻を設定すればOKです。




Title: バックアップ用に外部記憶装置を購入したいが何がいいですか

[症状]
PowerMac7600/120(MacOS8.1)で、バックアップ用に外部記憶装置を購入したいのですが、人により勧めてくれるハードも様々で、どれを購入してよいのやら、さっぱりわかりません。職場には230MB‐MOがあり、会社とのデータのやりとりなどを考えるとこれが最有力ではありますが、640MBMOとかGIGAMO(1.3GBのMO)も現れ、食指を動かされるのも事実です。ただ容量が大きくなるほど高価なので、はたしてそこまでのスペックが私にとって必要なのかということで、悩んでおります。
現在のマシンの使用目的は、仕事では顧客データベース管理がメインです。趣味のほうではお決まりのネットサーフィンと電子メールくらいです。

[診断]
バックアップの目的は、大きく二つあります。
一つは、Mac本体、もしくは内蔵ハードディスクが壊れた場合に備えることです。パソコンは機械ですから、常に壊れる危険性を持っています。壊れた場合は、マシンが使えなくなるだけではなく、ハードディスク上の全てのプログラム、ファイルも使えなくなってしまいます。うまくすれば、修復することができるかもしれませんが、その修復にかける時間は膨大なものになり、本来の仕事ができなくなります。そうした危険に備えるには、内蔵ハードディスクのデータを丸ごとバックアップするのが理想的です。そうすれば、Macが動かなくなったときでも、バックアップの記憶装置を他のMacに繋げば、すぐに仕事に復帰できます。
従って、この目的では、バックアップ用の外部記憶装置は、少なくとも内蔵ハードディスクよりも容量が大きいことが条件になります。バックアップだけが目的であれば、読み書きの速度はそれほど重要ではありません。バックアップソフトでパソコンを使用していない時間に作業を指定することができます。以前はハードディスクは非常に高価なものであり、バックアップ用といえばテープかMOが主流でした。速度は遅いのですが、容量が大きく、メディアのコストも安いからでした。しかし、やはり速度も必要です。バックアップソフトを使うと変更分だけを更新しますから、それほど時間はかからないのですが、それでも高速であることに越したことはありません。また、バックアップメディアを起動ディスクとして使うことを想定すると、やはり高速のもののほうがよいのです。その点ではやはり外付けハードディスクが一番よいでしょう。最近のものは大容量でコストも安くなっています。MOも大容量化や高速化が進んでいますが、ハードディスクにはかないません。
バックアップの2番目の目的は、絶対になくしてはいけないファイルを保存することです。プログラムはそれが壊れてもオリジナルのCD‐ROMがあれば再インストールできます。シェアウェアはまたダウンロードすればよいのです。しかし、自分が作成した書類や、電子メールのファイルなどは、一度失うと回復することができません。この患者の場合も、Macで顧客管理をされているようですが、このデータはMac本体以上に価値があるものでしょう。
パソコンのファイルも壊れやすいものです。システムエラーが発生し、Nortonで修復したら、ファイルが読めなくなったという事故もあります。誤ってゴミ箱に捨ててしまった、初期化をしたら全て消えてしまって、大変な思いをしたユーザーも少なくないでしょう。この目的であれば、それほどの容量は必要ありません。ハードディスクよりもリムーバブルメディアの方が適しています。保存したいファイルのサイズに合わせてメディアを選択したほうが管理がやりやすくなります。例えば、画像データが多いのであれば、230MBか640MBのMOがよいでしょう。テキスト、DB、Excelデータが中心であればZipやフロッピーディスク(スーパーディスク)がよいでしょう。いずれにしても、リムーバブルの場合は、自分のマシンだけで使用するならば何を選んでもよいのですが、他のマシンとのやり取りも発生するならば、なるべく汎用性の高いものを選択する必要があります。フロッピーディスクはiMac以降のMacでは標準では使用できなくなりましたが、国際的に見ても、Windowsとのデータのやり取りの上からも、最も汎用性が高いため、まだ数年はその必要性は失われないでしょう。アメリカでは、iMacの登場以降、ネットワークサーバーをバックアップ手段として使用することが推進されています。日本がこの環境になるには、まだ時間がかかりますし、そもそも、バックアップ本来の目的からは、サーバーは決して安全性の高い記憶装置ではありませんので、とりあえずは考えなくてよいでしょう。




Title: ShrinkWrapを使って複数のフロッピーによりインストール作業を高速化する

[症状]
CD‐ROMドライブの付いていない古いMacやPowerBookを持っているのですが、システムを入れ換えたりするとき、システムフロッピーディスクの枚数が多いため、インストール作業に付きっ切りにならなければならず大変です。また、インターネットで、Appleのサイトから、システムのアップデートをダウンロードすると、やはり何枚ものフロッピーディスクを作成しなければならず、インストール作業に時間がかかります。何かうまい方法はありませんか。

[診断]
一般にはあまり馴染みがありませんが、ファイル形式の一つにDiskImageと言う形式(拡張子は.image)というのがあります。これはその名の通り、ハードディスク上に、フロッピーディスクやCD‐ROMのイメージをつくるものです。この機能を使うと、システムフロッピーディスクを全てハードディスク上にマウントできますので、インストールの度に何度もフロッピーディスクの差し替えをする必要がありません。また、Appleはシステムのアップデータをインターネットから配付するとき、フロッピーディスクを分けたのと同じイメージにするため、このDiskImage形式のファイルで配付を行っています。
では、フロッピーディスクのDiskImageをつくる方法を説明します。ShrinkWrapというシェアウェアのをインストールします。このアイコンにフロッピーディスクをドロップすると、自動的にDiskImageができます。さらにこれをダブルクリックするか、ShrinkWrapで「イメージをマウント」を選択すると、フロッピーディスクのアイコンが現れます。これは、フロッピーディスクドライブのフロッピーディスクと全く同じ働きをします。システムのインストールを行いたい場合は、このうちDisk1を開いて、インストーラーを起動すると、自動的に、次から次とハードディスク上でフロッピーディスクを交換してくれます。
再起動すると、フロッピーディスクアイコンは消えますが、DiskImageは消えませんので、ハードディスクのどこかに保存しておけば、次回のシステムインストールが楽になります。



Title: 外付けハードディスクがないMacでNor‐tonSpeedDiskを実行する方法

[症状]
NortonUtilitiesのSpeedDiskで、内蔵ハードディスクの断片化の解消をしようとしたら、「起動ディスクではできません」というメッセージが出て来て実行できません。外付けの記憶装置があればよいと聞きましたが、持っていません。どうすればいいのでしょうか?

[診断]
昔のシステムは一枚のフロッピーディスクに入ってしまうほど小さくて、これにNortonを入れて「緊急ディスク」として使っていたものでした。最近のシステムは非常に大きいので、この方法は使えませんので、ここでは「RAMディスク」を使う方法をお教えします。
qまず、最小のシステムフォルダを作成しなければなりませんが、一番簡単なのは、起動用のCD‐ROMに入っている「システムフォルダ」を使うことです。通常はインストーラしか見えませんが、ウィンドウの下に起動用の「システムフォルダ」があります。漢字トーク7.5の場合、このフォルダのサイズは1.9MBでした。それが、OS8.0では43.7MB、OS8.5ではなんと84.5MBにもなっています。自分のマシンで使える一番古いシステムCD‐ROMを用意します。
wRAMディスクを設定します。コントロールパネル「メモリ」でRAMディスクを選択し、上記のサイズ+1MB程度に設定します。再起動すると、RAMディスクのアイコンが現れます。
eここにシステムCD‐ROMから「システムフォルダ」を丸ごとコピーします。さらにNortonのSpeedDiskをコピーします。
rコントロールパネル「起動ディスク」でRAMディスクを選択し、再起動します。
これで、内蔵ハードディスクの断片化の解消ができるようになります。



Title: MacでVideoCDを再生する方法

[症状]
日本ではVideoCDはあまり普及していませんが、アメリカや東南アジアではビデオテープ並に普及していて、パソコンで映画なんかを見ています。MacにおいてVideoCDを再生するにはどうすればよいでしょうか。

[診断]
VideoCDには動画ファイルが入っているわけですが、これはMPEGという圧縮方式のファイルで、これを再生するには本来は特別なハードウェアを必要とします。Interware社などから発売されているMPEG伸張ボードがそれに当たります。似た名前でJPEGというのがありますが、これは静止画像の圧縮方式で、インターネット用の画像で使われているものです。JPEGファイルの伸張(圧縮を解くこと)はソフトだけでも可能なのですが、MPEGファイルは動画ですから、1秒間に何枚ものファイルの伸張作業をリアルタイムで行うには、専用のマイクロプロセッサが必要になります。この状況は現在でも変わっていません。
しかし、JPEGカードは高価ですし、ちょっとVidoCDを試してみたいというだけであれば、ソフト的に対応することも可能です。漢字トーク7.5.3以降に出てきた、QuickTimeMPEGExtensionをAppleのホームページからダウンロードしインストールすればいいのです。MacOS8.0以降のシステムには標準で入っています。これをインストールした状態で、ビデオ再生プログラム(Appleビデオプレーヤ、CoolPlayIt!など)を使うとVideoCDの他、CD‐GやCD‐Iの再生も可能になります。これらのソフトはビデオCD専用ではないため、タイトル画面が出せないなどの不自由はありますが、VideoCDがどういうものかを味わうには十分でしょう。
また、JPEGファイルをソフト的に処理するにはCPUに非常に大きな負荷がかかりますので、ビデオを見ながら他の作業を行うには高速のCPUと大容量のRAMが必要になります。

なお、PowerMacG3/DVDや外付けのDVDドライブを使用している場合は、VideoCDをハード的に処理して高速に見ることが出来ます。




Title: ゲームのCD‐ROMを丸ごとハードディスクにコピーする方法

[症状]
私はMacでゲームをやるのが楽しみなのですが、子供がCD‐ROMを破損するのではないかと心配で、できればCD‐ROMを丸ごとハードディスクにコピーしたいのです。しかし、ゲームによっては、CD‐ROMドライブにCD‐ROMを入れておく必要のあるものがあります。どうしたらいいでしょうか。

[診断]
DiskImageの仕組みを使うと可能になります。DiskImageというのはAppleにより考案されたファイル形式の呼称で、その名の通りフロッピーディスクやCD‐ROMのイメージをMacのデスクトップ上に作り、あたかもフロッピーディスクやCD‐ROMがマウントされているかのように使えるものです。ソフトとしてはAppleから無料配付されている「DiskCopy」かシェアウェアの「ShrinkWrap2.1」(個人使用の場合は無料)を使います。
使用法は全く同じですので、どちらでも構いません。
まず、コピーしたいCDーROMを丸ごとDiskCopyまたはShrinkWrapの上にドラッグ&ドロップし、保存先として十分に空き容量のあるハードディスクを選択します。するとDiskImageファイルが作られます。
次に、このDiskImageをダブルクリックするとフロッピーディスクの形状のアイコンができます。CD‐ROMの形状のアイコンにはなっていませんが、これで、ちょうどCD‐ROMをマウントした状態と同じになります。後は、CD‐ROMを扱うのと全く同じ感覚でゲームを開始します。
システムを終了すると、CD‐ROMのマウントが解除されたのと同じになり、CD‐ROMのアイコンは消えてしまいます。消えるので、次にゲームをするときは、またDiskImageファイルをダブルクリックすればいいのです。




Title: 音楽用CDをCD‐Rを使ってコピーする方法

[症状]
音楽用CDをCD‐Rを使ってコピーすることは可能なのでしょうか?

[診断]
 技術的には可能で、実際に行われています。しかし、これにより不正コピーが行われる恐れがあり、今後は、ビデオやプレーステーションのCD-ROMのようにコピープロテクトがかけられことになるかもしれません。 
ほとんどのCD-R作成ソフトはオーディオCD((CD-DAフォーマット)での書き込みに対応しています。Mac用のCD-Rソフトとしては、B'sRecorderGold、Toast、MacCDR、EasyCDProがありますが、どれも簡単にオーディオCDのコピー機能がついています。
 Mac内蔵のCDドライブに音楽CDを、CD-Rドライブにコピー用のCD-Rを入れコピーを行いますが、ソースを読み込みながらその信号を直接、CD-Rに書き込んでいくオンザフライ方式と、ハードディスク上に一旦AIFF(Macの標準サウンドファイル形式)のイメージファイルを作成し、それをCD-Rに書き込む方式の二つがあります。オンザフライ方式は、ハードディスクが必要ないというメリットと時間が短くて済むメリットがありますが、実際には、二つのドライブの速度を同期化させるのが難しく、多くの場合はエラーになってしまい、一部の曲が聞けなくなります。確実性を求めるならば、ハードディスクに書き込む方式の方がよいのですが、1GB程度の空き容量が必要ですし、時間もかなりかかります。いくら、6倍速のCD-Rをもっていても、等倍速でしか書き込みが出来ないこともあります。
 ただ、最近のCD-Rドライブやコピーソフトは非常に進歩していますので、近い将来はもっと簡単にもっと速くコピーができる用になると考えられます。
 また、音楽CDを複製するのではなく、自作の演奏をCDにしたい場合は同様に、SndSamplerなどでAIFF形式で録音をします。CD-Rソフトは自動的にAIFFファイルをCD-DA形式のファイルに変換しながら書き込みを行います。
 注意しなければないないのは、オーディオCDとCD-Rの記録方式が異なるため、古いCDプレーヤーの場合はCD-Rで書き込まれたオーディオCDが再生できないことがあります。またCD-RメディアはオーディオCDメディアに比べ耐久性が低く、自動車用のCDプレーヤーの再生には向いていないことも知っておいたほうがよいでしょう。
CD-Rについてより詳しく知りたい場合は:
CD-Rマニアック
ヤマハCD-Rホームページ



カスタマイズ

Title: ファンクションキーが無いキーボーで10キーをファンクションキーとする方法

[症状]
Performa550(MacOS8)を使ってるのですが、このキーボードにはファンクションキーが付いていません。最近このファンクションキーを頻繁に使用するアプリを使いだしたのですが、右側の10キーなどにこのファンクション機能を割り当てる方法はないでしょうか?ちなみに、アプリのほうからは、キーボードのカスタマイズができません。

[診断]
Macの場合は、キーボード操作よりもマウス操作を中心に考えられてきたため、ファンクションキーを使わなければならないアプリケーションは少ないと思います。反対に、Windowsの影響からか、ショートカットキーをもっと積極的に使う動きがあり、ほとんど使われていないMacのファンクションキーにショートカットを割り当てるソフトはたくさん出ています。
しかし、最近はいくつか、ファンクションキーがあることを前提に作られたアプリケーションがあり、一部のPerformaやPowerBookでファンクションキーが無い場合は、大変不自由になっています。
いずれの場合も、現在のキーボードの10キーをファンクションキーとして使う方法が考えられるのですが、残念ながらそのようなユーティリティは見つかりませんでした。システムのキー配列を書き換えてしまえばよいのですが、今後は10キーが使えなくなりますのでお奨めできません。
最良の方法として考えられるのは、電卓付き10キーパッドを購入する方法です。スイッチ切替えで全てのキーがF1〜F15のファンクションキーになり、メインキーボードの10キーもそのまま使えるので便利です。(最近はあまり需要がありませんので見つけるのが難しいかもしれません)。




Title: 使用中のMacのパワーキーを無効にする方法

[症状]
Macが起動しているとき、キーボードにあるパワーキーを押すと「終了しますか?」というダイアログがでますが、終了がデフォルトになっているので、何気なくそのままリターンを押してしまうと本当に終了してしまいます。子供の誤操作が心配なので、この機能を殺したいのですがそれができるソフトなどあるでしょうか。

[診断]
この機能は、漢字トーク7.1でも機種によってはできるものがありますが、漢字トーク7.5からは、パワーキーからは起動できない6100等の機種も含めて全ての機種で作動します。Macの場合は、「終了」のように重要なものはソフト的に行うというのがコンセプトだったはずなのに、なぜ、このような機能が付けられたのかはよく理解できません。
これを無効にするユーティリティとしては、フリーウェアの"NoPowerOffKey"や市販のPowerKey(電源タップ)についている"ShutdownControl"というのがあります。




Title: Macの使用時間を記録するユーテリティはありますか?

[症状]
私のMacを友人に譲ったのですが、随分使ってたんだね、と使用時間を言われました。何か、使用時間を知る方法があるのですか。

[診断]
その友人は、フリーウェアの「TechTool」(http://www.micromat.com/)か「TattleTech」(ftp://ftp.decismkr.com/dms)を使ったのだと思います。前者はPRAMやデスクトップの再構築に便利なユーティリティで、後者はMacのハードやシステムの情報を知るのに非常に便利なユーティリティです。どちらも、アップルメニューに入れておくと便利です。
どちらのソフトでも、「製造年月日」と「使用時間」が表示されます。このデータが一体どこにあるかですが、これはPRAMに保存されている情報です。PRAMは内蔵電池によって情報を保持しており、製造年月日は現実には、内蔵電池を装着した日時ということになります。使用時間は、起動中の時間を累積していきます。この情報は、内蔵電池を交換するとリセットされてしまいます。




Title: 複数の周辺機器の電源をMac本体の電源オンオフと連動できないか

[症状]
Macを使いこなすと、接続する周辺機器がどんどん増えてきます。iMacで使われているUSB機器の場合は、電源がUSBケーブルから供給される構造になっているため、いくら周辺機器が増えても電源の問題で悩むことはありません。しかし、それ以外のMacですと、周辺機器を増やすたびに、電源コードが増えてくる、コンセントが足らなくなってタコ足配線になる、それ以上に、電源スイッチのオンオフが面倒な作業になってきます。
外付けの記憶装置はMac本体を起動する前に電源を入れておかなければなりませんし、外部スピーカーやモデムのように常時使うものの電源をいちいちオンオフしなければならないのも面倒です。Zipドライブには電源スイッチがなく常時入りっぱなしですが、使用してないときはオフにしたいものです。何か便利な道具はありませんか。

[診断]
タップに単に電源スイッチを付けたものもありますが、これでオンオフするのはお奨めできません。Mac本体は常に電源を入れておかないと、パワーキーでスイッチが入らないだけでなく、内蔵電池が早く消耗するからです。
こんなとき、便利なのがMac本体の電源と連動できる集中電源タップです。PowerKeyとAudioTechnicaのものがあります。
PowerKeyProは高価(実売15、000円)ですがインテリジェントでソフトにより個々の周辺機器のオンの順序を設定したり、リモートアクセスで全体の電源オンオフをコントロールできます。
そこまでの機能は必要ない人にはAudioTechnicaのMac‐Tap(実売7、000円)がおすすめです。キーボードのADBポートにつなぐだけで、キーボードからパワーオンできない機種(PowerMac6100等)でも一発オンができるようになります。
周辺機器と本体のオンオフをずらすタイプのものと、同時にオンオフするタイプの2つが売られていますが、どちらでも問題なく使えます。コンセントの数が足らなくなれば分岐タップをつけても問題ありません。



Title: 起動時の「ボーン」という音を消せませんか

[症状]
Macを立ち上げるときの「ボーン」ていう音、深夜なんかだと意外と大きな音で気になります。会社なんかで、システムがフリーズして強制再起動の度にボーン、ホーンというのも気が引けます。音を小さくするとか、全部消してしまうとか、もっと別なサウンドにするとかできないのでしょうか。

[診断]
この音、あまり評判良くないですね。PowerMacの場合は、有名なギタリスト、スタンレー・ジョーダンのエレキの録音なんだそうですが。しかし、この音源はROMに入っており、消すことも小さくすることもできません。
一番簡単な方法は、Mac本体の音声出力ジャックにイヤフォンのプラグを差し込めば、内部スピーカーがオフになるため、音が出なくなります。しかし、これでは、全てのサウンドが消えてしまいますから、家庭では外部スピーカを付けることをお奨めします。コントロールパネルで内部スピーカーは「消音」にし、起動時はスピーカーのボリュームを下げればよいのです。
ソフト的に対応したい場合は、「Unmute‐it」というフリーウェアがあります。これは起動時だけ強制的に内部スピーカーをオフにするという発想のもので、起動後は普通にサウンドが使えますから便利です。但し、一部機能しない機種があるようです。




Title: Macを留守番電話代わりにしたいのですが

[症状]
PerformaにFaxモデムをつないでいるのですが、通信ソフトにの自動応答/自動受信という機能があったので、Macを留守電&ファクスに使えないかと考えています。この自動応答/自動受信の機能はMacintoshを立ち上げていないと働かないのでしょうか?自分で自分の電話に電話してためしてみたところ、どうもそんな感じです。もし何かよいアドバイスがあればお願いします。

[診断]
もちろんそうですよね。Faxの機械だって電気を入れていないと受信できませんね。ですから、MacをFaxマシンの代わりに使いたければ常に電源を入れておく必要があります。もちろんモデムの電源もです。自分が会社から自宅に必要な書類を送りたいような場合は、リモートアクセスで電源を入れる方法もありますがあまり実用的ではないでしょう。
他の方法としては、まずモデムに記憶機能のあるものを購入する手があります。ソニーがRAM付きのモデムを出しており、留守電や留守FAXとして使うことができます。しかしかなり高いです。もう一つの方法はFaxを電子メールとして送る方法です。
これはどこかは忘れましたが、インターネットのサービスとしてやっているところがあったと思います。まあ通常の用途であれば、留守電付きFaxマシンを買うほうが安いでしょう。



Title: アプリケーションのダイアログの絵を変更したい

[症状]
EudoraPro3.1.1Jを使ってるのですが、不着時の「大きな赤いペケ」や到着時の「郵便屋さん」といったお知らせのダイアログの絵が気に入らないため、書き換えたいのですが、方法を教えて下さい。ResEditは少し使えます。

[診断]
私は、Doom(ゲーム)の開始画面を子供がいつも恐ろしがるので、子供の写真をGooで変形したものに入れ換えてしまいました。ResEidt(Appleから配付されているフリーウェア)を使うと、こうしたことが自由にできるようになります。
方法は、ResEditでアプリケーションの「PICT」リソースを開きます。ここにダイアログの絵が入っています。次に、Pho‐toshopやColorIt!等のペイントショップを開きます。変更したい絵を選択して、ResEditのコピーを選び、ペイントソフトにペーストします。これを適当に修正して、反対の手順でPICTリソースに戻し、ResEditの保存を選べば終了です。
ResEditの扱いになれていないユーザーは必ず、オリジナルのコピーを先にとってから作業を進めて下さい。

ResEdit2.1.3の使い方
ResEditは使い方を間違えるとプログラムを壊してしまうが、一旦使い方を覚えると非常に便利なユーティリティソフトである。プログラミングの経験のないユーザーでも、Macのプログラムの仕組みを知ることが出使い方は簡単で、ResEditを起動し、アプリケーションを開く。すると、リソースと呼ばれるプログラムの部品が表示されるので、それを開き、修正して閉じればよい。PICTリソースで画像を変える、MENUやSTR#リソースで英語表示を日本語にする、CURSリソースでカーソルの形を変えるなどの遊びが出来る。
使い方は簡単で、ResEditを起動し、アプリケーションを開く。すると、リソースと呼ばれるプログラムの部品が表示されるので、それを開き、修正して閉じればよい。PICTリソースで画像を変える、MENUやSTR#リソースで英語表示を日本語にする、CURSリソースでカーソルの形を変えるなどの遊びが出来る。





Title: デスクトップの一面を自分の好きな写真にしたい

[症状]
Performa550(漢字Talk7.5)のユーザーです。デスクトップの壁紙を一枚の絵にしたいのですが、どうやればいいのでしょう?何かソフトが必要なんでしょうか?漢字Talk7.5では、タイルのようになってしまいます。これを一枚の絵にしたいのです。どうかよろしくお願いします。

[診断]
MacOS8以前のシステムでは、デスクトップバターンに自分の好きな画像を入れることはできるのですが、一枚の大きな壁紙を貼ることはできませんでした。この場合は、デスクトップピクチャの為の専用のソフトを使います。「Decor」や「Deskpic‐ture」などのシェアウェアがあります。
まず、自分のモニタにあったサイズの写真を作成します。
GraphicConverter等を使い編集するとよいでしょう。扱える画像のファイル形式はPICTだけですから、PICT形式で保存します。これを「Decor」や「Deskpicture」で指定します。画像の大きさや位置をカスタマイズしたり、複数の画像をランダムに表示すると言うことができます。
画像の大きさは自動的にモニタ全面になるように調整されますが、原画の大きさの通りに表示したいなら、PhotoShop等でモニタの解像度と同じ大きさにトリミングするのがよいでしょう。
MacOS8以降は、このシェアウェアの機能がシステムに標準として取り入れられました。コントロールパネル「デスクトップピクチャー」もしくは「アピアランス」がそれに当たります。まず、適当な写真を作成して下さい。ファイル形式は、PICTでなくても構いません。TIFF,GIF,JPEGでもOKです。Pho‐toshop形式はだめです。このファイルを、コントロールパネル「デスクトップピクチャー」もしくは「アピアランス」の画像の部分にドロップして下さい。ファイルの場所もどこでも構いません。
OS8の場合は、画像の大きさは自動的にはリサイズされませんので、自分でうまくトリミングするか、「Decor」「Deskpicture」を使うほうが簡単でしょう。
いずれの場合も、このデスクトップピクチャはシステムのメモリをくいますので、RAMの少ない旧型マシンの場合は、あまり大きな画像としないように注意して下さい。




Title: アイコンの絵柄を自分の気に入った絵柄に変更したい

[症状]
ファイルやフォルダのアイコンの絵柄が気に入らないので、他のアイコンの絵柄に入れ換えたいのですが、簡単な方法があるのでしょうか?

[診断]
変更したいファイルとアイコンをコピーしたいファイルの両方を「情報を見る」で開きます。ダイアログの左上にアイコンの絵がありますから、コピーしたいほうのアイコン部分をクリックし、コマンド+Cでコピーし、変更したいファイルのアイコン部分をクリックしてコマンド+Vでペーストすればできます。




Title: アプリケーションがPowerPC用か68K用かを見分ける方法

[症状]
インターネットからシェアウェアをダウンロードするときや、インストーラーでアプリケーションをインストールするとき、68K、Universal(FAT)を選択しなければならない場合があります。この違いは何ですか。
また、それに気がつかないで、ダウンロードやインストールしたアプリケーションが、どのバージョンであるのかを後で知るためにはどうしたらいいのでしょうか。

[診断]
MacにはCPUの種類によって68KMac(680x0というCPUを搭載したもの)とPowerMac(PowerPC=PPCというCPUを搭載したもの)があることは御存知と思います。CPUを動かすにはそれぞれ専用の命令があります。アプリケーションの場合、プログラムの仕組みは同じでも、機械語に変換する段階で、68K版、PPC版、それに両方に対応できるようにしたFAT(ファットバイナリ)版の3つを作ることができます。68K版はPowerMacでも動きますが、速度が遅くなります。PPC版は68KMacでは動きません。FAT版はどちらでも最適の速度で動くのですが、プログラムの容量が大きくなる欠点があります。
68KMacとPowerMacの両方を使っているような環境の場合は、一つのバージョンで済むので便利です。
これらのバージョンを見分けるためのソフトは結構いろいろありますが、最も手軽なものとして、シェアウェアの"MacProby"がよいでしょう。APPLモードでアプリケーションを選択すれば、68K、PPC、FATのいずれかが表示されます。




Title: メニューを下ろした状態のスクリーンショットをとる方法

[症状]
会社でMacの操作に関するマニュアルを作る必要があり、スクリーンショットを載せることにしました。コマンド+シフト+3を押すと、スクリーンショットが撮れることを教えてもらったのですが、常にスクリーン全体になってしまいますし、通常のメニューやポップアップメニューを下ろした状態を撮ることはできません。パソコンの解説書ではできているのですが、どうしているのでしょうか。

[診断]
MacOS7.6以前のOSではコマンド+シフト+3ではスクリーン全体のスクリーンショットが撮れるだけでしたが、OS8以降は、コマンド+シフト+4でカーソル指定の部分だけのスクリーンショットが撮れる機能が加わりました。しかし、メニュー操作を含めて撮るためには、ユーティリティソフトを使わなければなりません。
一般的に普及しているものとしては、「Snapz」というシェアウェアがあります。コントロールパネル書類で、キーの組み合わせを指定することで、選択部分だけのスクリーンショットや、メニューを操作した状態でのスクリーンショットがとれるようになります。スクリーンショットはPICT形式なので、そのままダブルクリックすればSimpleTextでも見れるし、画像ソフトで開いて加工することもできます。



フォント

Title: フォントの形をメニューで直接見る方法は?

[症状]
メニューバーのフォントメニューを選んだとき、フォントの形がそのまま見れれば便利だと思うのですが、そういうユーティリティはありませんか。

[診断]
確かにフォントの種類が多い場合、どれを使えばいいのか悩みますね。メニューに直接表示するものとしては、市販ソフトの"NowUtilities"があります。機種によってはコンフリクトやシステムが重くなることもありますが、フォントをたくさん使う仕事をしている場合は便利なソフトです。
また、メニューに表示するわけではありませんが、フォントフォルダにある全てのフォントをその字体でSimpleTextで表示してくれる"FontList"というフリーウェアもあります。一回プリントアウトして壁にでも貼っておけばよいでしょう。




Title: 英語の発音記号はどうすれば表示できますか

[症状]
英語教師をしているので、英語の発音記号をタイプしたいのですが、ショップでもフォントを見つけることができません。

[診断]
専用の発音記号フォントを入手してインストールする必要があります。市販のものとしては「発音記号SHB」(アルク、24,000円)がありますが、フリーのフォントもあります。インターネットの検索エンジンで「font」で検索すると、ダウンロード用のフォントを集めたサイトが検索できます。その中に発音記号フォントが含まれています。
オレゴン大学山田言語研究所(は世界中の言語のフォントを集めたサイトです。この中に"PhoneticAlphabets"という発音記号だけのフォントが数種類収められています。Mac用のTrueTypeのうち適当なものをダウンロードして下さい。キーボードとの対比は自分で確認して下さい。




Title: 外字フォントは簡単に作成できますか

[症状]
自分の名前はJIS2種にもないため、いつも苦労しています。外字で作成し、登録したいのですが、外字を作成するには何が必要ですか?

[診断]
昔の漢字トークではシステム内で外字を作成することができたのですが、漢字トーク7以降はできなくなっています。従って、外字を作成するには専用のソフトが必要です。
現在使えるものとしては、本格的なものとしては、エヌフォーの「漢字エディットキット」(68,000円)があります。これほどまでの機能は必要ない場合は、同じくエヌフォーの「外字キット」と「外字エディットキット」(18,000円)を組み合わせて使う方法もあります。99年2月に出たエルゴソフトの「漢字職人」(12,800円)というのもあります。
自分の名前だけのために、これだけの投資はいたいというのであれば、とっておきの方法があります。それはドロー系のソフト(イラストレーターやクラリスワークス)で大きなフォントを作成し、それを使いたいサイズ、10pや12pに縮小してPICTファイルとして保存します。最近のワープロソフトやエクセルはグラフィックを自由に貼り付けることができますから、名前の部分にそれを貼り付けてプリントすればよいのです。
いずれの場合も、電子メールやホームページのように、相手のマシンに同じフォントが入っていないと表示できないものについては、外字は効果がありません。




Title: Macでは旧漢字を使うことができますか

[症状]
私は国語の教師で、古典とか戦前の文章をテキストにしたいのですが、Macで旧漢字(大學など)を入力することは可能でしょうか。自動的に新漢字から旧漢字へ変換する方法なんてないでしょうか。

[診断]
日本で使われる漢字の数は約1万ですが、コンピュータで使う場合はJISの「情報交換用漢字符号」規格で第一水準が2965字、第二水準が3390字、合計6335字に決められています。戦前使われていた旧漢字のほとんどは、第二水準に含まれていますが、古典や漢文で使われる漢字となると、含まれていないものがかなりあります。
「Osaka」や「平成明朝」などをフォントセットを呼びますが、Macに標準で入っている日本語フォントは全て第2種までが入っています。文字の呼び出し方法は、日本語入力プログラム(FEP)によって異なります。「ことえり」、「EGBridge」などではよほど古いバージョンでない限り、単漢変換に全て登録されていますので、「がく」と入力して変換すれば「學」を選択できます。読みがわからないものについては、文字パレットで探せます。
最近の漢和辞典(例えば小学館新選漢和辞典)にはJISコード表がついているものがあり、コードで入力することもできます。よく使う漢字は単語で登録しておけばよいでしょう。
第2種に入っていない漢字の場合は、外字を使うか、手書きにするしかありません。市販されている外字セットは、装飾符号や一部の人名・地名が主体で、旧字体の漢字は限られています。外字の作り方は、次の項目を見て下さい。



Title: 中国語専用の漢字をどうすれば使えますか

[症状]
Performa630(KT7.5.5)を使って卒論を書いています。その中で、日本語フォントにはない漢字(たとえば、トウ小平のトウなど)を入力したいのですが、どうしたらいいでしょうか。

[診断]
方法はいくつかあります。Macで最も正統的なのは、ChiniseLanguageKit(CLK)を使う方法です。1万字ほどの漢字が入っています。3万円くらいです。日本語OSの上で、中国語の入出力ができるようになります。日本語との混在も可能です。但し入力はピンインで行なうので、中国語の知識がない場合は使うのが難しいかもしれません。また、全ての日本語ワープロが中国語の入力を認めているわけではないのでチェックが必要です。
NisusWriterのようなマルチ言語対応のワープロならば大丈夫です。論文を書くのに適したワープロです。
中国語の知識がない場合は、日本語OSのままで中国語フォントを外字として扱う方法があります。いくつかの会社から1万円ほどで日本語システムで使用する中国語フォントセットが発売されています。外字として、一つ一つに読みを付けて登録すればかな入力で漢字変換ができるので便利です。但し、セットによっては、必要な漢字がないかも知れません。
あまり数が多くなければ、そこだけブランクにしておいて手で書き込むというのも、意外と現実的な対応です。


文書作成

Title: 入力メニューの英語の選択を一つにしたい

[症状]
漢字トーク7.6までのシステムでは、標準でローマ字入力については、"US"と"Roman‐JIS"が選択できるようになっています。私は、"US"の方に固定したいのですが、次にコマンド+スペースを押すと、"Roman‐JIS"になっており、いちいちメニューで選択しなければならないので不自由でなりません。

[診断]
まず、コントロールパネル「キーボード」で「同一スクリプト内の複数の入力方法を切り替える」をオンにします。次に、コマンド+スペースバーでローマ字に切り替えます。ここで、オプション+コマンド+スペースバーを押すと"US"と"Roman‐JIS"とが切り替わります。それ以降はそこで設定したものがデフォルトになります。もちろん、これは複数の日本語入力メソッドを入れている場合の切り替えにも有効です。
OS8以降は、メニューで選択しても、最後に選択したものがデフォールトになるように改善されています。
OS8.5からはマルチ言語対応になったため、ローマ字スクリプトではUSしか選択できなくなりました。各言語のキーボードの配置は、アップルメニュー「キー配列」で確認できる。しかし、接続しているキーボードと連動しているわけではないので、必ずしも一致した配列が表示されるわけではない。

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Title: ワープロ専用機で作成したファイルをMacで使えるようにする方法

[症状]
私が使っているワープロ専用機「書院」にはテキスト形式で保存する機能がありません。どうにかして、書院のファイルをMacで編集したいのですが、うまい方法はないでしょうか?

[診断]
最近のワープロには、テキスト形式で保存する機能がついているのが普通ですが、一昔前のものでは、専用フォーマットでしか保存できませんでしたね。
ワープロファイルをパソコン用ファイルに変換するソフトがありますが、残念ながら書院→Macはないようです。Windows用にはいくつかありますから、一旦Windows機でテキストファイルに変換してMacで読むという手があるかも知れません。
その他、意外と簡単な手として、OCR(光学式文字読み取り)を使う方法があります。これはワープロで印刷したものをスキャナに置き、MacのOCRソフト("e.Typist"など)で読み込むものです。ワープロのプリントアウトは文字が統一されているので、ほとんどエラーなく迅速に読み取りができます。




Title: 「ReadMe」書類で色つきフォントやPICT画像を入れる方法は?

[症状]
自分で作ったプログラムに「ReadMe」ファイルを付けたいと思うのですが、どうすれば色つきのテキストや、画像を入れれますか。画像のレイアウトはできますか。ReadOnlyにする方法はどうすればいいでしょうか?

[診断]
「ReadMe」書類はSimpleTextファイルです。ワープロを持っていないユーザーでも必ずテキストが読める目的で作られています。初期のSimpleTextは非常に簡単なエディタでテキストを表示するだけだったのですが、最近のものではスタイルドテキスト、画像、QuickTimeムービーの表示と音読の機能までが付いています。しかし、作成の機能は限定されています。
ReadMeを作成する目的であれば、「NuEdit」というエディタをお奨めします。スタイルドテキストの作成、画像の貼り込み、ReadOnlyフォーマット(ttro)での保存ができます。画像はPICT形式のものをドロップします。但し、画像についてはNuEditでは左寄せで表示されていても、SimpleTextでは必ずセンタリングされてしまいます。これはSimpleTextの仕様ですので諦めざるをえません。
単にReadOnlyの書類にしたいだけならば、"FileBuddy""MacProby"等のソフトでファイル形式を「TEXT」から「ttro」に変更すればよいでしょう。




Title: テキストを音声読み上げさせるには

[症状]
「SpeechManagerというソフトを使うと、この解説=英文を読み上げることができる」と、あるエディタ−の解説の書いて>あったのですが、このSpeechManager、どこで、どのようにすれば手に入るのでしょうか?EnglishText‐to‐Speechとどう関係するのか?

[診断]
Macには無料で朗読システムが装備されているのですが、意外と知らない人が多いのですね。これはもともと米国ではハンディキャップのある人のために、パソコンが重要な役割を期待されており、Macは積極的にそれを開発してきたのですね。CloseViewという機能も視力の弱い人のために考え出されたものですし、Macには音声入力システムも(英語だけですが)用意されています。このシステムは英語にしか対応していないのですが、パソコンが喋るというのはちょっと愉快なものです。
この英語朗読を実現するにはEnglishText‐to‐Speechが必要です。これはオリジナルのSystemには含まれておりませんが、Appleからは無料で配布されています。これは米国AppleのSoftwareUpdateページからダウンロードすることができます。EnglishText‐to‐Speechをインストーラでインストールすれば自動的に必要なファイルがシステムフォルダーに入ります。
インストールされるファイルは以下のものです。
・SpeechManager(機能拡張ファイル)
・Macintalk2、Macintalk3、MacintalkPro(機能拡張ファイル)
・VoiceFileいろいろなボイスデータ(機能拡張フォルダ内にいれる)
・SpeechControlPanelコントロールパネル書類
Macintalk2、Macintalk3、MacintalkProは音声の品質で後にいくほど高くなり、どれか一つを入れていればよいのです。
英語朗読システムを使うには、SimpleTextを使います。右端のSoundメニューを使えば朗読を開始します。
その他、NisusWriterのように音声認識システムが含まれているワープロや一部のエディターでも使うことができます。是非ともお試しください。



Title: 読み取り専用のReadMeファイルを通常のSimpleTextファイルに変更する

[症状]
ソフトについているReadMe(はじめにお読みください)書類を印刷するとき、フォントのサイズを小さくしたいのですが、変更できません。どうすれば、編集可能な書類に変更できますか。

[診断]
SimpleTextには編集可能な「TEXT」形式と、編集を不可能にした「ttro」形式の二つのファイル形式があります。ソフトに添付されたマニュアルのように、レイアウトを意識して作成されたものは読者が勝手に修正できないように「ttro」形式(リードオンリー形式)で作成されたものが多くあります。この形式の場合、全体が編集できないだけでなく、例えばURLの記述の部分だけをコピーしてブラウザーにペーストするということもできません。こんな場合は、「TEXT」形式に変換する必要があります。
いくつか方法があります。一つの方法は、JEditなどのエディターで開く方法です。リードオンリーファイルをJeditにドラッグします。「テキストではないが開きますか」と言うメッセージをOKすると、修正可能なテキストファイルとして開かれます。
但し、この方法では、もとのファイルの書式は無くなってしまいます。
書式も残したい場合は、ファイル形式を変更します。シェアウェアのFileBuddyかMacProbyを使います。FileBuddyの場合は「情報を得る」、MacProbyの場合は、「FILE」のページで目的のファイルを選択し、「ファイルタイプ」のところを"ttro"から"TEXT"に変更して保存すればいいのです。




Title: テキスト書類を開くときSimpleText以外のエディターが起動するようにできますか

[症状]
Macではテキストファイルをダブルクリックすると自動的に「SimpleText」が起動してしまいますが、これを他のエディタ、例えば「J‐Edit」に変更する事は可能ですか?「SimpleText」では大きなファイルは開けないし、いろいろ不便です。変更する事が可能であるのならば、是非教えて下さい。

[診断]
Macのファイルには必ずファイルタイプとファイルクリエータという情報が入っています。ファイルタイプとは、テキスト形式、HTML形式、Photoshop形式といったファイルの種類を表します。ファイルクリエータはそのファイルを作成したアプリケーションの種類です。
ファイルのアイコンをダブルクリックすると、特定のアプリケーションが自動的に起動するのは、このクリエータに対応するアプリケーションを探す仕組みがあるからです。
ソフトに添付されている「お読み下さい」をダブルクリックするとSimpleTextが起動するのは、このファイルのクリエータがSimpleTextになっているからです。
それぞれのファイルのタイプやクリエータを知りたければ、「MacProby」や「FileBuddy」を使うとよいでしょう。クリエータが「ttxt」となっていれば、それがSimpleTextです。
ここを「JEDT」と修正すると、Jeditのファイルになり、ダブルクリックするとJeditが起動するようにできます。
しかし、いちいちこの作業を行うのは面倒です。
デスクトップにJeditのエイリアスを置いておき、ここにテキストファイルをドロップすると、クリエータが何であれ、Jeditが起動します。一般にはこの使い方がよいでしょう。
また、インターネットでダウンロードしたテキストファイルをJeditで開くようにしたいというのかもしれません。ダウンロード時の保存形式がデフォールトでは「SimpleText」になっていますので、これを「Jedit」に変更すれば、それ以降はJeditのアイコンファイルとして保存されます。



Title: ReadMeの画像が正しくレイアウトされないのはどうしてでしょうか?

[症状]
ェアウェアについているReadMe書類の中には、スクリーンショットなどがたくさん入ったものがあります。ところが、図の部分がずれてテキストがよく読めません。どうしてでしょうか。

[診断]
ReadMe(始めにお読み下さい)書類は、「SimpleText」で作成されていることが原則です。SimpleTextはAppleから無料配付されているエディターで、MacOSには標準で添付されているほか、小さなプログラムなのでそれぞれのアプリケーションに付けて配付することも許されています。
初期のものは本当にシンプルな機能でしたが、最近のものはテキスト以外にPICT画像やQuickTimeムービー、MIDIサウンドの再生が可能です。MacinTalkを入れれば英語の読み上げもやってくれる高機能なエディターになっています。しかし、あくまでも情報を表示する機能に徹しており、ワープロのような書式機能は無視されています。
SimpleTextで異なるフォントを混在させたり、テキストとグラフィックを混在させる機能は、SimpelTextの基本機能ではなく、シェアウェア作家が追加したものです。
実は、SimpleTextには英語版と日本語版があります。英語版と日本語版では、フォントの扱いが異なるので、テキストとグラフィックを混在させたとき、問題がおきるのです。
英語版のSimpleText用に作成されたReadMeを日本語版のSimpleTextで開くと、グラフィックがずれます。
英語版のSimpleTextをインストールしていても、英語版と日本語版ではクリエータの差はないので、ReadMeをダブルクリックすると、通常はバージョンが新しい日本語版SimpleTextが起動してしまいます。もし、そうした現象が出た場合は、英語版のSimpleTextを先に開いて、ファイルを開くしかありません。




Title: Macのプリンタで定型の用紙以外のものをプリントする方法は?

[症状]
Performa5260(MacOS7.6/RAM64MB)にColorStyleWriter2500を使用しています。
既製の用紙サイズ以外プリントしたいのですが、どうしてよいか解りません。
たとえば、往復葉書や、大きめの封筒、のし袋など.....何か別売のキットでもあるのでしょうか?

[診断]
往復はがきはどのプリンタでも印刷できます。封筒はプリンタにセットできるものならば大丈夫ですが、ひも付きのようなものはうまくフィードできないのでやめたほうがよいでしょう。のし袋は広げると折り目が引っ掛かるでしょう。
いずれにしても、位置決めさえすればどんな形状のものでも印刷はできます。「宛名職人」のような手紙印刷ソフトを使うと、位置決めが簡単です。ClarisWorksのドローを使っても構いません。
厚みがあったり、厚みが一定しない用紙の場合は直接きれいに印刷するのは難しいので、アイロンプリントを使うなどの工夫が必要です。これはアイロンプリント用紙にまず印刷し、素材にアイロンで転写するという方式です。アルプスのMDプリンタならば、相手がのし袋だけでなく、Tシャツでも、お皿でもプリントできます。最近は"Tプリ"(日立工機)など、インクジェットプリンタ用のアイロンプリント用紙も開発されています。



Title: JISキーボードでイタリア語やフランス語を入力したい

[症状]
仕事の関係上、イタリア語を入力する必要があるのですが、私のPower‐Mac7500のJISキーボードからはイタリア語特有のアクセント記号の入力がどうしてもできません。「キー配列」ではできるようになっていますが、実際入力しようとするとだめです。標準キーボードではできたのですが。
フランス語の論文を書く必要があり、System7.5.3の「入力メニュー」のところで「フランス」を選んだのですが、キーボードからはフランス語が入力できません。

[診断]
キーボードのキーの配列はキーボード自体に記憶されているのではなく、Mac本体がソフト的にコントロールしています。ですから、本来はキーは全て真っ白でも構わないのです。しかし、全ての人がブラインドタッチでタイプするわけではありませんから、便宜的に文字が印刷されているのです。
選択言語をJISキーボードの場合はRoman‐JIS、英語キーボードの場合はUSを選択し、「キー配列」を見てください。optionキーを使うとアクセント記号が入力できるはずです。もちろんフォントは欧文系のフォントを選んでください。
日常的にイタリア語やフランス語の入力をする場合は、これでは不便ですので、キーボードの配列そのものをイタリア語キーボード、フランス語キーボードに変換します。
漢字トーク7.1以前のシステムでは、フランス語やイタリア語のキー配列を使うには、それぞれのOSを組み込み、切り替えて使う必要がありました。
漢字トーク7.5以降はシステムCDから「ラテン系言語サポート」(または「欧米サポート」)カスタムインストールすると欧米各国の入力メニューが追加されます。
MacOS8以降は「キーボード」コントロールパネルで自由にメニュー設定ができるようになりました。
必要な言語入力を選択すると、キーーボードが各国語キーボードに変換されます。このままでは打ちにくいので、JISキーボードのキーの前面にシールを貼るか、キートップを交換すれば使いやすくなります。




Title: アプリケーション登録用のシリアルナンバーを記録する方法

[症状]
シェアウェアでも製品版ソフトでも、始めに使うときにシリアルナンバーを入れないといけないものが少なくありません。一回目はいいのですが、バージョンアップをすると、また新たにシリアルナンバーの入力を求められ、慌ててしまいます。特にバージョンアップ版を送付してもらった場合は、パッケージにシリアルナンバーが印刷されていないし、古いバージョンの登録用紙はどこに保存したか分からないし。パソコンの達人の方々は、こうした場合、どう対応しているのでしょうか。

[診断]
普通、シリアルナンバーはそのアプリケーションの初期設定ファイルに保存されているので、OSのバージョンアップの時は、忘れずに古いシステムフォルダの初期設定ファイルを、新しいシステムに移動させればあまり質問のような問題は起きません。
しかし、アプリケーションによってはバージョンアップで新たな初期設定ファイルを作るものもあります。
いずれにしても、何かのトラブルで初期設定ファイルを消してしまったり、壊れたりすることがありますから、シリアルナンバーはきちんと保管しておく必要があります。
一番よいのは、Mac専用の小さなノートを作っておき、色々な記録、例えば、ソフトのハードの購入日、シリアル番号、システムのメンテナンス、OSのアップデートなどを付けていくのです。これは色々なトラブルへの対応になります。しかし、現実にはこんな几帳面な人であれば、シリアルナンバーくらいでは慌てないでしょう。
患者から寄せられたアイデアを紹介します。それは、日本語入力メソッドのかな漢字変換の単語登録を使う方法です。Photo‐shopならば、「ふぉとしょっぷ」を読みにして、シリアルナンバーを変換語にして登録します。Photoshopの登録画面でシリアルナンバーの欄で「ふぉとしょっぷ」と入力すると番号に変換されますから、長い番号を打ち込む手間も省けて一石二鳥です。どういう単語で登録したか、そもそも登録していることを忘れてしまったら、もうどうにもしようがありませんが。


セキュリティ

Title: Macを人に譲りたいのですが、ハードディスクの消した情報が見られてしまうと聞きました

[症状]
新しいPowerMacG3を買ったので、今まで使っていたPerformaは妻に譲ろうと考えています。ハードディスクに入れていた個人的なファイル、特にHな画像ファイルなどは全てごみ箱に捨てたのですが、友人から実はハードディスクの中身は消えていないから、後で回復できると聞きました。どうしたら完全に消せるのでしょうか。

[診断]
ハードディスクに保存されているデータは、ファイルそのものが入っている部分と、そのリストが入っている部分の二つに分かれています。ファイルをごみ箱に捨てた場合、消えるのはリストの部分だけです。ファイルの中身の部分は上書きされないかぎりはずっと残っています。
NortonUtilitiesに「Unerase」という機能がありますが、これは、ハードディスクのファイルの中身の部分だけを読み取るものです。もし、誤って、ごみ箱に捨ててしまっても、直後であれば、回復できるのです。
しかし、この機能を使うと、他人のハードディスクを調べ、消したはずのデータを盗み取ったりすることが可能になります。従って、自分のデータの安全を守るためには、この回復機能は重要なのですが、他人にデータを見られたくないという機密保持の立場からは、全てのデータを完全に消し去る必要があります。これを行うのが、同じNortonUtilitiesの中にある「WipeInfo」という機能です。これを実行すると、リストの無いファイルは全て消されてしまいます。
もっと確実な方法は、ハードディスクの初期化を行うことです。ハードディスク上の全てのデータが消されます。個人的に使っていたマシンは、機能拡張や初期設定ファイルに余分なものが多く、時にこれがトラブルの元になります。他人に譲るのであれば、完全に初期化して、システムやアプリケーションを新規インストールして上げるほうが親切だともいえるでしょう。



Title: 共用のMacのフォルダをパスワードでプロテクトする方法

[症状]
私の研究室ではPowerMac7500/100(漢字Talk7.5.2)を5人の研究員で共用に使っています。この内蔵ハードディスクに5人分のフォルダを作り、それぞれのフォルダはパスワードで当人しか開けないようにしないのです。どうすれば可能でしょうか。

[診断]
今度のロックは、ごみ箱に捨てれないロックではなくて、ファイルそのものを開けなくするロックですね。残念ながら、MacOSは8.5の段階でもまだこの機能が標準でついていません。
おのずと、シェアウェアや製品ソフトを探すことになります。
家庭内で使う程度であれば、シェアウェアの「FolderGuard」「FolderProtect3.2」等でも構わないかもしれませんが、業務環境で本格的ににセキューリティを考えるならばやはり、市販ソフトを購入する方が良いでしょう。
一台のMacを複数利用することを前提にしたファイルロックシステムとしてはSymantec社の「NortonDiskLock」(10000円程度)が最も適しています。この他、「OnGuard」(Act2、7,290円)「パワーロック」(亘香通商、11,800円)「フォルダロッカー」(エドキャット、5,290円)など」もあります。



Title: ハードディスク全体をロックする方法はありませんか

[症状]
家庭でMac7200を使っているのですが、最近子供が勝手に起動してゲームなんかやっているんです。時々デスクトップのアイコンの位置が変わっていたりファイル名が消えたりしています。小さいうちから子供にもMacに親しませるのはよいことなので、使うなとは言えないのですが、システムをこわされたり、インターネットからダウンロードしたHな写真なんかを見られてしまうのではないかと心配しています。ハードディスクの一部なりファイルの一部をロックする方法はありませんか。

[診断]
Peformaに付属している「AtEase」はそういう目的のソフトです。これで子供が見るだけのソフトを設定しておけばまずは間違いがないでしょう。
ハードディスク全体か、パーティション部分をロックするのであれば汎用フォーマッタであるHardDiskToolKitを使う方法もあります。但しこれはハードディスク全体を初期化し直すことになるので、あまりお勧めできません。
様々な使い方をしたい場合は前項でも説明した「NortonDiskLock」(Sysmatec社)が最良で、ハードディスク全体から特定のフォルダだけのロックができ、さらに複数の人のパスワードが使えますので、家族でフォルダを分けるという使い方もできます。




Title: ごみ箱を空にできないロックされたファイルをまとめてアンロックする方法

[症状]
デモソフトをごみ箱に捨てたら、「ロックされているので空にできない」というメッセージが出てきました。消せないファイルを「情報を見る」で開き、「ロック」のチェックを外せばいいのは知っているのですが、20枚以上もロックされたファイルが入っていて、大変でした。何か、一発で、全部のファイルのロックを外せる方法はないのでしょうか。

[診断]
OSのバージョンが書いてありませんが、MacOS7.6以前のOSをお使いですね。
Macにはファイルロックという機能があります。この場合のロックは、ファイルを開かせないためのロックではなく、ごみ箱に捨てることをできなくするロックです。プログラムの一部でなくなったら困るものや、個人の書類で他人から間違って捨てられたら困る場合につけるものです。ごみ箱に捨てようとすると警告が出たり、ごみ箱を空にするところで警告が出て、結局消すことができなくなる仕組みです。
MacOS7.6以前のシステムでは、完全に捨てるには、ロックされたファイルを「情報見る」のダイアログで一つ一つ開き、ロックを解除(アンロック)するしかありませんでした。ファイルが多い場合は、面倒な作業でした。その作業をまとめて行ってくれるのが、ここで紹介する「Filelock」というフリーウェアです。
フォルダをこのアイコンの上にドロップすれば、その中のファイルがまとめてロックもしくはアンロックされます。
しかし、MacOS8.0以降のシステムでは、optionキーを押しながら「ゴミ箱を空に...」メニューを選択すると、ロックされたファイルでも消去できるようになりました。これは一見便利なように感じますが、本当はファイルロックの目的からするととても危険です。ファイルは本来はそう簡単に捨てるものではありません。したがって、Macのゴミ箱システムでは、本当に捨ててもいいのかを何段階にも問いかける仕組みになっています。これが煩わしいからと、optionを押しながらゴミ箱を空にする習慣をつけていると、あっと思ったときには取り返しのつかないことに...なりかねません...(Nortonでの消去ファイル回復の最後の手段が残されてはいますが)。optionを使う習慣はなるべくやめて、面倒でも必ず確認をとりながら作業をする習慣をつけて下さい。



シェアウェア

Title: ここに書かれているシェアウェアはどこで入手できますか?

[症状]
この本でも、沢山フリーウェアやシェアウェアが紹介されていますが、それらはどこで入手できるのですか。また、どういうソフトがあるかの情報はどうやれば入手できるのでしょうか?

[診断]
Macを使いこなす一つの秘訣は、フリーウェアやシェアウェアをうまく使うことです。しかし、膨大な数のシェアウェアの中から本当に役に立つものを探しだすことは大変です。
この本で紹介しているシェアウェアを入手する方法は2つあります。
第1はMac専門誌やインターネット専門誌を購入することです。ほとんどの雑誌にはCD‐ROMがついており、その中に必要なシェアウェアが入っているはずです。これが最も簡単な方法です。この本でも付録にCD‐ROMを付けたかったのですが、コストの関係で断念せざるをえませんでした。
第2はインターネットを使う方法です。現在ほとんどのシェアウェアはインターネットで配付されています。ここならば常に最新版を入手することができます。シェアウェアが単独でホームページを持っていることもありますが、それを一つづつ探すのは大変ですから、シェアウェア専門の検索ページを使うのが賢いやり方です。下記のどれかにアクセスすれば90%以上のシェアウェアは入手できます。
Info‐MacArchive
Download.com
Shareware.com
入力欄に探したいシェアウェアの名称を入力します。フルスペルで入れる必要はありません。例えば、StuffitExpanderが探したい場合、"Stuffit"でも"Stuff"でも"Expander"でも構いません。それらの単語が含まれるファイルがリストされますので、その中から必要なものを選んでダウンロードすればよいのです。ダウンロードには時間とお金がかかりますから、雑誌で入手できるものはなるべく雑誌で入手したほうが得です。
どんなシェアウェアがあるかどうかを知るには、やはり雑誌を読むのが一番です。シェアウェア専門誌もありますし、シェアウェアだけの単行本もあります。最新の情報については、インターネットが使えるユーザーは、「MacintoshWire」などのニュースレターを定期購読するか、Info‐Macのメーリングリストに参加する方法もあります。上級者になれば、自分でアーカイブ(シェアウェアが保存されているサーバーのこと)を探索して、お宝を探すこともできますし、それを趣味や職業にしている人も多くいますが、一般にはプロに任せるほうがよいでしょう。

ソフト名からの検索はできないが、新しいシェアウェアを探すためのサイトもいくつか紹介しておきましょう。
「新し物好き」のダウンロード
ヤフー(ベクター)ダウンロード
MacFanシェアウェアダウンロード




Title: シェアウェアの登録の方法は?

[症状]
雑誌の付録のCD‐ROMについているシェアウェアやインターネットで入手できるシェアウェアには本当に重宝しています。大体は登録せずに使っているのですが、ゲームなどでは登録しないときちんと遊べないものもありますし、シェアウェアを起動する度に登録しろというダイアログが出てくるのも煩わしい気がします。本当に役に立つものには、お金を払おうと思うのですが、どうやればよいのかがよく分かりません。

[診断]
シェアウェアの中には本当によくできた便利なものがあり、是非とも登録をすべきなのですが、その多くが海外のものであり、いざ登録や送金をしようと思っても方法がわからないというのが実情ではないでしょうか。
最近のシェアウェアはほとんどがインターネットで配付されていますから、登録や送金もインターネットで行えるものが増えてきました。登録は、ホームページで行うもの、アプリケーションに付いている登録用紙に記入して電子メールで送るもの、登録用紙を印刷してFaxまたは通常の郵便で送る方法がとられています。それらのやり方はシェアウェアの登録メニューに必ず載っています。
最大の問題は送金方法です。Kagiシステムを使っている場合は、日本語のホームページで登録が可能ですから、これが一番楽です。登録を行うと、Kagiからシェアウェアの作者に連絡が送られ、1日後くらいに電子メールで登録ナンバーが送られてきます。Kagiを使っていない場合は、各自で海外送金になります。海外送金の方法としては、クレジットカード、銀行小切手、マネーオーダー、現金があります。
クレジットカードは最も簡単ですが、事故も多いので注意して下さい。ホームページから送る場合は、暗号化が行われているかチェックします。そのためにもブラウザは最新のものを使って下さい。より安全なのは、クレジット番号だけをプッシュフォンで連絡する方法ですが、それを行っているところは少ないし、海外に電話するのは難しいかもしれません。相手に悪意があれば、クレジットを悪用されますので、まず相手が信頼できるかを十分に吟味しましょう。
銀行小切手を郵便で送るのは一番安全な方法ですが、海外の銀行に口座を持っていなければなりませんので、一般的ではありません。マネーオーダーも安全ですが、コストが高く、損をします。
最近はどこでもドルが入手できるので、ドルの現金書留というもが意外と現実的な方法です。
いずれにしても、いつ何を注文したかの記録をちゃんと付けておく習慣をつけておかないと、後でクレジットの請求が来て、内容が分からないということになりかねません。




Title: 期限付きのデモソフトは期限がくればもう使えないのですか

[症状]
デモソフトやシェアウェアの中には期限付きのものがあります。期限後でも使いたければ登録をしろということでしょうが、あまり試していないのでもう少しトライアルで使ってみたいのですが、期限を延長することは可能でしょうか。

[診断]
シェアウェアの場合は、期限を過ぎると「警告文」が起動するたびに出てくるものが多いのですが、デモバージョンと称している場合は、期限を過ぎると起動できなくなります。また、市販ソフトではユーザーにテストをしてもらうために開発バージョンを公開することがありますが、何年何月何日までと絶対的な日付を期限をしている場合があります。
デモバージョンはあくまでもデモですから、役に立つプログラムだと評価したら、正式に登録するのが筋というものです。しかし、日常的に使うソフトではないが、たまにデモ版の機能でいいから使いたいというケースがあるのも事実です。
期限付きのソフトは、そのソフトをインストールして初めて起動したときに、その日の日付が初期設定ファイルかプログラム本体に記録されます。次回の起動時からは、その日の日付を読み取り、何日使用したかをカウントします。
従って、コントロールパネル「日付&時刻」で日付を少し戻してやるか、オリジナルのソフトをもう一度インストールすれば、大体の場合は、また使用できることになります。