IDE(Intergrated Device Electronics) | CompacとWestern Digital社が開発したAT互換機のHD用の低コストのインターフェース。HDが2台(マスター、スレーブ)まで接続できる、ドライブ1台の最大記憶容量は504MBまでの制約がある。マスターのみが起動ディスクに出来る。転送速度は2〜3MB/秒。 |
ATA(AT Attachment) | IDEをANSI(アメリカ標準化機構)が規格化したもの。IDEと同義語。 |
E-IDE(Enhanced IDE) | Western Digital社が提唱したIDEの拡張規格。現在一般にIDEというとEIDEを指すことが多い。IDEの制約である転送速度、容量、拡張性を改善。転送速度は16.6MB/秒。CD-ROMドライブなども接続できるようになり、また2系統化(プライマリ、セカンダリ)することで最大4台が接続可能になった。容量は7.8GBに拡大。現在では100GB以上に拡大している。 |
Ultra ATA/33 | Ultra DMA/33または単にUltra ATAとも呼ばれる。Intel社とQuantum社が共同開発したIDEの拡張規格。DMA方式と言ってCPUを通さずに直接データのやりとりをすることで、最大転送速度は33MB/秒を実現。E-IDEとの互換性があり、ケーブルも同じものが使われる。正式な規格はATA/ATAPI-4となる予定。 |
Ultra ATA/66 | Ultra ATA/33の転送速度をさらに高めたIDEの拡張規格。従来規格とは電気的な互換性がなく、専用のインターフェース、ドライブ、ケーブル(コネクタ数は同じ)が必要になるが、最大転送速度66MB/秒を実現。正式規格はATA-4かATA-5になる模様。 |
発売時期 | 機種 | 内蔵HD方式 | CD/DVD-ROMドライブ | Zipドライブ |
94/6 | LC630 | IDE | SCSI | - |
95/8 | Perfoma5200/5300/6200/6300 | IDE | SCSI | - |
95/10 | PowerMac6200 | IDE | SCSI | - |
96/10 | Performa5400/6400 | E-IDE(SCSIも使用可) | SCSI | - |
97/1 | PowerMac4400 | IDE/SCSI | ATAPI | - |
97/3 | PowerMac5500/6500 | E-IDE | ATAPI | - |
97/10 | PowerMac G3 DT233/266/MT266 | ATA(E-IDE) | ATAPI | SCSI |
98/8 | PowerMac G3 DT266/300/MT300/333 | ATA(E-IDE) | ATAPI | SCSI |
99/1 | PowerMac G3青白350/400 | Ultra ATA/33 | ATAPI | ATAPI |
99/1 | PowerMac G3青白400/450 | Ultra Wide2 SCSI | ATAPI | - |
98/7 | iMac( rev.A〜D) | IDE | ATAPI | - |
99/10 | iMac DV | Ultra ATA/33 | ATAPI | - |
99/10 | PowerMac G4 CPI350/400初期 | Ultra ATA/33 | ATAPI | - |
99/10 | PowerMac G4 AGP400/450/500初期 | Ultra ATA/66 | ATAPI | ATAPI |
00/2 | PowerMac G4 CPI400/450 M/C | Ultra ATA/66 | ATAPI | - |
00/2 | PowerMac G4 AGP500 M/C | Ultra ATA/66 | ATAPI | ATAPI |
95/10 | PowerBook5300 | IDE | - | - |
96/8 | PowerBook190 | IDE | - | - |
96/12 | PowerBook1400 | IDE | ATAPI | - |
97/7 | PowerBook2400/3400/G3 | IDE | SCSI | - |
99/5 | PowerBookG3(99年型) | ATA(E-IDE) | ATAPI | - |
99/10 | iBook | IDE | ATAPI | - |
00/2 | PowerBookG3(2000年型) | Ultra ATA/66 | ATAPI | - |
MacOS標準の「ドライプ設定」も、バージョンアップを重ねるごとにフォーマットできるハードデイスクの種類が増えている。 しかし、まれにフォーマット後のハードディスクにシステムを入れて使っていると、フリーズが頻発するといったトラプルの報告もある。このような場合は、市販のフォーマッターを試すと間題が解決できる場合がある。また、トラブルの解決のみをらず、市販のフォーマッタにはドライブ設定にはない便利な機能もある。例えば、BHAの「B's Crew ver.3」の「ドライブジョイン」機能を使えば、複数のハードディスクをひとつのボリュームとして利用できる。 |
米国IBM |
米国Quantum |
米国Western Digital |
米国Seagate |
富士通 |
●PowerMac G3/G4に2台目のHDを増設する
Power Mac G4や青白Power Mac G3の後期型の場合には、すでに内蔵されているUltra ATA66のハードディスクの上に、重ねてもう一台のハードディスクを増設できる。
まず、マザーボードにつながっている電源ケーブルのコネクターを外し、内蔵されているハードディスクから電源ケーブル、フラットケーブルのコネクターを外す。続いて、ドライブキャリアを本体に固定しているネジを1本外し、キャリアごとハードディスクを取り出す。あとは2台目のハードディスクを重ね置きし、キャリアの左右のネジ穴を使ってドライブを固定する。手順をさかのぽって本体に取り付ければOKだ。マスター、スレーブの設定はハードディスクを本体に戻す前に行っておいたほうが作菜しやすい。
●Power Mac G3シリーズでの内部HD増設の注意点
Power Mac G3の初期型と中期型は増設方法が少々異なる。3台分のドライブキャリアが一体になった初期型では、構造ヒ2台目のハードディスクを重ね置きできない。このため隣のスペースに増設することになるが、標準のフラットケープルにはスレーブ用のコネクターがなく、ケーブルも短い。よってフラットケープルは別途購入する必要があるのだ。中期型の場合には、ドライブキャリアのシャーシは分割されているが、基本的には重ね置きの構造ではなく、こちらも隣のスペースに設置する(初期型PowerMac G3の場合、本体のファンがせり出しているため、物理的に内蔵HDの上に増設することは出来ない。中期型の場合はスペース的には可能になっているが、固定具を購入する必要がある。)。また同じくスレーブ接続用のコネクターが付いたフラットケーブルが別途必要だ。
フラットケーブルを購入する際には、スレーブ用のコネクターが付いていることはもちろん、ケーブルの取り回しを考えて、マスター用のコネクターとスレーブ用のコネクターとの間隔が長いものを購入しておく。
注意したいのは、必ずUltra ATA/66に対応するケーブルを購人する点だ。Power Mac G3は、インターフェースはUltra ATA/33だが、ケーブルが倍密度になっているATA66ケーブルのほうがデータ転送が安定するからだ。
また通常、内蔵用ハードディスクには固定用のネジなどは含まれていないのでこれも購入する必要がある。ジャンパーピンと固定用ネジなどのパーツのセットは、ショッブなどで数百円で購入できる。ただし、ネジは「インチネジ」を選ぷよう注意しよう。
●初期型Power Mac G3(青白)の内部HD増設・交換の問題
青白Power Mac G3に採用されているロジックボード、Yosemiteには2つのバージョンがある。このち、初期バージョンのYosemiteボードを搭載するPower Mac G3ではハードディスクの交換や増設に関して多くのトラブルが報告されている。
ロジックボード上にはATAインターフェースをつかさどるチップがあり、G3の場合は米国CMD社製のチップが使われているが、前期モデルと後期モデルでこのチップが異なる。KAG1という刻印のチップの場合が問題だ。
トラブル事例は、非純正のHDドライブは認識されない、初期化中にフリーズする、初期化はできるがOSがインストールできない、ファイルのコピー中にフリーズする、スレーブ設定の増設ドライブが認識されない、などである。
Appleはこの問題については沈黙を保っており、根本的な解決法は示されていない。
初期型青白G3で内蔵HDを大容量に交換したり、増設する場合は、ATA/66ドライブの性能を生かす意味でも、ATA/66カードをPCIスロットに挿して使用することを考えるほうがよいだろう。(2000.7.2.追加)
●余ったハードディスクの活用方法
特にiMacなどでは、基本的に換装後のハードディスクは、緊急時のスペアとして取っておく以外に使い道がない。そこをなんとかして使いたいと思うのは当然だが、実はこれを実現可能にするユニークな製品がある。
アスクの「MP2002FR」は、IDEのハードディスクを収納してファイアーワイヤーポートにつないで使えるようにする「変換ケース」だ。同製品以外にも、USBポートで利用できる「iMP-2002USB」(12800円)などもある。こうした製品を利用すれば、余ったハードディスクをファイアーワイヤーやUSBポートにつないで、有効活用できるのだ。
ドライブ取定の「才ブション設定」には「物理フォーマット」という項目があるが、これは、ほとんど利用する必要はない。というのも、物理フォーマツトはディスク上の壕れた部分を修復するのが主な目的だからだ(作業時間もかかる)。このため、誤って使わないようにオブション設定になっている。 通常、ハードディスクをまつさらにする場含には「初期化」ポタンを押せばよい。ちなみにフォーマッターによっては「初期化」のことを「イニシヤライズ」と表現したり、物理フオーマツトに対して「論理フオーマット」と呼ぶと場合もある。 |