SX560の場合、静止画(SANDS)、連写画(SEQT)、動画(VCLP)、ボイスレコーダ機能(SUND)があるため、それぞれが別フォルダでDCIMフォルダ内に配置される。 MISCやSYSTEMフォルダはデジカメでは使用されない。 ファイル名はDCF規格に沿って付けられていることが分かる。 ファイルの作成日をみると皆「1979年12月1日」になっているが、これはカメラ側でファイルを作成していないため、OS側のデフォルト値になるらしい。フォルダの修正日の「2001年9月10日」はこのメディアを初期化した日時になっており、ファイルの連番はリセットされる。ファイルの修正日が実際の撮影日である。 |
もう一つ、現在のデジカメにはEXIFという規格が使われている。DCFがファイル名などのルールを定めたものに対し、EXIFはファイル形式のルールだ。デジカメはデジタルファイルであるから画像ファイルに同時に文字情報を埋め込むことが出来る。埋め込む撮影データのルールを決めたのがこのEXIFだ。これは日本写真工業会が提唱したものだが、現在では世界中のデジカメで採用されている。 EXIFデータには、撮影日時、シャッター速度、絞り、カメラメーカー名などの情報が含まれる。厳密な意味での撮影日時はこのEXIFに書き込まれたデータである。ファイルの修正日はメディアにファイルの書込みが終了した日時であり、厳密には本当の撮影日時よりも遅い。しかし秒単位では現れない遅れなので、ファイル修正日=撮影日時と考えても構わない。 EXIFはJPEGファイルのバリエーションとして規定されたため、データが書き込まれる画像ファイル形式はJPEGに限られている。高級デジカメで選択できるTIFFやRAW形式のデータは保存されない。 このEXIF情報はEXIF(JPEG)対応の画像ビューアで見ることが出来る。 |
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現在この用途に使えるのは「OneTouch」(ここからダウンロード)というフリーウェアだけだ。非常にシンプルなソフトだが、デジカメのファイル管理にはなくてはならないものになるだろう。 使い方は簡単で、上記のように「ファイル作成日」「ファイル修正日」ともチェックをしておく。普通は撮影直後の修正日は撮影日時と同一なので、チェックはいれなくてもよいが、入れておいたほうが安全。Exifヘッダの最終更新日はヘッダが二つある場合の対応らしいが、普通は必要ない。 このダイアログの上に、フォルダをドロップすると自動的にファイル名の修正作業を行う。 この作業は回復が出来ないので、まだ使い方になれないうちは、サンプルの画像ファイルを作り、何度かトライアルを行ったほうがよいだろう。 |
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右は「OneTouch」でファイル作成日と修正日をEXIF撮影日時に書き換えた結果である。レタッチをしてもファイル作成日は書き換えられないので、今後は、ファイル作成日を衝(基本)にすることでデジカメファイルの管理が効率的に行えるようになる。 |
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残念ながらフリーウェアやシェアウェアでは見つけることが出来ず、「デジカメde同時プリント」などの市販ソフトを使わざるを得ない。 |
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Renamer0.2.1Jではオプション設定で連番を付ける方法を選択できる。ここでは必ず「ファイル作成日」を選択する。 |
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第一ボタンでは「テキスト」を選択、詳細設定で「01/10米国1_」などテーマ名を付ける。 第2のボタンは設定せず。 第3ボタンでは「番号」を選択、ナンバリングの開始番号と桁数を指定する。通常は1から開始し3桁にしておくとよい。 第4のボタンでは拡張子を付けよう。Macの場合は拡張子は必要ではないが、Windowsユーザーに配付したり、ネットで公開することを考えると付けておいたほうがよい。「拡張子」を選択するだけでよい。 |
右は「Renamer」でファイル名を変更した後のファインダだ。ファイル名はこのように直感的なほうが分かりやすい。ここではファイル名でソートしているが作成日順になっていることが分かる。ファイル作成日は撮影日時であるので、このリストを見ただけで日付管理もできる。 EXIFデータ読み込み機能がない画像ビューアでインデックス印刷を行う場合でも、ファイル作成日を印刷すればこれが撮影日時になる。 |
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縦の枚数は指定できないなど、Graphic Converterに比べると自由度は低い。 また、全て同じサイズで印刷されるため、画像を縦長に回転した場合は横長に扁平される欠陥がある。 |
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Graphic Converterのファイルメニューから「まとめて変換」を選ぶ。 左側で対象となる画像が入ったフォルダを選択し開く。全部のファイルを選択状態にし(コマンド+A)、右の欄は保存先となる「HTMLフォルダ」を選んでおく。 中央のボタンから「HTMLカタログ」を押すと、オプション設定画面が現れる。 |
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「一般」ではインデックスホームページで表示する画像のサイズと数を指定する。 サムネールのサイズは100X75が一般的だが、好みにより大きくしても小さくしても構わない。但し比率は100:75にすること。 サムネールの表示枚数も好みで良いが、横は多すぎるとスクロールが必要になるので、7枚程度が適当だと考える。縦の枚数についてはスクロールをすれば何枚でも構わないのだが、あまり多すぎるとホームページの表示に時間がかかるので、10枚以内としたほうがよいだろう。 これを超える数の場合は、自動的にインデックスページが追加される。 |
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「ファイル」ではインデックスページの名称を指定する。これは後でも変更できる。 ファイル形式は「HTML」を選択。クリエータは自分が普段使用しているテキストエディタを選択しておくと後の編集が容易になる。 |
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「HTML基礎」ではサムネール画像とオリジナル画像のフォルダ名を指定するが、デフォールトのままでよいだろう。タイトルの所には、インデックスページの頭に表示する題名を入れる。 これらの設定を完了したら、「OK」ボタンを押す。 かなり時間がかかるが、サムネール画像が作成され、オリジナルファイルがコピーされる。 |
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HTMLフォルダはこのように作成される。この場合は、画像枚数が多かったためにインデックスページが2枚になっている。「thumbnail」フォルダにはサムネール画像ファイルが、にはオリジナルサイズの画像ファイルが保存されている。 本当のオリジナルの画像には手が加えられない。 インターネットで公開する場合は、photoalbum.htmlへのリンクを張る必要があるが、CD-R等で配付する場合は、このフォルダごと焼き、単にphotoalbum.htmlをダブルクリックしてもらえばよい。 |
サムネール画像をクリックするとオリジナルサイズの画像が表示される。しばしばこの画像は大きすぎてスクロールしなければ見れない。その場合は、「original」フォルダの画像を全て適当なサイズにリサイズしたほうがよいだろう。 画像数が多い場合は、複数のサムネールページが作成され、ページめくりのリンクも自動的に作成されている。 |