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EndNote日本語版活用講座(8)
How to use EndNote Japanese Edition
[2]2002年3月6日>
[1]2002年3月4日

初稿:2002年3月3日

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EndNote5日本語版 基本操作マニュアル−2


環境設定

いずれのページでも「既定値」「パネルを回復」「保存」のボタンがあるが、そのページで何か変更を行った場合、「既定値」ボタンを押すとデフォールト値に戻される。更に「パネルを回復」を押すと自分が設定したものに戻る。その変更を残したい場合は「保存」ボタンを押すと初期設定ファイルとして保存される。

ライブラリ



このページではEndNote5を起動したとき、自動的に読み出すライブラリを登録することが出来る。ここで設定をしていなくても、「ファイルメ」ニューの「ライブラリを開く」でいつでも開くことが出来るが、いつも使うライブラリがある場合はこの設定をしておいた方が便利である。
登録したいライブラリを開いた状態で、「加える」ボタンを押すとそのライブラリが加えられる。

「文献ウィンドウでライブラリ名を表示する」
これをチェックすると下記のように文献ウィンドウのタイトルにそれが属するライブラリ名が表示される。チェックを外すと暫定引用表示になる。



表示フォント



ライブラリウィンドウならびに一般表示フォント(すべてのテキスト入力で使われるフォント)を指定する。
・文献の中に日本語文献が含まれる場合:Osaka等日本語フォントを選択すること。通常のアルファベットはOsakaでも表示できるが、アクセント記号付きの欧文文字は文字化けする。 ・文献が全て欧文でアクセント記号付きの欧文名が含まれる場合:Geneva等の欧文フォントを選択すすること。但し、日本語等は文字化けする。 ・いずれにしてもEndNote5ではフォントの種類が文献データ別で混在できないので、工夫が必要である。[2]


文献形式



規定の文献形式とは、新規文献の作成ウィンドウを開いたときデフォールトで選択されている文献形式である。自分が扱う文献で一番多いものを選択しておけばよい。

文献形式の定義は既存の文献形式を変更したり、新規の文献形式を作成するのに使う。「文献形式を編集する」ボタンを押すと下記のウィンドウが表示される。
文献形式の編集は上級設定に当たるが、本マニュアル内の「日本の投稿規定に合わせた出力するタイルの作り方」この項に詳しく書いてある。



暫定引用



暫定引用とは原稿の引用部分に張り付けられる符号である。EndNoteは原稿をスキャンして、この暫定引用を見つけると、そこに書いてある情報とライブラリの情報をリンクさせ、フォーマット作業を行う。
暫定引用は
  開始区切り符号、著者名、年、レコード番号マーカー、レコード番号、閉じ区切り符号
で構成される。

・暫定用の区切り符号:デフォールトではブレース{ }が使われている。これで挟まれた情報が暫定引用と認識される。この符号は変えてもよいが、その原稿の他の箇所で使われていない符号を選ばなければならい。どうしてもその原稿で、ブレースを使わなければならない場合を除いて、デフォールトのままにするのがよい。

・レコード番号マーカー:レコード番号の頭に付ける記号でデフォールトは「#」。特に必要がなければ変更する必要はない。

・レコード番号の代わりにフィールドを使う
一般には使う必要はない。

・引用接頭子マーカー:表示例にあるように、引用にテキストを加える場合に、テキストとの区分に使用する。

・注釈の表示:EndNoteでは文献からの引用以外に、自分で注釈を引用の代わりに付けることが出来る。そのときの表示を指定する。ここでは「NOTE:」となっているため{NOTE: This theory is still under study.} と引用部分に書くと、この部分も文献番号がつけられ文献目録に記載される。
日本語文献の場合は「註:」としてもよい。

ソート



ソートの条件設定は「文献」メニューの「ソート」で行い、ここでは、ソートを行う時に無視する単語を規定する。
Charles de Gaulle, Herbert von Karajanなど、欧文名には古い貴族名に由来する前置詞がついた姓が多いが、通常、名簿の並び順ではこれを除外する。
タイトルフィールドでは論文名の冠詞を除外してソートを行うように指示できる。

大文字小文字変更



EndNote5には強力なテキスト分析機能があり、著者名の大文字小文字の変更、タイトルを全て大文字で出力させるなどの指定が出来る。
ここでは大文字小文字の変更をしてもらっては困る単語を登録しておく。

文献目録作成



フィールド表示



ライブラリウィンドウでは5つまでの項目を表示できる。
このページで表示する項目と順番を設定できる。項目名はユーザーが自由に設定できる。

重複項目



文献メニューの「重複項目の検索」やする場合に使うほか、EndNote5にはインターネットからファイルをダウンロードする場合、既にライブラリにある項目を自動的にチェックして重複を防ぐ機能がある。そのときに、どの項目の重複をチェックするかを指定する。
あまり増やすと処理速度が遅くなるので通常はデフォールトのままでよいだろう。

インターネット



オンラインデータベースにインターネットに接続するための設定を行う。
通常は自動設定されるので、ユーザーが設定することはない。

フォルダの場所



EndNote5を動かすのに必要なスタイルフォルダ、フィルタフォルダ、接続フォルダの場所を指定する。EndNote5を起動時に手順に従ってフォルダを選択していれば、何もしなくてよい。

用語リスト



いじらなくてよい。
デフォールトではデータを入力すると自動的に用語リストが更新されるが、処理速度が遅く感じるならばオフにしてもよい。

スペルチェック



「オプション...」ボタン、「辞書」ボタンを押すと以下の画面が表示される。



スペルチェックのオプション設定を行う。かなり高機能なスペルチェック機能を持っているので、英語文献を大量に扱う場合は重宝する。



スペルチェック用の単語の登録、辞書の設定を行う。
英語、米語辞書はEndNote5パッケージに含まれている。

スペルチェックオプション並びに単語の登録は、「文献」メニューの「スペルチェック」結果画面からも行える。

環境設定の保存

環境設定を変更したときは、ページ下の「保存」ボタンを押すと初期設定ファイルに保存される。
保存せずに環境設定ウィンドウを閉じようとすると次のダイアログが出るので、「保存」を押す。






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