![]() EndNote日本語版活用講座(5) How to use EndNote Japanese Edition 初稿:2002年2月28日 目次に戻る1.5 EndNote5日本語版について日本語版EndNote5は英語版のメニュー、ダイアログ等のテキストを日本語にしたものです。 プログラムの制約上、全ての英語が日本語化されているわけではありません。 日本語版EndNoteでは日本語のデータも扱うことが出来ます。 1.日本語化の考え方 EndNote5には一般の日本人には耳慣れない英語が随所に出てきます。それほど英語が堪能でない日本人研究者の理解を助けるために、なるべく一般的な分かりやすい日本語に置き換える努力をしました。多分、今まで英語版を使用されてこられた方ならば、これはこういう意味だったのかと思われる部分もあると思います。 ダイアログで表示できる単語数は限られるため、マニュアルを読まないと意味が分からない部分もかなりあります。それらの部分に対しても、なるべくマニュアルを読まなくても対応できるように日本語の説明を加えました。 今までずっと英語版を使用されて来られたユーザーは、項目名に関しては英語のままでよかったと言われるかも知れません。 しかし、日本語文献しか扱わない研究者も視野に入れて、極力日本語化できる部分は日本語に置き換えることにしました。 しかし、プログラムの制約上どうしても日本語化が出来ない、日本語化すると文字化けしてしまうため(FontPatchin’等を使えば文字化け解消できるのですが、なるべく使いたくなかったので)、色々な箇所に英語が残ってしまっています。これは今後ユーザーの反響を聞きながら改善したいと思います。 EndNote5日本語版はあくまでもプログラムのユーザーインターフェースを日本語化しただけで、「1.3 EndNote5英語版を日本で使う場合の問題点」で述べた問題点の解消を狙ったものではありません。ですから基本的な制約は変わっていません。 ただインターフェースが日本語化されたことで、より多くの日本人研究者にEndNote5が普及するのではないかと期待しています。 問題点の解消法についてはそれぞれの機能の項目で対応策を述べます。 2.主な英語の日本語訳 今まで英語に慣れ親しんできたユーザーに対は、どう日本語訳されているかを見てください。 フィールド名の部分に関しては、現在でも英語のまま表示される部分がありますので、頭の中でこれらの日本語に置き換えて使用して下さい。
3.日本語表示の改善 一部のフォント表示に関しては、プログラムベースではなく、ユーザーベースで設定するようになっています。 それらの部分は初期設定では英語になっていますので、以下の要領で日本語に置き換えて下さい。 1)ライブラリ表題欄の日本語表示 デフォールトでは「Author, Year, Title」となっていますが、これを日本語表示することが出来ます。 「環境設定」の「フィールド表示」ページでヘディングの所を以下のように日本語に変更してください。 2)用語メニューの日本語表示 用語メニューの表示はデフォールトでは英語の「Authors, Journals, Keywords」になっています。これを日本語にすることが出来ます。 「用語」メニューの「用語リストを定義する...」を選択し、「名称変更...」ボタンを押して下記のように変更してください。 3)文献形式ならびにフィールド名の日本語表示 デフォールトでは全て英語です。 これを日本語表示に換えることが出来ます。 データベースとしては英語のままでも問題はないでしょうが、例えば日本語文献だけを扱う研究室で、アルバイトに文献データの入力をさせるとします。英語だけの表示では入力ミスが発生する可能性があります。こういう場合は、フィールド名を日本語にした方がよいでしょう。 環境設定/文献形式ページで「文献形式を編集...」ボタンを押します。すると、文献形式編集画面が現れます。 ここで、各マトリクスにカーソルを置くと、テキストの変更が出来ます。 この欄は日本語を表示すると文字化けします。間違いなく入力するには「Font Patchin'」などのフォントパッチソフトを起動させる必要があります。日本語入力バーで確認しながら作業をすれば、文字化けしたままでも入力は出来ます。 日本語化された文献形式(FontPatchin'で補正) 修正後に、文献ウィンドウを開くと、フィールド名が日本語表示されることが確認できます。 同じ手法で、文献形式名を変更することも出来ます。現在は日本語と英語を両方表示させています。 日本語フィールド名の文献編集画面 注意! これらの方法で設定した日本語表示は、すべて初期設定ファイル「EndNote Prefs」に保存されます。初期設定ファイルを捨てると、これらの設定は全てキャンセルされます。 4. 現在発生する日本語の文字化け オリジナルプログラムの関係で、日本語化すると文字化けする箇所がいくつかあります。 基本的にそれらの部分は英語のまま(例えば、スタイル設定の目次部)にしてあります。 しかし、どうしても文字化けしたままの箇所があります。 ・先に述べた「文献形式を編集」画面で日本語のフィールドを作成したとき ・原稿のスキャンを行った結果表示される「引用確認」画面に日本語の文献が含まれる場合 ・スタイル、接続、フィルタ等のファイル名で日本語を使った場合。ファイル名をアルファベットにすれば解消します。 いずれの場合も、「Font Patchin'」などのフォントパッチソフトを併用すれば全ての問題は解消します。ただ、そのままでも実用上の不自由は感じないはずです。「引用確認」画面では文字化けしていても、正しくフォーマットされます。 このテキストの全体ならびに一部を他のホームページへの転載、雑誌等への転載することを禁じます。 リンクは「MacClinic」のトップページへ張る場合は自由ですが、このページに直接リンクする場合は、事前に許可を得て下さい。 (C)2002 ハリー小野(Harry Ono) harryono@mac.com All right reserved |