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EndNote日本語版活用講座(21)
How to use EndNote Japanese Edition

初稿:2002年3月4日

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Excel, FileMaker用のファイルを出力する

---タブ区切りテキストの作り方





EndNote5にはファイルを出力する機能がない。
ライブラリデータを他のソフト、例えば、ExcelやFileMakerで使おうと思っても「書き出し」メニューからでは直接ファイルが出力できない。

スタイルを使うとそれが可能になる。その方法を教えよう。

1.スタイルを作る

ExcelやFileMakerへデータを渡す場合、最も一般的なのが「タブ区切りのテキストデータ」を使うことだ。タブとはキーボードのtabキーのことで、データをタブで区切る。レコードの区切りはリターンで行う。
スタイルには幸い、タブとリターンが入力できるのでこれを利用して、タブが埋め込まれた文献目録テキストを作成すればよい。

新規スタイル編集ウィンドウを開く。
スタイル名称は「Tabbed Text」としておく。

引用は今回は関係ないので何も設定しない。

文献目録のテンプレートのGenericに以下のように入力する。



アウトプットしたいフィールドは各自選んでよい。今回は著者、タイトル、論文誌、年を選んでいる。
それぞれの区切りとして「タブ」を挿入する。
EndNote5では文献の終わりには自動的に改行(リターン)を挿入するので、ここで改行を挿入する必要はない。

最後に出力のレイアウトを決める。
番号をあえて付けないならば、レイアウトはブランクのままでもよい。
ここでは、レコード番号を一つのセルとして出力するように設定した。必ず「タブ」を挿入しておく。



このスタイルを保存する。
私が作成したスタイルファイル「Tabbed text」はここからダウンロードできる。

2.原稿の作成とフォーマット

適当なワープロを開く。
そこに、出力したい文献をライブラリから選択し、ワープロ上にドラッグ&ドロップする。まとめてドラッグできる。

すると、下図のように暫定引用が付けられる。



これを適当な名前を付けて保存する。Wordの場合はそのまま作業を続ける。

EndNote5で原稿のスキャンとフォーマットを行う。
その結果は以下のようになる。
タブや改行コードを表示させると、ちゃんとタブでフィールドが区切られていることが分かる。



余計な改行コードなどがないことを確認したらこれを保存する。

3. Excelで開く

Excelのファイルを「開く」メニューでこの原稿を開く。
すると、このテキストの中にタブが含まれていることを感知し、以下のようなダイアログが出る。



「完了」ボタンを押すとファイルが読み込まれ、以下の表が表示される。
ちゃんとセルデータとして表示される。後は好きなように加工すればよい。



FileMakerの場合も全く同様に扱うことが出来る。





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