![]() EndNote日本語版活用講座(13) How to use EndNote Japanese Edition 初稿:2002年3月4日 目次に戻るWord以外のワープロでのフォーマットWord98/2001以外のワープロを使用する場合の手順は以下の通りである。 (一部、クイック・ツアーと内容が重複している) 1.基本作業プロセス 1) 原稿の作成 最終原稿はフォント、字体、脚注など体裁を整える必要があるので、ある程度の機能を持ったワープロが必要である。 EndNote5のファイルがスキャンできるのはWord以外ではNisusWriterとアップルワークス(クラリスワークス)だけである。 しかし、生の原稿を作成するだけの目的ならば、ワープロよりもむしろ、テキストディタを使用する方が速度が速くストレスが少ない。原稿書きに集中できる。 MacではJedit、NuEditなど多数のフリーウェア、シェアウェアがある。EGWordにはエディタモードがある。Macに標準添付の SmpleTextは文書要領が32KBと小さいので使わない方がよい。 テキストモードならば、WindowsやUNIXのテキストエディタで作成しても構わない。 2) 引用を付けるための準備 投稿規定に引用の上付き文字の指定がない場合は、最後までテキストエディタでも構わない。 しかし、一般のテキストエディタには上付き文字を表現する能力がないため、この場合はNisusWriterかアップルワークス(クラリスワークス)が必要になる。 テキストエディタで作成をした原稿をワープロで開き保存する。 同時にEndNote5を起動し、ライブラリから必要な文献をドラッグし、ワープロの引用箇所にドロップしていく。 引用箇所には{日本太郎, 1998, #34}といったテキストが挿入される。これは「暫定引用」と呼ばれるもので、後にEndNote5のファイルがフォーマットを行うとき、ライブラリから実際のデータを引き出すときのキーとなる記述である。最終的にはフォーマットされる。 引用が終わったら、カーソルを文末に起き、数回リターンを押す。 そして適当に「参考文献」といった文献目録の題名をタイプしておく。さらに改行をする。 これを保存する。 この原稿を暫定引用原稿またはアンフォーマット原稿と呼ぶ。 3) スキャン EndNote5に戻り、「原稿」メニューから「スキャン」を選択する。今、保存したファイルを指定してスキャンする。 スキャンとは、その原稿内の「暫定引用」が開いているライブラリに一致しているかをチェックする作業である。 スキャンを行うと、直ちにスキャン結果が表示される。 ライブラリが開いていない場合は、全て不一致と表示されるので、ライブラリを開いて、もう一度スキャンを行う。 日本語の文献がある場合はこの結果画面は文字化けするが、一般には気にすることはない。 古い原稿をスキャンした場合や、原稿作成後、ライブラリを変更した場合は、不一致の引用が指摘される。 また、文中に「{}」の箇所がある場合、それを暫定引用と見るが実際にはデータがないので「不一致の引用」として表示されることがある。 いずれの場合も、無視してよい。 4) フォーマット 引き続き、「原稿」メニューから「フォーマット」を選択する。 フォーマットとは、ライブラリデータを読み込み、かつ、指定の出力スタイルに変更して、原稿の引用と文献目録を作成する機能だ。 スキャンで「不一致の引用」があった場合はここで警告が出る。 これは無視して「OK」を押す。 するとフォーマット開始のダイアログが出る。 ここで出力スタイルを選択する。 出したい出力スタイルがメニューにない場合は、一旦「取り消し」を押し、「ファイル」メニューの「出力スタイル」からスタイルを選択しなければならない。 この選択はいくらでもやり直しがきくので、一つの暫定引用原稿があれば、いくらでも異なるスタイルでフォーマットが出来る。 「OK」を押すとフォーマット作業が開始される。 原稿の大きさ、引用の多さによるが、これは結構時間がかかる。進捗ウィンドウが表示されないのでちょっと不安になるが、じっと我慢して待つ。 作業が終了すると、保存ファイル名を聞いてくるので、適当な名前を付けて保存する。 5) 最終調整 ワープロでフォーマット済み原稿を開く。 投稿規定通りに出力されていることを確認する。 この場合は引用など特定のフォントを指定していないので、テキストエディタでフォーマットしても構わない例である。 最終的に、フォントの種類やサイズ、全体のページ割り等を調整する。 2. ワープロの制限 NisusWriter ・脚注に引用を付けた場合、EndNote5はこれを無視するので、フォーマットしても文献目録に加えられない。 この場合は、手動でライブラリから、ドラッグ(引用書式)またはoption+ドラッグ(文献目録書式)すればよい。但し、全体で連番を付ける場合は無視されるので、手動での調整が必要になる。 ・フォーマットした原稿に更に引用を加えて再フォーマットすることは出来ない。アンフォーマット(暫定引用)原稿まで戻り、引用を加えた後フォーマットする。 AppleWorks ・脚注に引用を付けフォーマットすると、脚注部分が重ね合わされて表示される。この場合は、AppleWorksの「ファイル」メニューの「用紙設定」を選択し、用紙設定ダイアログが開いたら、何もせずにただ「OK」ボタンを押せば正しく表示される。 このテキストの全体ならびに一部を他のホームページへの転載、雑誌等への転載することを禁じます。 リンクは「MacClinic」のトップページへ張る場合は自由ですが、このページに直接リンクする場合は、事前に許可を得て下さい。 (C)2002 ハリー小野(Harry Ono) harryono@mac.com All right reserved |