より上級の使い方:コマンド操作

作成:1998年11月15日

本来、IRCはUnixのオペレータがネットワークで会話を行うためのシステムだった。オペレータはキーボードを主体に扱うので、次々とコマンドを打ち込みながら対話をする形式が好まれた。Ircleのようなクライアントソフトは初心者がコマンドを知らなくても操作できるように、なるべくメニューやボタン操作で作業が行えるように工夫しているが、マウスをあちらこちら移動しなければならないのは、意外と効率が悪い。それだけではなく、IRCのコマンドは数が多いのだが、それら全てがボタン操作で出来るようになっているわけではない。従って、より高度にIRCを使いこなそうと考えるならば、ある程度のコマンドを覚え、全てをキーボード操作で行うか、ボタン操作と併用しながら使う必要がある。
例:


Ircle3.0はコマンド入力もサポートしており、よく使うコマンドの組み合わせをショートカットとしてメニューにする機能も持っている。


書式:
[]   オプションの意味
#   何らかの数字
メッセージ  何らかのテキスト
チャンネル  チャンネル名をあらわす文字列で頭に「#」か「&」をつける
ニック   IRCで使われるニックネーム(以下ニックと省略する)

/admin サーバー
指定されたサーバーのアドミニストレーターの名前を返す
/away メッセージ
あなたが不在であることを印す。もう一度「/away」とタイプすると不在ステータスを解除する
/audio
オーディオウィンドウを開く(DCCを参照)
/av
オーディオ+ビデオウィンドウを開く(DCCを参照)
/ban ニック
現在のチャンネルから「ニック」を禁止する
/bye メッセージ
「メッセージ」を表示してIRCを終了する
/broadcast メッセージ
現在接続しているすべてのチャンネルに同一のメッセージを送る
/チャンネル チャンネル [パスワード]
チャンネルに参加する[パスワードを付けて]
/cmdchar c
コマンドの接頭子(初期値は「/」)を指定文字に変更する
/cping ニック
指定のニックへの応答時間を表示する(単位=秒)

/ctcp ニックコマンド
CTCPコマンドの発行。 より詳しい情報が欲しければ「/ctcp ニックclientinfo」

sound sndname 指定のニックのパソコンの「sndname」というサウンドファイルを演奏する
sound 指定のニックのパソコンにあるサウンドファイルをリスト表示する
xdcc list 指定のニックのパソコンにあるファイルをリスト表示する
xdcc version XDCCのバージョンを表示 (現在は 1.0)
xdcc send # 指定のニックに対し番号#のファイルをあなたのパソコンに送るよう頼む
action 「/me」と同じ
finger アイドル時間とユーザーのメールアドレスを表示する
source ircleの入手源を表示する
version ircleのバージョンを表示する
clientinfo クライアントソフトの持つ全てのCTCPコマンドを表示する
userinfo ユーザーのユーザー情報欄を表示する
ping ユーザーがまだそこにいるかどうかを確認する
face get ユーザーからフェースファイルを取得する
face exist ユーザーがフェースファイルを持っているかどうかを表示する
time ユーザーの現地時刻を表示する
video stream 目標からあなたへビデオウィンドウを開く

/date
日時を表示する

/dcc コマンド ニック[ファイル名]
DCCコマンドの発行(以下詳細)

/dccで使用可能なコマンド:

chat ニック- 指定のニックとのチャット接続を要求するか、その要求へ答える
send ニック- ファイルを送る
tsend ニック- テキストファイルを送る
get - ファイルを受け取る(SEND要求に答えて)
tget - テキストファイルを受け取る
list - 全てのDCC接続をリストにする
sendvideo ニック- ビデオスナップを選択されたニックに送る
sendvideostream ニック- ビデオストリームを選択されたニックに送る (ビデオウィンドウを開くには「/video」または「/av」)
sendface ニック- あなたのフェースを選択されたニックに送る
sendaudiostream ニック- オーディオを選択されたニックに送る (オーディオウィンドウを開くには「/audio」または「/av」)



ファイル名はスクリプトだけで使用される。

/debug
ircleの全ての低レベルメッセージを表示する。エラー発生の可能性あり。テスト目的のみ。
/exit メッセージ
= /bye
/fserve ニック
指定されたニックとDCCチャット/fserveを開始する。あなたはホストになる。
/ignore pattern
「ニックネーム!ユーザー@ホスト」 (ワイルドカードも可)からのメッセージを無視する
-pattern 無視リストからパターンを削除する (環境設定の友人リストもチェックする)
/info
サーバーに関する情報を取得する
/invite ニックチャンネル
指定のニックをチャンネルに招待する
/ison ニック
ユーザーがIRCにいるかどうかを表示する(対応していないサーバーもある)
/join
最後に招待されたチャンネルに参加する
/join チャンネル [パスワード]
= /チャンネル
/kick チャンネル ニック:メッセージ
メッセージを付けて指定のニックをチャンネルから追い出す。(ユーザーウィンドウで「追出す」をクリックしても同じ。オプション+クリックでメッセージがつけられる)
/leave チャンネル
チャンネルを離れる。チャンネルウィンドウを閉じるのと同じ。
/links
サーバー接続を表示する
/links マスク
全てのサーバーと一致しているマスクを表示する
/list
チャンネルをリスト表示する。リストは非常に大きいので、サーバーによっては途中で勝手に切断してしまう場合がある。リフレッシュウィンドウではワイルドカード(例: *mac*)を使う。
-min # ユーザー数が#以上のチャンネルだけをリストさせる
-max # ユーザー数が#以下のチャンネルだけをリストさせる
-public パブリックチャンネルだけをリストさせる
-private プライベートチャンネルだけをリストさせる
-local ローカルチャンネルだけをリストさせる
-global グローバルチャンネルだけをリストさせる
-topic トピックが記されているチャンネルだけをリストさせる
-mask- 「/list -*mac*」のようなマスクに一致したチャンネルだけをリストさせる
/lusers
統計を表示する: 世界中のIRCユーザーの数とチャンネルの数
/map
全てのサーバー接続のマップを表示する(Undernetのみ)
/massop
チャンネル上の全員にオペレーターのステータスを与える
/massdeop
あなた以外のチャンネル上の全員からオペレーターのステータスを剥奪する
/massunban
チャンネルから全ての禁止を外す
/me action
アクションを送る。DCCチャットウィンドウ(プライベートアクション)でも使える。ショートカット: Option Return.
/mode チャンネル  パラメータ
チャンネルモードを設定する:(+でオン、-でオフ)
+p プライベートチャンネル
+s シークレットチャンネル
+i 招待者のみのチャンネル
+m 調停型チャンネル。「+v」で指名されたユーザーしか話せない
+n 外部のチャンネルからはメッセージを受け付けない
+t チャンネルオペレータだけがトピックスを設定できる
+l # チャンネルのユーザー数を#人に制限する
+v ニック 調停型のチャンネルで指定のニックに話す機会を与える
+b リストを禁止する。(対応していないサーバーもある)
+b nick!username@hostname このニックの侵入を禁止する。
+k パスワード チャンネルパスワードを設定する
+o ニック 指定のニックをチャンネルオペレータにする
-x Xは上記のいずれかを指し、このフラッグを削除する。ユーザーリストウィンドウでもスイッチできる。
/mode ニックparm ユーザーモードを設定する:
+i 指定者以外からは見えないユーザー
+s サーバー通知を受ける
+w Wallop(サーバーオペレータ間のやり取り)を受ける
+o IRCオペレーター
+d 「唖」モード
/motd [サーバー]
[他のIRCサーバー]の本日ののメッセージを表示する
/msg ニックメッセージ
指定のニックにプライベートメッセージを送る。Tabキーを押すと自動的に入力ウィンドウに/MSGと前回メッセージを送ったニックネームが表示される。
           Ircleは15分間、最大10のニックネームを記憶している。
/names チャンネル
チャンネル上のユーザーをリストにする
/ニック 新しいニック名
あなたのニックネームを変更する
/note
不明
/notice ユーザー|チャンネル メッセージ
「/msg」とほぼ同じ
/notify
通知リストを表示する
/notify ニック
指定のニックを通知リストに加える (それぞれのサインオン/オフを表示)
-ニック 指定のニックを通知リストから削除する
開始コマンドで「/notify」コマンドを入れておくと、接続時に自動的にこれが働く。
/omsg テキスト
あるチャンネルの全てのチャンネルオペレーターに同一メッセージを送る
/onotice テキスト
あるチャンネルの全てのチャンネルオペレーターに同一通知を送る
/op ニック
指定のニックにオペレータのステータスを与える
/deop ニック
指定のニックからオペレータのステータスを剥奪する
/part チャンネル
= /leave
/ping
あるユーザーをピングする。遅れの測定には「/cping」を使う。
/quote raw irccommand
IRCサーバーにタイプされた通りのコマンドを送る。
/query ニック
指定のニック宛のプライベートメッセージのためのウィンドウを開く
/quit メッセージ
= /bye
/サーバー ホスト名 [ポート番号]
別のサーバーにスイッチする
/silence
無視されたユーザーのリストを表示する
/silence マスク
選択されたマスクでユーザーを無視する
/signoff メッセージ
= /bye
/sound チャンネル サウンドファイル名
指定チャンネルに指定サウンドを演奏する
/sound ニック サウンドファイル名 指定ニックに指定サウンドを演奏する
/stats
統計情報を表示する:
b サーバー禁止リストを表示
c サーバーが接続しているまたは許可しているサーバーのリストを返す
h リーブとして扱われるかハブとして働くサーバーのリストを返す
i サーバーがクライアントととの接続を許すホストのリストを返す
k このサーバーに対し、禁止されているユーザーメイトホスト名の組み合わせのリストを返す
l サーバー接続のリストを返す。接続時間、上下方向のトラフィックが表示される。
m そのサーバーで対応しているコマンドとそれぞれのカウントのリストを返す
o 通常のクライアントがオペレータになる可能性のあるホストのリストを返す
p ?
s ?
t ?
u サーバーの起動時間を示す
y サーバー構成ファイルから Y (クラス) ラインを表示する

/summon ユーザー名@ホスト名 「ユーザー@ホスト」をIRCに招待する。古い??
/time
= /date
/topic チャンネル text
チャンネルトピックスを設定する(チャンネルのタイトルバーをダブルクリックしても良い)
/trace [ユーザー名]
そのユーザーが接続しているサーバーを表示する
/type
現在のチャンネルにテキストファイルを入力する
/unban
禁止解除ダイアログを開く。
/unban nickmask
チャンネル禁止リストからマスク(nick!username@hostname)を外す
/users (x)

/version
サーバーのバージョンを表示する
/video
あなたのビデオウィンドウを開く
/who チャンネル
そのチャンネルのユーザーをリストにする
/whois
そのチャンネルに最後に参加したニックの個人情報を得るか、プライベートメッセージを送る。
/whois ニック
指定のニックに関する個人情報を得る
/whowas ニック
既にオフラインしてしまった指定のニックの個人情報を得る
/xdcc ニック
指定のニックのXDCCコマンドを表示する
/xdcc ニックLIST
指定のニックがダウンロードしたいファイルのリストを表示する
/xdcc ニックSEND #
指定のニックの番号#のファイルを取得する
/xdcc ニックVERSION
指定のニックのXDCCバージョンを表示する

/xdccでの使用可能なコマンド:

list - ファイルをリストする
help - ヘルプを表示する
send - ファイルを要求する

IRC オペレーターコマンド:

/connect target port
このリモートサーバーにターゲットサーバーとの新しい接続をさせる(ポート指定)
/die
サーバから出て作業を終了する場合、IRCオペレータが使用する
/hash
サーバーの構成を変更する
/host

/kill ニックコメント
このメッセージを使うと、クライアントサーバーの接続を実際に接続されているサーバーによって閉じさせることができる。同じニックネームが入ってこようとした時、重複したエントリーを削除することができる。オペレータが使うコマンド。
/oper ニックパスワード
通常のユーザーがオペレータの特権を得るのに使う
/rehash
サーバーに構成ファイルを再読み込みさせる場合、IRCオペレータが使用する
/restart
サーバーを再起動させる場合、IRCオペレータが使用する
/uping
不明
/wallops メッセージ
全てのオペレーターにメッセージを送る


Source:"Ircle3.0 Help"