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Mac版MSNメッセンジャーの使い方
How to use MSN Messenger for Macintosh

改訂版1:2002年12月14日(3.1 絵文字の図を更新)
初稿:2001年11月30日

1.はじめに
2.使い方(基本編)
 2.1.環境設定を行う
 2.2.相手(コンタクト)を登録する
 2.3.自分のステータスの変更
 2.4.チャットを開始する
3.使い方(上級編)
 3.1.メッセージフォントの変更/絵文字の入力
 3.2.複数人でのチャット
 3.3.チャットログの保存
4.その他のTips




1.はじめに


最近はADSLやCATVの発達により一般家庭でも常時接続の環境が整ってきました。
今までもチャットを楽しんできたユーザーは多いともいますが、日本語入力言うハンディから時間がかかるのが欠点で、電話で話したほうが時間もかからず安上がりでした。しかし、常時接続ならば時間や費用を気にするひつようはありません。家庭内でインターネットへの複数接続が出来ている環境ならば、長電話をして家族にとがめられる心配もありません。
それどころか、インターネットを介することで、家庭内や事務所内でもチャットが出来るのです。
いままでは、チャットなんて女子高生の遊びの道具と考えられていたかもしれませんが、これからは電話の代わりとしても使えるのですね。
今回は、チャットソフトとして非常に使い勝手の良い、マイクロソフト社のMSNメッセンジャーの使い方を解説します。
あなたもチャットの面白さ、便利さを体験してみて下さい。


チャットの種類
インターネットではさまざまなサービスが提供されていますが、それぞれに専用のしくみ(属に言うプロトコル)があります。電子メールではPOP、IMAP,SMTPというプロトコルが使われています。
チャットは電子メールとは全く異なる仕組みで運営されます。共通の規格としてはIRC(インターネットリレーチャット)という仕組みがあり、会議室の形態で複数の人が同時にチャットに参加できるものですが、最近ではあまり使われていないようです。
Mac Cliinicでも日本語過キットを発行しているICQやOdigoもそれぞれ独自のチャットサービスです。最近、普及してきたのが、AOL MessengerとMSN Messengerに代表されるインスタントメッセージサービスです。インスタントメッセージというのは、オンライン状態で送るメッセージのことを言うのですが、結局はチャットのことです。
これらのサービスを利用するには、それぞれ専用のサーバーと専用のソフトが必要になります。

これ以外にホームページの掲示板やチャットがあります。これは純粋なチャットシステムではなく、あくまでもホームページの仕組み(HTTP)の中でCGIというプログラムを動かしているに過ぎません。特別なソフトが必要なく、ホームページで簡単に参加できるのが特徴ですが、応答速度が遅く、また発言者をコントロールしたりする機能がなく、純粋なチャットの目的にはあまり向きません。

MNSメッセンジャーはマイクロソフトが提供するサービスで、オンラインのテキスト交信を可能にするものです。
サーバーとしてはHotmailのサーバーを使用するため、ユーザーはHotmailのアカウントを取らなければなりません。
Hotmailはフリーメールとして有名ですがが、別にHotomailは使わなくても、NSMSNメッセンジャーだけを使うことも出来ます。
これだけのサービスを使うための登録料も使用料も無料ですが、ここにはMicrofoftの遠大な野望が見え隠れしています。まあ、麻薬の虜にならないようにだけ注意して下さい。

MSNメッセンジャーの特徴
・とにかく速い。そして操作が簡単。
・ソフトはフリーウェア。サービスの使用も無料(うっそー、本当?)。
・相手のログインがバックグラウンドでも通知される。
・相手がオンラインかどうかがわかる。
・Hotmail 電子メールの着信のお知らせがある
・相手によってチャットを拒否できるなどプライバシー対策が出来る。
・もちろん日本語での交信が可能。
・メッセージに絵文字を加えられるなど感情表現も可能。
・Mac版では音声チャット、会議室形式のチャットは出来ないが、複数チャットは可能。




2.使い方(基本編)


MSNメッセンジャー2.0r44日本語版をベースに解説します。
Mac版のMSN Messnger2.0は英語版しか配付されていないため、Mac Clinicの薬局にある日本語化キットで日本語に変換してください。



MSNメッセンジャーを起動すると次の画面が現れます。
一度でも起動した場合は、MSNメッセンジャーは自動的に起動項目に加えられ、Macを起動すると同時にこの画面が現れます。
サインインはMSNメッセンジャーサーバーに接続をすることで、ログインと同じ意味です。既に登録しているHotmailのアカウントで接続が試みられます。
<サインイン画面>


この作業が始まる前にインターネットに接続が完了していない場合は、30秒ほど経つと次のダイアログが現れます。
接続作業を中止させたい場合は、「ネットワーク」メニューから「サインイン取消し」を選択して下さい。

<非接続ダイアログ>


インターネットへの接続を確認して、再実行ボタンを押して下さい。
まだ、接続しないでいろいろな設定を先に済ませる場合は、取消しボタンを押して下さい。接続はメニューからいつでもできます。


2.1.環境設定を行う

それではチャットを始める前に、環境設定を行っておきましょう。
「編集」メニューから「環境設定...」を選択して下さい。全部で5つのページに別れています。


■個人的設定
この画面では以下の設定を行います。

<個人的設定>

私の表示名
チャット欄に表示されるあなたの名前。個人情報の設定と違っていても構いません。

私の公開情報
パスポートに登録している情報は他のユーザーが見ることが出来きます。あまり知られて欲しくない情報があれば、ここで適当に編集しましょう。

私のメッセージテキストのフォントの選択
MSNメッセンジャーの特徴の一つとして、チャット画面の表示を楽しくする機能があります。絵アイコンもその一つですが、テキストのフォントを自由に選択できるものそうです。チャットウィンドウに表示される自分のメッセージの文字の種類や色を変更できます。自分側だけでなく、相手のチャットウィンドウの表示も同時に変更されます。
フォントについては、相手がWindowsユーザーの場合は、近似のものに置き換えられます。相手と色を変えるとチャットが読みやすくなります。
「フォントを編集...」ボタンを押すと下記の画面が現れ、既定値を設定することが出来ます。
フォントの設定はチャット画面からも行え、必要によっては1行ごとにフォントのサイズや色を変えることもかのうです。

<フォント設定>

チャットウィンドウで絵文字を表示する
絵文字はMSNメッセンジャーだけで使用できる特殊なアイコンで、いわゆる顔文字を色付きのアイコンにしたものです。マイクロソフトでは感情を表すアイコンということでEmoticonと呼んでいます。相手が使用してくる可能性がありますので、通常はオンにしておきましょう。(絵文字の入力方法については後述します)


■携帯端末設定
残念ながらこの機能はアメリカ専用で日本では使うことが出来ません。
アメリカではiーmodeのような携帯電話にメールを送る機能は発達しておらず、ページャーと呼ばれるポケベルにテキスト機能が強化されたものが普及しています。ここでもページャーへのメッセージ送信が前提となっています。
MSNのサーバーがiーmodeに対応していないため、この機能は使えません。

<携帯端末設定>


■一般設定
<一般設定>

一般
オンラインであるかぎりは警告をメッセージを常に受信できる
これがオンになっていると、例え、MSNメッセンジャーを閉じて他の作業をしていても、誰かがあなたに話したい場合は、通知がなされます。通常はオンにしておきます。

不使用の場合は「離席中」にする
MSNメッセンジャーを起動した状態で、ある時間何もしない場合、自分のステータス(状態)を自動的に離席中に変更します。常時接続環境でMSNメッセンジャーが起動されている場合、実際にはあなたがパソコンの前に座っているかどうかは分かりません。相手は、いるものと思ってメッセージを寄越しますが、何の返答もすることが出来ません。こうした失礼を回避するために、ある程度の時間が過ぎた場合は、パソコンの前には居ないと判断して「離席中」のステータスを表示するものです。手動で「離席中」に変更することも可能ですが、相手のことを考えるとここもオンにしておいたほうがよいでしょう。時間は個人の環境で適当で構いませんが、10分以上がよいようです。
これがオンになっていても、相手はあなたにメッセージを送ることが出来ます。ですから、自動的に「離席中」になっていても、次の通知オプションがオンになっていれば、メッセージの受信を知ることが出来ます。

通知
MSNメッセンジャーにはダイアログとサウンドによる通知の機能があります。これをうまく使うと常時接続の場合は、電話をかけるような調子で相手にコンタクトすることが出来ます。

コンタクトがオンラインになったとき通知を表示する
これがオンになっていると、コンタクトリスト(あらかじめ登録しているチャット相手のリスト)の誰かがオンライン状態になったとき、Macの右上の画面に「XX
さんがたった今サインインしました。」というダイアログが現れます。これは必ずしも、その相手があなたにメッセージを送ってきたという意味ではなく、あなたがその人とチャットが出来る状態になりましたよ、という通知だけです。

<通知ダイアログ>

インスタントメッセージ受信時に通知を表示する
これも同様にあなたが、MSNメッセンジャーを閉じて他の作業をしている状態で、あなたにメッセージが来た場合には、Macの右上の画面に「たった今、XXさんからインスタントメッセージを受信しました。」というダイアログが現れます。また、Hotmailにメールが届いている場合は「XXさんから新規の Hotmail メッセージがあります。」という通知が表示されます。
これも常時オンにしておくと便利な機能です。

上記の通知をサウンドで行う
これは上記の通知をサウンドで行う機能です。ダイアログと併用することも出来ますし、ダイアログは出さずにサウンドだけという設定も出来ます。

通知音ボタンを押すと次のダイアログが現れます。
誰かがオンラインになったとき、新規メッセージが届いたとき以外に、新規のHotmailメールが届いたときも通知されます。サウンドの種類を変えることが出来ますが、あまり音の種類で識別する必要はないので、お遊びと考えたほうがよいでしょう。

<サウンド選択ダイアログ>



■プライバシー設定
ここでは自分の生活を覗かれないよう、また迷惑なメッセージが届くことのないよう相手を規制することができます。

<プライバシー設定>

誰が私のオンラインステータスを見、インスタントメッセージを送れるか
ここでは登録されたコンタクトの中で、自分との交信を許可する人と、拒否する人を指定します。拒否リストに登録したユーザーはあなたのステータス(今家にいるのかどうかなど)を見ることも、あなたにメッセージを送ることもできません。
拒否者リストに登録しないコンタクトは、自動的に許可者となります。

どのユーザーが私を彼らのリストに加えたか?
自分が誰のコンタクトリストに登録されているか調べることが出来ます。「表示」ボタンを押すと一覧表が表示されます。これはMSNメッセンジャーがサーバーで管理されており、これらの情報が集中して管理されていることを示しています。
もし、誰かがあなたのHotmail アドレスを入手し、あたなにアクセスしようとしているかも知れません。しかし、その相手は自分にとって好ましくない人であれば、あらかじめ拒否者リストに入れておけば、絶対にあなたにアクセスできません。

ユーザーが私を彼らのリストに加えたときに通知する
上記の設定をより強固にするには、誰かがあなたのアドレスをコンタクトとして登録した時にあなたにそれを通知させることです。コンタクトの登録は各人が自分のパソコンで行うのでなく、MSNのサーバーで行われるので、これが可能になります。しかし、現実には相手が登録したときにあなたがオンライン状態にある確率は低いでしょう。ですから、むしろ上記のリストを時々チェックして、見知らぬ人に登録されていないことを確認したほうがよいでしょう。


■アカウント設定
MSNメッセンジャーサービスを使うためには自分自身が登録を行っていなければなりませんが、それを確認する画面です。

<アカウント設定>

パスポートアカウント
MSNが提供するサービスでフリーメールがHotmail、通販で使用されるのがパスポートアカウントです。どちらも同じIDとパスワードを使用しますが、メッセンジャーの場合はパスポートアカウントと兼用という設定になります。
ここにはあなたのサインイン名、パスワードを入力します。
まだアカウントを取得していないユーザーは「サインアップ」ボタンを押すとMSNのホームページにアクセスされます。


■接続設定
ここではプロキシサーバーを使用している場合の設定を行います。
会社や学校などでインターネットとの接続にはプロキシサーバーを介している場合は、ここで設定が必要です。ネットワーク管理者に許可をもらい、プロキシサーバーの情報を入力して下さい。
家庭で使用している個人ユーザーの場合は、ここの設定は不要です。

<接続設定>



2.2.相手(コンタクト)を登録する

ではいよいよ友達とチャットすることにしましょう。
始めのコンタクトリスト画面に戻り、サインインが済んでない場合は、サインイン(ログイン)を完了して下さい。

<コンタクトリスト1>


「加」ボタン(コンタクトの追加)
MSNメッセンジャーを使用する場合、インスタントメッセージを送る相手は必ず事前に登録しておかなければなりません。ここが電子メールシステムとは異なるところです。少し面倒なように感じますが、こうすることで環境設定でも行った通知などの機能が生きてくるわけです。登録されたユーザー(コンタクトといいます)はあなたのMacにではなく、NSMメッセンジャーサーバーに保存されます。これも電子メールのアドレス帳とは異なるところです。
登録を行うにはコンタクトリスト画面の左上にある「加」アイコンをクリックします。
すると次のダイアログが現れます。

<コンタクト追加1>

相手のHotmailアドレスがわかっている場合は「メールアドレスかサインイン名」を、呼び名から検索したい場合は「コンタクトを検索」をチェックします。通常は、特定の相手としかチャットしないでしょうから上を選択します。
「コンタクトを検索」を選択すると氏名の検索画面になります。
「次へ」ボタンを押します。

<コンタクト追加2>

相手のHotmailアドレスをフルアドレスで入力します。MSNメッセンジャーはHotmailに登録していないユーザーは使えませんから、通常のメールアドレスを入れても無効になります。相手がまだHotmailへの登録をしていない場合は、相手にそれを依頼して下さい。
入力したら、「次へ」ボタンを押しで下さい。
自動的にMNSメッセンジャーサーバーに接続され登録が行われます。登録がうまくいくと次の画面が現れます。

<コンタクト追加3>

必要に応じ、この作繰り返し、コンタクトの追加を行って下さい。もうよければ「完了」ボタンを押します。

既に自分自身やチャットを行いたい相手(メッセンジャーではコンタクトと呼びます)が登録されている場合は、次の様な画面になります。
これを「コンタクトリスト」と呼びます。現在あなたが誰を登録しているか、そしてそれぞれの人のステータス(接続状況)を見ることが出来ます。


次は登録が終わったコンタクトリスト画面です。
<コンタクトリスト2>

一番上に表示されるのがオーナー(つまり私自身)で、現在オンライン状態であることが分かります。次の区分がオンライン状態にあるコンタクトで、現在は自分自身しか接続していないことになります。3人のコンタクトが既に登録されており、3人とも現在はオフライン状態であることが分かります。
追加ボタン以外のボタンは一般には使うことはないでしょう。

送信ボタン
コンタクトがオンラインの場合、そのコンタクトをダブルクリックするか、この送信ボタンを押すとチャットウィンドウが表示され、メッセージが送信できるようになります。

呼出ボタン
米国で飲み使える機能で、ページャーを呼びだすものです。

メール
インターネット設定で設定されている電子メールソフト(Outlook Expressなど)が起動し、コンタクトのHtomailアドレスにメールを送信できます。


2.3.自分のステータスの変更

ステータスとは自分の現在の状態を言います。相手に対し、自分が今メッセージを交信できる状態にあるかどうかを知らせることが出来ます。
コンタクトリストの自分の名前のところをクリックするか、「ネットワーク」メニューの「私のステータス」で変更することが出来ます。

用意されているのは、「オンライン」「会議中」「すぐに戻る」「離席中」「電話中」「食事中」「疑似オフライン」です。
オンラインだけが交信が出来る状態でそれ以外は出来ないという意味です。但し、会議中」「すぐに戻る」「離席中」「電話中」「食事中」には明確な区別はなく、現実的な意味もありません。MNSメッセンジャーでは不在時の自動応答機能がないので、「何時に戻ります」「いつまで不在です」というような通知が出来ません。このような通知が必要な場合はは電子メールで行ってください。
疑似オフラインは実際にはオンライン状態でありながら、相手に対してはオフラインに表示させるものです。疑似オフラインと本当のオフライン以外のステータスでは、相手はメッセージを送ることは出来ます。

<自分のステータス>


2.4.チャットを開始する

インスタントメッセージというのはオンライン状態で送るメッセージのことです。会社などでは全部のパソコンが常時接続状態になっていますから、「今から連絡会をやるから集合!」とか「出張費の精算は3時まで!」というような返信を期待しないメッセージを送ることが本来の目的でした。これは相手が不在(席を離れている状態)でも送ることが出来ます。必ずしもチャットだけが使用目的ではありませんが、一方的な連絡ならば電子メールでも十分ですので、やはりメッセンジャーの最も有効な使い方はチャットになるでしょう。
ですから、「インスタントメッセージを送る」や「送信」という言葉よりも「チャットを開始する」とか「発言」という言葉の方が向いているのですが、歴史的な背景からこのような言葉遣いになっていると理解して下さい。

相手(コンタクト)がオンライン状態である場合は、その名前をダブルクリックするか、「送信」ボタンを押すとチャットウィンドウが開きます。
この時点で、相手にはメッセージが来たことが通知され、相手が応じればチャットが始まります。

<チャット画面1>


メッセージは下部の入力欄に入力するわけですが、現在のMac版ではまだインライン入力ができません。文章に間違いがないことを確認したら、「送信」ボタンを押します。
必ずしも、相手と交互に話す必要はありません。送信、表示は非常に高速に行われ、テキストの入力の速度によってはかなりビビッドな会話が楽しめます。

チャットウィンドウのツールバーには4つのアイコンがあります。
・招待:3人以上でチャットする場合に使います。上級編で説明します。
・拒否:あるユーザーを拒否者リストに入れたいときに使います。
・個人情報表示:知らない人からメッセージが送られてきたとき、その人を調べます。
・フォントを変更:これも上級編で説明します。

上記のウィンドウでは上部に「竜之介はステータスがすぐに戻るに設定されているので、返信できないかも知れません」という情報が表示されています。これは情報欄で、相手のステータスがオンライン以外になったときに表示されます。




3.使い方(上級編)


3.1.メッセージフォントの変更/絵文字の入力

文字によるチャットは電話と違って感情が伝わらないので、良い半面と悪い半面があります。MSNメッセンジャーでは、少しでも感情表現ができるようにと、フォント変更と絵文字が用意されています。
チャットウィンドウのツールバーの「フォントを変更」を使うと、一行ごとに異なるフォント(色、サイズ、字体)を変化させることが出来ます。但し、フォントサイズに関してだけは、一行毎の変更は出来ず、表示欄全体に適用されます。


またMSNメッセンジャーには絵文字(エモティコン)が用意されています。絵文字はMacに依存する文字ではなく、MSN メッセンジャーサーバーが認識して変換するものです。従って、相手がNMSメッセンジャーを使っているかぎりはMacであれWindowsであれその通りに表示されます。
絵文字の入力はWindows版の場合は、ボタンで用意されていますが、Mac版の場合は、英数キーの組み合わせで行います。入力欄では英数文字のままですが「送信」ボタンを押すとMSNサーバー内で変換され、表示欄では絵文字で表示されます。
よく見ると、上向きの親指マークはYesのY、ハートマークはLoveのL、電話マークはTelephoneのTなど意味付けはされているのですが、覚えるのはちょっと大変でしょう。かといって、一々変換表を見ながら入力しているのではチャットの速度が遅くなりますから、良く使うものは、日本語変換の単語登録しておくとよいでしょう。例えばスマイルマークは「すまいる」、ハートマークは「はっぴー」、壊れたハートは「あんはっぴー」、音符マークは「おんぷ」などとし、単語欄にはアルファベットを記入します。但し、これはMSNメッセンジャーのチャットウィンドウ以外では使えませんし、後で述べるチャットの保存の場合にも保存できませんので注意して下さい。

この絵文字はMSN メッセンジャーサーバーで新しいものが追加されると自動的にユーザーも新しいものが使えるようになります。下記のものは2002年の12月現在のもので、どのバージョンのMSNメッセンジャーでも使うことが出来ます。

OSX版のMSN メッセンジャー3.0ではこの一部がポップアップメニューとして表示されますので、クリックだけで入力できるようになりました。
<絵文字>


フォントや絵文字を使ってチャットを行った例です。

<チャット画面2>




3.2.複数人での同時チャット

MSNメッセンジャーでは最大5人までの複数チャットが可能です。

<3人チャット画面>

これは、ハリー、竜之介、健太郎の3人でチャットをしている様子です。

まず、ハリーから竜之介を呼びます。開始は必ず1対1でしかできません。
始めはハリーと竜之介の間でチャットを行います。

健太郎を加えるには、ツールバーの招待をクリックします。健太郎がオンライン状態であれば、ここに健太郎のメニューが出てきますので、それを選択します。すると、「健太郎がこの会話に加えられました」のメッセージが出ます。健太郎はここからチャットに加わります。健太郎はこれ以前の会話をみることは出来ませんので、適当に今までの話しを説明する必要があります。
発言は誰からでもでき、全ての様子が表示されます。

二人の場合は、相手に対する呼びかけは必要ありませんが、3人以上になった場合は、特定の相手に話したい場合は、呼びかけが必要です。


3.3.チャットのログの保存

電子メールシステムとことなり、チャットシステムではチャットのログをサーバーに残したり、パソコンに残すことは出来ません。あくまでも電話と同じですから、接続を切ってしまうとチャットの中身は全て消えてしまいます。
ですから、きちんと記録を残したいような重要な用件の場合は、電子メールを使うほうがよいでしょう。
しかし中には、チャットの中でも記録しておきたいことがあるでしょう。何か約束をした場合の時間や場所をメモとして残したいことがあるでしょう。また、「あの時、愛している、って言ったじゃない」なんて痴話げんかになりそうなときに、チャット全体を記録しておきたい場合もあるかもしれません。
その場合は、一つの方法しては、「ファイル」メニューで「保存」または「別名で保存」を選択します。するとテキストがHTML形式で保存されます。ブラウザーで開くと読むことが出来ます。但し、日時等は記録されません。
もう一つの方法としては、ノートパッドやテキストエディターを開き、そこにコピー&ペーストする方法です。部分だけでも、チャット全体でもこの方法であれば保存できます。この場合も日時は記録されませんので、自分で書き足しておく必要があります。




4.その他のTips


■常時接続の環境で使うのが最適
メッセンジャーサービスというのはもともとLANで発達したもので、常時接続のユーザー間のコミュニケーションに最適になるようにできています。
MSNメッセンジャーの場合はインターネットサーバーを使いますので、インターネットへの常時接続が前提になります。
会社や家庭でもLANでかつインターネットに常時接続している場合は、LAN内でのコミュニケーションにも使えて便利です。
相手がADSLやCATVの常時接続の場合は、LAN内と同じ感覚でコミュニケーションが楽しめます。


■知らない人からメッセージが来たらすぐに拒否者リストに
しばらく使っていると、誰かがあなたのサインインアドレスを知り、いかがわしいメッセージを送り付けてくるかもしれません。携帯電話で起こっていることと同じです。
その場合は、メッセージを見たら、すぐにそのユーザーは拒否者リストに入れましょう。そうすれば2度とアクセスできなくなります。
また、時々は、プライバシー設定画面の「自分を登録しているユーザーのリスト」をチェックして、あらかじめ拒否者リストに入れておくことが必要になるかもしれません。


■電子メールとうまく使い分ける
電子メールにはメッセージが日付入りで保存できるというメリットのほか、添付書類の機能でファイルを送付できる機能があります。メッセンジャーはあくまでも一過性の交信を目的としていますので、それらの機能がありません。ICQのように、メールやファイル転送の機能も付加したチャットサービスもありますが、速度が遅いという欠点があります。ですから、NSNの軽快さに価値を認めるならば、機能については電子メールをうまく使うことを考えるべきでしょう。
MSNメッセンジャーについている「メール」ボタンを押した場合、Outlook ExpressなどあなたのMacで既定値に設定されているメールソフト(Outlook Expressなど)が起動しますが、送信先のアドレスはHotmailアドレスになっています。Hotmailはブラウザーを使わなければならず不便なので、メールソフトが開いた段階で、その人の通常のメールアドレスに変更して送信するように注意して下さい。





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