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 超心理学用語集

RSPK recurrent spontaneous psychokinesis
ウィリアム・ロルによる造語で、ある期間、繰り返し発生する念力現象のこと。ポルターガイスト現象を指して、その伝統的意味あいを払拭する目的で用いられる。反復性偶発性念力。

ESP
超感覚的知覚 extrasensory perceptionの略称。

ESPカード ESP cards
J・B・ラインが最初に用いたESPテストのためのカード。丸、四角、波線、十字、星型の5種類のカードが5枚ずつ計25枚で1組になっている。

意識の変容状態 altered states of consciousness
通常とは異なった自己感を抱く意識状態のこと。

位置効果 position effect
サイ実験で、記録用紙の試行を書き込む位置により、一貫した形で得点が変化する傾向のこと。

遠隔移動 teleportation
物品ないし人体が、別の物品を透過して、別の場所に移動する現象のこと。

遠隔視 remote viewing
SRI(スタンフォード研究所)のH・E・パトーフとR・ターグが導入した用語で、遠方にいる発信者がその時点で置かれている、あるいは(予知的遠隔視の場合)未来に置かれることになる周囲の状況を描写すること。GESPの一種。

遠距離実験 distant experiment
ターゲットと被験者を物理的に離して行なうサイ実験の総称。

オカルト occult
魔術、占星術、妖術、占いなど、秘教的知識や神秘的な力により実践、解明されるとする思想。

会席者 sitter
霊媒ないし霊的能力者を囲んで行なう交霊会に列席する者のこと。一対一の場合にも用いられる。

下降効果 decline effect
サイ実験で、ひとつのランやセッションの中で、あるいはもっと長い時間間隔の中で、高い得点が次第に低くなる現象のこと。

過程志向型実験 process-oriented experiment
サイの実在の証明よりも、サイの生起が他の変数とどう関係しているかを明らかにする目的で行なわれる実験のこと。

観測理論 observational theories
S・スハウテンが1977年に導入した言葉で、実験の結果を観測することによって、その結果を生ずる事象にサイが影響を与えるとする、シュミットやウォーカーらの物理的理論を包含する用語。遡及PKを参照のこと。

ガンツフェルト法 ganzfeld technique
両眼にはピンポン玉を半分に割ったものを当て、耳からはホワイト・ノイズを流すなど、被験者の通常の視聴覚を遮断した条件で行なう実験法のこと。

偶発的サイ体験 spontaneous psi experience
日常生活の中でたまたま起こる、サイによると思われる体験の総称。

偶発例 spontaneous case
偶発的サイ体験に同じ。

ゲス guess
ESP実験で、被験者がターゲットに対して行なうコールないし反応のこと。

叩音 rap
超常的な原因によって発生するとされる叩打音。それにより、意味のある通信が綴り出されることもあると言われる。

交信者 communicator
通常、霊媒を介して生者と交信を行なうとされる死後の存在。

後知 retrocognition
通常の方法では知ることも推定することもできないはずの過去のターゲットを超感覚的に知ること。

コール call
ESP実験で、被験者がターゲットを当てようとして行なうゲスのこと。

交霊会 sitting, seance
ふつう、故人から何らかの交信を得ることを目的に、霊媒ないし超能力者を囲んで行なわれる会。一対一の場合にも用いられる。

サイ psi
超感覚的知覚ESP(テレパシー、透視、予知)の念力(PK)の総称。

サイ現象 psi phenomenon
ESPやPKの作用により起こる現象の総称。

再現(可能)性 repeatability
特定の標準化された実験法を用いて、互いに独立の実験者によって同様の結果が繰り返し得られること、ないしはその可能性。

サイ・ミッシング psi-missing
偶然しか作用していない場合に予測される以上に、当てようとするターゲットが外れるような形でサイが用いられること。

サイ誘発状態 psi-conducive states
サイが起こりやすい意識の変容状態のこと。

GESP
汎超感覚的知覚 general ESPの略称。テレパシーと透視の両方が関与している可能性のあるESPを指して用いられる言葉。

試行 trial
サイ実験の最小単位。このうえにラン、セッション、系列などの単位がある。

死後生存 survival after death
肉体の死後、少なくとも一時、肉体から離れた意識が存在すること。永遠に存在するという条件を必ずしも伴わない点で、霊魂不滅と異なる。

死者との交信 communication with the dead
既に死亡している人物と、通例、霊媒を介して交信すること。

実験者効果 experimenter effect
実験者が、被験者に何を期待しているかを無意識のうちに伝えたり、被験者に対する扱いを変えたり、自らの仮説を実証するためにサイを働かせたりなどにより、実験の結果を歪めてしまう現象のこと。

受信者 percipient
ESP実験で被験者を務める者、あるいは偶発的ESP体験をする者。

証明志向型実験 proof-oriented experiment
サイの証拠を積み重ねることを主眼とした実験。過程志向型実験を参照のこと。

心霊研究 psychical research
これまで知られている物理法則では説明できない超常現象の研究。超心理学の古称として用いられる場合と、ライン流の定量的、統計的超心理学から距離を置く目的で用いられる場合とがある。

心霊主義 Spiritualism
死後生存は事実であり、死者と生者の交信は霊媒により可能であるとする信仰に基づく教義および活動のこと。

水・鉱脈占い dowsing
二股になった木の枝などでできた水・鉱脈ロッドを用いて、地下水脈や埋蔵品などを探り当てようとすること。

静止PK static PK
さいころなど運動中の物体に対してではなく、静止状態にある物体に働く念力のこと。金属変形や念写もこの範疇に入る。

精神霊媒 mental medium
死者に由来するとされる通信を日常的ないし職業的に受け、それを生者に伝える霊媒のこと。物理霊媒を参照のこと。

セッション session
一回に行なう実験の全試行をひとまとまりとするサイ実験の一単位。

節減の原理 law of parsimony
不必要な複雑化を避け、最も簡単な理論を採用すべきであるとする原則。「オッカムのかみそり」とも言う。

送信者 agent
ESP実験や偶発的ESP体験で、ターゲットや心的内容を受信者に意図的または偶発的に送る者のこと。

遡及PK retroactive psychokinesis
過去に働く念力のこと。逆に言えば、現在の結果は、未来に行使される念力により影響を受けるという考え方を指す言葉。

ターゲット target
ESP実験では、被験者が超感覚的に情報を得ようとする対象を、念力実験では、念力により変化を及ぼそうとする対象を指して用いられる言葉。

体脱体験 out-of-body experience
C・T・タートの造語で、意識の中心が、肉体とは別の空間に存在するように感じられる体験のこと。

中心人物 focus, agent
無意識的な念力によりポルターガイスト現象を引き起こすとされる者のこと。心理的に不安定な思春期の少年少女が多いとされる。

超ESP仮説 super-ESP hypothesis
ホーネル・ハートが用いた言葉で、ESPを無制限に拡大することにより、死後生存仮説を仮定することなく、そうした現象を裏づけるらしき証拠を説明するための仮説。

超感覚的知覚 extrasensory perception
透視、テレパシー、予知(および後知)の総称。

超常現象 paranormal phenomenon
超常的に起こる現象の総称。

超常的 paranormal
サイ、心霊的、超心理学的といった言葉と同義。通常の因果律を越えて働く力ないし現象を指す言葉。

超心理学 parapsychology
これまで知られている科学法則では説明できない、人間や動物が関係する現象の研究を行なう科学分野。心霊研究を参照のこと。

超能力者 psychic
ある種のサイ能力を通常よりも強く示す者のこと。

適合行動 conformance behavior
レックス・G・スタンフォードが提唱する理論の中心的概念。比較的方向の明確な一方の要求ないし傾向と一致するような形で、もう一方の行動ないし傾向が再構成される現象のこと。サイ現象はその一型。

テーブル傾げ table-tilting
数名の者がテーブル上に指先を載せるとテーブルが傾き、それにより通信が綴り出される現象のこと。昔、心霊主義の交霊会でよく行なわれた。

テーブル浮揚 table levitation
交霊会で、会席者の囲むテーブルが超常的に浮揚するとされる現象のこと。

テレパシー telepathy
他者の思考内容や心理状態が超感覚的にわかること。

転置効果 displacement effect
その時点の試行で対応するターゲットと、時間的、空間的にずれたターゲットに関する情報を一貫した形で得るESPの一型。

透視 clairvoyance
事物や同時的な物理的事象に関する情報を超常的に得ること。

特異的現象 anomalous phenomenon
心霊現象や超常現象という用語の持つ意味合いを払拭する目的で、超心理学では比較的最近用いられるようになった言葉。変則的現象ともいう。

念写 thoughtography
福来友吉の造語で、念力により、写真乾版ないしフィルムに直接感光を発生させること。

念力 psychokinesis(PK)
これまで知られている物理的力を用いることなく物体や物事の経過を変化させる心の力のこと。

汎超感覚的知覚 general ESP(GESP)
GESPを参照のこと。

反復実験 replication
以前の実験で得られたのと同じ結果を得る目的で計画された、あるいはそれが可能な実験のこと。追試。

反復性偶発性念力 recurrent spontaneous psychokinesis
RSPK参照。

PMIRモデル PMIR model
レックス・G・スタンフォードが提唱するモデル。生体が、自分の周囲を、自らの欲求に関連した物品や事象や情報を求めて、それと知らずにサイを用いて走査し、そうした情報が得られると、それを利用して、自らの欲求を満たす反応を起こすこと。

PK 念力 psychokinesis の略称。

被験者(体) subject
実験の対象となる人間(ないし動物)のこと。

ヒット hit
ESP実験では正しいゲスのこと。念力実験では、念じている通りの結果が得られること。

描画実験 drawing experiment
自由回答式実験のひとつで、被験者にターゲットと感じられるものの絵を自由に描かせてターゲットとの一致を見る実験のこと。

フィードバック feedback
サイ実験で、被験者にヒットかミスかに関する情報を還元すること。

物品引き寄せ apport
閉じた空間ないし容器の中に、物品が超常的に移動すること、ないしはその物品。

物質化現象 materialization
超常的な力により、人体や物体が固形化して見えるようになる、物理霊媒によって引き起こされるとされる現象のこと。

物理的サイ現象 physical phenomenon
通常、心霊主義の中で用いられる用語で、物理霊媒が起こすとされる超常的物理現象のこと。テーブル浮揚や物品引き寄せなどがある。

物理霊媒 physical medium
超常的物理現象を引き起こすとされる霊媒のこと。

浮揚 levitation
超常的と思われる力により、物体や肉体が空中に浮き上がること。

平均偶然期待値 mean chance expectation(MCE)
サイ実験で、偶然しか働かなかったとして予測される平均的ヒット数。

偏差 deviation
サイ実験で得られた結果の、偶然期待値からの偏り。

変則的現象 anomalous phenomenon
特異的現象を参照のこと。

ポルターガイスト poltergeist
特定の人物(中心人物=agent)の周辺で起こることの多い、ふつうには説明できない物理現象のこと。超心理学では通常、中心人物の無意識の念力によるとされる。人物中心に起こる点で幽霊屋敷と異なる。

マクロPK macro PK
量子力学的レベルのものよりも大きな物体(微生物、さいころ、スプーンなど)をターゲットにした念力のこと。

ミクロPK micro PK
量子力学的レベルのターゲットを対象にした念力のこと。

ミス miss
サイ実験で、的中しなかったゲスのこと。

ミニ・ラボ mini-lab
熱帯魚用の水槽のような透明の容器を密閉し、その中にさまざまなターゲットを封入し、それが偶発的念力により何らかの視覚的変化を生ずる様子を、継続的ビデオ録画により記録しようとするシステム。

無作為化 randomization
サイ実験で、ターゲットの配列を無作為にすること。ESPカードを用いる実験では、切り混ぜることにより無作為化を行なうことが多い。

山羊=羊効果 sheep-goat effect
所定の実験条件の中でESPが起こる可能性を受け入れている者(羊)はその実験で実際に得られる得点が偶然期待値よりも高く、受け入れていない者(山羊)は低いという関係が見られる現象のこと。

幽霊 ghost, haunting
特定の場所に多少なりとも瀕回に出没する死者の幻姿。霊姿を参照のこと。

幽霊屋敷 haunted house
幽霊が出没したり、ポルターガイスト様の現象が繰り返し起こる家屋のこと。場所中心に起こる点で、ポルターガイストとは異なる。

夢テレパシー dream telepathy
実験的、偶発的に夢の中にテレパシー(ないしGESP)による影響が現われる現象のこと。

予知 precognition
通常の方法では予測も推測もできない未来の事象をあらかじめ知ること。超感覚的知覚の一型。

予知夢 precognitive dream
予知的な正夢のこと。

ラン run
サイ実験で、あらかじめ決められた回数の試行。たとえばESPカードを用いた実験では、通常25試行が一ランとなる。

乱数発生装置 random number [event] generator(RNG, REG)
サイ実験のターゲットに用いる乱数を発生させる電子的装置。

臨死体験 near-death experience
臨床的に死を宣告された、もしくはそのように見えた者が、その後蘇生した時点で(あるいはそれからしばらくした後に)語る、その間の体験のこと。

霊姿 apparition
五感によっては感じ取られるはずのない、死んだ人間や動物、もしくは生きている人間や動物の幻影。厳密には、一度ないし稀にしか見られないものに対して用いられ、同じ場所で繰り返し目撃される幽霊と区別される。

霊媒 medium
交霊会で、死者から発せられたとされる交信を受ける精神霊媒と、超常現象とされる物理現象を起こす物理霊媒とがある。

霊媒術 mediumship
霊媒が自らの能力をもって行なう行為。

参考文献


Copyright 1996-2007 © by 笠原敏雄 | last modified on 3/14/11