日常生活の中で見られる抵抗や反応――はじめに
幸福否定に基づくさまざまな“異常”
まず最初に、私の基本的な考えかたから見て重要な、人間が日常的に示す変わった行動や反応について、簡単に説明しておきます。
人間は、幸福の否定に基づくさまざまな“異常”行動を、日常的に起こしています。そして、その中で、頻繁にあるいは時おり、さまざまな抵抗や反応を示します。そうした抵抗や反応には、一般的によく知られているものと、体験者以外にはほとんど知らないものとがあります。“青木まりこ現象”は、明らかに後者でした。それが、最近、雑誌などで話題になったことから、全国に散在していた体験者が次々と名乗りを上げ、それほど珍しくない現象として認められるようになったわけです。このように、全国に、あるいは世界中に散在するデータを集計するには、インターネットは大変有効です。このコーナーでも、いずれ、おそらく体験者がまばらにしかいない変わった現象を紹介し、そうした体験が珍しいものではないことを明らかにすることを考えています。
誰にでもある現象や体験者が多い現象で、一般にもよく知られているものには、たとえば次のようなものがあります。
しかし、誰にでもある現象や体験者が多い現象でも、一般にはほとんど知られていないものもあります。それには、たとえば次のようなものがあります。
このうち、2番目の項目を除けば、多かれ少なかれ、誰にでも見られる現象と考えて差し支えありません。最初の項目は、ほとんどの人の場合、全く自覚がないと思います。2番目の項目も、たとえば、「お子さんの顔はわかりますか」などという質問を受ける機会は、一生の間でもまずないため、そのような可能性に気づくことは稀でしょう。そして、最後の項目が、人間にとって最も難しい課題と言ってよいと思います。しかし、自分が本当にしたいことを意識でわかっている人はほとんどいません。これらの問題についても、いずれこのコーナーで扱う予定です。