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袋田の滝 (鉛筆画・F8号)

袋田の滝は華厳滝、那智滝と並び日本三大名瀑の一つとされ、「日本の滝百選」にも選定されている。岸壁を四段に落下するところから、別名「四度の滝」とも呼ばれる。その昔西行法師が訪れた際「四季に一度ずつ来てみなければ本当の良さはわからない」と絶賛したことからとも云われる。場所は茨城県大子町袋田に在り、久慈川支流の滝川上流にあたり落差約120m、幅最大70mで冬は凍結することがある。滝は月居山(404m)の中腹にあり滝川は生瀬盆地を水源とし上流で山地の集塊岩を刻み込んで峡谷と滝を形成する。安山岩質火山角礫岩のこの地には、また特有の植物も生育しており、その種類も豊富である。四季折々に変化する滝を詠んだ多くの文人墨客の詩歌も伝えられる。滝への有料のアプローチトンネルを抜けて眼前に迫る滝に出合うことは劇的である。