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御岳渓谷・玉堂美術館 (鉛筆画・F6号)

青梅線御嶽駅下車御嶽橋をわたると直に玉堂美術館がある。美術館は杉木立に囲まれ、日本風の落ち着いた佇まいを見せている。文化勲章受賞者の吉田五十八の設計で、飛騨の民家と寺院回廊の特徴を生かした建物。また京都竜安寺を模して造られたという禅風の清楚な美しい石庭は多摩川の自然石を運んで造られたと云う。館内には若い頃から多摩川を愛した川合玉堂の数々の作品が展示されている。「名水百選」にも選ばれた多摩川の清流は、エメラルド色の淵を作り、また岩に砕けて白い歯をむき出す。そんな渓谷が、時には霧に包まれてまるで山水画のような幻想的な美の世界を作り出す・・・。多摩川辺りから杉木立を通して眺められる玉堂美術館は夢見る「美の宝庫」といっても過言ではない。