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法然院境内 (水彩画・F8号)

法然院の正式名称は善気山法然院萬無教寺。鎌倉時代初期法然上人が弟子の住蓮・安楽と共に六時礼賛(昼夜六度にわたって阿弥陀仏を礼拝・賛嘆すること)を唱えた鹿ケ谷の草庵を、江戸時代初期の1608(延宝8)年知恩院第三十八世萬無和尚が法然上人ゆかりの地に念仏道場として建立することを発願し、再興されたもの。趣のある数奇屋風の茅葺の山門をくぐると、緑深い境内へ。両側には白い盛り砂の白砂壇があり、水を表す砂壇の間を通ることは、心身を清めて浄域に入ることを意味している。本堂には本尊阿弥陀如来坐像、法燃上人立像を安置し、方丈の狩野光信筆の襖絵は重要文化財に指定されている。小鳥達のさえずりが響く閑静な境内には京の名水「善気水」が湧き、椿の名所としても有名。又、奥の墓地には谷崎潤一郎や河上肇など学者・文人のお墓が数多く存在する。