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蘆花公園 (水彩画・F6号)

蘆花公園は「不如帰」、「自然と人生」、「みみずのたわごと」などの名作で知られる明治、大正期の文豪、徳富蘆花(健次郎)と愛子夫人が、後半生を過ごしたところ。それは住まいと庭、それに蘆花夫妻の墓地を中心とした旧邸地部分とその周辺を買収してつくられた。蘆花は明治40年2月まで、東京の青山高樹町に借家住まいをしていたが、土に親しむ生活を営むため、当時まだ草深かった千歳村粕谷(世田谷区)の地に土地と家屋を求め、「恒春園」と称し、昭和2年9月18日に逝去するまでの約20年間晴耕雨読の生活を送った。敷地内には蘆花記念館、愛子夫人居宅、梅花書屋、母屋それに夫婦の墓などの施設が点在し美しい群造形が形成されている。日射しの強かった初夏の木漏れ日を受けながら、ゆっくり一日友人とスケッチを楽しんだ。