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立石寺《山寺》仁王門 (水彩画・F6号)

“閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声”この芭蕉の句で知られる山寺の正式の名は宝珠山立石寺。慈覚大師が貞観2(860)年に創建したと伝えられ広く宗派を超えた信仰を集めている。この地方では遺骨の一部を奥之院・納骨堂に納め、供養してもらう風習があると云う。山門から奥の院まで急な石段は1100余段、往復の徒歩時間と拝観時間を合わせると2〜3時間を要する。仁王門は奥之院までのほぼ中間点に位置し、六十五世情田和尚が嘉永年間(1848〜53)に再建した。左右に安置する仁王像は運慶十三代の後裔平井源七郎の作と伝えられている。仁王門の手前には蝉塚があり、芭蕉の碑が建っている。当日は見学の行程の時間が短かったため奥の院までは行けず、仁王門を見納め下山した。