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川越蔵の町 (鉛筆画・F6号)

室町時代に大田道真、道灌父子により川越城が築かれ、城下町として発展した。江戸時代には北の守りとして松平信綱、柳澤吉保などの重臣が治め、川越街道からの物資の流通も多く、商業が栄えた。一番街には蔵造り商家が軒を連ね、街並みが国の「伝統的建物群保存地区」に指定され“小江戸”とよばれる江戸の風情を今に伝えている。この街並みが形成されたのは明治時代で明治26(1893)年の川越の大火で町の3分の1以上を焼失し、建て直す際に耐火建築である蔵造りが採用された事による。盗難や火災から守る蔵造りは堅牢で、今も30棟が残り古い街並みを形成している。中央に建つあさひ銀行の洋館や川越のシンボルである時の鐘とマッチして、独特の雰囲気を作り出している。川越の魅力は首都圏では数少ない伝統的な街並みが残り、それがそのまま現代生活の一部として機能しているところにある。