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東京駅丸の内北口界隈 (鉛筆画・F6号)

丸の内界隈には、重厚な歴史的建造物と巨大オフィスビルが共存する。赤レンガに白い花崗岩が華々しい大正3(1914)年築の東京駅丸の内駅舎を起点に一廻りすれば、東京駅を面白いアングルから描写することが出来る。創建当時3階建てだった丸の内駅舎は空襲で炎上。戦後2階建てにし、大ドーム屋根を簡単なトンガリ屋根に縮小し復旧された。それを当時の形に戻す工事が2010年度末の完成をめどに進行中である。南北二ヶ所のホール屋根もオリジナルの丸いドームに復元される予定である。駅を背に右手にそびえる38階建ての新丸の内ビル脇を北へ歩けば、薄茶色の外壁に正面玄関周りを構成する白い御影石が上品な日本工業倶楽部会館が姿を現す。この建物も建物南側のみ「部分保存」する形で建て替えられた。丸の内地区も街の改修が現在あちこちで進められるが、思い出に残る風景はスケッチとして残しておきたいものである。