駐車場の問題 　日本と比べ、障害を持って生活する人々にとって先進国といわれるアメリカでも、福祉分野においてさまざまな問題が山積しています。 移動困難者のための安全な乗降を確保するための駐車場（アクセシブルパーキング）に関係するニュースを、アメリカの専門誌「PARAPLEGIA NEWS」（2002年12月号）よりお伝えします。（以下PN誌と記します。） 　インターナショナル・シンボル・オブ・アクセス（ISA）の表示がされた、アクセシブルパーキング（移動困難者が乗降し易い駐車場）ができた当初から、この場所の存在意義を理解しない人たちの不当な使用が問題になっています。アメリカ全土の障害をもって生活する人々は、駐車違反を続ける人々に理解を求める戦いを続けてきました。アメリカでアクセシブルパーキングに駐車する資格を得るためには、州が定める駐車許可の条件に適合する身体的状態を証明する必要があります。 　 問題の多くは、障害を持って生活する人のために確保された場所であることを示す標識(ISA)を無視するドライバーや、違法に駐車許可を取得するドライバー、そのほか移動困難者のための安全な乗降を確保するための必要条件に適合していない駐車場に至るまで様々です。 　駐車違反を取り締まることは労力と時間を要します。アメリカ全土の支援グループは自主的に（ボランティア）市民パトロール隊を結成し、各駐車場を巡回しています。違法なドライバーに対して警告を出したり、警察に通報したり、ドライバーに対しての教育に取り組んだりしています。 　パトロールに参加する人の多くは、自ら必要性を感じ、率先して運動をはじめているのです。しかし、駐車場のパトロールはドライバーの反感をかうため、危険をともないます。善意で活動する人たちと、アクセシブルパーキングの価値を理解しないドライバーとの衝突が頻繁に起こっています。

アクセシブルパーキングってどんなものなの?

「アクセシブル」とは「使いやすい、行きやすい」といった意味なんだ。

このマークのついたちゅうしゃ場を見たことはないかい?

このマークは見たことがあるよ。　

安全に車にのったり、おりたりするのにひつようなのね。

（たとえば、車いすを使っている人がのりおりするときは、

車いすを出し入れしたりするためのひろいばしょがひつようです。）

このマークは世界中でつかわれているんだ。